JPH07299838A - 棒状中空成形品の製造方法及びその成形品 - Google Patents

棒状中空成形品の製造方法及びその成形品

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JPH07299838A
JPH07299838A JP11396794A JP11396794A JPH07299838A JP H07299838 A JPH07299838 A JP H07299838A JP 11396794 A JP11396794 A JP 11396794A JP 11396794 A JP11396794 A JP 11396794A JP H07299838 A JPH07299838 A JP H07299838A
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泰庸 寺本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸状中空部の偏心がなく,変形発生のない棒
状中空成形品及びその製造方法を提供すること。 【構成】 内部に軸状中空部を有する棒状本体と,該棒
状本体の端部に一体的に設けた取付部とを有する棒状中
空成形品を成形する方法において,上記成形型1は,棒
状本体を成形するための本体成形部22と上記取付部を
成形するための取付部成形部21とを有すると共に,上
記取付部成形部にはその軸方向に沿うと共に中央部分に
上記本体成形部まで延設され,かつ本体成形部の中央部
分に開口した流体注入用凹溝を有する。成形に当たって
は,まず上記取付部成形部21を通じて本体成形部22
の方向に軟化状態にある合成樹脂を注入し,次いで該合
成樹脂の中に上記流体注入用凹溝を通じて流体を注入す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,内部に軸状中空部を有
する棒状中空成形品を製造する方法,及び該製造方法に
より作製された棒状中空成形品に関する。
【0002】
【従来技術】近年,省資源及び軽量化等を目的として,
各種の中空成形品が製造されている。そして,その成形
法として,ショートショット成形法が用いられている
(例えば特開昭56−56832号公報)。この中空成
形法は,キャビティ内に,その容量の50〜90%の合
成樹脂を予め注入し,その後該合成樹脂内にガス等の流
体を注入し,中空成形品を成形する方法である。なお,
上記合成樹脂は加熱軟化された状態で注入され,流体注
入時においても未だ軟化状態を有している。流体注入後
は成形型を冷却し,合成樹脂を硬化させる。
【0003】かかる中空成形品としては,図10に示す
ごとく,例えば自動車900のラジエータグリルの前面
に装着するグリルガード9がある。該グリルガード9
は,左右側に曲折部91,91を有する棒状本体90
と,両端部に取付部92,92を有している。そして,
該グリルガード9は,図11に示すごとく,外殻を形成
する合成樹脂部98と中空部99とよりなる。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,従来の成形法
においては,次の問題がある。即ち,中空成形法におい
ては,上記のごとく,合成樹脂をキャビティの途中まで
注入し,その後流体により更に合成樹脂を前方へ送り出
し,内部を空洞化している。そして,上記グリルガード
9のように,大型の成形品においては,ガスの注入位置
により図11,図12に示すごとく,グリルガード9の
内周側面よりガス注入した場合は曲折部91のインコー
ス910に薄肉部93を生じたり,また,外周側面から
ガスを注入した場合は中空部99が外側に偏り薄肉部を
生じる場合もあった。これは,成形品が大型になること
により,相対的に流動性の高い樹脂が多くなり,ガス注
入位置が微妙に影響するものと考えられる。
【0005】そして,上記薄肉部93は,割れ易く,強
度が弱いため製品不良の原因となる。また,該薄肉部9
3は,成形時において,一旦冷えかかった合成樹脂が流
体注入時に急激に伸びて流れるため,白化現象を生ずる
ことがある。この白化現象は,グリルガード9の曲折部
91の外観を悪くし,見栄えが良くない。
【0006】また,上記グリルガード9のごとく,棒状
中空成形品を成形する場合には,図12に示すごとく,
