JPH07300296A - 小形巻上・牽引機 - Google Patents

小形巻上・牽引機

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JPH07300296A
JPH07300296A JP6094793A JP9479394A JPH07300296A JP H07300296 A JPH07300296 A JP H07300296A JP 6094793 A JP6094793 A JP 6094793A JP 9479394 A JP9479394 A JP 9479394A JP H07300296 A JPH07300296 A JP H07300296A
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Yoshio Ueno
儀雄 上野
Eikichi Kobayashi
栄吉 小林
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Elephant Chain Block Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66DCAPSTANS; WINCHES; TACKLES, e.g. PULLEY BLOCKS; HOISTS
    • B66D3/00Portable or mobile lifting or hauling appliances
    • B66D3/12Chain or like hand-operated tackles with or without power transmission gearing between operating member and lifting rope, chain or cable
    • B66D3/14Chain or like hand-operated tackles with or without power transmission gearing between operating member and lifting rope, chain or cable lever operated

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小形軽量化ができ、低コストで婦女子でも手
軽に、荷物の昇降や、荷締め又はロープ等の緊張に使用
できるようにする。 【構成】 フック8をもつ本体1に、ロードシーブ2を
回転自由に支持し、このロードシーブ2を駆動する駆動
軸30にメカニカルブレ−キ3を組込み、このメカニカ
ルブレ−キ3の駆動部材34に、六角形などの非円形外
周面34aを設けて、この外周面34aに非円形嵌合孔
42a及び伝動歯42bをもつラチェットホイル42と
送り爪43とをもつ操作ハンドル4のラチェットホイル
42を嵌合し、抜止体5で離脱不能に取付けたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は小形巻上・牽引機、詳し
くは荷物の昇降や、荷締め、ロープなどの緊張などに用
いることができる小形軽量の巻上・牽引機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、荷物の昇降や荷締めなどに用いる
ことのできる巻上・牽引機は、例えば特開平3−223
097号公報の第5図に示されているように、1対のサ
イドプレート間に、ロードシーブを支持すると共に、フ
ックを支持し、前記ロードシーブを駆動する駆動軸にメ
カニカルブレ−キを装着し、このメカニカルブレ−キの
ブレ−キカバ−に1対のレバ−プレートから成り、これ
らレバ−プレート間に送り爪を軸支した操作レバ−を支
持し、更に前記駆動軸の軸端部で、該駆動軸に螺着し前
記メカニカルブレ−キを構成する駆動部材(送りギヤ)
の外側に、送りハンドルを相対回転不能に取付けて構成
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】所が、以上のように構
成する従来の巻上・牽引機では、小形軽量化に限度があ
ったし、また、組付性、特に操作レバ−の組付性に難点
があって、低コスト化にも限度があった。
【0004】即ち、前記した従来の構成において小形化
を考慮する場合、前記サイドプレートやロートシーブを
小形としたり、操作レバ−を小形化すればよいのである
が、前記サイドプレートは、所定間隔を置いて対向させ
て複数のステーボルトにより結合する構成としているか
ら、小形軽量化に限界があり、従って、ロードシーブを
小径化しても全体としては大形となるし、重量も重くな
るのであり、また、前記駆動軸に螺着して前記メカニカ
ルブレ−キを構成する駆動部材は、 外周に歯部を設けた
所謂送りギヤが用いられているため、この駆動部材の歯
部に噛合う送り爪をもち、該駆動部材を操作する前記操
作レバ−は、1対のレバ−プレートを最中状に重ね合わ
せて構成するようにし、一方のレバ−プレートを前記ブ
レ−キカバ−に支持させた上で、前記送り爪を組込み、
その後に他方のレバ−プレートを重ね合わせて前記した
一方のレバ−プレートに結合して組付ける必要があり、
この結果、前記操作レバ−の小形化が難しいだけでな
く、前記ブレ−キカバ−が前記レバ−を支持する上で必
須なものとなり、全体として小形軽量化の障害となって
いるし、また、組付性にも問題があって、低コスト化に
も障害となっている。
【0005】本発明の目的は、小形軽量化ができ、低コ
ストで、婦女子でも手軽に使用できる小形巻上・牽引機
を提供しようとする点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
以上の目的を達成するため、フック8をもつ本体1と、
該本体1に回転自由に支持するロードシーブ2と、該ロ
ードシーブ2を駆動する駆動軸30、この駆動軸30に
固定の従動部材33と、前記駆動軸30に螺着する駆動
部材34と前記本体1に設ける逆転防止爪37とこの逆
転防止爪37が噛合う逆転防止ギヤ39とをもつメカニ
カルブレ−キ3とを備え、前記駆動部材34に非円形外
周部34aを設けると共に、中心部に前記駆動部材34
の非円形外周部34aに相対回転不能に嵌合する非円形
嵌合孔42aをもち、外周部に伝動歯42bをもつラチ
ェットホイル42と、このラチェットホイル42の伝動
歯42bに正方向及び逆方向に噛合う送り爪43とをも
った操作ハンドル4を設け、この操作ハンドル4のラチ
ェットホイル42を前記駆動部材34に嵌合し、前記駆
動軸30に、前記操作ハンドル4の離脱を防止する抜止
体5を結合していることを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2記載の発明は、前記本体1
に、ロードシーブ収容空間6と、一端側がこのロードシ
ーブ収容空間6に連通し、他端側が外部に開放するチェ
ン導通路11,12と、フック8の取付部9とを一体に
設けたのである。即ち、前記本体1を、アルミニウム又
はその合金などの軽量材料を用いてブロック状に一体成
形し、前記本体1に、前記ロードシーブ収容空間6と、
チェン導通路11,12及び前記フック取付部9とを一
体に設けたのである。
【0008】また、請求項3記載の発明は、前記本体1
におけるロードシーブ収容空間6の内周面に、ロードシ
ーブ2に掛設されるチェンCを案内するリンク導通溝1
3を設け、前記ロードシーブ2に、駆動軸30を一体に
設け、前記ロードシーブ収容空間6に挿嵌する前記ロー
ドシーブ2を、チェン導通路11,12の一方から前記
リンク導通溝13へのチェンCの導通により前記本体1
に保持したのであり、また、請求項4記載の発明は、前
記本体1のロードシーブ2における負荷側接線上に、ロ
ードシーブ収容空間6と隔離した貫通部48を設けて、
この貫通部48の天壁49に、取付軸部50をもったフ
ック8の前記取付軸部50を挿通し、その挿通側軸部
に、前記貫通部48に挿入するナット52を結合して、
前記フック8を前記天壁49に回転自由に支持したので
ある。
【0009】また、請求項5記載の発明は、前記本体1
のロードシーブ2における負荷側接線上に、頭部付取付
軸部50をもったフック8の前記取付軸部50を受入れ
る軸部受入凹部57と、前記取付軸部50の頭部58を
受入れる頭部受入凹部59とを設けると共に、前記本体
1に、前記取付軸部50及びその頭部58を前記各受入
凹部57,59に保持する押え60を取付けて、前記フ
ック8を本体1に回転自由に支持したのである。
【0010】更に請求項6記載の発明は、前記本体1の
側壁に、メカニカルブレ−キ3の逆転防止ギヤ37にお
ける外周部に位置する第1ガード体54を突設したので
あり、また、請求項7記載の発明は、前記本体1の側壁
で、逆転防止爪39の外側部位に、前記逆転防止爪39
の外面より高い第2ガード体55を突設したのである。
【0011】また、請求項8記載の発明は、前記本体1
にロートシーブ収容空間6と、このロードシーブ収容空
間6に連続して、該空間6を外方に開放する開放部7と
を一体に設け、この開放部7の中央部に、チェン案内体
10を結合し、このチェン案内体10の両側にチェン導
