JPH0729876Y2 - 椅子における背もたれのロッキング装置 - Google Patents
椅子における背もたれのロッキング装置Info
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- JPH0729876Y2 JPH0729876Y2 JP9111090U JP9111090U JPH0729876Y2 JP H0729876 Y2 JPH0729876 Y2 JP H0729876Y2 JP 9111090 U JP9111090 U JP 9111090U JP 9111090 U JP9111090 U JP 9111090U JP H0729876 Y2 JPH0729876 Y2 JP H0729876Y2
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- Japan
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- backrest
- support
- backrest support
- free end
- seat
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、事務用等の椅子において、椅子に座った人の
体重に応じて、背もたれのクッション性能(硬さ)を調
節できるようにした背もたれのロッキング装置に関する
ものである。
体重に応じて、背もたれのクッション性能(硬さ)を調
節できるようにした背もたれのロッキング装置に関する
ものである。
事務用等の椅子における背もたれのロッキング装置は、
例えば特開平1−124406号公報に開示されているよう
に、背もたれの後傾動を、コイルばね等のばね体にて弾
性的に支持した構成になっていることは周知の通りであ
る。
例えば特開平1−124406号公報に開示されているよう
に、背もたれの後傾動を、コイルばね等のばね体にて弾
性的に支持した構成になっていることは周知の通りであ
る。
しかし、これら従来の椅子における背もたれのロッキン
グ装置は、背もたれの後傾動を、コイルばね等のばね定
数が一定のばね体にて単に支持したに過ぎないため、椅
子に座った人が背もたれにもたれ掛かった場合における
背もたれの後傾角度が、椅子に座った人の体重の軽重に
よって変化することになり、体重の違いに関係なく良好
な座り心地を与えることができないという問題があっ
た。
グ装置は、背もたれの後傾動を、コイルばね等のばね定
数が一定のばね体にて単に支持したに過ぎないため、椅
子に座った人が背もたれにもたれ掛かった場合における
背もたれの後傾角度が、椅子に座った人の体重の軽重に
よって変化することになり、体重の違いに関係なく良好
な座り心地を与えることができないという問題があっ
た。
つまり、椅子に座った人が背もたれにもたれ掛かった場
合に背もたれに掛かる荷重は、椅子に座った人の体重に
比例するが、背もたれの後傾動に対するばね体のばね定
数が一定であるため、ばね体を体重の軽い人に合わせて
ばね定数の小さいものに設定しておくと、体重の軽い人
が背もたれにもたれ掛かった場合には、背もたれが適度
の角度だけ後傾動して良好な座り心地を得ることができ
ても、体重の重い人が背もたれにもたれ掛かった場合に
は、背もたれが過度に後傾して座り心地が悪く、逆に、
ばね体を、体重の重い人に合わせてばね定数の大きいも
のに設定しておくと、体重の重い人が背もたれにもたれ
掛かった場合には、背もたれが適度の角度で後傾動して
良好な座り心地を得ることができても、体重の軽い人が
もたれ掛かった場合には、背もたれは僅かの角度しか後
傾動しせずに座り心地が悪いのである。
合に背もたれに掛かる荷重は、椅子に座った人の体重に
比例するが、背もたれの後傾動に対するばね体のばね定
数が一定であるため、ばね体を体重の軽い人に合わせて
ばね定数の小さいものに設定しておくと、体重の軽い人
が背もたれにもたれ掛かった場合には、背もたれが適度
の角度だけ後傾動して良好な座り心地を得ることができ
ても、体重の重い人が背もたれにもたれ掛かった場合に
は、背もたれが過度に後傾して座り心地が悪く、逆に、
ばね体を、体重の重い人に合わせてばね定数の大きいも
のに設定しておくと、体重の重い人が背もたれにもたれ
掛かった場合には、背もたれが適度の角度で後傾動して
良好な座り心地を得ることができても、体重の軽い人が