取付部92を成形するための取付部成形部811と,棒
状本体90を成形するための本体成形部812とからな
るキャビティを有する成形型8を用いる。そして,まず
上記取付部成形部811より軟化状態の合成樹脂980
を前記のごとく注入し,その後取付部成形部811より
軸状中空部99を形成するための流体990を注入す
る。
【0007】しかしながら,上記流体990の注入時に
は,図12に示すごとく,取付部成形部811におい
て,既に流体の通路が偏心してしまうことがある。この
ような場合には,本体成形部812においても,図12
に示すごとく,軸状中空部99が偏心してしまう。それ
故,得られたグリルガード9は,棒状本体90における
軸状中空部99が偏心してしまい,棒状本体90が変形
したり剛性が低下する。図13は,棒状本体90の断面
において,軸状中空部99が偏心することなく中央部に
形成されている場合(A),偏心している場合(B,
C)の態様を示している。
【0008】本発明は係る従来の問題点に鑑み,軸状中
空部の偏心がなく,変形発生のない棒状中空成形品の製
造方法及び棒状中空成形品を提供しようとするものであ
る。
【0009】
【課題の解決手段】本発明は,内部に軸状中空部を有す
る棒状本体と,該棒状本体の端部に一体的に設けた取付
部とを有する棒状中空成形品を,成形型を用いて合成樹
脂により成形する方法において,上記成形型は,上記棒
状中空成形品における棒状本体を成形するための本体成
形部と上記取付部を成形するための取付部成形部とから
なるキャビティを有すると共に,上記取付部成形部には
その軸方向に沿うと共に略中央部分に上記本体成形部ま
で延設され,かつ本体成形部の中央部分に開口した流体
注入用凹溝を有し,成形に当たっては,まず上記取付部
成形部を通じて本体成形部の方向に軟化状態にある合成
樹脂を注入し,次いで該合成樹脂の中に上記流体注入用
凹溝を通じて上記軸状中空部を形成するための流体を注
入することを特徴とする棒状中空成形品の製造方法にあ
る。
【0010】本発明において最も重要なことは,成形型
における上記取付部成形部に上記本体成形部まで延設さ
れた流体注入用凹溝を設けておき,成形時には上記キャ
ビティ内に軟化した合成樹脂を注入した後,上記流体注
入用凹溝を通じて合成樹脂内に軸状中空部形成用の流体
を注入することである。上記棒状本体は,その一端又は
両端に,棒状中空成形品を相手材に取付けるための取付
部を一体的に有している。上記棒状本体は,その軸心に
沿って,その内部に軸状中空部を有する。
【0011】また,本発明は,上記棒状本体が曲折部を
有し,その曲折部に軸状中空部を形成する場合に,曲折
部における軸状中空部が偏心しないので,特にその効果
が大である。また,上記成形型における取付部成形部に
は,その軸方向に沿うと共に中央部分に上記本体成形部
まで延設された流体注入用凹溝を有する。該流体注入用
凹溝は,上記流体を本体成形部までガイドするために設
けたものである。
【0012】該流体注入用凹溝は,取付部成形部より凹
んだ状態の溝によって形成されている。この流体注入用
凹溝の深さ(図2のM)は,取付部成形部における幅
(流体注入用凹溝の深さ方向における幅,図2のW)の
0.2〜1.0倍とすることが好ましい。0.2倍未満
では本発明の効果が低く,一方1.0倍を越えると,流
体の注入位置がバラツキ,中空部が偏心してしまう恐れ
がある。なお,更に好ましくは,0.3〜0.6倍であ
る。また,流体注入用凹溝は,取付部成形部の両側に設
けることもできる(図7)。
【0013】また,取付部は,ウエブとその両側に設け
たフランジとよりなるH形状を有するもの(図5),或
いはこのようなフランジを有しないものなどがある(図
8)。フランジを有する場合には,取付部の強度が向上
するが,その一方で成形時において注入した流体がフラ
ンジの方向へ流れ易い。それ故,フランジを有する取付
部を成形する場合には,特に本発明の効果が大きい。
【0014】また,上記製造方法により得られる棒状中
空成形品としては,内部に軸状中空部を有する棒状本体
と,該棒状本体の端部に一体的に設けた取付部とを有す
る棒状中空成形品において,上記取付部には該取付部の
軸線に沿って膨肉部を有し,かつ該膨肉部の内側には上
記棒状本体の軸状中空部に連通する中空状の連通穴を有
することを特徴とする棒状中空成形品がある。
