JPH07148765A - 射出成形方法及びその成形品 - Google Patents
射出成形方法及びその成形品Info
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- JPH07148765A JPH07148765A JP29971593A JP29971593A JPH07148765A JP H07148765 A JPH07148765 A JP H07148765A JP 29971593 A JP29971593 A JP 29971593A JP 29971593 A JP29971593 A JP 29971593A JP H07148765 A JPH07148765 A JP H07148765A
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- Japan
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- cavity
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/1703—Introducing an auxiliary fluid into the mould
- B29C45/1704—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/0025—Preventing defects on the moulded article, e.g. weld lines, shrinkage marks
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】製品表面(意匠面)のウエルドラインの発生を
軽減して目立たなくするとともに、メラ感のない良好な
外観の得られる射出成形方法及びその成形品を提供す
る。 【構成】溶融樹脂の合流点であって、且つ成形品の裏面
となる側のキャビティに厚肉部13が設けられ、この厚
肉部13にガス注入口15が設けられ、キャビティ内を
充満するにやや不十分な溶融樹脂をサイドゲートよりキ
ャビティ内に射出するとともに、コアのガス注入口15
よりキャビティの厚肉部13に加圧ガスを注入すること
により、溶融樹脂を厚肉部13の内壁面に沿って膨満さ
せ、保圧を確保するとともに、厚肉部13を中空にして
ガスチャンネルを形成する。
軽減して目立たなくするとともに、メラ感のない良好な
外観の得られる射出成形方法及びその成形品を提供す
る。 【構成】溶融樹脂の合流点であって、且つ成形品の裏面
となる側のキャビティに厚肉部13が設けられ、この厚
肉部13にガス注入口15が設けられ、キャビティ内を
充満するにやや不十分な溶融樹脂をサイドゲートよりキ
ャビティ内に射出するとともに、コアのガス注入口15
よりキャビティの厚肉部13に加圧ガスを注入すること
により、溶融樹脂を厚肉部13の内壁面に沿って膨満さ
せ、保圧を確保するとともに、厚肉部13を中空にして
ガスチャンネルを形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性合成樹脂等の
成形品及びその射出成形方法に関する。
成形品及びその射出成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、薄くて左右に大きく広がりを
持つ射出成形品、例えば車のバンパーやグリルラジエー
ターの射出成形は、熱可塑性合成樹脂の幅方向への広が
りと充填を良くするため、成形品の上面、或いは両側に
設けされたサイドゲートより溶融樹脂を射出して成形す
る方法が多く採用されているが、溶融樹脂の合流点にお
いてウエルドラインが発生して、製品表面(意匠面)に
現れてくる。又、その他の形状の射出成形品において
も、溶融樹脂の合流点においては大なり少なりのウエル
ドラインの発生がみられるものである。
持つ射出成形品、例えば車のバンパーやグリルラジエー
ターの射出成形は、熱可塑性合成樹脂の幅方向への広が
りと充填を良くするため、成形品の上面、或いは両側に
設けされたサイドゲートより溶融樹脂を射出して成形す
る方法が多く採用されているが、溶融樹脂の合流点にお
いてウエルドラインが発生して、製品表面(意匠面)に