通路11,12を形成したのであり、請求項9記載の発
明は、前記本体1のチェン導通路11,12における外
方への開放端側に、1対の縦溝部22,23を設けると
共に、この縦溝部22,23に直交する少なくとも内側
横溝部24を設けたのである。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、前記駆動部材34に
非円形外周部34aを設けると共に、前記操作ハンドル
4に、前記駆動部材34の非円形外周部34aに嵌合す
る前記ラチェットホイル42と、このラチェットホイル
42に噛合う送り爪43とを設け、この操作ハンドル4
のラチェットホイル42を前記駆動部材34に嵌合して
取付けるようにしたから、前記操作ハンドル4を小形
で、かつ、ユニット化でき、従来例のようにブレ−キカ
バ−を設けなくとも、前記駆動部材に支持でき、従っ
て、ブレ−キカバ−を省略できるし、また市販のラチェ
ットレンチを用いることもできるのであって、前記操作
ハンドル4の組付性を向上できながら小形化ができ、ま
た、低コスト化も可能となる。
【0013】また、請求項2記載の発明は、前記本体1
に、前記ロードシーブ収容空間6と前記チェン導通路1
1,12及び前記フック8の取付部9とを一体に設けた
から、前記本体1の小形化が容易にでき、従来例のよう
にサイドプレートを結合する複数のステーボルトの必要
もないから構造簡単で、軽量化も容易にでき、また、ア
ルミニウム又はその合金などの軽量材を用いて成形でき
るから、一層軽量化が可能となるし、また、片手で把持
するに適した形状、大きさにできるから、巻上げまたは
牽引の操作作業性も向上できるのである。
【0014】また、請求3記載の発明では、前記ロード
シーブ収容空間6の内周面に前記リンク導通溝13を設
け、このリンク導通溝13へのチェンCの導通により、
前記ロードシーブ2を前記本体1に保持するようにした
から、前記ロードシーブ2を前記本体1に保持するため
の特別な構成を設ける必要がなくなり、従って、それだ
け構造簡単にでき、軽量化、低コスト化が可能となる。
【0015】また、請求項4記載の発明では、前記本体
1に前記貫通部48を設け、この貫通部48において前
記フック8を支持するようにしたから、簡単な構成で、
前記本体1の強度を低下させることなく前記フック8の
支持が可能となり、これによっても軽量・低コスト化が
可能となる。
【0016】更に請求項5記載の発明では、前記本体1
に前記軸部受入凹部57と頭部受入凹部59とを設け、
前記押え60の取付けで前記フック8を本体1に支持す
るようにしたから、前記フック8は、その取付軸部50
に頭部58を一体に設けるだけで、前記本体1に回転可
能に支持でき、従って、前記フック8の構成を簡単にで
きるし、また、前記押え60を取付けるだけで、前記フ
ック8を本体1に支持できるから、その取付作業性も容
易にできるのである。
【0017】また、請求項6記載の発明では、前記本体
1の側壁に前記第1ガード体54を設けたから、前記逆
転防止ギヤが露出する構成としながら、つまり、従来例
のブレ−キカバ−を省略した構成としながら、前記本体
1を片手で把持する形状としても、本体1を把持する手
を、前記逆転防止ギヤ37の外側で受止めて、このギヤ
37の歯部に手が触れるのを回避できるのであり、従っ
て、ロードシーブ2の駆動操作に悪影響を与えることは
ないし、把持する手に痛さを与えるのもなくし得るので
ある。
【0018】更に、請求項7記載の発明では、前記本体
1の側壁に、前記第2ガード体55を設けたから前記本
体1を把持する手が前記逆転防止爪39を接当するのを
防止でき、従って、前記逆転防止爪39を前記本体1の
側壁に露出状に設けても、つまり、従来例のブレ−キカ
バ−を省略した構成としても、前記逆転防止爪39が逆
転防止ギヤ37に対し不用意に離脱するのを防止できる
し、また、外物に対しても前記逆転防止爪39のガード
ができるのである。
【0019】また、請求項8記載の発明では、前記本体
1に前記ロードシーブ収容空間6と前記開放部7とを一
体に設けたから、前記本体1をダイキャスト等により成
形する場合でも、その成形型を簡単にでき、その製造コ
ストを低下できるし、また、その上で前記開放部7の中
央部に、前記チェン案内体10を結合して前記チェン導
通路11,12を形成するのであるから、チェンCを絡
みなく前記ロードシーブ2に案内できるのである。
【0020】また、請求項9記載の発明では、前記本体
1のチェン導通路11,12における外方への開放端部
に、前記縦溝部22,23を設けると共に前記開放端又
は前記チェン案内体10に前記内側横溝部24を設けた
から、チェンCがもつれた状態で前記チェン導通部11
又は12に進入することがあっても、位置ずれしたチェ
ンのリンクを案内し、このリンクに後続するリンクを、
前記本体1の開放端部に係止して、ロードチェン2への
引き込み力によりその縺れを解消きるのであって、前記
チェンCを正常状態で前記チェン導通部11又は12に
進入させられるのである。
【0021】また、前記縦溝部22,23及び内側横溝
部24は、前記本体1の開放端部に設けるから、特別に
縺れ解消のための部材を設ける必要がなく、従って、こ
れによっても小形軽量化、低コスト化が可能となるので
ある。
【0022】
【実施例】図1,2に示した実施例は、定格負荷150
Kgで、自重かが700g、上下長さ68mm、左右幅42m
m、厚さ20mmとした小形の立方体で、片手で把持でき
る小形軽量の本体1をベースとし、この本体1に、後記
するロードシーブ2、メカニカルブレ−キ3、操作ハン
ドル4を組込み、抜止め体5で前記操作ハンドル4が離
脱しないように構成したものである。
【0023】前記本体1は、主としてアルミニウム合金
を用いアルミダイキャストにより成形して形成するので
あって、図6乃至図11に示したように、前記本体1の
厚さ方向に貫通するロードシーブ収容空間6と、一端側
がこのロードシーブ収容空間6に連続し、該空間6を外
方に開放する開放部7と、フック8の取付部9とを一体
に設け、前記開放部7にチェン案内体10を結合し、こ
のチェン案内体10の両側にチェン導通路11,12を
設けている。
【0024】前記開放部7の幅方向両側と、前記ロード
シーブ収容空間6の内周面には、図11に示したよう
に、チェンCおける縦リンクを案内するリンク導通溝1
3を連続状に設けており、また、前記チェン案内体10
にも図10及び図13に示したように、その幅方向両側
に、前記開放部7の幅方向両側に設ける前記リンク導通
溝13に対向するリンク導通溝14,15を設けてお
り、このチェン案内体10を、前記開放部7における開
放端部に結合することにより、前記チェン導通路11,
12に十字状規制孔を形成している。
【0025】また、前記チェン案内体10には、チェン
巻込み防止片16を突設すると共に、1対の嵌合突起1
7,18を設けており、また、前記本体1における前記
開放部7の厚さ方向内面には嵌合溝19,20を設け、
前記嵌合突起17,18を、前記嵌合溝19,20に嵌
合し、固定ピン21の挿通により前記チェン案内体10
を前記本体1に結合している。
【0026】そして、以上のように構成する前記本体1
のチェン導通路11,12における外方への開放端部
で、前記本体1の厚さ方向両側には、それぞれ1対の縦
溝部22,23をそれぞれ形成すると共に、前記チェン
案内体10の外側端部にも、前記縦溝部22,23に直
交する内側横溝部24を、前記リンク導通溝14,15
間に互いに連続するように設けている。
【0027】尚、前記本体1の開放端部における前記本
体1の幅方向両側には、図10に点線で示したように前
記縦溝部22,23に直交し、前記内側横溝部24に対
向する外側横溝部80を設けてもよい。
【0028】前記縦溝部22,23及び横溝部24は、
図4及び図5に示したように、チェンCが縺れた状態で
前記チェン導通路11又は12に進入するとき、その縺
れを解消する縺れ解消部を構成するもので、位置ずれし
たチェンCのリンクCL1が、前記縦溝22,23の一
方又は図示していないが前記横溝部24に介入して、こ
のリンクCL1に続くリンクCL2の進入前端部が前記
縦溝部22,23の一方又は横溝部24の溝間に係止さ
れるのである。
【0029】そして、前記ロードシーブ2の駆動で前記
チェンCは前記ロードシーブ側、つまり図4,5の矢印
方向に引き込まれるのであるから、この引き込み力によ
り、前記後続リンクCL2の係止点Sを支点を中心に位
置ずれした前記リンクCL1が図4,5の矢印X方向に
回転して点線のように修正されながら前記チェン導通路
11又は12に案内され、その縺れが解消されるのであ
る。
【0030】また、前記本体1のロードシーブ収容空間
6に収容するロードシーブ2は、外周にチェン係合溝2
5を設けると共に、その両側に前記ロードシーブ収容空
間6の両側に設ける軸孔26に回転自由に支持される1
対の軸部27,28を設け、一方の軸部28の外方に
は、駆動軸30を一体に形成している。
【0031】しかして、以上のロードシーブ2を前記ロ
ードシーブ収容空間6に収容し、前記チェン導通路1
