JP5547860B1 - ユーザの現在位置と現在方位角を用いて目的の地理的情報を検索してユーザに提供するユーザ携帯端末 - Google Patents

ユーザの現在位置と現在方位角を用いて目的の地理的情報を検索してユーザに提供するユーザ携帯端末 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの現在位置に適した観光情報を検索してユーザに提供する。
【解決手段】ユーザ携帯端末20は、カメラ44と、ユーザの現在位置を測定するGPS受信器48と、ユーザの現在の視線の方位角を測定する方位角センサ49と、地図上における複数の対象物に割り当てられた複数の参照エリアと複数の観光情報とを互いに関連付けて記憶するメモリ42であって、前記複数の観光情報のうち、各参照エリアに関連付けられるものは、複数の方位角に関連付けられた複数の方位角別観光情報を含むものと、検索モジュールとを備えている。その検索モジュールは、前記複数の参照エリアから、測定された現在ユーザ位置が位置するものを抽出し、その抽出された参照エリアに関連付けられた複数の方位角別観光情報から、測定された現在ユーザ方位角に対応するものを抽出し、その抽出された方位角別観光情報をユーザに提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、地図上におけるユーザの位置を基準に、その位置に適した地理的情報を検索してユーザに提供する技術に関し、特に、地図上におけるユーザの位置を基準に、その位置に適したローカルな観光情報を検索してユーザに提供する技術に関する。
近年、多くの国において、観光立国の実現が強く叫ばれるようになった。観光立国の実現は、各国の再生や地域の活性化を図るうえで重要な課題であり、観光業は、各国における重要な産業の一つとなり得る。
この課題を達成するために、観光地におけるインフラの整備のみならず観光客に提供するサービスの充実化も重要である。
インフラの整備としては、例えば、観光地へのアクセスの追加・整備、観光地における施設の追加・整備などがある。
一方、サービスの充実化としては、他の地域に住む人々への観光地の宣伝、観光地における観光者の道案内、観光者への地図の配布、観光地における複数のスポットを観光する推奨ツアーの提案、観光地における各種の対象物すなわち観光資源(例えば、その地域に特有な建物、展示物、町並み、地形(山、海、川、湖沼、海峡、渓谷、平原、港など)、動物、植物、史跡、名勝、伝統芸能、民族芸能、イベントなど)に関する案内情報の配布・拡散などがある。
このように、観光業の活性化のためには、観光地に関する地理的な情報、観光地内の各対象物に関する歴史的・科学的な情報、観光ルートに関する情報、観光地に対する観光客の評価などの情報(以下、「観光情報」と総称する。)を広く拡散することが重要である。観光情報は、テキスト、画像(静止画、映像)、音声などを表現形態として観光客に提供される。
一方、近年、通信技術の急速な進歩のおかげで、観光客は、外部との通信が可能な通信機器を携帯しながら観光することが常識化しつつある。この種の通信機器は、ユーザ携帯端末とも称され、携帯電話機、スマートホン、PDA、タブレットPCなどに分類される。また、この種の通信機器には、カメラ機能を搭載したり、測位機能(例えば、GPS機能等、位置測定機能、方位角測定機能、姿勢測定機能)を搭載することも普及しつつある。
観光地での撮影に適したユーザ携帯端末が既に提案されており、その一例が特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示されているユーザ携帯端末は、通信器と、デジタルカメラと、複数の人工衛星から複数の電波を受信して自己の現在地を検出するGPS受信器を搭載している。
このユーザ携帯端末においては、ユーザのシャッタボタンの押下に伴って、前記デジタルカメラが撮影した画像データが取得されるとともに、前記GPS受信器から当該ユーザ携帯端末の位置情報が取得される。さらに、取得された画像データに画像データ番号を付加したデータファイルが作成される。さらに、取得された位置情報に前記画像データ番号を付加したヘッダファイルが生成される。その作成されたヘッダファイルは、前記データファイルと組み合わされて、前記通信器を用いて相手先に送信される。
ところで、前述のように、近年、ユーザ携帯端末を使用すれば、観光者は、観光中に、有用な観光情報を外部からその都度受信することが可能となった。
しかし、観光者がユーザ携帯端末を用いてアクセス可能な観光情報の数は膨大である。そのため、観光者が自ら検索キーを選択して自身のユーザ携帯端末に入力することによって観光情報を検索しなければならない場合には、時間や手間がかかり、不便である。そればかりでなく、検索キーの選択が不適切であると、最適な観光情報を検索できない可能性もある。
そのため、観光者であるユーザによるユーザ携帯端末の使い勝手を向上させるためには、ユーザの介入をできる限り不必要とすることにより、現在の観光地に適したローカルな観光情報を完全にまたは部分的に自動的に検索する技術の開発が必要である。
このような事情を背景として、ユーザの現在位置に適したローカルな情報を自動的に検索するユーザ携帯端末が既に提案されており、その一例が特許文献2に開示されている。
この特許文献2に開示されているユーザ携帯端末を携帯するユーザは、特定の建物についての情報を取得したいと思うと、このユーザ携帯端末をその特定の建物に向け、その状態で、サーバに対して問い合わせを行う。その問い合わせに伴い、このユーザ携帯端末は、自身の現在位置を測定し、さらに、自身の現在方位角を測定する。このユーザ携帯端末は、その後、それら測定された現在位置および現在方位角を含む情報を前記サーバに送信する。
すると、そのサーバは、受信した情報に基づき、地図上におけるユーザの現在の位置および向きを表す視線を決定する。さらに、このサーバは、その決定された視線と、地図データによって表現される複数の建物の各々とが互いに交差するか否かを幾何学的に計算し、それにより、それら複数の建物のうち、その視線と交差するものを、ユーザが現に観察しているものとして推定する。このサーバは、さらに、その推定された建物に対応する属性情報を別のサーバから取得し、その取得された属性情報を上記ユーザ携帯端末に送信する。
その後、このユーザ携帯端末は、前記サーバから受信した属性情報を、撮影している建物を表す画像と共に画面上に表示する。
特開平7−84308号公報 特開2005−134242号公報
しかし、特許文献1に記載の従来技術では、そのユーザ携帯端末を観光地において使用すれば、観光者の撮影動作に応答して、その観光者の地図上における現在位置が自動的に測定されるのみで、その現在位置に適した観光情報を自動的に取得することはできない。
また、特許文献2に記載の従来技術では、ユーザが現に注目している対象物の属性情報を検索するために、サーバが、地図データを用いて膨大な幾何学計算を行なわなければならない。そのため、サーバの計算負荷が増加するし、計算に時間がかかる。
