JPH07296296A - 巡視端末装置 - Google Patents

巡視端末装置

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JPH07296296A
JPH07296296A JP6106038A JP10603894A JPH07296296A JP H07296296 A JPH07296296 A JP H07296296A JP 6106038 A JP6106038 A JP 6106038A JP 10603894 A JP10603894 A JP 10603894A JP H07296296 A JPH07296296 A JP H07296296A
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正徳 宮▲崎▼
Hiroyuki Hebiguchi
広行 蛇口
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泰彦 笠間
Satoshi Harako
慧 原子
Kyuichi Fujisawa
久一 藤沢
Shinji Samezawa
慎二 鮫沢
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Alps Alpine Co Ltd
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Daina Syst Kk
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 地図と付加情報を画面に表示でき、且つ現地
で表示された情報の修正が可能な巡視端末装置を得る。 【構成】 GPS受信装置にて現在位置が演算され、こ
の演算結果に基づいて、液晶などの表示画面18aに地
形の平面地図(i)および現在位置のマークMが表示さ
れる。さらに付加情報として送電線の経路Faと鉄塔の
設置予定位置Fbが表示される。この画面にて現地での
状態を直ちに把握できる。また矢印Ma方向から見た景
観をグラフィック表示(ii)することも可能である。
画面上にて付加情報を修正することができ、その修正デ
ータは記憶部に格納され、あるいは通信モジュールで送
信される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば送配電設備の新
設や保守・管理に使用され、または市街地などでの建物
に関する情報の管理や、営業における顧客管理などに使
用される巡視端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電力会社にて、送配電設備の新設
のルート計画や保守・管理を行う場合に、巡視員が紙に
印刷された地図を所持して巡回し、地図に記載された内
容と現地の状況とを目視にて比較している。また現地に
て測量を行いまたは写真を撮るなどし、これらを持ち帰
って、会社内にて専門家を交えて分析している。その結
果を基に送配電設備の新設ルートの設定や設備の設計が
行なわれ、また保守・管理の場合には設備変更設計や保
守・管理計画の立案などが行なわれる。また各種設備や
家屋などの巡視の必要性は上記の送配電設備に関するも
のに限られるものではなく、道路の新設計画や保守・管
理、鉄道や地下鉄の新設計画や保守・管理などにおいて
も必要であるが、この場合も地図を基に現地を巡回し、
測量などの観察情報を持ち帰って利用するのが従来の一
般的な方法である。また一般の商品の営業のために市街
地を巡回する際も、市街地地図などを頼りにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の送配電設備の新
設や保守・管理は地図を頼りに巡回していたため、巡視
員の正確な現在位置を地図上にて特定し且つ確認するの
が困難である。そのため、正確な位置を知るためには常
に測量を行わなくてはならない。また設備の立案や設計
が会社内にて机上で行われることになるため、立案され
設計されたものが現地にどのようにマッチするかを正確
に把握することができない。例えば新設ルートの設定
が、机上にて地図や現地写真に基づいて行われた場合、
現地での環境や景観との融合といった観点での正確な情
報設定ができない。また保守・管理においても、樹木の
成長や河川の経路の変化など、詳細な現地情報を盛り込
んだ計画を立案することが困難である。
【0004】これは道路の新設計画や保守・管理、ある
いは鉄道や地下鉄の保守・管理などにおいても同様に問
題となる。また一般の営業活動などを目的とした市街地
の巡回において、市街地地図だけを頼りにしていると、
現在位置を地図上にて発見または確認するのが困難であ
り、特に市街地の再開発などにより様子が変わった場合
に、巡回位置を正確に把握できなくなる。また地図上だ
けではその地域や建物の情報、または市場や顧客に関す
る細かなデータを直ちに知ることはできず、また営業に
必要な情報を手帳に記録するなどして地図と別個に携帯
しなくてはならなくなる。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、上記各種目的のために巡回する際に、現在位置を
地図上にて正確に知ることができ、また現地での種々の
情報をその場で確認し、さらにその修正も可能とした巡
視端末装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による巡視端末装
