JPH0781216B2 - 紡機用金属トラベラ - Google Patents
紡機用金属トラベラInfo
- Publication number
- JPH0781216B2 JPH0781216B2 JP10926187A JP10926187A JPH0781216B2 JP H0781216 B2 JPH0781216 B2 JP H0781216B2 JP 10926187 A JP10926187 A JP 10926187A JP 10926187 A JP10926187 A JP 10926187A JP H0781216 B2 JPH0781216 B2 JP H0781216B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- traveler
- metal
- spinning machine
- steel wire
- metal traveler
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01H—SPINNING OR TWISTING
- D01H7/00—Spinning or twisting arrangements
- D01H7/02—Spinning or twisting arrangements for imparting permanent twist
- D01H7/52—Ring-and-traveller arrangements
- D01H7/60—Rings or travellers; Manufacture thereof not otherwise provided for ; Cleaning means for rings
- D01H7/604—Travellers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は硬鋼線又は合金鋼線よりなる金属トラベラに酸
窒化表面硬化処理を施してなる紡機用金属トラベラに関
するものである。
窒化表面硬化処理を施してなる紡機用金属トラベラに関
するものである。
従来、紡機用トラベラは、一般に硬鋼線材を使用し、所
定の形状に成形した後、焼入れを施したものが用いられ
ている。
定の形状に成形した後、焼入れを施したものが用いられ
ている。
然るに最近の紡績工場において要求される高生産・高速
紡出条件の下では、従来のトラベラでは耐摩耗性が不足
し短時間で摩耗してしまい、寿命の点で満足しうるもの
がなく、高速高生産が達成できないという問題点があっ
た。
紡出条件の下では、従来のトラベラでは耐摩耗性が不足
し短時間で摩耗してしまい、寿命の点で満足しうるもの
がなく、高速高生産が達成できないという問題点があっ
た。
本発明は上記問題点を解消せんとするものであり、硬鋼
線又は合金鋼線を用いて所定の形状に成形して成る金属
トラベラを、RXガスにNH3ガスを添加するガス軟窒化処
理雰囲気中に微量の空気（酸素）を添加して処理するア
ンモニアガス窒化法（以下酸窒化処理と呼ぶ）により、
金属トラベラの表面に窒素との化合物層を形成させた耐
摩耗性に優れたトラベラを得ることにより解決したもの
である。
線又は合金鋼線を用いて所定の形状に成形して成る金属
トラベラを、RXガスにNH3ガスを添加するガス軟窒化処
理雰囲気中に微量の空気（酸素）を添加して処理するア
ンモニアガス窒化法（以下酸窒化処理と呼ぶ）により、
金属トラベラの表面に窒素との化合物層を形成させた耐
摩耗性に優れたトラベラを得ることにより解決したもの
である。
以下本発明の１実施例を図面に基づいて説明する。
Ｃを0.08％含有する硬鋼線を所定のサークル形状に成形
し、以下に示す条件により酸窒化処理を行い、表面に窒
素との化合物層を形成した紡機用トラベラを形成する。
し、以下に示す条件により酸窒化処理を行い、表面に窒
素との化合物層を形成した紡機用トラベラを形成する。
a.処理温度及び時間 炉内に570℃で90分間保持した後急冷する。
b.雰囲気 窒化の雰囲気は、CO:24％、H2:30％、N2:45％、CO2:1
％、CH4:1％からなるRXガス50％と、５％の空気を添加
したNH3ガス50％との混合ガス雰囲気とし、急冷はN2ガ
ス雰囲気下で行う。
％、CH4:1％からなるRXガス50％と、５％の空気を添加
したNH3ガス50％との混合ガス雰囲気とし、急冷はN2ガ
ス雰囲気下で行う。
上記の酸窒化処理により得られた本発明の紡機用金属ト
ラベラ１は、第１図に示すように表層部に厚さ５〜30μ
（例えば約10μ）の窒素との化合物層（F3N＋Fe4N）２
と続いて厚さ0.2mmの窒素の拡散層３が形成され、その
表面硬度は第２図に示す如く、表層の化合物層はビッカ
ース硬度で700以上の数値を示す非常に耐摩耗性にすぐ
れたトラベラが得られた。
ラベラ１は、第１図に示すように表層部に厚さ５〜30μ
（例えば約10μ）の窒素との化合物層（F3N＋Fe4N）２
と続いて厚さ0.2mmの窒素の拡散層３が形成され、その
表面硬度は第２図に示す如く、表層の化合物層はビッカ
ース硬度で700以上の数値を示す非常に耐摩耗性にすぐ
れたトラベラが得られた。
次に上記本発明の金属トラベラを下記の条件により実用
テストを行った。
テストを行った。
リング：内径45mm フランジ巾3.2mm 糸：線401S スピンドル回転数:16,000r.p.m. トラベラ：セミオーバル型 6/0 YS−２ テストの結果、運転時間と摩耗量との関係において、従
来金属トラベラとの同一使用期間30日での比較に於て約
30％摩耗量が減少することが認められ、糸切もなく良好
な運転状態が持続された。
来金属トラベラとの同一使用期間30日での比較に於て約
30％摩耗量が減少することが認められ、糸切もなく良好
な運転状態が持続された。
本発明は上記の如く、トラベラ素地表面に酸窒化処理に
より窒素との化合物層（Fe3N＋Fe4N）を形成しているた
め、耐摩耗性・潤滑性に優れる。また高温軟化抵抗も大
きく、トラベラとの摩擦による発熱にも充分耐え得るも
のであり、従来トラベラに比べ約1.5倍の寿命延長が可
能となり、糸切れが減少する等の種々の効果を有するも
のである。
より窒素との化合物層（Fe3N＋Fe4N）を形成しているた
め、耐摩耗性・潤滑性に優れる。また高温軟化抵抗も大
きく、トラベラとの摩擦による発熱にも充分耐え得るも
のであり、従来トラベラに比べ約1.5倍の寿命延長が可
能となり、糸切れが減少する等の種々の効果を有するも
のである。
第１図は本発明の紡機用金属トラベラの金属組織を示す
断面図、第２図は同金属トラベラの断面硬度分布曲線図
である。 １は紡機用金属トラベラ、２は窒素との化合物層、３は
拡散層
断面図、第２図は同金属トラベラの断面硬度分布曲線図
である。 １は紡機用金属トラベラ、２は窒素との化合物層、３は
拡散層
Claims (1)
- 【請求項１】硬鋼線又は合金鋼線を用いて所定の形状に
成形して成る金属トラベラを、ガス軟窒化処理雰囲気中
に微量空気もしくは酸素を添加する酸窒化処理を施すこ
とにより、該トラベラ表面に厚さ５〜30μの窒素との化
合物層を形成してなることを特徴とする紡機用金属トラ
ベラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10926187A JPH0781216B2 (ja) | 1987-05-01 | 1987-05-01 | 紡機用金属トラベラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10926187A JPH0781216B2 (ja) | 1987-05-01 | 1987-05-01 | 紡機用金属トラベラ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63275724A JPS63275724A (ja) | 1988-11-14 |
| JPH0781216B2 true JPH0781216B2 (ja) | 1995-08-30 |
Family
ID=14505691
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10926187A Expired - Lifetime JPH0781216B2 (ja) | 1987-05-01 | 1987-05-01 | 紡機用金属トラベラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0781216B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ATE259898T1 (de) * | 2000-05-03 | 2004-03-15 | Braecker Ag | Ringläufer und verfahren zu dessen herstellung |
-
1987
- 1987-05-01 JP JP10926187A patent/JPH0781216B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63275724A (ja) | 1988-11-14 |
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