JPH07301488A - 材料シートを処理する装置及び方法 - Google Patents
材料シートを処理する装置及び方法Info
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- JPH07301488A JPH07301488A JP7085509A JP8550995A JPH07301488A JP H07301488 A JPH07301488 A JP H07301488A JP 7085509 A JP7085509 A JP 7085509A JP 8550995 A JP8550995 A JP 8550995A JP H07301488 A JPH07301488 A JP H07301488A
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- casing
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- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21G—CALENDERS; ACCESSORIES FOR PAPER-MAKING MACHINES
- D21G1/00—Calenders; Smoothing apparatus
- D21G1/0073—Accessories for calenders
- D21G1/0093—Web conditioning devices
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- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21G—CALENDERS; ACCESSORIES FOR PAPER-MAKING MACHINES
- D21G1/00—Calenders; Smoothing apparatus
- D21G1/0073—Accessories for calenders
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2301/00—Handling processes for sheets or webs
- B65H2301/50—Auxiliary process performed during handling process
- B65H2301/51—Modifying a characteristic of handled material
- B65H2301/514—Modifying physical properties
- B65H2301/5142—Moistening
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- Paper (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Drying Of Solid Materials (AREA)
- Preliminary Treatment Of Fibers (AREA)
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
- Advancing Webs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 材料シートを処理する装置及び方法におい
て、熱損失を低減すること。 【構成】 ロール配置(6, 7)を備えて材料シート(3) を
処理する装置(1) であって、このロール配置が、加熱さ
れるロール(8, 9)を少なくとも1つ備えて材料シートを
通す少なくとも1つのロール間隙を有し、ロール配置
が、材料シートを搬入又は搬出する開口部に至るまでの
閉じたケーシングで取り囲まれる。そして、ロール配置
で材料シートを処理する方法であって、ロール配置(6,
7)又はその一部をケーシング(32)取り囲み、材料シート
(3) がロール間隙に通す前に、ケーシング(32)内部で、
所定の温度及び/又は湿度に調整した周囲雰囲気に曝さ
れる。これにより、処理が均一化すると共に、熱エネル
ギーの消費が顕著に低減される。
て、熱損失を低減すること。 【構成】 ロール配置(6, 7)を備えて材料シート(3) を
処理する装置(1) であって、このロール配置が、加熱さ
れるロール(8, 9)を少なくとも1つ備えて材料シートを
通す少なくとも1つのロール間隙を有し、ロール配置
が、材料シートを搬入又は搬出する開口部に至るまでの
閉じたケーシングで取り囲まれる。そして、ロール配置
で材料シートを処理する方法であって、ロール配置(6,
7)又はその一部をケーシング(32)取り囲み、材料シート
(3) がロール間隙に通す前に、ケーシング(32)内部で、
所定の温度及び/又は湿度に調整した周囲雰囲気に曝さ
れる。これにより、処理が均一化すると共に、熱エネル
ギーの消費が顕著に低減される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、材料シートを通す少な
くとも1つのロール間隙を有し、少なくとも1つのロー
ルを加熱ロールとしたロール配置を備えた、材料シート
を処理する装置、及び、前記のロール間隙に材料シート
を通して、そこで圧力及び/又は高温で負荷される、材
料シートを処理する方法に関する。
くとも1つのロール間隙を有し、少なくとも1つのロー
ルを加熱ロールとしたロール配置を備えた、材料シート
を処理する装置、及び、前記のロール間隙に材料シート
を通して、そこで圧力及び/又は高温で負荷される、材
料シートを処理する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】以下で
は、紙シートの例に基づいて、本発明を説明する。しか
し、紙シート以外にも、多くの別の材料シートも同様に
処理することができる。
は、紙シートの例に基づいて、本発明を説明する。しか
し、紙シート以外にも、多くの別の材料シートも同様に
処理することができる。
【0003】製紙機械から出て来る紙は、多くの場合、
