JPH07299134A - 薬剤容器 - Google Patents

薬剤容器

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JPH07299134A
JPH07299134A JP6117693A JP11769394A JPH07299134A JP H07299134 A JPH07299134 A JP H07299134A JP 6117693 A JP6117693 A JP 6117693A JP 11769394 A JP11769394 A JP 11769394A JP H07299134 A JPH07299134 A JP H07299134A
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精吾 小平
Susumu Kobayashi
進 小林
Nobutoshi Doi
伸年 土居
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亮 藤原
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 密閉状とされたフレキシブルな本体2と、本
体2に備えられた接続ポート3と、接続ポート3を開放
可能に閉鎖する漏出防止弁と、接続ポート3を閉鎖する
シール材とを有する。本体2内は区画部2Bにより大・
小薬剤収容部6A,6Bに区画されて、各薬剤収容部6
A,6Bに透析液用薬剤が充填されると共に、大薬剤収
容部6Aに接続ポート3が接続されている。薬剤の溶解
時には、接続ポート3に、供給用接続部15、排出用接
続部17が分離可能に接続されて、漏出防止弁が開放さ
れ、供給用接続部15から水が大薬剤収容部6Aに供給
されて、水圧により、区画部2Bが剥離され、大・小薬
剤収容部6A,6B内の薬剤が溶解されながら混合され
て、排出用接続部17から外部に排出される。 【効果】 溶解作業時に、細菌や塵が混入する機会が少
なく、作業性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉末剤(散剤)、顆粒
剤、錠剤、ペースト状、又は、濃縮液等とされた薬剤が
収容される薬剤容器に関する。
【0002】
【従来の技術】透析液の調製に使用される透析液用粉末
薬剤は、一般に、塩化ナトリウムを主剤とする電解質か
ら成る薬剤(以下、A−1剤と言う。)と、ブトウ糖か
ら成る薬剤(以下、A−2剤と言う。)と、重曹から成
る薬剤(以下、B剤と言う。)との3種類の薬剤から成
り、これら各薬剤は、それぞれ、別の袋に充填されてい
る。
【0003】これら3種類の薬剤から透析液を調製する
場合には、A−1剤及びA−2剤を水により溶解(以
下、この溶解液をA原液と言う。)すると共に、B剤を
水により溶解(以下、この溶解液をB原液と言う。)し
た後、A原液及びB原液を水により希釈しながら混合し
て、透析液を調製する。
【0004】ところで、上記従来においては、A原液の
調製時には、水が貯留された溶解タンクに、人手によ
り、A−1剤及びA−2剤を投入していた。又、上記作
業は、クリーンルームのような清浄な雰囲気中ではな
く、普通の室内で行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、A−1剤及
びA−2剤の溶解タンクへの投入時に、空気中に浮遊し
ている細菌や塵、あるいは、作業者に付着している細菌
や塵が、溶解タンク内に混入する機会が多く、結果とし
て、最終的に調製される透析液が、細菌や塵等により汚
染される可能性が高いという問題があった。
【0006】又、A−1剤とA−2剤を、それぞれ、人
手により、溶解タンクに投入していたので、大きな労力
と手間が必要であると共に、投入時に、これら薬剤がこ
ぼれたり、飛散し易く、作業性が悪いという問題もあっ
た。
【0007】尚、作業性を改善するために、A−1剤と
A−2剤の2種類の薬剤を混合して、同一の袋に充填す