さらに、特許文献2に記載の従来技術では、ユーザ携帯端末は、目的の情報をサーバに検索してもらうたびに、そのサーバと通信しなければならず、ユーザ携帯端末の通信頻度が増加する。そのため、通信不良を原因としてユーザ携帯端末が目的の情報を取得することができないという事態が頻発する可能性がある。
このような事情を背景とし、本発明は、地図上におけるユーザの現在位置に適した地理的情報(例えば、観光地を説明するための観光情報、視覚的に目標の避難場所に誘導するための避難場所情報など)を検索してユーザに提供する技術の一つとして、地図上におけるユーザの現在位置に適したローカルな観光情報を検索してユーザに提供する技術であって、目的の観光情報を精度よく取得したいという要望と、ユーザ携帯端末の計算負荷を軽減するとともにサーバとの通信に対する依存度を低下させつつ、目的の観光情報を検索したいという要望とを一挙に解決することが容易である技術を提供することを課題としてなされたものである。
本発明によって下記の各態様が得られる。各態様は、項に区分し、各項には番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、本発明が採用し得る技術的特徴の一部およびそれの組合せの理解を容易にするためであり、本発明が採用し得る技術的特徴およびそれの組合せが以下の態様に限定されると解釈すべきではない。すなわち、下記の態様には記載されていないが本明細書には記載されている技術的特徴を本発明の技術的特徴として適宜抽出して採用することは妨げられないと解釈すべきなのである。
さらに、各項を他の項の番号を引用する形式で記載することが必ずしも、各項に記載の技術的特徴を他の項に記載の技術的特徴から分離させて独立させることを妨げることを意味するわけではなく、各項に記載の技術的特徴をその性質に応じて適宜独立させることが可能であると解釈すべきである。
(1) ユーザの現在位置を基準にローカルな観光情報を検索してユーザに提供するユーザ携帯端末であって、
対象物を撮影するカメラと、
地図上におけるユーザの現在位置を現在ユーザ位置として測定する測位センサと、
前記地図上におけるユーザの現在の視線の方位角を現在ユーザ方位角として測定する方位角センサと、
前記地図上における複数の対象物に割り当てられた複数の参照エリアと複数の観光情報とを互いに関連付けて記憶することが可能であるメモリであって、前記複数の観光情報のうち、各参照エリアに関連付けられるものは、複数の方位角に関連付けられた複数の方位角別観光情報を含むものと、
前記測定された現在ユーザ位置を検索キーとして用いて前記メモリの検索を行い、それにより、前記複数の参照エリアから、前記測定された現在ユーザ位置が位置するものを抽出し、その抽出された参照エリアに関連付けられた複数の方位角別観光情報から、前記測定された現在ユーザ方位角に対応するものを抽出し、その抽出された方位角別観光情報をユーザに提供する検索部と
を含むユーザ携帯端末。
このユーザ携帯端末によれば、目的の観光情報を検索するために、ユーザの現在位置と、複数の参照エリアとの間の属否関係が注目される。その属否関係を計算するために、このユーザ携帯端末は、単純な計算を行えば済み、地理的データを用いた複雑な幾何学計算を行うことは不要である。よって、このユーザ携帯端末によれば、少ない計算負荷で目的の観光情報を検索することが容易となる。
さらに、このユーザ携帯端末によれば、自身のメモリの検索によって目的の観光情報を取得することができる。よって、このユーザ携帯端末によれば、将来の検索に必要な情報をひとたびサーバからダウンロードして自身のメモリに少なくとも一時的に蓄積しておけば、その蓄積されている情報が有効である限り、検索のたびにサーバと通信することが不要となる。その結果、このユーザ携帯端末によれば、検索のためにサーバとの通信に依存する程度が低下する。
さらに、このユーザ携帯端末によれば、結果的には、ユーザの現在位置と現在方位角との双方を用いることにより、目的の観光情報が検索されてユーザに提供されるが、それら現在位置および現在方位角という2つの幾何学情報を用いていきなり目的の観光情報が検索されるのではなく、その検索が段階的に行われる。
具体的には、このユーザ携帯端末によれば、まず、ユーザの現在位置を用いることにより、その現在位置に適した参照エリアが抽出され、次に、ユーザの現在方位角を用いることにより、その抽出された参照エリアに予め関連付けられた複数の方位角別観光情報のうち、その現在方位角に適したものが抽出される。
すなわち、このユーザ携帯端末によれば、まず、すべての参照エリア(すなわち、すべての方位角別観光情報に相当するし、すべての対象物にも相当する)を対象に、ユーザの現在位置を用いて1回目の絞り込みが行われ、次に、その絞り込まれた1つの参照エリア(すなわち、一部の複数の方位角観光情報に相当するし、一部の複数の対象物にも相当する)のみを対象に、ユーザの現在方位角を用いて2回目の絞り込みが行われるのである。
その結果、このユーザ携帯端末によれば、例えば、観光情報の追加や削除、更新などのデータ作成作業を参照エリアごとに分担して行うことが可能となる。それにより、例えば、そのようなデータ作成作業を複数の参照エリアについて同時並行的に行って作業効率を向上させることが容易となる。
さらに、一人の作業者がある時点では1つの参照エリアのみを対象として作業することが可能となるため、一人の作業者がある時点で担当するデータの量が、すべての参照エリア(すなわち、すべての候補観光情報)を一挙に取り扱う場合より少なくなり、それにより、作業者は、データ作成作業を集中して行うことが容易となり、ひいては、そのデータ作成作業をミスなく行うことが容易となる。
このユーザ携帯端末の一実施態様においては、前記検索部が、前記撮影動作に応答して現在ユーザ位置および現在ユーザ方位角を測定する測定部と、同じ撮影動作に応答して、現在ユーザ位置に適合する参照エリアを抽出する抽出部と、同じ撮影動作に応答して、前記抽出された参照エリアを媒介とすることにより、現在ユーザ位置および現在ユーザ方位角の双方に適合する方位角別観光情報を抽出してユーザに提供する提供部とを含むように構成される。
すなわち、この実施態様によれば、ユーザの撮影動作に応答して、ユーザの現在位置および現在方位角の測定、それら測定結果の双方に適した観光情報の検索、その検索された観光情報のユーザへの提供という一連の処理が自動的に起動する。
ところで、一般に、ユーザが特定の対象物を被写体として撮影した直後においては、ユーザは、その撮影した対象物に付随する知識(例えば、歴史的な情報や、その対象物に対する他の観光者の評価、その対象物に歴史的に関連する他の対象物など)を同時に得たいと思うのが一般的である。