1,12の一方から前記リンク導通溝13にチェンCを
導通させることにより、前記ロードシーブ2は前記本体
1に保持されることになり、従って、ロードシーブ2を
保持するための特別な構成を設ける必要がなくなり、そ
れだけ構造簡単にでき、軽量化低コスト化が可能とな
る。
【0032】また、前記駆動軸30は、図14に示した
ように円形軸部31と、ねじ軸部32とを備え、前記円
形軸部31の基部に前記メカニカルブレ−キ3を構成す
る円板状の従動部材33を一体に突設すると共に図2の
ように前記ねじ軸部32にフランジ34aをもった駆動
部材34を螺着し、前記ねじ軸部32の軸端部にねじ孔
35を設けて、このねじ孔35に、主としてボルトから
成る前記抜止体5をワッシャ36を介して螺着により結
合している。
【0033】そして、前記円形軸部31における前記従
動部材33の外側に逆転防止ギヤ37を回転可能に支持
すると共に、この逆転防止ギヤ37の外側にライニング
板38を設けて、これら逆転防止ギヤ37とライニング
板38とを、前記従動部材33及び駆動部材34のフラ
ンジ34a間に介装し、また、前記本体1の側壁外面に
は操作部39aをもち、かつ爪ばね40で前記逆転防止
ギヤ37に向かって付勢する逆転防止爪39を爪軸41
を介して支持して前記各部材によりメカニカルブレ−キ
3を構成している。
【0034】また、前記駆動部材34は、そのボス部に
従来例のように歯ではなく、例えば6角形などの非円形
とした所定長さの外周部34bを設け、次に説明する操
作ハンドル4のラチェットホイル42を挿嵌できるよう
にしている。
【0035】前記操作ハンドル4は、中心部に、前記駆
動部材34の非円形外周部34bに相対回転不能に嵌合
する非円形嵌合孔42aをもち、外周部に伝動歯42b
をもつラチェットホイル42を回転自由に支持すると共
に、このラチェットホイル42の径方向一側に、送り爪
43を、前記伝動歯42bに正方向及び逆方向に噛合う
噛合位置と、中立位置とに、ボール44a及びばね44
bとから成る保持機構44を介して切換可能に支持した
もので、斯く構成することにより前記ラチェットホイル
42の前記嵌合孔42aを前記駆動部材34の非円形外
周面34bに嵌合するだけで、前記操作ハンドル4を前
記駆動部材34に支持でき、従って、従来例のブレ−キ
カバ−を省略でき、また、前記操作ハンドル4を小形で
ユニット化できるのであって、その組付性を向上できな
がら、全体の小形化もでき、また、操作ハンドル4は市
販のラチェットレンチを応用できるから、低コスト化も
可能となるし、また、前記抜止体5を取外すことにより
前記操作ハンドル4の交換も自由にできる。
【0036】尚、以上の構成において、前記従動部材3
3は、前記駆動軸30と一体に形成し、前記ライニング
板38、逆転防止ギヤ37を前記円形軸部31に支持し
たが、前記従動部材33を別部材として前記駆動軸30
にセレーション結合などにより結合し、この従動部材の
筒状ボス部に前記ライニング板38、逆転防止ギヤ37
を支持してもよい。また、前記ライニング板38は前記
逆転防止ギヤ37と駆動部材34のフランジ34aとの
間にのみ介装したが、前記従動部材33との間に介装し
てもよい。
【0037】また、前記爪軸41は、六角頭部をもった
段付ボルトを用いると共に、前記本体1に、前記爪軸4
1の軸孔45を貫通状に設けて、ナット46の締込みに
より前記本体1に固定しており、また、前記本体1のナ
ット締込み側には、前記ナット46の受座47を凹入状
に設けて、前記ナット46が前記本体1のナット締込側
側面から突出しないようにしている。
【0038】また、前記本体1に設ける前記フック8の
取付部9は、前記本体1における前記ロードシーブ2の
負荷側接線上、つまり負荷側チェンが導通する前記チェ
ン導通路11の直上方部に、前記ロードシーブ収容空間
6と隔離した貫通部48を設け、この貫通部48におけ
る天壁49に、前記フック8の取付軸部50を挿通する
挿通孔51を設けて構成するもので、この挿通孔51に
前記取付軸部50を挿通し、その挿通側軸部にねじ部を
設けて、このねじ部に前記貫通部48から装入するナッ
ト52を螺着し、割形ピン53で固定することにより前
記フック8を、前記天壁49に回転自由に支持してい
る。
【0039】また、前記本体1の側壁には、前記逆転防
止ギヤ37の周りで、この逆転防止ギヤ37の外周より
やゝ高さが高く、その外周を覆う円弧状の第1ガード体
54を突設すると共に、前記逆転防止爪9の外側部位に
は前記逆転防止爪の外面より高さの高い第2ガード体5
5を突設している。
【0040】従って、前記第1ガード体54により前記
本体1を握って巻上・牽引操作する場合でも、前記本体
1を握る手が前記逆転防止ギヤ37に接触するのを防止
できるのであって、前記逆転防止ギヤ37が本体1の側
壁外部に露出する構成、つまり従来例のブレ−キカバ−
を省略した構成としながら、逆転防止ギヤ37に手が触
れることによる前記ロードシーブ2の駆動操作に悪影響
を与えることはないし、把持する手に痛さを与えること
の不具合も解消できるのである。
【0041】また、前記第2ガード体55により前記本
体1を握る手が前記逆転防止爪39に接触することも防
止でき、前記逆転防止爪39を前記本体1の側壁に露出
状に設ける構成でありながら、前記逆転防止爪39が逆
転防止ギヤ37から不用意に外れのを防止できるし、ま
た、外物に対しても逆転防止爪39をガードできるので
ある。
【0042】また、以上の実施例では、前記第2ガード
体55を図1のように2分割して、その中間部を前記爪
ばね40の一方のばね足を係止している。尚、前記爪ば
ね40の他方のばね足は、図1に示したように前記逆転
防止爪39における操作部39aの内側に係止してお
り、前記爪ばね40のコイル部は前記逆転防止爪39の
ボス部に巻付けられて外部に露出するが、前記各ばね足
の先端は何れも前記本体1の外面に突出しないことにな
る。
【0043】次に以上のように構成する実施例の作用を
説明する。この実施例は、小形で700g の軽量にして
おり、しかもメカニカルブレ−キ3も備えているから、
荷物の昇降に用いることができるし、また、荷締作業
や、ロープの緊張作業にも手軽に用いることができる。
【0044】例えば荷締めに用いる場合には、前記フッ
ク8を荷物に掛け渡したロープやベルトなどの荷締部材
に引掛け、また、前記チェンCのロード側に設ける下フ
ック56を、トラックの荷台フックなどの固定側部材に
直接、又は別部材を介して間接的に引掛け、前記操作ハ
ンドル4の送り爪43を、ラチェットホイル42におけ
る伝動歯42bへの噛合位置に操作した上、前記操作ハ
ンドル4を往復操作することにより、ロード側チェンを
牽引し前記荷物の荷締めが行えるのである。
【0045】このとき、前記チェンのロード側長さが長
い場合には、前記逆転防止爪39の操作部39aを操作
して逆転防止ギヤ39との噛合いを外すことにより前記
ロードシーブ2をフリー回転可能にできるから、前記チ
ェンの無負荷側を引張ることにより容易にその長さ調節
ができ、ハンドル操作前に予め緊張状態にでき、従っ
て、前記操作ハンドル4による操作量を最小にでき、前
記荷締作業を迅速に行えるのである。
【0046】また、前記操作ハンドル4の操作時、前記
本体1を握って行えるから、前記ハンドル操作を安定よ
く行え、その操作性を向上できるし、また、以上のよう
に握って操作できながら、前記第1及び第2ガード体5
4,55により逆転防止ギヤ37及び逆転防止爪39が
ガードされ、手に触れることを回避できるから、前記操
作を支障なく行えるのである。
【0047】更に、以上のように荷締めに応用する場合
でも、前記メカニカルブレ−キ3を備えているから、荷
締めて解除する際、徐々に行えるのであって、一挙に解
除されることによる荷崩れを防止できる。
【0048】以上説明した実施例において、前記フック
8の取付けは、前記貫通部48を設けて、この貫通部4
8の天壁49に前記フック8の取付軸部50を挿通し、
この取付軸部50にナット52を螺着して割形ピン53
で固定することにより行っているが、図15〜17に示
したように、前記本体1のロードシーブ2における負荷
側接線上に、前記フック8の取付軸部50を受入れる軸
部受入凹部57と、前記取付軸部50と一体に設ける頭
部58を受入れる頭部受入凹部59とを設け、前記本体
1に、前記取付軸部50とその頭部58とを前記各受入
凹部57,59に保持する押え60をボルト止めにより
取付けて、前記フック8を本体1に回転自由に取付けて
もよい。
【0049】この場合、前記フック8の取付軸部50に
は前記頭部58を一体に設けられるから、前記フック8
の構成を簡単にできるし、また、前記押え60を本体1
に取付けることにより前記フック8を本体1に回転自由
に支持できるから、その取付作業も容易にできる。
【0050】また、前記押え60の本体1への取付け
は、図16に示したように、前記爪軸41のナット46
による固定を利用して前記爪軸41と共締めしてもよ
い。即ち、前記本体1に前記爪軸41の軸孔45と平行
状にボルト孔61を設けると共に、前記押え60には、
前記爪軸41及び前記ボルト孔61に挿通するボルト6
2の挿通孔を設けて、その外面で、前記挿通孔周りに前
