JP2001335205A - 両面フロータ式乾燥機,両面フロータ式冷却機及び両面フロータ式加湿機 - Google Patents

両面フロータ式乾燥機,両面フロータ式冷却機及び両面フロータ式加湿機

Info

Publication number
JP2001335205A
JP2001335205A JP2000153513A JP2000153513A JP2001335205A JP 2001335205 A JP2001335205 A JP 2001335205A JP 2000153513 A JP2000153513 A JP 2000153513A JP 2000153513 A JP2000153513 A JP 2000153513A JP 2001335205 A JP2001335205 A JP 2001335205A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
web
positive pressure
nozzle
floater
double
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000153513A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoji Miura
洋司 三浦
Mitsuo Yamamoto
光雄 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000153513A priority Critical patent/JP2001335205A/ja
Publication of JP2001335205A publication Critical patent/JP2001335205A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Advancing Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 両面フロータ式乾燥機,両面フロータ式冷却
機及び該両面フロータ式加湿機に関し、曲面状走行経路
を走行するウェブをエアの吹き出しによって確実に案内
するとともに効率よく処理できるようにする。 【解決手段】 曲面状走行経路Lを走行するウェブ3を
吹き出しエアによって非接触で支持しウェブ3を両面か
ら乾燥する両面フロータ式乾燥機であって、曲面状走行
経路Lの曲面内側のユニット32に、ウェブ3との間に
正圧を発生させる正圧発生型ノズル15が設けられると
ともに、曲面状走行経路Lの曲面外側のユニット13
に、ウェブ3との間に負圧又は正圧発生型ノズル15に
よる正圧よりも微弱な正圧を発生させる負圧発生型ノズ
ル19を設けるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙の塗工機におい
て曲面状走行経路を走行するウェブを吹き出しエアによ
って非接触で支持し該ウェブを両面から乾燥する両面フ
ロータ式乾燥機、及び該ウェブを両面から冷却する両面
フロータ式冷却機、及び該ウェブを両面から加湿する両
面フロータ式加湿機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紙の塗工機においてエアによってウェブ
を非接触で支持してウェブの乾燥を行なう乾燥機がある
が、従来のフロータ式ウエブ搬送技術は、同種ノズルを
お互いにウェブ3を挟んで両側に配列し、非接触にてウ
ェブ3を略直線状に走行させる乾燥機や、引用公知例1
(特許第2804810)のような、ウェブの片面のみ
に設置され、非接触にてカーブ状にウェブ3の走行方向
を変えるエアーフロート式ターンバー方式であった。
【0003】紙の抄紙機には乾燥機を付設された塗工機
がそなえられるが、このような塗工機には、抄紙機から
独立して塗工機が設置されているオフマシン形式のもの
と、抄紙機の中に塗工機が組込まれているオンマシン形
式のものとがあり、形式によって乾燥機の設置形態も異
なる。
【0004】図19はオフマシン形式でのブレード式塗
工機2の後に付設された一般的な乾燥機配置例を示すも
のである。図19(a)に示すように、ブレード式塗工
機2によって計量塗工されたウェブ3上の塗工液(具体
的には顔料粉とラテックスなどのバインダ等の混合液)
は、一般的には、先ずインフラレッド(赤外線式)乾燥
機4にて塗工液及びウェブの昇温と塗工液の初期乾燥と
が行われるようになっている。
【0005】そして、乾燥設備の主要部分を占めるのが
これに続く乾燥ゾーンである。この乾燥ゾーンには、フ
ロータ式乾燥機が、エネルギの経済性及び製品塗工紙の
印刷品質の面で有利なため、1980年代から広く採用
されてきた。このフロータ式乾燥機には、図19(a)
に示すように、ウェブ3を挟んで互いに同構造の箱型ユ
ニットが上下に配置され、ウェブ3をその両面からのエ
アにサポートしながら略直線的に走行させて乾燥させる
非接触式(エア式)フロータドライヤユニット5が、十
分な乾燥を行なうために同一仕様で複数並んで設置され
ている。そして、さらにその後の乾燥ゾーン(図示せ
ず)では、キャンバスにてウェブ3の塗工面を加熱シリ
ンダ表面に押し当て最終乾燥を行なうのが一般的であ
る。
【0006】次に、図20はオンマシン形式でのブレー
ド式塗工機2の後に付設された一般的な乾燥機配置例を
示すものである。通常オンマシン塗工機の場合には通常
オフマシンに比べて塗工量は少なく、また、既にウェブ
3は前工程で昇温されているため、オフマシンにて述べ
たインフラレッド乾燥機や多数のフロータドライヤユニ
ット群は必要ではない。そこで、図20に示すように、
ブレード式塗工機2にて計量塗工されたウェブ3上の塗
工液が加熱シリンダ77表面やキャンバス78に接触す
る際にピッキング(充分乾いてない塗工液がウェブ3か
ら相手側へ剥ぎ取られる現象)を起こさない程度まで乾
かす最低限の能力のフロータドライヤユニット5が各ブ
レード式塗工機2の出側に設けられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、オフマシン
形式の場合、近年、塗工液転写部にノズルアプリケータ
式ブレードコータが採用され、それ以来、塗工運転最高
速度は飛躍的に上昇しており、ここ十数年の間に100
0mm/min程度から2000mm/minに近づき
つつある。乾燥機もそれに呼応し性能を見直す必要があ
る。この場合、塗工機後の乾燥設備の主要部分を占める
フロータドライヤユニット5の性能が特に重要になる。
【0008】オフマシン形式の場合のフロータ式乾燥機
では、各フロータドライヤユニット間にキャリングペー
パロール6が設けられるが、配列されたキャリングペー
パロール6へのウェブ3の抱き角7[図19(b)参
照]が小さいとき、高速になればなるほど厚く成長する
ウェブ表面の同伴エア層の影響にてウェブは浮き上が
り、ロールのウェブ保持力が小さくなるため、ウェブ3
の走行安定性が損なわれてしまう。
【0009】また、従来のように、単に同一仕様の乾燥
機を並べるだけでは、速度に比例してより長い乾燥長が
必要になるため、それに伴い、広いスペースが要求され
る。また、スペース節約のために単位長さ当たりの乾燥
能力を上げるために、熱風温度や風速を極端に高くする
と、製品品質やウェブの走行安定性に悪影響がでるだけ
でなく、熱源の見直しや大幅なエネルギコストの増加を