これに対し、前記実施態様によれば、ユーザは、任意の観光地において任意の対象物を被写体として撮影したいという意思を表示しただけで、無意識のうちに、現在位置および現在方位角の双方に適したローカルな観光情報、すなわち、その観光地または対象物に適した観光情報を取得することができる。
さらに、一般に、地図上におけるユーザすなわちユーザ携帯端末の位置および方位角という2つの物理量を互いに比較すると、ユーザの位置は、静的であるのに対し、ユーザの方位角は、動的である。ユーザの方位角は、ユーザの姿勢(視線)変化に敏感に応答するからである。
そのため、ユーザの位置の測定値は、その測定時期の如何を問わず、高い信頼性を有するのに対し、ユーザの視線方向の方位角(以下、単に「ユーザの方位角」という。)の測定は、その測定時期によって信頼性が大きく変動する。
また、ユーザがカメラで特定の被写体を撮影する状況を想定すると、ユーザが撮影動作を行った瞬間またはその直後においては、ユーザの方位角は、ユーザに対する特定の被写体の向きを中実に反映している。
特に、観光地においては、そのような被写体は、観光者が注目している対象物であり、観光者は、その対象物に関する情報、すなわち、観光情報に強い関心を示す可能性が高い。とはいえ、ユーザの方位角のみ判明しても、ユーザの位置が不明であれば、観光者が注目している被写体の位置を特定することが困難である。
これに対し、前記実施態様によれば、観光者が注目している対象物を高精度に推定するために、ユーザが撮影動作を行ったときにおけるユーザの位置および方位角が用いられる。
本明細書の全体を通じ、「撮影動作」という用語は、特に断りがない限り、典型的には、例えば、現実のまたは仮想的なシャッタボタンをユーザが操作するという動作や、当該ユーザ携帯端末の画面をタップするという動作などを含むが、それらに限定されない。
(2) 前記各方位角別観光情報に関連付けられて前記メモリに記憶される方位角は、対応する対象物の位置の、前記現在ユーザ位置に対する方位角として定義される(1)項に記載のユーザ携帯端末。
(3) 前記各方位角別観光情報に関連付けられて前記メモリに記憶される方位角は、前記現在ユーザ位置の時間的変化にもかかわらず変化しない静的方位角として定義される(1)または(2)項に記載のユーザ携帯端末。
(4) 前記静的方位角は、対応する対象物の位置の、前記現在ユーザ位置に対する方位角であって、ユーザの現在位置の如何を問わず、ユーザが、それの現在位置が内包される参照エリア内の設定位置から、前記対応する対象物を注視することを仮定した場合にユーザの視線方向について取得される方位角として定義される(3)項に記載のユーザ携帯端末。
(5) 前記各方位角別観光情報に関連付けられて前記メモリに記憶される方位角は、前記現在ユーザ位置の時間的変化に伴って変化する動的方位角として定義される(1)または(2)項に記載のユーザ携帯端末。
(6) 前記動的方位角は、対応する対象物の位置の、前記現在ユーザ位置に対する方位角であって、ユーザの現在の視線の方向の如何を問わず、ユーザが、それの現在位置から、前記対応する対象物を注視することを仮定した場合にユーザの視線方向について取得される方位角として定義される(5)項に記載のユーザ携帯端末。
(7) 前記各対象物は、前記地図上における位置を特定するための1つの基準点を表す経緯度を割り当てられており、
前記現在ユーザ位置は、前記地図上における経緯度を用いて測定され、
前記検索部は、
前記各対象物ごとに、前記現在ユーザ位置の経緯度と各対象物の前記基準点の経緯度との間の幾何学的関係に基づいて前記動的方位角を計算し、その計算された動的方位角を各対象物に関連付けて前記メモリに記憶させる動的方位角計算部と、
前記抽出された参照エリアに関連付けられた複数の対象物から、前記測定された現在ユーザ方位角との誤差が設定範囲内にある動的方位角に関連付けられて前記メモリに記憶されているものを抽出し、その抽出された対象物に対応する方位角別観光情報をユーザに提供する提供部と
を含む(6)項に記載のユーザ携帯端末。
このユーザ携帯端末によれば、地図上におけるユーザの移動(例えば、徒歩、車両(例えば、自動車、バス、列車、船舶、飛行機など)による)に追従するように、メモリに記憶される各対象物の方位角が動的に更新される。その結果、メモリに記憶されているいずれかの対象物を地図上において実際にユーザが注視している場合には、地図上におけるユーザ位置の如何を問わず、ユーザの現在方位角と、今回の対象物に関連付けてメモリに記憶される方位角とが互いに精度よく一致することになる。それにより、このユーザ携帯端末は、目的の対象物を精度よく特定し、ひいては、目的の観光情報を精度よく抽出することが容易となる。
(8) 前記検索部は、前記抽出された参照エリアに関連付けられた複数の対象物から、前記測定された現在ユーザ方位角との誤差が設定範囲内にある動的方位角に関連付けられて前記メモリに記憶されているものを暫定対象物として抽出し、その抽出された暫定対象物の数が複数である場合に、それら暫定対象物のうち、前記現在ユーザ位置からの距離が最小であるものを最終対象物として選択し、その選択された最終対象物に対応する方位角別観光情報をユーザに提供する(7)項に記載のユーザ携帯端末。
このユーザ携帯端末によれば、測定された現在ユーザ方位角との誤差が設定範囲内にある動的方位角に関連付けられて前記メモリに記憶されている対象物の数が複数である場合に、それら対象物とユーザとの距離を参照することにより、それら対象物のうちのいずれかを、ユーザの介入を全く必要としないように全自動的に、最適対象物として選択することが可能となる。
(9) 前記複数の対象物は、前記地図上において、前記現在ユーザ位置から、ユーザの現在の視線の方向に沿って放射状に延びる1つの方位角ゾーン内に位置する複数の対象物であって複数の方位角別観光情報が割り当てられるものを含み、
前記検索部は、前記現在ユーザ位置および前記現在ユーザ方位角から前記方位角ゾーンを想定し、その想定された方位角ゾーン内に複数の対象物が存在する場合に、それら対象物から1つの対象物を選択し、その選択された対象物に割り当てられた方位角別観光情報をユーザに提供する(1)ないし(7)項のいずれかに記載のユーザ携帯端末。
このユーザ携帯端末によれば、同じ方位角ゾーン内に複数の対象物が存在する場合に、それら対象物のうちのいずれかを、ユーザの介入を全く必要としないように全自動的に、または部分的に必要とするように準自動的ないしは手動的に、最適対象物として選択することが可能となる。
(10) 観光情報提供システムであって、
サーバと、
複数の基地局と、
それら基地局のうち最寄のものを介して前記サーバと無線通信可能に接続されるユーザ携帯端末であって、ユーザの現在位置を基準にローカルな観光情報をユーザに提供するユーザ携帯端末と
を含む観光情報検索システムであって、
前記ユーザ携帯端末は、
ユーザの撮影動作に応答して被写体を撮影するカメラと、
地図上におけるユーザの現在位置を測定する測位センサと、
前記サーバとの通信を行う通信部と、
