JPH0729877Y2 - 椅子における背もたれのロッキング装置 - Google Patents
椅子における背もたれのロッキング装置Info
- Publication number
- JPH0729877Y2 JPH0729877Y2 JP9111190U JP9111190U JPH0729877Y2 JP H0729877 Y2 JPH0729877 Y2 JP H0729877Y2 JP 9111190 U JP9111190 U JP 9111190U JP 9111190 U JP9111190 U JP 9111190U JP H0729877 Y2 JPH0729877 Y2 JP H0729877Y2
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- Japan
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- backrest
- support
- seat
- chair
- spring
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、事務用等の椅子において、背もたれを、ばね
体の弾性に抗して後傾動できるように構成した背もたれ
のロッキング装置に関するものである。
体の弾性に抗して後傾動できるように構成した背もたれ
のロッキング装置に関するものである。
事務用等の椅子における背もたれのロッキング装置は、
一般に、背もたれが取り付いた背もたれ支持体を、座体
の後部に後傾動自在に取り付けて、この背もたれ支持体
と座体との間に、コイルばねを移動不能の状態で介挿す
ることにより、背もたれの後傾動を弾性的に支持すると
か、或いは、座体の後端に固定した背もたれ支持杆に背
もたれを後傾動自在に取り付けて、背もたれと背もたれ
支持杆との間に、コイルばねを移動不能の状態で介挿す
ることにより、背もたれの後傾動を弾性的に支持すると
かしている。
一般に、背もたれが取り付いた背もたれ支持体を、座体
の後部に後傾動自在に取り付けて、この背もたれ支持体
と座体との間に、コイルばねを移動不能の状態で介挿す
ることにより、背もたれの後傾動を弾性的に支持すると
か、或いは、座体の後端に固定した背もたれ支持杆に背
もたれを後傾動自在に取り付けて、背もたれと背もたれ
支持杆との間に、コイルばねを移動不能の状態で介挿す
ることにより、背もたれの後傾動を弾性的に支持すると
かしている。
しかし、従来のように、背もたれの後傾動を支持するば
ね体として、コイルばね等のばね定数(硬さ)が変化す
ることのないばねを使用し、これを移動不能の状態に設
けたものでは、椅子に座った人が背もたれにもたれ掛か
った場合に背もたれが後傾する角度は、体重の軽い人の
場合には小さく、体重の重い人の場合には大きくなると
言うように変化することになるため、1台の椅子にて、
体重が軽重異なる人に同じ座り心地を与えることができ
ないと言う問題があった。
ね体として、コイルばね等のばね定数(硬さ)が変化す
ることのないばねを使用し、これを移動不能の状態に設
けたものでは、椅子に座った人が背もたれにもたれ掛か
った場合に背もたれが後傾する角度は、体重の軽い人の
場合には小さく、体重の重い人の場合には大きくなると
言うように変化することになるため、1台の椅子にて、
体重が軽重異なる人に同じ座り心地を与えることができ
ないと言う問題があった。
すなわち、背もたれに対するばね体を、体重の軽い人に
合わせてばね定数の小さいものに設定すると、体重の軽
い人がもたれかかった場合には背もたれが適度の角度で
後傾しても、体重の重い人がもたれかかった場合には、
背もたれが過度に後傾してロッキング機能が不完全にな
り、他方、背もたれに対するばね体を、体重の重い人に
合わせてばね定数の大きいものに設定すると、体重の重
い人がもたれかかった場合には背もたれが適度の角度で
後傾しても、体重の軽い人がもたれかかった場合には、
背もたれが僅かの角度しか後傾せずにロッキング機能が
不完全になるのであり、椅子に座る人の体重の軽重に関
係なく、適度のロッキング機能を確保することができな
いのであった。
合わせてばね定数の小さいものに設定すると、体重の軽
い人がもたれかかった場合には背もたれが適度の角度で
後傾しても、体重の重い人がもたれかかった場合には、