招くおそれがある(ファン動力はノズル吹き出し風速の
三乗に略比例する)。
【0010】フロータドライヤユニット5の間の空間
(従来キャリングペーパロール6が設置されている空
間)は、せっかくドライヤユニット内で昇温されたウェ
ブ3が外気により温度低下し、また室内エアがウェブに
引きずられて熱風循環系内に入り込むゾーンとなり、全
体の乾燥効率及びエネルギのロスの原因になっている。
また、オフマシン形式の場合も、近年、ウエットエンド
部の進歩により抄紙機も高速化が進んでおり、これに応
じて、オンブレード式塗工機のフロータドライヤユニッ
ト5部においては、上記の課題以外に、次のような解決
すべき課題が生じている。
【0011】つまり、現状では、塗工部の通紙はロープ
式である。通紙ロープによるテールのグリップ力及び紙
力の面から、通紙成功率を高めるためにはフリーシート
ラン長は極力短い方が望ましく、そのためにはコンパク
トなフロータドライヤユニット5が望まれている。これ
は、ウェブ3が軽量で、古紙混入率が高く、低い紙力が
予想される運転の場合、特に重要である。
【0012】オンマシン形式で、両面同時のフィルム塗
工機(例えばロッドメタリング式コータや6本式ロール
コータ)で塗工する場合、塗工直後のピッキング防止用
補助乾燥機として、塗工機と、それに続く加熱ドライヤ
との間に、上下同構造のフロータドライヤユニットが配
置される。ウェブの高速走行安定性を向上させるために
は、効率の良い非接触式乾燥機を設置し、塗工部と加熱
ドライヤ間のフリー長を少しでも短縮する必要がある。
【0013】このような課題は、ウェブの乾燥処理以外
に、ウェブの冷却処理,加湿処理においても生じる課題
である。ところで、引用公知例1の特許第280481
0号(特願平02−139)のフロータ式乾燥機は、ウ
ェブの走行経路を曲面状にして、曲面の内側からエアを
吹き出して走行するウェブを非接触で支持し、ウェブを
曲面の内側のエアによって乾燥する技術である。この技
術は、ウェブの走行経路を曲面状にしているので、キャ
リングペーパロール6を用いずに装置の省スペース化を
図りうるが、ウェブの走行が不安定となる不具合や、片
面のみからのエアによってウェブを乾燥するため、乾燥
に時間がかかるため、この分だけ乾燥機のウェブ走行経
路の全長を長くしなければならず、十分に省スペース化
できないという不具合がある。
【0014】本発明は、このような課題に鑑み案出され
たもので、曲面状走行経路を走行するウェブをエアの吹
き出しによって確実に案内するとともに効率よく処理で
きるようにして、特に、乾燥機にあっては、オフマシン
形式の抄紙機の場合には、塗工運転速度を高速化させて
も、ウェブ3の走行安定性を十分に確保でき、省スペー
ス化の促進,乾燥効率及びエネルギ効率の向上を行なえ
るようし、オンマシン形式の抄紙機の場合には、フロー
タドライヤユニットの小型化,塗工部と加熱ドライヤ間
のフリー長の短縮化を実現することができるようにし
た、両面フロータ式乾燥機,両面フロータ式冷却機及び
両面フロータ式加湿機を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目標を達成するた
め、請求項1記載の本発明の両面フロータ式乾燥機は、
曲面状走行経路を走行するウェブを吹き出しエアによっ
て非接触で支持し該ウェブを両面から乾燥する両面フロ
ータ式乾燥機であって、該曲面状走行経路の曲面内側の
ユニットに、該ウェブとの間に正圧を発生させる正圧発
生型ノズルが設けられるとともに、該曲面状走行経路の
曲面外側のユニットに、該ウェブとの間に負圧又は該正
圧発生型ノズルによる正圧よりも微弱な正圧を発生させ
る負圧発生型ノズルが設けられていることを特徴として
いる。
【0016】該負圧発生型ノズルは、パンチ孔又はスリ
ットからエアを吹き出して該ウェブの面に沿った平行流
を与えながら該ウェブとの間に負圧又は該微弱な正圧を
発生させることが好ましい(請求項2)。該正圧発生型
ノズルは、パンチ孔又はスリットからエアを吹き出して
該ウェブとの間に正圧を発生させることが好ましい(請
求項3)。
【0017】また、該正圧発生型ノズル及び該負圧発生
型ノズルは、いずれも該曲面状走行経路に沿って複数個
並べて配設されていることが好ましい(請求項4)。上
記の各正圧発生型ノズルと上記の各負圧発生型ノズルと
は、互い違いに配設されていることが好ましい(請求項
5)。該正圧発生型ノズル及び/又は該負圧発生型ノズ
ルとして、該ウェブの走行方向と逆向きにエアを吹き出
すものがそなえられていることが好ましい(請求項
6)。
【0018】該曲面状走行経路の最上流に設けられてい
る該正圧発生型ノズル及び/又は該負圧発生型ノズル
は、該ウェブの走行方向にエアを吹き出すことが好まし
い(請求項7)。上記の各正圧発生型ノズル及び/又は
上記の各負圧発生型ノズルは、お互いに等ピッチに配列
されていることが好ましい(請求項8)。
【0019】さらに、該エアを、蒸気又はガスを熱源と
して加熱した上で該ウェブを温風によって乾燥させるこ
とが好ましい(請求項9)。請求項10記載の本発明の
両面フロータ式冷却機は、曲面状走行経路を走行するウ
ェブを吹き出しエアによって非接触で支持し該ウェブを
両面から冷却する両面フロータ式冷却機であって、該曲
面状走行経路の曲面内側のユニットに、該ウェブとの間
に正圧を発生させる正圧発生型ノズルが設けられるとと
もに、該曲面状走行経路の曲面外側のユニットに、該ウ
ェブとの間に負圧又は該正圧発生型ノズルによる正圧よ
りも微弱な正圧を発生させる負圧発生型ノズルが設けら
れていることを特徴としている。
【0020】請求項11記載の本発明の両面フロータ式
加湿機は、曲面状走行経路を走行するウェブを吹き出し
エアによって非接触で支持し該ウェブを両面から加湿す
る両面フロータ式加湿機であって、該曲面状走行経路の
曲面内側のユニットに、該ウェブとの間に正圧を発生さ
せる正圧発生型ノズルが設けられるとともに、該曲面状
走行経路の曲面外側のユニットに、該ウェブとの間に負
圧又は該正圧発生型ノズルによる正圧よりも微弱な正圧
を発生させる負圧発生型ノズルが設けられていることを
特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。まず、本発明の第1実施形態
について図面に基づいて説明する。図1,図2は本発明
の第1実施形態にかかる両面フロータ式乾燥機を示す図
であり、図3はその原理を示す図である。
【0022】図1に示すように、本両面フロータ式乾燥
機(円弧状フロータ乾燥機又は円弧状乾燥機ともいう)
8は、ウェブ3の走行する曲面状走行経路Lは、上部本
体(上部ユニット)13と下部本体(下部ユニット)3
2との間に、側面視で円弧状をなすように形成されてい
る。ここでは、上部本体13が走行経路Lの曲面の外側
に位置し側面視で凹面状に形成され、下部本体32が走
行経路Lの曲面の内側に位置し側面視で凸面状に形成さ
れている。乾燥されるべきウェブ3は、図1における右
下から曲面状走行経路L内に入り、左下から出て行くよ
うに構成される。なお、乾燥されるべきウェブ3は、表
面(両面またはいずれか片面)がウエット状のものであ
る。
【0023】走行経路Lの曲面内側に位置する下部本体
32には、エアの吹き出しによって常にプラス圧(正
圧)を発生させる正圧発生型ノズル15が、曲面状走行
経路Lに沿って複数並んで配設されており、走行経路L