カレンダ装置に通される。そこで紙シートには圧力が負
荷される。同時に、多くの場合、ロール間隙を形成する
一方のロールに熱が供給され、加熱ロールとなってい
る。この加圧と加熱処理により、例えば、紙シートの表
面は平滑化される。
カレンダ装置に通される。そこで紙シートには圧力が負
荷される。同時に、多くの場合、ロール間隙を形成する
一方のロールに熱が供給され、加熱ロールとなってい
る。この加圧と加熱処理により、例えば、紙シートの表
面は平滑化される。
【0004】機械の運転速度に対する要求は絶えず増大
している。同時に、表面品質に対する要求も厳しくなっ
てきている。両方の要求を満たすために、ロールは益々
強く加熱される。このために、かなりのヒータ容量が必
要となる。この場合、ロールの長さ1m当たり20kWも稀
ではない。しかし、この場合加熱エネルギーのうち、紙
シートに直接伝達されるのは、ごく僅かの部分である。
加熱エネルギーの大部分は周囲に放射されて失われる。
このことから、カレンダ周囲での作業条件が悪化するだ
けでなく、エネルギーの浪費もかなりの量となる。更
に、多くの場合、もはや充分なエネルギーが紙シートに
伝達できない。
している。同時に、表面品質に対する要求も厳しくなっ
てきている。両方の要求を満たすために、ロールは益々
強く加熱される。このために、かなりのヒータ容量が必
要となる。この場合、ロールの長さ1m当たり20kWも稀
ではない。しかし、この場合加熱エネルギーのうち、紙
シートに直接伝達されるのは、ごく僅かの部分である。
加熱エネルギーの大部分は周囲に放射されて失われる。
このことから、カレンダ周囲での作業条件が悪化するだ
けでなく、エネルギーの浪費もかなりの量となる。更
に、多くの場合、もはや充分なエネルギーが紙シートに
伝達できない。
【0005】欧州公開特許公報第 501 035号には、加熱
ロール、特に製紙機の高速ロールのための防熱フードが
開示されている。少なくとも2つのロールを備えたロー
ル配置のトップロールが加熱ロールとして構成されてい
る。材料シートは、この加熱ロールと相手ロールとの間
のロール間隙に通される。この場合フードは、加熱ロー
ルの周面の一部を取り囲む。フードとロールとの間に配
置されている分離遮蔽部が2つの間隙を形成する。間隙
の末端に空気転向装置が配置されており、これらの空気
転向装置は、ロールに付属した内側の間隙内に連行され
る空気を外側の間隙へと転向する。これにより、対流に
よる熱損失が低減される。防熱フードを軸方向に分割す
ることによって、ロールの軸方向の温度分布を調節する
ことができる。フードはロールの上にしか折り返されて
おらず、端ロールを覆うだけである。そこでもなおかな
りのエネルギー量が失われる。
ロール、特に製紙機の高速ロールのための防熱フードが
開示されている。少なくとも2つのロールを備えたロー
ル配置のトップロールが加熱ロールとして構成されてい
る。材料シートは、この加熱ロールと相手ロールとの間
のロール間隙に通される。この場合フードは、加熱ロー
ルの周面の一部を取り囲む。フードとロールとの間に配
置されている分離遮蔽部が2つの間隙を形成する。間隙
の末端に空気転向装置が配置されており、これらの空気
転向装置は、ロールに付属した内側の間隙内に連行され
る空気を外側の間隙へと転向する。これにより、対流に
よる熱損失が低減される。防熱フードを軸方向に分割す
ることによって、ロールの軸方向の温度分布を調節する
ことができる。フードはロールの上にしか折り返されて
おらず、端ロールを覆うだけである。そこでもなおかな
りのエネルギー量が失われる。
【0006】ドイツ特許公報第 41 17 596号には、ロー
ル積重ね体の一端に配置される加熱ロールで連続シー
ト、特に紙シートを処理するカレンダ装置が開示されて
いる。
ル積重ね体の一端に配置される加熱ロールで連続シー
ト、特に紙シートを処理するカレンダ装置が開示されて
いる。
【0007】熱損失を防止するため、加熱ロールは箔状
シートによって形成される覆い装置を備えており、この
シートはロールの周面を介して引っ張られて、空気クッ
ションによりロールから離して保持されている。このカ
バーは、稼働時に光沢の変動を防止するために、迅速な
着脱が可能でなければならない。更に、製造費を低く抑
えねばならない。
シートによって形成される覆い装置を備えており、この
シートはロールの周面を介して引っ張られて、空気クッ
ションによりロールから離して保持されている。このカ
バーは、稼働時に光沢の変動を防止するために、迅速な
着脱が可能でなければならない。更に、製造費を低く抑
えねばならない。
【0008】ドイツ公開特許公報第 21 47 021号に、湿
った材料シートを乾燥させる方法及び装置が記載されて
いる。そこでは、複数の加熱ロールがケーシング内に配
置されており、このケーシングには、材料シートを搬入
搬出する開口部が設けられている。しかし材料シート
は、ロール間隙に通されるのでなく、ケーシング内でそ
この雰囲気に曝されている。これにより、材料シート中
の水分が蒸発する。蒸気雰囲気が熱交換器において捕捉
される。蒸気から回収される熱は加熱ロールを加熱する
のに利用される。
った材料シートを乾燥させる方法及び装置が記載されて
いる。そこでは、複数の加熱ロールがケーシング内に配
置されており、このケーシングには、材料シートを搬入
搬出する開口部が設けられている。しかし材料シート
は、ロール間隙に通されるのでなく、ケーシング内でそ
この雰囲気に曝されている。これにより、材料シート中
の水分が蒸発する。蒸気雰囲気が熱交換器において捕捉
される。蒸気から回収される熱は加熱ロールを加熱する
のに利用される。
【0009】ドイツ公開特許公報第 26 15 634号には、
その材料が吸湿性範囲に至るまで乾燥した材料シート、
特に紙シートを処理する方法及び装置が開示されてい
る。そこでは、材料シートが吸引ロールに通され、これ
らの吸引ロールは、ケーシングによって取り囲まれる空
間から材料シートを通して蒸気雰囲気を吸引する。過度
に湿った箇所で材料シートが乾燥され、過度に乾燥した
箇所では加湿される。このために、ケーシングによって
取り囲まれる空間に蒸気が送り込まれる。
その材料が吸湿性範囲に至るまで乾燥した材料シート、