置は、地図および地図に関連した付加情報を記憶する1
つまたは複数の記憶手段と、現在位置を計測する位置計
測手段と、前記記憶手段に記憶された地図および付加情
報のうち前記位置計測手段により計測された現在位置に
対応するものを検索する制御手段と、検索された地図お
よび付加情報を表示する表示手段と、表示された情報の
うちの少なくとも付加情報の修正を前記制御手段に指示
する入力装置とを有することを特徴とするものである。
【0007】ここで、地図および地図に関連した付加情
報を記憶する記憶手段としては、巡視端末装置の内蔵メ
モリであってもよいし、装置に対して交換可能なICカ
ードやRAMカードあるいは小径のディスクを使用した
ディスク装置などであってもよい。また地図および付加
情報は互いに一体のデータとしてICカードなどの1つ
の記憶手段に記憶されてもよいが、地図に関するデータ
と付加情報に関するデータとが区分されて共通のICカ
ードなどの記憶手段の別々の領域に記憶されていること
が好ましい。あるいは、地図に関するデータを記憶する
記憶手段と付加情報に関するデータを記憶する記憶手段
とが別々のICカードなどのように別体のもので、この
記憶手段が複数設けられたものであってもよい。
【0008】現在位置に対応する地図および付加情報の
検索であるが、地図および付加情報が互いに一体のデー
タである場合には、位置計測手段により計測された現在
位置の認識に基づいて、地図と付加情報とが一体のデー
タとして検索されることになる。また、地図に関するデ
ータと付加情報に関するデータとが1つのまたは複数の
記憶手段に別々に区分されて記憶されている場合には、
位置計測手段により計測された現在位置の認識に基づい
て地図と付加情報のそれぞれのデータが制御手段により
別々に検索される。または、現在位置の認識に基づいて
まず地図に関するデータが検索され、さらに検索された
地図に対応する付加情報が引き出されるようにしてもよ
い。
【0009】上記において、付加情報の修正(および/
または地図の修正)とは、付加情報(地図)に関するデ
ータ内容の訂正のみでなく、データの削除および追加さ
らには変更を含むものであり、さらに修正とは、付加情
報が全く無い状態で、新たに付加情報を付加する場合を
も含む。
【0010】上記のようにして付加、追加、削除または
訂正された表示情報の修正データは、前記記憶手段また
は他の記憶手段に格納することが可能である。または表
示情報の修正データを通信モジュールにより主コンピュ
ータなどに転送することも可能である。すなわち、表示
情報の修正データを記憶部に記憶せずまたは記憶させる
と共に主コンピュータなどに転送してもよい。通信モジ
ュールでは、例えばFMやAM変調した電波送信が光ケ
ーブル通信網の受信部へ送信される。また、データの修
正は付加情報に対してのみ行われることに限られず、地
図のデータに対する修正を行うことも可能である。
【0011】また、撮影装置を設け、撮影映像を前記表
示手段に表示させることも可能である。
【0012】さらに、表示手段での表示画面を複数設け
ることもできる。複数の表示画面を設けた場合に、それ
ぞれに別々の情報を表示させて対比させることができ
る。
【0013】上記各手段において、表示手段は、1つの
画素サイズが0.125mm以下の液晶表示装置とする
ことが好ましい。
【0014】
【作用】上記巡視端末装置は、例えば送配電設備の新設
のルート計画や保守・管理、鉄道や地下鉄の新設計画や
保守・管理、さらには営業などの種々の分野において、
巡視員が携帯する。ある地点で、GPS受信モードを設
定すると、GPS受信装置などの位置計測手段により現
在位置が計測される。この現在位置の情報に基づいて現
在位置を含む地域の地図が検索されて液晶表示装置など
の表示手段の画面に表示される。また検索された地図に
対応する付加情報が、表示画面に地図と重ねられて、あ
るいは地図の一部に、または地図表示内のウインドに表
示される。地図と付加情報とが別々のデータとして記憶
されているときには、地図が表示された後に操作入力に
より付加情報が表示されるようにすることが可能であ
る。
【0015】例えば送配電設備の巡視の場合には、上記
付加情報として、地図上に送配電線の経路(または計画
経路)などが表示される。また付加情報としてはある地
点から設備をほぼ水平の視線にて目視した景観がグラフ
ィック表示され、さらには地形および設備が三次元画面
として表示される。これは鉄道の新設計画の巡視などに
おいても同じである。付加情報が画面に表示された状態
で、計画のルート確認や保守・管理の立案などを現地に
おいて正確な位置情報の基に行うことが可能になる。こ
のとき付加情報に変更や削除や付加が必要なときには、
入力装置において、画面上にて付加情報の変更などを行
うことができる。この修正データは、そのまま付加情報
メモリや他の記憶手段に記憶させ、また付加情報メモリ
の記憶内容を更新し、さらには通信モジュールにより会
社内の主コンピュータに転送することも可能である。
【0016】また、巡視端末装置にスチールカメラやビ
デオカメラなどの撮影装置を接続して、その映像を画面
に表示することができる。この画像は、地図や付加情報
に重ねることもできるし、画面上のウインドに映しだす
こともできる。この映像を付加情報の修正などに使用す
ることにより、現地での観察情報をより細かに得ること
ができる。
【0017】営業などのための巡回では、付加情報が市
街地地図に重ねられる各建物や個人の家屋の形やその名