背もたれが過度に後傾してロッキング機能が不完全にな
り、他方、背もたれに対するばね体を、体重の重い人に
合わせてばね定数の大きいものに設定すると、体重の重
い人がもたれかかった場合には背もたれが適度の角度で
後傾しても、体重の軽い人がもたれかかった場合には、
背もたれが僅かの角度しか後傾せずにロッキング機能が
不完全になるのであり、椅子に座る人の体重の軽重に関
係なく、適度のロッキング機能を確保することができな
いのであった。
本考案は、この問題を解消した背もたれのロッキング装
置を提供することを目的とするものである。
置を提供することを目的とするものである。
この目的を達成するため本考案は、椅子における脚体の
上部に取り付けた支持機構に、座体を、当該座体への荷
重に応じて後傾動又は下降動するよう体重感応機構を介
して取り付けると共に、背もたれが取り付いた背もたれ
支持体を後傾動自在に枢着し、前記支持機構と背もたれ
支持体との間に、背もたれ支持体の後傾動を弾性的に支
持するばね体を、前記背もたれ支持体の枢着部に対して
遠近移動自在に設ける一方、前記支持機構と座体との間
に、座体の後傾動又は下降動にて前記ばね体を背もたれ
支持体の枢着部から遠ざかる方向に移動するリンク機構
等の移動手段を設ける構成にした。
上部に取り付けた支持機構に、座体を、当該座体への荷
重に応じて後傾動又は下降動するよう体重感応機構を介
して取り付けると共に、背もたれが取り付いた背もたれ
支持体を後傾動自在に枢着し、前記支持機構と背もたれ
支持体との間に、背もたれ支持体の後傾動を弾性的に支
持するばね体を、前記背もたれ支持体の枢着部に対して
遠近移動自在に設ける一方、前記支持機構と座体との間
に、座体の後傾動又は下降動にて前記ばね体を背もたれ
支持体の枢着部から遠ざかる方向に移動するリンク機構
等の移動手段を設ける構成にした。
この構成において、椅子に人が座ると、座体は、体重感
応機構を介して、当該座体に座った人の体重に応じて後
傾動又は下降動し、座体が後傾動又は下降すると、当該
座体の後傾動又は下降動に関連して、背もたれ支持体に
対するばね体が、移動手段により、背もたれ支持体の枢
着部から遠ざかる方向に移動させられる。
応機構を介して、当該座体に座った人の体重に応じて後
傾動又は下降動し、座体が後傾動又は下降すると、当該
座体の後傾動又は下降動に関連して、背もたれ支持体に
対するばね体が、移動手段により、背もたれ支持体の枢
着部から遠ざかる方向に移動させられる。
そして、椅子に座った人が背もたれにもたれ掛かると、
背もたれの後傾動による荷重が、ばね体に対してモーメ
ントとして作用し、ばね体を弾性に抗して変形させつつ
背もたれが後傾動する、換言すると、ばね体の弾性に抗
して背もたれが後傾動し、背もたれのロッキング機能が
付与される。
背もたれの後傾動による荷重が、ばね体に対してモーメ
ントとして作用し、ばね体を弾性に抗して変形させつつ
背もたれが後傾動する、換言すると、ばね体の弾性に抗
して背もたれが後傾動し、背もたれのロッキング機能が
付与される。
その場合、背もたれの後傾角度は、ばね体の弾性変形量
に比例し、ばね体の弾性変形量は、ばね体に作用するモ
ーメントの大きさに比例するが、背もたれ支持体の枢着
部から背もたれまでの距離が一定である、換言すると、
背もたれ支持体に対する荷重の作用点が一定であるか
ら、ばね体に作用するモーメントの大きさは、てこの原
理によって、背もたれ支持体の枢着部からばね体までの
距離に反比例することになる。
に比例し、ばね体の弾性変形量は、ばね体に作用するモ
ーメントの大きさに比例するが、背もたれ支持体の枢着
部から背もたれまでの距離が一定である、換言すると、
背もたれ支持体に対する荷重の作用点が一定であるか
ら、ばね体に作用するモーメントの大きさは、てこの原
理によって、背もたれ支持体の枢着部からばね体までの
距離に反比例することになる。
他方、座体の後傾角度又は下降量が、体重感応用機構に
よって、椅子に座った人の体重に比例して増大すること
により、座体の後傾動又は下降動に関連してばね体が背
もたれ支持体の枢着部から遠ざかるように移動する距離
が、椅子に座った人の体重が軽い場合には僅かで、椅子
に座った人の体重が重い場合には大きくなると、と言う
ように、椅子に座った人の体重に応じて比例的に増大
し、背もたれ支持体の枢着点からばね体までの距離が、
椅子に座った人の体重に応じて変化するから、背もたれ