の曲面外側に位置する上部本体13には、エアの吹き出
しによって部分的にマイナス圧(負圧)領域を与えうる
負圧発生型ノズル19が、曲面状走行経路Lに沿って複
数並んで配設されている。
【0024】また、それぞれのノズル15,19からの
エアは、高温蒸気,高温ガスなどを熱源としたヒータ2
9で加熱され温風となって吹き出されるようになってい
る。ウェブ3は、これらの正圧発生型ノズル15及び負
圧発生型ノズル19から吹き出されるエアの案内によっ
てこれらのノズル15,19と非接触で曲面状走行経路
Lに沿って走行しながら、高温のエアによって熱風乾燥
される。
【0025】本実施形態の場合、ウェブ3の幅方向及び
流れ方向の各ノズルより吹き出されるエアの風速を均一
にする方法として、各分配ダクトが上部本体13及び下
部本体32に内蔵されている。すなはち、図2に示すよ
うに、上部本体13に設けられたバルクヘッド12T及
び下部本体32に設けられたバルクヘッド12Bは、い
ずれもウェブ流れ方向にノズルからの吹き出し風速を均
一にするためのものであり、ウェブ3の幅方向に略等間
隔にて配置されている。
【0026】また、それぞれのバルクヘッド12T,1
2Bには、給気ダクト9T,9Bが幅方向で等風量とな
るようにつながっている。給気ダクト9T,9Bはウェ
ブ3の幅方向方向に延びており、図2に示すように、下
流側にいくに従って流路面積を狭めており、上下流でエ
アの吹き出し圧が一定となるようにしている。なお、エ
アは、循環ファン28で循環されており、またヒータ2
9にて昇温されている。そして、給気ルートは、図1,
図2において、給気エア30,31,23,24の矢印
で示すような給気ルートによって給気されるようになっ
ている。
【0027】また、各ノズル15,19より吹き出され
た熱風は、ウェブ3を昇温及び水分蒸発させた後、矢印
20,22で示すように各ノズル15,19の間の空間
から排気ダクト10T,10Bを通じて点線ライン39
に沿って再循環されるようになっている。この途中で、
フレッシュエアー取入口41より新鮮なエアを一部取り
入れ、また、排気口42から一部の湿潤エアを排気す
る。循環風量は、循環量調整ダンパ38にて、また、上
下ユニットの給気排気のバランスは、給気調整ダンパ3
3,34及び排気調整ダンパ35,36にて調整するよ
うになっている。
【0028】また、上部本体13はウェブ3の通紙及び
ノズル部周辺の内部点検のため、昇降方向21に示す向
き(ここでは上下方向)に、例えばシリンダや、ガイド
ローラとクロスシャフトとの組み合わせ、又はモータ,
ジャッキ,ガイドローラとクロスシャフトと組み合わせ
等の機構によって開閉自由な構造となっている。図13
は一例として油圧シリンダ81の作用により上部本体1
3を平行に上昇させる最もシンプルな機構を示す図であ
る。また本体を閉じる時には、側面をシールするため、
図2に示すように、お互いの側面合せ面に弾性体よりな
るシール37T,37Bをそなえている。
【0029】ここで、本両面フロータ式乾燥機の原理に
ついて説明する。図3は本両面フロータ式乾燥機を走行
するウェブ3に作用する力の状態を示す。ウェブ3の張
力Tは、乾燥機内のウェブ曲率半径(曲面状走行経路L
の曲率半径)をR、正圧発生型ノズル15から曲面状走
行経路Lの外側へ向けてウェブ3の内面に直角に作用す
る圧力(正圧)をP1、負圧発生型ノズル19から曲面
状走行経路Lの内側へ向けてウェブ3の外面に直角に作
用する圧力(負圧または微圧の正圧)をP2とすると、
次式(1)で示すことができる。
【0030】T=R(P1−P2) (1) ウェブ3がより安定して上下ノズル間でフロート(非接
触)走行するための条件は、式(1)に示されるウェブ
張力Tを十分に大きい値にすることである。つまり、正
圧P1が正の値で十分に大きく取れ、対するP2は負の値
か、もしくは正の値であっても十分に小さい(零に近
い)ことが必要になる。上下同構造のノズル方式とした
場合、圧力P1,P2が同等の値となり張力Tの値が零
に近くなるため走行は安定しない。したがって、単に正
圧ノズルをウェブの両面に配設する構造では、曲面状走
行経路をそなえた両面フロータ式乾燥機(曲率式両面乾
燥機)は実用化できないのである。
【0031】本両面フロータ式乾燥機では、正圧発生型
ノズル15の吹き出しエアによって曲面状走行経路Lの
外側へ向かうエア圧(正圧)を十分に大きくとれるよう
にし、負圧発生型ノズル19の吹き出しエアによって曲
面状走行経路Lの内側へ向かうエア圧を十分に小さく
(負圧または零に近い正圧)とれるようにして、張力T
の値を大きくして、曲面状走行経路Lをウェブ3が安定
して走行できるようにしているのである。これによっ
て、曲面状走行経路をそなえた両面フロータ式乾燥機
(曲率式両面乾燥機)を十分に実用に供するものにして
いるのである。
【0032】曲面状走行経路Lの内側,外側でこのよう
な圧力状態を実現するための各ノズル構成の具体例をあ
げると、負圧発生型ノズル19としては、例えば図4,
図5に示すような構成が考えられ、正圧発生型ノズル1
5としては、例えば図6,図7に示すような構成が考え
られる。図4(a)に示す負圧発生型ノズル19Aは、
ウェブ走行方向3aの下流側にスリット状のノズル開口
19aをそなえ、このノズル開口19aから、走行する
ウェブ3の外面(曲率外側の面)に走行方向3aに逆行
するように斜め方向に吹き出しエア26を噴射するよう
に構成されている。吹き出しエア26は、その後ウェブ
3との隙間をコアンダ効果によりノズル表面に沿いなが
ら走行方向3aと逆行する平行流(ウェブ3と平行の流
れ)となって、吹出流速をあげてウエブ3との相対速度
をあげても運転張力Tに大きな影響を与えることなく安
定を保ちながら、ウェブ3を効率よく乾燥するようにな
っている。
【0033】このようなノズル開口19aからの吹き出
しエア26によるウェブ3の外面の圧力状態は、図4
(b)に示すようになる。図4(b)は、ノズルからの
吹き出し風速を60m/sec、ノズルスリットを2m
m、ノズル表面とウェブ表面との間隔(これをギャップ
と表現する)を6mmとして、ウェブ表面で走行方向に
沿って測定された全圧(=静圧+動圧)を示している。
図4(b)に示すように、ノズル開口19aの近傍では
微弱な負圧に、ノズル開口19aから離隔するにしたが
って負圧から正圧になり、平行流領域ではほぼ一定の微
弱な正圧(正圧発生型ノズル15による正圧に比べて極
めて微弱な正圧)になることがわかる。
【0034】図5(a)に示す負圧発生型ノズル19B
は、パンチ孔又はスリットで構成された複数のノズル開
口19bをそなえ、各ノズル開口19bから、走行する
ウェブ3の外面(曲率外側の面)に走行方向3aに逆行
するように斜め方向に吹き出しエア26を噴射するよう
に構成されている。各吹き出しエア26は、その後コア
ンダ効果によりウェブ3との隙間を走行方向3aと逆行
する平行流(ウェブ3と平行の流れ)となって、張力に
大きな影響を与えることなくウェブ3を効率よく乾燥す
るようになっている。
【0035】このようなノズル開口19bからの吹き出
しエア26によるウェブ3の外面の圧力状態は、図5
(b)に示すようになる。図5(b)は、ノズルからの
吹き出し風速を60m/sec、直径5mm相当、幅方
向ピッチ20mmのノズルパンチ孔をギャップを6mm
として、ウェブ表面で走行方向に沿って測定された全圧
(=静圧+動圧)を示している。図5(b)に示すよう