現れてくる。又、その他の形状の射出成形品において
も、溶融樹脂の合流点においては大なり少なりのウエル
ドラインの発生がみられるものである。
【0003】このウエルドラインの発生を極力抑えて、
成形品の外観を良好にし、又、品質を向上させる点から
も、溶融樹脂の温度を上げたり、金型温度を上げたりす
るなど、成形条件の調節によってその出方(線の濃さ、
太さ)を調節する方法が考えられている(プラスチック
成形加工入門 廣恵 章利/本吉 正信 著 昭和54年
5月30日 日刊工業新聞社刊 参照)。
成形品の外観を良好にし、又、品質を向上させる点から
も、溶融樹脂の温度を上げたり、金型温度を上げたりす
るなど、成形条件の調節によってその出方(線の濃さ、
太さ)を調節する方法が考えられている(プラスチック
成形加工入門 廣恵 章利/本吉 正信 著 昭和54年
5月30日 日刊工業新聞社刊 参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ウ
エルドラインの軽減のため、射出成形条件を変えて高
温、高流動状態での高速充填が行われると、ウエルドラ
インは軽減されるが、溶融樹脂の粘度が低く、保圧がか
かりにくいため、溶融樹脂の充填圧力の不足により、成
形品表面にメラ感(表面むら)が発生して外観不良とな
る問題が新たにでてくる。
エルドラインの軽減のため、射出成形条件を変えて高
温、高流動状態での高速充填が行われると、ウエルドラ
インは軽減されるが、溶融樹脂の粘度が低く、保圧がか
かりにくいため、溶融樹脂の充填圧力の不足により、成
形品表面にメラ感(表面むら)が発生して外観不良とな
る問題が新たにでてくる。
【0005】本発明は、このような上記の問題点に着目
してなされたものであり、これらの問題点を解消し、製
品表面(意匠面)のウエルドラインの発生を軽減して目
立たなくするとともに、メラ感のない良好な外観の得ら
れる射出成形方法及びその成形品を提供するものであ
る。
してなされたものであり、これらの問題点を解消し、製
品表面(意匠面)のウエルドラインの発生を軽減して目
立たなくするとともに、メラ感のない良好な外観の得ら
れる射出成形方法及びその成形品を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
射出成形方法においては、キャビティとコアよりなる金
型に溶融樹脂を射出して成形品を成形する射出成形方法
において、溶融樹脂の合流点であって、且つ成形品の裏
面となる側のキャビティ、或いはコアに厚肉部が設けら
れ、この厚肉部にガス注入口が設けられ、キャビティ内
を充満するにやや不十分な量の溶融樹脂をキャビティ内
に射出するとともに、ガス注入口より厚肉部に加圧ガス
を注入することにより、溶融樹脂を厚肉部の内壁面に沿
って膨満させ、且つ加圧ガスにより保圧を確保するとと
もに、厚肉部を中空にしてガスチャンネルを形成するこ
とを特徴とする。又、請求項2記載の本発明の成形品に
おいては、溶融樹脂の合流部近傍に中空部を有する二重
壁が形成され、この二重壁の内の意匠面側の壁部に発生
するウエルドラインが、非意匠面側の壁部に発生するウ
エルドラインよりも微小であることを特徴とする。
射出成形方法においては、キャビティとコアよりなる金
型に溶融樹脂を射出して成形品を成形する射出成形方法
において、溶融樹脂の合流点であって、且つ成形品の裏
面となる側のキャビティ、或いはコアに厚肉部が設けら
れ、この厚肉部にガス注入口が設けられ、キャビティ内
を充満するにやや不十分な量の溶融樹脂をキャビティ内
に射出するとともに、ガス注入口より厚肉部に加圧ガス
を注入することにより、溶融樹脂を厚肉部の内壁面に沿
って膨満させ、且つ加圧ガスにより保圧を確保するとと
もに、厚肉部を中空にしてガスチャンネルを形成するこ
とを特徴とする。又、請求項2記載の本発明の成形品に
おいては、溶融樹脂の合流部近傍に中空部を有する二重
壁が形成され、この二重壁の内の意匠面側の壁部に発生
するウエルドラインが、非意匠面側の壁部に発生するウ
エルドラインよりも微小であることを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1記載の本発明の射出成形方法において
は、成形品の厚肉部を中空にしてガスチャンネルを形成
