JP2562663Y2 - 上下傾動可能な座板を有する椅子 - Google Patents
上下傾動可能な座板を有する椅子Info
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- JP2562663Y2 JP2562663Y2 JP1704693U JP1704693U JP2562663Y2 JP 2562663 Y2 JP2562663 Y2 JP 2562663Y2 JP 1704693 U JP1704693 U JP 1704693U JP 1704693 U JP1704693 U JP 1704693U JP 2562663 Y2 JP2562663 Y2 JP 2562663Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、上下傾動可能な座板を
有する椅子に係わり、更に詳しくは着座者の前傾姿勢に
応じて座板が上下傾動して座面が前傾してなる椅子に関
する。
有する椅子に係わり、更に詳しくは着座者の前傾姿勢に
応じて座板が上下傾動して座面が前傾してなる椅子に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、座板が上下傾動可能な回転椅子は
各種提供されているが、脚部に対して座板を載置する座
支持部が固定的な所謂、学童用の簡易木製椅子には座板
が上下傾動するものは殆ど見受けられない。
各種提供されているが、脚部に対して座板を載置する座
支持部が固定的な所謂、学童用の簡易木製椅子には座板
が上下傾動するものは殆ど見受けられない。
【0003】例えば、実公平4−36680号公報にて
開示される椅子は、脚部に対して座部をリンク機構にて
連係し、該リンク機構を駆動させることによる座部の上
下動の移動量を前後で異なるように設定し、即ち、座部
を上昇させると同時に該座部が前傾するようになしたも
のである。
開示される椅子は、脚部に対して座部をリンク機構にて
連係し、該リンク機構を駆動させることによる座部の上
下動の移動量を前後で異なるように設定し、即ち、座部
を上昇させると同時に該座部が前傾するようになしたも
のである。
【0004】しかし、前記公報記載の椅子は、着座者の
前傾姿勢に応じて座板が前傾するものではないのであ
る。
前傾姿勢に応じて座板が前傾するものではないのであ
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案が前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、学童用等の簡易木製
椅子であって着座者の前傾姿勢に応じて座板が前傾する
ものであり、しかも上下傾動機構が簡単であって安価に
提供できる上下傾動可能な座板を有する椅子を提供する
点にある。
鑑み、解決しようとするところは、学童用等の簡易木製
椅子であって着座者の前傾姿勢に応じて座板が前傾する
ものであり、しかも上下傾動機構が簡単であって安価に
提供できる上下傾動可能な座板を有する椅子を提供する
点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、前述の課題解
決のために、脚部に固定的に支持した左右一対の座支持
部の前後方向に延びた上端面であって前端部を除く後部
を後傾状態の座板を載支する後傾支持面となすととも
に、前端部に後傾支持面に対して前下方へ傾斜し前傾状
態の座板を載支する前傾支持面を形成し、それぞれの座
支持部内面側であって前記後傾支持面と前傾支持面との
境界の頂点を略中心として長尺の弾性体を前後方向に配
し、該弾性体の後部を座支持部の内面に固定するととも
に、前部を座板の下面に固定してなる上下傾動可能な座
板を有する椅子を構成した。
決のために、脚部に固定的に支持した左右一対の座支持
部の前後方向に延びた上端面であって前端部を除く後部
を後傾状態の座板を載支する後傾支持面となすととも
に、前端部に後傾支持面に対して前下方へ傾斜し前傾状
態の座板を載支する前傾支持面を形成し、それぞれの座
支持部内面側であって前記後傾支持面と前傾支持面との
境界の頂点を略中心として長尺の弾性体を前後方向に配
し、該弾性体の後部を座支持部の内面に固定するととも
に、前部を座板の下面に固定してなる上下傾動可能な座
板を有する椅子を構成した。
【0007】
【作用】以上の如き内容からなる本考案の上下傾動可能
な座板を有する椅子は、通常の状態、即ち座板が後傾状
態にある場合には、該座板が脚部に固定的に支持した左
右一対の座支持部の上端面であって後部の後傾支持面上
に載支されて安定し、着座者が前傾姿勢をとった場合に
