JPH08215285A - 複室容器の製造方法 - Google Patents

複室容器の製造方法

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JPH08215285A
JPH08215285A JP7022538A JP2253895A JPH08215285A JP H08215285 A JPH08215285 A JP H08215285A JP 7022538 A JP7022538 A JP 7022538A JP 2253895 A JP2253895 A JP 2253895A JP H08215285 A JPH08215285 A JP H08215285A
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sheet
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forming
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薬剤収容室と薬液収容室を別々に滅菌するこ
とができ、製造に手間を要しない、複室容器の製造方法
を提供する。 【構成】 1辺が弱シールされた第1および第2のバッ
グ1、2を形成する工程と、該第1のバッグ1と第2の
バッグ2を夫々の弱シール部分19、29同士で溶着し
て流体密に接続する工程を含んでなり、第1のバッグ1
の弱シール部分19と第2のバッグ2の弱シール部分2
9を夫々剥離した時に、第1のバッグ1と第2のバッグ
2が液体連通するようにしたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液剤と、粉末製剤、固
形製剤などの乾燥製剤を別個に収容しておき、用時に液
剤と乾燥製剤を混合することのできる可撓性複室容器の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より医療現場で使用されている連通
可能な仕切り手段を有する可撓性複室容器は、通常合成
樹脂で形成されているので、極く微量ながら水分やガス
を透過する。そこで、例えば吸湿性を有する経時的に不
安定な薬剤、例えば抗生物質等と、溶解液や稀釈液など
の液剤とを別個に収容した複室容器の場合や、酸化し易
い薬剤、例えばトリプトファンを含むアミノ酸液と糖・
電解質液とを収容した複室容器の場合には、水分や酸素
などによる経時変化を防止するための工夫が必要である
(特公昭63−20550号公報)。そして、このよう
な水分や酸素などによる経時変化を防止するには、乾燥
剤や脱酸素剤とともに水分及びガスに対してバリアー性
を有する外装袋に入れて保存する必要があるが、乾燥剤
が液剤の水分を吸収するため吸湿性を有する薬剤の乾燥
が充分行えず、また、液剤が濃縮されるという不都合が
生じる。そこで、このような問題を解決するものとし
て、複室容器の各室のうち、吸湿性や易酸化性を有する
薬剤等を収容する室の周りを水分やガスに対して非透過
性を有する外壁で被覆し、外壁の内部に乾燥剤や脱酸素
剤などを封入したもの(特開平4−364850号公
報、特開平4−364851号公報、特開平6−149
75号公報など)などが提案されている。
【0003】これら従来の複室容器は、薬剤収容室と薬
液収容室を一体に成形して、薬液収容室に薬液を充填
し、薬液収容室に栓体を取り付けてシールし、滅菌後、
薬剤収容室に薬剤を収容してシールし、薬剤収容室部分
を水分及びガスに対してバリアー性を有する包材で被覆
したものである。従って、薬剤収容室と薬液収容室を
別々に滅菌することができない、薬液収容部に薬液を
充填して一度滅菌、乾燥した後、薬剤収容部のシール部
分を切断して無菌的に薬剤を収容する必要があるため、
製造に手間がかかる、蒸気滅菌の際に薬剤収容部に水
蒸気が入らないので、この部分の滅菌が不完全になる虞
がある、などの欠点を有していた。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑みてなされたもので、薬剤収容室と薬液収容室を別
々に滅菌することができ、製造に手間を要しない、複室
容器の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、1辺が弱シールされた第1および第2
のバッグを形成する工程と、該第1のバッグと第2のバ
ッグを夫々の弱シール部分同士で溶着して流体密に接続
する工程を含んでなり、第1のバッグの弱シール部分と
第2のバッグの弱シール部分を夫々剥離した時に、第1
のバッグと第2のバッグが液体連通するようにしてなる
複室容器の製造方法を採用している。ここで、弱シール