称や氏名の表示などとなる。あるいは個々の家屋に居住
する人に関する情報などとなる。この情報に修正を加え
ることが可能であり、修正データは記憶手段に記憶さ
れ、または転送される。
【0018】また、この巡視端末装置において画面に表
示された地図そのものを修正することも可能である。そ
の修正データは付加情報と共にあるいは付加情報とは別
個に記憶手段に記憶され、主コンピュータなどに転送さ
れる。
【0019】また、表示手段の表示画面が複数設けられ
た場合、1つの表示画面に地図を表示し、他の表示画面
に付加情報を表示して互いに対比させることができる。
あるいはそれぞれの表示画面に同じ地域の地図および
(または)付加情報を別々の縮尺で表示することもでき
る。これにより一方の表示画面にて、広い地域の地図お
よび付加情報を確認し、他の表示画面に、さらに地域を
限定した地図および付加情報を拡大して表示することが
できる。あるいは、1つの表示画面に平面地形の地図を
表示して、その上で例えば送電線の経路や鉄塔の位置の
修正あるいは樹木や建物の配置に関する付加情報のデー
タ修正を行い、同時に他の表示画面に、データ修正箇所
を地平線に沿って目視した状態の景観としてグラフィッ
ク表示することができる。これにより、平面地形の地図
上での付加情報の修正と景観の確認とを同時に行うこと
ができ、付加情報などのデータ修正が容易になる。この
とき、平面地図の縮尺と景観表示の縮尺とを例えば(1
/100)対(1/500)などのように変えることに
より、限定された地域を拡大してデータ修正し、その景
観を広い視野に対応するものとして確認することができ
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は本
発明の巡視端末装置の基本的な構成の一例を示すブロッ
ク図、図2と図3はそれぞれ地図メモリと、付加情報メ
モリ内の記憶データの内容を示している。図1に示すよ
うに、巡視端末装置内の各回路部はバスライン100に
より接続されている。符号1は制御手段(システムコン
トローラ)である。制御手段1はCPU2とROM3と
RAM4を有している。システム制御のためのプログラ
ムはROM3内に格納される。位置計測手段としてはG
PS(Global Positioning System)受信装置6が使用
される。GPS受信装置6にはGPSアンテナ7が一体
にまたは別体にて接続される。複数のGPS衛星からの
電波はGPSアンテナ7により受信され、この受信電波
に基づいてGPS受信装置6では位置計測データが演算
される。この位置計測データはインターフェース5を経
て制御手段1に入力される。またこの巡視端末装置に
は、必要に応じて方位計8、仰角計9さらには高度計1
0などが接続される。これらが接続される場合、それぞ
れの測定データはインターフェース5を経て制御手段1
に入力される。
【0021】入力装置11は、システムコントローラの
制御手段1に対し、各種操作指示を与えるものである。
この入力装置はテンキースイッチ、タブレット、ペン入
力装置などである。記憶手段12は、地図メモリ13と
付加情報メモリ14とを含んでいる。すなわち実際に
は、地図メモリ13と付加情報メモリ14の別々の記憶
手段を複数有していることになる。それぞれのメモリ
(記憶手段)は、ICカード、RAMカード、書き換え
可能なディスクなどである。それぞれのメモリでの記憶
データの内容は図2と図3にて後に説明する。この実施
例では地図に関するデータと付加情報に関するデータが
別個のデータとして記憶(格納)されている。地図メモ
リ13と付加情報メモリ14は、共通のICカード内
や、書換え可能な共通のディスク内などのように1つの
記憶手段内の別々の記憶領域に構成されていてもよい。
または地図データと付加情報データが一体のものとして
1つの記憶手段に記憶されていてもよい。
【0022】表示手段15は、カラー液晶パネルを有す
る表示装置18と、画像処理部16とバッファメモリ1
7とを有している。画像処理部16はグラフィックコン
トローラと映像再生制御部などを含むものである。また
画像処理部16を活用するものとして、カメラ19を設
けることも可能である。このカメラ19は、スチールカ
メラやビデオカメラである。カメラ19は巡視端末装置
に外付けにて接続され、あるいは巡視端末装置に一体に
組み込まれる。カメラ19からの映像信号は画像処理部
16にて処理される。
【0023】音声処理手段20には、音声処理部21と
マイク22とスピーカ23とが含まれる。音声処理部2
1には、マイク22からの音声入力を圧縮処理する能率
符号化回路や、付加情報メモリ14などから送られる音
声圧縮データの伸長および復調回路、バスライン100
との接続のためのA/D変換回路およびD/A変換回
路、さらにはスピーカ23から音声を発するための増幅
回路などが含まれている。また必要に応じて通信モジュ
ール24が接続されて使用される。通信モジュール24
は、CPU2からの制御により修正データを外部へ転送
するものであり、転送のための符号化回路、FMまたは
AM変調回路、および送信回路などを有するものであ
る。
【0024】図2に示すように、上記地図メモリ13
は、地図管理テーブルTaの格納部と地図データ格納部
Daとから構成される。地図管理テーブルTa内の各デ
ータはバスライン100を経て制御手段1のRAM4に
転送されるものであり、その内容は、地図目次データ、
各地図の縮尺データ、地図選択用データなどである。地
