JPH06155323A - レバ−式巻上・牽引機 - Google Patents

レバ−式巻上・牽引機

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JPH06155323A
JPH06155323A JP31047892A JP31047892A JPH06155323A JP H06155323 A JPH06155323 A JP H06155323A JP 31047892 A JP31047892 A JP 31047892A JP 31047892 A JP31047892 A JP 31047892A JP H06155323 A JPH06155323 A JP H06155323A
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JP
Japan
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handle
ratchet wheel
fitting
main body
load sheave
Prior art date
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Application number
JP31047892A
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English (en)
Inventor
Yoshio Ueno
儀雄 上野
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Elephant Chain Block Co Ltd
Original Assignee
Elephant Chain Block Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成によりハンドルによるロードシー
ブの駆動回転操作を容易に行え乍ら、必要なとき巻上・
牽引作業を直ちに行える。 【構成】 ラチェットホイル18を備えたロードシーブ
2に、ハンドル嵌合部22とハンドル3のフリー回転部
23とを連続状に設けたハンドル軸部24を設けて、こ
のハンドル軸部24にハンドル23を、前記ハンドル嵌
合部22からフリー回転部23にわたり移動可能に保持
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレバ−式巻上・牽引機、
詳しくは、例えば貨物車輌や貨物船舶などに積載した荷
物を締付けるロープなどを緊張させて荷物の荷崩れを防
ぐ荷締機などの牽引機や、荷上げ荷下しを行う巻上機と
して用いるレバ−式巻上・牽引機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、以上のように用いるレバ−式巻上
・牽引機としては、例えば実開昭63−60575号公
報に示され、また、図13に示したように、チエーン導
通路Bとこのチエーン導通路Bに連続するロードシーブ
収容空間Gとをもったブロック状の本体Aを形成して、
この本体Aのロードシーブ収容空間GにロードシーブD
を回転自由に収容する一方、前記ロードシーブDの軸方
向一側外方に、該ロードシーブDの径より大径としたラ
チェットホイルRを一体に形成すると共に、このラチェ
ットホイルRの軸方向外方に六角形状の外面をもつハン
ドル嵌合体Eを一体に形成し、更に前記本体Aに前記ラ
チェットホイルRと噛合う逆転防止爪Tを設けたものが
知られている。尚、図13においてHは前記ハンドル嵌
合体Eに着脱可能に嵌合して前記ロードシーブDの駆動
回転を操作するメガネレンチなどから成るハンドルであ
り、また、Fは前記本体Aに設けるフックである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】所が、以上の巻上・牽
引機は、前記ハンドル嵌合体Eにメガネレンチなどの治
具から成るハンドルHを嵌合して前記ロードシーブDの
駆動回転を操作するものであるから、この駆動回転操作
が煩雑となる問題がある。
【0004】即ち、前記ロードシーブDには前記ラチェ
ットホイルRを一体に設けており、しかもこのラチェッ
トホイルRには前記本体Aに設ける逆転防止爪Tが噛合
っていて、逆転方向、つまり巻下げ又は牽引解除方向の
回転が阻止されているのであるから、前記ハンドルHに
より前記ロードシーブDを駆動回転するには、前記ハン
ドルAを前記ハンドル嵌合体Eに嵌合して、該ハンドル