に、ウェブ走行方向3aの下流側では微弱な負圧に、ウ
ェブ走行方向3aの上流側に行くのにしたがって負圧か
ら正圧になり、その後ほぼ一定の微弱な正圧(正圧発生
型ノズル15による正圧に比べて極めて微弱な正圧)に
なることがわかる。
【0036】図6(a)に示す正圧発生型ノズル15
は、ウェブ走行方向3aの下流側には、負圧発生型ノズ
ル19Aのスリット状ノズル開口19aと同様に、走行
するウェブ3の内面(曲率内側の面)に走行方向3aに
逆行するように斜め方向に吹き出しエア27を噴射する
スリット状ノズル開口15aをそなえ、ウェブ走行方向
3aの上流側には、走行するウェブ3の内面(曲率内側
の面)に対して直角に近い方向(やや走行方向3aに沿
って傾斜した方向)に吹き出しエア43を噴射するスリ
ット状ノズル開口15bをそなえている。
【0037】このようなノズル開口15a,15bから
の吹き出しエア27,43によるウェブ3の外面の圧力
状態は、図6(b)に示すようになる。図6(b)は、
ノズルからの吹き出し風速を60m/sec、各ノズル
スリットを1.5mm、ギャップを8mmとして、ウェ
ブ表面で走行方向に沿って測定された全圧(=静圧+動
圧)を示している。図6(b)に示すように、ノズル開
口15aに対応するウェブ走行方向3aの下流側から正
圧がたち上がり、ウェブ走行方向3aの上流側に行くの
にしたがって正圧は増加して、ノズル開口15bに対応
するウェブ走行方向3aの上流側にかけてほぼ一定の強
い正圧(負圧発生型ノズル19による正圧に比べて大幅
に強い正圧)になることがわかる。
【0038】図7(a)に示す正圧発生型ノズル46
は、動圧発生型スリットとして構成された互いに対称の
ノズル開口46a,46bをそなえている。つまり、ウ
ェブ走行方向3aの下流側には、走行するウェブ3の内
面(曲率内側の面)に対して直角に近い方向(やや走行
方向3aに逆行するように傾斜した方向)に吹き出しエ
ア44を噴射するスリット状ノズル開口(動圧発生型ス
リット)46aをそなえ、ウェブ走行方向3aの上流側
には、走行するウェブ3の内面(曲率内側の面)に対し
て直角に近い方向(やや走行方向3aに沿って傾斜した
方向)に吹き出しエア45を噴射するスリット状ノズル
開口(動圧発生型スリット)46bをそなえている。
【0039】このようなノズル開口46a,46bから
の吹き出しエア44,45によるウェブ3の外面の圧力
状態は、図7(b)に示すようになる。図7(b)は、
ノズルからの吹き出し風速を60m/sec、各ノズル
スリットを1.5mm、各ギャップを8mmとして、ウ
ェブ表面で走行方向に沿って測定された全圧(=静圧+
動圧)を示している。図7(b)に示すように、ノズル
開口46aに対応するウェブ走行方向3aの下流側とノ
ズル開口46bに対応するウェブ走行方向3aの上流側
とで正圧が急激にたち上がり、これらの中間部でも十分
に強い正圧(負圧発生型ノズル19による正圧に比べて
大幅に強い正圧)になることがわかる。
【0040】ところで、図1にて本曲率付きフロータ乾
燥機8に対するウェブ3の出入り口には外気と非接触に
て遮断する工夫がされている。すなはち、下部本体32
側に取り付けられた外気遮断ノズル17からの吹出エア
25は熱風のエアーカーテンを構成し、上部本体側に設
けられたヒンジ構造にて位置調整可能な遮風板14が設
けられ、またウェブ入口と出口の負圧発生ノズル19か
らの吹出エア26の向きはともにウェブ3に沿って上部
本体13の内に向かって吹き出され、フロータ乾燥機8
の内部からの熱風流出及び外部からの同伴エア流入を防
止するようにしている。
【0041】なお、上部本体13及び下部本体32内の
内側にあるノズル19及び15についてはウェブ3との
熱伝達係数をあげるためにはウェブ3の走行方向と逆行
方向に吹きつけるのが最も効果的であり、図4〜図7に
示すように構成している。なお、図2に示すように、エ
ア圧検出器56からの信号によって制御器57を通して
給気調整ダンパ34を自動開閉し、ウェブ3の張力に見
合う正圧を与えるように制御することも可能である。
【0042】本発明の第1実施形態としての両面フロー
タ式乾燥機は、上述のように構成されているので、例え
ば図8に示すように、オフマシン形式のブレード式塗工
機乾燥部において、曲面状走行経路Lを有する本両面フ
ロータ式乾燥機(曲率式両面乾燥機、斜線を付して示
す)8a〜8dを、平面状走行経路を有する両面フロー
タ式乾燥機(直線状両面乾燥機)を間に挟みながら曲率
方向が交互に変わるように配列することもできる。
【0043】このように、Uターン部に曲率式両面乾燥
機(円弧状乾燥機)8a〜8dを使用することで、搬送
キャリアロールを使用することなく、エア乾燥部全長に
わたって両面フロータを形成することができる。なお、
一点鎖線は各両面フロータ式乾燥機における片側ユニッ
ト(曲率式のものでは凹側ユニット)の開放位置を示す
(開放方向は、矢印で示されている)。
【0044】このように構成することによって、以下の
ような利点を得ることができる。ウェブ3の走行が波型
となるため、略直線的な走行より所要スペースを短くで
きる。カーブ曲率が大きいため、ウェブの保持力が大き
くなり、高速での走行性が安定する。
【0045】曲率方向が交互に変わるため、ウェブの幅
方向カール(端部巻込み)を防ぐ効果がある。また、例
えば図9に示すように、オフマシン形式のブレード式塗
工機乾燥部において、曲率式両面乾燥機(円弧状乾燥
機)8e〜8gの相互間に直線状フロータドライヤユニ
ット(直線状両面乾燥機)を配置することなく曲率式両
面乾燥機8e〜8gのみを配列することもでき、この場
合、マシン高さをさらに低くコンパクトに配列できるこ
とになる。
【0046】また、図10に示すように、オフマシン形
式のブレード式塗工機乾燥部において、図19に示すよ
うな直線状フロータドライヤユニット5の間の空間部及
びキャリアロール部に、曲率式両面乾燥機(円弧状乾燥
機)62a〜62eを配設して、それぞれθ1〜θ5の
抱き角をもつように構成してもよい。この場合、曲率式
両面乾燥機62a〜62eの上部側円弧状ユニットは直
線状フロータユニットの上部とフランジ結合して共に昇
降させるようにすることも可能であり、また前記バルク
ヘッド12T,12B(図1)及び熱風循環系もノズル
直線配列部と共用することも可能になる。この配置の特
長は、高速走行においてウェブ3の同伴エアによってウ
ェブがキャリングロールから浮き上がり、ウェブ3を搬
送する能力が大幅に低下するキャリングロールを、この
乾燥機に置き換えて、スペースを有効利用するものであ
る。
【0047】さらに、図11に示すように、オンマシン
コータのブレード式塗工機2(図20参照)の直後に曲
率式両面乾燥機64を設けてもよく、この場合、非接触
でのU字ターンと両面乾燥を低いマシン高さで効率良く
行なうことができる。曲率式両面乾燥機64の上部は2
分割されており、図示されていないコロ及びシリンダな
どによってそれぞれ略45度方向に開閉が可能であり、
一点鎖線で示す位置まで開放して、通紙及び内部点検等
を行なうことが可能である。
【0048】また、図12に示すように、オンマシンコ
ータにおける両面同時フィルム塗工機65の直後に、曲
率式両面乾燥機(曲率部)70Aと直線式両面乾燥機
(直線部)70Bとを有する曲率付き乾燥機70を補助
ドライヤとしてそなえるようにすれば、コーティングロ