図データ格納部Daには、それぞれの地域を複数に分割
した異なる縮尺の地図に関するデータが格納されてい
る。地図メモリ13には、この巡視端末装置を携帯して
巡回するのに必要な一定の地域の地図情報が格納されて
おり、よって地図メモリ13はそれぞれの担当地域毎に
別々のものとして構成され、巡視端末装置に交換して接
続できるようになっている。
【0025】図3に示すように、付加情報メモリ14
は、情報管理テーブルTbの格納部および情報格納部D
bとから構成される。情報管理テーブルTb内の各デー
タはバスライン100を介してRAM4に転送されるも
のであり、その内容は、情報選別データ、景観処理デー
タ、修正処理データ、漢字フォントなどから構成されて
いる。また情報データ格納部Dbには、地図に付加され
る種々の情報データが格納されている。また修正後の修
正データは修正データ格納部Dcに格納される。なお、
修正データ格納部Dcを設けず、表示画面にて修正され
たデータにより情報データ格納部Dbに格納されている
付加情報データを更新してもよい。
【0026】図6は上記巡視端末装置の装置外観の一例
を示している。図1に示す各回路部のほとんどは、筐体
31内に収納されている。筐体31内には、各回路部を
動作させるための電源が収納されている。この電源は充
電式バッテリーなどである。あるいは太陽電池を一部に
あるいは全部に使用してもよい。筐体31の図示左側に
は、左腕に置きやすいように凹部31aが形成されてお
り、また図示右側の上部には左手の親指を通すための穴
31bが形成されている。この穴31bに左手の親指を
通し、凹部31aを左腕に設置することにより、筐体3
1を片手だけで安定した姿勢で持つことが可能になる。
したがって空いてている右手で自由に操作できるように
なる。
【0027】筐体31の前面の中央部には、表示装置1
8の液晶パネルの表示画面18aが設けられている。そ
の左側にはマイク22とスピーカ23が配置されてい
る。表示画面18aの右側には入力装置11のうちの押
釦スイッチ11aが配置されている。また右手でペン入
力装置11bを持つことができるようになっており、こ
のペン入力装置11bはコード11cにより筐体31に
接続されている。筐体31の背面または上部などには、
GPS受信装置6およびGPSアンテナ7が取付けられ
ている。このGPS受信装置6とGPSアンテナ7のう
ち少なくともGPSアンテナ7は筐体31に対して着脱
自在である。GPSアンテナ7を筐体31から取り出す
ことにより、GPS衛星からの受信感度の高い位置(た
だし筐体31の近くの位置)に設置することができる。
また筐体31には地図メモリ13と付加情報メモリ14
となるICカードが差し込まれるようになっている。ま
た符号24aは通信モジュール24のアンテナである。
【0028】次に上記構成の巡視端末装置の動作につい
て説明する。以下においては、送配電設備の新設ルート
の調査の場合を例にとって動作を説明する。所定の巡回
地点で、筐体31に設けられた押釦スイッチ11aのう
ちの電源スイッチを押すと、ROM3に格納されている
制御プログラムがCPU2により実行され、表示装置1
8の表示画面18aが点灯する。またICカードなどの
地図メモリ13の地図管理テーブルTa内の各データ
と、付加情報メモリ14の情報管理テーブルTb内の各
データがバスライン100から制御手段1内のRAM4
に転送される。
【0029】押釦スイッチ11aのいずれかを押してG
PS受信モードに切換えると、GPSアンテナ7にて受
信された複数のGPS衛星からの電波に基づき、GPS
受信装置6内にて現在位置が演算される。GPS受信装
置6にて演算された位置計測データは、インターフェー
ス5からバスライン100を経てRAM4あるいは制御
手段(システムコントローラ)1内に設けられた他のバ
ッファメモリ(図示省略する)に転送されて格納され
る。GPS受信モードが設定され、この設定に基づいて
制御プログラムが実行されると、GPS受信装置6から
の位置計測データに基づいて、地図管理テーブルTaか
らRAM4に転送されている地図目次データが参照さ
れ、位置計測データによる位置座標すなわち現在位置を
含む地図データが地図メモリ13内の地図データ格納部
Daから読み出される。読み出された地図データは、バ
スライン100を介して表示手段15内のバッファメモ
リ17に格納される。そして、画像処理部16によりバ
ッファメモリ17内の地図データが処理され、表示装置
18の表示画面18aに地図が表示される。
【0030】このときの表示画面18aには、現在位置
を含む最も縮尺の高い地図(例えば1/1000)が表
示される。表示画面18aを見てさらに縮尺の低い地図
(例えば1/500あるいは1/100)が必要なとき
には、押釦スイッチ11aのいずれかにより縮尺の変更
指示を入力する。この縮尺変更指示操作により、地図管
理テーブルTaからRAM4に転送されている縮尺デー
タが参照され、位置計測データによる座標位置(現在位
置)を含んださらに縮尺の低い地図データが地図データ
格納部Daから呼び出され、バッファメモリ17に転送
される。またGPS受信装置6にて演算された位置計測
データもバッファメモリ17に転送されて地図データに
付加される。そして画面18aには図4(A)に示すよ
うに地形を平面的に表わした所定縮尺の地図(i)と現
在位置を示すマークMとが表示される。
【0031】次に、いずれかの押釦スイッチ11aまた
はペン入力装置11bを操作して、送配電設備の新設計