特に紙シートを処理する方法及び装置が開示されてい
る。そこでは、材料シートが吸引ロールに通され、これ
らの吸引ロールは、ケーシングによって取り囲まれる空
間から材料シートを通して蒸気雰囲気を吸引する。過度
に湿った箇所で材料シートが乾燥され、過度に乾燥した
箇所では加湿される。このために、ケーシングによって
取り囲まれる空間に蒸気が送り込まれる。
【0010】そこで、本発明の課題は、材料シートを処
理する装置及び方法におけるエネルギー損失を制限する
ことである。
理する装置及び方法におけるエネルギー損失を制限する
ことである。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】この課題は、請
求項1に記載のとおり、冒頭に指摘した種類の装置にお
いて、必要に応じ、ロール配置が材料シートを搬入又は
搬出する開口部に至るまでの閉じたケーシングで取り囲
まれることによって解決される。
求項1に記載のとおり、冒頭に指摘した種類の装置にお
いて、必要に応じ、ロール配置が材料シートを搬入又は
搬出する開口部に至るまでの閉じたケーシングで取り囲
まれることによって解決される。
【0012】これにより、ロール配置はいわばカプセル
化され、熱の放射は、限定された空間内でのみ起きる。
ケーシング内部で空気は比較的迅速に加熱されるので、
対流による熱の排出も顕著に減少する。しかし、加熱ロ
ールに沿って流れる空気が高温であればあるほど、エネ
ルギー損失が少なくなる。つまり、ロール配置又はその
一部のカプセル化という簡単な措置によって、かなりの
量の加熱エネルギーを節約することができる。ケーシン
グ内部の加熱された空気は、開口部を通してのみ逃散す
る。搬入用開口部では、搬入される材料シートが微量の
周囲空気を外部からケーシングの内部に持ち込む。同様
に、搬出用開口部では、材料シートがケーシングの内部
から外部へと空気を運び出す。つまり、ケーシング内部
からの空気と周囲雰囲気との間で一定の交換が起きる。
しかし、これに起因するエネルギー損失は、ケーシング
なしのカレンダロールの場合の損失と比較すると、比較
的小さい。更に、この配置は、紙シートがケーシングに
進入するときに、既に加熱されている利点を有する。つ
まり、紙シートが既に加熱されてロール間隙内に入り、
処理のための必要な温度上昇がごく僅かにすぎない。こ
うして、加熱ロールに供給される加熱エネルギーを減ら
すことができ、このことからもエネルギーが節約され
る。加熱ロールは2つの別のロールの間にも配置してお
くことができる。それでも、ケーシングは大きな熱損失
を防止する。
化され、熱の放射は、限定された空間内でのみ起きる。
ケーシング内部で空気は比較的迅速に加熱されるので、
対流による熱の排出も顕著に減少する。しかし、加熱ロ
ールに沿って流れる空気が高温であればあるほど、エネ
ルギー損失が少なくなる。つまり、ロール配置又はその
一部のカプセル化という簡単な措置によって、かなりの
量の加熱エネルギーを節約することができる。ケーシン
グ内部の加熱された空気は、開口部を通してのみ逃散す
る。搬入用開口部では、搬入される材料シートが微量の
周囲空気を外部からケーシングの内部に持ち込む。同様
に、搬出用開口部では、材料シートがケーシングの内部
から外部へと空気を運び出す。つまり、ケーシング内部
からの空気と周囲雰囲気との間で一定の交換が起きる。
しかし、これに起因するエネルギー損失は、ケーシング
なしのカレンダロールの場合の損失と比較すると、比較
的小さい。更に、この配置は、紙シートがケーシングに
進入するときに、既に加熱されている利点を有する。つ
まり、紙シートが既に加熱されてロール間隙内に入り、
処理のための必要な温度上昇がごく僅かにすぎない。こ
うして、加熱ロールに供給される加熱エネルギーを減ら
すことができ、このことからもエネルギーが節約され
る。加熱ロールは2つの別のロールの間にも配置してお
くことができる。それでも、ケーシングは大きな熱損失
を防止する。
【0013】請求項2に記載のとおり、材料シートが加
熱ロール間隙に達する前に、ケーシングの内部を所定の
距離にわたって移動するのが好ましい。これにより、材
料シートは、ロール間隙に進入する前に、既に、加熱ロ
ールによって加熱されたケーシング内部の雰囲気に曝さ
れる。つまり、材料シートは既に加熱されてロール間隙
内に進入する。ケーシングの内部に転向ロールも配置さ
れていて、これらのロールで材料シートが案内されるこ
とによって、移動距離を長くすることができる。
熱ロール間隙に達する前に、ケーシングの内部を所定の
距離にわたって移動するのが好ましい。これにより、材
料シートは、ロール間隙に進入する前に、既に、加熱ロ
ールによって加熱されたケーシング内部の雰囲気に曝さ
れる。つまり、材料シートは既に加熱されてロール間隙
内に進入する。ケーシングの内部に転向ロールも配置さ
れていて、これらのロールで材料シートが案内されるこ
とによって、移動距離を長くすることができる。
【0014】また、請求項3に記載のとおり、ケーシン
グが少なくとも1つの閉鎖可能な開口部を有し、この開
口部にロールが挿通可能であることが好ましい。ケーシ
ングを設けても、ロール配置の保守及び整備が妨げられ
ることはない。ロールは依然として交換可能となってい
る。
グが少なくとも1つの閉鎖可能な開口部を有し、この開
口部にロールが挿通可能であることが好ましい。ケーシ
ングを設けても、ロール配置の保守及び整備が妨げられ
ることはない。ロールは依然として交換可能となってい
る。
【0015】請求項4に記載のとおり、ケーシングが断
熱部を有することが望ましい。これにより、放射損失を
更に減らすことができる。断熱部は比較的安価に製造す
ることができ、多くの場合外部に対する防音効果ももた
らす。こうして、ロール配置の周囲における作業が一層
快適となる。
熱部を有することが望ましい。これにより、放射損失を
更に減らすことができる。断熱部は比較的安価に製造す
ることができ、多くの場合外部に対する防音効果ももた
らす。こうして、ロール配置の周囲における作業が一層
快適となる。
【0016】好ましくは、請求項5に記載のとおり、ロ
ール配置がインラインカレンダとして製紙機に設けられ
