JP2689238B2 - レバー式牽引巻上機における遊転装置 - Google Patents

レバー式牽引巻上機における遊転装置

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JP2689238B2
JP2689238B2 JP34464795A JP34464795A JP2689238B2 JP 2689238 B2 JP2689238 B2 JP 2689238B2 JP 34464795 A JP34464795 A JP 34464795A JP 34464795 A JP34464795 A JP 34464795A JP 2689238 B2 JP2689238 B2 JP 2689238B2
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pinion shaft
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健太郎 橋上
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株式会社二葉製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レバー式牽引巻上
機において、無負荷時にロードチェーンを所望の長さに
迅速に調節するための遊転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レバー式牽引巻上機における遊転
装置は、特公平7−29756号公報に示される構造の
ものが公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術によれば、レ
バー式牽引巻上機における遊転装置は、レバーにより反
復回動されるブレーキ部の作動部材に、ブレーキ部の締
付方向移動力に対向する弛緩用の弾性抵抗部材が介装さ
れている。ところが、このような構造の遊転装置では、
常時、ブレーキ弛緩方向にばね力が作用しているので、
軽負荷の巻上げ及び巻降ろしを行うとき、ブレーキ締結
力が不足すると、巻上げを行うことができず、また、巻
下げ時にはブレーキがスリップして吊荷が落下する虞れ
がある。更に、無負荷時には、レバーの操作でロードチ
ェーンを巻上げることができないという欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決したレバー式牽引巻上機における遊転装置を提供する
ものであり、その第一の手段として構成したところは、
ピニオンシャフト1に固定したハブ13と、該ピニオン
シャフト1のブレーキネジ15に螺合した作動部材16
と、該ハブ13と作動部材16の間に介装されたラチェ
ットホイール32及びブレーキ板33、33によりブレ
ーキ部10を構成して成るレバー式牽引巻上機におい
て、ピニオンシャフト1の外端部に回転不能に嵌設され
た係止部材18と、該係止部材18と前記作動部材16
との間でピニオンシャフト1に回動自在且つ軸方向移動
自在に嵌設されると共に該作動部材16に対して切離自
在に連動連結された早回し用グリップ17と、前記係止
部材18と早回し用グリップ17との間に介装された捻
じりばね19を備えて成り、前記早回し用グリップ17
と作動部材16の相互に、早回し用グリップ17を一方
向に回動したときブレーキを弛緩せしめる方向に捻じり
ばね19の付勢力を蓄積した状態で該早回し用グリップ
17と作動部材16を係合せしめる係止突起30及び遊
転用係止溝29cと、前記早回し用グリップ17を他方
向に回動したときブレーキを締付ける方向に捻じりばね
19の付勢力を蓄積した状態で該早回し用グリップ17
と作動部材16を係合せしめる係止突起30及びチェー
ン巻用係止溝29aを設けて成る点にある。
【0005】また、本発明が第二の手段として構成した
ところは、ピニオンシャフト1に固定したハブ13と、
該ピニオンシャフト1のブレーキネジ15に螺合した作
動部材16と、該ハブ13と作動部材16の間に介装さ
れたラチェットホイール32及びブレーキ板33、33
によりブレーキ部10を構成して成るレバー式牽引巻上
機において、ピニオンシャフト1の外端部に回転不能に
