JP5534805B2 - 手動チェーンブロック - Google Patents

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Description

本発明は、手動チェーンブロックに関し、特には、荷を吊っていないときに、ブレーキを解放してロードシーブの拘束を解き、ロードチェーンのフックを引いて、チェーンを繰り出すことができる遊転機能を持たせるようにした、手動チェーンブロックに関するものである。
従来より、荷揚げ作業に用いられる、手動チェーンブロックがある。この手動チェーンブロックは、実質的には、チェーンブロック本体と、チェーンブロック本体を懸架する上フックと、チェーンブロック本体のロードシーブに掛けられたロードチェーンと、ロードチェーンの下端に結合した下フックと、ロードシーブに隣接して配設され、ハンドホイールに掛けられたハンドチェーンとで構成されている。
なお、ここでのハンドチェーンは、ハンドホイールに掛けまわす無端チェーン、無端ベルト、無端ロープを含み、作業者の操作力をハンドホイールに伝達する機能を有する。また、ハンドホイールも同様に、ハンドホイールに掛けまわされた無端チェーン、無端ベルト、無端ロープと係合し、作業者の操作力を回転力に変換するものである。
かかる構成により、作業者は、ハンドチェーンを引いてハンドホイールを回し、ロードチェーンを巻き上げまたは巻き下げすることで、下フックに吊り下げた荷物の上げ下げ作業を行うようにしている。
ところで、以上のような手動チェーンブロックでは、無負荷の状態においては、ロードシーブが一定範囲で自由回転でき、ロードチェーンが自由に移動できる遊転機構が備わっていることが望ましいが、かかる機構が備わっていないため、無負荷状態でロードチェーンの巻き動作を行うには、減速ギヤにかかったままでハンドチェーンを繰り返し回す動作が必要となり、多大な労力が必要であった。
そこで、特許文献1では、減速ギヤの噛合いを、必要に応じて行わしめたり、噛合いを解いたりする、係脱機能を備えたものが提案されている。
また、特許文献2では、ブレーキ機構、すなわちメカニカルブレーキのツメグルマのツメを解放するチェーンブロックを開示している。
さらに特許文献3では、遊転機構が備えられたレバー式小型巻上兼牽引装置(レバーホイスト)が提案されている。かかるレバーホイストによれば、ブレーキ部を遊転状態から作動状態に切換えて、大負荷は勿論のこと、軽負荷の巻き上げ、および巻下しを支障なく行うことができ、さらには、速回し用把手を非遊転位置に切換えた状態では、ブレーキ締付用捻りバネの力により、ブレーキが確実に締め付けられているので、巻上げ及び巻下げの動作を確実に行わせることができるとしている。
その他、巻上げ牽引装置においては、特許文献4における一般的な遊転機構を備えたもの、特許文献5に示すように、その他の遊転機構を備えたものがある。
特開2006−89255号公報 特公昭61−31040号公報 特公昭63−3837号公報 実公昭62−18625号公報 特開平7−165393号公報
しかしながら、手動チェーンブロックでは、上述のような遊転機構が備わっていないため、下フックの位置を変更するのに、ハンドチェーンを手で昇降操作して移動するようにしているが、このとき、減速ギヤを介して下フックが昇降するので、ハンドチェーンの操作量に対してロードチェーンの出力(移動量)は減少(減速)する。よってロードチェーンの位置変更には、ハンドチェーンを必要以上に操作する必要があり、時間と労力を費やすこととなっていた。
また、減速ギヤの噛合いを、必要に応じて行わしめたり、噛合いを解いたりする、係脱機能を持たせた特許文献1や、特許文献2では、荷を吊った状態で切換え操作すると、荷が落下する危険性がある。
さらに、レバーホイストに搭載されている遊転機構を含め、めねじ(駆動部材)とハンドホイールとを係合する機構を手動チェーンブロックに適用するのでは、ハンドホイールが大型化する。さらには、巻上げと巻き下げとで、切換え操作が必要となる。
本発明は、以上のような課題を改善するために提案されたものであって、手動チェーンブロックに対し、荷を吊っていないときに、ロードチェーンのフックを引いて、チェーンを繰り出すことができる遊転状態とする機能と、遊転状態にあるときに、急激な負荷がかかったときは、ロードチェーンのフックの急激な降下を阻止することができる機能とを兼ね備えた、手動チェーンブロックを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明では、手動チェーンブロックであって、チェーンブロック本体内に支承された駆動軸と、駆動軸に連結されて、ロードチェーンが掛け渡されるロードシーブと、駆動軸に作業者の操作力をハンドチェーンを介して伝えるためのハンドホイールと、駆動軸に固定されたディスク部材と、駆動軸に設けられたねじ部に螺合しディスク部材に向かって近接、離間移動可能に設けられた駆動部材と、駆動部材とディスク部材との間に配置させるブレーキ部材とを備え、ロードチェーンに掛かる負荷を保持するブレーキ機構と、を有するものにおいて、ブレーキ機構における駆動部材がブレーキ部材に近接移動することを制約するブレーキ制約手段を備え、ハンドホイールと駆動部材とは別体に構成して、駆動軸の軸方向に移動してハンドホイールと駆動部材とを動力的に一体結合、分離するためのハンドホイール係合手段と、ハンドホイール係合手段を駆動部材側に移動させて駆動部材と係合させることによって、ハンドホイールと駆動部材とを動力的に一体結合してハンドチェーンを操作してロードチェーンを巻上げ、巻下げ可能状態とする一方、ハンドホイール係合手段を駆動部材から係合離脱させる方向に移動させることによって、ハンドホイールと駆動部材とを動力的に分離して、ブレーキ制約手段の作動下に、ロードシーブを自由回転可能とする遊転操作機構と、を具備することを特徴とする。