Hを回転操作することにより行う必要があり、また、障
害物があって前記ハンドルHを回転操作できない場合
や、前記ハンドルHをハンドル嵌合体Eに嵌合したまゝ
回転操作した後、一旦ハンドルHを前記ハンドル嵌合体
Eから離脱し、再び嵌合する操作が必要となるし、ま
た、前記ハンドルHはハンドル嵌合体Eに単に嵌合する
だけであるから、操作中に抜け出たりすることもあり、
以上の結果、前記ハンドルHによるロードシーブDの駆
動回転操作が煩雑となるのである。
【0005】また、前記ハンドルHはメガネレンチなど
の治具を利用できる点で有利な面もあるが、使用現場に
前記治具がない場合には必要なとき直ちに巻上・牽引作
業が行えない問題も有している。
【0006】本発明の目的は、簡単な構成によりハンド
ルによるロードシーブの駆動回転操作を容易に行えなが
ら、必要なとき直ちに巻上・牽引作業を行うことができ
るようにする点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するため内部にチェーン導通部4,5とロードシー
ブ収容空間7とを備え、前記チェーン導通路4,5を下
方に開放した本体1のロードシーブ収容空間7に、ラチ
ェットホイル18をもったロードシーブ2を回転自由に
内装すると共に、前記本体1に前記ラチェットホイル1
8と噛合う逆転防止爪14を設ける一方、前記ラチェッ
トホイル18の軸方向外方側に、非円形外周面をもつハ
ンドル嵌合部22と、該嵌合部22の外方にハンドル2
5のフリー回転を許す外周面としたフリー回転部23と
を連続して設けたハンドル軸部24を形成すると共に、
ハンドル嵌合部22に挿通可能な非円形嵌合孔25aを
もつハンドル3を形成して、該ハンドル3を前記ハンド
ル軸部24に、前記ハンドル嵌合部22とフリー回転部
23とに亙って移動可能に保持したものである。
【0008】また、ハンドル軸部24はハンドル3をフ
リー回転部側に付勢するスプリング28を備えているの
が好ましい。
【0009】また、スプリング28がコイルスプリング
から成り、ラチェットホイル18の軸方向外側面に、前
記スプリング28の長さ方向内側を受止める環状受止溝
29を設けるのが好ましい。
【0010】
【作用】前記ハンドル3は前記操作ハンドル軸部24に
保持されているから、使用に際し直ちに巻上・牽引作業
を行えるし、また、前記ハンドル軸部24はハンドル3
が嵌合する非円形外周面をもったハンドル嵌合部22と
ハンドル25のフリー回転を許す外周面のフリー回転部
23とにより形成して、前記ハンドル3を前記ハンドル
嵌合部22とフリー回転部23とにわたって移動可能に
保持しているから、前記ハンドル3をハンドル嵌合部2
2に嵌合させることによりロードシーブ2の駆動回転が
行えるし、また、前記ハンドル3をフリー回転部23に
移動させることにより前記ハンドル3をフリー回転でき
るから、前記ハンドル3を周回操作させなくとも所定角
度の角回転操作を行え、しかも、前記フリー回転部22
をハンドル嵌合部23に連続して設け、かつ、前記ハン
ドル3はハンドル軸部24に保持しているから、前記ハ
ンドル3のフリー回転部23からハンドル嵌合部22へ
の嵌合及びフリー回転部23への離脱は容易にでき、前
記角回転操作を簡単な構成で容易に行い得るのである。
また、前記ハンドル軸部24にハンドル3をフリー回転
部側に付勢するスプリング28を設ける場合には、前記
ハンドル嵌合部22に嵌合して角回転操作した後ハンド
ル3に作用する力をゆるめるか又はハンドル25を釈放
することにより前記ハンドル25はフリー回転部23に
戻ることになり、前記ハンドル3の角回転操作を迅速に
行うことが可能となり、その操作性を向上できる。
【0011】更に前記ラチェットホイル18の軸方向外
側面にコイルスプリングから成るスプリング28の長さ
方向内側を受止める環状受止部29を設けることによ
り、所定長さのコイルスプリングを用いながらロードシ
ーブ2の軸方向寸法を短くでき、小型化を有効に図れる
のである。
【0012】
【実施例】図に示した実施例は定格負荷150Kgの小形
のレバ−式巻上・牽引機であって、例えば上下方向の長
さを68mm、左右方向の幅寸法を42mm、厚さ20mmと
した長方形状の立方体から成り小形で、かつ、図12の
ように片手で把持できる本体1をべースに、後記するロ
ードシーブ2及び該ロードシーブ2を駆動回転するハン
ドル3を組込んで構成するのである。
【0013】前記本体1は主としてアルミニウム合金を
用いダイキャストにより成形するのであって、図7,8