ール80のニップ近傍まで、スペースを有効に利用して
乾燥できるとともに、コーティングロール80のニップ
出側のウェブ3の離れ安定性も得ることができる。
【0049】なお、通紙の際には、曲率付き乾燥機70
の下部凹面部は運転時の上昇位置から、支点66を起点
に矢印67方向に下降することを可能としたり、また、
ノズル部の保守のため、下部ユニット全体が矢印68で
示す一点鎖線位置まで下降可能とすることも好ましい。
次に、本発明の第2実施形態について図面に基づいて説
明する。
【0050】図14〜図16は本発明の第2実施形態に
かかる両面フロータ式乾燥機を示す図である。図14,
図15において、図1,図2と同符合は同様なものを示
しており、これらの説明は簡略化する。図14,図15
に示すように、本実施形態にかかるは両面フロータ式乾
燥機8Aは、下部本体(下部ユニット、又は凸側ユニッ
ト)が第1実施形態と異なっている。
【0051】つまり、下部本体(凸面側)60には、常
に正圧を発生させる円筒状の正圧発生型ノズル(パンチ
孔付きノズル)48が配設されている。このパンチ孔付
きノズル48には、図16に示すように多数のパンチ孔
48aが穿設されている。また、反対の上部本体(凹面
側)13には、第1実施形態と同様に、部分的に負圧領
域を与えうる負圧発生型ノズル19が配設されている。
これらの正圧発生型ノズル(パンチ孔付きノズル)48
と負圧発生型ノズル19とによって、ウェブ3は非接触
にて熱風乾燥(熱源は蒸気、ガスなど)され左下に抜け
出し次の工程へと送られるようになっている。
【0052】また、図14,図15に示すように、第1
実施形態と同様に、ウェブ3の幅方向及び流れ方向の各
ノズルより吹き出される熱風速を均一にする方法として
分配ダクトが上部本体13に内蔵されている。すなは
ち、ウェブ流れ方向にノズルよりの吹き出し風速を均一
にするために、バルクヘッド12Tがウェブ3の幅方向
に略等間隔にて配列されている。また、給気ダクト9T
がそれぞれのバルクヘッド12Tに幅方向で等風量とな
るようにつながっている。
【0053】一方、下部本体60に設けられた一体型の
正圧発生ノズル48の表面に形成されたパンチ孔(丸
孔)48aの吹き出し流速を幅方向及び流れ方向に一様
にするために、給気ダクト53,仕切板61が設けら
れ、これらの給気ダクト53,仕切板61により各プレ
ナムチャンバ室71a,71b,……の内圧を一様にす
るようにして、吹き出し流速の一様化を図っている。
【0054】これらの給気ダクト9T,53には,外部
供給ライン40を通じて、ヒータ29にて昇温されたエ
アが、循環ファン28より供給されるようになってい
る。上部本体13内部及び下部本体60の給気エアは実
線矢印31,24,49で示すように流れる。また、パ
ンチ孔付ノズル48及び負圧発生型ノズル19より吹き
出された熱風エアは、ウェブ3を昇温及び水分蒸発後、
点線矢印の排気エア22,59で示すように各ノズル1
9の間の空間及びパンチ孔ノズル48を構成している側
壁と下部本体60を構成する外壁の空間部72(図1
5)より排気ダクト10T,58を通じて点線ライン3
9に沿って一部フレッシュエアー取入口41からのフレ
ッシュエアーの取り入れ、排気口42からの排気を行な
いつつ再循環される。循環風量は循環量調整ダンパ38
にて、また上下の給気排気のバランスは給気調整ダンパ
33,34及び排気調整ダンパ35,36にて行われる
ようになっている。
【0055】なお、第1実施形態と同様に、上部本体1
3は、ウェブ3の通紙及びノズル部周辺の内部点検のた
め昇降方向21にて示される向きに、図13にて示され
るような機構にて開閉自由な構造となっている。また本
体が閉の時、側面をシールするため、お互いの側面合せ
面に弾性体よりなるシール37T,37Bを持ってい
る。
【0056】さらに、本円弧状フロータ乾燥機8Aに対
するウェブ3の出入り口には外気と非接触にて遮断する
工夫がされている。すなわち、下部側に取り付けられた
外気遮断ノズル79よりの吹出エア73は熱風のエアー
カーテンを構成し、また、第1実施形態と同様に、上部
側に設けられたヒンジ構造にて位置調整可能な遮風板1
4が設けられ、またウェブ入口と出口の負圧発生ノズル
19からの吹出エア26の向きはともにウェブ3に沿っ
て上部本体13の内に向かって吹き出され、フロータ乾
燥機内部からの熱風流出、及び外部からの同伴エア流入
を防止するようになっている。
【0057】ところで、曲面状走行経路Lの内側(凸面
側)で主導的正圧を実現するために、正圧発生型ノズル
(パンチ孔付きノズル)48としては、通常曲率半径を
200〜2000mmの範囲に設定される。例えば図1
7に示すような構成が考えられる。図17(a)に示す
パンチ孔付きノズル52は、R′=500mm、丸孔パ
ンチメタル(パンチ孔)52aからの風速60m/se
cとしたもので、この条件で測定した場合、図17
(b)に示すようにギャップ8mm上の圧力分布を示
し、安定し全体に一様な正圧が発生する。もちろん、凸
面側のノズルピッチ(パンチ孔52aのピッチ)任意に
取れるものであり、マシンのレイアウトにより極率半径
R′および全体としてのノズル幅も最適に選定される。
【0058】なお、図15に示すように、エア圧検出器
76からの信号によって制御器57を通して給気調整ダ
ンパ34を自動開閉し、ウェブ3の張力に見合う正圧を
与えるように制御することも可能である。本発明の第2
実施形態としての両面フロータ式乾燥機は、上述のよう
に構成されているので、凸面側の正圧発生型ノズルに
は、パンチ孔からエアを吹き出すという簡素な構成とし
ながら、例えば図8〜図12に示すように配設するなど
して、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0059】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明はこれら実施形態に限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施
することができる。例えば、各実施形態の部分部分を組
み合せて装置を構成してもよい。また第1実施形態の正
圧発生型ノズル15のように、曲面状走行経路Lに沿っ
て複数個そなえた各正圧発生型ノズルを、図18(a)
に示すようなパンチ孔付きノズル51として構成しても
よい。この場合、ノズル曲率半径Rは∞(平面)〜20
0mm、ノズル幅は300〜50mmが好ましい。図1
8(b)は各ノズル幅150mm、R=400mm、丸
孔パンチメタル(パンチ孔)51aからの風速60m/
sec、ギャップ8mmとした条件で測定した場合の圧
力分布であり、安定して全体に正圧が発生することがわ
かる。
【0060】さらに、上記の実施形態では、曲面状走行
経路Lを有する両面フロータ式乾燥機を説明している
が、上記の実施形態において、吹き出しエア自体を冷却
するなどして吹き出しエアによってウエブ3を冷却する
ようにすれば、両面フロータ式冷却機を構成することが
でき、上記の実施形態において、吹き出しエア自体を湿
度の高いものにするなどして吹き出しエアによって加湿
を行なうようにすれば、両面フロータ式加湿機を構成す
ることができる。
【0061】また、両面を乾燥又は冷却又は加湿させる
ほか、片面のみを乾燥又は冷却又は加湿するようにして
もよい。この場合、ウェブの乾燥,冷却,加湿の対象と
ならない面は、ウェブの走行案内のみに用いられること