前記地図上における複数の対象物にそれぞれ割り当てられた複数の参照エリアと複数の観光情報とを互いに関連付けて記憶することが可能であるメモリと、
前記測位センサ、前記通信部および前記メモリを制御するコントローラと
を含み、
そのコントローラは、
前記撮影動作に応答して、前記測位センサを用いて前記現在位置を測定する測定部と、
前記撮影動作に応答して、ダウンロード・リクエストを前記通信部を介して前記最寄りの基地局に向けて送信するダウンロード・リクエスト送信部と
を含み、
前記サーバは、前記ユーザ携帯端末から前記最寄りの基地局を介して前記ダウンロード・リクエストを受信すると、前記複数の参照エリアおよび前記複数の観光情報をクラスタ化することによって取得される複数のクラスタのうちの1つを表す1つのクラスタデータを前記ユーザ携帯端末に向けて送信し、
前記複数のクラスタは、前記地図上の全地域または一部の地域のみが分割された複数の区分エリアに対し、1つのクラスタが複数の区分エリアの集まりである区分エリア・セットをカバーするように、割り当てられており、
各クラスタを表すクラスタデータは、ユーザに予定される観光ツアー中、そのユーザによって順次観光される予定の複数の対象物とそれら対象物に対応する複数の観光情報とを互いに関連付けることによって構成されており、
前記サーバは、前記ダウンロード・リクエストに応答して、前記複数のクラスタをそれぞれ表す複数のクラスタデータのうち、対応する区分エリア・セットが、前記測定された現在位置が属する区分エリアをカバーするものであって、前記最寄りの基地局に関連付けられたものを前記ユーザ携帯端末に向けて送信し、
前記コントローラは、さらに、
前記送信されたをクラスタデータを前記通信部を介して受信することにより、そのクラスタデータを前記サーバからダウンロードして前記メモリに保存するダウンロード部と、
前記撮影動作に応答して、前記測定された現在位置を検索キーとして用いて前記メモリの検索を行い、それにより、前記複数の参照エリアから、前記測定された現在位置が位置するものを抽出する抽出部と、
前記撮影動作に応答して、前記複数の観光情報のうち、前記抽出された参照エリアに対応するものをユーザに提供する提供部と
を含む観光情報検索システム。
(11) 前記コントローラは、さらに、
新規のクラスタデータを前記サーバからダウンロードすると、前記メモリにおける既存のクラスタデータを前記新規のクラスタデータで上書きし、それにより、前記メモリには、一つのクラスタデータのみが保存される上書き部を含む(10)項に記載のユーザ携帯端末。
(12) 地図上における複数の避難所のうちユーザの現在位置の近傍に位置するものを検索してユーザに表示することにより、ユーザを目標の避難所まで誘導することを視覚的に支援するユーザ携帯端末であって、
地図上における当該ユーザ携帯端末の現在位置を現在ユーザ位置として測定する測位センサと、
当該ユーザ携帯端末の向きであってユーザの移動方向を表すものの、前記地図上における方位角を現在ユーザ方位角として測定する方位角センサと、
前記複数の避難所とそれぞれの地図上位置とを互いに関連付けて記憶することが可能であるメモリと、
画面を有するディスプレイと、
前記測定された現在ユーザ位置を検索キーとして用いて前記メモリの検索を行い、それにより、前記複数の避難所から、予め設定された条件(例えば、地理的条件、前記測定された現在ユーザ位置に対する相対的な条件)を満たすもの(例えば、前記測定された現在ユーザ位置から設定距離内に位置するもの)を複数の候補避難所として抽出する抽出部と、
それら抽出された複数の候補避難所に関連付けて前記メモリに記憶されている複数の地図上位置と、前記現在ユーザ位置と、前記現在ユーザ方位角とに基づき、前記抽出された複数の候補避難所のそれぞれの地図上位置の、前記現在ユーザ位置に対する相対位置を計算する第1計算部と、
前記抽出された複数の候補避難所をそれぞれ表す識別情報を、一斉に、前記画面上に、前記抽出された複数の候補避難所について計算されたそれぞれの相対位置において、前記現在ユーザ位置が、前記画面に設定された基準位置と一致し、かつ、前記向きが、前記画面に設定された基準線と一致するように表示する第1表示部と、
それら表示されている複数の候補避難場所のうちのいずれかがユーザによって目標の避難場所として選択されると、その選択された目標の避難所に関連付けて前記メモリに記憶されている地図上位置と、前記現在ユーザ位置と、前記現在ユーザ方位角とに基づき、前記選択された目標の避難所の地図上位置の、前記現在ユーザ位置に対する相対位置を計算する第2計算部と、
前記選択された目標の避難所を表す識別情報を、前記画面上に、前記選択された目標の避難所について計算された相対位置において、前記現在ユーザ位置が前記基準位置と同じかまたは異なる基準位置と一致し、かつ、前記向きが前記基準線と同じかまたは異なる基準線と一致するように表示する第2表示部であって、ユーザが移動するにつれて、ユーザが前記目標の避難場所に位置的におよび方位角的に接近する様子を時々刻々表示するものと
を含むユーザ携帯端末。
(13) (1)ないし(12)項のいずれかに記載のユーザ携帯端末を動作させるためにコンピュータによって実行されるプログラム。
本項に係るプログラムは、例えば、それの機能を果たすためにコンピュータにより実行される指令の組合せを意味するように解釈したり、それら指令の組合せのみならず、各指令に従って処理されるファイルやデータをも含むように解釈することが可能であるが、それらに限定されない。
また、このプログラムは、それ単独でコンピュータにより実行されることにより、所期の目的を達するものとしたり、他のプログラムと共にコンピュータにより実行されることにより、所期の目的を達するものとすることができるが、それらに限定されない。後者の場合、本項に係るプログラムは、データを主体とするものとすることができるが、それに限定されない。
(14) (13)項に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体。
この記録媒体は種々な形式を採用可能であり、例えば、フレキシブル・ディスク等の磁気記録媒体、CD、CD−ROM等の光記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、ROM等のアンリムーバブル・ストレージ等のいずれかを採用し得るが、それらに限定されない。