もたれ掛かった場合には、背もたれは僅かの角度しか後
傾動しせずに座り心地が悪いのである。
本考案は、この問題を解消した背もたれのロッキング装
置を提供することを目的とするものである。
置を提供することを目的とするものである。
この目的を達成するため請求項1では、背もたれが取り
ついた背もたれ支持体を、脚体の上部に取り付けた支持
機構の前部に横支軸を介して後傾動自在に枢着し、該背
もたれ支持体の上方に、座体を、座体用ばね体に抗して
下降動するように配設し、前記支持機構と背もたれ支持
体との間に、自由端部を上下に位置したコイル状のねじ
りばね体を、その下自由端部を前記支持機構に前後回動
自在に枢支し、ねじりばね体の上自由端部を前記背もた
れ支持体の下面に前後摺動自在に接当するように配設す
る一方、前記座体と背もたれ支持体とのうち何れか一方
に押圧体を、他方には前記押圧体に接当する被押圧体
を、座体の下降動にて被押圧体が後向きに回動又は移動
するように設け、前記被押圧体に、前記ねじりばね体の
上自由端部を連結する構成にした。
ついた背もたれ支持体を、脚体の上部に取り付けた支持
機構の前部に横支軸を介して後傾動自在に枢着し、該背
もたれ支持体の上方に、座体を、座体用ばね体に抗して
下降動するように配設し、前記支持機構と背もたれ支持
体との間に、自由端部を上下に位置したコイル状のねじ
りばね体を、その下自由端部を前記支持機構に前後回動
自在に枢支し、ねじりばね体の上自由端部を前記背もた
れ支持体の下面に前後摺動自在に接当するように配設す
る一方、前記座体と背もたれ支持体とのうち何れか一方
に押圧体を、他方には前記押圧体に接当する被押圧体
を、座体の下降動にて被押圧体が後向きに回動又は移動
するように設け、前記被押圧体に、前記ねじりばね体の
上自由端部を連結する構成にした。
また、請求項2では、背もたれ支持体と座体とねじりば
ね体とを請求項1と同様の構成にした場合において、前
記座体と背もたれ支持体とのうち何れか一方に傾斜ガイ
ド面を備えたガイド体を、他方には前記ガイド体の傾斜
ガイド面に接当する接当部を、座体の下降動にて当該座
体が後ろ向きに移動するように設け、前記座体に対し
て、前記ねじりばね体の上自由端部を連動連結する構成
にした。
ね体とを請求項1と同様の構成にした場合において、前
記座体と背もたれ支持体とのうち何れか一方に傾斜ガイ
ド面を備えたガイド体を、他方には前記ガイド体の傾斜
ガイド面に接当する接当部を、座体の下降動にて当該座
体が後ろ向きに移動するように設け、前記座体に対し
て、前記ねじりばね体の上自由端部を連動連結する構成
にした。
請求項1の構成において、椅子に人が座って座体に荷重
(体重)が掛かると、座体が、座体用ばね体の弾性に抗
して、背もたれ支持体との間の間隔が狭まるように下降
動すると共に、押圧体にて、被押圧体が椅子の後方に向
けて回動又は移動し、その結果、ねじりばね体に対する
荷重の作用点たる上自由端部が、椅子の後方に向ける引
っ張られ、ねじりばね体は、その上自由端部を背もたれ
支持体の下面に接当した状態で、下自由端部箇所を中心
にして後向きに回動する。
(体重)が掛かると、座体が、座体用ばね体の弾性に抗
して、背もたれ支持体との間の間隔が狭まるように下降
動すると共に、押圧体にて、被押圧体が椅子の後方に向
けて回動又は移動し、その結果、ねじりばね体に対する
荷重の作用点たる上自由端部が、椅子の後方に向ける引
っ張られ、ねじりばね体は、その上自由端部を背もたれ
支持体の下面に接当した状態で、下自由端部箇所を中心
にして後向きに回動する。
また、請求項2の構成においては、椅子に人が座って座
体に荷重(体重)が掛かると、座体が、座体用ばね体の
弾性に抗して、背もたれ支持体との間の間隔が狭まるよ
うに下降動すると共に、ガイド体によるガイド作用に
て、座が椅子の後方に向けて移動し、その結果,ねじり
ばね体に対する荷重の作用点たる上自由端部が、椅子の
後方に向けて引っ張られ、ねじりばね体は、その上自由
端部を背もたれ支持体の下面に接当した状態で、下自由
端部箇所を中心にして後向きに回動する。
体に荷重(体重)が掛かると、座体が、座体用ばね体の
弾性に抗して、背もたれ支持体との間の間隔が狭まるよ
うに下降動すると共に、ガイド体によるガイド作用に
て、座が椅子の後方に向けて移動し、その結果,ねじり
ばね体に対する荷重の作用点たる上自由端部が、椅子の
後方に向けて引っ張られ、ねじりばね体は、その上自由
端部を背もたれ支持体の下面に接当した状態で、下自由