部分は、バッグを構成するプラスチックシートの間に弱
シール部形成用シートを挟んで溶着することにより形成
することができる。この場合、第1のバッグと第2のバ
ッグの溶着は、第1のバッグの弱シール部分を、弱シー
ル部形成用シートを2枚のプラスチックシートの中に所
定長埋没するように挿着して相互の重なり部分を溶着す
ることにより形成するとともに、第2のバッグの弱シー
ル部分を、弱シール部形成用シートを筒状プラスチック
シートの外に所定長突出するように挿着して相互の重な
り部分を溶着することにより形成し、第1のバッグの溶
着されていない2枚のプラスチックシート部分の間に第
2のバッグの弱シール部分を挿着して、第1のバッグの
弱シール部形成用シートと第2のバッグの弱シール部形
成用シートが隣接し、かつ第1のバッグの2枚のプラス
チックシートの間に第2のバッグの弱接着部分の少なく
とも一部が重なるようにして、第1のバッグの溶着され
ていない2枚のプラスチックシート部分と第2のバッグ
の弱シール部分との重なり部分を溶着するのがよい。ま
た、弱シール部形成用シートは、バッグを構成するプラ
スチックシートの内層を形成するプラスチックと該プラ
スチックと相溶性を有しないプラスチックとをブレンド
した材料で形成するのが好ましい。
【0006】
【作用】上記構成によれば、第1のバッグと第2のバッ
グを別々に製造しているので、滅菌も別々にすることが
できる。また、例えば第1のバッグに薬剤を収容する場
合、第1のバッグの滅菌を蒸気滅菌以外の方法で行うこ
とができるので、バッグ内に水蒸気が入らないようにバ
ッグの4辺をシールする必要がなく、従って、第1のバ
ッグ内を完全に滅菌することができる。さらにまた、例
えば第2のバッグに薬液を充填する場合、第2のバッグ
に薬液を充填して蒸気滅菌し、乾燥したのち、シール部
分を切断せずにこれを直ちに薬剤を収容した第1のバッ
グと接続することができるので、薬剤収容に手間がかか
らない。
【0007】
【実施例】次に本発明の実施例について図面に基づいて
説明する。図1は第1のバッグの製造工程を示す図であ
り、図2は第2のバッグの製造工程を示す図、図3およ
び図4は第1のバッグと第2のバッグを接続する工程を
示す図、図5は図4のX−X線拡大断面図である。本発
明の複室容器の製造方法は、1辺が弱シールされた第1
および第2のバッグ1、2を形成する工程と、該第1の
バッグ1と第2のバッグ2を夫々の弱シール部分19、
29同士で溶着して流体密に接続する工程を含んでな
り、第1のバッグ1の弱シール部分19と第2のバッグ
2の弱シール部分29を夫々剥離した時に、第1のバッ
グ1と第2のバッグ2が液体連通するようにしたことを
特徴とするものである。
【0008】第1のバッグ1(ここでは便宜的に薬剤収
容バッグとして説明する)の製造は図1の各工程により
行われる。すなわち、先ず、裏面側のシート11(リア
シート)と前面側のシート13(フロントシート)およ
び弱シール部形成用シート12を用意し、図1−Aに示
すように弱シール部形成用シート12が2枚のシート1
1、13の中に所定長埋没するように配置する。次い
で、シート11、13の重なり部分の側縁15、16お
よび、シート11、12、13の重なり部分を通る帯状
部分14を溶着して、図1−Bに示すような袋状のもの
を形成する。この時、弱シール部形成用シート12とシ
ート11、13との溶着部分およびシート11、12の
帯状部分14より外側の溶着されていない部分が弱シー
ル部分19になる。そしてこの袋状のものを放射線やE
OGなどで滅菌処理した後、袋状のものの開口部分17
から薬剤(図示していない)を充填した後(図1−C参
照)、開口部分17を溶着すればよい(図1−D参
照)。
【0009】ここで、リアシート11はアルミ箔ラミネ
ートフィルムが好適であり、例えば、最外層をポリエチ
レンテレフタレート(PET)の層とし、最内層をポリ
エチレン(PE)の層とした、PET/アルミ箔/PE
の構成などが好適に採用されるが、アルミ箔とPEの間
に更に他の樹脂層を介在させてもよい。また、フロント
シート13としてはシリコン(SiO2 )蒸着層を含む
ラミネートフィルムが好適であり、例えば、最外層をポ
リエチレンとポリプロピレン(PP)のコポリマーと
し、最内層をポリエチレンとした、(PE+PP)/S
iO2 /PET/SiO2 /PEの構成などが採用され
る。最外層はポリエチレンでもよい。弱シール部形成用
シート12としてはリアシート11およびフロントシー
ト13の最内層を構成する樹脂であるポリエチレンとの
溶着強度の小さい(弱接着する)樹脂が採用され、例え
ば、ポリエチレンとこれと相溶性を有しない樹脂(例え
ばポリプロピレン)とのポリマーブレンドが好適に採用