記爪軸41に螺着するナット46及び前記ボルト60に
螺着するナット63の受座64,65を凹入状に設ける
のであって、前記フック8の取付軸部50及び頭部58
を前記各受入凹部57,59に挿嵌した状態で前記押え
60をその外側にあてがい、前記逆転防止爪39及び爪
ばね40を取付けた前記爪軸41及び前記ボルト62を
挿通し、前記ナット46,63を螺締することにより前
記押え60を本体1に固定し、この固定により前記フッ
ク8を前記本体1に支持できるのである。
【0051】また、以上の実施例では、前記本体1の開
放部7にチェン案内体10を挿嵌固定し、前記チェン導
通路11,12を形成したが、前記チェン案内体10を
設けることなく、前記チェン導通路11,12を一体に
形成してもよい。
【0052】更に、前記抜止体5の結合は、この抜止体
5をボルトにより形成し、前記駆動軸30のねじ軸部3
2にねじ孔35を設けて、該ねじ孔35に前記抜止体5
を螺着して行ったが、図18のように、前記抜止体5を
ナットにより形成し、前記駆動軸30におけるねじ軸部
32の軸端部に小径の結合ねじ軸部66を設けて、この
ねじ軸部66に前記抜止体5を螺着してもよい。何れの
場合でも、前記ワッシャ36を前記ねじ軸部32の軸端
面に接当させて結合するのであるが、前記ワッシャ36
と前記駆動部材34との間には、前記メカニカルブレ−
キ3の解除ができるように隙間を設けている。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、前記駆動部材
34に非円形外周部34aを設けると共に、前記操作ハ
ンドル4に、前記駆動部材34の非円形外周部34aに
嵌合する前記ラチェットホイル42と、このラチェット
ホイル42に噛合う送り爪43とを設け、この操作ハン
ドル4のラチェットホイル42を前記駆動部材34に嵌
合して取付けるようにしたから、前記操作ハンドル4を
小形で、かつ、ユニット化でき、従来例のようにブレ−
キカバ−を設けなくとも、前記駆動部材に支持でき、従
って、ブレ−キカバ−を省略できるし、また市販のラチ
ェットレンチを用いることもできるのであって、前記操
作ハンドル4の組付性を向上できながら小形化ができ、
また、低コスト化も可能となる。
【0054】また、請求項2記載の発明は、前記本体1
に、前記ロードシーブ収容空間6と前記チェン導通路1
1,12及び前記フック8の取付部9とを一体に設けた
から、前記本体1の小形化が容易にでき、従来例のよう
にサイドプレートを結合する複数のステーボルトの必要
もないから構造簡単で、軽量化も容易にでき、また、ア
ルミニウム又はその合金などの軽量材を用いて成形でき
るから、一層軽量化が可能となるし、また、片手で把持
するに適した形状、大きさにできるから、巻上げまたは
牽引の操作作業性も向上できるのである。
【0055】また、請求3記載の発明では、前記ロード
シーブ収容空間6の内周面に前記リンク導通溝13を設
け、このリンク導通溝13へのチェンCの導通により、
前記ロードシーブ2を前記本体1に保持するようにした
から、前記ロードシーブ2を前記本体1に保持するため
の特別な構成を設ける必要がなくなり、従って、それだ
け構造簡単にでき、軽量化、低コスト化が可能となる。
【0056】また、請求項4記載の発明では、前記本体
1に前記貫通部48を設け、この貫通部48において前
記フック8を支持するようにしたから、簡単な構成で、
前記本体1の強度を低下させることなく前記フック8の
支持が可能となり、これによっても軽量・低コスト化が
可能となる。
【0057】更に請求項5記載の発明では、前記本体1
に前記軸部受入凹部57と等部受入凹部59とを設け、
前記押え60の取付けで前記フック8を本体1に支持す
るようにしたから、前記フック8は、その取付軸部50
に頭部58を一体に設けるだけで、前記本体1に回転可
能に支持でき、従って、前記フック8の構成を簡単にで
きるし、また、前記押え60を取付けるだけで、前記フ
ック8を本体1に支持できるから、その取付作業性も容
易にできるのである。
【0058】また、請求項6記載の発明では、前記本体
1の側壁に前記第1ガード体54を設けたから、前記逆
転防止ギヤが露出する構成としながら、つまり、従来例
のブレ−キカバ−を省略した構成としながら、前記本体
1を片手で把持する形状としても、本体1を把持する手
を、前記逆転防止ギヤ37の外側で受止めて、このギヤ
37の歯部に手が触れるのを回避できるのであり、従っ
て、ロードシーブ2の駆動操作で悪影響を与えることは
ないし、把持する手に痛さを与えるのもなくし得るので
ある。
【0059】更に、請求項7記載の発明では、前記本体
1の側壁に、前記第2ガード体55を設けたから前記本
体1を把持する手が前記逆転防止爪39を接当するのを
防止でき、従って、前記逆転防止爪39を前記本体1の
側壁に露出状に設けても、つまり、従来例のブレ−キカ
バ−を省略した構成としても、前記逆転防止爪39が逆
転防止ギヤ37に対し不用意に離脱するのを防止できる
し、また、外物に対しても前記逆転防止爪39のガード
ができるのである。
【0060】また、請求項8記載の発明では、前記本体
1に前記ロードシーブ収容空間6と前記開放部7とを一
体に設けたから、前記本体1をダイキャスト等により成
形する場合でも、その成形型を簡単にでき、その製造コ
ストを低下できるし、また、その上で前記開放部7の中
央部に、前記チェン案内体10を結合して前記チェン導
通路11,12を形成するのであるから、チェンCを絡
みなく前記ロードシーブ2に案内できるのである。
【0061】また、請求項9記載の発明では、前記本体
1のチェン導通路11,12における外方への開放端部
に、前記縦溝部22,23を設けると共に前記開放端又
は前記チェン案内体10に前記内側横溝部24を設けた
から、チェンCがもつれた状態で前記チェン導通部11
又は12に進入することがあっても、位置ずれしたチェ
ンのリンクを案内し、このリンクに後続するリンクを、
前記本体1の開放端部に係止して、ロードチェン2への
引き込み力によりその縺れを解消きるのであって、前記
チェンCを正常状態で前記チェン導通部11又は12に
進入させられるのである。
【0062】また、前記縦溝部22,23及び内側横溝
部24は、前記本体1の開放端部に設けるから、特別に
縺れ解消のための部材を設ける必要がなく、従って、こ
れによっても小形軽量化、低コスト化が可能となるので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す正面図。
【図2】 図1のA−A線における断面図。
【図3】 操作ハンドルを取外した状態の斜視図。
【図4】 チェン導通路に進入するチェンの縺れ状態の
一例を示す説明図。
【図5】 同じくチェンの縺れ状態の他例を示す説明
図。
【図6】 本体の正面図。
【図7】 本体の背面図。
【図8】 図6のB−B線における断面図。
【図9】 図6のC−C線における断面図。
【図10】 本体の下面図。
【図11】 図10のD−D線における断面図。
【図12】 チェン案内体の正面図。
【図13】 チェン案内体の下面図。
【図14】 ロードシーブ及び駆動軸の正面図。
【図15】 本発明の第2実施例を示す1部省略背面
図。
【図16】 図15のE−E線における断面図。
【図17】 図15におけるフックの取付軸部を中心に
切欠した部分断面図。
【図18】 抜止体の結合構造の他例を示す要部のみの
断面図。
【符号の説明】
1 本体 2 ロ
ードシーブ 3 メカニカルブレ−キ 4 操
作ハンドル 5 抜止体 6 ロ
ードシーブ収容空間 7 開放部 8 フ
ック 9 取付部 10 チ
ェン案内体 11,12 チェン導通路 13 リ
ンク導通溝 22,23 縦溝部 24 内
側横溝部 30 駆動軸 33 従
動部材 34 駆動部材 34a 非
円形外周部 37 逆転防止ギヤ 39 逆
転防止爪 42 ラチェットホイル 42a 非
円形嵌合孔 42b 伝動歯 43 送
り爪 48 貫通部 49 天
壁 50 取付軸部 54 第
1ガード体 55 第2ガード体 57 軸
部受入凹部 58 頭部 59 頭
部受入凹部 60 押え
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 小形巻上・牽引機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は小形巻上・牽引機、詳し
くは荷物の昇降や、荷締め、ロープなどの緊張などに用
いることができる小形軽量の巻上・牽引機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、荷物の昇降や荷締めなどに用いる
ことのできる巻上・牽引機は、例えば特開平3−223
097号公報の第5図に示されているように、1対のサ
イドプレート間に、ロードシーブを支持すると共に、フ
ックを支持し、前記ロードシーブを駆動する駆動軸にメ
カニカルブレ−キを装着し、このメカニカルブレ−キの
ブレ−キカバ−に1対のレバ−プレートから成り、これ
らレバ−プレート間に送り爪を軸支した操作レバ−を支
持し、更に前記駆動軸の軸端部で、該駆動軸に螺着し前
