JPH0745518Y2 - 巻上・牽引機 - Google Patents

巻上・牽引機

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JPH0745518Y2
JPH0745518Y2 JP1992087060U JP8706092U JPH0745518Y2 JP H0745518 Y2 JPH0745518 Y2 JP H0745518Y2 JP 1992087060 U JP1992087060 U JP 1992087060U JP 8706092 U JP8706092 U JP 8706092U JP H0745518 Y2 JPH0745518 Y2 JP H0745518Y2
Authority
JP
Japan
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shaft portion
handle
main body
ratchet wheel
load sheave
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Application number
JP1992087060U
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English (en)
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JPH0649483U (ja
Inventor
儀雄 上野
Original Assignee
象印チエンブロック株式会社
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Filing date
Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は巻上・牽引機、詳しく
は、例えば貨物車両や貨物船舶などに積載した荷物を締
付けるロープなどを緊張させて荷物の荷崩れを防ぐ荷締
機などの牽引機や、荷揚げ荷下しを行う巻上機として用
いる巻上・牽引機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、以上のように用いる巻上・牽引機
として、例えば実開昭63−60575号公報に示さ
れ、かつ、図13で示したように、チェーン導通路B
と、該チェーン導通路Bに連続するロードシーブ収容空
間Cとをもったブロック状の本体Aを形成して、この本
体Aのロードシーブ収容空間CにロードシーブDを回転
自由に支持すると共に、該ロードシーブDの軸方向一側
外方に、このロードシーブDの径より大径としたラチェ
ットホイルRを一体に形成する一方、該ラチェットホイ
ルRの軸方向外方に6角形状の外面をもつハンドル嵌合
体Eを一体に形成し、さらに、前記本体Aに前記ラチェ
ットホイールRと噛合う逆転防止爪Tを設けたものが知
られている。
【0003】尚、図13において、Hは前記ハンドル嵌
合体Eに着脱可能に嵌合して前記ロードシーブDの駆動
回転を操作するメガネレンチなどの治具から成るハンド
ルであり、また、Fは前記本体Aに設けるフックであ
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】所が、以上の巻上・牽
引機は、前記ハンドル嵌合体Eにメガネレンチなどの治
具から成るハンドルHを嵌合して、前記ロードシーブD
の駆動回転を操作するものであるため、該ロードシーブ
Dの駆動回転操作が繁雑となる問題がある。
【0005】即ち、前記ロードシーブDには、前記ラチ
ェットホイールRを一体に設けており、しかも、このラ
チェットホイールRには前記本体Aに設ける逆転防止爪
Tが噛合っていて、逆転方向つまり巻下げ又は牽引解除
方向の回転が阻止されているのであるから、前記ハンド
ルHにより前記ロードシーブDを駆動回転するには、前
記ハンドルHを前記ハンドル嵌合体Eに嵌合して、該ハ