端部箇所を中心にして後向きに回動する。
つまり、座体への人の着座にて、背もたれ支持体の後傾
動を支持するためのねじりばね体に対する荷重の作用点
が、椅子の後方に向けて、換言すると、背もたれ支持体
の枢着部たる横支軸から遠ざかるように移動する。
動を支持するためのねじりばね体に対する荷重の作用点
が、椅子の後方に向けて、換言すると、背もたれ支持体
の枢着部たる横支軸から遠ざかるように移動する。
この場合、座体用ばね体のばね定数が一定であることに
より、座体の下降量は、椅子に座った人の体重に比例し
て変化するから、ねじりばね体の上自由端部が椅子の後
方に向けて移動する距離も、椅子に座った人の体重の大
きさに略比例して変化することになる。
より、座体の下降量は、椅子に座った人の体重に比例し
て変化するから、ねじりばね体の上自由端部が椅子の後
方に向けて移動する距離も、椅子に座った人の体重の大
きさに略比例して変化することになる。
そして、椅子に座った人が背もたれにもたれ掛かると、
背もたれ支持体は、ねじりばね体の弾性に抗して、換言
すると、ねじりばね体を撓み変形させつつ、前部の横支
軸箇所を中心にして後傾動する。
背もたれ支持体は、ねじりばね体の弾性に抗して、換言
すると、ねじりばね体を撓み変形させつつ、前部の横支
軸箇所を中心にして後傾動する。
子の場合、背もたれ支持体は横支軸にて枢着されている
ので、背もたれに人がもたれ掛かることによって背もた
れ支持体に作用した荷重は、ねじりばね体に対してモー
メントとして作用するが、横支軸から背もたれまでの距
離は一定であるから、背もたれ支持体の後傾角度(換言
するとねじりばね体の撓み変形量)は、横支軸からねじ
りばね体の上自由端部までの距離に反比例して小さくな
る。つまり、背もたれ支持体への荷重が同じであれば、
横支軸からねじりばね体の上自由端部までの距離が大き
いほど、背もたれ支持体の後傾角度は小さくなり、ま
た、背もたれ支持体への荷重が増大しても、横支軸から
ねじりばね体の上自由端部までの距離が増大すると、背
もたれ支持体の後傾角度の増大を回避できることにな
る。
ので、背もたれに人がもたれ掛かることによって背もた
れ支持体に作用した荷重は、ねじりばね体に対してモー
メントとして作用するが、横支軸から背もたれまでの距
離は一定であるから、背もたれ支持体の後傾角度(換言
するとねじりばね体の撓み変形量)は、横支軸からねじ
りばね体の上自由端部までの距離に反比例して小さくな
る。つまり、背もたれ支持体への荷重が同じであれば、
横支軸からねじりばね体の上自由端部までの距離が大き
いほど、背もたれ支持体の後傾角度は小さくなり、ま
た、背もたれ支持体への荷重が増大しても、横支軸から
ねじりばね体の上自由端部までの距離が増大すると、背
もたれ支持体の後傾角度の増大を回避できることにな
る。
しかして、前記のように、本考案によれば、ねじりばね
体の上自由端部が、椅子に座った人の体重の大きさに略
比例して後方に移動し、支軸からねじりばね体の上自由
端部までの距離が、椅子に座った人の体重に比例して変
化するから、背もたれ支持体に対する荷重が変化して
も、ねじりばね体に対するモーメントは略一定となるよ
うに自動的に調節され、その結果、背もたれ支持体の後
傾角度を、椅子に座った人の体重の違いに関係なく、略
一定に保持することができることになる。
体の上自由端部が、椅子に座った人の体重の大きさに略
比例して後方に移動し、支軸からねじりばね体の上自由
端部までの距離が、椅子に座った人の体重に比例して変
化するから、背もたれ支持体に対する荷重が変化して
も、ねじりばね体に対するモーメントは略一定となるよ
うに自動的に調節され、その結果、背もたれ支持体の後
傾角度を、椅子に座った人の体重の違いに関係なく、略
一定に保持することができることになる。
従って、本考案によれば、背もたれ支持体の後傾角度
を、椅子に座った人の体重の違いに関係なく、略一定に
保持することができるから、1台の椅子にて、体重が種
々異なる人に対して良好な座り心地を与えることができ
る効果を有する。
を、椅子に座った人の体重の違いに関係なく、略一定に
保持することができるから、1台の椅子にて、体重が種
々異なる人に対して良好な座り心地を与えることができ
る効果を有する。
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、第
1〜4図は請求項1に対する第1の実施例を示し、これ