これにより、遊転操作機構を操作して、駆動部材とハンドホイールとをハンドホイール係合手段により係脱し、駆動軸に連結されたロードシーブを遊転、非遊転状態に切換えることができる。
ハンドホイールと駆動部材とを別体とすることで、ハンドホイールと駆動部材とは、遊転時に一体で回転することはなく、遊転時から、遊転操作機構の操作によって、ハンドホイールと駆動部材とを簡単に結合させることができる。
また、請求項2に記載の発明では、ハンドホイール係合手段はキーからなり、遊転操作機構によりハンドホイールと駆動部材とにキーを嵌め込みハンドホイールと駆動部材とをキーを介して動力的に一体結合させることを特徴とする。
これにより、遊転操作機構を操作することで、キーをハンドホイールと駆動軸とに嵌め込んで、ハンドホイールと駆動部材とを軸方向には結合せず、相対回転不能に結合した状態で、ハンドホイールの正転・逆転操作することで、ロードシーブを巻上げ、巻下げ回転させることができる。また軸方向には結合していないので、駆動部材がディスク部材に向かって近接、離間移動するのを阻害することなく、また、ハンドホイールを駆動部材の近接、離間移動に追随させることなく強固に軸受け支持することができる。
また、請求項3に記載の発明では、前記遊転操作機構は、無負荷時に、前記ハンドホイールと前記駆動部材との動力的結合と、前記ブレーキ制約手段の作動/不作動の切換え操作と、を同時に達成するように構成されることを特徴とする。
これにより、遊転操作機構を操作することで、ハンドホイールと駆動部材と、且つ駆動部材と駆動軸とが動力的に結合して、ロードシーブを非遊転状態とし、ハンドホイールのハンドチェーンによる操作により、ロードシーブを回転させ、巻上げ、巻下げ作業が可能となる。
また、請求項4に記載の発明では、遊転操作機構とハンドホイール係合手段とは、一体で構成されることを特徴とする。
これにより、遊転操作機構の構成をより単純化することができ、装置の小型化につながる。
また、請求項5に記載の発明では、ブレーキ制約手段は、駆動部材をブレーキを解放する方向に常時付勢するばねを備えたことを特徴とする。
これにより、ロードシーブが無負荷状態にあるとき、駆動部材は、ブレーキ解放状態で保持され、ブレーキ締め付けが制約されているので、ロードシーブは、ハンドホイール係合手段によりハンドホイールと駆動部材とを動力的に分離するだけで、自動的に遊転状態となる。
また、請求項6に記載の発明では、遊転操作機構は、ハンドホイールに対し、駆動軸の軸方向に平行な方向の位置決め保持手段を備えたことを特徴とする。
これにより、遊転操作機構を、位置決め保持手段によって、ハンドホイールと駆動部材との係脱動作を安定化させることができ、ロードシーブを確実に遊転状態、非遊転状態とすることができる。
また、請求項7に記載の発明では、ハンドホイールは、チェーンブロック本体内の主フレームに固設した軸受を介し、駆動軸の中心軸を回動中心とするべく設けられることを特徴とする。
これにより、ハンドホイールを軸受けするフレームをハンドホイールの外側に設ける必要がなく、また、ハンドホイールの軸心を、駆動軸と合わせやすくなり、強度的にも問題はない。
さらに、請求項8に記載の発明では、ハンドホイールは、駆動軸に回動可能に軸支されることを特徴とする。
これにより、外側フレームに軸受部材を取り付けるためのスペースを確保する必要はなく、省スペース化、機構部の小型化に寄与することができる。
本発明によれば、手動チェーンブロックに対し、レバーホイストに備えられた遊転機構を、手動チェーンブロックに適応するように改良したものを搭載することで、荷を吊っていないときに、ロードチェーンのフックを引いて、チェーンを繰り出すことができるようにすることで、時間と労力の省略化を可能とする一方、急激な負荷がかかったときは、ロードチェーンのフックの急激な降下を阻止することができるようにした、手動チェーンブロックを提供することができる。
本発明に係る手動チェーンブロックの第1実施形態を示す、巻上げモード(非遊転状態)における縦断面図である。 図1に示す、手動チェーンブロックのA方向から見た、側面図である。 図1に示す、手動チェーンブロックのB−B線に沿う、部分的な切断矢視図である。 図1に示す、手動チェーンブロックのC−C線に沿う、要部切断矢視図である。 図1に示す手動チェーンブロックにおいて、係合操作手段を操作して、遊転モード(遊転状態)における縦断面図である。 本発明に係る手動チェーンブロックの第2実施形態を示す、縦断面図である。 本発明に係る手動チェーンブロックの第3実施形態を示す、縦断面図である。 本発明に係る手動チェーンブロックの第4実施形態を示す、縦断面図である。