ており、その乾燥部にまでケーシングのカプセル部が延
長して形成されている。つまり、カレンダ装置は、いわ
ば乾燥部の末端で乾燥部と一体化されており、ケーシン
グで囲むための付加的費用支出が比較的少なくなる。
ール配置がインラインカレンダとして製紙機に設けられ
ており、その乾燥部にまでケーシングのカプセル部が延
長して形成されている。つまり、カレンダ装置は、いわ
ば乾燥部の末端で乾燥部と一体化されており、ケーシン
グで囲むための付加的費用支出が比較的少なくなる。
【0017】特に好ましい構成の一つは、請求項6に記
載のとおり、ケーシングが、特に蒸気吹込み装置として
構成される加湿装置を有することである。これにより、
ケーシングによって第2の効果を実現することができ
る。つまり、ケーシング内部の空間を、特定の湿度とす
ることができる。これは、最も簡単には蒸気を利用して
行われる。紙の最終湿度に対する印刷所の要求は益々厳
しくなってきている。紙が過度に乾燥している場合は、
印刷所において紙が水分を吸収し、順次塗布される印刷
インキの見当合せがもはや保証されなくなる。他方で、
紙が過度に湿っている場合は、蒸発が生じ、オフセット
印刷時に表面が破壊されてしまう。印刷所において紙の
湿度と周囲湿度が均衡しているとき、最適な結果が達成
される。実際上しばしば行われることであるが、乾燥部
から約8%の水分で送られてくる紙シートが、カレンダ
装置で再び3〜3.5 %の水分を失う前に、ノズル加湿器
によって再度加湿される。しかしこの最終湿度は、場合
によっては印刷所にとって既に少なすぎる。それ故に、
そこでは、紙シートの所要の湿潤を達成するために、し
ばしば蒸気加湿器又はノズル加湿器を使用しなければな
らない。それに対して、湿った雰囲気中で連続シートの
圧力兼温度処理が実行されると、材料シートの湿度が付
加的に調整される。ケーシング内、即ち適宜に湿った雰
囲気中での材料シートの滞留時間が比較的長くため、実
際には持続的に変化した湿度結果が達成される。
載のとおり、ケーシングが、特に蒸気吹込み装置として
構成される加湿装置を有することである。これにより、
ケーシングによって第2の効果を実現することができ
る。つまり、ケーシング内部の空間を、特定の湿度とす
ることができる。これは、最も簡単には蒸気を利用して
行われる。紙の最終湿度に対する印刷所の要求は益々厳
しくなってきている。紙が過度に乾燥している場合は、
印刷所において紙が水分を吸収し、順次塗布される印刷
インキの見当合せがもはや保証されなくなる。他方で、
紙が過度に湿っている場合は、蒸発が生じ、オフセット
印刷時に表面が破壊されてしまう。印刷所において紙の
湿度と周囲湿度が均衡しているとき、最適な結果が達成
される。実際上しばしば行われることであるが、乾燥部
から約8%の水分で送られてくる紙シートが、カレンダ
装置で再び3〜3.5 %の水分を失う前に、ノズル加湿器
によって再度加湿される。しかしこの最終湿度は、場合
によっては印刷所にとって既に少なすぎる。それ故に、
そこでは、紙シートの所要の湿潤を達成するために、し
ばしば蒸気加湿器又はノズル加湿器を使用しなければな
らない。それに対して、湿った雰囲気中で連続シートの
圧力兼温度処理が実行されると、材料シートの湿度が付
加的に調整される。ケーシング内、即ち適宜に湿った雰
囲気中での材料シートの滞留時間が比較的長くため、実
際には持続的に変化した湿度結果が達成される。
【0018】好ましくは、請求項7に記載のとおり、装
置の出口に湿度測定装置が設けられており、加湿装置を
制御する制御装置がこの湿度測定装置と接続されてい
る。この場合、湿度は、例えば印刷所その他の使用者に
よって目標値として設定される値に調整することができ
る。この場合、加湿装置は、材料シートが装置を通過後
にこの値となるように制御される。
置の出口に湿度測定装置が設けられており、加湿装置を
制御する制御装置がこの湿度測定装置と接続されてい
る。この場合、湿度は、例えば印刷所その他の使用者に
よって目標値として設定される値に調整することができ
る。この場合、加湿装置は、材料シートが装置を通過後
にこの値となるように制御される。
【0019】好ましくは、請求項8に記載のとおり、材
料シート巻取物のための少なくとも1つの貯蔵場所を備
えた巻取物マガジンがロール配置の前段に設けられてお
り、貯蔵場所が室内に配置されており、この室の内部が
導管を介してケーシングの内部と接続されている。つま
り、材料シートが既に巻取物貯蔵場所で適宜な雰囲気、
つまり高温及び/又は高湿度の雰囲気に曝される。この
ことの利点としては、更に、材料シートがその長さ方向
に、実質的に均一な温度でロール配置に供給できること
である。つまり材料シートは一般に40°〜70°C の温度
で巻心に巻き取られる。材料シートは、製紙機等の製造
装置から取り出されるとき、この温度を有する。巻取物
は、一定時間貯蔵されると、外部から内部へと、それも
周面からだけでなく端面からも冷やされる。このことか
ら、繰出し時に材料シートの温度が次第に高まることと
なり、材料シートの長さ方向にわたる処理結果が不均一
となる。それに対して、巻取物のこの不均一な温度分布
を再び除去する機会が与えられると、シートの長さ方向
にわたっても−−幅にわたっても−−、付加的措置を講
ずることなく、より均一な処理結果を達成することがで
きる。
料シート巻取物のための少なくとも1つの貯蔵場所を備
えた巻取物マガジンがロール配置の前段に設けられてお
り、貯蔵場所が室内に配置されており、この室の内部が
導管を介してケーシングの内部と接続されている。つま
り、材料シートが既に巻取物貯蔵場所で適宜な雰囲気、
つまり高温及び/又は高湿度の雰囲気に曝される。この
ことの利点としては、更に、材料シートがその長さ方向
に、実質的に均一な温度でロール配置に供給できること
である。つまり材料シートは一般に40°〜70°C の温度
で巻心に巻き取られる。材料シートは、製紙機等の製造
装置から取り出されるとき、この温度を有する。巻取物
は、一定時間貯蔵されると、外部から内部へと、それも
周面からだけでなく端面からも冷やされる。このことか
ら、繰出し時に材料シートの温度が次第に高まることと
なり、材料シートの長さ方向にわたる処理結果が不均一