【0015】この棒状中空成形品において,上記膨肉部
は,上記棒状本体における取付部成形部の流体注入用凹
溝によって成形された部分である。この棒状中空成形品
によれば,取付部に上記膨肉部を有するので,取付部の
変形がなく,剛性が高い。また,上記棒状中空成形品に
おいては,膨肉部の厚みは,取付部の厚みの0.2〜
1.0倍とすることが好ましい。0.2倍未満では上記
剛性が充分向上しない。一方1.0倍を超えてもそれに
見合う効果は少なく,重量が増加する。
【0016】上記合成樹脂としては,例えばポリプロピ
レン(PP),アクリル・ブタジエン・スチレン(AB
S),ポリフェニレンオキシド(PPO),軟質塩化ビ
ニル(PVC)等の各種熱可塑性樹脂を用いる。また,
流体としては,例えば不活性ガス(Ar,He等),非
酸化性ガス(N2 等)のガス類,又は水,オイル等の液
体類を用いる。また,上記流体は,合成樹脂注入後に注
入する態様と,合成樹脂を少し混入した後,合成樹脂と
流体とを同時に注入する態様がある。
【0017】また,本発明を適用できる棒状中空成形品
としては,前記のごとき自動車用のグリルガード,アシ
ストグリップ,ルーフキャリアあるいは住宅用等の手す
りなどがある。
【0018】
【作用及び効果】本発明の製造方法においては,成形型
のキャビティにおける取付部成形部に上記流体注入用凹
溝を形成している。そして,棒状中空成形品の成形に当
たり,取付部成形部より,まず加熱されて軟化状態にあ
る合成樹脂を注入し,その後取付部成形部より上記流体
を注入する。このとき,上記流体は上記流体注入用凹溝
を通じて注入する。
【0019】流体注入用凹溝に入った流体は,該流体注
入用凹溝内を前進して本体成形部内の合成樹脂内に入
る。そして,本体成形部内の合成樹脂を前方に押し出し
ながら,棒状本体の内部に軸状中空部を形成する。そし
て,この軸状中空部は偏心することなく,棒状本体のほ
ぼ中央部分に形成される。このように,軸状中空部が偏
心しない理由は,次のようであると考えられる。
【0020】即ち,取付部と軸状中空部を有する棒状本
体とを一体的に成形する場合,もしも取付部成形部に上
記流体注入用凹溝を有しない場合には,取付部成形部に
注入された流体は取付部成形部内に充填されている合成
樹脂の中を,この流体が進み易い部分へ進んでいく。こ
のように流体が進み易い部分とは,取付部成形部内にお
いて,合成樹脂が未だ充分固化せずに,軟化状態にある
部分である。
【0021】ところが,取付部成形部内に充填された加
熱軟化状態にある合成樹脂は,成形型の温度分布等によ
って,必ずしも外周から内部に向かって規則正しく冷却
しない。そのため,上記のごとく,流体が進み易い未硬
化部分へ,不規則的に流体が進むこととなる。それ故,
流体が本体成形部内に入るときには,本体成形部の中心
部分に入らず,周縁部分近くに偏心して入ってしまうこ
とがある。このような場合には,棒状中空成形品の軸状
中空部は偏心した状態となってしまう。
【0022】これに対して,本発明においては,取付部
成形部の中央部分に,その軸方向に沿った流体注入用凹
溝を設けており,この流体注入用凹溝内にある軟化状態
の合成樹脂はキャビティ壁面から遠い位置にあるため,
最後に硬化することとなる。それ故,取付部成形部内の
合成樹脂中に注入された流体は,上記のごとく,流体注
入用凹溝の略中心部分の軟化合成樹脂の中を規則正しく
前進する。そして,この流体注入用凹溝は本体成形部の
中央部分に開口しているので,流体は本体成形部の中央
部分を前進することとなる。そのため,棒状本体内の軸
状中空部は,偏心することなく,略中央部分に形成され
る。
【0023】また,棒状本体の中央部分に,軸状中空部
が偏心することなく形成されるので,変形発生のない棒
状中空成形品を製造することができる。また,本発明に
おける上記棒状中空成形品によれば,棒状本体の中央部
に軸状中空部が形成され,取付部には膨肉部を有するの
で,剛性に優れ変形のない棒状中空成形品が得られる。
【0024】上記のごとく,本発明によれば,軸状中空
部の偏心がなく,変形発生のない棒状中空成形品の製造
方法及び棒状中空成形品を提供することができる。
【0025】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例にかかる棒状中空成形品及びその製造方
法につき,図1〜図6を用いて説明する。本例において