される。ここで、ポリエチレンとポリプロピレンの混合
比率は、3:7〜7:3が好ましい。
【0010】一方、第2のバッグ2(ここでは便宜的に
薬液収容バッグとして説明する)の製造は図2の各工程
により行われる。すなわち、先ず、図2−Aに示すよう
な、第1のバッグ1の最内層を構成する樹脂と同一の樹
脂、例えば、ポリエチレンからなる筒状シート21(2
枚のシートの向かい合う2辺を溶着したものを含む)と
弱シール部形成用シート22を用意し、図2−Bに示す
ように弱シール部形成用シート12が筒状シート21の
外に所定長突出するように配置して、シート21、22
の重なり部分を通る筒状シート21の一方の開口部分端
縁23を溶着して袋状のものを形成する。この時、弱シ
ール部形成用シート22と筒状シート21の溶着部分お
よび開口部分端縁23より突出した弱シール部形成用シ
ート22が弱シール部分29になる。そして他方の開口
部分24にポート部25を溶着し(図2−C参照)、次
いで、開口部分24の肩部26を図2−Dに示すように
溶着シールし、バリ27をカットして図2−Eに示すよ
うなバッグを形成する。最後に、ポート部25から薬液
(図示していない)を充填してポート部25に栓体28
を取り付ければよい(図2−F参照)。尚、第2のバッ
グ2は薬液を充填してポート部25に栓体28を取り付
けたのち高圧蒸気滅菌される。また、筒状シート21と
しては、通常ポリエチレンやポリプロピレンが好適に採
用される。また、弱シール部形成用シート22として
は、第1のバッグ1の弱シール部形成用シート12と同
様のものが採用される。また、第2のバッグ2における
弱シール部形成用シート22の突出長さは、これを第1
のバッグ1と接続した時に、第1のバッグ1の帯状部分
14より外側の溶着されていない部分と第2のバッグ2
の筒状シート21部分が重なるようにするために、すな
わち、弱シール部分を剥離したときに薬液がリークしな
いようにするために、第1のバッグ1における弱シール
部形成用シート12の埋没長さより小さく決められる。
【0011】次に、第1のバッグ1と第2のバッグ2の
接続について説明する。先ず、第1のバッグ1と第2の
バッグ2を図3に示すように配置し、次いで、図4に示
すように第2のバッグ2の弱シール部分29を第1のバ
ッグ1の弱シール部形成用シートシール部分19の溶着
されていない2枚のプラスチックシート部分に挿着し
て、第1のバッグ1の弱シール部分19の溶着されてい
ない2枚のプラスチックシート部分と第2のバッグ2の
弱シール部分29の重なり部分3を溶着すればよい。こ
の場合、第1のバッグ1の2枚のプラスチックシート部
分と第2のバッグ2の弱シール部形成用シート22の溶
着部分は弱シールされるが、第1のバッグ1の2枚のプ
ラスチックシート部分と第2のバッグ2の筒状シート2
1の溶着部分は強固に溶着される。尚、第2のバッグ2
の弱シール部分29の、第1のバッグ1の弱シール部形
成用シートシール部分19の溶着されていない2枚のプ
ラスチックシート部分への挿着は、第1のバッグ1の弱
シール部形成用シート12と第2のバッグ2の弱シール
部形成用シート22が隣接するようにするのがよく、弱
シール部分(19、29、3の一部)を剥離した時に、
薬液のリークが起こらないように、例え弱シール部形成
用シート12と21が離間するような場合でも、第1の
バッグ1の弱シール部分19の溶着されていない2枚の
プラスチックシートの間に第2のバッグ2の筒状シート
21の少なくとも一部が重なるようにしなければならな
い(図4および図5参照)。
【0012】〔実施例1〕 第1のバッグの製造:リアシートとしてアルミ箔ラミネ
ートフィルム(PET/アルミ箔/PE)、弱シール部
形成用シートとしてポリエチレンとポリプロピレンのポ
リマーブレンド(PE:PP=7:3)、フロントシー
トとしてシリコン蒸着層を含むラミネートフィルムPE
/SiO2 /PET/SiO2 /PEを使用している。
リアシートのPE側に弱シール部形成用シートをポイン
ト溶着し、これにフロントシートを重ねて両側縁及び弱
シール部形成用シートの上下幅5mm程度狭い帯状部分を
シールしている。 第2のバッグの製造:ポリエチレン製の筒状シートと弱
シール部形成用シート(PE+PP、混合比率7:3)
を使用している。弱シール部形成用シートは筒状シート
より5mm程度突出するようにし、シール幅は弱シール部
形成用シートより上下5mm程度狭くしている。本発明の
方法に従って製造された複室容器の弱シール部分は、第
2のバッグを手で押すことにより容易に剥離することが
できた。また、薬液のリークは起こらなかった。
【0013】
【発明の効果】以上説明してきたことから明らかなよう