らの図において符号1は椅子の脚体を、符号2は前記脚
体1の上端に取り付いた支持機構を各々示し、該支持機
構2は、前記脚体の上端に嵌着した断面上向きコ字状の
固定枠体3にて構成されている。
1〜4図は請求項1に対する第1の実施例を示し、これ
らの図において符号1は椅子の脚体を、符号2は前記脚
体1の上端に取り付いた支持機構を各々示し、該支持機
構2は、前記脚体の上端に嵌着した断面上向きコ字状の
固定枠体3にて構成されている。
符号4は、金属板等の剛性板にて形成した背もたれ支持
体を示し、該背もたれ支持体4の後端に背もたれ取り付
け杆5を固着して、該背もたれ取り付け杆5にクッショ
ン7付きの背もたれ6を設ける一方、背もたれ支持体4
の前端部に折り曲げ形成した左右両側板4aを、前記固定
枠体3における左右両側板3aの前端部に、横支軸8にて
回動自在に枢着する。
体を示し、該背もたれ支持体4の後端に背もたれ取り付
け杆5を固着して、該背もたれ取り付け杆5にクッショ
ン7付きの背もたれ6を設ける一方、背もたれ支持体4
の前端部に折り曲げ形成した左右両側板4aを、前記固定
枠体3における左右両側板3aの前端部に、横支軸8にて
回動自在に枢着する。
符号9は、前記背もたれ支持体4の上方に配設した座体
を示し、該座体9は、座板10にクッション材11を張設し
て成り、前記座板10の下面に、前記背もたれ支持体4の
左右両側面に沿って下向きに延びるブラケット12を前後
一対ずつ設け、これらブラケット12に穿設した上下長手
のガイド穴13に、背もたれ支持体4に折り曲げ形成した
側板4a及び下向きブラケット片4bに貫通したガイドピン
15を挿通する一方、座板10と背もたれ支持体9との間
に、圧縮ばね16を適宜個数介挿して、これら圧縮ばね16
の弾性に抗して、座体9が背もたれ支持体4に対して下
降動し、且つ、固定枠体3に対して背もたれ支持体4と
一体的に後傾動するように構成する。
を示し、該座体9は、座板10にクッション材11を張設し
て成り、前記座板10の下面に、前記背もたれ支持体4の
左右両側面に沿って下向きに延びるブラケット12を前後
一対ずつ設け、これらブラケット12に穿設した上下長手
のガイド穴13に、背もたれ支持体4に折り曲げ形成した
側板4a及び下向きブラケット片4bに貫通したガイドピン
15を挿通する一方、座板10と背もたれ支持体9との間
に、圧縮ばね16を適宜個数介挿して、これら圧縮ばね16
の弾性に抗して、座体9が背もたれ支持体4に対して下
降動し、且つ、固定枠体3に対して背もたれ支持体4と
一体的に後傾動するように構成する。
符号17は、固定枠体3の底面と背もたれ支持体4との間
に配設した左右一対のねじりばね体であり、これら左右
両ねじりばね体17の上自由端部17aを一体的に連接し
て、該上自由端部17a及び左右両下自由端部17bが椅子の
後方に延びるように配設し、左右両下自由端部17びを前
記支軸8と略平行に延びるように屈曲して、これら左右
両下自由端部17bを、押さえ部材18にて固定枠体3に回
動自在に枢支することにより、左右両ねじりばね体17
が、下自由端部17bを中心にして椅子の後方に向けて回
動するように構成する。
に配設した左右一対のねじりばね体であり、これら左右
両ねじりばね体17の上自由端部17aを一体的に連接し
て、該上自由端部17a及び左右両下自由端部17bが椅子の
後方に延びるように配設し、左右両下自由端部17びを前
記支軸8と略平行に延びるように屈曲して、これら左右
両下自由端部17bを、押さえ部材18にて固定枠体3に回
動自在に枢支することにより、左右両ねじりばね体17
が、下自由端部17bを中心にして椅子の後方に向けて回
動するように構成する。
なお、ねじりばね体17は、その上下両自由端部17a,17b
を椅子の前方に向けて延びるように配設しても良い。
を椅子の前方に向けて延びるように配設しても良い。
そして、前記背もたれ支持体4のうちねじりばね体17の
後方に位置した部位に孔19を穿設し、該孔19の箇所に、
詳しくは後述する押圧体26に対する被押圧体の一例とし
て、後方に向けて上傾した揺動杆20を配設し、該揺動杆
20の後端を、背もたれ支持体4のブラケット21に水平ピ
ン22にて枢着する一方、揺動杆20の先端に、平面視コ字
状にて形成した連動杆23の左右両後端部をピン24にて上
下回動自在に枢着し、該連動杆23の先端部を前記ねじり
ばね体17の上自由端部17aに回動自在に被嵌すると共