のようにチェーン導通路4,5を形成する下向開放のチ
エーン導通路形成部6とこのチエーン導通路形成部6に
連続し、前記本体1の厚さ方向に貫通するロードシーブ
収容空間7とを設けると共に、前記チェーン導通路形成
部6の中間部における内面には後記するチェーンけり8
を嵌合するための嵌合溝9を設け、この嵌合溝9への前
記チェーンけり8の嵌合により一対のチェーン導通路
4,5を形成している。尚、前記嵌合溝9は下方が開放
しており、上方が前記ロードシーブ収容空間7の手前で
終っており、その終端近くには前記チェーンけり8を固
定する固定割ピンPの挿通孔10を設けている。尚、前
記チェーン導通路形成部6およびロードシーブ収容空間
7には、図7,8に示したように、その幅方向外側に、
前記チェーンCにおけるリンクの導通を許容するリンク
線径よりやゝ幅広のリンク導通溝6aをもっており、ま
た、前記チェーンけり8を前記嵌合溝9に嵌合すること
により前記チェーン導通路4,5の導入口側に十字状規
制孔が形成できるようになっている。
【0014】また、前記本体1における前記収容空間7
の上方で、前記チェーン導通路4,5のうち、負荷側チ
ェーンCが移動するチェーン導通路4の直上方には前記
収容空間7とは隔壁11を介して隔離された後記するフ
ック12の支持空間13を貫通状に設け、この支持空間
13の天壁部13aに前記フック12の取付軸部12b
を挿通する挿通孔13bを設けると共に前記支持空間1
3の幅方向側には、後記する逆転防止爪14を支持する
爪軸15の軸孔16を貫通状に設けており、前記本体1
の背面における前記軸孔16の周りには、つまり前記逆
転防止爪14の支持側を正面とした場合の背面における
軸孔16の周りには、前記爪軸15のねじ部に螺合する
ナット15dの受座17を前記ナット15aの高さと合
わせて凹入状に形成している。そして、前記本体1の正
面で、後記するラチェットホイル18の周りには、この
ラチェットホイル18の支持高さよりやゝ高く、その外
周を覆う円弧状のガード壁19を突出状に周設すると共
に、前記逆転防止爪14を支持する前記本体1のコーナ
ー部には前記逆転防止爪14の支持厚さより高く、該逆
転防止爪14及び前記爪軸15を外力に対しガードする
一対のランド状ガード壁20を突設している。
【0015】一方前記ロードシーブ2は、図9に示した
ように、軸方向中間部にチェーン係合溝2aを設け、そ
の両側に前記ロードシーブ収容空間7の両側に設ける軸
孔21に回転自由に支持される一対の軸部2bを設け、
一方の軸部2bの外方には、前記ロードシーブ2より大
径とした前記ラチェットホイル18を一体に形成すると
共にこのラチェットホイル18の外方には、例えば六角
形などの非円形外周面をもったハンドル嵌合部22とこ
のハンドル嵌合部22の外方に位置し、後記するハンド
ル25のフリー回転を許す円形外周面をもったフリー回
転部23とを連続して設けたハンドル軸部24を一体に
形成するのである。また、前記ハンドル3は、例えば厚
さ4〜5mm程度の板厚をもつ板材から成り、先端部には
前記ハンドル嵌合部22に嵌合して共廻いを可能にする
例えば六角形などの非円形嵌合孔3aをもち、握り部に
は握り感覚を良好にするための例えばビニール樹脂のコ
ーティングから成る被覆層3bを形成している。このハ
ンドル3は前記嵌合孔3aを前記ハンドル軸部24に嵌
合して、該軸部24に前記ハンドル嵌合部22とフリー
回転部23とにわたって移動可能に保持するのである。
【0016】即ち、前記ハンドル軸部24の軸端側には
内ねじ24aを設けて、この内ねじ24aに螺着する止
めねじ26により前記ハンドル軸部24の軸端に前記嵌
合孔3aより大径な抜止めワッシャ27を固定して前記
ハンドル3を保持するのである。そして、前記ラチェッ
トホイル18と前記ハンドル3との間に、該ハンドル3
を前記フリー回転部23側に付勢するコイルスプリング
から成るスプリング28を介装するのである。この場
合、前記ラチェットホイル18の軸方向外側面には前記
スプリング28の長さ方向内側を受止める環状受止溝2
9を設けるのが好ましい。斯くすることにより、前記ハ
ンドル3を前記スプリング28に抗して前記ハンドル嵌
合部22に嵌合するときの嵌合位置をラチェットホイル
18に近付けられ、それだけ前記スプリング28の軸方
向長さを所定長さにできながら前記ロードシーブ2の軸
方向長さ、つまり前記ハンドル軸部24を含む軸方向長
さを短くすることができ、より小型化を有効に図れるの
である。
【0017】しかして、前記ロードシーブ2、ラチェッ
