JPH09206156A - 椅 子 - Google Patents

椅 子

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Publication number
JPH09206156A
JPH09206156A JP11684096A JP11684096A JPH09206156A JP H09206156 A JPH09206156 A JP H09206156A JP 11684096 A JP11684096 A JP 11684096A JP 11684096 A JP11684096 A JP 11684096A JP H09206156 A JPH09206156 A JP H09206156A
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JP
Japan
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backrest
seat
plate
backrest support
seat receiving
Prior art date
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Pending
Application number
JP11684096A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Ito
和幸 伊藤
Sakuji Itou
作二 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takano Co Ltd
Original Assignee
Takano Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP11684096A priority Critical patent/JPH09206156A/ja
Publication of JPH09206156A publication Critical patent/JPH09206156A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 部品点数が少なくシンプルで背もたれと座部
が連動して動く椅子。 【解決手段】 座部1に垂直に取り付けられる左右一対
の座受けプレート5と、平行に並列配置され連結手段2
6によって相互に連結される背もたれ支持プレート6
と、後端側に揺動自在に取り付けられかつ連結手段25
と左右一対の背もたれ支持体7と、背もたれ支持体7の
揺動中心よりも前方で前後に並べて形成された前上がり
の傾斜角度を有している2箇所の長孔10,13からな
る溝カムと、座受けプレート5と背もたれ支持プレート
6とを摺動可能に連結するピン11,14と、背もたれ
支持体7と座受けプレート5とを連結してそれぞれ連動
させるプッシュロッド8と、背もたれ2を起立させる方
向に常時力を付与する反力付与装置27とを備え、背も
たれ2の傾動に伴って左右の座受けプレート5をプッシ
ュロッド8で同時に押圧し溝カムに沿って座受けプレー
ト5に斜め上方への変位を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は座部と背もたれとが
連動して動く椅子に関する。更に詳述すると、本発明
は、座る人の体重と背もたれに作用する反力とを関連づ
け、座る人の体重が変わると背もたれにかかる反力もそ
れに応じて変わる自動反力調整機構付きの椅子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、疲れ難い椅子を実現するため
に、着座姿勢を楽にするように座部と背もたれが座って
いる人の姿勢に応じて動くことが望まれている。
【0003】このような要望に応えるものとして、従来
種々の椅子が提案されている。例えば、図示していない
が最も古く一般的なものとしては、背もたれおよび座部
をスプリングによって支持し、座っている人が背もたれ
にもたれ掛かると背もたれ及び座部が後方に傾くものが
知られている。この機構の場合、背もたれが傾斜したと
しても、背もたれと座部との成す角度が一定であること
から、十分にリラックスできる姿勢をとることができな
い。しかも、背もたれを傾けるには一定の力を加える必
要があり、体重の軽い人には自分の体重を掛けただけで
は足りずに更に力を加えて背もたれを押し倒す必要があ
るし、また体重の重い人の場合には自分の体重をあずけ
てしまうと背もたれが簡単に倒れて反力が背中にかから
ない問題を有している。
【0004】そこで、図13に示すように、背もたれ1
01の下端部と座部102の後端部とをヒンジ継手10
3で連結すると共に、背もたれ101をその上下方向中
途部において水平支軸104によって前後方向に回動自
在にフレーム105に軸着し、さらに座部102の前端
に固定したクロスバー106の両端をフレーム前端側に
設けた座部ガイドの長孔107に沿って移動自在に案内
した椅子が提案されている(特開昭61−247418
号)。この椅子によれば、背もたれ101に寄り掛かる
と、背もたれ101が後方に傾動すると共にその動きに