に、該連動杆23の先端部を、背もたれ支持体4に固着し
た上向き円弧状ガイド体25の下面に前後摺動自在に接当
する。
後方に位置した部位に孔19を穿設し、該孔19の箇所に、
詳しくは後述する押圧体26に対する被押圧体の一例とし
て、後方に向けて上傾した揺動杆20を配設し、該揺動杆
20の後端を、背もたれ支持体4のブラケット21に水平ピ
ン22にて枢着する一方、揺動杆20の先端に、平面視コ字
状にて形成した連動杆23の左右両後端部をピン24にて上
下回動自在に枢着し、該連動杆23の先端部を前記ねじり
ばね体17の上自由端部17aに回動自在に被嵌すると共
に、該連動杆23の先端部を、背もたれ支持体4に固着し
た上向き円弧状ガイド体25の下面に前後摺動自在に接当
する。
更に、前記座板10の下面のうち前記揺動杆20の上方に位
置した箇所に、下端後面を側面視で円弧面26aに形成し
て成る押圧体26を下向きに突設し、該押圧体26の円弧面
26aを前記揺動杆20の上面に接当する。
置した箇所に、下端後面を側面視で円弧面26aに形成し
て成る押圧体26を下向きに突設し、該押圧体26の円弧面
26aを前記揺動杆20の上面に接当する。
なお、前記連動杆23の先端部は二つ割り状に形成されて
おり、両割り片23aにてねじりばね体17の上自由端部17a
を挟んでから、両割り片23aを溶接又はねじ締結等にて
固着するようにしている。また、左右両ねじりばね体17
のばね定数よりも、各圧縮ばね16の全体としてのばね定
数が小さくなるように設定している。
おり、両割り片23aにてねじりばね体17の上自由端部17a
を挟んでから、両割り片23aを溶接又はねじ締結等にて
固着するようにしている。また、左右両ねじりばね体17
のばね定数よりも、各圧縮ばね16の全体としてのばね定
数が小さくなるように設定している。
符号27は、背もたれ支持体4の前傾を規制するリンク機
構である。
構である。
以上の構成において、椅子に人が座ると、座体9は圧縮
ばね16の弾性に抗して下降動して、座体9と背もたれ支
持体4との間の間隔が狭まるため、揺動杆20がカム体26
による押圧作用にて後方に向けて回動し、それに連れ
て、ねじりばね体17の上自由端部17aが円弧状ガイド体2
5の下面に沿って後方に引っ張られ、ねじりばね体17
は、下自由端部を中心にして全体として後方に回動す
る。
ばね16の弾性に抗して下降動して、座体9と背もたれ支
持体4との間の間隔が狭まるため、揺動杆20がカム体26
による押圧作用にて後方に向けて回動し、それに連れ
て、ねじりばね体17の上自由端部17aが円弧状ガイド体2
5の下面に沿って後方に引っ張られ、ねじりばね体17
は、下自由端部を中心にして全体として後方に回動す
る。
この場合、圧縮ばね16のばね定数が一定であることによ
り、座体9が背もたれ支持体4に対して下降する量は、
椅子に座った人の体重に比例して変化するから、ねじり
ばね体17の上自由端部17aが後方に移動する距離lも、
椅子に座った人の体重に比例して変化する。
り、座体9が背もたれ支持体4に対して下降する量は、
椅子に座った人の体重に比例して変化するから、ねじり
ばね体17の上自由端部17aが後方に移動する距離lも、
椅子に座った人の体重に比例して変化する。
そして、椅子に座った人が背もたれ6にもたれ掛かる
と、背もたれ支持体4は第1図に一点鎖線で示すよう
に、横支軸8を中心にしてねじりばね体17の弾性力に抗
して後傾動する。
と、背もたれ支持体4は第1図に一点鎖線で示すよう
に、横支軸8を中心にしてねじりばね体17の弾性力に抗
して後傾動する。
この場合、人が背もたれ6にもたれ掛かることによって
背もたれ支持体4に作用した荷重は、ねじりばね体17に
モーメントとして作用するが、支軸8から背もたれ6ま
での距離は一定であるから、ねじりばね体17に作用する
モーメントの大きさ、換言すると、ねじりばね体17を単
位長さだけ変形させるのに要する荷重の大きさは、支軸
8からねじりばね体17の上自由端部17aまでの距離に反
比例することになる。
背もたれ支持体4に作用した荷重は、ねじりばね体17に
モーメントとして作用するが、支軸8から背もたれ6ま
での距離は一定であるから、ねじりばね体17に作用する
モーメントの大きさ、換言すると、ねじりばね体17を単
位長さだけ変形させるのに要する荷重の大きさは、支軸
8からねじりばね体17の上自由端部17aまでの距離に反
比例することになる。
ところが、ねじりばね体17の上自由端部17aが後方に移