ることも考えられる。しかし、このようにすると、薬剤
の充填からその溶解までの間(生産から始まり、倉庫で
の在庫中等の間)に、A−1剤とA−2剤間で反応が起
こり、これら薬剤の変質が経時的に見られるという新た
な問題が発生する。
【0008】本発明は、上記問題を解決できる薬剤容器
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の特徴とする処は、供給用接続部及び排出用
接続部が接続され、供給用接続部から溶解用液体が内部
に供給されて、内部の薬剤が溶解され、薬剤と溶解用液
体から成る溶解液が排出用接続部から外部に排出される
ものであって、(1) 密閉状とされ、区画部により、
内部が複数の薬剤収容部に区画された本体と、(2)
本体に備えられて、薬剤収容部に接続されると共に、各
接続部が、分離可能に接続される接続ポートとを有し、
区画部の少なくとも一部が、薬剤溶解時に隣接する薬剤
収容部を連通可能とする連通部とされた点にある。
【0010】尚、本体が袋とされ、本体内面に熱溶融性
フィルムが熱溶着されることで、区画部が形成されるこ
ともある。
【0011】
【作用】薬剤の溶解作業時には、薬剤容器の接続ポート
に供給用接続部及び排出用接続部が接続されて、供給用
接続部から溶解用液体が本体内に供給される。この溶解
用液体の圧力等により、区画部の連通部を介して、隣接
する薬剤収容部が連通し、各薬剤収容部内の薬剤が溶解
されて、混合され、排出用接続部を介して、外部に排出
される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1〜図4の図
面に基づき説明する。これら図面において、1は薬剤容
器で、本体2と、左右一対の接続ポート3と、漏出防止
弁4と、シール材5等から成る。
【0013】本体2は、縦長状とされて、2枚の透明な
軟質の本体用シート(フィルムと言うこともある。)か
ら主構成され、この本体用シートの周縁部(周囲)2A
が強く熱溶着(強接着)されて、密閉状とされており、
本体2はフレキシブルとされている。本体用シートは、
熱溶融性が必要とされることと、医療用途であることを
考慮して、その材質が適宜選択され、例えば、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂製
とされるか、あるいは、ポリエチレン、ポリエチレンテ
レフタレート、アルミ箔、セロハン、ポリプロピレン、
塩化ビニリデン等を基材として、これらを組み合わせた
ラミネートシート(フィルムと言うこともある。)によ
り形成されている。
【0014】本体2内部の左側寄り部分には、区画部2
Bが上下方向全長にわたって形成されて、本体2内部
は、左右方向中央部と右側部を占める大薬剤収容部6A
と、左側部を占める小薬剤収容部6Bに区画されてい
る。そして、区画部2Bの全体が、薬剤溶解時に大・小
薬剤収容部6A,6Bを連通可能とする連通部とされる
が、区画部2Bは、下記のようにして、形成される。即
ち、両本体用シート間に、熱溶融性とされた区画用フィ
ルム(シートと言うことある。)を挟んで、両本体用シ
ートに区画用フィルムを弱く熱溶着(弱接着)すること
で、区画部2Bが形成されている。尚、上記「弱く熱溶
着(弱接着)」は、両本体用シートの「強く熱溶着(強
接着)」よりも強度が弱いという意味である。尚、両本
体用シートと区画用フィルムとを、全く、同じ材質にす
ることは好ましくない。その理由は、熱溶着が強くなり
過ぎ、大薬剤収容部6A内への溶解用液体の供給時に、
その圧力により、区画部2Bが剥離せず、大・小薬剤収
容部6A,6Bが連通しないからである。実施例では、
例えば、両本体用シートを、適当な基材をポリエチレン
で挟んだラミネートシート(フィルム)とし、区画用フ
ィルムを延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムとし
て、熱溶着する。尚、両本体用シートをポリプロピレン
製とし、区画用フィルムをポリエチレン製とすることも