となる。それに対して、巻取物のこの不均一な温度分布
を再び除去する機会が与えられると、シートの長さ方向
にわたっても−−幅にわたっても−−、付加的措置を講
ずることなく、より均一な処理結果を達成することがで
きる。
【0020】この場合、請求項9に記載のとおり、室が
室ヒータを有し、この室ヒータが、加熱ロールの戻り管
と接続されていることも好ましい。つまり、室内の温度
は、ケーシング内からの雰囲気の移送による調整だけで
なく、温度は、室ヒータによっても、付加的に又は単独
に、調整することができる。ロールの加熱で余った残留
熱は室ヒータの運転に利用される。この残留熱は、多く
の場合、室を加熱して巻取物の内部に均一な温度分布を
得るのに充分である。
室ヒータを有し、この室ヒータが、加熱ロールの戻り管
と接続されていることも好ましい。つまり、室内の温度
は、ケーシング内からの雰囲気の移送による調整だけで
なく、温度は、室ヒータによっても、付加的に又は単独
に、調整することができる。ロールの加熱で余った残留
熱は室ヒータの運転に利用される。この残留熱は、多く
の場合、室を加熱して巻取物の内部に均一な温度分布を
得るのに充分である。
【0021】冒頭に指摘した種類の方法において、前記
課題は、請求項10に記載のとおり、その温度及び/又
は湿度を所定値に調整可能な周囲雰囲気のなかで処理が
行われることによって解決される。
課題は、請求項10に記載のとおり、その温度及び/又
は湿度を所定値に調整可能な周囲雰囲気のなかで処理が
行われることによって解決される。
【0022】ロール間隙に進入する前に、高温の周囲雰
囲気に材料シートが既に曝されていたことによって、材
料シートはそれ自身も高温となる。周囲雰囲気を加熱す
るのに付加的エネルギーは必要でない。加熱は、本来な
ら空間内で利用されることなく失われてしまうエネルギ
ーによって行われる。材料シートの温度が既に高くなっ
ているので、ロール間隙内で必要となるエネルギー伝達
はごく僅かですむ。それに応じて、ロール加熱のための
ヒータ出力を下げることができる。これにより、エネル
ギーの節約が可能となる。
囲気に材料シートが既に曝されていたことによって、材
料シートはそれ自身も高温となる。周囲雰囲気を加熱す
るのに付加的エネルギーは必要でない。加熱は、本来な
ら空間内で利用されることなく失われてしまうエネルギ
ーによって行われる。材料シートの温度が既に高くなっ
ているので、ロール間隙内で必要となるエネルギー伝達
はごく僅かですむ。それに応じて、ロール加熱のための
ヒータ出力を下げることができる。これにより、エネル
ギーの節約が可能となる。
【0023】好ましい構成の一つは、請求項11に記載
のとおり、材料シートの室出口でのパラメータが測定さ
れ、雰囲気の温度及び/又は湿度が、上記パラメータと
所定の目標値との差に応じて変更される。上記パラメー
タは、例えば、材料シートの室出口での温度及び/又は
湿度とすることができる。こうして、材料シートが雰囲
気中に留まることによって希望する値となるように、制
御ループにおいて雰囲気を制御することができる。
のとおり、材料シートの室出口でのパラメータが測定さ
れ、雰囲気の温度及び/又は湿度が、上記パラメータと
所定の目標値との差に応じて変更される。上記パラメー
タは、例えば、材料シートの室出口での温度及び/又は
湿度とすることができる。こうして、材料シートが雰囲
気中に留まることによって希望する値となるように、制
御ループにおいて雰囲気を制御することができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を、図面に基
づいて説明する。図1は材料シート巻取物を処理する装
置の略示図である。
づいて説明する。図1は材料シート巻取物を処理する装
置の略示図である。
【0025】巻取物2に巻き取られた材料シート3を処
理する装置1は、カレンダ装置4を形成する処理部5を
有する。カレンダ装置4は2つのロール積重ね体6、7
を有し、これがそれぞれ3つのロールを備えている。従
って各ロール積重ね体6、7には2つのロール間隙が形
成されている。各ロール積重ね体6、7の中央ロール
8、9が加熱ロールとなっている。詳しく示されていな
い送り管を通して各加熱ロール8、9に液状熱媒体が供
給される。熱媒体は戻り管10を通して再び排出される。
材料シート3は、各材料シート側面が加熱ロール8、9
と接触するように、カレンダ4に通されている。
理する装置1は、カレンダ装置4を形成する処理部5を
有する。カレンダ装置4は2つのロール積重ね体6、7
を有し、これがそれぞれ3つのロールを備えている。従
って各ロール積重ね体6、7には2つのロール間隙が形
成されている。各ロール積重ね体6、7の中央ロール
8、9が加熱ロールとなっている。詳しく示されていな
い送り管を通して各加熱ロール8、9に液状熱媒体が供
給される。熱媒体は戻り管10を通して再び排出される。
材料シート3は、各材料シート側面が加熱ロール8、9
と接触するように、カレンダ4に通されている。
【0026】処理部5の前段に設けられている繰出し部
11では材料シート3が矢印12の方向に巻取物2から繰り
出される。繰出し部11は、各巻取物2の内部を形成する
巻心14を取り扱うための公知の取扱い装置13を有する。
11では材料シート3が矢印12の方向に巻取物2から繰り
出される。繰出し部11は、各巻取物2の内部を形成する
巻心14を取り扱うための公知の取扱い装置13を有する。
【0027】複数の貯蔵場所16、17、18を備えた巻取物
マガジン15が繰出し部11の前段に設けられている。各貯
蔵場所は傾斜レール19上に配置されており、このレール
上に巻取物2の軸端が載置される。レール19上で巻取物
2は重力の作用によって繰出し部11の方向に転動可能と
なっている。傾斜は比較的小さく、巻取物は実質的にほ
ぼ水平に移動する。各貯蔵場所内で巻取物2を制動し、
又各貯蔵場所から外に巻取物を加速するために、略示さ
れただけの保持兼加速装置20が設けられている。巻取物
マガジン15内の少なくとも最後の貯蔵場所18とその前の
貯蔵場所17についても同様である。
マガジン15が繰出し部11の前段に設けられている。各貯
蔵場所は傾斜レール19上に配置されており、このレール