ンドルHを回転操作することにより行う必要があり、ま
た、障害物があって前記ハンドルHを回転操作できない
場合には、このハンドルHを前記ハンドル嵌合体Eに嵌
合したまゝ回転操作した後、一旦前記ハンドルHを前記
ハンドル嵌合体Eから離脱し、再び嵌合する操作が必要
となるし、しかも、前記ハンドルHはハンドル嵌合体E
に単に嵌合するだけであるから、操作中に抜け出たりす
ることもあり、以上の結果、前記ハンドルHによるロー
ドシーブDの駆動回転操作が煩雑となるのである。
【0006】また、前記ハンドルHはメガネレンチなど
の治具を利用できる点で有利な面もあるが、使用現場に
前記治具がない場合には必要なとき直ちに巻上・牽引作
業が行えない問題も有している。
【0007】さらに、メガネレンチなどの治具を利用す
る場合は、ロ−ドシ−ブDの軸方向の長さを十分にとる
必要があり、全体として装置の小型化が図れない。
【0008】本考案の目的は、簡単な構成によりハンド
ルによるロードシーブの駆動回転操作を容易に行えなが
ら、必要なとき直ちに巻上・牽引作業を行うことができ
るコンパクトな巻上・牽引機を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本考案は、内部にチェーン導通路4,5とロードシ
ーブ収容空間7とを備え、前記チェーン導通路4,5を
下方に開放した本体1の前記ロードシーブ収容空間7
に、ラチェットホイール18を備えたロードシーブ2を
回転自由に内装すると共に、前記本体1に前記ラチェッ
トホイール18に噛合う逆転防止爪14を設けた巻上・
牽引機において、前記ラチェットホイ−ル18の軸方向
外方側に、大径軸部25aと、該大径軸部25aの軸方
向外方側に連続する小径軸部25bとからなる操作軸部
25を一体形成する一方、操作ハンドル3に前記小径軸
部25bの挿通孔3cを形成して、該挿通孔3cの内周
面と前記小径軸部25bの外周面との間に、前記ラチェ
ットホイ−ル18よりも小径で且つ前記ハンドル3の巻
上・牽引方向の回転のみを前記操作軸部25に伝達する
一方向回転伝動機構26を設けると共に、前記挿通孔3
cの一端側開口に、前記大径軸部25aの軸方向外方側
端部が相対回転可能に挿嵌する軸孔3dを設けたもので
ある。
【0010】
【作用】本考案の巻上・牽引機では、前記ロードシーブ
2におけるラチェットホイール18の軸方向外方側に操
作軸部25が設けられ、該操作軸部25に前記操作ハン
ドル3が保持されているから、使用に際し直ちに巻上・
牽引作業を行うことができるし、また、前記ハンドル3
と操作軸部25との間には、前記ハンドル3の巻上・牽
引方向の回転のみを前記操作軸部25に伝達する一方向
回転伝動機構26が設けられているため、必要なとき直
ちに巻上・牽引作業が行えると共に、前記ハンドル3を
周回操作させなくても所定角度の角回転操作を簡単な構
成で容易に行い得るものである。さらに、前記操作ハン
ドル3に設けられた軸孔3dが前記大径軸部25aの軸
方向外方側端部に相対回転可能に挿嵌するため、前記ロ
−ドシ−ブ2の軸方向長さ、つまり前記操作軸部25を
含む軸方向の全体長さを短くすることができ、且つ前記
一方向回転伝動機構26を前記ラチェットホイ−ル18
よりも小径とすることにより全体として装置の小型化を
図ることができる。
【0011】
【実施例】図1,図2に示した実施例は定格負荷150
Kgの小形のレバ−式巻上・牽引機であって、例えば上下
方向の長さを68mm、左右方向の幅寸法を42mm、厚さ
20mmとした長方形状の立方体から成り、小形で、か
つ、図12のように片手で把持できる本体1をべース
に、後記するロードシーブ2及び該ロードシーブ2を駆
動回転する操作ハンドル3を組込んで構成するのであ
る。
【0012】前記本体1は主としてアルミニウム合金を
用いダイキャストにより成形するのであって、図8,1
0のようにチェーン導通路4,5を形成する下向開放の
チエーン導通路形成部6と、このチエーン導通路形成部
6に連続し、前記本体1の厚さ方向に貫通するロードシ