ある。ところで、区画部2Bは、搬送等の作業時、又
は、不慮の落下時に剥離してはならないと共に、大薬剤
収容部6A内に供給される溶解用液体の比較的弱い圧力
で、剥離しなければならない。その圧力としては、一般
的に、0.01〜0.4kg/cm2 が好ましく、透析
液用薬剤の場合には、0.03〜0.3kg/cm2
特に好ましい。尚、区画部2Bの上記剥離時において、
溶解用液体の圧力が弱過ぎる場合には、適宜、手等によ
り、圧力を加える場合もある。又、区画部2Bの幅は、
区画用フィルムを延伸ポリプロピレン製とした場合に
は、2〜15mmが好ましく、不慮の剥離の防止を考慮
すれば、5mm以上が特に好ましい。
【0015】大・小薬剤収容部6A,6Bには、粉末剤
(散剤)、顆粒剤、錠剤、ペースト状、又は、濃縮液等
とされた異なる薬剤が充填され、これら薬剤は、大薬剤
収容部6A内に供給された溶解用液体(例えば、水)に
より溶解されて、混合される。実施例では、本体2内部
には、透析液用薬剤が充填されている。即ち、大薬剤収
容部6Aには、塩化ナトリウムを主剤とする無機塩剤の
電解質から成る、いわゆるA−1剤が、小薬剤収容部6
Bには、ブドウ糖(グルコース)から成る、いわゆるA
−2剤が充填され、これら薬剤は、例えば、粉末剤とさ
れる。A−1剤は、上記の塩化ナトリウム(NaCl)
の他に、塩化カリウム(KCl)、塩化カルシウム2水
和物(CaCl2 ・2H2 O)、塩化マグネシウム6水
和物(MgCl2 ・6H2 O)、酢酸ナトリウム(CH
3 COONa)、酢酸(CH3 COOH)を含有してい
る。
【0016】接続ポート3は、実施例では、例えば、ポ
リエチレン等の比較的硬質の合成樹脂により構成されて
おり、両本体用シートを熱溶着する際に、両本体用シー
ト間に挟み込まれて、固定される。接続ポート3は、本
体2の上端部の左右方向中央部に配設されて、本体2か
ら上方に突設されると共に、本体2の大薬剤収容部6A
の上部内に挿入されて、接続されている。接続ポート3
は、内径が1〜5cmとされた円筒状の筒部7と、筒部
7の上端部から径方向外方に突出するフランジ部8と、
筒部7の上下方向中途部から径方向外方に突設されたリ
ング部9とから成る。
【0017】漏出防止弁4は、筒状の合成樹脂製フィル
ム(シートと言うこともある。)から成り、接続ポート
3の下端部に上端部が外嵌固着されて、通常、その下端
部が閉鎖状態とされている。
【0018】シール材5は、接続ポート3の上端部に剥
離可能に接着されて、接続ポート3を開放可能に閉鎖し
ている。シール材5は、比較的軟質のラミネートフィル
ム(シートと言うこともある。)等から成る。
【0019】上記薬剤容器1内の透析液用薬剤を溶解す
る場合には、図2に示す溶解装置が使用される。図2に
おいて、11は水供給路で、溶解用の水を薬剤容器1に
供給するものであって、溶解用の水としては、イオン交
換水、逆浸透膜を通過させた水、水道水等が使用され
る。水供給路11は、2方弁12A,12B、管路1
3、供給用接続部15を介して、薬剤容器1の接続ポー
ト3に接続される。又、2方弁12Aと並列に供給用ポ
ンプ14Aが配設されている。尚、循環用ポンプ14B
は、シール性のあるポンプとされている。
【0020】薬剤容器1の接続ポート3は、排出用接続
部17、管路18、2方弁19A,19B、管路20を
介して、貯留タンク21の上端部にも接続されている。
貯留タンク21には、濃度計22(なくても良い。)が
備えられ、又、貯留タンク21は、管路23、循環用ポ
ンプ14Bを介して、両2方弁12A,12B間に接続
されると共に、2方弁24Aを介して、管路25に接続
され、管路25は、次段の装置に接続されている。両2
方弁19A,19B間と、貯留タンク21と2方弁24
A間とは、2方弁19C,24B、管路26を介して、
接続されている。
【0021】27はカバーで、薬剤容器1及び、その接
続ポート3と各接続部15,17の接続部分を内有す
る。カバー27は下方に開口状とされると共に、カバー