連動して座部102が前方かつ上方に移動し、休息姿勢
がとれるように設けられている。
【0005】更に、着座する人の体重に応じて背もたれ
にかかる反力を自動的に調整する機構も提案されてい
る。例えば、特公平6−6089号には、背もたれと座
部との動きを連動させ、着座する人の体重に応じて背も
たれを傾けさせる力が変化する機構が提案されている。
【0006】この椅子は、図14に示すように、背板2
01を支持するほぼL字形の背枠202と、座部(図示
省略)に取り付けられる固定金具204と、脚柱205
の上端に固定された支持枠206と、この支持枠206
と固定金具204と背枠202とを連結するL形リンク
209と、背枠202と固定金具204とを連結するリ
ンク板208及びL形リンク209と支持枠206との
間で背枠202を起立させる方向に付勢する引っ張りば
ね210とから構成されている。背枠202は、ほぼ水
平な底辺部203のほぼ中央部分が支持枠206に軸2
07を回動中心として揺動自在に取付けられ、さらに軸
207を挟んで後方の背もたれ側が座部・固定金具20
4の後端部にリンク板208を介して連結されると共に
前端側が座部・固定金具204の前端部にL形リンク2
09を介して連結され、天秤のように支持されている。
リンク板208およびL形リンク209は、ともに背も
たれ側へ傾斜するようにピン継手210で座部・固定金
具204に連結されている。また、背枠202の底辺部
203の先端は、長孔211によってL形リンク209
の一辺のピン212と係合されている。
【0007】この椅子によれば、座っている人が背板2
01にもたれ掛かると、背枠202が軸207を回動中
心として図上時計回転方向に回動するので、L形リンク
209が反時計回転方向に回動して座部・固定金具20
4が前方に押し出されると共に背もたれ側のリンク板2
08が反時計回転方向へ回動して座部の後部が降下す
る。この場合、リンク板208およびL形リンク板20
9がそれぞれ後方に傾斜した状態から起立状態に移行す
るので、背枠に加えられる力は座部に加わる重さの影響
を受ける。このため、体重が軽い人は、小さな力(その
人が背板に持たれ掛かる重さ)で背板の傾動ができる。
一方、体重が重い人は、座部に加わる重さが大きいた
め、背板に掛かる力も大きいことが必要となる(体重の
重い人は、当然背板に持たれ掛かる力が大きくなる)。
すなわち、座る人の体重に合った強さに比例した力を背
板に掛けることにより、背板が傾動することとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示す椅子にあっては、背もたれ101を後方に傾動さ
せる際、背もたれ101の上半部側は後方に傾動する
が、下半部側は逆に前方へ突き出る動きをする。このた
め、使用者が背もたれ101に寄りかかって休息姿勢を
とろうとする際、使用者の背の動きと背もたれの動作と
が一致せず、違和感が生じるという問題点がある。ま
た、水平支軸104が背もたれ101の上下方向中途部
に位置しているので、体重の軽い人、座高の低い人等
は、背もたれ101に必要な荷重が掛けられず、背もた
れ101を後方に傾動させるのが困難となる問題点があ
る。さらには、座部102が背もたれ101の下端部に
連結されているので、座部102が前方へ移動するもの
の座空間の奥行きまでは広がらず、ゆったりとした休息
姿勢をとり難いなどの問題点がある。
【0009】また、図14に示す椅子にあっては、1本
の支柱で座部中央が支持される回転椅子用の自動反力調
整機構であり、座部に取り付けられる固定金具204と
脚柱205に取り付けられる支持枠206とこの支持枠
206に水平な底辺部203のほぼ中央が揺動自在に取
り付けられた大型のL型背枠202とを2枚のリンクプ
レート208,209で相互に連結する必要があること
から、構造が複雑であると共に高さ方向にも横方向にも
嵩張りスペースをとる。加えて、部品点数が多くなりコ
スト高となる。このため、座部の両側に固定脚を備える
簡易構造の固定椅子に適用することは難しいものであっ
た。しかも、前後のリンク板208,209が起立(鉛
直)状態を越える程の傾きが背もたれに与えられると、
座る人の体重が逆に背もたれの傾斜を加速する方向に作
用するため、背もたれの動きが一定でなく最後の方には
急速に沈むような感じを与え、特に体重の重い人ほど傾
動の後半に急速に背もたれが倒れ後ろに沈む感じを与え
る虞がある。
【0010】本発明は、部品点数が少なくかつ機構も薄
くスペースを取らない簡易構造の自動反力調整機構付き
の椅子を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、脚部に対し座部と背もたれ
とが連動して動く椅子において、相互に離れて座部に垂
直に取り付けられる左右一対の座受けプレートと、脚部
側へ取り付けられると共に座受けプレートと平行に並列
配置され連結手段によって相互に連結される背もたれ支
持プレートと、背もたれ支持プレートの後端側にそれぞ
れ下端部分が揺動自在に取り付けられかつ連結手段によ
って相互に連結される左右一対の背もたれ支持体と、座
受けプレートと背もたれ支持プレートのいずれかに背も
たれ支持体の揺動中心よりも前方で前後に並べて形成さ