図1は、本発明の例示的な第1実施形態に従うユーザ携帯端末を含む観光情報提供システムを系統的に示す図である。 図2は、図1に示す代表的なユーザ携帯端末を示す機能ブロック図である。 図3は、図1に示すユーザ携帯端末の全体的な作動の概略を説明するためのフローチャートであり、これは、図2に示す主制御モジュールの要部を概念的に表すフローチャートでもある。 図4(a),図4(b),図4(c),図4(d)および図4(e)は、図1に示すユーザ携帯端末の画面上の表示内容がそのユーザ携帯端末の処理内容に応じて変化する様子の一例を示す正面図である。 図5(a)および図5(b)は、いずれも、図3に示すステップS8が用いる複数の参照エリアを複数の対象物に関連付けて概念的に説明するための斜視図であり、具体的には、図5(a)は、前記複数の参照エリアを仮想空間上で概念的に表す斜視図であり、図5(b)は、図5(a)に位置的に関連付けて、前記複数の対象物を現実空間上で概念的に表す斜視図であり、また、図5(c)は、図5(b)に示す複数の対象物間の帰属関係を式で表す図であり、図5(d)は、図5(a)および図5(b)に示す例においてユーザが時間と共に移動するにつれて、複数の参照エリアのうち抽出されるものおよび推定対象物がそれぞれ時間的に変化する様子を表で表す図であり、図5(e)は、2つの参照エリア間の包含/非包含関係が取り得る3つのパターンを説明するための平面図である。 図6(a)は、図5(a)に示す複数の参照エリアを示す平面図であり、図6(b)は、図6(a)に示す複数の参照エリア間の包含/非包含関係を式で表す図である。 図7(a)は、図3に示すステップS8においてサーバからダウンロードされるクラスタデータの構造の第1の例を概念的に表す図であり、図7(b)は、図7(a)に示す区分エリアD1の一例を地図上において概念的に表す平面図である。 図8(a)は、図3に示すステップS8においてサーバからダウンロードされるクラスタデータの構造の第2の例を概念的に表す図であり、図8(b)は、図8(a)に示す区分エリアD1,D2およびD3の集まりの一例を地図上において概念的に表す平面図である。 図9は、図3に示すステップS8においてサーバからダウンロードされたクラスタデータが、図2に示す端末データベースに保存される様子の一例を概念的に表す図である。 図10は、図2に示す端末データベースに保存される複数の参照エリアを示す平面図であり、各参照エリアにおいては、方位角ごとに対象物が関連付けられている。 図11は、サーバから図1に示すユーザ携帯端末にダウンロードされたクラスタデータが、図2に示す端末データベースに保存される様子の一例を概念的に表す図である。 図12は、図2に示すカメラ制御モジュールを概念的に表すフローチャートである。 図13は、図2に示す検索モジュールを概念的に表すフローチャートである。 図14は、図2に示す検索モジュールの続きを概念的に表すフローチャートである。 図15(a)は、本発明の例示的な第2実施形態に従うユーザ携帯端末が動作する環境の一例を説明するために、ある時刻tにおいて、静止している対象物OBの、ユーザの位置TPに対する方位角がθであることを示し、一方、図15(b)は、同じ動作環境において、次の時刻tにおいて、同じ対象物OBの、移動後のユーザの位置TPに対する方位角がθに変化することを示している。 図16(a)は、前記第2実施形態に従うユーザ携帯端末のメモリの参照テーブルに記憶されている方位角が、そのユーザ携帯端末の動作中に、ユーザの移動に追従して動的に更新される様子を説明するために、ある更新時刻tにおいて、静止している各対象物OB(i)の、ユーザの位置TPに対する方位角の記憶値がΨ(i)であることを示し、一方、図16(b)は、次の更新時刻tにおいて、同じ各対象物OB(i)の、移動後のユーザの位置TPに対する方位角の記憶値がΨ´(i)に変化することを示している。 図17は、前記第2実施形態に従うユーザ携帯端末が、前記参照テーブルに記憶されている方位角Ψを更新するために、その方位角Ψの最新値を、各対象物の基準点RPの経緯度と、ユーザの現在位置TPの経緯度とから計算するメカニズムを説明するための平面図である。 図18は、図1に示すサーバから前記第2実施形態に従うユーザ携帯端末にダウンロードされてそのユーザ携帯端末内の端末データベースに保存される様子の一例を概念的に表す図である。 図19は、前記第2実施形態に従うユーザ携帯端末において、1つの方位角ゾーン内に複数の対象物が存在する場合にそれら対象物のうちのいずれかが最適対象物として自動的に選択される一例を概念的に表す図である。 図20は、前記第2実施形態に従うユーザ携帯端末の全体的な作動の概略を説明するためのフローチャートであり、これは、そのユーザ携帯端末内の主制御モジュールの要部を概念的に表すフローチャートでもある。 図21は、前記第2実施形態に従うユーザ携帯端末内の検索モジュールのうち、図14のフローチャートによって表される部分に相当する部分を概念的に表すフローチャートである。 図22は、本発明の例示的な第3実施形態に従うユーザ携帯端末の全体的な作動の概略を説明するためのフローチャートであり、これは、そのユーザ携帯端末内の主制御モジュールの要部を概念的に表すフローチャートでもある。 図23(a)および図23(b)は、前記第3実施形態に従うユーザ携帯端末の検索動作の一例の実行中に、そのユーザ携帯端末の画面上の表示内容が、対象物を表す画像から、その対象物についての観光情報を表すテキストに変化する様子を示す正面図である。 図24(a)および図24(b)は、本発明の例示的な第4実施形態に従うユーザ携帯端末が、避難所誘導モードの実行中に、そのユーザ携帯端末の画面上の表示内容が、いずれかの避難場所が目標の避難場所として選択される前と選択された後とで互いに異なる様子を示す正面図である。 図25は、前記第4実施形態に従うユーザ携帯端末が、前記避難所誘導モードの実行中に、作動する様子の概略を説明するためのフローチャートであり、これは、そのユーザ携帯端末内の避難所誘導モジュールを概念的に表すフローチャートでもある。
以下、本発明のさらに具体的な例示的な実施の形態のうちのいくつかを図面に基づいて詳細に説明する。
<本発明の第1実施形態>
図1には、本発明の例示的な第1実施形態に従う観光情報提供システム(以下、単に「システム」という。)10が系統的に示されている。
このシステム10は、複数人のユーザによってそれぞれ使用される複数のユーザ携帯端末(以下、単に「端末」という。)20と、複数の基地局22と、それら端末20に共通のサーバ24と、そのサーバ24に接続されたデータベース26と、グローバルネットワークとしてのインターネット28と、ローカルネットワークとしてのアクセスネットワーク30とを備えている。本実施形態においては、各端末20が、必要な情報をサーバ24からダウンロードした後に、後述の観光情報検索方法を実行する。
各端末20は、複数の基地局22のうちの最寄りの基地局22と、その最寄りの基地局22に接続されたアクセスネットワーク30と、そのアクセスネットワーク30に接続されたインターネット28とを順に介して、サーバ24に通信可能に接続されることが可能である。図1には、説明の便宜上、1つの端末20が複数の端末20を代表するように示されるとともに、1つの基地局22が複数の基地局22を代表するように示されている。
端末20は、図2に示すように、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)40と、メモリ42とを備えている。端末20は、例えば、携帯電話機、スマートフォンである。