27内には、空気供給装置36から、無菌空気等の乾燥
し且つ清浄な圧縮空気が供給される。尚、圧縮空気は乾
燥していなくてもよい。
【0022】図3及び図4に示すように、供給用接続部
15及び排出用接続部17は、薬剤容器1の接続ポート
3に分離可能に接続される。供給用接続部15は、接続
ポート3から大薬剤収容部6A内の底部まで挿脱自在に
挿入されるノズル28を有する。排出用接続部17は、
接続ポート3から大薬剤収容部6A内の上部又は上下方
向中間部まで挿脱自在に挿入され且つノズル28に外嵌
されるノズル29と、ノズル29と接続ポート3間をシ
ールするシール材31と、各接続部15,17を接続ポ
ート3に解除自在に固定するチャック33等から成る。
チャック33は、接続ポート3の筒部7におけるフラン
ジ部8とリング部9間を解除自在に把持する。尚、チャ
ック33による固定により、薬剤容器1は排出用接続部
17に保持されるが、これとは別個に、薬剤容器1を保
持するようにしてもよい。
【0023】上記のように構成した実施例によれば、薬
剤容器1内の透析液用薬剤を水により溶解する場合に
は、まず、カバー27内に、空気供給装置36により、
乾燥し且つ清浄な圧縮空気を供給しながら、薬剤容器1
をセットする。
【0024】次に、図3及び図4に示すように、接続ポ
ート3に、供給用接続部15及び排出用接続部17を接
続して、チャック33により固定すると共に、各ノズル
28,29によりシール材5を突き破りながら、各ノズ
ル28,29を薬剤容器1の接続ポート3内に挿入す
る。これにより、漏出防止弁4が筒状に開放して、ノズ
ル29の外周面に密着し(密着しないこともある。)、
接続ポート3が開放する。
【0025】上記のように、両接続部15,17と接続
ポート3との接続作業を清浄空気下で行うので、細菌や
塵がA−1剤やA−2剤に混入する惧れを少なくでき
る。
【0026】上記接続作業が終了すれば、カバー27内
への空気の供給を停止する。次に、2方弁19Aを閉
じ、2方弁24Aを閉鎖した状態で、2方弁12Aの操
作により、水供給路11と管路23を連通させ、貯留タ
ンク21に水を所定量供給した後、2方弁12Aを閉鎖
する。しかる後、2方弁12Bを操作して、管路13,
23を連通させ、循環用ポンプ14Bにより、貯留タン
ク21内の水を、管路23、2方弁12B、管路13、
供給用接続部15、薬剤容器1、排出用接続部17、管
路18、2方弁19A,19B、管路20、貯留タンク
21の順に、循環させる。
【0027】上記のように、薬剤容器1に水を供給する
と、水は、薬剤容器1の大薬剤収容部6A内に供給さ
れ、水圧により、区画部2Bが剥離して、大薬剤収容部
6Aと小薬剤収容部6Bが連通する。これにより、大薬
剤収容部6A内のA−1剤と小薬剤収容部6B内のA−
2剤が水により溶解されて、混合され、A−1剤、A−
2剤及び水から成る溶解液、いわゆるA原液は貯留タン
ク21に貯留される。尚、A−1剤とA−2剤の溶解が
ある程度進行した際に、2方弁19C,24Bの操作に
より、管路18を、管路26を介して、貯留タンク21
に連通させることもある。
【0028】尚、管路20,26内のA原液は、2方弁
19B,19C,24Bの開閉操作により、貯留タンク
21へ排出させる。又、薬剤容器1内のA原液は、落差
圧により、第1貯留タンク21へ排出させる。
【0029】尚、薬剤容器1内のA−1剤とA−2剤が
完全に溶解したか、否かは、濃度計22、あるいは、図
示されていない系内濃度計により、自動的にチェックで
きるので、薬剤容器1の本体2内の溶解具合を見る必要
はなく、従って、本体2を透明とする必要はない。
【0030】溶解作業が終了すれば、供給用接続部15
及び排出用接続部17を接続ポート3から分離するが、
両接続部15,17のノズル28,29を接続ポート3
から引抜いた際に、接続ポート3は、漏出防止弁4によ
り閉鎖されるので、薬剤容器1内から残存するA原液が
漏れ出たりすることはない。
【0031】上記実施例によれば、薬剤容器1内の透析
