JPH07303418A - ホンショウロの人口栽培の方法 - Google Patents

ホンショウロの人口栽培の方法

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Publication number
JPH07303418A
JPH07303418A JP4201748A JP20174892A JPH07303418A JP H07303418 A JPH07303418 A JP H07303418A JP 4201748 A JP4201748 A JP 4201748A JP 20174892 A JP20174892 A JP 20174892A JP H07303418 A JPH07303418 A JP H07303418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
honshouro
generation
mushroom
days
Prior art date
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Pending
Application number
JP4201748A
Other languages
English (en)
Inventor
Masumi Takano
真澄 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
A K KK
NORIN KINRUI KK
Original Assignee
A K KK
NORIN KINRUI KK
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Publication date
Application filed by A K KK, NORIN KINRUI KK filed Critical A K KK
Priority to JP4201748A priority Critical patent/JPH07303418A/ja
Publication of JPH07303418A publication Critical patent/JPH07303418A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ホンショウロと言う茸の人口栽培方法。 【構成】本ホンショウロの人口栽培は、茸の培地となる
オガクズ、培養中の温度、発生の切っ掛けとなる温度変
化、発生時の温度、湿度、覆上中の含水量の6っの条件
から構成されている。 【効果】本栽培方法で栽培することにより、いままで、
ほんの短期間しか賞味できなかったホンショウロを何時
でも味わうことが出来るようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、従来人口栽培が不可能
とされていたホンショウロの栽培に成功したものであ
り、これにより和風料理に欠くことの出来ないホンショ
ウロが四季を通じて収穫することが出来るようになっ
た。
【0002】
【従来の技術】従来は、自然の中で主として海岸のクロ
マツ林内の砂地に群生し、秋と春の2度収穫されてい
た。ここで、ホンショウロの概要を述べると、ショウロ
科ショウロ属で子実体(茸)の形状は球形から塊形、初
め白色のち帯黄色、地表にでると黄褐色。径は1.5か
ら4cm癖のないさわやかな風味、干リンゴに似た歯ざ
わりをもつ、お吸い物に最適である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】自然の中でしか取れな
かったホンショウロを人口的に栽培しようとするもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のホンショウロの
培地は、オガクズに米糠、フスマ等を加えてよく攪拌し
て混ぜ、後に水を加えてから再び攪拌する。攪拌を終了
したものを、袋または瓶に詰めて殺菌釜に入れ約7時間
殺菌する。
【0005】殺菌が終了したものを、接種室に移し種菌
を接種する。接種が終了したものを、培養室に移し培養
を約60日行う。この培養が終了したものを菌床と言
う。この時の適正培養温度は、摂氏20度から25度の
間であるが、最適培養温度は摂氏22度から24度であ
る。
【0006】培養が約60日終了したものは、袋または
瓶の口を開け菌床の上に水分を含んだ土を、2〜5cm
被せて適正な温度と湿度を与えて、約15日置くと土の
中に菌糸が張り出してくる。この時の室温は培養時と同
じ温度にする。この土に含ませる水分量は、20%から
45%であるが、最適含水量は25%から35%であ
る。木ホンショウロは、上に土を被せないと発生しない
茸である。
【0007】発生室の適正温度は、摂氏16度から23
度であるが、最適温度は摂氏17度から19度である。
【0008】発生室は、温度だけではなく茸の成育に必
要な適度な湿度の管理も必要である。この湿度の範囲は
70%から95%であるが、最適湿度は75%から85
%である。
【0009】
【0006】項で述べたように覆上中に菌糸が張り出し
たものは、このままの状態では原基形成をしにくく、切
っ掛けを作ってやる必要がある。この切っ掛けとなるの
は、温度の変化であり温度を下げてやると、刺激になり
発生の切っ掛けとなる。下げる温度の適正な温度は摂氏
9度から15度であるが、最適温度は摂氏10度から1
2度である。この温度変化は、下げたままの状態で4〜
5日置くか、1日おきに上げたり下げたりして1週間与
えるのが有効である。温度変化を与え始めてから、5日
目ごろから10日目ごろまでに原基形成が始まり、その
後約10日すると収穫可能になる。原基形成とは、茸に
なる最初の段階で直径0.5mmから1mmの球形状の
ものを言う。尚、この温度変化は与えなくても、原基形
成の始まる日数が10日目ごろと多少日数がかかるが、
発生しないと言うわけではない。
【0010】
【作用】本発明により、いままで栽培が出来なかったホ
ンショウロの栽培が可能になり、美味しい茸が四季を通
して食べられるようになった。
【0011】
【実施例】図−1は、ホンショウロの適正な培地を知る
ために、混ぜ合わせる栄養源の米糠、フスマを一定量に
し、培養室内の温度を摂氏22度から24度の間で保
ち、オガクズ、トウモロコシの芯を細かく砕いた物、稲
・麦ワラを細かくしたもの、腐葉土で実験したところ、
以下の表−1のような結果が得られたのでこれをグラフ
にしたものある。各項目の数値は、左端の日日に成長し
た菌糸の長さを表したいる。数値は実験中の平均値であ