画に基づくデータの表示を選択する。この選択操作で
は、付加情報メモリ14の情報管理テーブルTbからR
AM4に転送されている情報選別データが参照され、必
要とする付加情報データのアドレス番号が選別される。
このアドレス番号の指定により付加情報メモリ14内の
情報データ格納部Dbにアクセスされ、必要な付加情報
のデータが情報データ格納部Dbからバスライン100
を経てバッファメモリ17に転送される。そして画像処
理部16にて、現在表示されている地図のデータおよび
現在位置を示す位置計測データとさらに付加情報のデー
タとが合成され、表示装置18の表示画面18aに表示
される。その結果、図4(A)に示すように平面的な地
形の地図(i)上に、現在位置を示すマークMと共に、
現在計画中の送電線の経路Faと鉄塔の設置予定位置F
bが重ねて表示される。すなわち平面的な地形を表わす
地図(i)に付加情報として経路Faと設置予定位置F
bとが重ねて表示されることになる。
【0032】図4(A)に示す画面表示が得られた段階
で、巡視端末装置を所持している巡視員の位置と、計画
中の送電線の経路Faとの位置関係を直ちに知ることが
できる。上記の操作を例えば一定の時間間隔あるいは一
定の移動距離ごとに繰返すことにより、例えば(イ)で
示す位置の鉄塔の設置予定位置へ最短距離にて移動する
ことなどが可能になる。次に、図4(A)に示す画面表
示が得られた状態で、さらに地平線に沿って一定方向か
ら目視した送電線の経路などの景観との関係を調べよう
とするときには、押釦スイッチ11aのテンキーなどを
操作して、景観処理モードを設定する。景観処理モード
の設定が指示されると、制御手段1の制御プログラムの
実行により、情報管理テーブルTbからRAM4に転送
されているデータのうちの情報選別データが参照され
る。この段階で情報データ格納部Dbからバッファメモ
リ17に、景観方向を指示するデータが転送され、表示
画面18aに景観方向を示す矢印表示Maが現れる。
【0033】押釦スイッチ11aのうちのスクロールス
イッチを操作することにより、画面18a上にて矢印表
示Maの向きが変えられる。希望する景観の向きに矢印
Maの位置を決めて、押釦スイッチ11aにより景観画
面表示を選択する操作を行うと、付加情報メモリ14内
の情報管理テーブルTbから景観処理データが、また情
報データ格納部Dbから景観画像に関するデータが呼び
だされる。この両データはRAM4に一旦格納され、R
OM3に格納された制御プログラムにより、希望する景
観方向の画面となるようにデータが演算処理され、バッ
ファメモリ17に転送される。そして、表示画面18a
には、図4(B)に示すような、矢印Ma方向からほぼ
地平線に沿って目視したのと同じ景観画像および景観画
像に設置予定の鉄塔や送電線の配線経路が重ねられた画
像(ii)がグラフィック表示される。この画像(i
i)は、予め送配電設備の新設ルートの計画に基づい
て、主コンピュータにて生成されたデータに基づくもの
であり、図4(A)に示す地図画像(i)とは異なる付
加情報として表示されるものである。
【0034】図4(B)に示す画面はあくまでもコンピ
ュータで生成したグラフィック画像である。すなわち巡
視員は、グラフィック画像の地平線目視景観と、実際に
同じ位置で同じ向きから見た自然の景観とをその場で対
比できることになる。また画像上に現れている設置予定
の鉄塔などが実際の景観の中でどのような位置付けにな
るかを観察することが可能になる。この対比観察によ
り、例えば画面18aに現れているグラフィック画像の
景観(山や谷や樹木など)が現地の実際の景観と相違し
ているとき、または鉄塔の設置位置が現地の景観で見た
ときに位置をずらす必要があると判断されたときには、
操作入力によりデータ修正モードを設定する。
【0035】このモード設定により、図3に示す情報管
理テーブルTb内の修正処理データが制御手段1のRA
M4内に転送され、制御手段1にてデータ修正処理が可
能になる。そして、例えば図6に示すように画面18a
上に修正手順のメニュー画面Waがウインド表示され
る。このメニュー画面Wa内の項目をペン入力装置11
bを用いて選択することにより、表示画面18aに現れ
ている景観や鉄塔の表示を変更しまたは修正することが
できる。この修正は例えば実際の景観に基づいて山の形
状や樹木の高さや鉄塔の位置を変更することなどであ
る。また、この修正は付加情報についてのみ行うことも
できるし、あるいは(i)で示す地図そのものを修正す
ることもできる。具体的なデータ修正の手法としては、
例えば図4(B)に示す水平線目視景観画面において、
鉄塔の設置予定位置の変更が必要と判断された場合に、
まず、画面18aの表示を、図4(A)に示すような平
面地形の地図(i)およびその上の送電線経路などの付
加情報を示す画面に戻し、この画面上にて鉄塔の設置予
定位置および送電線の経路の変更などを行う。この修正
を行った後に、さらに図4(B)に示す地平線目視景観
画面に設定し、修正箇所の景観との関係の確認を行う。
【0036】上記の手順により景観に関する付加情報が
修正された後、ペン入力装置11bなどにより修正デー
タの保存を指示する。この指示により、修正されたデー
タすなわち図4(B)に示す景観の画像に修正を加えた
修正データは、バスライン100を経て付加情報メモリ
14内の修正データ格納部Dcに格納される。あるいは
情報データ格納部Db内の景観画面に関するデータが修
正後のデータと入れ代わるようにデータ更新を行っても