トホイル18及びハンドル軸部24と、このハンドル軸
部24に保持する前記ハンドル3とにより駆動ユニット
50が構成されるのであって、この駆動ユニット50
は、前記ロードシーブ2を前記ロードシーブ収容空間7
に挿入し前記軸部2b、2bを前記ロードシーブ収容空
間7の両側に設ける軸孔21に嵌合することにより前記
本体1に回転自由に支持するのであり、また、この状態
で前記チェーン導通路形成部6に前記チェーンけり8を
嵌合することにより図1のように前記本体1に抜け出る
ことなく組付けられるのである。即ち、前記チェーンけ
り8に突設するチェーン巻込み防止片8cの前記ロード
シーブ収容空間7内への突入により前記駆動ユニット5
0は本体1に抜け出ないように保持されるのである。
【0018】前記チェーンけり8は、前記嵌合溝9に嵌
合する嵌合突条8bを設けると共に、幅方向両側には、
前記したように前記チェーン導通路形成部6の幅方向外
側に設ける前記リンク導通路6aに対向するリンク導通
溝8aを設けて、前記本体1のリンク導通溝6aと共に
十字状規制孔を形成するようにしており、更に、前記チ
ェーン導通路形成部6への嵌合方向先端には前記したチ
ェーン巻込み防止片8cを突設し、その内方には、前記
固定割ピンPの貫通孔8dを設けている。
【0019】従って、前記駆動ユニットにおける前記ロ
ードシーブ2をロードシーブ収容空間7を挿入し、か
つ、前記チェーンけり8を前記チェーン導通路形成部6
に嵌合し、前記固定割ピンPで固定することにより、前
記チェーンけり8の巻込み防止片8aが収容空間7に突
入して前記ロードシーブ2のチェーン係合溝2aに係合
することになり、この係合と、更に前記チェーン導通路
4,5の一方から他方へのチェーンCの導通とにより、
前記ロードシーブ2の軸方向への移動が防止され、前記
本体1からの離脱なく前記駆動ユニットを前記本体1に
保持させられるのである。
【0020】また、一方前記逆転防止爪14を支持する
爪軸15は、図6に鎖線で示したように頭部15aと大
径軸部15b及び小径ねじ軸部15cとから成り、前記
大径軸部15bに前記逆転防止爪14及び該爪14を前
記ラチェットホイル18の歯部に係合させる爪ばね30
を保持し、前記本体1の軸孔16に挿嵌し、前記小径ね
じ部15cへのナット15aの締込みにより前記本体1
に取付けるのである。尚、前記爪ばね30はコイルスプ
リングから成り、そのばね足の一方を前記逆転防止爪1
4に係止すると共に、ばね足の他方を前記本体1の正面
に設ける一対のランド状ガード壁20の間に係合させる
のであり、また、前記逆転防止爪14は、前記ラチェッ
トホイル18の歯部に噛合う爪本体14aと該爪本体1
4aの前記歯部との噛合いを離脱操作するための操作部
14bとを備え、この操作部14bの操作により前記歯
部に常時噛合う前記爪本体14aを離脱操作可能とし、
巻上又は牽引操作した状態から巻下げ又は牽引解除が行
えるようにしている。
【0021】また、図1,2に示した前記フック12
は、フック本体12aと該フック本体12aの基部から
延びるねじをもった取付軸部12bとから成り、この取
付軸部12bにピン孔を貫通状に設けているもので、前
記取付軸部12bを前記本体1の支持空間13に開口す
る前記挿通孔13bに挿通して、前記取付軸部12b
に、ピン孔をもった円形ナット31を前記支持空間13
に組入れて螺合し、その所定螺合位置で、前記ナット3
1及び取付軸部12bのピン孔に割形ピン32を挿嵌固
定することにより前記本体1に回転可能に支持するので
ある。
【0022】次に以上のように構成する実施例の作動を
説明する。前記本体1には、前記駆動ユニット及びチェ
ーンけり8が前記したように組込まれると共に前記逆転
防止爪14及びフック12が前記したように組付けら
れ、前記チェーン導通路4,5には、例えば下フック3
3をもったチェーンCを導通させ、荷締作業や荷物の巻
上げ、巻下げ作業に用いられるのである。
【0023】しかして、例えば貨物自動車に積載する荷
物の荷締作業に用いる場合には、前記チェーンCの下フ
ックを、前記貨物自動車に設けるフックに、直接又は間
接的に引掛けて係止し、また、前記フック12を前記荷
物に掛け渡したロープやベルトなどの荷締部材の先端に
引掛け、先ず前記逆転防止爪14を離脱操作し、前記チ
ェーンCの無負荷側を引っ張って前記荷締部材に所定の
緊張を与えた後、前記逆転防止爪14の離脱操作を開放
した状態で前記ハンドル3を回転操作するのである。
【0024】このとき、前記本体1は前記したように片
手で把持できる大きさとなっており、しかも、背面側に