は、後傾支持面と前傾支持面との境界の頂点を支点とし
て座板が弾性体の弾性力に抗して前傾し、前傾支持面上
に載支されて安定するのである。また、着座者が前傾姿
勢から立起姿勢をとった場合には、座板に作用する前傾
力が減少して、弾性体の弾性復元力が勝って初期の後傾
状態に復元するのである。
な座板を有する椅子は、通常の状態、即ち座板が後傾状
態にある場合には、該座板が脚部に固定的に支持した左
右一対の座支持部の上端面であって後部の後傾支持面上
に載支されて安定し、着座者が前傾姿勢をとった場合に
は、後傾支持面と前傾支持面との境界の頂点を支点とし
て座板が弾性体の弾性力に抗して前傾し、前傾支持面上
に載支されて安定するのである。また、着座者が前傾姿
勢から立起姿勢をとった場合には、座板に作用する前傾
力が減少して、弾性体の弾性復元力が勝って初期の後傾
状態に復元するのである。
【0008】
【実施例】次に添付図面に示した実施例に基づき更に本
考案の詳細を説明する。図1は本考案の椅子の代表的実
施例を示し、図2はその要部の省略斜視図、図3は同じ
く要部の断面図を示し、図中1は脚部、2は椅子本体を
それぞれ示している。
考案の詳細を説明する。図1は本考案の椅子の代表的実
施例を示し、図2はその要部の省略斜視図、図3は同じ
く要部の断面図を示し、図中1は脚部、2は椅子本体を
それぞれ示している。
【0009】前記脚部1は、左右一対の反対称形状の支
脚3,3を有し、両支脚3,3は下端前後部において横
連杆4,4で互いに連結するとともに、前端上下中間部
において足載せ板5で互いに連結した構造のものであ
る。前記支脚3は、接地杆6の前端部に前垂杆7を立設
するとともに、後端部に前記前垂杆7と同一高さの後垂
杆8を立設し、前垂杆7の上端と後垂杆8の上端間に水
平杆9を固定し、また前垂杆7の内側には多段に水平な
嵌合溝10,…を形成し、該嵌合溝10の中央部に側方
へ貫通した通孔11をそれぞれ形成し、前記足載せ板5
の一端を嵌合溝10に嵌合し且つ該通孔11から挿入し
たネジ12で固定可能となし、更に前記前垂杆7と後垂
杆8のそれぞれの上部には上下方向に一定間隔毎に複数
の取付孔13,…を側方へ貫設している。
脚3,3を有し、両支脚3,3は下端前後部において横
連杆4,4で互いに連結するとともに、前端上下中間部
において足載せ板5で互いに連結した構造のものであ
る。前記支脚3は、接地杆6の前端部に前垂杆7を立設
するとともに、後端部に前記前垂杆7と同一高さの後垂
杆8を立設し、前垂杆7の上端と後垂杆8の上端間に水
平杆9を固定し、また前垂杆7の内側には多段に水平な
嵌合溝10,…を形成し、該嵌合溝10の中央部に側方
へ貫通した通孔11をそれぞれ形成し、前記足載せ板5
の一端を嵌合溝10に嵌合し且つ該通孔11から挿入し
たネジ12で固定可能となし、更に前記前垂杆7と後垂
杆8のそれぞれの上部には上下方向に一定間隔毎に複数
の取付孔13,…を側方へ貫設している。
【0010】前記椅子本体2は、前後方向に配した左右
一対の座支持部14,14とその後部に立設した背凭れ
部15と座部16とより構成されている。前記座支持部
14は、前高後低に配した側支杆17の後端に背凭れ杆
18をその下端部を下方に突出させて立設するととも
に、前端に下方へ延びた支持杆19を固定して構成し、
両側の座支持部14,14は側支杆17,17の後部間
及び支持杆19,19の上下中間位置間にそれぞれ横連
杆20,21を連結して一体化している。また、前記背
凭れ部15は、前記側支杆17,17の後端に立設した
前記背凭れ杆18,18の上部と、該背凭れ杆18,1
8間に連結した背凭れ板22とで構成されている。そし
て、前記背凭れ杆18,18の下端部及び支持杆19,
19を両支脚3,3間に位置させて、該背凭れ杆18及
び支持杆19の下端部を前記取付孔13,…に挿通した
ネジ23にて選択的に高さ調節可能に固定している。
一対の座支持部14,14とその後部に立設した背凭れ
部15と座部16とより構成されている。前記座支持部
14は、前高後低に配した側支杆17の後端に背凭れ杆
18をその下端部を下方に突出させて立設するととも
に、前端に下方へ延びた支持杆19を固定して構成し、
両側の座支持部14,14は側支杆17,17の後部間
及び支持杆19,19の上下中間位置間にそれぞれ横連
杆20,21を連結して一体化している。また、前記背
凭れ部15は、前記側支杆17,17の後端に立設した
前記背凭れ杆18,18の上部と、該背凭れ杆18,1
8間に連結した背凭れ板22とで構成されている。そし
て、前記背凭れ杆18,18の下端部及び支持杆19,