よい。この修正データまたは更新されたデータを会社に
持ち帰り、主コンピュータのデータベースの修正を行う
などして、巡視した地域での送配電設備の新設のデータ
ベースをより現実に近いものにでき、その後の計画の最
終立案や土木設計などに、正確なデータを利用すること
ができるようになる。
【0037】また、巡視端末装置の筐体31にカメラ1
9を接続した場合には、巡視位置にてスチール写真を撮
り、これを図6に示すように表示画面18a上のウイン
ドWbに表示することができる。この写真を参照して景
観画像の修正を行うことにより、画像修正を行いやすく
なる。あるいは図4(B)に示す景観のグラフィック画
像にスチール写真の画像を重ねて表示し、スチール写真
の画像をなぞるようにしてグラフィック表示の景観画面
を修正してもよい。また、修正後の画像データとウイン
ドWbに表示されたスチール写真の画像とを一緒に修正
データ格納部Dcに格納してもよい。また、図1に示す
ように、巡視端末装置に方位計8や仰角計9を接続し、
現地の実際の景観での山の高さや樹木の高さや方位のデ
ータを得て、これを景観画像の修正に利用してもよい
し、高さや方位のデータを付加情報として新たに情報デ
ータ格納部Dbに格納し、または修正データ格納部Dc
に格納してもよい。
【0038】また、通信モジュール24を動作させ、修
正データを中継受信機に送信し、中継受信機から主コン
ピュータに光ケーブルなどにより直接転送することもで
きる。この場合、修正データを修正データ格納部Dcに
格納すると共に通信モジュール24により転送してもよ
いし、修正データを格納せずに、修正データの送信のみ
を行ってもよい。また、図3に示される付加情報メモリ
14の情報データ格納部Dbに音声情報を圧縮データな
どの状態で格納しておき、図4(A)または図4(B)
および図6に示すような画面表示と共に、音声の説明が
スピーカ23から流れるようにしてもよい。また、巡視
員が巡回した現地において、実際の景観などの説明をマ
イク22から音声で入力し、この音声を音声処理部21
にて圧縮データに変換して付加情報メモリ14あるいは
他の記憶手段に記憶させてもよい。以上の操作は、送配
電設備の新設のための巡視のみならず、保守・管理のと
きに同様にして実行させ、保守・管理用のデータとして
構築してもよい。また、鉄道や地下鉄の新設ルートの巡
視や保守・管理においても同様に使用することができ
る。
【0039】次に、図5(A)(B)は、他の用途にお
ける表示画面18aでの表示を示している。図5(A)
では、表示画面18aに市街地地図(iii)と、巡視
端末装置を携帯した巡視員の位置を示すマークMが現れ
ている。この市街地地図(iii)は、GPS受信装置
6により演算された現在位置の計測データに基づいて、
地図メモリ13内の地図データ格納部Daからバッファ
メモリ17に転送されて表示され、この地図データに現
在位置の位置計測データが合成されて現在位置を示すマ
ークMが表示されているものである。ここで、付加情報
メモリ14から、市街地地図(iii)に対応する付加
情報が読出されると、これが市街地地図(iii)に重
ねて表示される。図5(B)では、付加情報の一例とし
て市街地(iii)での最新の建築物の配置および形状
Fc,Fcが表示されている。図5(B)に示す画面表
示を有する巡視端末装置を所持している人は、画面中の
Mの位置に居ることになるため、現在どのような建築物
の前、あるいはどの住所および番地の場所に居るのかを
直ちに認識できる。
【0040】また、現在位置の周辺の実際の建築物を目
視にて確認し、建築物の変更などがある場合には、送配
電設備の新設の実施例で述べたように、ペン入力装置1
1bなどを使用して画面上で建築物の配置や形状などを
修正し、これを図3に示す修正データ格納部Dcなどに
保存し、または情報データ格納部Db内のデータを更新
する。また、このような市街地での建築物の形状や配置
に関する付加情報を修正する場合には、ヘリコプターや
小型航空機に搭乗した人が巡視端末装置を所持し、上空
から建築物などを確認して修正操作してもよい。このよ
うに付加情報を建築物の配置情報とすることにより、市
街地地図の作成および更新や、都市計画などにおいて利
用できる。
【0041】また図5(B)に示すように表示画面18
aにおいて、例えば(ロ)で示す建物をペン入力装置1
1bにより指示することにより、その建物の情報、例え
ば土地の面積、建築物の面積および築年数などの情報を
ウインドWcに表示することもできる。あるいはその建
築物に居住する家族の構成や趣向などをウインドWcに
て表示することもできる。これらの情報は、付加情報メ
モリ14の情報データ格納部Dbに建築物の配列を示す
データと関連して格納されているものである。このよう
な情報は、各種調査や営業活動に利用できる。営業活動
の場合には、一定の職種の店舗の配置や各店舗での売上
額などのデータを付加情報とすることもできる。また、
これらの付加情報が画面上で修正できその修正データが
付加情報メモリ14の修正データ格納部Dcに格納さ
れ、あるいは情報データ格納部Db内の格納データの更
新ができる。
【0042】また、上記実施例の説明では、GPS受信
モードに設定すると、GPS受信装置6にて演算された
現在位置の位置計測データに合せて地図データが自動的
に呼び出され、さらに付加情報が呼び出されるようにな
っているが、例えばGPS受信モードに設定せず、テン
キーの操作などにより、任意の地図およびその付加情報