液用薬剤を溶解用タンクに人手により投入するのではな
く、密閉された薬剤容器1内に水を直接供給し、薬剤容
器1内で透析液用薬剤を溶解して、溶解液を貯留タンク
21に排出するようにしているので、溶解作業時に、空
気中に浮遊している細菌や塵、或いは、作業者に付着し
ている細菌や塵がA原液に混入する機会が少なく、最終
的に調製される透析液が、細菌や塵等により汚染される
可能性が低い。
【0032】又、上記のような溶解作業を行うので、溶
解作業時に、大きな労力と手間を必要としないと共に、
薬剤容器1内の透析液用薬剤がこぼれたり、飛散したり
する惧れもなく、作業性が良好である。
【0033】特に、薬剤容器1の本体2が大・小薬剤収
容部6A,6Bを内有し、薬剤溶解時に、水圧により、
大・小薬剤収容部6A,6Bが連通可能とされたので、
A−1剤とA−2剤という複数種類の透析液用薬剤を容
易に溶解しながら混合できて、一挙にA原液を容易に調
製でき、作業性をより一層向上できる。
【0034】又、薬剤容器1の本体2内に、A−1剤と
A−2剤の2種類の透析液用薬剤を充填したが、使用前
には、各薬剤は、それぞれ、別個の大・小薬剤収容部6
A,6Bに収容されて、区画部2Bにより遮断されてい
るので、薬剤の充填からその溶解までの間(生産から始
まり、倉庫での在庫中等の間)に、A−1剤とA−2剤
間で反応が起こることはなく、これら薬剤の変質を防止
できる。
【0035】更に、薬剤容器1の本体2がフレキシブル
とされているので、薬剤容器1の保管スペースとして、
大きなスペースが必要でないと共に、使用済み薬剤容器
1を廃棄する場合にも、嵩張ることがない。
【0036】尚、透析液用薬剤の溶解方法としては、上
記のような溶解方法以外に、下記のような溶解方法を選
択する場合もある。
【0037】(その他の溶解方法1)2方弁12Bの操
作により、水供給路11と管路13を連通させ、定流量
弁、あるいは、流量カウンターにより、積算量を測定し
て、水供給路11から、2方弁12B、管路13、供給
用接続部15、接続ポート3を介して、薬剤容器1に水
を所定量供給して、薬剤容器1内のA−1剤とA−2剤
を溶解しながら混合する。そして、溶解液であるA原液
を、薬剤容器1から、接続ポート3、排出用接続部1
7、管路18、2方弁19A,19B、管路20を介し
て、貯留タンク21に排出させる。
【0038】(その他の溶解方法2)上記溶解方法1と
同様の操作を行い、薬剤容器1内のA−1剤とA−2剤
をある程度溶解させて、混合し、溶解液(調製が終了し
ていないA原液)を貯留タンク21に排出させる。次
に、2方弁12Bを操作して、管路13,23を接続し
た後、循環用ポンプ14Bにより、貯留タンク21内の
溶解液を、管路23、2方弁12B、管路13、接続ポ
ート3、供給用接続部15、薬剤容器1、接続ポート
3、排出用接続部17、管路18、2方弁19A,19
B、管路20、貯留タンク21の順に、循環させて、薬
剤容器1内のA−1剤とA−2剤を完全に溶解させ、完
全に調製されたA原液を貯留タンク21に貯留する。
【0039】図5〜図7は本発明の第2実施例を示し、
薬剤容器1が、左右一対の接続ポート3を有し、両接続
ポート3は大薬剤収容部6Aに接続されている。尚、各
接続ポート3を、それぞれ、各薬剤収容部に接続させる
ようにしてもよい。供給用接続部15と排出用接続部1
7は、別個とされ、各接続部15,17は、ノズル2
8,29と、シール材30,31と、チャック32,3
3等から成る。
【0040】図8は本発明の第3実施例を示し、本体2
の上下端部に、それぞれ、接続ポート3が備えられてい
る。
【0041】図9は本発明の第4実施例を示し、区画部
2Bが左右一対とされて、本体2内が3個の薬剤収容部
35A,35B,35Cに区画されると共に、本体2の
上端部の左右各側には、左右の各薬剤収容部35A,3
5Cに連通可能な左右一対の接続ポート3が備えられて
いる。
【0042】図10は本発明の第5実施例を示し、区画
部2Bが正面視L型状とされて、本体2内の左側部にお