(第1実施形態)
図1、図2に本発明に係る手動チェーンブロックの第1実施形態を示す。
この手動チェーンブロック1は、チェーンブロック本体2と、チェーンブロック本体2の上部側に取り付けてチェーンブロック本体2を懸架する上フック3と、チェーンブロック本体2内に、駆動軸4と回転中心軸を同じくして支承されたロードチェーン(図示省略)が掛け渡されるロードシーブ5と、ロードチェーンの下端に吊り下げられる下フック6とを有している。
ロードシーブ5は、軸部5a、5bを介してチェーンブロック本体2内の、所定間隔を隔てて対向配置した第1、第2主フレーム7a、7b間に、軸受8a、8bにより回転自在に支承されている。なお、第1、第2主フレーム7a、7bは、3本のスタッドボルト10を用いて連結保持され、上フック3は第1、第2主フレーム7a、7bの上部に固着された軸9で、枢軸固定されている。
そして、駆動軸4は、その中間部をロードシーブ5の軸部5b内に具備されたニードルベアリング5cで軸受けされ、第1主フレーム7aから突出する端部を、第1主フレーム7aに取着した、ハット状の第1カバー11aに設けられた軸受12で回転自在に支承されている。
この場合、この駆動軸4の端部近傍において、ロードシーブ5における軸部5aとの間に減速機構13を配設し、減速機構13で駆動軸4の回転動力をロードシーブ5側に減速して伝達するようにしている。
また、第2主フレーム7b側に取着した第2カバー11b内において、第2主フレーム7bから突出する駆動軸4には、ブレーキ機構を構成する、フランジ14aとボス部14bを有するディスク部材14をスプライン結合によって固定している。
ブレーキ機構、すなわちメカニカルブレーキ15は、ディスク部材14と、かかるディスク部材14に隣接して、駆動軸4上に螺合した駆動部材16とを備えている。なお、駆動部材16は駆動軸4に形成された多条ねじ上を移動可能に螺合している。
また、メカニカルブレーキ15は、駆動部材16とディスク部材14との間において、ディスク部材14のボス部14b外周部に介装された、一対のブレーキ部材17、18と、これらブレーキ部材17、18間にブッシュ19sを介して介装された爪車19と、第2主フレーム7bに取着された捻りばね20により付勢され、爪車19と噛合する爪部材21と、を備えている。
そして、駆動軸4上の駆動部材16の図中、右隣には、遊転操作機構30を配設している。
遊転操作機構30は、第1ばね部材31および第2ばね部材32の付勢下に、ブレーキ弛緩方向、またはブレーキ締め付け方向に引出し、押込み操作して、ロードシーブを遊転、非遊転状態に切換えるための遊転操作部材33を備えている。
遊転操作部材33は、中空略円筒体形状を有し、駆動軸4にスプライン結合した支持筒34と、支持筒34に連接して駆動軸4にスプライン結合した係止部材35とに、回転可能に且つ軸方向にスライド可能に装着されている。なお、支持筒34と係止部材35とは、駆動軸端末にナット43で脱落しないように固定されている。
また、遊転操作部材33中央内周面には、内側空間を二分する中間壁36が備えられ、かかる中間壁36と係止部材35との間には第1ばね部材31を介装し、中間壁36と駆動部材16との間には、第2ばね部材32が介装されている。
さらに、遊転操作機構33の中間壁36には、支持筒34の支持筒突起34aと係合する係合突起36aを有している。
以上のような、遊転操作部材33の中間外周部と後述するハンドホイールとの間には、ロードシーブ5を遊転状態とするときに、ハンドホイールと駆動部材16とを離脱させて、ロードシーブ5を非遊転状態とするときに、ハンドホイールと駆動部材16とを係合させる、ハンドホイール係合手段としての結合キー37を介在させている。かかる結合キー37と遊転操作部材33とは、駆動軸4の中心軸に平行な方向にのみ連動可能なように結合キー37側に軸止めした連結プレート38を設けている。また、結合キー37は、ハンドホイールに対しては、駆動軸4の中心軸に平行な方向に移動可能であると共に、連結プレート38を介して駆動軸4の中心軸周りにハンドホイールと共に回動可能に遊転操作部材33の中間外周部に係合している(図1、図3参照)。
そして、以上のような第2主フレーム7b側に取着した第2カバー11b内の駆動軸4に螺合する駆動部材16、遊転操作部材33の外側には、内側にこれら駆動部材16、遊転操作部材33を内包するように、駆動軸4の中心軸を回動中心とするハンドホイール40を配設している。
かかるハンドホイール40は、第2主フレーム7b側に取着した第2カバー11bの図中、右方先端側、すなわち、駆動軸4の先端側の遊転操作部材33の中間部外側の位置において、スタッドボルト10先端にボルト止めした軸受フレーム41に、軸受42を介して回動自在に支持されている。この場合、ハンドホイール40には、軸受フレーム41に、軸受42を介して支持できるようにホイール側方に延設した支持円筒部40aを設けている。そして、かかる支持円筒部40a内周面には、前述の駆動部材16との間で、動力的に断続するための結合キー37を駆動軸4の中心軸に平行な方向に摺動可能に係合するためのガイド凹溝40bを90度ごとに形成している(図4参照)。