に、本発明を採用することにより、薬剤収容室(第1の
バッグ)と薬液収容室(第2のバッグ)を別々に滅菌す
ることができるので、薬剤収容室の確実な滅菌が可能に
なる、薬剤を収容する際の余分な作業が省略されるので
その分製造の手間が省け、コストも低減することができ
る、などの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1のバッグの製造工程を示す図である。
【図2】第2のバッグの製造工程を示す図である。
【図3】第1のバッグと第2のバッグを接続する工程を
示す図である。
【図4】第1のバッグと第2のバッグを接続する工程を
示す図である。
【図5】図4のX−X線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 第1のバッグ 11 リアシート 12 弱シール部形成用シート 13 フロントシート 14 帯状部分 2 第2のバッグ 21 筒状シート 22 弱シール部形成用シート 23 開口部分端縁 3 重なり部分
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】ここで、リアシート11はアルミ箔ラミネ
ートフィルムが好適であり、例えば、最外層をポリエチ
レンテレフタレート(PET)の層とし、最内層をポリ
エチレン(PE)の層とした、PET/アルミ箔/PE
の構成などが好適に採用されるが、アルミ箔とPEの間
に更に他の樹脂層を介在させてもよい。また、フロント
シート13としてはシリカ(SiO2 )蒸着層を含むラ
ミネートフィルムが好適であり、例えば、最外層をポリ
エチレンとポリプロピレン(PP)のコポリマーとし、
最内層をポリエチレンとした、(PE+PP)/SiO
2 /PET/SiO2 /PEの構成などが採用される。
最外層はポリエチレンでもよい。弱シール部形成用シー
ト12としてはリアシート11およびフロントシート1
3の最内層を構成する樹脂であるポリエチレンとの溶着
強度の小さい(弱接着する)樹脂が採用され、例えば、
ポリエチレンとこれと相溶性を有しない樹脂(例えばポ
リプロピレン)とのポリマーブレンドが好適に採用され
る。ここで、ポリエチレンとポリプロピレンの混合比率
は、3:7〜7:3が好ましい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】一方、第2のバッグ2(ここでは便宜的に
薬液収容バッグとして説明する)の製造は図2の各工程
により行われる。すなわち、先ず、図2−Aに示すよう
な、第1のバッグ1の最内層を構成する樹脂と同一の樹
脂、例えば、ポリエチレンからなる筒状シート21(2
枚のシートの向かい合う2辺を溶着したものを含む)と
弱シール部形成用シート22を用意し、図2−Bに示す
ように弱シール部形成用シート22が筒状シート21の
外に所定長突出するように配置して、シート21、22
の重なり部分を通る筒状シート21の一方の開口部分端
縁23を溶着して袋状のものを形成する。この時、弱シ
ール部形成用シート22と筒状シート21の溶着部分お
よび開口部分端縁23より突出した弱シール部形成用シ
ート22が弱シール部分29になる。そして他方の開口
部分24にポート部25を溶着し(図2−C参照)、次
いで、開口部分24の肩部26を図2−Dに示すように
溶着シールし、バリ27をカットして図2−Eに示すよ
うなバッグを形成する。最後に、ポート部25から薬液
(図示していない)を充填してポート部25に栓体28
を取り付ければよい(図2−F参照)。尚、第2のバッ
グ2は薬液を充填してポート部25に栓体28を取り付
けたのち高圧蒸気滅菌される。また、筒状シート21と
しては、通常ポリエチレンやポリプロピレンが好適に採
用される。また、弱シール部形成用シート22として
は、第1のバッグ1の弱シール部形成用シート12と同
様のものが採用される。また、第2のバッグ2における
弱シール部形成用シート22の突出長さは、これを第1
のバッグ1と接続した時に、第1のバッグ1の帯状部分
14より外側の溶着されていない部分と第2のバッグ2
の筒状シート21部分が重なるようにするために、すな
わち、弱シール部分を剥離したときに薬液がリークしな
いようにするために、第1のバッグ1における弱シール
部形成用シート12の埋没長さより小さく決められる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】次に、第1のバッグ1と第2のバッグ2の
接続について説明する。先ず、第1のバッグ1と第2の
バッグ2を図3に示すように配置し、次いで、図4に示
すように第2のバッグ2の弱シール部分29を第1のバ
ッグ1の弱シール部分19の溶着されていない2枚のプ