19を両支脚3,3間に位置させて、該背凭れ杆18及
び支持杆19の下端部を前記取付孔13,…に挿通した
ネジ23にて選択的に高さ調節可能に固定している。
【0011】そして、前記座部16は、前記座支持部1
4とは別体で形成され、座板24とその下面の前縁及び
後端部を除く両側縁に下設した縁部材25から構成さ
れ、前記座板24を座支持部14,14の上端面に載支
した状態では前記縁部材25によって該座支持部14の
上部は外被されている。
4とは別体で形成され、座板24とその下面の前縁及び
後端部を除く両側縁に下設した縁部材25から構成さ
れ、前記座板24を座支持部14,14の上端面に載支
した状態では前記縁部材25によって該座支持部14の
上部は外被されている。
【0012】次に、本考案の前記座支持部14に対する
座板24の前後傾動機構について説明する。前述の如く
前記脚部1に固定的に支持した左右一対の座支持部1
4,14の前後方向に延びた上端面、即ち側支杆17と
支持杆19の上端面であって、その前後長さの約1/4
〜1/5に相当する前端部を除く後部を、後傾状態、即
ち通常の立起姿勢で着座できる状態の座板24の下面後
部を載支する後傾支持面26となすとともに、前端部に
後傾支持面26に対して前下方へ傾斜し前傾状態の座板
24の下面前部を載支する前傾支持面27を形成し、前
記後傾支持面26と前傾支持面27との境界には頂点2
8が形成されている。尚、前記後傾支持面26は、水平
に対して後下方に若干傾斜した状態に設定し、前記ビス
23によって取付孔13に固定されている。
座板24の前後傾動機構について説明する。前述の如く
前記脚部1に固定的に支持した左右一対の座支持部1
4,14の前後方向に延びた上端面、即ち側支杆17と
支持杆19の上端面であって、その前後長さの約1/4
〜1/5に相当する前端部を除く後部を、後傾状態、即
ち通常の立起姿勢で着座できる状態の座板24の下面後
部を載支する後傾支持面26となすとともに、前端部に
後傾支持面26に対して前下方へ傾斜し前傾状態の座板
24の下面前部を載支する前傾支持面27を形成し、前
記後傾支持面26と前傾支持面27との境界には頂点2
8が形成されている。尚、前記後傾支持面26は、水平
に対して後下方に若干傾斜した状態に設定し、前記ビス
23によって取付孔13に固定されている。
【0013】そして、弾性体として弾性復元力を有する
長尺の四角柱状のゴム体29を前記側支杆17の内面側
に前記頂点28をその略中心に対応させて前後方向に配
し、該ゴム体29の後部を側支杆17の内面に固定する
とともに、前部を前記後傾支持面26に載支された状態
に設定した座板24の下面に固定している。尚、本実施
例ではゴム体29の固定手段として、複数の木ネジ3
0,…を用い、前記側支杆17と座板24に対して少な
くとも二カ所ずつ木ネジ30で締付け固定している。つ
まり、前記ゴム体29の両端部は互いに回転変移する座
支持部14と座板24に固定されているが、中央部は自
由に弾性変形可能となっている。
長尺の四角柱状のゴム体29を前記側支杆17の内面側
に前記頂点28をその略中心に対応させて前後方向に配
し、該ゴム体29の後部を側支杆17の内面に固定する
とともに、前部を前記後傾支持面26に載支された状態
に設定した座板24の下面に固定している。尚、本実施
例ではゴム体29の固定手段として、複数の木ネジ3
0,…を用い、前記側支杆17と座板24に対して少な
くとも二カ所ずつ木ネジ30で締付け固定している。つ
まり、前記ゴム体29の両端部は互いに回転変移する座
支持部14と座板24に固定されているが、中央部は自
由に弾性変形可能となっている。
【0014】また、本実施例では、前記前傾支持面27
に対応する支持杆19の上端面に、縦穴31を形成し、
該縦穴31内に圧縮コイルばね32の下端部を遊挿し、
その上端は座板24の下面前端部に圧接している。ま
た、前記座板24の両側後部には切欠部33を形成し、
座板24の後端部が両背凭れ杆18,18間に位置する
ようにしている。
に対応する支持杆19の上端面に、縦穴31を形成し、
該縦穴31内に圧縮コイルばね32の下端部を遊挿し、
その上端は座板24の下面前端部に圧接している。ま
た、前記座板24の両側後部には切欠部33を形成し、
座板24の後端部が両背凭れ杆18,18間に位置する
ようにしている。
【0015】図4に示すように、前記座板24に着座し
ない場合には、座板24は後傾支持面26に載支され、
前記ゴム体29には何ら変形力が作用していないので、
後傾支持面26に載支された状態で安定し、更に前記圧
縮コイルばね32を設けた場合には座板24の前端部を
常時押し上げているのでより安定化する。尚、座板24
