JPH04163326A - 紡績用フランジロータおよびその製造方法 - Google Patents

紡績用フランジロータおよびその製造方法

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JPH04163326A
JPH04163326A JP28300190A JP28300190A JPH04163326A JP H04163326 A JPH04163326 A JP H04163326A JP 28300190 A JP28300190 A JP 28300190A JP 28300190 A JP28300190 A JP 28300190A JP H04163326 A JPH04163326 A JP H04163326A
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JP
Japan
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flange
rotor
carbon
flange rotor
steel
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JP28300190A
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English (en)
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Toshiro Anraku
敏朗 安楽
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、紡績機の糸巻き機に用いられるフランジロ
ータに係り、表面に高硬度のクロムカーバイド層を形成
してなる耐摩耗性の優れたフランジロータとその製造方
法に関する。
従来の技術 紡績機の糸巻き機は第1図にその概要を示すごとく、フ
ランジロータ(1)、ダストカバー(2)、ホルダー(
3)、リングレール(4)、ボビン(5)、スピンドル
(6)、トラベラ−(7)等から構成されており、フラ
ンジロータ(1)は第2図に拡大して示すごとく、トラ
ベラ(7)が摺動回転するリングフランジ(1()を有
し、下部ロータ(8)と一体に組込まれている。(9)
は紡出糸である。
上記のフランジロータ(1)は、一般にJIS−G40
51、G4105、G4805に規定される炭素鋼、低
合金鋼およびこれらの類似鋼から作られているが、スピ
ンドル(6)の高速回転に伴うトラベラ−(7)の摺動
によりリングフランジ(1−1)に激しい摩耗が生じ、
この摩耗粉末により糸の変色あるいは汚染をもたらし、
生産効率を低下させるという問題がある。一方、摩耗し
たフランジロータの交換には多くの手間と時間、および
費用が必要となる。
そこで、従来よりフランジロータの耐摩耗性を向上させ
るため、フランジロータを表面処理する方法が採用され
ている。その表面処理としては、浸炭法あるいは窒化法
が知られており、またcvDあるいはPVDによるTi
N皮膜の被覆処理が検討されつつある。
発明が解決しようとする課題 しかし、前記した従来の窒化法あるいは浸炭法による表
面硬度(Hv)は、高々700程度であり、フランジロ
ータの耐摩耗用表面皮膜しては硬度不足であり、 2〜
3年ごとにフランジロータの交換を余儀なくされている
のが現状である。
一方、CVDあるいはPVDによるTiN皮膜厚は、高
々5μm程度の膜厚であり、皮膜の信頼性に乏しい上、
母材と皮膜との密着力が不足し、高速で回転するトラベ
ラ−によって生じる剪断力により皮膜剥離が生じるとい
う問題の外、PVDでは複雑な形状を有するフランジロ
ータへコーティングすることが困難であり製造コストが
高くつくという問題がある。
この発明は、このような現状よりみて、耐摩耗性の優れ
たフランジロータと該ロータを安価に提供することを目
的とし、表面に高硬度でかつ密着力の優れたクロムカー
バイド層を有するフランジロータと、該ロータを安価に
製造し得る方法を提案しようとするものである。
課題を解決するための手段 この発明の要旨は、炭素鋼または低合金鋼の表面にビッ
カース硬度(Hv)で1000以上、厚さ10μm以上
のクロムカーバイド層を最外層に有するクロム拡散浸透
処理層を形成したことを特徴とするフランジロータであ
り、またその製造方法として、重量比にして炭素を 0
.05%以上含有する炭素鋼または低合金鋼を所定形状
に成形加工した後、表面にクロマイジング処理を施す方
法と、重量比にして炭素を0.05%未満含有する炭素
鋼または低合金鋼を所定形状に成形加工し、ついで浸炭
処理を施した後、表面にクロマイジング処理を施す方法
である。
作    用 この発明において、フランジロータ表面に形成するクロ
ムカーバイト層を、硬さがビッカース硬度(I−Iv)
で1000以上、厚さ10μI以上としたのは次の理由
による。
すなわち、硬さがビッカース硬度(Hv)で1000未
満では高速で摺動するトラベラ−による摩耗に対する十
分な耐摩耗性が得られず、厚さが10μm未満では十分
な耐久性を確保し得ないがらである。なお、硬さは硬い
ほど、また厚さは厚いほどよく、何れも特に上限を定め
る必要はない。しかし、厚さについては使用中における
異常な衝撃力作用時の耐剥離性確保の観点から」1限を
 100μm程度とするのが望ましい。
また、クロマイジング処理を施す素材鋼の炭素含有量を
、重量%で0.05%以上としたのは、素材鋼中の炭素
濃度が0.05%未満では、クロマイジング処理を施し
ても表面に硬さ1000Hv以上、厚さ10μm以上の