ラスチックシート部分に挿着して、第1のバッグ1の弱
シール部分19の溶着されていない2枚のプラスチック
シート部分と第2のバッグ2の弱シール部分29の重な
り部分3を溶着すればよい。この場合、第1のバッグ1
の2枚のプラスチックシート部分と第2のバッグ2の弱
シール部形成用シート22の溶着部分は弱シールされる
が、第1のバッグ1の2枚のプラスチックシート部分と
第2のバッグ2の筒状シート21の溶着部分は強固に溶
着される。尚、第2のバッグ2の弱シール部分29の、
第1のバッグ1の弱シール部形成用シートシール部分1
9の溶着されていない2枚のプラスチックシート部分へ
の挿着は、第1のバッグ1の弱シール部形成用シート1
2と第2のバッグ2の弱シール部形成用シート22が隣
接するようにするのがよく、弱シール部分(19、2
9、3の一部)を剥離した時に、薬液のリークが起こら
ないように、例え弱シール部形成用シート12と21が
離間するような場合でも、第1のバッグ1の弱シール部
分19の溶着されていない2枚のプラスチックシートの
間に第2のバッグ2の筒状シート21の少なくとも一部
が重なるようにしなければならない(図4および図5参
照)。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】〔実施例1〕 第1のバッグの製造:リアシートとしてアルミ箔ラミネ
ートフィルム(PET/アルミ箔/PE)、弱シール部
形成用シートとしてポリエチレンとポリプロピレンのポ
リマーブレンド(PE:PP=7:3)、フロントシー
トとしてシリカ蒸着層を含むラミネートフィルムPE/
SiO2 /PET/SiO2 /PEを使用している。リ
アシートのPE側に弱シール部形成用シートをポイント
溶着し、これにフロントシートを重ねて両側縁及び弱シ
ール部形成用シートの上下幅5mm程度狭い帯状部分をシ
ールしている。 第2のバッグの製造:ポリエチレン製の筒状シートと弱
シール部形成用シート(PE+PP、混合比率7:3)
を使用している。弱シール部形成用シートは筒状シート
より5mm程度突出するようにし、シール幅は弱シール部
形成用シートより上下5mm程度狭くしている。本発明の
方法に従って製造された複室容器の弱シール部分は、第
2のバッグを手で押すことにより容易に剥離することが
できた。また、薬液のリークは起こらなかった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1辺が弱シールされた第1および第2の
    バッグを形成する工程と、該第1のバッグと第2のバッ
    グを夫々の弱シール部分同士で溶着して流体密に接続す
    る工程を含んでなり、第1のバッグの弱シール部分と第
    2のバッグの弱シール部分を夫々剥離した時に、第1の
    バッグと第2のバッグが液体連通するようにしてなる複
    室容器の製造方法。
  2. 【請求項2】 弱シール部分が、バッグを構成するプラ
    スチックシートの間に弱シール部形成用シートを挟んで
    溶着することにより形成された請求項1に記載の複室容
    器の製造方法。
  3. 【請求項3】 第1のバッグの弱シール部分を、弱シー
    ル部形成用シートを2枚のプラスチックシートの中に所
    定長埋没するように挿着して相互の重なり部分を溶着す
    ることにより形成するとともに、第2のバッグの弱シー
    ル部分を、弱シール部形成用シートを筒状プラスチック
    シートの外に所定長突出するように挿着して相互の重な
    り部分を溶着することにより形成し、第1のバッグの溶
    着されていない2枚のプラスチックシート部分に第2の
    バッグの弱シール部分を挿着して、第1のバッグの弱シ
    ール部形成用シートと第2のバッグの弱シール部形成用
    シートが隣接し、かつ第1のバッグの溶着されていない
    2枚のプラスチックシートの間に第2のバッグの弱接着
    部分の少なくとも一部が重なるようにして、第1のバッ
    グの溶着されていない2枚のプラスチックシート部分と
    第2のバッグの弱シール部分の重なり部分を溶着する請
    求項2に記載の複室容器の製造方法。
  4. 【請求項4】 弱シール部形成用シートが、バッグを構
    成するプラスチックシートの内層を形成するプラスチッ
    クと該プラスチックと相溶性を有しないプラスチックと
    をブレンドした材料で形成された請求項3に記載の複室
    容器の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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