ける、下部を除く部分が小薬剤収容部6Bとされ、本体
2内のその他の部分が大薬剤収容部6Aとされている。
区画部2Bの底部の一部は、薬剤溶解時に大・小薬剤収
容部6A,6Bを連通可能とする連通部37とされてい
る。区画部2Bの連通部37を除く部分は、両本体用シ
ートを強く熱接着することで形成される。又、連通部3
7は、上記他の実施例のように、両本体用シート間に、
熱溶融性フィルムを挟んで弱く熱溶着することで形成さ
れるか、又は、連通部37として、いわゆる折れ棒が使
用される。折れ棒は、折る前は、大・小薬剤収容部6
A,6B間を遮断し、折った後は、大・小薬剤収容部6
A,6Bを連通する。尚、一方の接続ポート3は大薬剤
収容部6Aに、他方の接続ポート3は小薬剤収容部6B
に、それぞれ、接続されている。
【0043】尚、実施例では、接続ポートに漏出防止弁
を備えたが、備えなくてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
溶解作業時に、細菌や塵が溶解液に混入する機会が少な
い。又、溶解作業時に、大きな労力と手間を必要としな
いと共に、薬剤容器内の薬剤がこぼれたり、飛散したり
する惧れもなく、作業性が良好である。
【0045】特に、薬剤容器の本体が複数の薬剤収容部
を内有し、薬剤溶解時に、隣接する薬剤収容部が連通可
能とされたので、複数種類の薬剤を容易に溶解しながら
混合でき、作業性をより一層向上できる。
【0046】又、薬剤容器の本体内に、複数種類の薬剤
を充填したが、使用前には、各薬剤は、それぞれ、別個
の薬剤収容部に収容されて、区画部により遮断されてい
るので、薬剤の充填からその溶解までの間に、薬剤間で
反応が起こることはなく、薬剤の変質を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す薬剤の溶解装置の回
路図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す薬剤溶解時の断面図
である。
【図4】図3のA−A線矢視断面図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す薬剤溶解時の断面図
である。
【図7】図6のB−B線矢視断面図である。
【図8】本発明の第3実施例を示す断面図である。
【図9】本発明の第4実施例を示す断面図である。
【図10】本発明の第5実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 薬剤容器 2 本体 2B 区画部 3 接続ポート 4 漏出防止弁 5 シール材 6A,6B 大・小薬剤収容部 15 供給用接続部 17 排出用接続部 35A〜35C 薬剤収容部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 亮 大阪府大阪市北区本庄西3丁目9番3号 株式会社ニッショー内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給用接続部及び排出用接続部が接続さ
    れ、供給用接続部から溶解用液体が内部に供給されて、
    内部の薬剤が溶解され、薬剤と溶解用液体から成る溶解
    液が排出用接続部から外部に排出されるものであって、
    (1) 密閉状とされ、区画部により、内部が複数の薬
    剤収容部に区画された本体と、(2) 本体に備えられ
    て、薬剤収容部に接続されると共に、各接続部が、分離
    可能に接続される接続ポートとを有し、 区画部の少なくとも一部が、薬剤溶解時に隣接する薬剤
    収容部を連通可能とする連通部とされたことを特徴とす
    る薬剤容器。
  2. 【請求項2】 本体が袋とされ、本体内面に熱溶融性フ
    ィルムが熱溶着されることで、区画部が形成された請求
    項1記載の薬剤容器。
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