動する距離lが、椅子に座った人の体重に応じて変化す
ることにより、支軸8からねじりばね体17の上自由端部
17aまでの距離も椅子に座った人の体重に略比例して変
化するから、背もたれ支持体4に対する荷重が変化して
も、ねじりばね体17の上自由端部17aの移動により、背
もたれ支持体4に対する荷重の変化を相殺して、ねじり
ばね体に対するモーメントが略一定となるように自動的
に調節されるのであり、その結果、背もたれ支持体4の
後傾角度を、椅子に座った人の体重に関係なく略一定に
保持できるのである。
動する距離lが、椅子に座った人の体重に応じて変化す
ることにより、支軸8からねじりばね体17の上自由端部
17aまでの距離も椅子に座った人の体重に略比例して変
化するから、背もたれ支持体4に対する荷重が変化して
も、ねじりばね体17の上自由端部17aの移動により、背
もたれ支持体4に対する荷重の変化を相殺して、ねじり
ばね体に対するモーメントが略一定となるように自動的
に調節されるのであり、その結果、背もたれ支持体4の
後傾角度を、椅子に座った人の体重に関係なく略一定に
保持できるのである。
上記の実施例は、押圧体26を揺動杆20に接当させること
によってねじりばね体17を移動させるようにした場合で
あったが、第5図に示すように、背もたれ支持体4にお
ける孔19の左右内側縁の箇所に形成した左右一対のブラ
ケット28の長孔28aに、被押圧体の一例としての摺動ピ
ン29を前後移動自在及び回転自在に挿通する一方、座板
10の下面に、後面を後方に向けて上傾のガイド面30aに
形成して成る押圧体30を固着し、これら左右両押圧体30
のガイド面30aを前記摺動ピン29に接当することによ
り、座体9の下降動によって摺動ピン29が椅子の後方に
向けて移動するように構成し、更に、前記摺動ピン29又
はその支軸とねじりばね体17の上自由端部17aとを、ワ
イヤー31等の連動手段にて連結しても良い。
によってねじりばね体17を移動させるようにした場合で
あったが、第5図に示すように、背もたれ支持体4にお
ける孔19の左右内側縁の箇所に形成した左右一対のブラ
ケット28の長孔28aに、被押圧体の一例としての摺動ピ
ン29を前後移動自在及び回転自在に挿通する一方、座板
10の下面に、後面を後方に向けて上傾のガイド面30aに
形成して成る押圧体30を固着し、これら左右両押圧体30
のガイド面30aを前記摺動ピン29に接当することによ
り、座体9の下降動によって摺動ピン29が椅子の後方に
向けて移動するように構成し、更に、前記摺動ピン29又
はその支軸とねじりばね体17の上自由端部17aとを、ワ
イヤー31等の連動手段にて連結しても良い。
これらの場合において、押圧体26,30を背もたれ支持体
4に設けて、座体9の下面に、揺動杆20又は摺動ピン29
等の被押圧体を設けても良い。
4に設けて、座体9の下面に、揺動杆20又は摺動ピン29
等の被押圧体を設けても良い。
第6〜7図に示すのは、請求項2に対応する第2の実施
例を示す。
例を示す。
すなわち、この実施例においては、固定枠体3の前端部
に、斜め後方に向けて延びる板ばね32を固着し、該板ば
ね32の先端に座板10を固着することにより、座板9が背
もたれ支持体4に対して下降自在で且つ後方に移動し得
るように構成し、前記座板10の下面に、前端面を後方に
向けて斜め下向きの傾斜ガイド面33aに形成して成る左
右一対ずつのガイド体33を、前後方向に適宜列で突設
し、これら各ガイド体33を背もたれ支持体4に穿設した
孔34に貫通する一方、背もたれ支持体4における上面
に、ガイド体33の傾斜ガイド面33aに接当する接当部と
してのガイドローラ35を回転自在に軸支する。
に、斜め後方に向けて延びる板ばね32を固着し、該板ば
ね32の先端に座板10を固着することにより、座板9が背
もたれ支持体4に対して下降自在で且つ後方に移動し得
るように構成し、前記座板10の下面に、前端面を後方に
向けて斜め下向きの傾斜ガイド面33aに形成して成る左
右一対ずつのガイド体33を、前後方向に適宜列で突設
し、これら各ガイド体33を背もたれ支持体4に穿設した
孔34に貫通する一方、背もたれ支持体4における上面
に、ガイド体33の傾斜ガイド面33aに接当する接当部と
してのガイドローラ35を回転自在に軸支する。
そして、左右両ガイド体33の下端間を連結杆35にて連結
することにより、ガイド体33が孔34から抜け不能となる