得ようとする棒状中空成形品は,自動車の前部に装着さ
れるグリルガードである(従来例参照)。上記棒状中空
成形品4は,図5,図6に示すごとく,内部に軸状中空
部49を有する棒状本体41と,該棒状本体41の両端
に一体的に設けた取付部42とを有する。上記取付部4
2には,該取付部の軸線に沿って膨肉部43を有し,か
つ該膨肉部43の内側には上記棒状本体41の軸状中空
部49に連通する中空状の連通穴491を有する。
【0026】上記棒状本体41は,U字状をなし,上記
軸状中空部49と外殻を形成する合成樹脂部48とより
なる。また,曲折部411を有する。上記取付部42
は,ウエブ421と,その両側のフランジ422とより
なる。
【0027】次に,上記棒状中空成形品4を,成形型を
用いて合成樹脂により製造する方法につき,図1〜図6
を用いて説明する。まず,上記成形型1は,上記棒状中
空成形品4におけるU字状の棒状本体41を成形するた
めの本体成形部22と,上記取付部42を成形するため
の取付部成形部21とからなるキャビティ2を有する。
【0028】上記取付部成形部21には,その軸方向に
沿うと共に中央部分に上記本体成形部まで延設され,か
つ本体成形部22の中央部分に開口した流体注入用凹溝
23(図2)を有する。また,図2において流体注入用
凹溝23の深さMは,取付部形成部21の幅Wの約0.
5倍である。
【0029】次に,成形に当たっては,図3,図4に示
すごとく,まずゲート11より上記取付部成形部21を
通じて本体成形部22の方向に加熱軟化状態にある合成
樹脂28を注入する。合成樹脂28は,棒状中空成形品
の上記外殻の形成に必要な量を注入する。次いで,上記
ゲート11より上記取付部成形部21,本体成形部22
内の合成樹脂28中に,流体としての窒素ガス29を注
入する。
【0030】ここに重要なことは,上記窒素ガス29
は,取付部成形部21における流体注入用凹溝23を通
じて注入することである。即ち,図4に示す如く,窒素
ガス29は,上記流体注入用凹溝23と取付部成形部2
1との間の幅広部分に注入する。
【0031】このとき,上記流体注入用凹溝23付近の
合成樹脂は,成形型1のキャビティ壁面から遠い位置に
あるため,その硬化が最も遅い。そのため,流体注入用
凹溝23に注入された窒素ガス29は,未だ硬化してい
ない流体注入用凹溝23内の樹脂28の中を前方へ進
む。また,流体注入用凹溝23は,本体成形部22の中
央部分,即ち軸方向に直交する方向の断面の中央部分に
開口している。
【0032】そのため,流体注入用凹溝23を進んで来
た窒素ガス29は,本体成形部22の中央部,即ち棒状
本体の中心部に入り,本体成形部22の中央部分を進ん
でいく。そして,本体成形部における軸方向に直交する
方向の断面は,取付部成形部のそれよりも大きいため,
本体成形部の中央部分に入った空気は本体成形部内の樹
脂28内の中央部分を進んでいく(図3,図4)。
【0033】したがって,本例の製造方法により得られ
る棒状中空成形品は,図5,図6に示すごとく,棒状本
体41の中心部分に偏心することなく,軸状中空部が形
成される。また,棒状本体41の曲折部411において
も,そのインコースの肉厚は他の部分とほぼ同じとな
り,従来例のごとくインコースが肉薄となることもな
い。また,そのため,棒状中空成形品は変形発生もな
く,剛性も高い。上記のごとく,本例によれば,軸状中
空部を偏心させることなく,ほぼ中央部分に形成するこ
とができ,変形発生がなく,剛性の高い棒状中空成形品
を得ることが出来る。
【0034】実施例2 本例は図7に示すごとく,実施例1の棒状中空成形品4
において,その取付部42の両側に膨肉部431,43
2を形成した例である。この膨肉部431,432は,
実施例1における成形型の取付部成形部21において,
その両側(図2の上下側)に流体注入用凹溝23を設け
ておくことにより形成できる。その他は実施例1と同様
である。
【0035】本例によれば,流体注入用凹溝23を取付
部成形部21の両側に設けるので,成形時において流体
注入用凹溝23内の合成樹脂がゆっくり硬化する。その
ため,流体をゆっくりと注入しながら,棒状本体の軸状
中空部49を形成することができる。そのため,軸状中
空部49の偏心を一層防止することができる。その他実
施例1と同様の効果を得ることができる。