支持体に作用する荷重の大きさが変化しても、ばね体に
作用するモーメントの大きさは、椅子に座った人の体重
に関係なく略一定に保持されることになる。
よって、椅子に座った人の体重に比例して増大すること
により、座体の後傾動又は下降動に関連してばね体が背
もたれ支持体の枢着部から遠ざかるように移動する距離
が、椅子に座った人の体重が軽い場合には僅かで、椅子
に座った人の体重が重い場合には大きくなると、と言う
ように、椅子に座った人の体重に応じて比例的に増大
し、背もたれ支持体の枢着点からばね体までの距離が、
椅子に座った人の体重に応じて変化するから、背もたれ
支持体に作用する荷重の大きさが変化しても、ばね体に
作用するモーメントの大きさは、椅子に座った人の体重
に関係なく略一定に保持されることになる。
つまり、背もたれ支持体に作用する荷重が大小異なって
も、ばね体が、その荷重の違いを相殺するように移動し
て、ばね体に対するモーメントが、椅子に座った人の体
重に関係なく略一定に保持されるのであり、その結果、
背もたれ支持体に人がもたれ掛かることによるばね体の
弾性変形量、換言すると、背もたれの後傾角度が、椅子
に座った人の体重の軽量に関係なく、略一定に保持され
るのである。
も、ばね体が、その荷重の違いを相殺するように移動し
て、ばね体に対するモーメントが、椅子に座った人の体
重に関係なく略一定に保持されるのであり、その結果、
背もたれ支持体に人がもたれ掛かることによるばね体の
弾性変形量、換言すると、背もたれの後傾角度が、椅子
に座った人の体重の軽量に関係なく、略一定に保持され
るのである。
従って本考案によれば、椅子に座る人の体重の軽量に関
係なく、背もたれの後傾角度を略一定に保つことができ
るから、1台の椅子にて、体重の軽量に関係なく良好な
座り心地を与えることができる効果を有する。
係なく、背もたれの後傾角度を略一定に保つことができ
るから、1台の椅子にて、体重の軽量に関係なく良好な
座り心地を与えることができる効果を有する。
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、第
1〜5図は第1の実施例を示し、これらの図において符
号1は椅子における脚体を、符号2は前記脚体1の上端
に取り付けた支持機構を各々示し、該支持機構2は、脚
体1の上端に嵌着した正断面視略上向きコ字状の固定枠
体3にて構成されている。
1〜5図は第1の実施例を示し、これらの図において符
号1は椅子における脚体を、符号2は前記脚体1の上端
に取り付けた支持機構を各々示し、該支持機構2は、脚
体1の上端に嵌着した正断面視略上向きコ字状の固定枠
体3にて構成されている。
符号4は座体を示し、該座体4は、上面にクッション材
6を張設した座板5と、該座板5の下面に固着した断面
下向きコ字状の座受体7とで構成されており、前記座受
体7における左右両側板7aの先端部を、前記固定枠体3
における左右両側板3aの先端部に支軸8にて回動自在に
枢着することにより、座体4が支軸8を中心にして後傾
動自在となるように構成する。
6を張設した座板5と、該座板5の下面に固着した断面
下向きコ字状の座受体7とで構成されており、前記座受
体7における左右両側板7aの先端部を、前記固定枠体3
における左右両側板3aの先端部に支軸8にて回動自在に
枢着することにより、座体4が支軸8を中心にして後傾
動自在となるように構成する。
そして、前記固定枠体3の先端部に形成したブラケット
部3bに、前記座体4に対する体重感応機構の一例として
の体重感応用板ばね9の前端部をボルト10にて固着し、
該体重感応用板ばね9の後端を上向きに延出して前記座
受体7の下面に接当することにより、座体4が、体重感
応用板ばね9の弾性に抗して後傾動するように構成す
る。
部3bに、前記座体4に対する体重感応機構の一例として
の体重感応用板ばね9の前端部をボルト10にて固着し、
該体重感応用板ばね9の後端を上向きに延出して前記座
受体7の下面に接当することにより、座体4が、体重感
応用板ばね9の弾性に抗して後傾動するように構成す
る。
符号11は、前記固定枠体3と座受体7との間に配設した
背もたれ支持体であり、該背もたれ支持体11は断面略下
向きコ字状に形成されており、その後端部に上向きに延
びる背もたれ取り付け杆12を一体的に折り曲げ形成し
て、該背もたれ取り付け杆12にクッション13付きの背も