記メカニカルブレ−キを構成する駆動部材(送りギヤ)
の外側に、送りハンドルを相対回転不能に取付けて構成
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】所が、以上のように構
成する従来の巻上・牽引機では、小形軽量化に限度があ
ったし、また、組付性、特に操作レバ−の組付性に難点
があって、低コスト化にも限度があった。
【0004】即ち、前記した従来の構成において小形化
を考慮する場合、前記サイドプレートやローシーブを
小形としたり、操作レバ−を小形化すればよいのである
が、前記サイドプレートは、所定間隔を置いて対向させ
て複数のステーボルトにより結合する構成としているか
ら、小形軽量化に限界があり、従って、ロードシーブを
小径化しても全体としては大形となるし、重量も重くな
るのであり、また、前記駆動軸に螺着して前記メカニカ
ルブレ−キを構成する駆動部材は、 外周に歯部を設けた
所謂送りギヤが用いられているため、この駆動部材の歯
部に噛合う送り爪をもち、該駆動部材を操作する前記操
作レバ−は、1対のレバ−プレートを最中状に重ね合わ
せて構成するようにし、一方のレバ−プレートを前記ブ
レ−キカバ−に支持させた上で、前記送り爪を組込み、
その後に他方のレバ−プレートを重ね合わせて前記した
一方のレバ−プレートに結合して組付ける必要があり、
この結果、前記操作レバ−の小形化が難しいだけでな
く、前記ブレ−キカバ−が前記レバ−を支持する上で必
須なものとなり、全体として小形軽量化の障害となって
いるし、また、組付性にも問題があって、低コスト化に
も障害となっている。
【0005】本発明の目的は、小形軽量化ができ、低コ
ストで、婦女子でも手軽に使用できる小形巻上・牽引機
を提供しようとする点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
以上の目的を達成するため、フック8をもつ本体1と、
該本体1に回転自由に支持するロードシーブ2と、該ロ
ードシーブ2を駆動する駆動軸30、この駆動軸30に
固定の従動部材33と、前記駆動軸30に螺着する駆動
部材34と前記本体1に設ける逆転防止爪37とこの逆
転防止爪37が噛合う逆転防止ギヤ39とをもつメカニ
カルブレ−キ3とを備え、前記駆動部材34に非円形外
周部34aを設けると共に、中心部に前記駆動部材34
の非円形外周部34aに相対回転不能に嵌合する非円形
嵌合孔42aをもち、外周部に伝動歯42bをもつラチ
ェットホイル42と、このラチェットホイル42の伝動
歯42bに正方向及び逆方向に噛合う送り爪43とをも
った操作ハンドル4を設け、この操作ハンドル4のラチ
ェットホイル42を前記駆動部材34に嵌合し、前記駆
動軸30に、前記操作ハンドル4の離脱を防止する抜止
体5を結合していることを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2記載の発明は、前記本体1
に、ロードシーブ収容空間6と、一端側がこのロードシ
ーブ収容空間6に連通し、他端側が外部に開放するチェ
ン導通路11,12と、フック8の取付部9とを一体に
設けたのである。即ち、前記本体1を、アルミニウム又
はその合金などの軽量材料を用いてブロック状に一体成
形し、前記本体1に、前記ロードシーブ収容空間6と、
チェン導通路11,12及び前記フック取付部9とを一
体に設けたのである。
【0008】また、請求項3記載の発明は、前記本体1
におけるロードシーブ収容空間6の内周面に、ロードシ
ーブ2に掛設されるチェンCを案内するリンク導通溝1
3を設け、前記ロードシーブ2に、駆動軸30を一体に
設け、前記ロードシーブ収容空間6に挿嵌する前記ロー
ドシーブ2を、チェン導通路11,12の一方から前記
リンク導通溝13へのチェンCの導通により前記本体1
に保持したのであり、また、請求項4記載の発明は、前
記本体1のロードシーブ2における負荷側接線上に、ロ
ードシーブ収容空間6と隔離した貫通部48を設けて、
この貫通部48の天壁49に、取付軸部50をもったフ
ック8の前記取付軸部50を挿通し、その挿通側軸部
に、前記貫通部48に挿入するナット52を結合して、
前記フック8を前記天壁49に回転自由に支持したので
ある。
【0009】また、請求項5記載の発明は、前記本体1
のロードシーブ2における負荷側接線上に、頭部付取付
軸部50をもったフック8の前記取付軸部50を受入れ
る軸部受入凹部57と、前記取付軸部50の頭部58を
受入れる頭部受入凹部59とを設けると共に、前記本体
1に、前記取付軸部50及びその頭部58を前記各受入
凹部57,59に保持する押え60を取付けて、前記フ
ック8を本体1に回転自由に支持したのである。
【0010】更に請求項6記載の発明は、前記本体1の
側壁に、メカニカルブレ−キ3の逆転防止ギヤ37にお
ける外周部に位置する第1ガード体54を突設したので
あり、また、請求項7記載の発明は、前記本体1の側壁
で、逆転防止爪39の外側部位に、前記逆転防止爪39
の外面より高い第2ガード体55を突設したのである。
【0011】また、請求項8記載の発明は、前記本体1
にローシーブ収容空間6と、このロードシーブ収容空
間6に連続して、該空間6を外方に開放する開放部7と
を一体に設け、この開放部7の中央部に、チェン案内体
10を結合し、このチェン案内体10の両側にチェン導
通路11,12を形成したのであり、請求項9記載の発
明は、前記本体1のチェン導通路11,12における外
方への開放端側に、1対の縦溝部22,23を設けると
共に、この縦溝部22,23に直交する少なくとも内側
横溝部24を設けたのである。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、前記駆動部材34に
非円形外周部34aを設けると共に、前記操作ハンドル
4に、前記駆動部材34の非円形外周部34aに嵌合す
る前記ラチェットホイル42と、このラチェットホイル
42に噛合う送り爪43とを設け、この操作ハンドル4
のラチェットホイル42を前記駆動部材34に嵌合して
取付けるようにしたから、前記操作ハンドル4を小形
で、かつ、ユニット化でき、従来例のようにブレ−キカ
バ−を設けなくとも、前記駆動部材に支持でき、従っ
て、ブレ−キカバ−を省略できるし、また市販のラチェ
ットレンチを用いることもできるのであって、前記操作
ハンドル4の組付性を向上できながら小形化ができ、ま
た、低コスト化も可能となる。
【0013】また、請求項2記載の発明は、前記本体1
に、前記ロードシーブ収容空間6と前記チェン導通路1
1,12及び前記フック8の取付部9とを一体に設けた
から、前記本体1の小形化が容易にでき、従来例のよう
にサイドプレートを結合する複数のステーボルトの必要
もないから構造簡単で、軽量化も容易にでき、また、ア
ルミニウム又はその合金などの軽量材を用いて成形でき
るから、一層軽量化が可能となるし、また、片手で把持
するに適した形状、大きさにできるから、巻上げまたは
牽引の操作作業性も向上できるのである。
【0014】また、請求3記載の発明では、前記ロード
シーブ収容空間6の内周面に前記リンク導通溝13を設
け、このリンク導通溝13へのチェンCの導通により、
前記ロードシーブ2を前記本体1に保持するようにした
から、前記ロードシーブ2を前記本体1に保持するため
の特別な構成を設ける必要がなくなり、従って、それだ
け構造簡単にでき、軽量化、低コスト化が可能となる。
【0015】また、請求項4記載の発明では、前記本体
1に前記貫通部48を設け、この貫通部48において前
記フック8を支持するようにしたから、簡単な構成で、
前記本体1の強度を低下させることなく前記フック8の
支持が可能となり、これによっても軽量・低コスト化が
可能となる。
【0016】更に請求項5記載の発明では、前記本体1
に前記軸部受入凹部57と頭部受入凹部59とを設け、
前記押え60の取付けで前記フック8を本体1に支持す
るようにしたから、前記フック8は、その取付軸部50
に頭部58を一体に設けるだけで、前記本体1に回転可
能に支持でき、従って、前記フック8の構成を簡単にで
きるし、また、前記押え60を取付けるだけで、前記フ
ック8を本体1に支持できるから、その取付作業性も容
易にできるのである。
【0017】また、請求項6記載の発明では、前記本体
1の側壁に前記第1ガード体54を設けたから、前記逆
転防止ギヤが露出する構成としながら、つまり、従来例
のブレ−キカバ−を省略した構成としながら、前記本体
1を片手で把持する形状としても、本体1を把持する手
を、前記逆転防止ギヤ37の外側で受止めて、このギヤ
37の歯部に手が触れるのを回避できるのであり、従っ
て、ロードシーブ2の駆動操作に悪影響を与えることは
ないし、把持する手に痛さを与えるのもなくし得るので
ある。
【0018】更に、請求項7記載の発明では、前記本体
1の側壁に、前記第2ガード体55を設けたから前記本
体1を把持する手が前記逆転防止爪39を接当するのを
防止でき、従って、前記逆転防止爪39を前記本体1の
側壁に露出状に設けても、つまり、従来例のブレ−キカ
バ−を省略した構成としても、前記逆転防止爪39が逆