れた前上がりの傾斜を有す2箇所の長孔からなる溝カム
と、溝カムに貫通して座受けプレートと背もたれ支持プ
レートとを摺動可能に連結するピンと、背もたれ支持体
と座受けプレートとを連結するプッシュロッドと、背も
たれ支持体と背もたれ支持プレートとの間に介在されて
背もたれを起立させる方向に常時力を付与する反力付与
装置とを備え、背もたれの傾動に伴って左右の座受けプ
レートをプッシュロッドで同時に押圧し溝カムに沿って
座受けプレートに斜め上方への変位を与えるようにして
いる。
【0012】また、請求項3記載の発明の椅子は、座部
に垂直に取り付けられる横断面ほぼコの字形の座受けプ
レートと、脚部側へ取り付けられて座受けプレートを収
容する横断面ほぼコの字形の背もたれ支持プレートと、
背もたれ支持プレートの後端側に揺動自在に取り付けら
れる背もたれ支持体と、座受けプレートと背もたれ支持
プレートのいずれか一方の座部に対し垂直な両側壁に背
もたれ支持体の揺動中心よりも前方でかつ前後に並べて
形成される前上がりの傾斜を有す2箇所の長孔からなる
溝カムと、座受けプレートあるいは背もたれ支持プレー
トの両側壁でそれぞれ両持支持され溝カムを貫通して座
受けプレートと背もたれ支持プレートとをそれぞれ摺動
可能に連結するピンと、背もたれ支持体と座受けプレー
トとを連結するプッシュロッドおよび背もたれ支持プレ
ート内に設置されて背もたれ支持体と背もたれ支持プレ
ートとの間に背もたれを起立させる方向の力を常時付与
する反力付与装置とを備えて成る自動反力調整ユニット
を脚部の両側にそれぞれ配置し、各自動反力調整ユニッ
トに背もたれと座部とを各々取り付けて左右の自動反力
調整機構を各々独立させて機能させ、背もたれと前記座
部とを連動させるようにしている。
【0013】したがって、背もたれに寄り掛かると、背
もたれ支持プレートのピン継手を中心として背もたれ全
体が後方に傾動する。その際、ピン継手を挟んで背もた
れの反対側にあるプッシュロッドが背もたれの傾斜と連
動して前方へ押し出され、座受けプレートを前方へ押し
出す。そして、カム溝を構成する長孔は上向きの傾斜角
度を有しているので、座受けプレートの前方への移動は
上方への動きに変換され、座部が持ち上げられる。この
ため、座っている人の体重が座部を押し下げる方向即ち
プッシュロッドを逆方向へ押し戻す力として作用し、背
もたれに反力を与える。この反力は背もたれが傾動し得
る範囲の全域において一定であり、後方へ倒れる際の抵
抗力・ブレーキとなり、背もたれが後方へ一気に傾動す
るのを防止する。しかも、このブレーキ力は体重に比例
するので、体重の重い人には強い反力が、軽い人には弱
い反力が作用し、背もたれおよび座部を着座する人の体
重によって適宜バランスする位置まで体の動きに追随さ
せて容易に移動させることができる。同時に、座部が前
方へ押し出されて重心位置が前方に移動するので、背も
たれが後方へ倒れてもバランスが崩れることがなく、ま
た座部が前方へ移動することによって座部と背もたれと
の成す角度が広がりより楽な休息姿勢をとることができ
る。
【0014】ここで、請求項1記載の発明の場合、背も
たれ支持プレートとこれに揺動自在に下端部が連結され
ている背もたれ支持体とは、各々連結手段で相互に連結
されることによってねじれを起こし難い一体構造とされ
ているので、背もたれ支持体の動きは左右の座受けプレ
ートにプッシュロッドを介して同時に伝達され、長孔内
をかじり(こう着)を起こさずにスムーズに移動する。
また、請求項3記載の発明の場合には、自動反力調整機
構全体がユニット化されて脚部の両側にそれぞ独立させ
て配置されているので、自動反力調整ユニットがぞれぞ
れ互いに独立して機能し、例えば背もたれに偏って寄り
掛かるような場合には背もたれの撓りを可能とする。
【0015】また、請求項2記載の発明の椅子は、脚フ
レームを座部の両側縁に配置した固定椅子であって、座
部の両側縁に座受けプレートと背もたれ支持プレートと
がそれぞれ設けられると共に両側の背もたれ支持体同士
と背もたれ支持プレート同士とがそれぞれ連結管で連結
され、背もたれ支持体と背もたれ支持プレートのそれぞ
れの連結管のほぼ中央でこれらの間に反力付与装置が配
置されるようにしている。この場合、座部の外に左右の
背もたれ支持プレートが配置され、そこから固定脚部を
出せるので、スタッキングの際に背もたれ支持プレート
が邪魔となることがない。
【0016】更に、請求項4記載の発明の椅子は、カム
溝を構成する長孔が前方の長孔の傾斜角度を後方の長孔
の傾斜角度よりも大きくすることが好ましい。この場
合、相対的に座部の前方が持ち上がると共に後方が沈む
ような関係で傾斜が与えられつつ全体に持ち上げられ尚
かつ前方へ移動する。したがって、背もたれの傾きが大
きくなっても重心位置の移動が少なくバランスが崩れ難
いので、安定的に安楽姿勢がとれリラックスできる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図1から
図8に本発明を固定椅子に適用した実施の一形態を示
す。この椅子は、座部1と背もたれ2およびこれらを支
持する脚部3とから主に構成され、それらの間に自動反
力調整機構4が組み込まれている。
【0018】自動反力調整機構4は、図1及び図6に示