ーブ収容空間7とを設けると共に、前記チェーン導通路
形成部6の中間部における内面には後記するチェーンけ
り8を嵌合するための嵌合溝9を設け、この嵌合溝9へ
の前記チェーンけり8の嵌合により一対のチェーン導通
路4,5を形成している。尚、前記嵌合溝9は下方が開
放しており、上方が前記ロードシーブ収容空間7の手前
で終っており、その終端近くには前記チェーンけり8を
固定する固定割ピンPの挿通孔10を設けている。
【0013】尚、前記チェーン導通路形成部6およびロ
ードシーブ収容空間7には、図8,10に示したよう
に、その幅方向外側に、チェーンCHにおけるリンクの
導通を許容するリンク線径よりやゝ幅広のリンク導通溝
6aをもっており、また、前記チェーンけり8を前記嵌
合溝9に嵌合することにより前記チェーン導通路4,5
の導入口側に十字状規制孔が形成できるようになってい
る。
【0014】また、前記本体1における前記収容空間7
の上方で、前記チェーン導通路4,5のうち、負荷側チ
ェーンCHが移動するチェーン導通路4の直上方には、
図4〜図7で示したように、前記収容空間7とは隔壁1
1を介して隔離された後記するフック12の支持空間1
3を貫通状に設け、この支持空間13の天壁部13aに
前記フック12の取付軸部12bを挿通する挿通孔13
bを設けると共に、前記支持空間13の幅方向側には、
後記する逆転防止爪14を支持する爪軸15の軸孔16
を貫通状に設けており、前記本体1の背面における前記
軸孔16の周りには、つまり前記逆転防止爪14の支持
側を正面とした場合の背面における軸孔16の周りに
は、前記爪軸15のねじ部に螺合するナット15dの受
座17を前記ナット15dの高さと合わせて凹入状に形
成している。
【0015】そして、前記本体1の正面で、後記するラ
チェットホイール18の周りには、このラチェットホイ
ール18の支持高さよりやゝ高く、その外周を覆う円弧
状のガード壁19を突出状に周設すると共に、前記逆転
防止爪14を支持する前記本体1のコーナー部には前記
逆転防止爪14の支持厚さより高く、該逆転防止爪14
及び前記爪軸15を外力に対しガードする一対のランド
状ガード壁20を突設している。
【0016】一方、前記ロードシーブ2は、図1で明ら
かなように、軸方向中間部にチェーン係合溝2aを設
け、その両側に前記ロードシーブ収容空間7の両側に設
ける軸孔21に回転自由に支持される一対の軸部2bを
設け、一方の軸部2bの外方には、前記ロードシーブ2
より大径とした前記ラチェットホイール18を一体に形
成している。
【0017】また、前記チェーンけり8は、図10,図
11で明らかなように、前記嵌合溝9に嵌合する嵌合突
条8bを設けると共に、幅方向両側には、前記したよう
に前記チェーン導通路形成部6の幅方向外側に設ける前
記リンク導通路6aに対向するリンク導通溝8aを設け
て、前記本体1のリンク導通溝6aと共に十字状規制孔
を形成するようにしており、更に、前記チェーン導通路
形成部6への嵌合方向先端には前記したチェーン巻込み
防止片8cを突設し、その内方には前記固定割ピンPの
貫通孔8dを設けている。
【0018】そして、前記ロードシーブ2をロードシー
ブ収容空間7を挿入し、かつ、前記チェーンけり8を前
記チェーン導通路形成部6に嵌合して、前記固定割ピン
Pで固定することにより、前記チェーンけり8の巻込み
防止片8aが収容空間7に突入して前記ロードシーブ2
のチェーン係合溝2aに係合することになり、この係合
と、更に前記チェーン導通路4,5の一方から他方への
チェーンCHの導通とにより、前記ロードシーブ2の軸
方向への移動が防止され、前記本体1からの離脱なく前
記ロードシーブ2を前記本体1に保持させられるのであ
る。
【0019】また、前記逆転防止爪14を支持する前記
爪軸15は、図7に鎖線で示したように、頭部15aと
大径軸部15b及び小径ねじ軸部15cとから成り、前
記大径軸部15bに前記逆転防止爪14及び該爪14を
前記ラチェットホイール18の歯部に係合させる爪ばね
22を保持し、前記爪軸15を前記本体1の軸孔16に