転防止ギヤ37に対し不用意に離脱するのを防止できる
し、また、外物に対しても前記逆転防止爪39のガード
ができるのである。
【0019】また、請求項8記載の発明では、前記本体
1に前記ロードシーブ収容空間6と前記開放部7とを一
体に設けたから、前記本体1をダイキャスト等により成
形する場合でも、その成形型を簡単にでき、その製造コ
ストを低下できるし、また、その上で前記開放部7の中
央部に、前記チェン案内体10を結合して前記チェン導
通路11,12を形成するのであるから、チェンCを絡
みなく前記ロードシーブ2に案内できるのである。
【0020】また、請求項9記載の発明では、前記本体
1のチェン導通路11,12における外方への開放端部
に、前記縦溝部22,23を設けると共に前記開放端又
は前記チェン案内体10に前記内側横溝部24を設けた
から、チェンCがもつれた状態で前記チェン導通11
又は12に進入することがあっても、位置ずれしたチェ
ンのリンクを案内し、このリンクに後続するリンクを、
前記本体1の開放端部に係止して、ロードシーブ2への
引き込み力によりその縺れを解消きるのであって、前記
チェンCを正常状態で前記チェン導通11又は12に
進入させられるのである。
【0021】また、前記縦溝部22,23及び内側横溝
部24は、前記本体1の開放端部に設けるから、特別に
縺れ解消のための部材を設ける必要がなく、従って、こ
れによっても小形軽量化、低コスト化が可能となるので
ある。
【0022】
【実施例】図1,2に示した実施例は、定格負荷150
Kgで、自重が700g 、 上下長さ68mm、左右幅42m
m、厚さ20mmとした小形の立方体で、片手で把持でき
る小形軽量の本体1をベースとし、この本体1に、後記
するロードシーブ2、メカニカルブレ−キ3、操作ハン
ドル4を組込み、抜止体5で前記操作ハンドル4が離脱
しないように構成したものである。
【0023】前記本体1は、主としてアルミニウム合金
を用いアルミダイキャストにより成形して形成するので
あって、図6乃至図11に示したように、前記本体1の
厚さ方向に貫通するロードシーブ収容空間6と、一端側
がこのロードシーブ収容空間6に連続し、該空間6を外
方に開放する開放部7と、フック8の取付部9とを一体
に設け、前記開放部7にチェン案内体10を結合し、こ
のチェン案内体10の両側にチェン導通路11,12を
設けている。
【0024】前記開放部7の幅方向両側と、前記ロード
シーブ収容空間6の内周面には、図11に示したよう
に、チェンCおける縦リンクを案内するリンク導通溝1
3を連続状に設けており、また、前記チェン案内体10
にも図10及び図13に示したように、その幅方向両側
に、前記開放部7の幅方向両側に設ける前記リンク導通
溝13に対向するリンク導通溝14,15を設けてお
り、このチェン案内体10を、前記開放部7における開
放端部に結合することにより、前記チェン導通路11,
12に十字状規制孔を形成している。
【0025】また、前記チェン案内体10には、チェン
巻込み防止片16を突設すると共に、1対の嵌合突起1
7,18を設けており、また、前記本体1における前記
開放部7の厚さ方向内面には嵌合溝19,20を設け、
前記嵌合突起17,18を、前記嵌合溝19,20に嵌
合し、固定ピン21の挿通により前記チェン案内体10
を前記本体1に結合している。
【0026】そして、以上のように構成する前記本体1
のチェン導通路11,12における外方への開放端部
で、前記本体1の厚さ方向両側には、それぞれ1対の縦
溝部22,23をそれぞれ形成すると共に、前記チェン
案内体10の外側端部にも、前記縦溝部22,23に直
交する内側横溝部24を、前記リンク導通溝14,15
間に互いに連続するように設けている。
【0027】尚、前記本体1の開放端部における前記本
体1の幅方向両側には、図10に点線で示したように前
記縦溝部22,23に直交し、前記内側横溝部24に対
向する外側横溝部80を設けてもよい。
【0028】前記縦溝部22,23及び横溝部24は、
図4及び図5に示したように、チェンCが縺れた状態で
前記チェン導通路11又は12に進入するとき、その縺
れを解消する縺れ解消部を構成するもので、位置ずれし
たチェンCのリンクCL1が、前記縦溝22,23の
一方又は図示していないが前記横溝部24に介入して、
このリンクCL1に続くリンクCL2の進入前端部が前
記縦溝部22,23の一方又は横溝部24の溝間に係止
されるのである。
【0029】そして、前記ロードシーブ2の駆動で前記
チェンCは前記ロードシーブ側、つまり図4,5の矢印
方向に引き込まれるのであるから、この引き込み力によ
り、前記後続リンクCL2の係止点Sを支点を中心に位
置ずれした前記リンクCL1が図4,5の矢印X方向に
回転して点線のように修正されながら前記チェン導通路
11又は12に案内され、その縺れが解消されるのであ
る。
【0030】また、前記本体1のロードシーブ収容空間
6に収容するロードシーブ2は、外周にチェン係合溝2
5を設けると共に、その両側に前記ロードシーブ収容空
間6の両側に設ける軸孔26に回転自由に支持される1
対の軸部27,28を設け、一方の軸部28の外方に
は、駆動軸30を一体に形成している。
【0031】しかして、以上のロードシーブ2を前記ロ
ードシーブ収容空間6に収容し、前記チェン導通路1
1,12の一方から前記リンク導通溝13にチェンCを
導通させることにより、前記ロードシーブ2は前記本体
1に保持されることになり、従って、ロードシーブ2を
保持するための特別な構成を設ける必要がなくなり、そ
れだけ構造簡単にでき、軽量化低コスト化が可能とな
る。
【0032】また、前記駆動軸30は、図14に示した
ように円形軸部31と、ねじ軸部32とを備え、前記円
形軸部31の基部に前記メカニカルブレ−キ3を構成す
る円板状の従動部材33を一体に突設すると共に図2の
ように前記ねじ軸部32にフランジ34aをもった駆動
部材34を螺着し、前記ねじ軸部32の軸端部にねじ孔
35を設けて、このねじ孔35に、主としてボルトから
成る前記抜止体5をワッシャ36を介して螺着により結
合している。
【0033】そして、前記円形軸部31における前記従
動部材33の外側に逆転防止ギヤ37を回転可能に支持
すると共に、この逆転防止ギヤ37の外側にライニング
板38を設けて、これら逆転防止ギヤ37とライニング
板38とを、前記従動部材33及び駆動部材34のフラ
ンジ34a間に介装し、また、前記本体1の側壁外面に
は操作部39aをもち、かつ爪ばね40で前記逆転防止
ギヤ37に向かって付勢する逆転防止爪39を爪軸41
を介して支持して前記各部材によりメカニカルブレ−キ
3を構成している。
【0034】また、前記駆動部材34は、そのボス部に
従来例のように歯ではなく、例えば6角形などの非円形
とした所定長さの外周部34bを設け、次に説明する操
作ハンドル4のラチェットホイル42を挿嵌できるよう
にしている。
【0035】前記操作ハンドル4は、中心部に、前記駆
動部材34の非円形外周部34bに相対回転不能に嵌合
する非円形嵌合孔42aをもち、外周部に伝動歯42b
をもつラチェットホイル42を回転自由に支持すると共
に、このラチェットホイル42の径方向一側に、送り爪
43を、前記伝動歯42bに正方向及び逆方向に噛合う
噛合位置と、中立位置とに、ボール44a及びばね44
bとから成る保持機構44を介して切換可能に支持した
もので、斯く構成することにより前記ラチェットホイル
42の前記嵌合孔42aを前記駆動部材34の非円形外
周面34bに嵌合するだけで、前記操作ハンドル4を前
記駆動部材34に支持でき、従って、従来例のブレ−キ
カバ−を省略でき、また、前記操作ハンドル4を小形で
ユニット化できるのであって、その組付性を向上できな
がら、全体の小形化もでき、また、操作ハンドル4は市
販のラチェットレンチを応用できるから、低コスト化も
可能となるし、また、前記抜止体5を取外すことにより
前記操作ハンドル4の交換も自由にできる。尚、以上の
構成において、前記従動部材33は、前記駆動軸30と
一体に形成し、前記ライニング板38、逆転防止ギヤ3
7を前記円形軸部31に支持したが、前記従動部材33
を別部材として前記駆動軸30にセレーション結合など
により結合し、この従動部材の筒状ボス部に前記ライニ
ング板38、逆転防止ギヤ37を支持してもよい。ま
た、前記ライニング板38は前記逆転防止ギヤ37と駆
動部材34のフランジ34aとの間にのみ介装したが、
前記従動部材33との間に介装してもよい。
【0036】また、前記爪軸41は、六角頭部をもった
段付ボルトを用いると共に、前記本体1に、前記爪軸4
1の軸孔45を貫通状に設けて、ナット46の締込みに
より前記本体1に固定しており、また、前記本体1のナ
ット締込み側には、前記ナット46の受座47を凹入状
に設けて、前記ナット46が前記本体1のナット締込側
側面から突出しないようにしている。
【0037】また、前記本体1に設ける前記フック8の
取付部9は、前記本体1における前記ロードシーブ2の
負荷側接線上、つまり負荷側チェンが導通する前記チェ
ン導通路11の直上方部に、前記ロードシーブ収容空間
6と隔離した貫通部48を設け、この貫通部48におけ