すように、座部1に取り付けられる左右一対の座受けプ
レート5,5と、連結手段たる連結管26,26によっ
て相互に連結され脚部3に固定される背もたれ支持プレ
ート6,6と、この背もたれ支持プレート6,6にそれ
ぞれ揺動自在に取り付けられ連結手段たる連結管25に
よって相互に連結される左右一対の背もたれ支持体7,
7および該背もたれ支持体7,7と座受けプレート5,
5とを連結するプッシュロッド8,8とから構成されて
いる。
【0019】座受けプレート5は、図1に示すように、
L形に折り曲げられた板材からなり、一方の辺が座板9
の底面にビスなどで固着されて他方の辺が垂直方向に突
出するように配置されている。そして、座板9に対して
垂直に配置された他方の辺には背もたれ支持プレート6
を取り付けるための長孔10とプッシュロッド8を取り
付けるためのピン11を貫通させる穴12とがそれぞれ
穿設されている。また、背もたれ支持プレート6側には
プッシュロッド8を貫通するピン11が挿入される長孔
13が設けられている。これら長孔10,13は水平面
に対し前上がりの傾きを有し、座部1を斜め方向に昇降
させる溝カムを構成している。一方、ピン11は、プッ
シュロッド8と座受けプレート5および背もたれ支持プ
レート6を貫通した状態で長孔13内を摺動可能に固定
されている。例えば、ピン11がプッシュロッド8と座
受けプレート5及び背もたれ支持プレート6を貫通した
状態で、その両端の環状の溝15,15にEリング16
を嵌合して抜け止めが図られている。他方、ピン14
は、背もたれ支持プレート6の穴17に一端が圧入され
た上、必要に応じて溶接などで固着されている。
【0020】ここで、前方の長孔10と後方の長孔13
とでは図2に示すように傾きを異にし、前方の長孔10
の方が後方の長孔13よりも水平面に対し比較的に急な
角度で形成されている。例えば、前方の長孔10が水平
面に対して約45度程度に形成されているに対して後方
の長孔13は約15度程度に形成されている。このた
め、背もたれ2が傾くのに伴って背もたれプレート19
の先端のプッシュロッド8が座受けプレート5を前方へ
押し出すと、座部1の前方の浮上量に比べて後半分の上
昇量が小さいので、相対的に前方が浮上して後方が沈む
ような座部1の傾きが得られる。
【0021】また、背もたれ支持体7は、背板(図示省
略)とこれを支持する背もたれフレーム18およびこの
背もたれフレーム18の下端に溶接で固着されている背
もたれプレート19とから構成されている。そして、背
もたれプレート19部分が背もたれ支持プレート6に継
手ピン20で回転自在に連結されている。継手ピン20
は、背もたれ支持プレート6の穴21と背もたれプレー
ト19の穴22とを貫通し、ピン11と同様にEリング
を嵌合させることによって抜け止めが図られている。他
方、背もたれプレート19の下端にはプッシュロッド8
がピン継手で回動自在に取り付けられている。プッシュ
ロッド8を支持するピン24は、背もたれプレート19
の穴23に一端が圧入された上、必要に応じて溶接など
で固着されている。
【0022】背もたれ支持体7,7は、背もたれプレー
ト19,19同士が連結管25で横方向に連結されて一
体化されている。また、左右の背もたれ支持プレート
6,6同士も連結管26,26で相互に連結されてい
る。これによって、背もたれ支持プレート6,6と背も
たれ支持体7,7とはねじれを起こし難い一体構造とさ
れている。このため、背もたれの動きは座部の左右に離
して配置されている座受けプレート5,5に同時に伝達
され、長孔10,13内をかじりを起こさずにスムーズ
に移動する。
【0023】また、図4及び図6に示すように背もたれ
支持プレート6の連結管26と背もたれ支持体7の連結
管25との間には反力付与装置27が配置されている。
この反力付与装置27は背もたれ2に荷重がかからない
ときに背もたれ2を元の位置に戻すための力を付与する
ためのもので、圧縮コイルスプリング28とこれを保持
するマウント材とから構成されている。マウント材は、
本実施形態の場合、コイルスプリング28の両端をそれ
ぞれ保持する筒部材29と、これら筒部材29の一方に
コイルスプリング28を貫通して嵌入されるガイド棒3
0とから構成され、コイルスプリング28が圧縮される
ときに座屈しないように保持すると共に設定値以上は圧
縮されないようにして背もたれ2の傾動を規制する機能
を有する。各筒部材29,29は連結管25,26にそ
れぞれ設けられたブラケット32,32との間でヒンジ
31,31を構成している。
【0024】尚、本実施例では回転椅子にも使用できる
ように座の中心に相当する位置の連結管25,26の間
に脚柱取付金具33が設けられ、そこから僅かに外れた
ところに反力付与装置27が配置されている。したがっ
て、脚柱取付金具33に回転支柱を装着すれば、回転椅
子として構成することができる。しかし、本発明は、こ
れに特に限定されず、連結管25,26の中心に反力付
与装置27が配置されても良い。また、背もたれ支持フ
レーム6は図5〜図7に示すように、例えば台形に成形
された脚フレーム(脚部)3に対し固定されている。脚
フレーム3には補強フレーム34が設けられており、こ
の補強フレーム34に背もたれ支持フレーム6がねじ止