挿嵌し、前記小径ねじ部15cへのナット15dの締込
みにより前記本体1に取付けるのである。
【0020】前記爪ばね22は図2に示したようにコイ
ルスプリングから成り、そのばね足の一方を前記逆転防
止爪14に係止すると共に、ばね足の他方を前記本体1
の正面に設ける一対のランド状ガード壁20の間に係合
させるのであり、また、前記逆転防止爪14は、図2で
明らかなように、前記ラチェットホイール18の歯部に
噛合う爪本体14aと、該爪14aの前記歯部との噛合
いを離脱操作するための操作部14bとを備え、前記本
体1を図12のように片手で把持したとき、その指の一
部を前記操作部14bに当接させて操作可能となし、該
操作部14bの操作により前記歯部に常時噛合う前記爪
本体14aを離脱可能とし、巻上又は牽引操作した状態
から巻下げ又は牽引解除が行えるようにしている。
【0021】また、図1,図2に示した前記フック12
は、フック本体12aと、該フック本体12aの基部か
ら延びるねじをもった取付軸部12bとから成り、この
取付軸部12bにピン孔を貫通状に設けているもので、
前記取付軸部12bを前記本体1の支持空間13に開口
する前記挿通孔13bに挿通して、前記取付軸部12b
に、ピン孔をもった円形ナット23を前記支持空間13
に組入れて螺合し、その所定螺合位置で、前記ナット3
1及び取付軸部12bのピン孔に割形ピン24を挿嵌固
定することにより前記本体1に回転可能に支持するので
ある。
【0022】しかして図1,2に示した実施例は、以上
の構成において、前記ラチェットホイ−ル18の軸方向
外方側に、大径軸部25aと、該大径軸部25aの軸方
向外方側に連続する小径軸部25bとからなる操作軸部
25を一体形成する一方、操作ハンドル3に前記小径軸
部25bの挿通孔3cを形成して、該挿通孔3cの内周
面と前記小径軸部25bの外周面との間に、前記ラチェ
ットホイ−ル18よりも小径で且つ前記ハンドル3の巻
上・牽引方向の回転のみを前記操作軸部25に伝達する
一方向回転伝動機構26を設けると共に、前記挿通孔3
cの一端側開口に、前記大径軸部25aの軸方向外方側
端部が相対回転可能に挿嵌する軸孔3dを設けるのであ
る。
【0023】更に詳記すると、前記操作軸部25は、図
1で明らかなように、前記ラチェットホイール18の軸
方向外方側に連続状に設けられる円形の大径軸部25a
と、該大径軸部25aの外方側に連続状に設けられる円
形の小径軸部25bとから形成されている。また、前記
操作ハンドル3は、取付基部3aと操作部3bとを備
え、この取付基部3aに、前記操作軸部25に前記ハン
ドル3を回転可能に支持するための挿通孔3cを形成す
るのであって、この挿通孔3cは、前記取付基部3aの
幅方向両側に位置され、前記操作軸部25の大径軸部2
5aよりやや大径とされた第1,第2軸孔3d,3eを
もち、これら各軸孔3d,3eの間、すなわち、前記挿
通孔3cの内周面と前記小径軸部25bの外周面との間
に、前記一方向回転伝動機構26を構成する後述のラチ
ェット部26aを設ける。
【0024】そして、前記取付基部3aに設けた挿通孔
3cの第1軸孔3dを前記操作軸部25における大径軸
部25aに挿嵌し、かつ、前記挿通孔3cの第2軸孔3
eと前記操作軸部25の小径軸部25bとの間に円板形
状の押え板25cを挿入して、この押え板25cと前記
大径軸部25aとにより前記ハンドル3を前記操作軸部
25に2点支持構造で回転可能に支持すると共に、前記
小径軸部25bの外部側に前記押え板25cに当接され
る頭部をもつ止めねじ27を螺締して、前記ハンドル3
を前記操作軸部25に回転可能に支持するのである。
【0025】以上のように、前記押え板25cと大径軸
部25aとで前記ハンドル3を前記操作軸部25に2点
支持させることにより、前記ハンドル3を操作軸部25
に確実に支持できて、該操作軸部25の前記ハンドル3
による回転駆動操作を円滑に行うことができ、また、前
記操作軸部25における挿通孔3cの内方側に第1軸孔