嵌設された係止部材18と、該係止部材18と前記作動
部材16との間でピニオンシャフト1に回動自在且つ軸
方向移動自在に嵌設されると共に該作動部材16に対し
て切離自在に連動連結された早回し用グリップ17と、
前記係止部材18と早回し用グリップ17との間に介装
された捻じりばね19を備えて成り、前記早回し用グリ
ップ17と作動部材16の相互に、早回し用グリップ1
7を一方向に回動したときブレーキを弛緩せしめる方向
に捻じりばね19の付勢力を蓄積した状態で該早回し用
グリップ17と作動部材16を係合せしめる係止突起3
0及び遊転用係止溝29cと、前記早回し用グリップ1
7を他方向に回動したときブレーキを締付ける方向に捻
じりばね19の付勢力を蓄積した状態で該早回し用グリ
ップ17と作動部材16を係合せしめる係止突起30及
びチェーン巻用係止溝29aと、前記遊転用係止溝29
cとチェーン巻用係止溝29aの間において捻じりばね
19に付勢力を蓄積しない状態で該早回し用グリップ1
7と作動部材16を係合せしめる係止突起30及び中間
係止溝29bを設けて成り、前記係止突起30をチェー
ン巻用係止溝29a及び中間係止溝29bに係合せしめ
た状態では、早回し用グリップ17を引き上げない限り
突起30が離脱しない深い溝による係合構造とされる一
方、前記係止突起30を遊転用係止溝29cに係合せし
めた状態では、吊荷の負荷により作動部材16が軸方向
に移動すると共にブレーキ締付方向に回動したとき係止
突起30を遊転用係止溝29cから離脱可能とする面取
り部30bを設けた自動離脱構造に構成されて成る点に
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の実施
形態を詳述する。
【0007】図1に示すように、ピニオンシャフト1の
一端にはピニオン2が一体的に設けられている。ロード
シーブ3は、ピニオンシャフト1に回転自在に外挿さ
れ、該ロードシーブ3の両端をメタル4、4を介して側
板5、5に軸支されている。ロードシーブ3に固着され
たギヤ6は、減速歯車群7等を介して前記ピニオンシャ
フト3に常時連動連結されている。ギヤケース8は、減
速歯車群7等を全体的に包囲して一方の側板5に固着さ
れており、ブレーキカバー9は、ブレーキ部10を全体
的に包囲して他方の側板5に固着されている。
【0008】上フック11は、側板5、5に回動揺動可
能に取付けられており、ロードチェーン12は、ロード
シーブ3に懸架され、該チェーン12の下端に下フック
(図示せず)を取付け、負荷を掛けられる。
【0009】ハブ13は、セレーション14を介してピ
ニオンシャフト1に回動不能に嵌合されており、該ピニ
オンシャフト1のブレーキネジ15には作動部材16が
螺合されている。ブレーキネジ15を越えて延びるピニ
オンシャフト1の軸端近傍部に設けたセレーション20
には、支持筒21と係止部材18が回動不能に嵌合さ
れ、該支持筒21の外周には、早回し用グリップ17が
回動自在且つ軸方向移動自在に外嵌されている。早回し
用グリップ17と係止部材18の間には、捻じりばね1
9が介装されている。
【0010】ピニオンシャフト1の軸端部には螺杆22
が連設され、該螺杆22にナット23を螺合することに
より、支持筒21と係止部材18の抜止手段を構成す
る。
【0011】作動部材16と早回し用グリップ17の間
には、スプリング24が圧縮状態で介装され、また、早
回し用グリップ17と係止部材18の間には、捻じりば
ね19が介装されているので、これにより作動部材16
と、早回し用グリップ17と、係止部材18がバネ圧で
連動連結されている。この際、捻じりばね19のばね圧
とスプリング24のばね圧Pは、P>Pとな
るように構成されている。
【0012】早回し用グリップ17は、周方向に少なく
とも一つの係止突起30、図例では図9に示すように直
径方向に配置された二つの係止突起30、30を設けて
おり、これに対して、作動部材16の係合部29には、
図5に示すようなチェーン巻用係止溝29a、中間係止
溝29b、遊転用係止溝29cが形成されている。そこ
で、前記係止突起30を作動部材16の係合部29の係
止溝29a、29b、29cに選択的に連結することに
より、作動部材16と早回し用グリップ17が周方向に