めなどで固定されている。補強フレーム34はL形を成
し、連結管25,26の支持を補強すると共に座る人が
誤って座受けフレーム5と背もたれ支持フレーム6との
間あるいは背もたれ支持フレーム6と補強フレーム34
との間に指などを挟み込まないように下側を被ってい
る。補強フレーム34は必要に応じて設けられ、場合に
よっては設置が省かれることもある。
【0025】以上のように構成された椅子によると、背
もたれにもたれ掛かると、背もたれ2が背もたれ支持体
7と背もたれ支持プレート6とを連結する継手ピン20
を回動中心として図上時計回転方向へ回動する。そし
て、これに伴ってピン20を挟んで背もたれ2とは反対
側のプッシュロッド8が座部1を前方へ押し出す。する
と、長孔10,13からなるカム溝内を連結ピン11,
14が移動して座部1が前方へ移動すると共に上向きの
変位が与えられる(図3参照)。上向きの変位は、カム
溝の傾斜角度が後方よりも前方のカム溝の方が急である
ため、相対的に前方が持ち上がり後方が沈むような関係
で与えられ、座部1の傾きが変化する。このとき、座っ
ている人の体重が座部1に加わっているので、座部1を
降下させようとする力が同時に発生する。背もたれ支持
体7に加えられる力は座部1に加わる重さの影響を受け
る。すなわち、座る人の体重に合った強さに比例した力
を背板に掛けることにより、背板が傾動することとな
る。したがって、体重が軽い人は、小さな力(その人が
背板に持たれ掛かる重さ)で背板の傾動ができる。一
方、体重が重い人は、座部に加わる重さが大きいため、
背板に掛かる力も大きいことが必要となる(体重の重い
人は、当然背板に持たれ掛かる力が大きくなる)。
【0026】このことから、座った人の体重に比例する
一定の反力が背もたれ支持体7の傾動する範囲内におい
て常時作用し、座部及び背もたれの動きが規制される。
このため、背板の傾動の反発力を座る人に応じてその都
度調節する必要がない。しかも、座部からの荷重に対す
る強い抵抗力が生じ、この強い抵抗力が背もたれの後方
への傾動に対向する大きなブレーキとなり、後方に一気
に傾動するのを防止すると共に座部が前動して重心位置
が前方に移動するので、後方に倒れてしまうのが防止さ
れる。
【0027】また、図9〜図12に他の実施形態を示
す。この実施形態の椅子は、背もたれ支持プレート46
をほぼコの字形(溝形)にしてその中に座受けプレート
45や背もたれ支持体47、反力付与装置67などを収
容しかつそれぞれ両持ち支持することによって、自動反
力調整機構をユニット化したものである。このユニット
化された自動反力調整装置(以下、自動反力調整ユニッ
トと呼ぶ)44は、座受けプレート45と、背もたれ支
持プレート46と、背もたれ支持体47と、座受けプレ
ート45と背もたれ支持プレート46とをそれぞれ摺動
可能に連結するピン51,54と、背もたれ支持体47
と座受けプレート45とを連結するプッシュロッド48
および反力付与装置67とから主に構成されている。
【0028】背もたれ支持プレート46は、図11に示
すように、ほぼコの字形に折り曲げられた溝形の板材か
ら成り、その溝内にそれよりもやや小さなほぼコの字形
(溝形)の座受けプレート45が向かい合うように収容
されている。座受けプレート45は座部41に垂直に取
り付けられ、背もたれ支持プレート46は脚フレーム
(脚部)43側へ取り付けられる。背もたれ支持プレー
ト46および座受けプレート45の各両側壁46A,4
6A,45A,45Aには、カム溝を構成する長孔5
0,53と両プレート45,46を摺動可能に連結する
ピン51,54を貫通させる穴52,57とがそれぞれ
形成されている。例えば、座受けプレート45には背も
たれ支持プレート46に固定されたピン54を通過させ
るための長孔50とプッシュロッド48の一端を取り付
けるためのピン51を貫通させる穴52とがそれぞれ穿
設されている。また、背もたれ支持プレート46側には
プッシュロッド48を貫通するピン51が通過する長孔
53とピン54を貫通させる穴57とが設けられてい
る。そして、背もたれ支持プレート46と座受けプレー
ト45とは各長孔50,53と孔52,57とを貫通す
る2本のピン51,54によって一方に対し他方が座部
に対して垂直な方向(一般に鉛直方向)にある一定範囲
で移動可能なように連結されている。各ピン51,54
は、コの字形の背もたれ支持プレート46の両側壁46
A,46Aを貫通した状態で図示していないEリングが
嵌め込まれて抜け止めが図られる。尚、長孔50,53
は座受けプレート45か背もたれ支持プレート46のい
ずれか一方の両側壁46A,46A,45A,45Aに
形成しても良く、本実施形態の如く双方のプレートに形
成する必要もない。
【0029】ここで、長孔50,53は水平面に対し前
上がりの傾きを有し、図示していない座部1を斜め方向
に昇降させる溝カムを構成している。前方の長孔50と
後方の長孔53とでは図9に示すように傾きを異にし、
前方の長孔50の方が後方の長孔53よりも水平面に対
し比較的に急な角度で形成されている。このため、背も
たれ42が傾くのに伴って背もたれプレート59の先端
のプッシュロッド48が座受けプレート45を前方へ押
し出すと、座部41の前方の浮上量に比べて後半分の上
昇量が小さいので、相対的に前方が浮上して後方が沈む