また、以上のようなハンドホイール40と駆動部材16との間で動力的に一体結合、分離するために、駆動部材16と結合キー37とは、互いに駆動軸4の中心軸に平行な方向に係合離脱可能に構成している。この場合、駆動部材16は、遊転操作部材33の左方端と対向する、径方向外周縁部を、駆動軸4の中心軸に平行な方向に延出させて円筒縁部16aとし、円筒縁部16a外周に、等間隔ごとに多数の噛合凸条16bを形成して、結合キー37側に、円筒縁部16aの隣接する噛合凸条16b間に嵌入させて噛合わせる、噛合凸条37aを設けている(図4参照)。
支持筒34の外周に備えられた支持筒突起34aと、遊転操作部材33の中間壁36から駆動部材16側に突出する係合突起36aとによって、支持筒突起34aと係合突起36aとが駆動軸4の軸上円周方向で位置が一致すると遊転操作部材33が駆動部材16側に移動するのを規制され、支持筒突起34aと係合突起36aとが駆動軸16の軸上円周方向で位置が不一致の場合には、第1ばね部材31の軸方向押圧付勢力によって遊転操作部材33を駆動部材16側にスライド移動されると共に、遊転操作部材33のスライド移動に伴い、支持筒突起34aと係合突起36aとが互いの相対回転を規制するように係合する。後述する第1、第2ばね部材31、32によって、遊転操作部材33は、回動及び押圧付勢されていると共に、駆動部材16は回動付勢されている。
このような構成により、ブレーキ弛緩方向(駆動軸4の軸方向右方)、ブレーキ締付け方向(ブレーキ部材18方向)への付勢下に、遊転操作部材33を回動、押し、引き操作して、駆動軸4の軸方向に押込み、引き出す操作を行うことで、結合キー37を、駆動軸4の中心軸に平行な方向に連動移動させて、ハンドホイール40と駆動部材16との間で動力的に断続して、同時に駆動部材16をブレーキ締め付け状態、ブレーキ解放状態(ブレーキ締め付けを制約された状態)を保持することで、ロードシーブ5を非遊転状態、遊転状態とするようにしている。
第1実施形態の手動チェーンブロック1の全体構成は、以上の通りであり、次に本実施形態の要部である、構成要素の細部についてさらに説明する。
先ず、遊転操作機構30における遊転操作部材33は、前述のように、中空略円筒体形状のもので、先端側を、握り操作しやすいように、チェーンブロック本体2における第2カバー11bの先端中央開口側から露出させると共に、先端側に、外周に沿って、所定数、等間隔で径方向外方に、指掛けしやすいように突出形成した、操作握り部33aを設けている。
遊転操作部材33の中間壁36と係止部材35との間に介装される第1ばね部材31はコイルスプリングであり、両端部を、それぞれ中間壁36と、係止部材35の、中間壁36と対向する内側部位とに拘束保持されている。かかる第1ばね部材31により、遊転操作部材33は、常時、ブレーキ部材18側に押圧付勢されていると共に、駆動軸4に固定された係止部材35に対し巻き下げ回転方向(ブレーキ解放方向)に回動付勢されている。
一方、第2ばね部材32は、コイルスプリングであり、一端側を、遊転操作部材33における中間壁36の駆動材15に対向する側の部位に取着し、他端側を駆動部材16の対向部位に取着している。かかる第2ばね部材32により、駆動部材16は、遊転操作部材33に対して、常時、巻上げ回転方向、ブレーキの締め付け方向へ、付勢されている。
遊転操作部材33を支持筒突起34aと遊転操作部材33の係合突起36aが駆動軸4上で回転規制するように係合しているときには、第2ばね部材32の巻上げ方向への付勢力によって駆動部材16を巻上げ方向(ブレーキ締め付け方向)に付勢していて、この状態でハンドホイールを正逆転操作して下フック6を巻上げ巻下げ操作する。
下フック6を自由に引き出し、ロードチェーンの長さを調整するには、第1ばね部材31の押圧付勢力に抗して遊転操作部材33を支持筒突起34aと係合突起36aの回転方向の係合が外れるまで図1の右方向に引き出すと、遊転操作部材33は第1ばね部材31の回動付勢力によって遊転操作部材33を駆動軸4と支持筒突起34aに対し巻下げ方向(ブレーキ解放方向)に所定量相対回転され、支持筒突起34aと係合突起36aとが駆動軸4上円周方向で一致し、遊転操作部材33は、その位置に保持される。また、遊転操作部材33が所定量巻下げ方向(ブレーキ解放方向)に回動されることによって、第2ばね部材32を介して遊転操作部材33と駆動部材16とが連結されているので、駆動部材16による締め付け力が解放され、ブレーキ機構は不作動状態に保持される。換言すれば、第1ばね部材31の回動付勢力によって、駆動部材16のブレーキ締め付け方向への回動が制約される。
次に、結合キー37について説明する。
結合キー37は円環形状のもので、噛合凸条37aを設けた外周側に、互いに所定角度(略90度)ごとに、前述のハンドホイール40の支持円筒部40aにおけるガイド凹溝40bと摺動可能に係合するガイド凸条37bを設けている(図4参照)。また、図1中、右方側端面には、連結プレート38をボルト止めし、駆動軸4の中心軸周りに、ハンドホイール40と共に回動可能とする一方、結合キー37を遊転操作部材33の駆動軸4の軸方向の操作に連動させるようにしている。