3dを形成して、この軸孔3dを前記大径軸部25aの
軸方向外方側端部に相対回転可能に挿嵌することによ
り、前記ロードシーブ2の軸方向長さ、つまり前記操作
軸部25を含む軸方向の全体長さを短くすることがで
き、より小型化を有効に図れるのである。
【0026】また、前記ハンドル3と操作軸部25との
間に設ける前記一方向回転伝動機構26は、図1及び図
2で明らかなように、前記ラチェットホイ−ル18より
も小径となす。小径とすることにより本体1を片手で把
持しやすくすることができ、且つ装置全体の小型化を図
ることができる。また、図3に示すように、前記ハンド
ル3の取付基部3aに設ける軸孔3cの第1,第2軸孔
3d,3e間に形成される円形状のラチェット部26a
と、前記操作軸部25の小径軸部25bの外周複数箇所
に揺動自由に支持され、爪ばね(図示せず)により前記
ラチェット部26aの歯部に係合されるラチェット爪2
6bとから成り、これらラチェット部26aとラチェッ
ト爪26bは、前記逆転防止爪14とラチェットホイー
ル18とによる回転方向と同一方向にのみ回転駆動可能
とされていて、前記ハンドル3の巻上・牽引方向の回転
のみを前記操作軸部25に伝達可能としている。
【0027】さらに、前記操作ハンドル3の操作部3b
は、前記取付基部3aと一体に形成してもよいが、図1
に示した実施例では着脱可能とされており、つまり、図
1,図2で示したように、前記操作部3bの先端側に連
結用突起3fを設けると共に、前記取付基部3aに前記
突起3fを受入可能な挿通溝3gを形成して、該挿通溝
3gに前記突起3fを挿入し、かつ、両者間にピン3h
を抜き差し可能に挿通させることにより、前記操作部3
bを取付基部3aに着脱可能に取付けるようにしてい
る。尚、前記操作部3bを取付基部3aに対し着脱可能
に取付ける場合、前述した構成に限らず、例えば前記操
作部3bと取付基部3aとの一方側にねじ部を他方側に
ねじ孔を設けて、両者の螺合又は離合操作により前記操
作部3bを取付基部3aに着脱するようにしてもよく、
また、前記突起3cと挿通溝3dとの一方に係合ボール
を、他方に該ボールに係合可能な係合孔を設けて、これ
らボールと係合孔との係脱によりワンタッチ操作で前記
操作部3bを取付基部3aに着脱するようにしてもよ
い。
【0028】そして、前記ハンドル3を巻上・牽引方向
に回転させるときに、前記操作部3bを取付基部3aに
取付けて、この操作部3bの回転操作で前記操作軸部2
5を回転駆動させて巻上又は牽引操作を行うようにな
し、一方、前記逆転防止爪14を前記ラチェットホイー
ル18から離脱操作して、巻上又は牽引操作した状態か
ら巻下げ又は牽引解除を行うときには、前記操作部3b
を取付基部3aから取外すようになすのである。即ち、
以上の構成では、前記ハンドル3と操作軸部25との間
に前記一方向回転伝動機構26が介装されているため、
前記逆転防止爪14を前記ラチェットホイール18から
離脱操作して巻下げ又は牽引解除を行うとき、前記一方
向回転伝動機構26を介して前記ハンドル3が操作軸部
25に追従回転することが生じた場合、このハンドル3
が長尺状態のままで回転されると、前記本体1を把持す
る作業者の手指などに接触する虞れがあるが、前記操作
部3bを取付基部3aから取外すことにより、前記取付
基部3aのみを前記操作軸部25に追従回転させられ
る。
【0029】次に、以上のように構成する実施例の作動
を説明する。
【0030】前記本体1には、前記駆動ユニット及びチ
ェーンけり8が前記したように組込まれ、かつ、前記逆
転防止爪14及びフック12が前記したように組付けら
れ、前記チェーン導通路4,5には、例えば図12のよ
うに、下フック30をもったチェーンCHを導通させ
て、荷締作業や荷物の巻上げ又は巻下げ作業に用いられ
るのである。
【0031】そして、例えば貨物自動車に積載する荷物
の荷締作業に用いる場合には、前記チェーンCHの下フ
ック30を、前記貨物自動車に設けるフックに直接又は
間接的に引掛けて係止し、また、前記フック12を前記