になる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明の両面フロータ式乾燥機によれば、ウェブ走行経路
が曲面状のため、装置をコンパクトに構成することがで
き、装置の省スペース化を促進することができ、また、
ウェブを吹き出しエアによって非接触で支持し両面から
乾燥するので、乾燥効率がよく、乾燥機の処理ラインを
短くすることができ、装置の省スペース化を一層促進す
ることができ、オフマシン形式の抄紙機の場合に特に効
果が大きい。しかも、曲面状走行経路の曲面内側のユニ
ットには、ウェブとの間に正圧を発生させる正圧発生型
ノズルを設け、曲面状走行経路の曲面外側のユニットに
は、該ウェブとの間に負圧又は該正圧発生型ノズルによ
る正圧よりも微弱な正圧を発生させる負圧発生型ノズル
を設けているので、ウェブの走行を安定させることがで
きるようになる。
【0063】これにより、オフマシン形式の抄紙機の場
合には、塗工運転速度を高速化させても、ウェブの走行
安定性を十分に確保でき、省スペース化の促進,乾燥効
率及びエネルギ効率の向上を図ることができ、オンマシ
ン形式の抄紙機の場合には、フロータドライヤユニット
の小型化,塗工部と加熱ドライヤ間のフリー長の短縮化
を実現することができる。
【0064】また、該負圧発生型ノズルを、パンチ孔又
はスリットからエアを吹き出して該ウェブの面に沿った
平行流を与えながら該ウェブとの間に負圧又はごく弱い
正圧を発生させるようにすれば、ウェブ3の走行安定性
を十分に確保しながら、乾燥効率を向上させることがで
きる(請求項2)。さらに、該正圧発生型ノズルを、パ
ンチ孔又はスリットからエアを吹き出して該ウェブとの
間に正圧を発生させるようにすれば、曲面状走行経路に
沿ってウェブを適切に走行させることができる(請求項
3)。
【0065】また、該正圧発生型ノズル及び該負圧発生
型ノズルを、いずれも該曲面状走行経路に沿って複数個
並べて配設することにより、所望の曲面状走行経路を形
成することができる(請求項4)。また、上記の各正圧
発生型ノズルと上記の各負圧発生型ノズルとを、互い違
いに配設することにより、乾燥効率を向上させることが
できる(請求項5)。
【0066】さらに、該正圧発生型ノズル及び/又は該
負圧発生型ノズルとして、該ウェブの走行方向と逆向き
にエアを吹き出すものをそなえることにより、乾燥効率
を向上させることができる(請求項6)。また、該曲面
状走行経路の最上流に設ける該正圧発生型ノズル及び/
又は該負圧発生型ノズルを、該ウェブの走行方向にエア
を吹き出すようにすることによって、乾燥用のエアを乾
燥機内から流出するのを防止することができ、乾燥効率
を向上させることができる(請求項7)。
【0067】上記の各正圧発生型ノズル及び/又は上記
の各負圧発生型ノズルを、お互いに等ピッチに配列する
ことにより、一定の曲率の曲面状走行経路を形成しやす
くなる(請求項8)。さらに、該エアを、蒸気又はガス
を熱源として加熱した上で該ウェブを温風によって乾燥
させることにより、乾燥効率を向上させることができる
(請求項9)。
【0068】請求項10記載の本発明の両面フロータ式
冷却機によれば、ウェブ走行経路が曲面状のため、装置
をコンパクトに構成することができ、装置の省スペース
化を促進することができ、また、ウェブを吹き出しエア
によって非接触で支持し両面から冷却するので、冷却効
率がよく、冷却機の処理ラインを短くすることができ、
装置の省スペース化を一層促進することができる。しか
も、曲面状走行経路の曲面内側のユニットには、ウェブ
との間に正圧を発生させる正圧発生型ノズルを設け、曲
面状走行経路の曲面外側のユニットには、該ウェブとの
間に負圧又は該正圧発生型ノズルによる正圧よりも微弱
な正圧を発生させる負圧発生型ノズルを設けているの
で、ウェブの走行を安定させることができるようにな
る。
【0069】請求項11記載の本発明の両面フロータ式
加湿機によれば、ウェブ走行経路が曲面状のため、装置
をコンパクトに構成することができ、装置の省スペース
化を促進することができ、また、ウェブを吹き出しエア
によって非接触で支持し両面から加湿するので、加湿効
率がよく、加湿機の処理ラインを短くすることができ、
装置の省スペース化を一層促進することができる。しか
も、曲面状走行経路の曲面内側のユニットには、ウェブ
との間に正圧を発生させる正圧発生型ノズルを設け、曲
面状走行経路の曲面外側のユニットには、該ウェブとの
間に負圧又は該正圧発生型ノズルによる正圧よりも微弱
な正圧を発生させる負圧発生型ノズルを設けているの
で、ウェブの走行を安定させることができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる両面フロータ式
乾燥機の全体構成を示す模式的な側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる両面フロータ式
乾燥機の模式的な横断面図であり、図1のA−A矢視断
面図である。
【図3】本発明の原理を示す模式図である。
【図4】本発明の第1実施形態にかかる負圧発生型ノズ
ルの第1構成例を説明する図であって、(a)はその模
式的な断面図、(b)はウェブ走行経路に沿ったその圧
力特性を示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態にかかる負圧発生型ノズ
ルの第2構成例を説明する図であって、(a)はその模
式的な断面図、(b)はウェブ走行経路に沿ったその圧
力特性を示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態にかかる正圧発生型ノズ
ルの第1構成例を説明する図であって、(a)はその模
式的な断面図、(b)はウェブ走行経路に沿ったその圧
力特性を示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態にかかる正圧発生型ノズ
ルの第2構成例を説明する図であって、(a)はその模
式的な断面図、(b)はウェブ走行経路に沿ったその圧
力特性を示す図である。
【図8】本発明の第1実施形態にかかる両面フロータ式
乾燥機をオフマシン形式へ適用した第1配置例を示す模
式的な側面図である。
【図9】本発明の第1実施形態にかかる両面フロータ式
乾燥機をオフマシン形式へ適用した第2配置例を示す模
式的な側面図である。
【図10】本発明の第1実施形態にかかる両面フロータ
式乾燥機をオフマシン形式へ適用した第3配置例を示す
模式的な側面図である。
【図11】本発明の第1実施形態にかかる両面フロータ
式乾燥機をオンマシン形式へ適用した第1配置例を示す
模式的な側面図である。
【図12】本発明の第1実施形態にかかる両面フロータ
式乾燥機をオンマシン形式へ適用した第2配置例を示す
模式的な側面図である。
【図13】本発明の第1実施形態にかかる両面フロータ
式乾燥機の開閉構造の一例を示す模式的な側面図であ
る。
【図14】本発明の第2実施形態にかかる両面フロータ
式乾燥機の全体構成を示す模式的な側面図である。
【図15】本発明の第2実施形態にかかる両面フロータ
式乾燥機の模式的な横断面図であり、図14のB−B矢
視断面図である。
【図16】本発明の第2実施形態にかかる両面フロータ
式乾燥機の要部を示す模式的な斜視図である。
【図17】本発明の第2実施形態にかかる正圧発生型ノ
ズルの構成例を説明する図であって、(a)はその模式