に着座していても着座者が立起姿勢を取っている間は同
様である。しかして、座板24に着座した着座者が前傾
姿勢を取った場合には、前記頂点28よりも前方にその
重心が作用して、図5に示すように該頂点28を支点と
して座板24の前部が下方へ、後部が上方へ前記ゴム体
29の中央部を屈曲させながら、前記圧縮コイルばね3
2を圧縮しながら回転変移して前傾し、前記前傾支持面
27に座板24の下面が当接するまで前傾し、前傾支持
面27に座板24が載支されると安定化する。それか
ら、着座者が前傾姿勢から立起姿勢に移って、重心が後
方へ移動するにつれて、前記ゴム体29と圧縮コイルば
ね32の弾性復元力が勝った場合には、前記座板24は
頂点28を支点として前部が上方へ、後部が下方へ回転
変移して後傾支持面26に座板24の下面が載支されて
安定化する。尚、着座者の重心が頂点28より後方に移
動した場合には、前記ゴム体29と圧縮コイルばね32
の弾性復元力はもはや不要である。
ない場合には、座板24は後傾支持面26に載支され、
前記ゴム体29には何ら変形力が作用していないので、
後傾支持面26に載支された状態で安定し、更に前記圧
縮コイルばね32を設けた場合には座板24の前端部を
常時押し上げているのでより安定化する。尚、座板24
に着座していても着座者が立起姿勢を取っている間は同
様である。しかして、座板24に着座した着座者が前傾
姿勢を取った場合には、前記頂点28よりも前方にその
重心が作用して、図5に示すように該頂点28を支点と
して座板24の前部が下方へ、後部が上方へ前記ゴム体
29の中央部を屈曲させながら、前記圧縮コイルばね3
2を圧縮しながら回転変移して前傾し、前記前傾支持面
27に座板24の下面が当接するまで前傾し、前傾支持
面27に座板24が載支されると安定化する。それか
ら、着座者が前傾姿勢から立起姿勢に移って、重心が後
方へ移動するにつれて、前記ゴム体29と圧縮コイルば
ね32の弾性復元力が勝った場合には、前記座板24は
頂点28を支点として前部が上方へ、後部が下方へ回転
変移して後傾支持面26に座板24の下面が載支されて
安定化する。尚、着座者の重心が頂点28より後方に移
動した場合には、前記ゴム体29と圧縮コイルばね32
の弾性復元力はもはや不要である。
【0016】そして、座板24が後傾状態から前傾状態
間を変化しても、前記座支持部14の上端面、即ち後傾
支持面26及び前傾支持面27が前記縁部材25で外被
されて露出することがなく、しかも縁部材25と座支持
部14との間隙を充分に小さく設定しているので、この
間に指を挟む恐れがない。
間を変化しても、前記座支持部14の上端面、即ち後傾
支持面26及び前傾支持面27が前記縁部材25で外被
されて露出することがなく、しかも縁部材25と座支持
部14との間隙を充分に小さく設定しているので、この
間に指を挟む恐れがない。
【0017】ここで、前記ゴム体29を設ける目的の一
つは、座支持部14に座板24を連結すると同時に、
座支持部14の頂点28を支点として座板24が回転す
るヒンジ作用を利用すること、その二は座板24の前
傾に対する緩衝作用を利用すること、その三は弾性復
元力を利用することであり、前記圧縮コイルばね32は
前述のとの作用を補助するために設けられているの
である。
つは、座支持部14に座板24を連結すると同時に、
座支持部14の頂点28を支点として座板24が回転す
るヒンジ作用を利用すること、その二は座板24の前
傾に対する緩衝作用を利用すること、その三は弾性復
元力を利用することであり、前記圧縮コイルばね32は
前述のとの作用を補助するために設けられているの
である。
【0018】また、図6に示したものは、前記圧縮コイ
ルばね32に代えてU字形ばね34を用いる実施例であ
り、該U字形ばね34を前記前傾支持面27に形成した
スリット穴35内に遊挿し、その一部を前傾支持面27
から突出させて、前傾動作途中の座板24の下面に当接
するように設定している。
ルばね32に代えてU字形ばね34を用いる実施例であ
り、該U字形ばね34を前記前傾支持面27に形成した
スリット穴35内に遊挿し、その一部を前傾支持面27
から突出させて、前傾動作途中の座板24の下面に当接
するように設定している。
【0019】更に、図7に示したものは、座板24の上
下傾動(座面は前後傾動)動作が不連続になるように変
化を持たせた実施例を示している。即ち、座板24の下
方であって両背凭れ杆18,18間に渡設した横杆36
若しくは背凭れ杆18の内面側に直接、上下に一定間隔
毎に係合凹部37,…を有する制動金具38を、該係合
凹部37が後方に向くように取付け、そして座板24の