なお、駆動部材16は、前述のように、ハンドホイール40とは別体で、結合キー37により、動力的に断続する構成であるが、駆動部材16は、駆動軸4に螺刻された多条ねじ上を移動可能に螺合している。ハンドホイール40は、軸受け42により軸受けされていて、軸方向には移動しない。
次に、以上のような第1実施形態の手動チェーンブロック1の動作について、説明する。
この手動チェーンブロック1では、荷揚作業を行う場合には、先ず、ロードチェーンを繰り出して、下フック6を適宜な位置に昇降調節し、下フック6に荷物を掛け、荷揚げを行う。そのために、遊転操作機構30における遊転操作部材33を第1ばね部材31および第2ばね部材32の付勢下に、駆動軸4の軸方向外方に引き出す操作をする。これにより、遊転操作部材33の係合突起36aと支持筒突起34aとの回転方向を規制する係合状態が外れる一方、遊転操作部材33とハンドホイール40との間の結合キー37が、連結プレート38を介して遊転操作部材33と共に駆動軸4の中心軸に平行な方向に連動移動する。すなわち、結合キー37は、ハンドホイール40の支持円筒部40aにおけるガイド凹溝40bに沿って、軸方向外方に移動する。これによって、駆動部材16の円筒縁部16aの噛合凸条16bと、結合キー37側の噛合凸条37aとが切り離され、ハンドホイール40と駆動部材16との間で動力的に遮断されると共に、駆動部材16は、第1ばね部材31の巻下げ回転(ブレーキ解放)方向への付勢力によって遊転操作部材33と連動して回転し、ブレーキ部材18側から離れる方に移動し、保持され、近接方向への移動はこの付勢力によって制約されるので、ロードシーブ5を遊転状態とさせることができる(図5参照)。これによって、作業者は、容易にロードチェーンを操作して繰り出すことができ、下フック6の高さを調節し、荷物を掛けることができる。
荷物を下フック6に掛けたところで、作業者は、ロードチェーンのたるみをとるために遊転操作部材33を巻上げ方向に回転させ、さらにロードシーブ5を非遊転状態とするべく、上記遊転操作部材33を第1ばね部材31および第2ばね部材32の付勢下に、巻上げ方向に回転操作すると、支持筒突起34aと係合突起36aとの軸方向の係合が外れ、第1ばね部材31の押圧付勢力により、遊転操作部材33はブレーキ部材18側に押し込まれると共に、駆動部材16は遊転操作部材33に連動して、巻上げ方向(ブレーキ締め付け方向)に回動される。これにより、遊転操作部材33の係合突起36aと支持筒突起34aとは、回転方向を規制する係合状態となると共に、遊転操作部材33とハンドホイール40との間の結合キー37が、連結プレート38を介して遊転操作部材33と共に駆動部材16側に連動移動する。これによって、駆動部材16の円筒縁部16aの噛合凸条16bと、結合キー37側の噛合凸条37aとが結合し、ハンドホイール40と駆動部材16との間で動力的に接続し、ロードシーブ5を非遊転状態とさせることができる(図1参照)。なお、駆動部材16は、第2ばね部材32によって巻上げ回転方向に付勢されるので、メカニカルブレーキ15は確実にブレーキ力を発揮する。
そして、ハンドホイール40にかかるハンドチェーンによって、ハンドホイール40を回転させ、駆動軸4に回転力を伝達し、減速機構13を介してロードシーブ5に伝達し、下フック6を上げ下げして、荷揚げ作業を行うことができる。
ロードシーブ5が遊転状態にあるとき(図5参照)、もし下フック6に荷物による急激な荷重がかかるようなことがあると、回転力は、減速機構13を介して急激な回転力となって駆動軸4に伝達される。そうすると、ハンドホイール40と別体の駆動部材16は、第1ばね部材31の弱い付勢力によって保持されているだけなので、駆動軸4の回転に慣性力等によって追随することなく遅れて回転を始めるので、その間に駆動軸4上の多条ねじ上をブレーキ部材18側に移動し、メカニカルブレーキ15のブレーキ部材18に当接して押圧し、ブレーキ部材18等を締め付けることとなり、駆動部材16と爪部材21により巻下げ方向に回転不能とされた爪車19とディスク部材14のフランジ14aとブレーキ部材17、18との摩擦力で駆動軸4の回転を制動して、ブレーキがかかり、ロードシーブ5の回転を阻止してロードチェーンの落下を止め、下フック6の降下を阻止することができる。
以上のように、第1実施形態の手動チェーンブロック1では、遊転操作部材33を付勢手段の付勢下に操作することで、結合キー37を駆動軸4方向にスライドさせ、ハンドホイール40と前記駆動部材16との動力的、機械的結合関係を断続させ、同時にブレーキ制約手段を作動、不作動状態に切換えることができ、ロードシーブ5を遊転状態、非遊転状態とすることができる。
ロードシーブ5を遊転状態とすることで、ロードチェーンの下フック6の吊下げ位置変更を容易且つ迅速に行うことができる。
ロードシーブ5の遊転状態下において、ロードチェーンの下フック6に荷重がかかるようなことがあっても、駆動部材16が駆動軸4上を回転しながらブレーキ部材18側に移動して、ブレーキ部材18に接するので、駆動部材16の回転を制動することができ、荷重がかかった、ロードチェーンの下フック6の急激な降下を阻止せしめることができる。