クロムカーバイト層が自生形成しないためである。した
がって、炭素含有量が0.05%未満の素材鋼を用いる
場合には、成形加工後に浸炭処理を施して少なくともそ
の表面層の炭素含有量を0.05%以上とするものであ
る。
クロマイジング処理法としては、素材または成形加工品
を浸透剤中に埋没させてクロマイジング処理を施す方法
が知られている。この方法においては、浸透剤として、
金属クロム粉末、アルミナ焼結防止剤およびハロゲン化
物フラックスを混合したものを用い、水素または不活性
ガス中で、900℃以上の高温で0.5時間以上熱処理
するのが一般的である。
このクロマイジング処理によれば、重量比にして炭素を
 0.05%以上含有する複雑な形状を有するフランジ
ロータの表面に、ビッカース硬度(Hv ) 1000
以上でかつ高密着力を有する均一なCr 7cs ある
いはCr23C6からなる厚さ10μm以上のクロムカ
ーバイド層を容易に形成させることができる。
浸炭処理法としては、固体浸炭法、液体浸炭法、ガス浸
炭法、プラズマ浸炭法のいずれでもよい。
実   施   例 実施例1 第1表に示す化学成分を有するフランジロータ用素材の
板(幅20mm X長さ50mm X厚さ5mm)を、
金属クロム粉末、塩化アンモニウムおよびアルミナから
なる浸透剤中に埋没させた状態で、第1表に示す条件で
クロマイジング処理を行った。
処理材はその後通常の焼入れ、焼戻しを実施後、往復動
型の摩擦試験機により摩擦係数を評価した。
摩擦試験条件は、摩擦速度0.17mm/sec、摩擦
行程3mm、往復回数ioo回、荷重0.39Nであッ
/コ。
また、皮膜の密着性を調べるため、700℃の温度で1
時間加熱後水冷するヒートチエツク試験を100ザイク
ル実施し、皮膜の剥離状況を光学顕微鏡を用い観察した
この2つの試験結果を第1表に併ぜて示す。なお、比較
のために行った従来のCVD法、浸炭法、窒化法の処理
条件は第2表に示す。
第1表に示す結果より明らかなごとく、本発明法による
表面処理材はいずれも硬さ14.00I(v以上、厚さ
10μm以」−のクロムカーバイド層を有し、良好な摩
擦係数と密着力を示している。ただし、十分な厚さを得
るためには、クロマイズ条件として温度1000℃以上
、処理時間1時間以」−が望ましい。
実施例2 第3表に示す化学成分を有するフランジロータ用素材の
板(幅20mm X長さ50mm X厚さ5mm )を
、カーボンと炭酸バリウムからなる浸炭剤中に埋没させ
て温度1000℃×10分間の浸炭処理を施した後、実
施例1と同様の浸透剤中に埋没させさせてAr気流中で
1050℃×10時間のクロマイジング処理を実施した
処理材はその後通常の焼入れ、焼戻しを実施後、往復動
型の摩擦試験機により実施例1と同様の試験条件で摩擦
係数を評価した。その結果を、1受炭処理を行わずにク
ロマイジング処理したものと比較して第4表に示す。
第4表の結果より明らかなごとく、比較鋼(供試N01
7〜10)はいずれも鋼中炭素量が0.05w1;%未
満であるためクロマイジング処理を施しても所定のクロ
ムカーバイド層は得られないのに対し、本発明鋼の場合
は浸炭処理によって鋼中炭素量を0、05wt;%以上
に増加しているので、いずれも所定のクロムカーバイド
層が自生し、良好な低摩擦係数を示している。
以下余白 第   2   表 一] 1− 発明の詳細 な説明したごとく、この発明に係るフランジロータは、
高硬度でかつ密着力の優れた厚膜のクロムカーバイド層
で表面を被覆してなるから、剛摩耗性に優れ摩耗粉によ
る糸の変色あるいは汚染等の問題がほとんどなくなり、
かつ高寿命によりフランジロータの交換サイクルも大幅
に長くなり、生産性の向上に大きく寄与するものである
また、この発明方法によれば、含有成分の調整と通常の
クロマイジング処理により高硬度でかつ密着力の優れた
厚膜のクロムカーバイド層を得ることができるので、複
雑な形状を有するフランジロータでも容易にコーティン
グすることができ、高品質のフランジロータを安価なコ
ストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の対象とする糸巻き機を示す概略図、
第2図は同上糸巻き機のフランジロータを拡大して示す
破断正面図である。 1・・・フランジロータ     7・・・トラベラ−
7−1・ リングフランジ    8・・下部ロータ8
・紡出糸

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1  炭素鋼または低合金鋼からなり、表面にビッカース硬
    度(Hv)1000以上、厚さ10μm以上のクロムカ
    ーバイド層を最外層に有するクロム拡散浸透処理層を形
    成したことを特徴とする紡績用フランジロータ。 2  重量比にして炭素を0.05%以上含有する炭素鋼ま
    たは低合金鋼を所定形状に成形加工した後、表面にクロ
    マイジング処理を施すことを特徴とする請求項1に記載
    の紡績用フランジロータの製造方法。 3  重量比にして炭素を0.05%未満含有する炭素鋼ま
    たは低合金鋼を所定形状に成形加工し、ついで浸炭処理
    を施した後、表面にクロマイジング処理を施すことを特
    徴とする請求項1に記載の紡績用フランジロータの製造
    方法。
JP28300190A 1990-10-19 1990-10-19 紡績用フランジロータおよびその製造方法 Pending JPH04163326A (ja)

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