ような座部41の傾きが得られる。
【0030】また、座受けプレート45の更に内側には
背もたれ支持体47の一部を構成する背もたれプレート
59と座受けプレート45とを連結するプッシュロッド
48が収容されている。プッシュロッド48の他端と背
もたれプレート59とを連結するピン64は背もたれプ
レート59を貫通してその両端面を背もたれ支持プレー
ト46の両側壁46A,46Aの内面に当接させること
によって抜け落ちないように保持されている。このプッ
シュロッド48は座受けプレート45の両側壁45A,
45Aにそれぞれ連結される左右のリンクプレート部分
が横桁75で連結されたH形を成している。
【0031】背もたれ支持フレーム46の後端側には背
もたれ支持体47がピン60によって揺動自在に取り付
けられている。背もたれ支持体47は、背もたれ支持プ
レート内に収められるコの字形の背もたれプレート59
と背もたれ支持プレート46の外に突出して背もたれの
背板(図示省略)がビス止めされる背もたれフレーム5
8とから成る。背もたれプレート59は背もたれ支持プ
レート46の両側壁46A,46Aに沿ってそれぞれ配
置される2枚のプレート部分を横板76で連結したコの
字形を成し、横板部分76に背もたれフレーム58が溶
接付けされている。また、横板部分76と背もたれ支持
プレート46の底部分との間には反力付与装置67とし
ての圧縮コイルばねが設置されている。圧縮コイルばね
67は座屈を防ぐため背もたれプレート69の横板部分
76と背もたれ支持プレート46の底部分とにそれぞれ
設けられた凹部77,77(あるいは凸部)によって僅
かに後ろへ傾斜した状態で設置されている。ピン60は
コの字形の背もたれ支持プレート46の両側壁46A,
46Aを貫通して両端支持され図示していないEリング
が填め込まれて抜け止めが図られている。
【0032】以上のように構成された自動反力調整ユニ
ット44,44は、図12に示すように、脚部43の両
側にそれぞれ配置され、各自動反力調整ユニット44,
44毎に背もたれ42と座部41とが取り付けらてい
る。したがって、左右の自動反力調整ユニット44,4
4は各々独立して機能しながら背もたれ42と座部41
とを連動させるように設けられている。
【0033】ここで、脚部たる脚フレーム43は、特に
限定されるものではないが、例えば前後の脚パイプ7
8,79とそれらを連結する脚連結プレート80および
左右の脚パイプ78,78および79,79同士を連結
する脚連結パイプ81,81とによって構成され、脚フ
レーム単独で自立し得る構造に設けられている。脚連結
プレート80と脚連結パイプ81との間には、図示して
いないが背もたれ支持プレート46を受け支えるプレー
トが渡されている。この場合、脚連結パイプ81,81
は単純に脚パイプ78,78および79,79同士を連
結するだけなので図1〜図8に示す実施形態とは異なり
大きな剛性を必要としない。そこで、通常、この種のス
タックキング椅子に要求される程度の小径でかつ軽量の
パイプの採用で足りる。また、背もたれ支持プレート4
6および座受けプレート45はそれぞれコの字形のチャ
ネル材で構成されて連結ピン51,54を両端支持する
ようにしているので剛性が高まり板厚を薄くすることが
でき全体の軽量化が可能となる。
【0034】座部41および脚部43への自動反力調整
ユニット44,44の取付は、座受けプレート45およ
び背もたれ支持プレート46の底辺にそれぞれ設けられ
ている取付ねじ用の透孔82,83を利用して座受けプ
レート45および背もたれ支持体46を座部41と脚部
43とにそれぞれねじ止めすることによって行われる。
座受けプレート45は、本実施形態の場合、座部41側
にあらかじめ溶接着けされるユニット取付板84に対し
座受けプレート45の底辺部分がねじ止めされることに
よって固定される。また、背もたれ支持プレート46
は、脚連結パイプ81,81の間に亘って架設された図
示していないプレートに対しねじ止めされて脚部43側
へ取り付けられる。
【0035】この実施形態によれば、一対の自動反力調
整ユニット44,44は互いに独立しているのでどのよ
うな脚幅や構造の脚フレーム・脚部43に対しても組み
付けることができ、また組み付けることによって容易に
スタックキング椅子を座部41と背もたれ42がシンク
ロして動く椅子として構成することができる。即ち、コ
ンパクトな自動反力調整ユニット44,44で座部41
と背もたれ42とを連動して動かす自動反力調整機構付
き椅子を容易に実現することができる。因みに、この自
動反力調整ユニット44,44を組み込んだ椅子の背も
たれ42と座部41との動きは、図1〜図8に示す実施
形態のものと同じであるのでその説明を省略するが、自
動反力調整機構全体がユニット化されて脚部43の両側
にそれぞ独立させて配置されているので、左右の自動反
力調整ユニット44,44がぞれぞれ互いに独立して機
能し、例えば背もたれ42に偏って寄り掛かるような場
合には背もたれ42の撓りを可能とする。また、脚フレ
ーム43と自動反力調整ユニット44,44と座部41
および背もたれ42とを別々に管理することができる。
【0036】尚、上述の各例は本発明の好適な実施の形