る天壁49に、前記フック8の取付軸部50を挿通する
挿通孔51を設けて構成するもので、この挿通孔51に
前記取付軸部50を挿通し、その挿通側軸部にねじ部を
設けて、このねじ部に前記貫通部48から装入するナッ
ト52を螺着し、割形ピン53で固定することにより前
記フック8を、前記天壁49に回転自由に支持してい
る。
【0038】また、前記本体1の側壁には、前記逆転防
止ギヤ37の周りで、この逆転防止ギヤ37の外周より
やゝ高さが高く、その外周を覆う円弧状の第1ガード体
54を突設すると共に、前記逆転防止爪9の外側部位に
は前記逆転防止爪の外面より高さの高い第2ガード体5
5を突設している。
【0039】従って、前記第1ガード体54により前記
本体1を握って巻上・牽引操作する場合でも、前記本体
1を握る手が前記逆転防止ギヤ37に接触するのを防止
できるのであって、前記逆転防止ギヤ37が本体1の側
壁外部に露出する構成、つまり従来例のブレ−キカバ−
を省略した構成としながら、逆転防止ギヤ37に手が触
れることによる前記ロードシーブ2の駆動操作に悪影響
を与えることはないし、把持する手に痛さを与えること
の不具合も解消できるのである。
【0040】また、前記第2ガード体55により前記本
体1を握る手が前記逆転防止爪39に接触することも防
止でき、前記逆転防止爪39を前記本体1の側壁に露出
状に設ける構成でありながら、前記逆転防止爪39が逆
転防止ギヤ37から不用意に外れのを防止できるし、ま
た、外物に対しても逆転防止爪39をガードできるので
ある。
【0041】また、以上の実施例では、前記第2ガード
体55を図1のように2分割して、その中間部を前記爪
ばね40の一方のばね足を係止している。尚、前記爪ば
ね40の他方のばね足は、図1に示したように前記逆転
防止爪39における操作部39aの内側に係止してお
り、前記爪ばね40のコイル部は前記逆転防止爪39の
ボス部に巻付けられて外部に露出するが、前記各ばね足
の先端は何れも前記本体1の外面に突出しないことにな
る。
【0042】次に以上のように構成する実施例の作用を
説明する。この実施例は、小形で700g の軽量にして
おり、しかもメカニカルブレ−キ3も備えているから、
荷物の昇降に用いることができるし、また、荷締作業
や、ロープの緊張作業にも手軽に用いることができる。
【0043】例えば荷締めに用いる場合には、前記フッ
ク8を荷物に掛け渡したロープやベルトなどの荷締部材
に引掛け、また、前記チェンCのロード側に設ける下フ
ック56を、トラックの荷台フックなどの固定側部材に
直接、又は別部材を介して間接的に引掛け、前記操作ハ
ンドル4の送り爪43を、ラチェットホイル42におけ
る伝動歯42bへの噛合位置に操作した上、前記操作ハ
ンドル4を往復操作することにより、ロード側チェンを
牽引し前記荷物の荷締めが行えるのである。
【0044】このとき、前記チェンのロード側長さが長
い場合には、前記逆転防止爪39の操作部39aを操作
して逆転防止ギヤ37との噛合いを外すことにより前記
ロードシーブ2をフリー回転可能にできるから、前記チ
ェンの無負荷側を引張ることにより容易にその長さ調節
ができ、ハンドル操作前に予め緊張状態にでき、従っ
て、前記操作ハンドル4による操作量を最小にでき、前
記荷締作業を迅速に行えるのである。
【0045】また、前記操作ハンドル4の操作時、前記
本体1を握って行えるから、前記ハンドル操作を安定よ
く行え、その操作性を向上できるし、また、以上のよう
に握って操作できながら、前記第1及び第2ガード体5
4,55により逆転防止ギヤ37及び逆転防止爪39が
ガードされ、手に触れることを回避できるから、前記操
作を支障なく行えるのである。
【0046】更に、以上のように荷締めに応用する場合
でも、前記メカニカルブレ−キ3を備えているから、荷
締めて解除する際、徐々に行えるのであって、一挙に解
除されることによる荷崩れを防止できる。
【0047】以上説明した実施例において、前記フック
8の取付けは、前記貫通部48を設けて、この貫通部4
8の天壁49に前記フック8の取付軸部50を挿通し、
この取付軸部50にナット52を螺着して割形ピン53
で固定することにより行っているが、図15〜17に示
したように、前記本体1のロードシーブ2における負荷
側接線上に、前記フック8の取付軸部50を受入れる軸
部受入凹部57と、前記取付軸部50と一体に設ける頭
部58を受入れる頭部受入凹部59とを設け、前記本体
1に、前記取付軸部50とその頭部58とを前記各受入
凹部57,59に保持する押え60をボルト止めにより
取付けて、前記フック8を本体1に回転自由に取付けて
もよい。
【0048】この場合、前記フック8の取付軸部50に
は前記頭部58を一体に設けられるから、前記フック8
の構成を簡単にできるし、また、前記押え60を本体1
に取付けることにより前記フック8を本体1に回転自由
に支持できるから、その取付作業も容易にできる。
【0049】また、前記押え60の本体1への取付け
は、図16に示したように、前記爪軸41のナット46
による固定を利用して前記爪軸41と共締めしてもよ
い。即ち、前記本体1に前記爪軸41の軸孔45と平行
状にボルト孔61を設けると共に、前記押え60には、
前記爪軸41及び前記ボルト孔61に挿通するボルト6
2の挿通孔を設けて、その外面で、前記挿通孔周りに前
記爪軸41に螺着するナット46及び前記ボルト62
螺着するナット63の受座64,65を凹入状に設ける
のであって、前記フック8の取付軸部50及び頭部58
を前記各受入凹部57,59に挿嵌した状態で前記押え
60をその外側にあてがい、前記逆転防止爪39及び爪
ばね40を取付けた前記爪軸41及び前記ボルト62を
挿通し、前記ナット46,63を螺締することにより前
記押え60を本体1に固定し、この固定により前記フッ
ク8を前記本体1に支持できるのである。
【0050】また、以上の実施例では、前記本体1の開
放部7にチェン案内体10を挿嵌固定し、前記チェン導
通路11,12を形成したが、前記チェン案内体10を
設けることなく、前記チェン導通路11,12を一体に
形成してもよい。
【0051】更に、前記抜止体5の結合は、この抜止体
5をボルトにより形成し、前記駆動軸30のねじ軸部3
2にねじ孔35を設けて、該ねじ孔35に前記抜止体5
を螺着して行ったが、図18のように、前記抜止体5を
ナットにより形成し、前記駆動軸30におけるねじ軸部
32の軸端部に小径の結合ねじ軸部66を設けて、この
ねじ軸部66に前記抜止体5を螺着してもよい。何れの
場合でも、前記ワッシャ36を前記ねじ軸部32の軸端
面に接当させて結合するのであるが、前記ワッシャ36
と前記駆動部材34との間には、前記メカニカルブレ−
キ3の解除ができるように隙間を設けている。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、前記駆動部材
34に非円形外周部34aを設けると共に、前記操作ハ
ンドル4に、前記駆動部材34の非円形外周部34aに
嵌合する前記ラチェットホイル42と、このラチェット
ホイル42に噛合う送り爪43とを設け、この操作ハン
ドル4のラチェットホイル42を前記駆動部材34に嵌
合して取付けるようにしたから、前記操作ハンドル4を
小形で、かつ、ユニット化でき、従来例のようにブレ−
キカバ−を設けなくとも、前記駆動部材に支持でき、従
って、ブレ−キカバ−を省略できるし、また市販のラチ
ェットレンチを用いることもできるのであって、前記操
作ハンドル4の組付性を向上できながら小形化ができ、
また、低コスト化も可能となる。
【0053】また、請求項2記載の発明は、前記本体1
に、前記ロードシーブ収容空間6と前記チェン導通路1
1,12及び前記フック8の取付部9とを一体に設けた
から、前記本体1の小形化が容易にでき、従来例のよう
にサイドプレートを結合する複数のステーボルトの必要
もないから構造簡単で、軽量化も容易にでき、また、ア
ルミニウム又はその合金などの軽量材を用いて成形でき
るから、一層軽量化が可能となるし、また、片手で把持
するに適した形状、大きさにできるから、巻上げまたは
牽引の操作作業性も向上できるのである。
【0054】また、請求3記載の発明では、前記ロード
シーブ収容空間6の内周面に前記リンク導通溝13を設
け、このリンク導通溝13へのチェンCの導通により、
前記ロードシーブ2を前記本体1に保持するようにした
から、前記ロードシーブ2を前記本体1に保持するため
の特別な構成を設ける必要がなくなり、従って、それだ
け構造簡単にでき、軽量化、低コスト化が可能となる。
【0055】また、請求項4記載の発明では、前記本体
1に前記貫通部48を設け、この貫通部48において前
記フック8を支持するようにしたから、簡単な構成で、
前記本体1の強度を低下させることなく前記フック8の
支持が可能となり、これによっても軽量・低コスト化が
可能となる。
【0056】更に請求項5記載の発明では、前記本体1
に前記軸部受入凹部57と等部受入凹部59とを設け、
前記押え60の取付けで前記フック8を本体1に支持す
るようにしたから、前記フック8は、その取付軸部50
に頭部58を一体に設けるだけで、前記本体1に回転可