することにより、ウエルドラインをガスチャンネルの裏
面側に移行させて、製品表面(意匠面)側のウエルドラ
インの発生を軽減し、且つ、加圧ガスの注入によるガス
保圧の確保により、表面のメラ感をなくすことができ
る。
は、成形品の厚肉部を中空にしてガスチャンネルを形成
することにより、ウエルドラインをガスチャンネルの裏
面側に移行させて、製品表面(意匠面)側のウエルドラ
インの発生を軽減し、且つ、加圧ガスの注入によるガス
保圧の確保により、表面のメラ感をなくすことができ
る。
【0008】又、請求項2記載の本発明の成形品におい
ては、製品表面(意匠面)側のウエルドラインが目立た
ず、表面にメラ感のない外観の良好な製品表面を有する
成形品とすることができる。
ては、製品表面(意匠面)側のウエルドラインが目立た
ず、表面にメラ感のない外観の良好な製品表面を有する
成形品とすることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、請求項1記載の本発明の射出成形方法の
一例を示す正面図であり、図2は、図1のA−A断面の
斜視図である。図1において、10はグリルラジエータ
ーであり、11はグリルラジエーター10の上面グリル
であり、サイドゲート12、12は、上面グリル11の
ほぼ中央の両側に金型のキャビティ側に2箇所設けられ
たものである。11aは上面グリル11の製品表面のウ
エルドラインを示す。
する。図1は、請求項1記載の本発明の射出成形方法の
一例を示す正面図であり、図2は、図1のA−A断面の
斜視図である。図1において、10はグリルラジエータ
ーであり、11はグリルラジエーター10の上面グリル
であり、サイドゲート12、12は、上面グリル11の
ほぼ中央の両側に金型のキャビティ側に2箇所設けられ
たものである。11aは上面グリル11の製品表面のウ
エルドラインを示す。
【0010】図2において、13は厚肉部であり、この
厚肉部13はウエルドライン11a上の位置であって、
上面グリル11の裏面に沿って、上面グリル11と直交
する方向に設けられている。14は樹脂溜りであり、溶
融樹脂の流れを改善し、ウエルドライン11aの軽減の
ために設けられたものである。15はガス注入口であ
り、このガス注入口15は、加圧ガスの注入を行うため
に、金型のコア側より上面グリル11の裏側の厚肉部1
3の端面のほぼ中央に設けられている。
厚肉部13はウエルドライン11a上の位置であって、
上面グリル11の裏面に沿って、上面グリル11と直交
する方向に設けられている。14は樹脂溜りであり、溶
融樹脂の流れを改善し、ウエルドライン11aの軽減の
ために設けられたものである。15はガス注入口であ
り、このガス注入口15は、加圧ガスの注入を行うため
に、金型のコア側より上面グリル11の裏側の厚肉部1
3の端面のほぼ中央に設けられている。
【0011】図3は、図2のB−B断面のガスチャンネ
ルの断面斜視図であり、図3において、16は上面グリ
ル11の裏面に沿って形成されたガスチャンネルであ
り、16aはその中空孔である。この中空孔16aは、
図2で示す厚肉部13に加圧ガスが注入されて形成され
たものである。ガスチャンネル16は、中空孔16aが
形成されたことにより、厚肉部13が2重壁となったも
のであり、この2重壁は、製品表面となる意匠面側の壁
部13aと、製品裏面である非意匠面側の壁部13bに
より構成され、互いに両側壁で繋がっている。11b、
及び11cは、それぞれ非意匠面側の壁部13bと、意
匠面側の壁部13aに発生したウエルドラインである。
ルの断面斜視図であり、図3において、16は上面グリ
ル11の裏面に沿って形成されたガスチャンネルであ
り、16aはその中空孔である。この中空孔16aは、
図2で示す厚肉部13に加圧ガスが注入されて形成され
たものである。ガスチャンネル16は、中空孔16aが
形成されたことにより、厚肉部13が2重壁となったも
のであり、この2重壁は、製品表面となる意匠面側の壁
部13aと、製品裏面である非意匠面側の壁部13bに
より構成され、互いに両側壁で繋がっている。11b、
及び11cは、それぞれ非意匠面側の壁部13bと、意
匠面側の壁部13aに発生したウエルドラインである。
【0012】〔実施例の作用〕図4は、溶融樹脂の流れ