態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、本実施の形態では固定椅子に適用した場
合について主に説明したが、これに特に限定されず、回
転椅子に適用することも可能である。この場合、脚柱に
支持される支持枠を連結手段としてその両側縁に背もた
れ支持プレートを固着ないし一体成形し、1本の背もた
れ支持体の先端にそれぞれ左右の背もたれプレートを回
転自在にピンで連結されている。また、左右の背もたれ
支持プレート6,6はある程度離して設ければ良く、図
6に示すように座部の両側縁付近に設けずに中央寄りに
設置し、脚フレーム3と背もたれ支持プレート6とを脚
継ぎパイプ等で接続するようにしても良い。更に、前方
の長孔10と後方の長孔13とは、座受けプレート5あ
るいは背もたれ支持プレート6のいずれか一方にのみ設
けても良いし、同じ傾斜角度にしても良い。例えば、前
方の長孔10を前下りに傾斜させると共に後方の長孔1
3を前上がりに傾斜させ、背もたれが傾斜したときの座
部と背もたれとの成す角度を広げて楽な姿勢をとり易く
することもある。
【0037】また、図9の実施形態では圧縮コイルばね
を反力付与装置67として採用し、背もたれ支持プレー
ト46の底と背もたれプレート59の横板部分76との
間に設置しているが、これに特に限定されず、背もたれ
支持プレート46内で背もたれを元の位置に復元させる
力が付与できるのであればどのような手段でもかまわな
い。例えば、ピン60にトーションコイルばねを巻き付
けてその両端を背もたれ支持プレート46の底と背もた
れプレート59の横板部分76とに引っかけるようにし
ても良いし、また板ばねや引っ張りばねを採用しても良
い。
【0038】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の椅子によると、背もたれを傾ける場合にも、背もたれ
に生ずる反力が背もたれが傾く範囲において常に一定で
かつ体重に比例して作用するので、傾斜の最後に急速の
傾くような感じを与えることがなく、体重の重い人には
強い反力が、体重の軽い人には弱い反力がそれぞれ作用
する。したがって、体重の重い人も軽い人も背もたれお
よび座部を体の動きに追随させて座部や背もたれを動か
すことができるので、長時間着座していても疲れること
が少ない。そして、座部と背もたれとの成す角度が開い
て尚かつ座部が前動して重心位置が前方に移動するの
で、窮屈でなくバランスを崩すことなくリラックスでき
る。
【0039】しかも、請求項1記載の発明の椅子による
と、座受けプレートと背もたれ支持プレートとの2枚の
薄板を重ねてピンを貫通させるだけの簡単な構造で背も
たれと座部との連動を可能としているので、機構が薄く
コンパクトにでき、スペースをとらない。しかも、少な
い部品で自動反力調整機構を構成することができるの
で、部品点数の削減によるコストダウンは勿論のこと組
立工数の削減並びに部品管理コストの低減によっても更
なるコストダウンが可能となる。
【0040】また、請求項3記載の発明の椅子による
と、背もたれ支持フレームや座受けフレームなどを断面
コの字形にまとめて反力付与装置も内蔵するようにして
ユニット化しているため、脚部、座部および背もたれへ
の組み付け性が格段に向上し、どのような脚幅の椅子に
対しても容易に取り付けることができる。また、反力付
与装置たるばねも背もたれ支持フレームと背もたれ支持
体との間に内蔵されているため、ばねを覆うカバーを必
要としない。このため、椅子の中央にばねを覆う実施形
態の場合に比べてばねを覆うカバーを少なくすることが
でき、その分だけコスト削減と組み付けの手間を省略す
ることができ、低コストとできる。更に、自動反力調整
機構を構成する背もたれ支持フレームと座受けプレー
ト、背もたれ支持体、プッシュロッドおよび反力付与装
置たるばねの全てが一つのユニットとなるように組み立
てられているので、部品管理が極めて容易となる。更
に、椅子の左右のユニットは互いに独立して機能するの
で、背もたれに偏って寄り掛かる場合などには、背もた
れの撓りを可能とできる。
【0041】また、請求項2の発明の椅子によると、座
部の外に背もたれ支持体が位置するので、椅子を積み重
ねて収納するのに有利である。また、背もたれ支持体が
捻れず、反力装置もスプリング1本で足りるので、部品
点数が更に少なくなる。更にこの場合、固定脚を取り付
けるときでも、脚継ぎパイプを必要とせずに、左右の背
もたれ支持プレートに直接にとりつけることができ、部
品点数の削減とそれによる組立工数の削減並びにコスト
ダウンを達成することができる。
【0042】更に、請求項4記載の発明の椅子による
と、背もたれが後方に傾動する際、座部は前方へ移動し
つつ相対的に前側が上昇すると共に後側が相対的に沈む
ように移動するので、座部と背もたれとが一定割合で共
に同方向に傾斜し、体が前にずれないで楽な姿勢をとる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の椅子の自動反力調整機構の一実施形態
を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の要部たる自動反力調整機構を背もたれ
を倒さない状態で示す側面図である。