下面後端部に回動可能且つコイルばね等によって前方へ
弾性付勢したアーム39を下設し、該アーム39の先端
に前記係合凹部37に係合する突片40を設けている。
従って、前記座板24の後部が上下に変移するに伴っ
て、前記突片40を係合する係合凹部37の位置が不連
続に変化するのである。前記突片40と係合凹部37と
の係合の強さによっては、座板24が前傾状態になった
まま、その状態を維持させることも可能である。
下傾動(座面は前後傾動)動作が不連続になるように変
化を持たせた実施例を示している。即ち、座板24の下
方であって両背凭れ杆18,18間に渡設した横杆36
若しくは背凭れ杆18の内面側に直接、上下に一定間隔
毎に係合凹部37,…を有する制動金具38を、該係合
凹部37が後方に向くように取付け、そして座板24の
下面後端部に回動可能且つコイルばね等によって前方へ
弾性付勢したアーム39を下設し、該アーム39の先端
に前記係合凹部37に係合する突片40を設けている。
従って、前記座板24の後部が上下に変移するに伴っ
て、前記突片40を係合する係合凹部37の位置が不連
続に変化するのである。前記突片40と係合凹部37と
の係合の強さによっては、座板24が前傾状態になった
まま、その状態を維持させることも可能である。
【0020】尚、本実施例においては弾性体としてゴム
体29を用いたが、これと同等な弾性変形、弾性復元力
を有する軟質合成樹脂で形成した弾性体で置き換えるこ
とも可能であり、更に板バネによっても同様な作用効果
が期待できるが、学童用の椅子を対象とした場合、ゴム
体29を用いることは、安全上有効である。また、本実
施例の椅子の構造として、脚部1と椅子本体2とを分離
し、脚部1に対して椅子本体2を高さ調節可能に固定し
たものを例示したが、脚部1と椅子本体2が一体的に形
成された通常の椅子にも適用できることは言うまでもな
い。
体29を用いたが、これと同等な弾性変形、弾性復元力
を有する軟質合成樹脂で形成した弾性体で置き換えるこ
とも可能であり、更に板バネによっても同様な作用効果
が期待できるが、学童用の椅子を対象とした場合、ゴム
体29を用いることは、安全上有効である。また、本実
施例の椅子の構造として、脚部1と椅子本体2とを分離
し、脚部1に対して椅子本体2を高さ調節可能に固定し
たものを例示したが、脚部1と椅子本体2が一体的に形
成された通常の椅子にも適用できることは言うまでもな
い。
【0021】
【考案の効果】以上にしてなる本考案の上下傾動可能な
座板を有する椅子は、脚部に固定的に支持した左右一対
の座支持部の前後方向に延びた上端面であって前端部を
除く後部を後傾状態の座板を載支する後傾支持面となす
とともに、前端部に後傾支持面に対して前下方へ傾斜し
前傾状態の座板を載支する前傾支持面を形成し、それぞ
れの座支持部内面側であって前記後傾支持面と前傾支持
面との境界の頂点を略中心として長尺の弾性体を前後方
向に配し、該弾性体の後部を座支持部の内面に固定する
とともに、前部を座板の下面に固定してなるので、通常
の状態、即ち座板が後傾状態にある場合には、該座板が
脚部に固定的に支持した左右一対の座支持部の上端面で
あって後部の後傾支持面上に載支されて安定し、着座者
が前傾姿勢をとった場合には、後傾支持面と前傾支持面
との境界の頂点を支点として座板が弾性体を湾曲変形さ
せながらその弾性力に抗して前傾し、前傾支持面上に載
支されて安定するのである。また、着座者が前傾姿勢か
ら立起姿勢をとった場合には、座板に作用する前傾力が
減少して、弾性体の弾性復元力が勝って初期の後傾状態
に復元するのである。更に、安価な弾性体を用いること
によって、座支持部に座板を連結すると同時に、座支持
部の頂点を支点として座板を回転支持するヒンジ作用
と、座板の前傾に対する緩衝作用を利用することができ
るとともに、更に弾性復元力を利用することもできるの
である。
座板を有する椅子は、脚部に固定的に支持した左右一対
の座支持部の前後方向に延びた上端面であって前端部を
除く後部を後傾状態の座板を載支する後傾支持面となす
とともに、前端部に後傾支持面に対して前下方へ傾斜し
前傾状態の座板を載支する前傾支持面を形成し、それぞ
れの座支持部内面側であって前記後傾支持面と前傾支持
面との境界の頂点を略中心として長尺の弾性体を前後方
向に配し、該弾性体の後部を座支持部の内面に固定する
とともに、前部を座板の下面に固定してなるので、通常
の状態、即ち座板が後傾状態にある場合には、該座板が
脚部に固定的に支持した左右一対の座支持部の上端面で
あって後部の後傾支持面上に載支されて安定し、着座者