能に支持でき、従って、前記フック8の構成を簡単にで
きるし、また、前記押え60を取付けるだけで、前記フ
ック8を本体1に支持できるから、その取付作業性も容
易にできるのである。
【0057】また、請求項6記載の発明では、前記本体
1の側壁に前記第1ガード体54を設けたから、前記逆
転防止ギヤが露出する構成としながら、つまり、従来例
のブレ−キカバ−を省略した構成としながら、前記本体
1を片手で把持する形状としても、本体1を把持する手
を、前記逆転防止ギヤ37の外側で受止めて、このギヤ
37の歯部に手が触れるのを回避できるのであり、従っ
て、ロードシーブ2の駆動操作で悪影響を与えることは
ないし、把持する手に痛さを与えるのもなくし得るので
ある。
【0058】更に、請求項7記載の発明では、前記本体
1の側壁に、前記第2ガード体55を設けたから前記本
体1を把持する手が前記逆転防止爪39を接当するのを
防止でき、従って、前記逆転防止爪39を前記本体1の
側壁に露出状に設けても、つまり、従来例のブレ−キカ
バ−を省略した構成としても、前記逆転防止爪39が逆
転防止ギヤ37に対し不用意に離脱するのを防止できる
し、また、外物に対しても前記逆転防止爪39のガード
ができるのである。
【0059】また、請求項8記載の発明では、前記本体
1に前記ロードシーブ収容空間6と前記開放部7とを一
体に設けたから、前記本体1をダイキャスト等により成
形する場合でも、その成形型を簡単にでき、その製造コ
ストを低下できるし、また、その上で前記開放部7の中
央部に、前記チェン案内体10を結合して前記チェン導
通路11,12を形成するのであるから、チェンCを絡
みなく前記ロードシーブ2に案内できるのである。
【0060】また、請求項9記載の発明では、前記本体
1のチェン導通路11,12における外方への開放端部
に、前記縦溝部22,23を設けると共に前記開放端又
は前記チェン案内体10に前記内側横溝部24を設けた
から、チェンCがもつれた状態で前記チェン導通11
又は12に進入することがあっても、位置ずれしたチェ
ンのリンクを案内し、このリンクに後続するリンクを、
前記本体1の開放端部に係止して、ロードシーブ2への
引き込み力によりその縺れを解消きるのであって、前記
チェンCを正常状態で前記チェン導通11又は12に
進入させられるのである。
【0061】また、前記縦溝部22,23及び内側横溝
部24は、前記本体1の開放端部に設けるから、特別に
縺れ解消のための部材を設ける必要がなく、従って、こ
れによっても小形軽量化、低コスト化が可能となるので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す正面図。
【図2】 図1のA−A線における断面図。
【図3】 操作ハンドルを取外した状態の斜視図。
【図4】 チェン導通路に進入するチェンの縺れ状態の
一例を示す説明図。
【図5】 同じくチェンの縺れ状態の他例を示す説明
図。
【図6】 本体の正面図。
【図7】 本体の背面図。
【図8】 図6のB−B線における断面図。
【図9】 図6のC−C線における断面図。
【図10】 本体の下面図。
【図11】 図10のD−D線における断面図。
【図12】 チェン案内体の正面図。
【図13】 チェン案内体の下面図。
【図14】 ロードシーブ及び駆動軸の正面図。
【図15】 本発明の第2実施例を示す1部省略背面
図。
【図16】 図15のE−E線における断面図。
【図17】 図15におけるフックの取付軸部を中心に
切欠した部分断面図。
【図18】 抜止体の結合構造の他例を示す要部のみの
断面図。
【符号の説明】 1 本体 2 ロ
ードシーブ 3 メカニカルブレ−キ 4 操
作ハンドル 5 抜止体 6 ロ
ードシーブ収容空間 7 開放部 8 フ
ック 9 取付部 10 チ
ェン案内体 11,12 チェン導通路 13 リ
ンク導通溝 22,23 縦溝部 24 内
側横溝部 30 駆動軸 33 従
動部材 34 駆動部材 34a 非
円形外周部 37 逆転防止ギヤ 39 逆
転防止爪 42 ラチェットホイル 42a 非
円形嵌合孔 42b 伝動歯 43 送
り爪 48 貫通部 49 天
壁 50 取付軸部 54 第
1ガード体 55 第2ガード体 57 軸
部受入凹部 58 頭部 59 頭
部受入凹部 60 押え
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フック(8)をもつ本体(1)と、 該本体(1)に回転自由に支持するロードシーブ(2)
    と、 該ロードシーブ(2)を駆動する駆動軸(30)と、 この駆動軸(30)に固定の従動部材(33)と、前記
    駆動軸(30)に螺着する駆動部材(34)と前記本体
    (1)に設ける逆転防止爪(37)とこの逆転防止爪
    (37)が噛合う逆転防止ギヤ(39)とをもつメカニ
    カルブレ−キ(3)と、 を備え、前記駆動部材(34)に非円形外周部(34
    a)を設けると共に、中心部に前記駆動部材(34)の
    非円形外周部(34a)に相対回転不能に嵌合する非円
    形嵌合孔(42a)をもち、外周部に伝動歯(42b)
    をもつラチェットホイル(42)と、このラチェットホ
    イル(42)の伝動歯(42b)に正方向及び逆方向に
    噛合う送り爪(43)とをもった操作ハンドル(4)を
    設け、この操作ハンドル(4)のラチェットホイル(4
    2)を前記駆動部材(34)に嵌合し、前記駆動軸(3
    0)に、前記操作ハンドル(4)の離脱を防止する抜止
    体(5)を結合していることを特徴とする小形巻上・牽
    引機。
  2. 【請求項2】 本体(1)に、ロードシーブ収容空間
    (6)と、一端側がこのロードシーブ収容空間(6)に
    連通し、他端側が外部に開放するチェン導通路(11)
    (12)と、フック(8)の取付部(9)とを一体に設
    けている請求項1記載の小形巻上・牽引機。
  3. 【請求項3】 本体(1)におけるロードシーブ収容空
    間(6)の内周面に、ロードシーブ(2)に掛設される
    チェン(C)を案内するリンク導通溝(13)を設け、
    前記ロードシーブ(2)に、駆動軸(30)を一体に設
    け、前記ロードシーブ収容空間(6)に挿嵌する前記ロ
    ードシーブ(2)を、チェン導通路(11)(12)の
    一方から前記リンク導通溝(13)へのチェン(C)の
    導通により前記本体(1)に保持している請求項2記載
    の小形巻上・牽引機。
  4. 【請求項4】 本体(1)のロードシーブ(2)におけ
    る負荷側接線上に、ロードシーブ収容空間(6)と隔離
    した貫通部(48)を設けて、この貫通部(48)の天
    壁(49)に、取付軸部(50)をもったフック(8)
    の前記取付軸部(50)を挿通し、その挿通側軸部に、
    前記貫通部(48)に挿入するナット(52)を結合し
    て、前記フック(8)を前記天壁(49)に回転自由に
    支持している請求項1又は2記載の小形巻上・牽引機。
  5. 【請求項5】 本体(1)のロードシーブ(2)におけ
    る負荷側接線上に、頭部付取付軸部(50)をもったフ
    ック(8)の前記取付軸部(50)を受入れる軸部受入
    凹部(57)と、前記取付軸部(50)の頭部(58)
    を受入れる頭部受入凹部(59)とを設けると共に、前
    記本体(1)に、前記取付軸部(50)及びその頭部
    (58)を前記各受入凹部(57)(59)に保持する
    押え(60)を取付けて、前記フック(8)を本体
    (1)に回転自由に支持している請求項1又は2記載の
    小形巻上・牽引機。
  6. 【請求項6】 本体(1)の側壁に、メカニカルブレ−
    キ(3)の逆転防止ギヤ(37)における外周部に位置
    する第1ガード体(54)を突設している請求項1又は
    2記載の小形巻上・牽引機。
  7. 【請求項7】 本体(1)の側壁で、逆転防止爪(3
    9)の外側部位に、前記逆転防止爪(39)の外面より
    高い第2ガード体(55)を突設している請求項1又は
    2若しくは6記載の小形巻上・牽引機。
  8. 【請求項8】 本体(1)にロートシーブ収容空間
    (6)と、このロードシーブ収容空間(6)に連続し
    て、該空間(6)を外方に開放する開放部(7)とを一
    体に設け、この開放部(7)の中央部に、チェン案内体
    (10)を結合し、このチェン案内体(10)の両側に
    チェン導通路(11)(12)を形成している請求項1
    記載の小形巻上・牽引機。
  9. 【請求項9】 本体(1)のチェン導通路(11)(1
    2)における外方への開放端側に、1対の縦溝部(2
    2)(23)を設けると共に、この縦溝部(22)(2
    3)に直交する少なくとも内側横溝部(24)を設けて
    いる請求項1又は2若しくは8記載の小形巻上・牽引
    機。
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