たれ14を取り付ける一方、背もたれ支持体11における左
右両側板11aの先端部を、前記固定枠体3の左右両側板3
aに、前記支軸8にて回動自在に枢着することにより、
背もたれ支持体11及び背もたれ14が、支軸8を中心にし
て後傾動するように構成する。
背もたれ支持体であり、該背もたれ支持体11は断面略下
向きコ字状に形成されており、その後端部に上向きに延
びる背もたれ取り付け杆12を一体的に折り曲げ形成し
て、該背もたれ取り付け杆12にクッション13付きの背も
たれ14を取り付ける一方、背もたれ支持体11における左
右両側板11aの先端部を、前記固定枠体3の左右両側板3
aに、前記支軸8にて回動自在に枢着することにより、
背もたれ支持体11及び背もたれ14が、支軸8を中心にし
て後傾動するように構成する。
前記背もたれ支持体11における上面板の前部には、前記
体重感応用板ばね9が嵌まる切り欠き部11bを形成して
いる。
体重感応用板ばね9が嵌まる切り欠き部11bを形成して
いる。
符号15は、前記背もたれ支持体11の後傾動を弾性的に支
持するばね体の一例としてのU型板ばねであり、該U型
板ばね15は、以下に述べるような手段で、前記支軸8に
対して遠近移動自在に、つまり、椅子の前後方向に移動
自在になるように取り付けられている。
持するばね体の一例としてのU型板ばねであり、該U型
板ばね15は、以下に述べるような手段で、前記支軸8に
対して遠近移動自在に、つまり、椅子の前後方向に移動
自在になるように取り付けられている。
すなわち、前記背もたれ支持体11における左右両側板11
aと、前記固定枠体3における左右両側板3aとに、各々
椅子の前後方向に沿って延びるガイド孔16,17を穿設
し、これら背もたれ支持体11における左右両側板11aの
ガイド孔17の相互間と、固定枠体3における左右両側板
3aのガイド孔16の相互間とに、各々両端部を小径に形成
した摺動ピン18,19を前後摺動自在に嵌挿し、これら両
摺動ピン18,19における左右小径部18a,19aに、各々固定
枠体3の底面と背もたれ支持体11の下面とに接当するコ
ロ20を回転自在に被嵌する一方、前記両摺動ピン18,19
における大径部18b,19bに穿設した長孔21に、前記U型
板ばね15の下端部15aと上端部15bとを各々嵌挿して、こ
れを各々摺動ピン18,19に対してボルト22にて固着す
る。
aと、前記固定枠体3における左右両側板3aとに、各々
椅子の前後方向に沿って延びるガイド孔16,17を穿設
し、これら背もたれ支持体11における左右両側板11aの
ガイド孔17の相互間と、固定枠体3における左右両側板
3aのガイド孔16の相互間とに、各々両端部を小径に形成
した摺動ピン18,19を前後摺動自在に嵌挿し、これら両
摺動ピン18,19における左右小径部18a,19aに、各々固定
枠体3の底面と背もたれ支持体11の下面とに接当するコ
ロ20を回転自在に被嵌する一方、前記両摺動ピン18,19
における大径部18b,19bに穿設した長孔21に、前記U型
板ばね15の下端部15aと上端部15bとを各々嵌挿して、こ
れを各々摺動ピン18,19に対してボルト22にて固着す
る。
そして、上部の摺動ピン18のうち背もたれ支持体11から
外側に突出した左右両小径部18aと、下部の摺動ピン19
のうち固定枠体3から外側に突出した左右両小径部19a
とを、各々連結板23に穿設した縦長ガイド溝24に上下動
自在に嵌挿することにより、上下両摺動ピン18,19がガ
イド孔16,17に沿って一体的に前後摺動し、且つ、U型
板ばね15の湾曲変形(換言すると、背もたれ支持体11の
後傾動)が許容されるように構成したものである。第4
図に示す符号18c,19cはカラーであり、また、符号18d,1
9dは軸受体を示す。
外側に突出した左右両小径部18aと、下部の摺動ピン19
のうち固定枠体3から外側に突出した左右両小径部19a
とを、各々連結板23に穿設した縦長ガイド溝24に上下動
自在に嵌挿することにより、上下両摺動ピン18,19がガ
イド孔16,17に沿って一体的に前後摺動し、且つ、U型
板ばね15の湾曲変形(換言すると、背もたれ支持体11の
後傾動)が許容されるように構成したものである。第4
図に示す符号18c,19cはカラーであり、また、符号18d,1
9dは軸受体を示す。
符号25は、前記座受体7の後傾動に関連して前記U型板
ばね15を後ろ向きに移動させる移動手段の一例としての