は突出部がなく平坦状となっているから、図12に示し
たように前記本体1を楽に把持できると共に斯く把持し
た上で、前記ハンドル3を操作することができ、従っ
て、前記ハンドル3の回転操作が楽に、かつ、安定よく
有効に行えるのであり、しかも、前記本体1には前記ラ
チェットホイル18の周りにガード壁19が設けられ、
また前記逆転防止爪14の取付部側角部にもガード壁2
0が設けられているから、前記本体1を把持する手指が
ラチェットホイル18の歯部に触れたり、また、逆転防
止爪14の操作部14bに触れたりしてラチェットホイ
ル18及び逆転防止爪14の動作が悪影響を受けたり、
手指に痛さを与えたりすることもないのである。
【0025】更に、前記ハンドル3は、前記ハンドル軸
部24のハンドル嵌合部22とフリー回転部23とにわ
たって移動可能に保持されているから、前記ハンドル3
の角回転により、前記ロードシーブ2を駆動回転させら
れるのであり、また、前記ハンドル嵌合部22とフリー
回転部23とを連続して設けているから、前記ロードシ
ーブ2の駆動回転操作と、ハンドル3の戻し操作とは連
続して容易に行えるのであり、その上、前記スプリング
28によりハンドル3をフリー回転部23側に付勢して
いるから、前記した角回転操作をより楽に、かつ、迅速
に行うことができるのである。
【0026】また、以上のハンドル3による前記荷締部
材の締付作業により荷締めした後、この荷締めを開放す
るには、前記逆転防止爪14の離脱操作により行える。
つまり、前記逆転防止爪14を離脱操作により前記ロー
ドシーブ2はフリー状態となるから、容易に荷締めを開
放できるのであり、また、本体1には、前記ガード壁1
9を設けているから、逆転防止爪14を離脱操作すると
き、手指がラチェットホイル18に触れることがないか
ら、安全に牽引解除操作が行える。尚、この牽引解除時
前記ハンドル3はフリー回転部23に位置するから、ロ
ードシーブ2が逆回転しても前記ハンドル3は回転しな
いし、また、解除を徐徐に行う必要がある場合には、ハ
ンドル嵌合部22に嵌合させ、ハンドル3を把持してロ
ードシーブ2の逆回転に制動を与えられるのであって、
前記逆転防止爪14の爪操作とハンドル操作との併用で
荷締の状態を徐々に開放することが可能となる。
【0027】以上説明した実施例は、前記本体1を片手
で把持できる大きさ、形状としたが、この大きさ形状は
限定されることはない。また、前記本体1にはフック1
2を直接取付けたが、チェーンを備えたフックを用い、
このチェーンの先端側を前記本体1に結合ピンを介して
取付けてもよいし、また、フックを回転可能に支持した
フック支持体を結合ピンを介して揺動可能に支持しても
よい。
【0028】また、前記本体1はアルミダイキャストで
一体に形成したが、半割状に形成してボルト、ナットに
より結合してもよい。また、ロードシーブ2とラチェッ
トホイル18及びハンドル軸部24とは一体に形成した
が、別部材に形成して一体的に結合してもよい。更に、
前記チェーンけり8を前記本体1と別部材により形成し
て前記チェーン導通路形成部6に嵌合したが、予め一体
に形成してもよい。この場合、前記チェーン巻込み防止
片8cをなくして前記ロードシーブ収容空間7を非突出
状とするのであって、チェーン導通路へのチェーンの導
通により前記ロードシーブを保持するようにするのであ
る。
【0029】また、前記ハンドル軸部24におけるハン
ドル嵌合部22の外周は六角形状としたが、四角形状で
もよいし、その他の多角形又はスプライン嵌合部を形成
してもよい。また、前記ハンドル嵌合部22とフリー回
転部23との連続部は、フリー回転部23からハンドル
嵌合22への移動を良好にするため傾斜状又は湾曲状の
ガイド部を設けるのが好ましい。また、前記ハンドル3
は一体形状としているが、前記嵌合孔3aを設ける基部
と握り部とを分割し、着脱可能に結合してもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上のように内部にチェーン導
通部4,5とロードシーブ7とを備え、前記チェーン導
通路4,5を下方に開放した本体1のロードシーブ収容
空間7に、ラチェットホイル18をもったロードシーブ
2を回転自由に内装すると共に、前記本体1に前記ラチ
ェットホイル18と噛合う逆転防止爪14を設ける一
方、前記ラチェットホイル18の軸方向外方側に、非円
形外周面をもつハンドル嵌合部22と、該嵌合部22の
外方にハンドル25のフリー回転を許す外周面としたフ
リー回転部23とを連続して設けたハンドル軸部24を