端末20は、さらに、デジタル式のカメラ44と、外部との間で無線通信を行う送受信器46と、複数の人工衛星(図示しない)から複数の電波を受信して自己の現在地を検出するGPS受信器48と、方位角センサ49とを備えている。方位角センサ49は、端末20に対して動かないように端末20に内蔵されており、例えば、磁気コンパス、ジャイロコンパスとして構成される。方位角は、例えば、地球に固定された基準線に対する水平方向の角度として定義される。
端末20は、さらに、画面50上に情報を可視化して出力するとともにその画面50に対するユーザのタッチ操作に応じてコマンドや情報を入力するタッチパネル52を備えている。そのタッチパネル52は、出力デバイスであると同時に入力デバイスである。
メモリ42は、目的の観光情報を検索するために必要な情報(例えば、複数の候補観光情報と、後述の複数の参照エリア)を蓄積するための端末データベース60と、カメラ44を用いて撮影された画像を表すデータを画像ファイルとして保存するための記憶領域と、その撮影中にマイク(図示しないが、入力装置の一例である。)によって録取された音声を表すデータを音声ファイルとして保存するための記憶領域とを有する。
メモリ42は、さらに、CPU40によって適宜選択されて実行される複数のモジュールを保存するための記憶領域も有する。それらモジュールは、端末20の全体を管理するための主制御モジュールと、カメラ44を制御するためのカメラ制御モジュールと、送受信器46を制御するための通信モジュールと、GPS受信器48を制御するためのGPS制御モジュールと、方位角センサ49からの出力信号に基づき、端末20の方位角を測定するための方位角測定モジュールと、観光情報の検索を行うための検索モジュールとを有する。
GPS受信器48とGPS制御モジュールは、互いに協働して、図17に示すように、ユーザの現在位置TPを地図上における経緯度(経度xTP,緯度yTP)を用いて測定する。
これに対し、方位角センサ49と方位角測定モジュールは、互いに協働して、ユーザの現在の視線の方位角を現在ユーザ方位角として測定する。ユーザの視線の方位角は、ユーザの視線方向の、基準方位に対する角度として定義されている。その基準方位の一例は、真北であり、また、その角度は、例えば、基準方位から時計回りに測定された角度が正の角度となるように測定される。本実施形態においては、説明の便宜上、図17に例示するように、真北を基準方位とし、かつ、時計回りに測定された角度を正の角度とする左手系北基準座標系が採用されているが、もちろん、他の座標系を採用してもよい。
図2に示すように、以上説明した複数のモジュールに加えて、カメラ44によって撮影された画像を画面50上に再生するとともにその撮影中に録音された音声をスピーカ、イヤフォンまたはヘッドフォン(いずれも図示しないが、いずれも出力装置の一例である。)を介して再生するための再生モジュールと、タッチパネル52に対するユーザのタッチ操作からそれに応じたコマンドや情報を入力するための入力モジュールと、タッチパネル52の画面50上に情報をテキストまたは画像で表示するための表示モジュールも使用される。
図3には、端末20の全体的な動作の概要がフローチャートで表されている。端末20の全体的な動作は、CPU40が主制御モジュールを実行することによって実現される。よって、図3は、その主制御モジュールをフローチャートによって概念的に表していることになる。
端末20が起動すると、まず、ステップS1において、図4(a)に例示するように、操作メニューが画面50上に表示される。その操作メニューは、ユーザによって選択される複数のモードを示すアイコンおよび/またはテキストを有している。それら複数のモードは、観光案内モード(図において「観光案内」で示す)と、撮影モード(図において「パチリでガイド」で示す)と、再生モード(図において「写真を見る」で示す)と、アルバム一覧モード(図において「アルバム一覧」で示す)と、ファイル削除モード(図において「ファイル削除」で示す)とを有している。
それらモードのうち、撮影モードおよび再生モードを概略的に説明するに、ユーザによって撮影モードが選択されると、撮影動作に応答して、画面50上に表示されている被写体の撮影が、音声を録音しつつ行われるとともに、その撮影動作に連動してローカルな観光情報(例えば、観光案内)がタイムリーに画面50上に表示される。
これに対し、ユーザによって再生モードが選択されると、カメラ44によって撮影された画像が画面50上に表示され、それに同期して、音声の再生および画面50上での観光情報(撮影時に検索されて保存された観光情報)の再生も行われる。
図3に戻ると、ステップS1に引き続き、ステップS2において、図4(a)に例示するように、ユーザによって撮影モードが選択されると、ステップS3において、図4(b)に例示するように、現在の被写体が画面50上に表示される。このとき、同じ画面50上に、カメラ44のシャッタボタンを表すアイコン(仮想的なシャッタボタン)も表示される。このステップS2は、図2に示す撮影モジュールの起動によって実行される。
続いて、ユーザによる撮影動作(例えば、ユーザが画面50をシャッタボタンを表すアイコンの位置においてタップする)が行われると、ステップS4において、その撮影動作が検出される。
その後、ステップS5において、GPS受信器48を用いることにより、地図上におけるユーザの現在位置が測定される。その現在位置は、地図上における経度xおよび緯度yによって定義される。このステップS5は、今回の撮影動作に応答した、図2に示す測位モジュールの起動によって実行される。その測定された現在位置は、その後の利用に備えて、メモリ42に保存される。
続いて、ステップS6において、方位角センサ102を用いることにより、地図上におけるユーザの現在方位角が測定される。その現在方位角は、前述のように、左手系北基準座標系上において定義される。このステップS6は、今回の撮影動作に応答した、図2に示す方位角測定モジュールの起動によって実行される。その測定された現在方位角は、その後の利用に備えて、メモリ42に保存される。
続いて、ステップS7において、図4(c)に例示するように、被写体が撮影され、それを表す画像データが作成されるとともに、そのときの音声も録音され、その録音された音声を表すデータも作成される。このステップS7は、図2に示す撮影モジュールの起動によって実行される。
その後、ステップS8において、その測定された現在位置に基づき、今回の検索に必要なクラスタデータ(後に詳述する)が既にメモリ42に保存されているか否かが判定される。このステップS8は、図2に示す検索モジュールの起動によって実行される。
今回の検索に必要なクラスタデータがメモリ42に保存されていない場合には、送受信器46を用いることにより、最寄りの基地局22を経由してサーバ24との接続が試行される。サーバ24との接続が確立されると、そのサーバ24に対し、端末20が利用した基地局22の位置に適したクラスタデータをサーバ24からダウンロードしたいことを表すダウンロード・リクエストが送信される。