リンク機構を示し、該リンク機構25は、各々前端と後端
との間をピン26にて枢着した第一及び第二リンク杆27,2
8と、前端を前記第一及び第二リンク杆27,28の後端に各
々ピン29にて枢着すると共に後端を互いにピン30にて枢
着した第三及び第四リンク杆31,32にてパンタグラフ状
に構成されており、前記第一リンク杆27の前端を座受体
7の左右両側板7aにピン33にて枢着する一方、前記第二
リンク杆28の前端を固定枠体3の左右両側面に各々ピン
34にて枢着し、更に、左右両第三リンク杆31及び第四リ
ンク杆32の後端に、前記左右両連結板23に各々ピン35a
にて連結した左右両連動杆35を前記ピン30にて連動連結
する(連結板23とリンク機構25とはワイヤーで連結して
も良い)。
ばね15を後ろ向きに移動させる移動手段の一例としての
リンク機構を示し、該リンク機構25は、各々前端と後端
との間をピン26にて枢着した第一及び第二リンク杆27,2
8と、前端を前記第一及び第二リンク杆27,28の後端に各
々ピン29にて枢着すると共に後端を互いにピン30にて枢
着した第三及び第四リンク杆31,32にてパンタグラフ状
に構成されており、前記第一リンク杆27の前端を座受体
7の左右両側板7aにピン33にて枢着する一方、前記第二
リンク杆28の前端を固定枠体3の左右両側面に各々ピン
34にて枢着し、更に、左右両第三リンク杆31及び第四リ
ンク杆32の後端に、前記左右両連結板23に各々ピン35a
にて連結した左右両連動杆35を前記ピン30にて連動連結
する(連結板23とリンク機構25とはワイヤーで連結して
も良い)。
以上の構成において、椅子に人が座ると、座体4は、体
重感応用板ばね9の弾性に抗して後傾動し、すると、第
一図の一点鎖線及び第5図の実線で示すように、リンク
機構25が屈曲して、第三リンク杆31と第四リンク杆32と
の連結部が椅子の後方に移動し、これに伴って、U型板
ばね15が、左右両連動杆35及び左右両連結板23を介し
て、ガイド孔16,17に沿って後方に移動する。
重感応用板ばね9の弾性に抗して後傾動し、すると、第
一図の一点鎖線及び第5図の実線で示すように、リンク
機構25が屈曲して、第三リンク杆31と第四リンク杆32と
の連結部が椅子の後方に移動し、これに伴って、U型板
ばね15が、左右両連動杆35及び左右両連結板23を介し
て、ガイド孔16,17に沿って後方に移動する。
そして、椅子に座った人が背もたれ14にもたれ掛かる
と、上下両摺動ピン18,19が連結板23の縦長ガイド孔24
に沿って移動することにより、背もたれ支持体11に対す
る荷重が、U型板ばね15に対するモーメントとして作用
し、背もたれ支持体11は、第1図の二点鎖線及び第5図
の一点鎖線で示すように、U型板ばね15の弾性に抗して
後傾動することになる、すなわち、U型板ばね15にて、
背もたれ14に対するロッキング機能が付与される。
と、上下両摺動ピン18,19が連結板23の縦長ガイド孔24
に沿って移動することにより、背もたれ支持体11に対す
る荷重が、U型板ばね15に対するモーメントとして作用
し、背もたれ支持体11は、第1図の二点鎖線及び第5図
の一点鎖線で示すように、U型板ばね15の弾性に抗して
後傾動することになる、すなわち、U型板ばね15にて、
背もたれ14に対するロッキング機能が付与される。
この場合、背もたれ支持体11及び背もたれ14の後傾角度
は、U型板ばね15の弾性変形量に比例し、このU型板ば
ね15の弾性変形量は、U型板ばね15に作用するモーメン
トの大きさに比例する一方、支軸8から背もたれ14まで
の距離が一定である、換言すると、背もたれ支持体11に
対する荷重の作用点が一定であるから、U型板ばね15に
作用するモーメントの大きさは、てこの原理によって、
支軸8からU型板ばね15までの距離Lに反比例すること
になる。
は、U型板ばね15の弾性変形量に比例し、このU型板ば
ね15の弾性変形量は、U型板ばね15に作用するモーメン
トの大きさに比例する一方、支軸8から背もたれ14まで
の距離が一定である、換言すると、背もたれ支持体11に
対する荷重の作用点が一定であるから、U型板ばね15に
作用するモーメントの大きさは、てこの原理によって、
支軸8からU型板ばね15までの距離Lに反比例すること
になる。
他方、体重感応用板ばね9に対する座受体7の接当点は