形成すると共に、ハンドル嵌合部22に挿通可能な非円
形嵌合孔25aをもつハンドル3を形成して、該ハンド
ル3を前記ハンドル軸部24に、前記ハンドル嵌合部2
2とフリー回転部23とに亙って移動可能に保持したか
ら、巻上・巻下作業や牽引作業を行う場合、直ちにこれ
らの作業を行うことができるし、また、前記ハンドル3
は周回操作せずとも、角回転操作により前記ロードシー
ブ2の駆動回転が行えると共に、前記ハンドル嵌合部2
2とフリー回転部23とが連続して続けられているか
ら、角回転操作を行う場合、簡単な構成で容易に行える
のである。
【0031】また、前記ハンドル軸部24にハンドル3
をフリー回転部側に付勢するスプリング28を設ける場
合には、前記ハンドル嵌合部22に嵌合して角回転操作
した後ハンドル3に作用する力をゆるめるか又はハンド
ル25を釈放することにより前記ハンドル25はフリー
回転部23に戻ることになり、前記ハンドル3の角回転
操作を迅速に行うことが可能となり、その操作性を向上
できる。更に前記ラチェットホイル18の軸方向外側面
にコイルスプリングから成るスプリング28の長さ方向
内側を受止める環状受止部29を設けることにより、所
定長さのコイルスプリングを用いながらロードシーブ2
の軸方向寸法を短くでき、小型化を有効に図れるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明巻上・牽引機の一実施例を示す縦断面
図。
【図2】正面図。
【図3】本体のみの正面図。
【図4】本体のみの背面図。
【図5】図3のAーA線における断面図。
【図6】図3のBーB線における断面図。
【図7】本体のみの下面図。
【図8】図7のCーC線における断面図。
【図9】駆動ユニットのみの中央断面図。
【図10】チェーンけりのみの正面図。
【図11】チェーンけりのみの下面図。
【図12】本体を把持してハンドルを操作する操作状態
を示す説明図。
【図13】従来例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 本体 2 ロードシーブ 3 ハンドル 3a 嵌合孔 4,5 チェーン導通路 7 ロードシーブ収容空間 14 逆転防止爪 18 ラチェットホイル 22 ハンドル嵌合部 23 フリー回転部 24 ハンドル軸部 28 スプリング 29 環状受止溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にチェーン導通部4,5とロードシ
    ーブ収容空間7とを備え、前記チェーン導通路4,5を
    下方に開放した本体1のロードシーブ収容空間7に、ラ
    チェットホイル18をもったロードシーブ2を回転自由
    に内装すると共に、前記本体1に前記ラチェットホイル
    18と噛合う逆転防止爪14を設ける一方、前記ラチェ
    ットホイル18の軸方向外方側に、非円形外周面をもつ
    ハンドル嵌合部22と、該嵌合部22の外方にハンドル
    25のフリー回転を許す外周面としたフリー回転部23
    とを連続して設けたハンドル軸部24を形成すると共
    に、ハンドル嵌合部22に挿通可能な非円形嵌合孔25
    aをもつハンドル3を形成して、該ハンドル3を前記ハ
    ンドル軸部24に、前記ハンドル嵌合部22とフリー回
    転部23とに亙って移動可能に保持していることを特徴
    とするレバ−式巻上・牽引機。
  2. 【請求項2】 ハンドル軸部24はハンドル3をフリー
    回転部側に付勢するスプリング28を備えている請求項
    1記載のレバ−式巻上・牽引機。
  3. 【請求項3】 スプリング28がコイルスプリングから
    成り、ラチェットホイル18の軸方向外側面に、前記ス
    プリング28の長さ方向内側を受止める環状受止溝29
    を備えている請求項1記載のレバ−式巻上・牽引機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113498369A (zh) * 2020-02-03 2021-10-12 元田技研株式会社 载荷处理装置的操作部单元

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61154086A (ja) * 1984-12-26 1986-07-12 Fujitsu Ltd 半導体温度センサ

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