ように構成し、任意の連結杆35とねじりばね体17の上自
由端部17aとを、ワイヤー31等の適宜連結手段にて連結
したものである。
することにより、ガイド体33が孔34から抜け不能となる
ように構成し、任意の連結杆35とねじりばね体17の上自
由端部17aとを、ワイヤー31等の適宜連結手段にて連結
したものである。
この実施例においては、椅子に人が座ると、座体9が板
ばね32の弾性に抗して下降動すると共に、ガイド体33の
傾斜ガイド面33aによるガイド作用にて、座体4が椅子
の後方に向けて水平移動し、この座体4の水平移動に連
れてねじりばね体17の上自由端部17aが後方に移動す
る。
ばね32の弾性に抗して下降動すると共に、ガイド体33の
傾斜ガイド面33aによるガイド作用にて、座体4が椅子
の後方に向けて水平移動し、この座体4の水平移動に連
れてねじりばね体17の上自由端部17aが後方に移動す
る。
この場合、前記第1の実施例と同様に、座体9の下降量
が椅子に座った人の体重に応じて変化することにより、
座体9の水平移動距離、延いてはねじりばね体17の上自
由端部17aの移動距離も、椅子に座った人の体重に応じ
て変化し、その結果、背もたれ支持体4の後傾角度が、
椅子に座った人の体重に関係なく略一定になるように自
動的に調節される。
が椅子に座った人の体重に応じて変化することにより、
座体9の水平移動距離、延いてはねじりばね体17の上自
由端部17aの移動距離も、椅子に座った人の体重に応じ
て変化し、その結果、背もたれ支持体4の後傾角度が、
椅子に座った人の体重に関係なく略一定になるように自
動的に調節される。
この第2の実施例において、座体9を板ばね32に取り付
けることに代えて、座体9を背もたれ支持体4に対して
適宜ガイド手段にて下降動及び後方にスライド自在に連
結し、背もたれ支持体4との間に圧縮ばね16を介挿して
も良いことは言うまでもないし、また、ガイド体33は背
もたれ支持体4に設けても良い。
けることに代えて、座体9を背もたれ支持体4に対して
適宜ガイド手段にて下降動及び後方にスライド自在に連
結し、背もたれ支持体4との間に圧縮ばね16を介挿して
も良いことは言うまでもないし、また、ガイド体33は背
もたれ支持体4に設けても良い。
本考案においては、支持機構は、上記各実施例のように
固定枠体のみで構成することに限らず、脚体に固着した
固定枠体と、該固定枠体にばねに抗して前傾し得るよう
に構成した可動部材とで構成し、可動部材に対しても背
もたれ支持体を枢着するようにしても良いのである。
固定枠体のみで構成することに限らず、脚体に固着した
固定枠体と、該固定枠体にばねに抗して前傾し得るよう
に構成した可動部材とで構成し、可動部材に対しても背
もたれ支持体を枢着するようにしても良いのである。
図面は本考案の実施例を示し、第1図は第1の実施例の
縦断側面図、第2図は第1図のII−II視断面図、第3図
は第1図のIII−III視断面図、第4図は第1図のIV−IV
視平面図、第5図は第1の実施例の変形例を示す要部斜
視図、第6図は第2の実施例の縦断側面図、第7図は第
6図のVII−VII視概略断面図である。 1……脚体、2……支持機構、3……固定枠体、4……
背もたれ支持体、6……背もたれ、8……横支軸、9…
…座体、10……座板、16……座体用の圧縮ばね、17……
ねじりばね体、17a……上自由端部、17b……下自由端
部、20……被押圧体の一例としての揺動杆、23……連動
杆、25……円弧状ガイド体、26,30……押圧体、33……
ガイド体、31……ワイヤー、32……座体用板ばね、35…
…接当部の一例としてのガイドローラ。
縦断側面図、第2図は第1図のII−II視断面図、第3図
は第1図のIII−III視断面図、第4図は第1図のIV−IV
視平面図、第5図は第1の実施例の変形例を示す要部斜
視図、第6図は第2の実施例の縦断側面図、第7図は第
6図のVII−VII視概略断面図である。 1……脚体、2……支持機構、3……固定枠体、4……
背もたれ支持体、6……背もたれ、8……横支軸、9…
…座体、10……座板、16……座体用の圧縮ばね、17……
ねじりばね体、17a……上自由端部、17b……下自由端
部、20……被押圧体の一例としての揺動杆、23……連動
杆、25……円弧状ガイド体、26,30……押圧体、33……
ガイド体、31……ワイヤー、32……座体用板ばね、35…
…接当部の一例としてのガイドローラ。
Claims (2)