回動連動自在に連結されている。
【0013】図5(A)に矢印で示すように、早回し用
グリップ17の係止突起30が回転移動できる範囲は、
作動部材16の係合部29の形状により制限されてい
る。
【0014】図6に示すように、係止突起30が係止溝
29a、29b、29cに選択的に連結できるように、
早回し用グリップ17を引き上げて連結を解除可能とす
るため、図2に示す早回し用グリップ17の引き上げ可
能な移動距離Lは、係止突起30が係止溝29a、2
9b、29cと重なり合う距離Lよりも大きい、即
ち、L>Lの条件を満たすように構成されている。
【0015】前述のように、捻じりばね19のばね圧P
とスプリング24のばね圧Pは、P>Pである
ため、例えば、早回し用グリップ17を引き上げて作動
部材16との連結を解除した後、早回し用グリップ17
を右回転させ、遊転用係止溝29cの位置まで係止突起
30を回転させた後に早回し用グリップ17から手を離
すと、捻じりばね19のばね圧がスプリング24のばね
圧よりも強いため、早回し用グリップ17は作動部材1
6に向けて押し付けられ、係止突起30を遊転用係止溝
29cに自動的に挿入し連結される。早回し用グリップ
17を回転させて係止突起30を中間係止溝29b又は
チェーン巻用係止溝29aに係合せしめる場合も同様で
ある。
【0016】図7に示すように、捻じりばね19の両端
には、突起26、28が備えられており、それぞれ早回
し用グリップ17の係止溝25と係止部材18の係止溝
27に係止する。図10(A)は組み込み時の捻じりば
ね19の状態、図10(B)は遊転時における捻じりば
ね19の状態、図10(C)は無負荷時におけるチェー
ン巻き時の捻じりばね19の状態を示している。
【0017】図2及び図6に示すように、作動部材16
と早回し用グリップ17は、早回し用グリップ17の係
止突起30が作動部材16の係止溝29a、29b、2
9cの何れかの位置で周方向に連動連結されている。図
6(A)は係止突起30をチェーン巻用係止溝29aに
係合せしめた無負荷時におけるチェーン巻き時の連動状
態、図6(B)は係止突起30を中間係止溝29bに係
合せしめた巻上げ及び/又は巻下げ時の連動状態、図6
(C)は係止突起30を遊転用係止溝29cに係合せし
めた遊転時の連動状態を示している。
【0018】ピニオンシャフト1に回動不能に嵌合され
たハブ13の小円筒部31には、ラチェットホイール3
2及び一対のブレーキライニング33が外挿され、作動
部材16と共にブレーキ部10を構成し、制動用の爪3
4、34を側板5に植設固定された爪ピン35に軸支す
ると共に、係合用スプリング36により該爪34をラチ
ェットホイール32に係合せしめている。
【0019】作動部材16と早回し用グリップ17の間
には、ブレーキ作動状態で間隙θが形成される。
【0020】図2に示すように、レバー操作部におい
て、ブレーキカバー9には揺動自在なレバー37が大メ
タル38を介して連結されている。このレバー37は、
作動部材16の外周側に位置するが、作動部材16とレ
バー37を完全に縁切れせしめた構成とされている。
【0021】図2及び図4に示すように、作動部材16
の外周には切換歯車部16Bが設けられており、該切換
歯車部16Bに対して切換爪金具39の正転用爪片39
A及び逆転用爪片39Bが選択的に係合自在である。こ
の切換爪金具39は、把手40の軸部41に対してスプ
リングピン42により固定され、該軸部41はレバー3
7に軸支されている。レバー37には、前記切換爪金具
39を保持する保持シャフト43が設けられ、該保持シ
ャフト43はスプリング44を介して切換爪金具39に
圧接され、把手40により回動される切換爪金具39の
正転位置、逆転位置、中立位置を規定保持する。
【0022】上記実施形態に基づき作用を説明すると、
レバー式牽引巻上機を組立てる段階では、早回し用グリ
ップ17の係止突起30は、作動部材16の係合部29
の中間係止溝29bに位置している状態で組立てられ、
この状態で早回し用グリップ17のばね係止溝25に捻
じりばね19の突起26を合わせ、捻じりばねは原形の
まま捻じりを全く付加することなく組立てられる。この
ため、組立完了後、無負荷の状態では、ブレーキ部10
の作動部材16には、捻じりばね19の反力は全く作用