が前傾姿勢をとった場合には、後傾支持面と前傾支持面
との境界の頂点を支点として座板が弾性体を湾曲変形さ
せながらその弾性力に抗して前傾し、前傾支持面上に載
支されて安定するのである。また、着座者が前傾姿勢か
ら立起姿勢をとった場合には、座板に作用する前傾力が
減少して、弾性体の弾性復元力が勝って初期の後傾状態
に復元するのである。更に、安価な弾性体を用いること
によって、座支持部に座板を連結すると同時に、座支持
部の頂点を支点として座板を回転支持するヒンジ作用
と、座板の前傾に対する緩衝作用を利用することができ
るとともに、更に弾性復元力を利用することもできるの
である。
【図1】本考案の椅子の斜視図である。
【図2】要部の一部省略斜視図である。
【図3】要部の断面図である。
【図4】通常の後傾状態を示す簡略側面図である。
【図5】前傾状態を示す簡略側面図である。
【図6】他の実施例を示す要部分解斜視図である。
【図7】更に他の実施例を示す要部断面図である。であ
る。
る。
1 脚部 2 椅子本体 3 支脚 4 横連杆 5 足載せ板 6 接地杆 7 前垂杆 8 後垂杆 9 水平杆 10 嵌合溝 11 通孔 12 ネジ 13 取付孔 14 座支持部 15 背凭れ部 16 座部 17 側支杆 18 背凭れ杆 19 支持杆 20 横連杆 21 横連杆 22 背凭れ板 23 ネジ 24 座板 25 縁部材 26 後傾支持面 27 前傾支持面 28 頂点 29 ゴム体(弾性体) 30 木ネジ 31 縦穴 32 圧縮コイルば
ね 33 切欠部 34 U字形ばね 35 スリット穴 36 横杆 37 係合凹部 38 制動金具 39 アーム 40 突片
ね 33 切欠部 34 U字形ばね 35 スリット穴 36 横杆 37 係合凹部 38 制動金具 39 アーム 40 突片
Claims (1)
- 【請求項1】 脚部に固定的に支持した左右一対の座支
持部の前後方向に延びた上端面であって前端部を除く後
部を後傾状態の座板を載支する後傾支持面となすととも
に、前端部に後傾支持面に対して前下方へ傾斜し前傾状
態の座板を載支する前傾支持面を形成し、それぞれの座
支持部内面側であって前記後傾支持面と前傾支持面との
境界の頂点を略中心として長尺の弾性体を前後方向に配
し、該弾性体の後部を座支持部の内面に固定するととも
に、前部を座板の下面に固定してなることを特徴とする
上下傾動可能な座板を有する椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1704693U JP2562663Y2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 上下傾動可能な座板を有する椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1704693U JP2562663Y2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 上下傾動可能な座板を有する椅子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0668547U JPH0668547U (ja) | 1994-09-27 |
JP2562663Y2 true JP2562663Y2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=11933056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1704693U Expired - Lifetime JP2562663Y2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 上下傾動可能な座板を有する椅子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2562663Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5420861B2 (ja) * | 2008-06-13 | 2014-02-19 | カリモク家具株式会社 | 椅子 |
-
1993
- 1993-03-12 JP JP1704693U patent/JP2562663Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0668547U (ja) | 1994-09-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970930 |