を説明する厚肉部13の断面図である。図4において、
16bはR部であり、このR部16bは上面グリル11
の両側より流動してくる溶融樹脂の厚肉部13への流れ
を円滑にして、ウエルドライン11bの発生を厚肉部1
3の裏面である非意匠面側の壁部13b側に誘導し、製
品表面側である意匠面側の壁部13a側に発生するウエ
ルドライン11cを軽減するために設けられている。
を説明する厚肉部13の断面図である。図4において、
16bはR部であり、このR部16bは上面グリル11
の両側より流動してくる溶融樹脂の厚肉部13への流れ
を円滑にして、ウエルドライン11bの発生を厚肉部1
3の裏面である非意匠面側の壁部13b側に誘導し、製
品表面側である意匠面側の壁部13a側に発生するウエ
ルドライン11cを軽減するために設けられている。
【0013】溶融樹脂が上面グリル11の両側のサイド
ゲート(図示しない)より充填されて中央に向かって流
動し、厚肉部13に到達すると、R部で矢視のように流
れ方向を変えて厚肉部13に流入してゆき、厚肉部13
の先端、即ち厚肉部13の裏面で合流し、ウエルドライ
ン11bを形成する。一方、上面グリル11の製品表面
側に発生するウエルドライン11cは、上記のように溶
融樹脂の流れが厚肉部13に流路変更された効果によ
り、ウエルドライン11bに比べて軽減され、目立たな
いものとすることができる。上記溶融樹脂の充填は、ウ
エルドライン11b、及び11cの発生をより軽減する
ため、高温、高流動、及び高速充填の射出条件を設定し
て行われる。
ゲート(図示しない)より充填されて中央に向かって流
動し、厚肉部13に到達すると、R部で矢視のように流
れ方向を変えて厚肉部13に流入してゆき、厚肉部13
の先端、即ち厚肉部13の裏面で合流し、ウエルドライ
ン11bを形成する。一方、上面グリル11の製品表面
側に発生するウエルドライン11cは、上記のように溶
融樹脂の流れが厚肉部13に流路変更された効果によ
り、ウエルドライン11bに比べて軽減され、目立たな
いものとすることができる。上記溶融樹脂の充填は、ウ
エルドライン11b、及び11cの発生をより軽減する
ため、高温、高流動、及び高速充填の射出条件を設定し
て行われる。
【0014】図5は、ガスチャンネルを説明する断面図
である。図5において、16はガスチャンネルであり、
このガスチャンネル16は、コア側に設けられたガス注
入口15より加圧ガスが厚肉部13に注入されて形成さ
れたものである。
である。図5において、16はガスチャンネルであり、
このガスチャンネル16は、コア側に設けられたガス注
入口15より加圧ガスが厚肉部13に注入されて形成さ
れたものである。
【0015】上記溶融樹脂の充填に引き続き、ガス注入
口15より加圧ガスが注入されると、厚肉部13にやや
不足気味に充填された溶融樹脂はキャビティの側壁へ膨
満されてゆき、中心部には加圧ガスが充満して中空孔1
6aが形成される。
口15より加圧ガスが注入されると、厚肉部13にやや
不足気味に充填された溶融樹脂はキャビティの側壁へ膨
満されてゆき、中心部には加圧ガスが充満して中空孔1
6aが形成される。
【0016】本来は溶融樹脂の充填により保圧が行われ
るが、本発明の射出成形方法においては、高温、高流
動、及び高速条件により溶融樹脂の充填を行うため、樹
脂保圧が不十分の状態となる。しかし、上記加圧ガスの
注入により、樹脂保圧に代わってガス保圧が行われ、内
部保圧が確保されるので、従来のような圧不足により発
生する製品表面のメラ感を解消することができる。
るが、本発明の射出成形方法においては、高温、高流
動、及び高速条件により溶融樹脂の充填を行うため、樹
脂保圧が不十分の状態となる。しかし、上記加圧ガスの
注入により、樹脂保圧に代わってガス保圧が行われ、内
部保圧が確保されるので、従来のような圧不足により発
生する製品表面のメラ感を解消することができる。
【0017】〔実施例〕図1に示すグリルラジエータ1
0の射出成形を、ABS樹脂(住友ダウ社製SXB−3
67)を用いて下記の条件で実施した。厚肉部13の底
面の幅は30ミリメートルとし、先端に向かってほぼ4
5度の先狭の傾斜を付け、高さは6.5 ミリメートルとし
た。溶融樹脂の射出温度は250℃、射出時間は6.2 秒
に設定した。ガス注入にはチッソガス(N2 )を用い、