また、ハンドホイール40と駆動部材16とを別体とすることで、ハンドホイール40と駆動部材16とは、遊転時に一体で回転することはなく、遊転時から結合するときは、遊転操作部材33の操作によって簡単に結合させることができる。
(第2実施形態)
図6に、第2実施形態にかかる手動チェーンブロック100を示す。この第2実施形態にかかる手動チェーンブロック100は、第1実施形態とは、ブレーキ制約手段と遊転操作機構において相違している。その他、基本的な構成機能は第1実施形態と同機能であるので、同機能の構成要素については、第1実施形態と同符号を付し、説明は省略する。
第2実施形態にかかる手動チェーンブロック100では、駆動軸4上の駆動部材16の図中、右隣に設けた遊転操作機構110は以下の通りである。
遊転操作機構110は、第2主フレーム7b側に取着した第2カバー11bの図中、右方先端内側において、スタッドボルト10先端にボルト止めした軸受フレーム41に、軸受42を介して回動自在に支持されているハンドホイール40の支持円筒部40aに対し、結合キー111を介して遊転操作部材112を、軸方向に移動可能に装着している。
結合キー111は、ハンドホイール40の支持円筒部40a内周面に沿って、駆動軸4の軸方向に平行に位置決め移動可能とするべく、位置決め機構113を装着している。位置決め機構113は、結合キー111の内周から外周に貫通する貫通孔114に結合キー111の内周から螺着した止めねじ115と、止めねじ115により結合キー111の外周に向かって貫通孔114に沿って押圧するばね部材116と、ばね部材116により支持円筒部40a内周面に押し付ける鋼球117と、ハンドホイール40の支持円筒部40a内周面に沿って形成された複数の位置決め穴118とを備えている。
遊転操作部材112を、軸方向に押込み操作、引き込み操作することで、ハンドホイール40の支持円筒部40a内周面の複数の位置決め穴118において、ばね部材116の付勢力により、鋼球117を係止させて、それぞれの位置に遊転操作部材112を保持せしめる構成である。
そして、遊転操作部材112の結合キー111には、第1実施形態と同様、駆動部材16の円筒縁部16aにおける円筒縁部16a外周の多数の噛合凸条16bと、隣接する噛合凸条16b間に嵌入させて噛合わせるための、噛合凸条111aを設けている。
また、駆動部材16のディスク部材14のボス部14aに対向する箇所には、駆動部材16を、常時、ブレーキ解放側に付勢する遊転ばね119が介在されている。これにより、負荷が掛かっていないときは、駆動部材16はディスク部材14側への近接移動を制約されてブレーキが解放され、ロードシーブ5を遊転状態とする構成である。ただし、ハンドホイール40と駆動部材16とが、結合キー111によって動力的に結合されているときには、ハンドホイール40は空転し難いので、駆動軸4を巻下げ方向に回転すると、駆動部材16はブレーキ部材18を締め付け、ブレーキが作動する。
以上のような第2実施形態にかかる手動チェーンブロック100において、遊転操作部材112を、軸方向に押込み操作、引き込み操作することで、ハンドホイール40の支持円筒部40a内周面の複数の位置決め穴118において、ばね部材116の付勢力により、鋼球117を係止させて、それぞれ位置に遊転操作部材112を保持せしめることができる。
すなわち、ロードシーブ5を遊転状態とするには、遊転操作部材112を引き操作して、結合キー111を軸方向外側に移動せしめ、駆動部材16の円筒縁部16aにおける噛合凸条16bと、結合キー111の噛合凸条111aとの動力的な接続を切り離す。
これにより、ハンドホイール40と駆動部材16と動力的に遮断される。駆動部材16は下フック6に荷が掛かっていないときは、遊転ばね119の付勢力により、ブレーキ部材18から離脱する方向に保持されている(近接移動を制約されている)ので、ロードシーブ5を遊転状態とすることができる。
反対に、ロードシーブ5を非遊転状態とするには、遊転操作部材112を押込み操作して、結合キー111を軸方向、ブレーキ部材18側に押し込めばよい。
このとき、駆動部材16は、結合キー111の噛合凸条111aと駆動部材16の円筒縁部16aにおける噛合凸条16bとが動力的に接続状態となると、駆動部材16はハンドチェーンの負荷によって回転し難くなり、下フック6に荷が掛り、駆動軸4が巻下げ方向に回転しようとすると、駆動部材16は遊転ばね119の付勢力に抗して、メカニカルブレーキ15のブレーキ部材18に押し付けられ、ブレーキの掛かった状態となり、ロードシーブ5のロードチェーンを操作して、下フックによる、荷物の上げ下げ作業を行うことができる。
ロードシーブ5が遊転状態にあるとき、もし下フック6に荷物による荷重がかかると、回転力は、減速機構13を介して急激な回転力となって駆動軸4に伝達される。そうすると、ハンドホイール40と別体の駆動部材16は、遊転ばね119の付勢力によって、駆動軸の軸方向外方、すなわち、ブレーキ解放方向に付勢されているものの、駆動軸4の急激な回転によって、駆動部材16は遊転ばね119の付勢力に打ち勝って、駆動軸4上の多条ねじ上をメカニカルブレーキ15のブレーキ部材18側に移動し、当接して押圧し、メカニカルブレーキ15は締め付けられることとなり、駆動軸4の回転を制動して、ブレーキがかかり、ロードシーブ5の回転を阻止してロードチェーンの落下を止め、下フック6の急激な降下を阻止することができる。