荷物に掛け渡したロープやベルトなどの荷締部材の先端
に引掛け、先ず前記逆転防止爪14を離脱操作し、前記
チェーンCHの無負荷側を引っ張って前記荷締部材に所
定の緊張を与えた後、前記逆転防止爪14の離脱操作を
開放した状態で前記ハンドル3を回転操作するのであ
る。
【0032】しかして、実施例では、前記ロードシーブ
2におけるラチェットホイール18の軸方向外方側に操
作軸部25が一体状に設けられ、該操作軸部25に前記
操作ハンドル3が保持されており、巻上・牽引作業を行
う場合直ちに前記ハンドル3の回転操作で巻上・牽引作
業を行うことができる。また、このとき、前記本体1
は、前記したように片手で把持できる大きさとなってお
り、しかも、背面側には突出部がなく平坦状となってい
るから、図12に示したように、前記本体1を楽に把持
できると共に斯く把持した上で、前記ハンドル3を操作
することができ、従って、前記ハンドル3の回転操作が
楽に、かつ、安定よく有効に行えるのであり、その上、
前記本体1には前記ラチェットホイール18の周りにガ
ード壁19が設けられ、また前記逆転防止爪14の取付
部側角部にもガード壁20が設けられているから、前記
本体1を把持する手指がラチェットホイル18の歯部に
触れたり、また、逆転防止爪14の操作部14bに触れ
たりしてラチェットホイル18及び逆転防止爪14の動
作が悪影響を受けたり、手指に痛さを与えたりすること
もないのである。
【0033】さらに、実施例では、前記操作ハンドル3
が支持される操作軸部25と前記ハンドル3との間に、
このハンドル3の巻上・牽引方向の回転のみを前記操作
軸部25に伝達する一方向回転伝動機構26が介装され
ていることから、前記ハンドル3を周回操作させなくて
も、該ハンドル3を前記一方向回転伝動機構26を構成
する前記ラチェット爪26bがラチェット部26aと係
合する一方向角回転操作することにより、前記ハンドル
3の回転動力を前記一方向回転伝動機構26を介して前
記操作軸部25及びロードシーブ2側へと伝達させて、
該ロードシーブ2の所定角度にわたる駆動回転操作を行
うことができ、従って、このハンドル3の操作を連続し
て容易かつ迅速に行うことができるのである。
【0034】また、以上のハンドル3による前記荷締部
材の締付作業により荷締めした後、この荷締めを開放す
るには、前記逆転防止爪14の離脱操作により行える。
つまり、前記逆転防止爪14を離脱操作により前記ロー
ドシーブ2はフリー状態となるから、容易に荷締めを開
放できるのであり、また、前記本体1には、前記ガード
壁19を設けているから、逆転防止爪14を離脱操作す
るとき、手指がラチェットホイル18に触れることがな
く、安全に牽引解除操作が行える。
【0035】以上説明した実施例は、前記本体1を片手
で把持できる大きさ及び形状としたが、この大きさや形
状は限定されることはない。また、前記本体1にはフッ
ク12を直接取付けたが、チェーンを備えたフックを用
い、このチェーンの先端側を前記本体1に結合ピンを介
して取付けてもよいし、また、前記フック12を回転可
能に支持したフック支持体を結合ピンを介して前記本体
1に揺動可能に支持してもよい。
【0036】また、前記本体1はアルミダイキャストで
一体に形成したが、半割状に形成してボルト、ナットに
より結合してもよい。また、前記ロードシーブ2とラチ
ェットホイール18及び操作軸部25とを一体に形成し
たが、別部材に形成して一体的に結合してもよい。更
に、前記チェーンけり8を前記本体1と別部材により形
成して前記チェーン導通路形成部6に嵌合したが、予め
一体に形成してもよい。この場合、前記チェーン巻込み
防止片8cをなくして前記ロードシーブ収容空間7を非
突出状とするのであって、チェーン導通路へのチェーン
の導通により前記ロードシーブを保持するようにするの
である。
【0037】
【考案の効果】以上のように、内部にチェーン導通路
4,5とロードシーブ収容空間7とを備え、前記チェー
ン導通路4,5を下方に開放した本体1の前記ロードシ
ーブ収容空間7に、ラチェットホイール18を備えたロ