そのダウンロード・リクエストに応答し、サーバ24は、今回の検索に必要なクラスタデータを端末20に向けて送信し、その結果、端末20は、そのクラスタデータをサーバ24からダウンロードして端末データベース60に保存する。
ここで、クラスタデータのダウンロードを概略的に説明し、後に図7および図8を参照することにより、具体的に説明する。
サーバ24との各回の通信中に、そのサーバ24から、複数の参照エリアおよび複数の観光情報をクラスタ化することによって取得される複数のクラスタのうちの1つを表す1つのクラスタデータがダウンロードされる。
ここに、前記複数のクラスタは、前記地図上の全地域または一部の地域のみが分割された複数の区分エリアに対し、1つのクラスタが1つの区分エリアをカバーするか、または1つのクラスタが複数の区分エリアの集まりをカバーするように、割り当てられている。
このステップS8においては、サーバ24との各回の通信中に、前記複数の区分エリアのうち、前記測定された現在位置が存在するものに対応する1つのクラスタデータがサーバ24からダウンロードされて前記メモリ42に保存される。
具体的には、サーバ24には、複数の基地局22が割り当てられており、さらに、データベース26に、それら基地局22に関連付けて複数のクラスタデータが保存されている。サーバ24は、ある端末20からダウンロード・リクエストを受信すると、そのダウンロード・リクエストを転送した基地局22を特定し、その特定された基地局22に関連付けてデータベース26に保存されているクラスタデータを同じ基地局22を経由して端末22に返信する。
さらに、このステップS8においては、今回の検索に必要なクラスタデータ、すなわち、前記測定された現在位置が位置する区分エリアに対応するクラスタデータがメモリ42に既に存在するか否かが判定される。存在しない場合には、サーバ24との通信が許可される一方、存在する場合には、サーバ24との通信が禁止される。
上述のクラスタデータは、地図上における複数の対象物(例えば、施設、建物、展示物、町並み、地形など)にそれぞれ予め割り当てられた複数の参照エリア(後に図を参照して詳述する)と、複数の観光情報(例えば、テキストによる観光案内、道路案内、店舗案内など)とであって互いに関連付けられているものを表すデータである。
続いて、ステップS9において、前記測定された現在位置を検索キーとして用いて端末データベース60に対して検索を行い、それにより、その端末データベース60に記憶されている複数の参照エリアから、前記測定された現在位置が位置するものが抽出される。このステップS9も、図2に示す検索モジュールの起動によって実行される。
その後、ステップS10において、その抽出された参照エリアに関連付けられる複数の方位角別観光情報から1つの方位角別観光情報が、その1つの方位角別観光情報に割り当てられた方位角と前記測定された現在方位角との差が予め設定された許容値以下となるように抽出される。その結果、前記抽出された参照エリアに関連付けられる複数の方位角別観光情報のうち、前記測定された現在方位角に最も近い方位角が割り当てられているものが最適の観光情報として抽出される。参照エリアと方位角別観光情報との関係については、後に図10および図11を参照して詳述する。
続いて、ステップS11において、必要なクラスタデータが端末データベース60に保存されている場合には、図4(d)に例示するように、その端末データベース60に記憶されている複数の観光情報のうち、現在位置と現在方位角との双方に適したものがユーザに提供される。具体的には、その観光情報がテキスト形式で画面50上に表示される。このステップS11も、図2に示す検索モジュールの起動によって実行される。
これに対し、必要なクラスタデータが端末データベース60に保存されていない場合には、図4(e)に例示するように、「観光情報が見つかりません。」というメッセージが画面50上に表示される。
ここで、図5および図6を参照することにより、前述の複数の参照エリアを詳細に説明するが、まず、概略的に説明する。
前記複数の参照エリアは、個々に、前記地図上において位置、形状および面積を有するとともに、他の参照エリアとの間で幾何学的な包含/非包含関係を有し、その包含/非包含関係によって前記複数の対象物間の帰属関係を表す。
より具体的には、複数の対象物間の帰属関係は、現実空間内の対象物間の帰属関係であるのに対し、複数の参照エリア間の包含/非包含関係は、仮想空間内の対象物間の帰属関係であると表現すれば、現実空間内の対象物間の帰属関係が、自由に設定することが可能な仮想空間内の対象物間の帰属関係として表現され、その仮想空間内の対象物間の帰属関係を用いて目的の対象物が検索され、ひいては、目的の観光情報が検索される。
本実施形態においては、前記包含関係が、一の参照エリアが他の参照エリア内に幾何学的に完全に包含される完全包含(例えば、図5(e)において、(i)で示す。)であって、対応する2つの対象物の一方が他方に帰属することを意味するものを含む。また、前記非包含関係が、一の参照エリアが他のいずれの参照エリアとも部分的にも全体的にも幾何学的に重複しない完全非包含または完全分離(例えば、図5(e)において、(ii)で示す。)であって、対応する2つの対象物が互いに帰属しないことを意味するものを含む。
ただし、本実施形態においては、前記包含/非包含関係が、一の参照エリアが他の参照エリアと部分的に幾何学的に重複する部分包含(例えば、図5(e)において、(iii)で示す。)を含んでいない。
次に、図5および図6を参照しつつ、前記複数の参照エリアを具体的に説明する。
図5(a)には、4つの参照エリアRA,RB,RCおよびRDの集まりの一例であって仮想空間に存在するものが斜視図で示されている。それら参照エリアRA,RB,RCおよびRDは、説明の便宜上、階層化されて表現されており、実際には、高さという次元を有しない。また、図5(b)には、それら4つの参照エリアRA,RB,RCおよびRDにそれぞれ関連付けられる4つの対象物A,B,CおよびDの集まりの一例であって現実空間に存在するものが斜視図で示されている。
図5(c)に式で示すように、図5に示す一例においては、対象物Cに対象物Bが帰属し、対象物Bに対象物Aが帰属し、対象物Cに対象物Dも帰属するが、その対象物Dと対象物Bは、相互に帰属せず、同様に、対象物Dと対象物Aも、相互に帰属しない。説明の便宜上、一具体例においては、対象物Aは、「特許庁」という施設であり、対象物Bは、「霞ヶ関」という地域であり、対象物Cは、「千代田区」という地域であり、対象物Dは、「日比谷公園」という施設である。
ここで、「対象物」なる用語の定義を説明するに、図5に示す一例においては、その用語が、地図上における地理的区分を意味するように定義される。この定義を採用する場合には、互いに対応する対象物と参照エリアとが、共通の地理的区分を表すことになる。