(第3実施形態)
図7に、第3実施形態にかかる手動チェーンブロック200を示す。
この第3実施形態にかかる手動チェーンブロック200では、ハンドホイール40は、チェーンブロック本体2の第2主フレーム7b側に固設した中基部枠201に、軸受202を介して回動可能に支持されている。
また、駆動部材16は、第2実施形態同様、駆動部材16とディスク部材14間には、駆動部材16を、常時、ブレーキ解放側に付勢する遊転ばね119が介在されている。これにより、負荷が掛かっていないときは、ブレーキが解放(締め付けが制約)され、ロードシーブ5は遊転状態となる構成である。
そして、ハンドホイール40と駆動部材16とは、駆動部材16外周に、駆動軸の軸方向に平行に、移動可能に配設された、遊転操作部材210を構成する移動操作パイプ211により、動力的に断続され、ロードシーブ5を遊転状態、非遊転状態とする構成である。
すなわち、移動操作パイプ211の両基端部に取り付けた、円筒状結合キー212の噛合歯213と、ハンドホイール40の内周側に突設した噛合凸条214とを、移動操作パイプ211を、駆動軸の軸方向に平行に、移動操作することで、噛合いを断続させて、ハンドホイール40と駆動部材16とを動力的に断続させ、ロードシーブ5を遊転状態、非遊転状態とする構成である。
以上のような第3実施形態にかかる手動チェーンブロック200によれば、移動操作パイプ211の移動操作のみで、ロードシーブ5を遊転状態、非遊転状態とすることができ、第1、第2実施形態同様の効果を奏することができる。
また、第3実施形態では、ハンドホイール40をチェーンブロック本体2の中央側の第2主フレーム7b側に固設した中基部枠201に、軸受202を介して回動可能に支持する構成であるので、ハンドホイール40の軸心を、駆動軸4と合わせやすくなり、強度的にも問題なく、しかもハンドホイール40の専有空間を小さくすることができ、装置全体をコンパクト化することができる。
(第4実施形態)
図8に、第4実施形態にかかる手動チェーンブロック300を示す。
かかる第4実施形態にかかる手動チェーンブロック300では、ハンドホイール40を、駆動部材16に隣接した位置の、駆動軸4の先端側に軸受301を介して回動自在に取り付けている。
また、駆動部材16は、第2実施形態同様、駆動部材16とディスク部材14間には、駆動部材16を、常時、ブレーキ解放側に付勢する遊転ばね119が介在されている。これにより、負荷が掛かっていないときは、ブレーキが解放(締め付けが制約)され、ロードシーブ5は遊転状態となる構成である。
また、この場合、ハンドホイール40と駆動部材16とは、遊転操作部材310として、ハンドホイール40の外側から、駆動部材16に向けて、突没可能に挿通するように保持してなる遊転操作取手311を備えている。
この場合、遊転操作取手311は、両端部に取り付けた結合キー312を、ハンドホイール40の挿通孔313を介して、駆動部材16の対向面に形成した係合孔314に係脱させることで、ハンドホイール40と駆動部材16とを動力的に断続し、ロードシーブ5を遊転状態、非遊転状態とする構成である。
以上のような、第4実施形態にかかる手動チェーンブロック300によれば、遊転操作取手311の突没移動操作のみで、ロードシーブ5を遊転状態、非遊転状態とすることができ、第1、第2実施形態同様の効果を奏することができる。
さらに、ハンドホイール40を、駆動部材16に隣接した位置の、駆動軸4の先端側に軸受301を介して回動自在に取り付ける構成としたので、一層、装置をコンパクト化することが可能となる。
以上、本発明にかかる手動チェーンブロックについて、第1〜第4実施形態を挙げ、説明した。
第2〜4実施形態においては、駆動部材16はハンドホイール40との係合を解除されると、駆動部材16自身の慣性力によってのみ駆動軸の急激な回転への追従を制限されるのみなので、遊転時に吊り荷による負荷が作用した場合に、遊転ばね119の付勢力に抗して駆動部材16がメカニカルブレーキ15を十分締め付けブレーキ力が発揮できないおそれがある。
これに対して、第1実施形態では、遊転状態でも、駆動部材16と遊転操作部材33は第2ばね部材32等で連結されており、且つ、遊転操作部材33とハンドホイール40とは、結合キー37と連結プレート38によって係合されており、摩擦力によってハンドホイール40と係合して、駆動部材16は自身の慣性力に加えてさらに駆動軸4の急激な回転に追従し難い構成となっているので、遊転状態においても、吊り荷の負荷が掛かっても、駆動部材16は駆動軸4の急激な回転には追随せず、吊り荷を落下させることはなく、最良の実施形態といえる。
さらに、本発明にかかる手動チェーンブロックの実施形態において、無負荷時に、メカニカルブレーキにおける駆動部材のブレーキ締め付け方向への近接移動を制約する手段は、第1実施形態から第4実施形態の方法に限定されることなく、レバーホイストの遊転装置として開示されている種々の制約手段、{例えば駆動軸に螺合するメカニカルブレーキの駆動部材がブレーキ解放方向に所定角度回転した位置(全位置を含む)で、駆動部材をブレーキ締め付け方向に近接移動することを摩擦力、付勢力等により制約する制約手段}に適合可能である。