ガス射出圧力は平方センチメ−トル当たり70キログラ
ム、ガスチャージ圧力は平方センチメ−トル当たり15.6
キログラムとし、ガス保圧時間は18.0秒、ガス注入遅延
時間は8.5 秒、及びガス注入時間は4.0 秒に設定して射
出成形を行った。
0の射出成形を、ABS樹脂(住友ダウ社製SXB−3
67)を用いて下記の条件で実施した。厚肉部13の底
面の幅は30ミリメートルとし、先端に向かってほぼ4
5度の先狭の傾斜を付け、高さは6.5 ミリメートルとし
た。溶融樹脂の射出温度は250℃、射出時間は6.2 秒
に設定した。ガス注入にはチッソガス(N2 )を用い、
ガス射出圧力は平方センチメ−トル当たり70キログラ
ム、ガスチャージ圧力は平方センチメ−トル当たり15.6
キログラムとし、ガス保圧時間は18.0秒、ガス注入遅延
時間は8.5 秒、及びガス注入時間は4.0 秒に設定して射
出成形を行った。
【0018】この結果、厚肉部13には、中空部16a
が形成されて、良好なガスチャンネル16が形成され
た。即ち、厚肉部13が設けられたことにより、ウエル
ドライン11bがガスチャンネル16の裏面側、即ち非
意匠面側の壁部13bに移行して形成され、製品表面
側、即ち意匠面側の壁部13aのウエルドライン11c
が軽減されて殆ど目立たなくなり、又、ガス注入による
保圧効果により、表面のメラ感の発生も抑えられた。
が形成されて、良好なガスチャンネル16が形成され
た。即ち、厚肉部13が設けられたことにより、ウエル
ドライン11bがガスチャンネル16の裏面側、即ち非
意匠面側の壁部13bに移行して形成され、製品表面
側、即ち意匠面側の壁部13aのウエルドライン11c
が軽減されて殆ど目立たなくなり、又、ガス注入による
保圧効果により、表面のメラ感の発生も抑えられた。
【0019】本発明の射出成形方法及びその成形品に
は、あらゆる種類の熱可塑性合成樹脂か適用でき、実施
例に限定されるものではない。又、加圧ガスには、窒素
ガス(N2 )が好適に用いられるが、その他の不活性ガ
スであっても差し支えるものではない。
は、あらゆる種類の熱可塑性合成樹脂か適用でき、実施
例に限定されるものではない。又、加圧ガスには、窒素
ガス(N2 )が好適に用いられるが、その他の不活性ガ
スであっても差し支えるものではない。
【0020】請求項1記載の本発明の射出成形方法にお
いては、薄くて左右に大きく広がりを持つ射出成形品、
例えば車のバンパーやグリルラジエーター等で、成形品
の上面、又は両側に設けられたサイドゲートより溶融樹
脂を射出して成形する場合のウエルドラインの改善に特
に効果的で好適であるが、その他ウエルドラインの発生
するゲート位置や、金型構造の場合においても効果を期
待できるものである。
いては、薄くて左右に大きく広がりを持つ射出成形品、
例えば車のバンパーやグリルラジエーター等で、成形品
の上面、又は両側に設けられたサイドゲートより溶融樹
脂を射出して成形する場合のウエルドラインの改善に特
に効果的で好適であるが、その他ウエルドラインの発生
するゲート位置や、金型構造の場合においても効果を期
待できるものである。
【0021】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の射出成形方法に
おいては、成形品の厚肉部を中空にしてガスチャンネル
を形成することにより、ウエルドラインをガスチャンネ
ルの裏面側に移行させて、製品表面(意匠面)側のウエ
ルドラインの発生を軽減し、且つ、加圧ガスの注入によ
るガス保圧の確保により、表面のメラ感をなくすことが
できる。
おいては、成形品の厚肉部を中空にしてガスチャンネル
を形成することにより、ウエルドラインをガスチャンネ
ルの裏面側に移行させて、製品表面(意匠面)側のウエ
ルドラインの発生を軽減し、且つ、加圧ガスの注入によ
るガス保圧の確保により、表面のメラ感をなくすことが
できる。
【0022】又、請求項2記載の本発明の成形品におい
ては、製品表面(意匠面)側のウエルドラインが目立た
ず、表面にメラ感のない外観の良好な製品表面を有する
成形品とすることができる。従って、射出成形方法及び
その成形品として好適である。
ては、製品表面(意匠面)側のウエルドラインが目立た
ず、表面にメラ感のない外観の良好な製品表面を有する