【0036】実施例3 本例は,図8に示すごとく,実施例1と同様の棒状中空
成形品4において,取付部42の形状が板状の例を示す
ものである。即ち,取付部42は,実施例1の取付部の
ようにフランジを有していない。その他は,実施例1と
同様である。本例においても,実施例1と同様の効果を
得ることができる。
【0037】実施例4 本例は,図9に示す如く,実施例1の取付部42におい
て,そのフランジ422に取付座44を設けたものであ
る。上記取付座44は,棒状中空成形品4を相手材に装
着する際に用いるもので,Tボルトを挿入するためのT
ボルト挿入穴441を有する。本例においても,実施例
1と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における成形型の説明図。
【図2】図1のA−A線矢視断面図。
【図3】実施例1における棒状中空成形品成形時の説明
図。
【図4】図3のB−B線矢視断面図。
【図5】実施例1において得られた,棒状中空成形品の
部分斜視図。
【図6】実施例1において得られた,棒状中空成形品の
一部断面側面図。
【図7】実施例2における棒状中空成形品の取付部の斜
視図。
【図8】実施例3における棒状中空成形品の取付部の斜
視図。
【図9】実施例4における棒状中空成形品の取付部の斜
視図。
【図10】従来例における,棒状中空成形品としてのグ
リルガードの説明図。
【図11】従来例における,グリルガードの一部断面側
面図。
【図12】従来例における,グリルガードの成形時の説
明図。
【図13】従来例におけるグリルガードの問題点を示す
断面図。
【符号の説明】
1・・・成形型, 2・・・キャビティ, 21・・・取付部成形部, 22・・・本体成形部, 23・・・流体注入用凹溝, 28・・・合成樹脂, 29・・・空気, 4・・・棒状中空成形品, 41・・・棒状本体, 42・・・取付部, 43,431,432・・・・膨肉部, 49...軸状中空部,

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に軸状中空部を有する棒状本体と,
    該棒状本体の端部に一体的に設けた取付部とを有する棒
    状中空成形品を,成形型を用いて合成樹脂により成形す
    る方法において,上記成形型は,上記棒状中空成形品に
    おける棒状本体を成形するための本体成形部と上記取付
    部を成形するための取付部成形部とからなるキャビティ
    を有すると共に,上記取付部成形部にはその軸方向に沿
    うと共に略中央部分に上記本体成形部まで延設され,か
    つ本体成形部の中央部分に開口した流体注入用凹溝を有
    し,成形に当たっては,まず上記取付部成形部を通じて
    本体成形部の方向に軟化状態にある合成樹脂を注入し,
    次いで該合成樹脂の中に上記流体注入用凹溝を通じて上
    記軸状中空部を形成するための流体を注入することを特
    徴とする棒状中空成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記棒状本体は曲折
    部を有することを特徴とする棒状中空成形品の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において,上記流
    体注入用凹溝の深さは,取付部成形部の幅の0.2〜
    1.0倍であることを特徴とする棒状中空成形品の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3において,上記取付部はウ
    ェブとその両側に設けたフランジとからなるH形状を有
    していることを特徴とする棒状中空成形品の製造方法。
  5. 【請求項5】 内部に軸状中空部を有する棒状本体と,
    該棒状本体の端部に一体的に設けた取付部とを有する棒
    状中空成形品において,上記取付部には該取付部の軸線
    に沿って膨肉部を有し,かつ該膨肉部の内側には上記棒
    状本体の軸状中空部に連通する中空状の連通穴を有する
    ことを特徴とする棒状中空成形品。
  6. 【請求項6】 請求項5において,上記棒状本体は曲折
    部を有することを特徴とする棒状中空成形品。
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