しない。従って、作動部材16を締める(即ちブレーキ
を締める方向)作用も、作動部材16を緩める(即ちブ
レーキを弛緩せしめる方向)作用も、全く起こらないた
め、このままの状態では、軽負荷を巻上げることも、遊
転操作を行うこともできない。
【0023】遊転操作は無負荷時において行われる。遊
転操作を行うためには、把手40を図3に示すようにレ
バー37に刻設された「UP」又は「DN」の位置に合
わせ、早回し用グリップ17を引き上げながら、図10
(B)に示す矢印方向(時計方向)に約45度回転さ
せ、該グリップ17の停止位置で手を離す。これにより
早回し用グリップ17と係止部材18の両者に刻設され
た「遊転」の表示が一致する。次に、把手40を図3の
中立位置(レバー37に刻設された「遊転」の位置)に
合わせる。この状態で早回し用グリップ17の係止突起
30が作動部材16の遊転用係止溝29cと合わされ、
図6(C)の状態になる。この状態では、図10(B)
に示すように、早回し用グリップ17の右回転に相当し
て捻じりばね19が右回転に捻じられ付勢力を蓄積して
おり、この捻じられた反力R1により作動部材16を反
時計方向に常時回動付勢し、ブレーキ部10の締付けを
阻止しブレーキを解放している。そこで、負荷側ロード
チェーン12Aを引張ると、ロードシーブ3及び歯車減
速機構を介してピニオンシャフト1が図2の矢印A方向
に回転され、この回転に伴って部品の重量による摩擦で
ブレーキネジ15の送り作用により、作動部材16がハ
ブ13に向けて移動する。然しながら、この作用は、レ
バー等の重量が作動部材16とは分離されている構造で
あるため、ブレーキ部10を締付ける力としては微量で
ある。従って、作動部材16のハブ13に向かう移動作
用は、捻じりばね19の弾力に抗して行われ、作動部材
16とハブ13の相対回転を抑制し、ブレーキ部に締付
力が生じることを防止する。その結果、負荷側ロードチ
ェーン12Aを迅速に伸長することができる。
【0024】無負荷側ロードチェーン12Bを引張る
と、ロードシーブ3により歯車減速機構を介して、ピニ
オンシャフト1が図2の矢印B方向に逆転される。この
際、作動部材16と早回し用グリップ17との間には、
ブレーキ作動状態から作動部材16のブレーキ弛緩方向
への移動を許容する間隙θが形成されているので、ブレ
ーキネジ15の送り作用により、作動部材16は、ハブ
13から離反する方向に移動可能である。このため、無
負荷状態において、無負荷側ロードチェーン12Bを単
に引張れば、ロードシーブ3を回転させつつ、該ロード
シーブ3から垂れ下がった負荷側ロードチェーン12A
を迅速に短縮することができる。
【0025】上記の無負荷での遊転状態から、無負荷側
ロードチェーン12Bを勢いよく引き、下フックを被運
搬物を掛けると、遊転状態にある早回し用グリップ17
の係止突起30は、作動部材16の遊転用係止溝29c
の位置にあるが、下フックに負荷が作用すると、同時に
作動部材16は負荷による摩擦でブレーキネジ15の送
り作用により、ハブ13に向けて軸方向移動する。係止
突起30の片面は、面取り部30bを有しており、図5
に示すように、作動部材16がブレーキ締付け方向(時
計方向)に回転しようとすれば、早回し用グリップ17
の係止突起30が逆転用係止溝29cから外れ、中間係
止溝29bの位置に移動し、図6(B)の状態になる。
そこで、係止突起30が中間係止溝29bに位置する
と、捻じりばね19が原形に復帰するためブレーキを弛
緩せしめる反力は零になる。このように下フックに一度
負荷が作用すれば、自動的に遊転は解除され、その後の
巻上げ、巻下げ、牽引作用において、如何に軽負荷であ
っても吊荷が落下することはない。
【0026】把手40をUP位置に合わせ、早回し用グ
リップ17を引き上げながら図10(C)に示す矢印方
向(反時計方向)に約45度回転させ、該グリップ17
の停止位置で手を離す。これにより早回し用グリップ1
7と係止部材18の両者に刻設された「UP・DN」の
表示が一致する。この状態で早回し用グリップ17の係
止突起30が作動部材16のチェーン巻用係止溝29a
と合わされて連結され、図6(A)の状態になる。この
状態では、図10(C)に示すように、早回し用グリッ