上に巻取物2の軸端が載置される。レール19上で巻取物
2は重力の作用によって繰出し部11の方向に転動可能と
なっている。傾斜は比較的小さく、巻取物は実質的にほ
ぼ水平に移動する。各貯蔵場所内で巻取物2を制動し、
又各貯蔵場所から外に巻取物を加速するために、略示さ
れただけの保持兼加速装置20が設けられている。巻取物
マガジン15内の少なくとも最後の貯蔵場所18とその前の
貯蔵場所17についても同様である。
【0028】巻取物マガジン15内の最後の貯蔵場所18、
つまり繰出し部11に隣接する貯蔵場所は、ケーシング21
によって取り囲まれている。つまりケーシング21が室22
を取り囲む。ケーシング21は、転動式ゲート23によって
閉鎖可能な装填用開口部24と、やはり転動式ゲート25に
よって閉鎖可能な排出用開口部26とを有する。転動式ゲ
ート23、25の代わりに、開口部24、26を閉鎖する別の手
段も利用することができ、例えば、転動式ゲート23、25
のように独自の駆動装置を必要とせず、巻取物2自体に
よって排除できるカーテン配置を利用することもでき
る。
つまり繰出し部11に隣接する貯蔵場所は、ケーシング21
によって取り囲まれている。つまりケーシング21が室22
を取り囲む。ケーシング21は、転動式ゲート23によって
閉鎖可能な装填用開口部24と、やはり転動式ゲート25に
よって閉鎖可能な排出用開口部26とを有する。転動式ゲ
ート23、25の代わりに、開口部24、26を閉鎖する別の手
段も利用することができ、例えば、転動式ゲート23、25
のように独自の駆動装置を必要とせず、巻取物2自体に
よって排除できるカーテン配置を利用することもでき
る。
【0029】室22は空調可能となっている。即ち、室22
内の空気、即ち雰囲気の、温度及び湿度が所定値に調整
可能となっている。場合によっては、湿度の調整を省く
こともできる。
内の空気、即ち雰囲気の、温度及び湿度が所定値に調整
可能となっている。場合によっては、湿度の調整を省く
こともできる。
【0030】温度を調整するために加熱装置27が設けら
れている。加熱装置27は加熱ロール8、9の戻り管10の
一部によって形成され、この一部はバイパス管として室
22内に蛇行して配管されている。室22に通される加熱液
の流量を調整するために弁29が設けられている。図示し
ない仕方で弁29は、制御装置によって、室11内の温度に
応じて制御することができる。
れている。加熱装置27は加熱ロール8、9の戻り管10の
一部によって形成され、この一部はバイパス管として室
22内に蛇行して配管されている。室22に通される加熱液
の流量を調整するために弁29が設けられている。図示し
ない仕方で弁29は、制御装置によって、室11内の温度に
応じて制御することができる。
【0031】更に、加熱装置27は送風器30を有し、この
送風器が空気をバイパス管28の近傍に強制通風して、こ
れを加熱する。送風器30は、同時に、加熱された空気を
室22内に均一に分布させ、巻取物2はあらゆる側から実
質的に均一に、加熱された空気に曝される。更に、空気
加湿装置31が設けられており、送風器30によって運ばれ
る空気がこの装置を流れねばならない。空気加湿装置31
により室22内の相対湿度を調整することができる。
送風器が空気をバイパス管28の近傍に強制通風して、こ
れを加熱する。送風器30は、同時に、加熱された空気を
室22内に均一に分布させ、巻取物2はあらゆる側から実
質的に均一に、加熱された空気に曝される。更に、空気
加湿装置31が設けられており、送風器30によって運ばれ
る空気がこの装置を流れねばならない。空気加湿装置31
により室22内の相対湿度を調整することができる。
【0032】処理部5も、略示されたケーシング32を備
えている。このケーシング32は材料シート3の入口開口
部33と出口開口部34を有する。これら2つの開口部33、
34は常に開口しておかなければならない。更に、閉鎖可
能な開口部35、36が設けられており、これらの開口部
は、略示されたクレーン37又は別の手段を利用してロー
ル積重ね体6、7のロールを交換できる大きさとなって
いる。開口部35、36は転動式ゲート38、39によって閉鎖
されている。しかし摺動式ゲート、跳上げ式ゲート又は
その他のゲートを使用することもできる。接近手段はこ
の場合重要でない。なぜならば、ロール積重ね体6、7
のロール交換は繰出し部11内の巻取物2の搬入搬出ほど
頻繁には行われないからである。
えている。このケーシング32は材料シート3の入口開口
部33と出口開口部34を有する。これら2つの開口部33、
34は常に開口しておかなければならない。更に、閉鎖可
能な開口部35、36が設けられており、これらの開口部
は、略示されたクレーン37又は別の手段を利用してロー
ル積重ね体6、7のロールを交換できる大きさとなって
いる。開口部35、36は転動式ゲート38、39によって閉鎖
されている。しかし摺動式ゲート、跳上げ式ゲート又は
その他のゲートを使用することもできる。接近手段はこ
の場合重要でない。なぜならば、ロール積重ね体6、7
のロール交換は繰出し部11内の巻取物2の搬入搬出ほど
頻繁には行われないからである。
【0033】材料シート3が、ロール積重ね体6、7の
最初のロール間隙に通される前に、ケーシング内の雰囲
気に曝されるよう、略示したガイドローラーが設けられ
ている。こうして、材料シートはロール積重ね体に通さ
れる前に加熱される。
最初のロール間隙に通される前に、ケーシング内の雰囲
気に曝されるよう、略示したガイドローラーが設けられ
ている。こうして、材料シートはロール積重ね体に通さ
れる前に加熱される。
【0034】ケーシング32は保温されており、主とし
て、加熱ロール8、9から放出される熱の放射を制限す
る。これらのロールは、ロール長さ1m当たり20kWの範
囲のヒータ容量で作動する。こうしてエネルギー支出及
びそれに伴うエネルギー損失はかなりとなる。ケーシン
グ32を利用してカプセル化することで損失を顕著に下げ
ることができる。
て、加熱ロール8、9から放出される熱の放射を制限す
る。これらのロールは、ロール長さ1m当たり20kWの範
囲のヒータ容量で作動する。こうしてエネルギー支出及