的な断面図、(b)はウェブ走行経路に沿ったその圧力
特性を示す図である。
【図18】本発明の第2実施形態にかかる正圧発生型ノ
ズルの応用例を説明する図であって、(a)はその模式
的な断面図、(b)はウェブ走行経路に沿ったその圧力
特性を示す図である。
【図19】従来のオフブレード式塗工機を示す模式的な
側面図である。
【図20】従来のオンブレード式塗工機を示す模式的な
側面図である。
【符号の説明】
1 オフコータ 2 ブレード式塗工機 3 ウェブ 3a ウェブ走行方向 4 インフラレッド乾燥機 5 フロータドライヤユニット 6 キャリングペーパロール 7 抱き角 8,8a〜f 円弧状フロータ乾燥機 9B,9T 給気ダクト 10B,10T 排気ダクト 11B,11T 枝管 12B,12T バルクヘッド 13 上部本体 14 遮風板 15 正圧発生型ノズル 16 ヒンジ 17 外気遮断ノズル 18 取付座 19,19A,19B 負圧発生型ノズル 20 排気エア 21 昇降方向 22 排気エア 23,24 給気エア 25〜27 吹き出しエア 28 循環ファン 29 ヒータ 30 供給エア 31 供給エア 32 下部本体 33〜35 給気調整ダンパ 36 排気調整ダンパ 37B,27T シール 38 循環量調整ダンパ 39 戻りライン 40 供給ライン 41 フレッシュエアー取入口 42 排気口 43〜45 吹き出しエア 46 正圧発生型ノズル 47 中央窪み(幅方向一様) 48,51,52 パンチ孔付きノズル 48a,51a,52a パンチ孔 49 給気エア 50 吹き出しエア 53 給気ダクト 54 ダンパ 56 エア圧検出器 57 制御器 58 排気ダクト 59 排気エア 60 下部本体 61 仕切り板 62a〜62e 曲率付き乾燥部組込式フロータ乾燥機 63a〜63e 曲率付き乾燥部 64 曲率付き乾燥機 65 両面同時フィルム塗工機 66 支点 67,68 下降方向矢印 69 作業台 70 曲率付き乾燥機 71a〜71b プレナムチャンバ室 72 空間 73 吹き出しエア 76 エア圧検出器 77 加熱シリンダ 78 キャンバス 79 外気遮断ノズル 80 コーティングロール L 曲面状走行経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F103 AA01 BC01 BC02 BC08 BC10 3L113 AA08 AB02 AC48 AC54 AC67 BA30 DA01 DA10 4L055 BE08 BE11 CH10 CH12 CH16

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲面状走行経路を走行するウェブを吹き
    出しエアによって非接触で支持し該ウェブを両面から乾
    燥する両面フロータ式乾燥機であって、 該曲面状走行経路の曲面内側のユニットに、該ウェブと
    の間に正圧を発生させる正圧発生型ノズルが設けられる
    とともに、 該曲面状走行経路の曲面外側のユニットに、該ウェブと
    の間に負圧又は該正圧発生型ノズルによる正圧よりも微
    弱な正圧を発生させる負圧発生型ノズルが設けられてい
    ることを特徴とする、両面フロータ式乾燥機。
  2. 【請求項2】 該負圧発生型ノズルは、パンチ孔又はス
    リットからエアを吹き出して該ウェブの面に沿った平行
    流を与えながら該ウェブとの間に負圧又は該微弱な正圧
    を発生させることを特徴とする、請求項1記載の両面フ
    ロータ式乾燥機。
  3. 【請求項3】 該正圧発生型ノズルは、パンチ孔又はス
    リットからエアを吹き出して該ウェブとの間に正圧を発
    生させることを特徴とする、請求項1又は2記載の両面
    フロータ式乾燥機。
  4. 【請求項4】 該正圧発生型ノズル及び該負圧発生型ノ
    ズルは、いずれも該曲面状走行経路に沿って複数個並べ
    て配設されていることを特徴とする、請求項1〜3のい
    ずれかの項に記載の両面フロータ式乾燥機。
  5. 【請求項5】 上記の各正圧発生型ノズルと上記の各負
    圧発生型ノズルとは、互い違いに配設されていることを
    特徴とする、請求項4記載の両面フロータ式乾燥機。
  6. 【請求項6】 該正圧発生型ノズル及び/又は該負圧発
    生型ノズルとして、該ウェブの走行方向と逆向きにエア
    を吹き出すものがそなえられていることを特徴とする、
    請求項4又は5記載の両面フロータ式乾燥機。
  7. 【請求項7】 該曲面状走行経路の最上流に設けられて
    いる該正圧発生型ノズル及び/又は該負圧発生型ノズル
    は、該ウェブの走行方向にエアを吹き出すことを特徴と
    する、請求項6記載の両面フロータ式乾燥機。
  8. 【請求項8】 上記の各正圧発生型ノズル及び/又は上
    記の各負圧発生型ノズルは、お互いに等ピッチに配列さ
    れていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかの
    項に記載の両面フロータ式乾燥機。
  9. 【請求項9】 該エアを、蒸気又はガスを熱源として加
    熱した上で該ウェブを温風によって乾燥させることを特
    徴とする、請求項1〜8のいずれかの項に記載の両面フ
    ロータ式乾燥機。
  10. 【請求項10】 曲面状走行経路を走行するウェブを吹
    き出しエアによって非接触で支持し該ウェブを両面から
    冷却する両面フロータ式冷却機であって、 該曲面状走行経路の曲面内側のユニットに、該ウェブと
    の間に正圧を発生させる正圧発生型ノズルが設けられる
    とともに、 該曲面状走行経路の曲面外側のユニットに、該ウェブと
    の間に負圧又は該正圧発生型ノズルによる正圧よりも微
    弱な正圧を発生させる負圧発生型ノズルが設けられてい
    ることを特徴とする、両面フロータ式冷却機。
  11. 【請求項11】 曲面状走行経路を走行するウェブを吹
    き出しエアによって非接触で支持し該ウェブを両面から
    加湿する両面フロータ式加湿機であって、 該曲面状走行経路の曲面内側のユニットに、該ウェブと
    の間に正圧を発生させる正圧発生型ノズルが設けられる
    とともに、 該曲面状走行経路の曲面外側のユニットに、該ウェブと
    の間に負圧又は該正圧発生型ノズルによる正圧よりも微
    弱な正圧を発生させる負圧発生型ノズルが設けられてい
    ることを特徴とする、両面フロータ式加湿機。
JP2000153513A 2000-05-24 2000-05-24 両面フロータ式乾燥機,両面フロータ式冷却機及び両面フロータ式加湿機 Withdrawn JP2001335205A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000153513A JP2001335205A (ja) 2000-05-24 2000-05-24 両面フロータ式乾燥機,両面フロータ式冷却機及び両面フロータ式加湿機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000153513A JP2001335205A (ja) 2000-05-24 2000-05-24 両面フロータ式乾燥機,両面フロータ式冷却機及び両面フロータ式加湿機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001335205A true JP2001335205A (ja) 2001-12-04