略一定であることにより、座受体7の後傾角度は、椅子
に座った人の体重に比例して増大し、座受体7の後傾動
に関連してU型板ばね16が支軸8から遠ざかるように移
動する距離l(従って、支軸8からU型板ばね15までの
距離L)が、椅子に座った人の体重に応じて比例的に増
大する。
略一定であることにより、座受体7の後傾角度は、椅子
に座った人の体重に比例して増大し、座受体7の後傾動
に関連してU型板ばね16が支軸8から遠ざかるように移
動する距離l(従って、支軸8からU型板ばね15までの
距離L)が、椅子に座った人の体重に応じて比例的に増
大する。
そして、背もたれ支持体11に対する荷重が増大すると、
U型板ばね15が支軸8から遠ざかる距離lも増大し、そ
の結果、支軸8からU型板ばね15までの距離Lが増大す
る割合も大きくなり、その結果、U型板ばね15に作用す
るモーメントは、椅子に座った人の体重に関係なく略一
定になるように自動的に調整されることになる。
U型板ばね15が支軸8から遠ざかる距離lも増大し、そ
の結果、支軸8からU型板ばね15までの距離Lが増大す
る割合も大きくなり、その結果、U型板ばね15に作用す
るモーメントは、椅子に座った人の体重に関係なく略一
定になるように自動的に調整されることになる。
このように、背もたれ支持体11に対する荷重が変化して
も、その荷重の変化に応じてU型板ばね15の移動距離l
が変化することにより、U型板ばね15に作用するモーメ
ントが、椅子に座った人の体重の違いに関係なく略一定
に保持されるから、背もたれ支持体11の後傾角度を、椅
子に座った人の体重の軽重に関係なく、略一定に保持で
きるのである。
も、その荷重の変化に応じてU型板ばね15の移動距離l
が変化することにより、U型板ばね15に作用するモーメ
ントが、椅子に座った人の体重の違いに関係なく略一定
に保持されるから、背もたれ支持体11の後傾角度を、椅
子に座った人の体重の軽重に関係なく、略一定に保持で
きるのである。
なお、U型板ばね15の向きは、椅子の後方に向けて開口
した姿勢に設けても良いことは言うまでもない。また、
U型板ばね15の取り付け形態としては、第6図に示すよ
うに、U型板ばね15の上端部15a及び下端部15bを摺動ピ
ン18に巻き付け係止するようにしても良い。
した姿勢に設けても良いことは言うまでもない。また、
U型板ばね15の取り付け形態としては、第6図に示すよ
うに、U型板ばね15の上端部15a及び下端部15bを摺動ピ
ン18に巻き付け係止するようにしても良い。
第7〜8図に示すのは本考案の第2の実施例であり、こ
の実施例では、座体4を固定枠体3に対して、前後一対
ずつのく字状リンク機構36を介して上下動自在に取り付
け、該座体4と固定枠体3との間に、体重感応機構の一
例として圧縮ばね37を介挿する一方、背もたれ支持体11
に対するばね体として第1の実施例と同様のU型板ばね
15を使用し、該U型板ばね15の下端に前後一対のコロ38
を備えた支持体39を、U型板ばね15の上端に背もたれ支
持体11の下面に接当するコロ40を各々固着して、前記支
持体39のコロ38を、前記固定枠体3の上面に設けたガイ
ドレール41に接当することにより、U型板ばね15が椅子
の前後方向に沿って移動自在となるように構成し、更
に、前記支持体39と、後部のリンク機構36における両リ
ンク杆36aの連結部とを、連動杆35を介して連動連結し
たものである。
の実施例では、座体4を固定枠体3に対して、前後一対
ずつのく字状リンク機構36を介して上下動自在に取り付
け、該座体4と固定枠体3との間に、体重感応機構の一
例として圧縮ばね37を介挿する一方、背もたれ支持体11
に対するばね体として第1の実施例と同様のU型板ばね
15を使用し、該U型板ばね15の下端に前後一対のコロ38
を備えた支持体39を、U型板ばね15の上端に背もたれ支
持体11の下面に接当するコロ40を各々固着して、前記支
持体39のコロ38を、前記固定枠体3の上面に設けたガイ
ドレール41に接当することにより、U型板ばね15が椅子
の前後方向に沿って移動自在となるように構成し、更
に、前記支持体39と、後部のリンク機構36における両リ
ンク杆36aの連結部とを、連動杆35を介して連動連結し
たものである。
この第2の実施例においては、椅子に人が座ると、座体
4が圧縮ばね37の弾性に抗して下降すると共に、前後両
リンク機構36が屈曲してリンク杆36aの連結部が椅子の