成形品とすることができる。従って、射出成形方法及び
その成形品として好適である。
【図1】請求項1記載の本発明の射出成形方法の一例を
示す正面図。
示す正面図。
【図2】図1のA−A断面の斜視図。
【図3】図2のB−B断面のガスチャンネルの斜視図。
【図4】溶融樹脂の流れを説明する厚肉部13の断面
図。
図。
【図5】ガスチャンネルを説明する断面図。
10 グリルラジエータ 11 上面グリル 11a、11b、11c ウエルドライン 12 サイドゲート 13 厚肉部 13a 意匠面側の壁部 13b 非意匠面側の壁部 14 樹脂溜り 15 ガス注入口 16 ガスチャンネル 16a 中空孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:30
Claims (2)
- 【請求項1】固定型と移動型よりなる金型のキャビティ
に溶融樹脂を射出して成形品を成形する射出成形方法に
おいて、溶融樹脂の合流部近傍のキャビティに厚肉部が
設けられ、この厚肉部にガス注入口が設けられ、キャビ
ティ内を充満するにやや不十分な量の溶融樹脂をキャビ
ティ内に射出するとともに、ガス注入口より厚肉部に加
圧ガスを注入することにより、溶融樹脂を厚肉部の内壁
面に沿って膨満させ、且つ加圧ガスにより保圧を確保す
るとともに、厚肉部を中空にしてガスチャンネルを形成
することを特徴とする射出成形方法。 - 【請求項2】金型内に溶融樹脂を射出することにより成
形された成形品であって、溶融樹脂の合流部近傍に中空
部を有する二重壁が形成され、この二重壁の内の意匠面
側の壁部に発生するウエルドラインが、非意匠面側の壁
部に発生するウエルドラインよりも微小であることを特
徴とする成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29971593A JPH07148765A (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 射出成形方法及びその成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29971593A JPH07148765A (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 射出成形方法及びその成形品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07148765A true JPH07148765A (ja) | 1995-06-13 |
Family
ID=17876099
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29971593A Pending JPH07148765A (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 射出成形方法及びその成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07148765A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015066874A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 三菱重工業株式会社 | 透明樹脂成形品の射出成形装置および射出成形方法 |
CN110549852A (zh) * | 2018-06-01 | 2019-12-10 | 大众汽车有限公司 | 装饰件、用于制造装饰件的方法和设备 |
CN111716623A (zh) * | 2020-05-18 | 2020-09-29 | 周尚生 | 一种中空超薄壁塑料型材的注塑成型方法 |
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1993
- 1993-11-30 JP JP29971593A patent/JPH07148765A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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