のみを呼び出すことも可能である。なお、図示する実施
例では、地図データと付加情報データとがメモリ13と
14に別々に記憶されているが、地図データと付加情報
データとが一体となったものが同じメモリ内に格納され
ていてもよい。例えば図4(A)に示すように、地図
(i)に送配電設備のルート表示が一体となったもの、
または図5(B)に示すように市街地地図(iii)と
建築物表示Fcとが一体となったものがひとつのデータ
としてICカードなどの記憶されており、これらが一体
のものとして表示され、画面にて送配電設備ルートの変
更や、市街地地図の建物の外観の修正などを行った後
に、前記一体のデータの修正データが記憶されるように
してもよい。
【0043】次に、図7と図8は、巡視端末装置の装置
外観の他の例を示しており、図7は使用中、図8は折り
畳んだ状態を示す斜視図である。この装置外観を構成す
る筐体40は、下部本体41と、これに対し連結部45
により折り畳み自在に連結された上部本体(蓋体)42
とから構成されている。内部の回路は、表示手段の構成
を除いて他は全て図1に示したものと同じであり、各回
路は、下部本体41と上部本体42の内部に別れて収納
されている。上部本体42にはフック43が設けられ、
図8に示すように、下部本体41と上部本体42とが畳
まれた状態で、フック43が下部本体41に掛止され
て、下部本体41と上部本体42とが仮固定される。
【0044】図8に示すように、上部本体42の表面に
は凹部46が形成され、GPS受信装置6とGPSアン
テナ7とが、この凹部46内に着脱自在に取付けられて
いる。上部本体42の表面には、携帯バンド44が設け
られている。上部本体42の内面42aの上部には凹部
42bが形成されている。例えば左手の手の平を前記携
帯バンド44内に挿入し、指先で凹部42bを保持する
ことにより、筐体40を左手片手での保持することが可
能である。このとき右手でペン入力装置11bを操作
し、または各種操作釦(または押釦やつまみ)11d,
11eを操作することができる。なおペン入力装置11
bを使用しないときには、下部本体41の内面41aに
形成された収納凹部41b内にペン入力装置11bが格
納される。ICカードなどの記憶手段12は、上部本体
42の側部に差し込まれる。また下部本体41の内面4
1aにはマイク22とスピーカ23が配置されている。
【0045】この筐体40では、18Aと18Bの2つ
の表示装置が設けられ、一方の表示装置18Aの表示画
面が上部本体42の内面42aに配置され、他方の表示
装置18Bの表示画面が下部本体41の内面41aに配
置されている。図7の実施例では、表示装置18Bが下
部本体41の内面41aから斜めに立ち上がることがで
きるように取付けられており、表示装置18Bの表示画
面と、表示装置18Aの表示画面とを、ほぼ同じ傾きで
見ることができるようになっている。表示装置18Aと
18Bが液晶表示装置である場合、視野角に指向性が有
るため両液晶表示装置の画面を同じ角度で目視できるよ
うにすることにより、屋外などの外光の強い場所であっ
ても両画面を比較的容易に読み取ることができる。ただ
し、表示装置18Bの表示画面が下部本体41の内面4
1aと同一面に配置されていてもよい。
【0046】図7に示す巡視端末装置の回路は、図1に
示される表示装置18が18Aと18Bの2個の表示装
置に置換されたものとなる。この場合、表示手段のバッ
ファメモリ17と画像処理部16は、それぞれの表示装
置18Aと18Bとで別個に設けられていてもよいし、
バッファメモリ17と画像処理部16が、両表示装置1
8Aと18Bとで兼用されていてもよい。このそれぞれ
の表示装置18Aと18bの画面表示の使用方法である
が、例えば、一方の表示装置の画面に地図を表示し、他
方の表示装置の画面に付加情報を表示して互いに対比さ
せることができる。あるいはそれぞれの画面に同じ地図
および付加情報を同じ縮尺でまたは別々の縮尺で表示す
ることもできる。これにより一方の画面に広い地域の
(高い縮尺の)地図を表示し、他方の画面にその一部を
拡大した低い縮尺の地図を表示して対比させることがで
きる。また付加情報を両画面または一方の画面に重ねて
表示することもできる。
【0047】また、図4に示した送配電設備の巡視に使
用する場合には、一方の画面に平面地形の地図(図4
(A)参照)を表示して、その上で例えば送電線の経路
や鉄塔の位置の修正あるいは樹木や建物の配置に関する
付加情報のデータ修正を行い、同時に他方の画面に、デ
ータ修正箇所を地平線に沿って目視した状態の景観(図
4(B)参照)をグラフィック表示することができる。
これにより、平面地形の地図上での付加情報の修正と景
観の確認とを同時にでき、付加情報などのデータ修正が
容易になる。このとき平面地図の縮尺と景観表示の縮尺
とを例えば(1/100)対(1/500)などのよう
に変えることにより、限定された地域を拡大してデータ
修正し、その景観を広い視野に対応するものとして確認
することができる。
【0048】また、巡視端末装置は、携帯可能な小型の
ものであるため、表示装置としては8インチ、6インチ
または5インチ型などのカラー液晶表示装置を使用する
ことが好ましい。巡視端末装置では、その用途の性格
上、縮尺の低い地図として(1/500)〜(1/10
0)程度の縮尺度のものが使用されることが多く、場合
によってはさらに縮尺の低い地図も使用される。また位
置計測手段としてGBS衛星からの電波を受信するGB
S受信装置が使用される場合、位置計測精度は約1cm