る。これにより、オガクズの培地での菌糸の伸びが顕著
であり、本ホンショウロの適正培地はオガクズであるこ
とが判明した。
【0012】図−2は、培養中の適正温度を知るため
に、同じ条件で作った菌床に種菌を接種して培養室の温
度を変化させたところ、以下の表−2のような結果が得
られたのでこれをグラフにしたものである。数値は、各
温度での菌糸の成長を1日当たり何mm成長したかの長
さを表している。数値は、実験中の平均値である。これ
によると、培養中の温度は摂氏27度を上限として菌糸
の成長が顕著であり、本ホンショウロの培養中の適正温
度は、摂氏20度から27度であるように思われたが、
25度を越えると雑菌の繁殖が非常に多く、菌床が雑菌
に侵される危険性が高いので適正温度は摂氏20度から
25度とし、最適温度は摂氏22度から24度とした。
【0013】図−3は、菌床の上に覆土する土に含まれ
る適正な水分量を知るために、発生室を適正な温度と湿
度に保ち、覆土中の含水量を変えて実験したところ、表
−3のような結果が得られたのでこれをグラフにしたも
のである。数値は、各含水量に於ける菌糸の成長が1日
当たり何mm成長したかを表している。数値は、実験中
の平均値である。これにより覆土中の適正含水量は20
%から45%であるが最適含水量は、25%から35%
であることが判明した。
【0014】図−4は、発生までの適正温度を知るため
に、
【0009】で述べた原基形成が始まってから収穫にい
たるまで、適正湿度を与えて、温度を変えてみたところ
表−4のような結果が得られたのでこれをグラフにした
ものでおる。本ショウロの収獲時の大きさ、直径30〜
40mmである。茸の直径とある数値は、各温度で収穫
した時の茸の大きさを直径で計ったものである。 また
数値は統計の平均値である。これにより、発生時の適正
温度は、摂氏16度から23度であり最適温度は摂氏1
7度から19度と判明した。尚、適正温度の上限23度
を越えても、適正温度と同等の茸が収穫できたが、23
度以上の温度では、雑菌が非常に繁殖しやすく菌床が侵
される率が高いため安全面からみて、適正温度は摂氏1
6度から23度とした。
【0015】図−5は、発生までの適正湿度を知るため
に、
【0009】で述べた原基形成が始まって収穫に至ま
で、適正温度を与えて、湿度を変えてみたところ表−5
のような結果が得られたのでこれをグラフにしたもので
ある。茸の直径とある数値は、各湿度に於ける収穫時の
茸の直径を計ったものである。数値は、実験中の統計の
平均値である。これにより、発生までの適正湿度は70
%から95%であり、最適温度は75%から85%と判
明した。
【0016】図−6は、
【0009】の項で述べた温度変化の適正温度をしるた
めに、覆土、湿度を適正に保ち、菌床に温度変化を与え
たところ、表−6のような結果が得られたので、これを
グラフにしたものである。数値で原基形成までの日数と
あるのは、温度変化を与えた各温度で原基形成が始まっ
た日数を表している。日数が少ない方が良い。数値は、
実験中の統計の平均値である。これにより得られた温度
変化の適正範囲は摂氏9度から15度であるが、最適温
度変化の範囲は摂氏10度から12度と判明した。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、珍味とされているホン
ショウロを四季を通して供給することが、可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】縦軸に菌糸の成長をmmで取り、横軸に培養日
数で取り、各培地に於ける菌糸の成長の度合いを表した
ものである オガクスを実線で、トウモロコシの茎を一点鎖線で、稲
・麦ワラを二点鎖線で腐葉土を破線で表した。
【図2】縦軸に菌糸の成長をmmで取り、横軸に温度を
摂氏で取り、各温度に於ける菌糸の成長度合いを表した
ものである。
【図3】縦軸に菌糸が原基形成を始めた日を日数で取
り、横軸に温度を摂氏で取り、各温度に於ける原基形成
が始まった日を表したものである。
【図4】縦軸に収穫時の茸の直径をmmで取り、横軸に
温度を摂氏で取り、各温度に於ける収穫時の茸の直径を
表したものである。
【図5】縦軸に収穫時の茸の直径をmmで取り、横軸に
湿度を%で取り、各湿度に於ける収穫時の茸の直径を表
したものである。
【図6】縦軸に収穫時の茸の直径をmmで取り、横軸に
覆土の含水量を%で取り、各含水量に於ける収穫時の茸
の直径を表したものである。
【符号の説明】
【図1】A 1〜 5日 F 26〜30日
K 51〜55日 B 6〜10日 G 31〜35日 L 56
〜60日 C 11〜15日 H 36〜40日 D 16〜20日 I 41〜45日 E 21〜25日 J 46〜50日

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホンショウロの培地、オガクズに米糠、
    フスマ等を混ぜ合わせて水を加えたもの。
  2. 【請求項2】 培養中の最適温度、摂氏22度から24
    度。
  3. 【請求項3】 発生までの覆土中に含まれる水分量、2
    5%から35%。
  4. 【請求項4】 発生までの最適温度、摂氏17度から1
    9度。
  5. 【請求項5】 発生までの最適湿度、75%から85
    %。
  6. 【請求項6】 発生の切っ掛けになる温度、摂氏10度
    から12度。
JP4201748A 1992-06-18 1992-06-18 ホンショウロの人口栽培の方法 Pending JPH07303418A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS587251A (ja) * 1981-06-26 1983-01-17 ミネソタ・マイニング・アンド・マニユフアクチユアリング・コンパニ− 複合傷用包帯
JPS61227711A (ja) * 1985-04-03 1986-10-09 バイオテツク株式会社 食用きのこの栽培方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS587251A (ja) * 1981-06-26 1983-01-17 ミネソタ・マイニング・アンド・マニユフアクチユアリング・コンパニ− 複合傷用包帯
JPS61227711A (ja) * 1985-04-03 1986-10-09 バイオテツク株式会社 食用きのこの栽培方法

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