びそれに伴うエネルギー損失はかなりとなる。ケーシン
グ32を利用してカプセル化することで損失を顕著に下げ
ることができる。
【0035】カレンダ5が、図示されたようなオンライ
ンによってではなく、インラインで運転される場合、ケ
ーシング32は、先行する製紙機の乾燥部にまでカプセル
部を延長して形成することもできる。
ンによってではなく、インラインで運転される場合、ケ
ーシング32は、先行する製紙機の乾燥部にまでカプセル
部を延長して形成することもできる。
【0036】ケーシング32は、更に、略示された蒸気発
生装置40を備えており、この装置は3つの吹込みノズル
41、42、43を介してケーシング32の内部に蒸気を吹き込
む。
生装置40を備えており、この装置は3つの吹込みノズル
41、42、43を介してケーシング32の内部に蒸気を吹き込
む。
【0037】こうして、ケーシング32はいわば巨大な蒸
気加湿器の働きを有する。こうして、ケーシング32内を
移動する材料シート3は、ロール積重ね体6、7のロー
ル間隙での圧力及び温度で負荷されるだけでなく、ケー
シング32内部の雰囲気の適宜に高い温度及び湿度にも曝
される。材料シート3の湿度は測定装置44を利用して測
定することができ、この測定装置は蒸気発生装置40と接
続されて、これを制御する。こうして、材料シートの湿
度を制御する閉制御ループが得られる。ケーシング32の
内部は、必要に応じ、移送装置46を設けておくことので
きる導管45を介して室22の内部と接続されている。つま
り導管45を介して、処理部5から室22へと雰囲気の移送
が可能である。こうして、加熱ロール8、9から放出さ
れるエネルギーは室22の加熱にも利用することができ
る。蒸気発生装置40がケーシング32内の雰囲気を適宜に
加湿するとき、この湿度も一緒に室22内に運ぶことがで
きる。
気加湿器の働きを有する。こうして、ケーシング32内を
移動する材料シート3は、ロール積重ね体6、7のロー
ル間隙での圧力及び温度で負荷されるだけでなく、ケー
シング32内部の雰囲気の適宜に高い温度及び湿度にも曝
される。材料シート3の湿度は測定装置44を利用して測
定することができ、この測定装置は蒸気発生装置40と接
続されて、これを制御する。こうして、材料シートの湿
度を制御する閉制御ループが得られる。ケーシング32の
内部は、必要に応じ、移送装置46を設けておくことので
きる導管45を介して室22の内部と接続されている。つま
り導管45を介して、処理部5から室22へと雰囲気の移送
が可能である。こうして、加熱ロール8、9から放出さ
れるエネルギーは室22の加熱にも利用することができ
る。蒸気発生装置40がケーシング32内の雰囲気を適宜に
加湿するとき、この湿度も一緒に室22内に運ぶことがで
きる。
【0038】装置1は以下の如くに作動する:巻取物マ
ガジン15の第1貯蔵場所16に例えばクレー又は昇降車を
利用して巻取物2が収容される。繰出し部11において巻
取物2を繰り出すのには1〜2時間の時間が必要である
が、この繰出しがなされるたびに、巻取物マガジン15内
の巻取物2は貯蔵場所を更に右方向に動かし、最終的に
室22内に達する。ここで巻取物は一層高い温度又は一層
高い湿度に曝され、巻取物マガジン15内での貯蔵時に不
均一化した温度分布を再び均一化する。つまり繰出し部
11内で繰出すとき、長さ方向及び幅方向にわたって比較
的均一に温度調節された巻取物が繰り出されて処理部5
に送られる。処理部5において材料シート3は、ロール
積重ね体6、7のロール間隙内での一層高い圧力及び一
層高い温度に負荷されるだけでなく、蒸気発生装置40に
よって引き起こされた一層高い湿度にも曝される。湿度
は、測定装置44によって、例えば、紙シートを処理する
印刷所の周囲湿度に一致する値に制御される。
ガジン15の第1貯蔵場所16に例えばクレー又は昇降車を
利用して巻取物2が収容される。繰出し部11において巻
取物2を繰り出すのには1〜2時間の時間が必要である
が、この繰出しがなされるたびに、巻取物マガジン15内
の巻取物2は貯蔵場所を更に右方向に動かし、最終的に
室22内に達する。ここで巻取物は一層高い温度又は一層
高い湿度に曝され、巻取物マガジン15内での貯蔵時に不
均一化した温度分布を再び均一化する。つまり繰出し部
11内で繰出すとき、長さ方向及び幅方向にわたって比較
的均一に温度調節された巻取物が繰り出されて処理部5
に送られる。処理部5において材料シート3は、ロール
積重ね体6、7のロール間隙内での一層高い圧力及び一
層高い温度に負荷されるだけでなく、蒸気発生装置40に
よって引き起こされた一層高い湿度にも曝される。湿度
は、測定装置44によって、例えば、紙シートを処理する
印刷所の周囲湿度に一致する値に制御される。
【0039】室22内で滞留する間に、そこに貯蔵されて
いる巻取物は、詳しくは図示しない駆動装置によって回
転させることができる。その利点として、室22内部の温
度分布が絶対的に均一ではないときにも、巻取物は均一
に加熱される。
いる巻取物は、詳しくは図示しない駆動装置によって回
転させることができる。その利点として、室22内部の温
度分布が絶対的に均一ではないときにも、巻取物は均一
に加熱される。
【0040】
【発明の効果】本発明の、材料シートを処理する装置及
び方法において、材料シートが搬入されロール間隙を通
って搬出されるまでのロール配置を、閉じたケーシング
で取り囲むことにより、材料シートが、ロール間隙に通
される前に、温度及び/又は湿度を所定値に調整したケ
ーシング内の雰囲気に曝されるので、均一な処理がで
き、熱エネルギーの節約となる。
び方法において、材料シートが搬入されロール間隙を通
って搬出されるまでのロール配置を、閉じたケーシング
で取り囲むことにより、材料シートが、ロール間隙に通
される前に、温度及び/又は湿度を所定値に調整したケ
ーシング内の雰囲気に曝されるので、均一な処理がで
き、熱エネルギーの節約となる。
【図1】 材料シート巻取物を処理する装置の略示図で
ある。
ある。