ードシーブ2を回転自由に内装すると共に、前記本体1
に前記ラチェットホイール18に噛合う逆転防止爪14
を設けた巻上・牽引機において、前記ラチェットホイ−
ル18の軸方向外方側に、大径軸部25aと、該大径軸
部25aの軸方向外方側に連続する小径軸部25bとか
らなる操作軸部25を一体形成する一方、操作ハンドル
3に前記小径軸部25bの挿通孔3cを形成して、該挿
通孔3cの内周面と前記小径軸部25bの外周面との間
に、前記ラチェットホイ−ル18よりも小径で且つ前記
ハンドル3の巻上・牽引方向の回転のみを前記操作軸部
25に伝達する一方向回転伝動機構26を設けると共
に、前記挿通孔3cの一端側開口に、前記大径軸部25
aの軸方向外方側端部が相対回転可能に挿嵌する軸孔3
dを設けたから、巻上・巻下作業や牽引作業を行う場
合、直ちにこれらの作業を行うことができるし、また、
前記ハンドル3を周回操作せなくても、該ハンドル3の
角回転操作により前記ロードシーブ2の駆動回転を簡単
な構成で容易に行うことがで、しかも前記操作ハンドル
3に設けられた軸孔3dが前記大径軸部25aの軸方向
外方側端部に相対回転可能に挿嵌するため、前記ロ−ド
シ−ブ2の軸方向長さ、つまり前記操作軸部25を含む
軸方向の全体長さを短くすることができ、且つ前記一方
向回転伝動機構26を前記ラチェットホイ−ル18より
も小径とすることにより全体として装置の小型化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1考案にかかる巻上・牽引機の一実施例を示
す縦断面図。
【図2】同正面図。
【図3】一方向回転伝動機構の部分を示す側断面図。
【図4】本体のみの正面図。
【図5】本体のみの背面図。
【図6】図4のAーA線における断面図。
【図7】図4のBーB線における断面図。
【図8】本体のみの下面図。
【図9】図8のCーC線における断面図。
【図10】チェーンけりのみの正面図。
【図11】チェーンけりのみの下面図。
【図12】本体を把持してハンドルを操作する操作状態
を示す説明図。
【図13】従来例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 本体 2 ロードシーブ 3 操作ハンドル 4,5 チェーン導通路 7 ロードシーブ収容空間 14 逆転防止爪 18 ラチェットホイル 25 操作軸部 26 一方向回転伝動機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にチェーン導通路4,5とロードシ
    ーブ収容空間7とを備え、前記チェーン導通路4,5を
    下方に開放した本体1の前記ロードシーブ収容空間7
    に、ラチェットホイール18を備えたロードシーブ2を
    回転自由に内装すると共に、前記本体1に前記ラチェッ
    トホイール18に噛合う逆転防止爪14を設けた巻上・
    牽引機において、前記ラチェットホイ−ル18の軸方向
    外方側に、大径軸部25aと、該大径軸部25aの軸方
    向外方側に連続する小径軸部25bとからなる操作軸部
    25を一体形成する一方、操作ハンドル3に前記小径軸
    部25bの挿通孔3cを形成して、該挿通孔3cの内周
    面と前記小径軸部25bの外周面との間に、前記ラチェ
    ットホイ−ル18よりも小径で且つ前記ハンドル3の巻
    上・牽引方向の回転のみを前記操作軸部25に伝達する
    一方向回転伝動機構26を設けると共に、前記挿通孔3
    cの一端側開口に、前記大径軸部25aの軸方向外方側
    端部が相対回転可能に挿嵌する軸孔3dを設けている
    とを特徴とする巻上・牽引機。
JP1992087060U 1992-12-18 1992-12-18 巻上・牽引機 Expired - Lifetime JPH0745518Y2 (ja)

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