の高精度なものが可能である。したがって、カラー液晶
表示装置を使用した場合の地図の分解能は(1/10
0)程度の縮尺度で数cmのオーダを確保できることが
望まれる。
【0049】そこで、図9は、縦軸にカラー液晶表示装
置の画素サイズを示し、横軸に地図上(画面上)での距
離を示している。例えば線αで示すように、地図の縮尺
を1/100とした場合に、画素サイズを0.1mm以
下のものにすれば、表示された地図上での距離を数cm
のオーダで確認することができる。上記の地図の縮尺度
とGBS受信装置での受信精度とを勘案すると、液晶表
示装置の画素サイズとしては0.1mm以下のものを使
用することが好ましく、これにより表示された地図上に
て十分な分解能を得ることができる。なお、カラー液晶
表示装置の画素サイズは、通常の使用環境における操作
のしやすさおよび見やすさで判定したところ、0.12
5mm以下が好ましく、0.1mm以下であればより好
ましい結果が得られた。なお、上記各実施例において、
データの修正は、付加情報および/または地図に関する
各データに対して行われるものであるが、ここでの「修
正」とは、データの内容の訂正のみならず、データの追
加や削除さらにはデータの変更を含むものであり、また
付加情報が全く無い状態にて新たに付加情報を付加する
場合も含む。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明では、巡視端末装置
を所持する人が画面上の地図と現在位置との関係を即座
に認識できる。また、各種の付加情報を地図と共に表示
でき、この付加情報を利用して送配電設備の情報や営業
情報などを現地で確認することができる。さらに現地で
付加情報の修正ができるため、より詳細なデータベース
の構築が可能である。
【0051】また、表示装置の画面を2個またはそれ以
上設けると、各画面に異なる映像を表示させ、また縮尺
の異なる映像を表示することなどが可能になり、使用し
やすくなる。
【0052】また、表示手段として、1つの画素サイズ
が0.125mm以下の液晶表示装置を使用すれば、地
図上にて数cmの距離の確認ができ、地図上にて高精度
な情報の表示および修正が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の巡視端末装置の構成の一例を示すブロ
ック図、
【図2】地図メモリ内のデータの内容を示す説明図、
【図3】付加情報メモリ内のデータの内容を示す説明
図、
【図4】(A)(B)は送配電設備の新設ルートの巡視
に使用される画面表示を示す正面図、
【図5】(A)(B)は市街地での建築物の確認のため
の巡視に使用される画面表示を示す正面図、
【図6】巡視端末装置の装置外観の一例を示す斜視図、
【図7】巡視端末装置の装置外観の他の例を示すもので
あり、使用中の斜視図、
【図8】図7に示す装置を折り畳んだ状態にて示す斜視
図、
【図9】液晶表示装置の画素サイズと地図上での距離と
の関係を示す線図、
【符号の説明】
1 制御手段 2 CPU 3 ROM 4 RAM 6 GPS受信装置 7 GPSアンテナ 11 入力装置 12 記憶手段 13 地図メモリ 14 付加情報メモリ 15 表示手段 16 画像処理部 17 バッファメモリ 18 表示装置 19 撮影装置としてのカメラ 24 通信モジュール 31,40 筐体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠間 泰彦 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 原子 慧 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 藤沢 久一 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 鮫沢 慎二 富山県富山市今泉376−1 株式会社ダイ ナシステムズ内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地図および地図に関連した付加情報を記
    憶する1つまたは複数の記憶手段と、現在位置を計測す
    る位置計測手段と、前記記憶手段に記憶された地図およ
    び付加情報のうち前記位置計測手段により計測された現
    在位置に対応するものを検索する制御手段と、検索され
    た地図および付加情報を表示する表示手段と、表示され
    た情報のうちの少なくとも付加情報の修正を前記制御手
    段に指示する入力装置とを有することを特徴とする巡視
    端末装置。
  2. 【請求項2】 表示情報の修正データが前記記憶手段ま
    たは他の記憶手段に格納される請求項1記載の巡視端末
    装置。
  3. 【請求項3】 表示情報の修正データを送信する通信モ
    ジュールが設けられる請求項1記載の巡視端末装置。
  4. 【請求項4】 撮影装置が設けられ、撮影映像が前記表
    示手段に表示される請求項1記載の巡視端末装置。
  5. 【請求項5】 表示手段での表示画面が複数設けられて
    いる請求項1記載の巡視端末装置。
  6. 【請求項6】 表示手段は、1つの画素サイズが0.1
    25mm以下の液晶表示装置である請求項1ないし5の
    いずれかに記載の巡視端末装置。
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