後方に向かって移動し、後部のリンク機構36の屈曲動に
関連して、U型板ばね15がガイドレール41に沿って椅子
の後方に向けて移動し、このU型板ばね15にて、背もた
れ支持体11の後傾動が弾性的に支持される。
4が圧縮ばね37の弾性に抗して下降すると共に、前後両
リンク機構36が屈曲してリンク杆36aの連結部が椅子の
後方に向かって移動し、後部のリンク機構36の屈曲動に
関連して、U型板ばね15がガイドレール41に沿って椅子
の後方に向けて移動し、このU型板ばね15にて、背もた
れ支持体11の後傾動が弾性的に支持される。
この場合、圧縮ばね37のばね定数が一定であることによ
り、座体4の下降量とリンク機構36の屈曲角度とは、椅
子に座った人の体重に比例して増大するから、U型板ば
ね15の移動距離も、椅子に座った人の体重の軽重に応じ
て変化し、U型板ばね15に対するモーメントが、椅子に
座った人の体重の軽重に関係なく略一定となるように自
動的に調節されるのである。
り、座体4の下降量とリンク機構36の屈曲角度とは、椅
子に座った人の体重に比例して増大するから、U型板ば
ね15の移動距離も、椅子に座った人の体重の軽重に応じ
て変化し、U型板ばね15に対するモーメントが、椅子に
座った人の体重の軽重に関係なく略一定となるように自
動的に調節されるのである。
この第2の実施例のように、U型板ばね15等のばね体に
取り付いたコロ38をガイドレール41にてガイドするよう
に構成すると、ばね体の移動を円滑に行うことができる
利点がある。
取り付いたコロ38をガイドレール41にてガイドするよう
に構成すると、ばね体の移動を円滑に行うことができる
利点がある。
上記両実施例において、例えば第6図に示すように、背
もたれ支持体11にガイドレール45又はガイド溝等のガイ
ド部を設けて、これらガイド部に、ばね体の上端に設け
たコロ20,40を接当するようにしても良いし、背もたれ
支持体11と支持機構2との両方に、コロ20,40,38に対す
るガイド部を設けて良いことは言うまでもない。
もたれ支持体11にガイドレール45又はガイド溝等のガイ
ド部を設けて、これらガイド部に、ばね体の上端に設け
たコロ20,40を接当するようにしても良いし、背もたれ
支持体11と支持機構2との両方に、コロ20,40,38に対す
るガイド部を設けて良いことは言うまでもない。
なお、本考案におけるリンク機構は、座受体と支持機構
との間に連結されているので、このリンク機構が、座体
の前傾角度の規制を兼用することになり、また、上記両
実施例のように、背もたれ支持体を座体と支持機構との
間に配置すると、座体が背もたれの前傾を規制するスト
ッパーの役割を果たすことになる。
との間に連結されているので、このリンク機構が、座体
の前傾角度の規制を兼用することになり、また、上記両
実施例のように、背もたれ支持体を座体と支持機構との
間に配置すると、座体が背もたれの前傾を規制するスト
ッパーの役割を果たすことになる。
上記の両実施例は、支持機構を、脚体に固着した固定枠
体のみで構成した場合であったが、支持機構を、脚体に
固着した固定枠体と、該固定枠体にばね体に抗して前傾
し得るように取り付けた可動部材とで構成して、可動部
材に座体及び背もたれ支持体を取り付けることにより、
座体及び背もたれ支持体が若干の角度だけ前傾し得るよ
うに構成しても良い。
体のみで構成した場合であったが、支持機構を、脚体に
固着した固定枠体と、該固定枠体にばね体に抗して前傾
し得るように取り付けた可動部材とで構成して、可動部
材に座体及び背もたれ支持体を取り付けることにより、
座体及び背もたれ支持体が若干の角度だけ前傾し得るよ
うに構成しても良い。
また、座体の後傾角度又は下降量を人の体重に応じて変
化させる体重感応機構としては、実施例のような板ばね
やコイルばねに限らず、ねじりばね等の他の形態のばね
手段等でも良いし、更に、背もたれ支持体に対するばね
体も、実施例のような板ばね製のものに限らず、コイル
ばねとかねじりばね等の他の形態のばねであっても良い
ことは言うまでもない。
化させる体重感応機構としては、実施例のような板ばね
やコイルばねに限らず、ねじりばね等の他の形態のばね
手段等でも良いし、更に、背もたれ支持体に対するばね
体も、実施例のような板ばね製のものに限らず、コイル
ばねとかねじりばね等の他の形態のばねであっても良い