1・・・ 処理装置 2・・・ 巻取物 3・・・ 材料シート 4・・・ カレンダ装置 5・・・ 処理部 6、7・・・ ロール積重ね体 8、9・・・ 加熱ロール 10・・・ 加熱媒体戻り管 11・・・ 繰出し部 16、 17、 18・・・ 貯蔵場所 19・・・ 傾斜レール 20・・・ 保持兼加速装置 21・・・ ケーシング 22・・・ 室 24、 26、 33、 34、 35、 36・・・ 開口部 23、 25・・・ ゲート 27・・・ 加熱装置 31・・・ 空気加湿装置 40・・・ 蒸気発生器
Claims (11)
- 【請求項1】 ロール配置を備えて材料シートを処理す
る装置であって、このロール配置が、少なくとも1つの
加熱ロールを備えた、材料シートを通す少なくとも1つ
のロール間隙を有するものにおいて、前記ロール配置
(6, 7)が、材料シート(3) を搬入又は搬出する開口部(3
3, 34)に至るまでの閉じたケーシング(32)で取り囲まれ
ることを特徴とする、材料シートを処理する装置。 - 【請求項2】 材料シート(3) が加熱されたロール間隙
に達する前に、ケーシング(32)の内部を所定の距離にわ
たって移動することを特徴とする、請求項1に記載の装
置。 - 【請求項3】 ケーシング(32)が少なくとも1つの閉鎖
可能な開口部(35, 36)を有し、この開口部にロール(8,
9)が挿通可能であることを特徴とする、請求項1又は2
に記載の装置。 - 【請求項4】 ケーシング(32)が断熱部を有することを
特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の装
置。 - 【請求項5】 ロール配置(6, 7)がインラインカレンダ
として製紙機械に設けられており、その乾燥部にまでケ
ーシングのカプセル部が延長して形成されていることを
特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の装
置。 - 【請求項6】 ケーシングが、特に蒸気吹込み装置(40)
として構成される加湿装置を有することを特徴とする、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置。 - 【請求項7】 その出口に湿度測定装置(44)が設けられ
ており、蒸気吹込み装置(40)を制御する制御装置(40)が
この湿度測定装置と接続されていることを特徴とする、
請求項6に記載の装置。 - 【請求項8】 材料シート巻取物(2) のための少なくと
も1つの貯蔵場所(18)を備えた巻取物マガジン(15)がロ
ール配置(6, 7)の前段に設けられており、貯蔵場所(18)
が室(22)内に配置されており、この室の内部が導管(45)
を介してケーシング(32)の内部と接続されていることを
特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の装
置。 - 【請求項9】 室(22)が室ヒータ(27)を有し、この室ヒ
ータが、加熱されたロール(8, 9)の戻り管(10)と接続さ
れていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1
項に記載の装置。 - 【請求項10】 ロール配置で材料シートを処理する方
法であって、材料シートがロール間隙に通されて、そこ
で圧力及び/又は高温で負荷されるものにおいて、その
温度及び/又は湿度が所定値に調整可能な周囲雰囲気中
で処理が行われることを特徴とする方法。 - 【請求項11】 材料シートの室出口パラメータが測定
され、室出口パラメータと所定の目標値との差に応じ
て、雰囲気の温度及び/又は湿度が変更されることを特
徴とする、請求項10に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4412625.5 | 1994-04-13 | ||
DE4412625A DE4412625C2 (de) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | Vorrichtung und Verfahren zum Behandeln einer Materialbahn |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07301488A true JPH07301488A (ja) | 1995-11-14 |
JP3122599B2 JP3122599B2 (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=6515226
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07085509A Expired - Fee Related JP3122599B2 (ja) | 1994-04-13 | 1995-04-11 | 材料シートを処理する装置及び方法 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5651863A (ja) |
EP (1) | EP0677468B1 (ja) |
JP (1) | JP3122599B2 (ja) |
AT (1) | ATE210759T1 (ja) |
CA (1) | CA2145573C (ja) |
DE (2) | DE4412625C2 (ja) |
FI (1) | FI116376B (ja) |
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FI3907U1 (fi) | 1999-01-13 | 1999-04-13 | Valmet Corp | Telalaatikko |
DE19904891C1 (de) | 1999-02-06 | 2000-08-31 | Voith Sulzer Papiertech Patent | Kalander |
FI991108A (fi) * | 1999-05-14 | 2000-11-15 | Valmet Corp | Menetelmä ja sovitelma kalanteroidun paperin tai kartongin valmistamis eksi |
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