1 手動チェーンブロック
2 チェーンブロック本体
3 上フック
4 駆動軸
5 ロードシーブ
5a、5b 軸部
5c ニードルベアリング
6 下フック
7a 第1主フレーム
7b 第2主フレーム
8 軸受
9 ボルト
10 スタッドボルト
11a 第1カバー
11b 第2カバー
12 軸受
13 減速機構
14 ディスク部材
15 メカニカルブレーキ
16 駆動部材
16a 円筒縁部
16b 噛合凸条
17、18 ブレーキ部材
19 爪車
19s ブッシュ
20 捻りばね
21 爪部材
30 遊転操作機構
31 第1ばね部材
32 第2ばね部材
33 遊転操作部材
33a 操作握り部
34 支持筒
34a 支持筒突起
35 係止部材
36 中間壁
36a 係合突起
37 結合キー
37a 噛合凸条
37b ガイド凸条
38 連結プレート
40 ハンドホイール
40a 支持円筒部
40b ガイド凹溝
41 軸受フレーム
42 軸受
43 ナット
100 手動チェーンブロック
110 遊転操作機構
111 結合キー
111a 噛合凸部
112 遊転操作部材
113 位置決め機構
114 貫通孔
115 止めねじ
116 ばね部材
117 鋼球
118 位置決め穴
119 遊転ばね(ブレーキ制約手段)
200 手動チェーンブロック
201 中基部枠
202 軸受
210 遊転操作部材
211 移動操作パイプ
212 結合キー
213 噛合歯
214 噛合凸部
300 手動チェーンブロック
301 軸受
310 遊転操作部材
311 遊転操作取手
312 結合キー
313 挿通孔
314 係合孔

Claims (8)

  1. 手動チェーンブロックであって、
    チェーンブロック本体内に支承された駆動軸と、
    前記駆動軸に連結されて、ロードチェーンが掛け渡されるロードシーブと、
    前記駆動軸に作業者の操作力をハンドチェーンを介して伝えるためのハンドホイールと、
    前記駆動軸に固定されたディスク部材と、前記駆動軸に設けられたねじ部に螺合し前記ディスク部材に向かって近接、離間移動可能に設けられた駆動部材と、前記駆動部材と前記ディスク部材との間に配置させるブレーキ部材とを備え、前記ロードチェーンに掛かる負荷を保持するブレーキ機構と、
    を有するものにおいて、
    前記ブレーキ機構における前記駆動部材が前記ブレーキ部材に近接移動することを制約するブレーキ制約手段を備え、
    前記ハンドホイールと前記駆動部材とは別体に構成して、前記駆動軸の軸方向に移動して前記ハンドホイールと前記駆動部材とを動力的に一体結合、分離するためのハンドホイール係合手段と、
    前記ハンドホイール係合手段を前記駆動部材側に移動させて前記駆動部材と係合させることによって、前記ハンドホイールと前記駆動部材とを動力的に一体結合して前記ハンドチェーンを操作して前記ロードチェーンを巻上げ、巻下げ可能状態とする一方、前記ハンドホイール係合手段を前記駆動部材から係合離脱させる方向に移動させることによって、前記ハンドホイールと前記駆動部材とを動力的に分離して、前記ブレーキ制約手段の作動下に、前記ロードシーブを自由回転可能とする遊転操作機構と、
    を具備することを特徴とする手動チェーンブロック。
  2. 前記ハンドホイール係合手段はキーからなり、前記遊転操作機構により前記ハンドホイールと前記駆動部材とに前記キーを嵌め込み前記ハンドホイールと前記駆動部材とを前記キーを介して動力的に一体結合させることを特徴とする請求項1に記載の手動チェーンブロック。
  3. 前記遊転操作機構は、無負荷時に、前記ハンドホイールと前記駆動部材との動力的結合と、前記ブレーキ制約手段の作動/不作動の切換え操作と、を同時に達成するように構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の手動チェーンブロック。
  4. 前記遊転操作機構と前記ハンドホイール係合手段とは、一体で構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の手動チェーンブロック。
  5. 前記ブレーキ制約手段は、前記駆動部材をブレーキを解放する方向に常時付勢するばねを備えたことを特徴とする請求項1ないし4記載のうち、いずれか1に記載の手動チェーンブロック。
  6. 前記遊転操作機構は、前記ハンドホイールに対し、前記駆動軸の軸方向に平行な方向の位置決め保持手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし5記載のうち、いずれか1に記載の手動チェーンブロック。
  7. 前記ハンドホイールは、前記チェーンブロック本体内の主フレームに固設した軸受を介し、駆動軸の中心軸を回動中心とするべく設けられることを特徴とする請求項1ないし6記載のうち、いずれか1に記載の手動チェーンブロック。
  8. 前記ハンドホイールは、前記駆動軸に回動可能に軸支されることを特徴とする請求項1ないし6記載のうち、いずれか1に記載の手動チェーンブロック。
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