- 【請求項1】背もたれが取り付いた背もたれ支持体を、
脚体の上部に取り付けた支持機構の前部に横支軸を介し
て後傾動自在に枢着し、該背もたれ支持体の上方に、座
体を、座体用ばね体に抗して下降動するように配設し、
前記支持機構と背もたれ支持体との間に、自由端部を上
下に位置したコイル状のねじりばね体を、その下自由端
部を前記支持機構に前後回動自在に枢支し、ねじりばね
体の上自由端部を前記背もたれ支持体の下面に前後摺動
自在に接当するように配設する一方、前記座体と背もた
れ支持体とのうち何れか一方に押圧体を、他方には前記
押圧体に接当する被押圧体を、座体の下降動にて被押圧
体が後向きに回動又は移動するように設け、前記被押圧
体に、前記ねじりばね体の上自由端部を連結したことを
特徴とする椅子における背もたれのロッキング装置。 - 【請求項2】背もたれが取り付いた背もたれ支持体を、
脚体の上部に取り付けた支持機構の前部に横支軸を介し
て後傾動自在に枢着し、該背もたれ支持体の上方に、座
体を、座体用ばね体に抗して下降動するように配設し、
前記支持機構と背もたれ支持体との間に、自由端部を上
下に位置したコイル状のねじりばね体を、その下自由端
部を前記支持機構に前後回動自在に枢支し、ねじりばね
体の上自由端部を前記背もたれ支持体の下面に前後摺動
自在に接当するように配設する一方、前記座体と背もた
れ支持体とのうち何れか一方には傾斜ガイド面を備えた
ガイド体を、他方には前記ガイド体の傾斜ガイド面に接
当する接当部を、座体の下降動にて当該座体が後ろ向き
に移動するように設け、前記座体に対して、前記ねじり
ばね体の上自由端部を連動連結したことを特徴とする椅
子における背もたれのロッキング装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9111090U JPH0729876Y2 (ja) | 1990-08-29 | 1990-08-29 | 椅子における背もたれのロッキング装置 |
US07/633,962 US5224758A (en) | 1989-12-27 | 1990-12-26 | Tilting control assembly for chair |
DE69021353T DE69021353T2 (de) | 1989-12-27 | 1990-12-27 | Anordnung zur Regelung der Neigung eines Stuhls. |
EP90125603A EP0435297B1 (en) | 1989-12-27 | 1990-12-27 | Tilting control assembly for chair |
KR1019900021956A KR0171580B1 (ko) | 1989-12-27 | 1990-12-27 | 의자의 경사작동제어장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9111090U JPH0729876Y2 (ja) | 1990-08-29 | 1990-08-29 | 椅子における背もたれのロッキング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0448853U JPH0448853U (ja) | 1992-04-24 |
JPH0729876Y2 true JPH0729876Y2 (ja) | 1995-07-12 |
Family
ID=31826428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9111090U Expired - Lifetime JPH0729876Y2 (ja) | 1989-12-27 | 1990-08-29 | 椅子における背もたれのロッキング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0729876Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-08-29 JP JP9111090U patent/JPH0729876Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0448853U (ja) | 1992-04-24 |
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