プ17の左回転に相当して捻じりばね19が左回転に捻
じられ、この捻じられた反力R2により作動部材16を
ブレーキ締付方向である時計方向に常時回動付勢し、ブ
レーキ部10を常時締付ける。
【0027】この作動状態では、常時ブレーキが働いて
いるため、無負荷であってもレバー37を操作すれば負
荷側ロードチェーン12Aを巻上げることができる。こ
のままの状態で、巻上げ、巻下げ、牽引作業を行うと、
負荷に比例する通常のブレーキ力に加えて、捻じりばね
19による強制ブレーキが掛けられる。その結果、負荷
が作用している間は、二重ブレーキが作用した状態にな
り、安全に作業を進めることができる。
【0028】作業が終り、前記作動状態から遊転状態に
戻すときは、早回し用グリップ17を引き上げながら、
該早回し用グリップ17を表示された「遊転」の矢印方
向に約90度回転させ、該グリップ17の停止位置で手
を離す。このとき早回し用グリップ17と係止部材18
に刻設された「遊転」の表示が一致する。そこで、把手
40を図3の中立位置(レバー37に刻設された「遊
転」の位置)に合わせれば、遊転作業を行うことができ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、作動部材16の係合部
29の3個所の係止溝29a、29b、29cの何れか
と早回し用グリップ17の係止突起30を係合せしめ、
早回し用グリップ17とピニオンシャフト1に固定嵌合
された係止部材18との間に捻じりばね19を介装し、
早回し用グリップ17を時計回転又は反時計回転させる
ことにより、前記係止突起30を係止溝29a、29
b、29cに選択的に係止せしめる構成であるから、遊
転操作と、無負荷時における負荷側ロードチェーン12
Aの巻上げ操作が可能である。そして、遊転状態で下フ
ックに負荷が作用すれば自動的に遊転が解除されるとい
う効果がある。
【0030】従来の遊転装置においては、作動部材16
に常時ブレーキを弛緩せしめる弾性抵抗部材が組込まれ
ており、軽負荷の巻上げ及び巻降ろしを行うときに、ブ
レーキ締付力が不足し、巻上げができず、また巻下げ時
にはブレーキがスリップ状となり吊荷が落下する状態と
なる。更に、無負荷においてレバー操作でロードチェー
ンを巻上げることは不可能であるという欠点があった。
この点について、高所作業では足場も悪くロードチェー
ンの遊転操作ができない場合が多く、無負荷であっても
レバー操作でロードチェーンを巻上げることが可能であ
れば安全作業を行い得るところ、本発明によれば、この
点が可能になり、しかも、従来品に比して部品点数も増
えることなく極めて優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態に係るレバー式牽引巻上機
を示す縦断面図である。
【図2】前記実施形態における遊転装置を拡大して示す
縦断面図である。
【図3】レバー部分の側面図である。
【図4】切換爪金具を示す側面図である。
【図5】作動部材を示しており、(A)は係止溝を含む
係合部を示す作動部材の側面図であり、(B)は作動部
材の縦断面図である。
【図6】係止突起と係止溝の係合関係を示しており、
(A)は係止突起をチェーン巻用係止溝に係合せしめた
状態の断面図であり、(B)は係止突起を中間係止溝に
係合せしめた状態の断面図であり、(C)は係止突起を
遊転用係止溝に係合せしめた状態の断面図である。
【図7】捻じりばねを示しており、(A)は捻じりばね
の正面図であり、(B)は捻じりばねの側面図である。
【図8】係止部材を示しており、(A)係止部材の側面
図、(B)は係止部材の縦断面図である。
【図9】早回し用グリップを示しており、(A)は早回
し用グリップの側面図並びにその係止突起の平面図及び
底面図であり、(B)は早回し用グリップの縦断面図で
ある。
【図10】早回し用グリップ及び係止部材と捻じりばね
を示しており、(A)は組込み時の状態を示す側面図、
(B)は遊転時の状態を示す側面図、(C)は無負荷時
におけるチェーン巻きの状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ピニオンシャフト 10 ブレーキ部 13 ハブ 15 ブレーキネジ 16 作動部材 17 早回し用グリップ 18 係止部材 19 捻じりばね 29a チェーン巻用係止溝 29b 中間係止溝 29c 遊転用係止溝 30 係止突起 32 ラチェットホイール 33 ブレーキ板 37 レバー 39 切換爪金具