Family

ID=18658754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000153513A Withdrawn JP2001335205A (ja) 2000-05-24 2000-05-24 両面フロータ式乾燥機,両面フロータ式冷却機及び両面フロータ式加湿機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001335205A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013056712A (ja) * 2011-09-07 2013-03-28 Techno Smart Corp シート材用浮揚装置
JP2014231949A (ja) * 2013-05-29 2014-12-11 株式会社デンソー スラリー乾燥装置
JP2018535831A (ja) * 2015-11-03 2018-12-06 フィリップ アンドリュー リムン,ピーター 液体除去装置
CN109487614A (zh) * 2018-12-25 2019-03-19 诸城市大正机械有限公司 一种卫生纸机射流板结构及其制备方法
KR20190087513A (ko) * 2017-01-25 2019-07-24 가부시키가이샤 씽크. 라보라토리 시트상 비침투성 기재의 표면건조장치와 인쇄장치 및 인쇄방법

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013056712A (ja) * 2011-09-07 2013-03-28 Techno Smart Corp シート材用浮揚装置
JP2014231949A (ja) * 2013-05-29 2014-12-11 株式会社デンソー スラリー乾燥装置
JP2018535831A (ja) * 2015-11-03 2018-12-06 フィリップ アンドリュー リムン,ピーター 液体除去装置
KR20190087513A (ko) * 2017-01-25 2019-07-24 가부시키가이샤 씽크. 라보라토리 시트상 비침투성 기재의 표면건조장치와 인쇄장치 및 인쇄방법
KR102257318B1 (ko) * 2017-01-25 2021-05-27 가부시키가이샤 씽크. 라보라토리 시트상 비침투성 기재의 표면건조장치와 인쇄장치 및 인쇄방법
CN109487614A (zh) * 2018-12-25 2019-03-19 诸城市大正机械有限公司 一种卫生纸机射流板结构及其制备方法
CN109487614B (zh) * 2018-12-25 2023-12-26 诸城市大正机械有限公司 一种卫生纸机射流板结构及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4936025A (en) Combination infrared and airborne drying of a web
FI107959B (fi) Paperirainan kuivatukseen liittyviä parannuksia
US4881327A (en) Dryer section
US5588223A (en) Restrained paper dryer
FI100013B (fi) Kuivatusmenetelmä ja kuivatusmoduli sekä niitä soveltavat kuivatusosat etenkin nopeakäyntiseen paperikoneeseen
EP1774235B1 (en) Cross-machine flow and profile control for through-air devices treating permeable webs
US5968590A (en) Method for drying a surface-treated paper web in an after-dryer of a paper machine and after-dryer of a paper machine
CA2274228C (en) Method for drying of paper and dry end of a paper machine
JPS59163496A (ja) 抄紙機の多段シリンダ式乾燥器用のポケツト換気装置
US3807056A (en) Device for the contact-free support of a web of material
US5887358A (en) Pocket ventilation and sheet support system in a papermaking machine dryer section
US20110023323A1 (en) Drying system for webs of goods passing through in the form of printed and/or coated paper webs
FI98944C (fi) Menetelmä ja laite paperiradan tai vastaavan päällysteen kuivatuksessa
US5606805A (en) Process for drying a coated moving web
US4891891A (en) Dryer section apparatus and method
JPH03130490A (ja) コーティング装置における紙ウエブの案内方法および装置
JP2000501462A (ja) 製紙機械の乾燥機部及びペーパーウェブの乾燥方法
JP2001335205A (ja) 両面フロータ式乾燥機,両面フロータ式冷却機及び両面フロータ式加湿機
JP3660360B2 (ja) 抄紙機の乾燥部における紙のカールの調整方法および紙/板紙抄紙機
US6094838A (en) Curl and profile correction with high velocity hoods
CA2267287A1 (en) Method for drying a surface-treated paper web or equivalent in an after-dryer of a paper machine and after-dryer carrying out the method in a paper machine
WO1999002773A1 (en) Method and apparatus for drying a coated paper web or the like
FI106271B (fi) Menetelmä paperin käyristymän hallitsemiseksi ja menetelmää soveltava paperi- tai kartonkikonelinja
JP4483108B2 (ja) ウエブの走行設備
JPS6230719Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070807