【図3】図2の自動反力調整機構を背もたれを倒した状
態で示す側面図である。
【図4】図2の自動反力調整機構の底面図である。
【図5】図2の自動反力調整機構の正面図である。
【図6】椅子全体のフレーム構造を示す正面図である。
【図7】椅子全体のフレーム構造を示す右側面図であ
る。
【図8】椅子全体のフレーム構造を示す平面図である。
【図9】本発明の要部たる自動反力調整機構の他の実施
形態を背もたれを倒さない状態で示す側面図である。
【図10】図9の自動反力調整機構を座部に取り付けら
れる取付金具を除いて示す平面図である。
【図11】図9の自動反力調整機構のXI−XI線断面図で
ある。
【図12】椅子全体のフレーム構造とユニット化された
自動反力調整機構の配置とを示す平面図である。
【図13】座部と背もたれが連動して移動する従来の椅
子の一例を示す機構図である。
【図14】座部と背もたれが連動して移動する従来の椅
子の他の例を示す側面図である。
【符号の説明】
1,41 座部 2,42 背もたれ 3,43 脚部 4,44 自動反力調整機構 5,45 座受けプレート 6,46 背もたれ支持プレート 7,47 背もたれ支持体 8,48 プッシュロッド 10,50 前方の長孔 13,53 後方の長孔 11,51,14,54 座受けプレートと背もたれ支
持プレートとを摺動自在に連結するピン 25,26 連結管 27,67 反力付与装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脚部に対し座部と背もたれとが連動して
    動く椅子において、相互に離れて前記座部に垂直に取り
    付けられる左右一対の座受けプレートと、前記脚部側へ
    取り付けられると共に前記座受けプレートと平行に並列
    配置され連結手段によって相互に連結される背もたれ支
    持プレートと、前記背もたれ支持プレートの後端側にそ
    れぞれ下端部分が揺動自在に取り付けられかつ連結手段
    によって相互に連結される左右一対の背もたれ支持体
    と、前記座受けプレートと前記背もたれ支持プレートの
    いずれかに前記背もたれ支持体の揺動中心よりも前方で
    前後に並べて形成された前上がりの傾斜を有す2箇所の
    長孔からなる溝カムと、前記溝カムに貫通して前記座受
    けプレートと前記背もたれ支持プレートとを摺動可能に
    連結するピンと、前記背もたれ支持体と前記座受けプレ
    ートとを連結するプッシュロッドと、前記背もたれ支持
    体と前記背もたれ支持プレートとの間に介在されて背も
    たれを起立させる方向に常時力を付与する反力付与装置
    とを備え、前記背もたれの傾動に伴って左右の前記座受
    けプレートを前記プッシュロッドで同時に押圧し溝カム
    に沿って前記座受けプレートに斜め上方への変位を与え
    ることを特徴とする椅子。
  2. 【請求項2】 前記椅子は脚フレームを座部の両側縁に
    配置した固定椅子であって、座部の両側縁に前記座受け
    プレートと背もたれ支持プレートとがそれぞれ設けられ
    ると共に両側の前記背もたれ支持体同士と前記背もたれ
    支持プレート同士がそれぞれ連結管で連結され、背もた
    れ支持体と背もたれ支持プレートのそれぞれの連結管の
    ほぼ中央でこれらの間に前記反力付与装置が配置された
    ことを特徴とする請求項1記載の椅子。
  3. 【請求項3】 脚部に対し座部と背もたれとが連動して
    動く椅子において、前記座部に垂直に取り付けられる横
    断面ほぼコの字形の座受けプレートと、前記脚部側へ取
    り付けられて前記座受けプレートを収容する横断面ほぼ
    コの字形の背もたれ支持プレートと、前記背もたれ支持
    プレートの後端側に揺動自在に取り付けられる背もたれ
    支持体と、前記座受けプレートと前記背もたれ支持プレ
    ートのいずれか一方の前記座部に対し垂直な両側壁に前
    記背もたれ支持体の揺動中心よりも前方でかつ前後に並
    べて形成される前上がりの傾斜を有す2箇所の長孔から
    なる溝カムと、前記座受けプレートあるいは背もたれ支
    持プレートの両側壁でそれぞれ両持支持され前記溝カム
    を貫通して前記座受けプレートと前記背もたれ支持プレ
    ートとをそれぞれ摺動可能に連結するピンと、前記背も
    たれ支持体と前記座受けプレートとを連結するプッシュ
    ロッドおよび前記背もたれ支持プレート内に設置されて
    前記背もたれ支持体と前記背もたれ支持プレートとの間
    に背もたれを起立させる方向の力を常時付与する反力付
    与装置とを備えて成る自動反力調整ユニットを前記脚部
    の両側にそれぞれ配置し、各自動反力調整ユニットに背
    もたれと座部とを各々取り付けて左右の自動反力調整機
    構を各々独立させて機能させ、前記背もたれと前記座部
    とを連動させることを特徴とする椅子。
  4. 【請求項4】 前方の長孔が後方の長孔よりも傾斜角度
    が大きいことを特徴とする請求項1または3記載の椅
    子。
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