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピニオンシャフト1に固定したハブ13
    と、該ピニオンシャフト1のブレーキネジ15に螺合し
    た作動部材16と、該ハブ13と作動部材16の間に介
    装されたラチェットホイール32及びブレーキ板33、
    33によりブレーキ部10を構成して成るレバー式牽引
    巻上機において、 ピニオンシャフト1の外端部に回転不能に嵌設された係
    止部材18と、該係止部材18と前記作動部材16との
    間でピニオンシャフト1に回動自在且つ軸方向移動自在
    に嵌設されると共に該作動部材16に対して切離自在に
    連動連結された早回し用グリップ17と、前記係止部材
    18と早回し用グリップ17との間に介装された捻じり
    ばね19を備えて成り、 前記早回し用グリップ17と作動部材16の相互に、早
    回し用グリップ17を一方向に回動したときブレーキを
    弛緩せしめる方向に捻じりばね19の付勢力を蓄積した
    状態で該早回し用グリップ17と作動部材16を係合せ
    しめる係止突起30及び遊転用係止溝29cと、前記早
    回し用グリップ17を他方向に回動したときブレーキを
    締付ける方向に捻じりばね19の付勢力を蓄積した状態
    で該早回し用グリップ17と作動部材16を係合せしめ
    る係止突起30及びチェーン巻用係止溝29aを設けて
    成ることを特徴とするレバー式牽引巻上機における遊転
    装置。
  2. 【請求項2】 ピニオンシャフト1に固定したハブ13
    と、該ピニオンシャフト1のブレーキネジ15に螺合し
    た作動部材16と、該ハブ13と作動部材16の間に介
    装されたラチェットホイール32及びブレーキ板33、
    33によりブレーキ部10を構成して成るレバー式牽引
    巻上機において、 ピニオンシャフト1の外端部に回転不能に嵌設された係
    止部材18と、該係止部材18と前記作動部材16との
    間でピニオンシャフト1に回動自在且つ軸方向移動自在
    に嵌設されると共に該作動部材16に対して切離自在に
    連動連結された早回し用グリップ17と、前記係止部材
    18と早回し用グリップ17との間に介装された捻じり
    ばね19を備えて成り、 前記早回し用グリップ17と作動部材16の相互に、早
    回し用グリップ17を一方向に回動したときブレーキを
    弛緩せしめる方向に捻じりばね19の付勢力を蓄積した
    状態で該早回し用グリップ17と作動部材16を係合せ
    しめる係止突起30及び遊転用係止溝29cと、前記早
    回し用グリップ17を他方向に回動したときブレーキを
    締付ける方向に捻じりばね19の付勢力を蓄積した状態
    で該早回し用グリップ17と作動部材16を係合せしめ
    る係止突起30及びチェーン巻用係止溝29aと、前記
    遊転用係止溝29cとチェーン巻用係止溝29aの間に
    おいて捻じりばね19に付勢力を蓄積しない状態で該早
    回し用グリップ17と作動部材16を係合せしめる係止
    突起30及び中間係止溝29bを設けて成り、 前記係止突起30をチェーン巻用係止溝29a及び中間
    係止溝29bに係合せしめた状態では、早回し用グリッ
    プ17を引き上げない限り突起30が離脱しない深い溝
    による係合構造とされる一方、前記係止突起30を遊転
    用係止溝29cに係合せしめた状態では、吊荷の負荷に
    より作動部材16が軸方向に移動すると共にブレーキ締
    付方向に回動したとき、係止突起30を遊転用係止溝2
    9cから離脱可能とする面取り部30bを設けた自動離
    脱構造に構成されて成ることを特徴とするレバー式牽引
    巻上機における遊転装置。
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