ことは言うまでもない。
更にまた、ばね体の移動手段は、実施例のようなリンク
機構に限らず、油圧機構等の他の手段であっても良いの
である。
機構に限らず、油圧機構等の他の手段であっても良いの
である。
図面は本考案の実施例を示し、第1図は第1の実施例に
おける椅子の縦断側面図で第2図のI−I視断面図、第
2図は第1図のII−II視平断面図、第3図は要部側面
図、第4図は第1図のIV−IV視断面図、第5図は作用を
示す図、第6図は第1の実施例の変形例を示す分解斜視
図、第7図は第2の実施例を示す概略側断面図、第8図
は第7図のVIII−VIII視断面図である。 1……脚体、2……支持機構、3……固定枠体、4……
座体、7……座受体、8……支軸、9……体重感応用板
ばね、11……背もたれ支持体、14……背もたれ、15……
U型板ばね、16,17……ガイド孔、19,20,38,40……コ
ロ、23……連結板、24……縦長ガイド孔、25,36……リ
ンク機構、37……体重感応用圧縮ばね、41……ガイドレ
ール。
おける椅子の縦断側面図で第2図のI−I視断面図、第
2図は第1図のII−II視平断面図、第3図は要部側面
図、第4図は第1図のIV−IV視断面図、第5図は作用を
示す図、第6図は第1の実施例の変形例を示す分解斜視
図、第7図は第2の実施例を示す概略側断面図、第8図
は第7図のVIII−VIII視断面図である。 1……脚体、2……支持機構、3……固定枠体、4……
座体、7……座受体、8……支軸、9……体重感応用板
ばね、11……背もたれ支持体、14……背もたれ、15……
U型板ばね、16,17……ガイド孔、19,20,38,40……コ
ロ、23……連結板、24……縦長ガイド孔、25,36……リ
ンク機構、37……体重感応用圧縮ばね、41……ガイドレ
ール。
Claims (1)
- 【請求項1】椅子における脚体の上部に取り付けた支持
機構に、座体を、当該座体への荷重に応じて後傾動又は
下降動するよう体重感応機構を介して取り付けると共
に、背もたれが取り付いた背もたれ支持体を後傾動自在
に枢着し、前記支持機構と背もたれ支持体との間に、背
もたれ支持体の後傾動を弾性的に支持するばね体を、前
記背もたれ支持体の枢着部に対して遠近移動自在に設け
る一方、前記支持機構と座体との間に、座体の後傾動又
は下降動にて前記ばね体を背もたれ支持体の枢着部から
遠ざかる方向に移動するリンク機構等の移動手段を設け
たことを特徴とする椅子における背もたれのロッキング
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9111190U JPH0729877Y2 (ja) | 1990-08-29 | 1990-08-29 | 椅子における背もたれのロッキング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9111190U JPH0729877Y2 (ja) | 1990-08-29 | 1990-08-29 | 椅子における背もたれのロッキング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0448854U JPH0448854U (ja) | 1992-04-24 |
JPH0729877Y2 true JPH0729877Y2 (ja) | 1995-07-12 |
Family
ID=31826430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9111190U Expired - Lifetime JPH0729877Y2 (ja) | 1990-08-29 | 1990-08-29 | 椅子における背もたれのロッキング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0729877Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-08-29 JP JP9111190U patent/JPH0729877Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0448854U (ja) | 1992-04-24 |
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