しかし、「対象物」なる用語に他の定義を採用することも可能である。例えば、後述のように、「対象物」なる用語は、方位角別観光情報または対象物別観光情報に関連付けられて使用される場合があり、この場合には、「対象物」なる用語は、ある地理的区分内に存在する前述の観光資源(例えば、自然物、人工物など)を意味するように定義することが可能である。この定義を採用する場合には、対象物は、ユーザの現在位置に応じて抽出された参照エリアによってカバーされる地理的区分内に存在してもよいし、別の地理的区分内に存在してもよい。
図5に示す一例においては、対象物A,B,CおよびD間の帰属関係が、斜視図である図5(a)および平面図である図6(a)においてそれぞれ示すように、4つの参照エリアRA,RB,RCおよびRD間の包含/非包含関係によって表現される。
具体的には、図6(b)に式で示すように、参照エリアRCが参照エリアRBを完全に包含し、参照エリアRBが参照エリアRAを完全に包含し、参照エリアRCが参照エリアRDをも完全に包含するが、その参照エリアRDと参照エリアRBとの関係は、完全非包含であり、同様に、参照エリアRDと参照エリアRAとの関係も、完全非包含である。
各参照エリアは、対応する対象物に関連付けて設定される。具体的には、各参照エリアの位置、形状および面積(サイズ)は、対応する対象物の属性に合わせて自由に予め設定することが可能である。
さらに具体的には、例えば、対象物(例えば、建物、地域)の物理的なサイズ(例えば、対象物を真上から投影した場合に取得されるシルエットの面積)が大きいほど、対応する参照エリアの面積を大きく設定することが可能である。
また、対象物の物理的なサイズが小さくても、そのサイズの割りに人気が高い場合には、対応する参照エリアの面積を大きく設定することが可能である。この場合、人気の高い対象物の潜在的な観光客は、その対象物が位置する地理的エリアの外側エリアに存在する可能性があり、一方、各参照エリアは、その面積が広いほど、各回の観光情報検索中に抽出される可能性が高いからである。
また、現時点では知名度が低いために人気が低い観光地につき、将来、その知名度を高めてより多くの観光客を集めたい場合には、対応する参照エリアの面積を大きく設定することが可能である。これは、特定の観光地を管理・運営する事業体または特定の観光地において観光業を運営する業者が集客力を高める際に有利である。
したがって、本実施形態によれば、対象物の属性を、対応する参照エリアの位置、形状および面積に反映させることにより、その参照エリアに属性として組み込むことが可能である。そして、複数の参照エリアのうち、ユーザの現在位置に適したものを検索する際には、各参照エリアの位置、形状および面積を媒介として、対応する対象物の属性が考慮されることになる。
ここに、対象物の属性としては、例えば、その対象物に関する地理的情報や歴史的事実などの客観的情報や、その対象物に対する観光者の評価や嗜好、その対象物の観光業者や団体による宣伝広告などの主観的情報などがある。
その結果、本実施形態によれば、ロケーション・ベース検索方式を採用するにもかかわらず、対象物の、地理的位置以外の属性をも考慮して目的の観光情報を検索することが可能となり、それにより、目的の観光情報の検索精度が向上する。
なお付言するに、一具体例においては、前記複数の参照エリアの各々が、対応する対象物を現在観光しているかまたは直後に観光する予定である任意の観光者が前記地図上において現在位置する可能性を有する複数の位置の集まりを表す観光者分布エリアである。各観光者分布エリアは、対応する対象物が位置する実際の地理的エリアとは異なる形状および面積を有するように設定することが可能である。
本実施形態においては、各参照エリアが、図6に示すように、計算の便宜上、前記地図上における経度方向xに平行な2辺と緯度方向yに平行な2辺とによって画定される近似的な平面図形である長方形(正方形を含む)を成している。よって、各参照エリアは、例えば、それの長方形における一対の対角位置の一方の経度および緯度(x,y)および他方の経度および緯度(x,y)によって一義的に幾何学的に特定される。
ただし、これに代えて、各参照エリアの形状は、例えば、辺の数が5以上であるポリゴンとすることが可能である。ポリゴンの辺の数が多いほど、システム10の設計者は、対象物の属性をより充実に、対応する参照エリアの形状および面積に反映させること、すなわち、対応する参照エリアが持つ情報量を増加させることが容易となる。とはいえ、参照エリアが持つ情報量と、検索に必要な計算時間は、トレードオフの関係にある。
次に、図7および図8を参照することにより、前述のクラスタデータを詳細に説明する。
クラスタデータは、サーバ24との1回の通信中に、そのサーバ24から端末20にダウンロードされる単位データである。クラスタデータの量は、例えば、通信速度、端末20の処理速度および記憶容量などを考慮し、そのダウンロードに必要な時間が、ユーザが苛立ちを覚えずに済む長さであるように、決定される。
一方、前記地図(例えば、1つの国のうちの一地域を表す地図、1つの国全体を表す地図、互いに隣接した複数の国を表す地図、全世界を表す地図など)上の複数の区分エリアに、前記複数の参照エリアおよび前記複数の観光情報であって互いに関連付けられるものが、割り当てられている。
図7および図8に示すように、1つの参照エリアを表すデータと1つの観光情報セット(少なくとも1つの方位角別観光情報(後に詳述する)を単独でまたは他の関連情報と共に有しており、また、最小単位の観光情報は、1または複数種類のメッセージを含む可能性がある)を表すデータとであって互いに関連付けられているものにより、1つの要素データセットが構成される。1つの区分エリアに複数の要素データセットが割り当てられ、それら要素データセットの集まりにより、1つのブロックが構成される。すなわち、1つの区分エリアと1つのブロックとが互いに対応するのである。
よって、前記地図全体に複数のブロックが割り当てられるが、それらブロックの一部をクラスタ化することにより、1つのクラスタが構成される。1つのクラスタを表すデータが、上述のクラスタデータであり、これは、そのクラスタに属する複数の参照エリアを表すデータと、それら参照エリアにそれぞれ関連付けられた複数の観光情報を表すデータとを含んでいる。
図7に示すクラスタ化の第1の例においては、1つのブロックNo.1により1つのクラスタが構成される。よって、この第1の例においては、1つのクラスタに1つの区分エリアD1が対応し、その区分エリアD1に1つのブロックNo.1が対応する。
これに対し、図8に示すクラスタ化の第2の例においては、3つのブロックNo.1,No.2およびNo.3により1つのクラスタが構成される。よって、この第2の例においては、1つのクラスタに3つの区分エリアD1,D2およびD3が対応し、それら区分エリアD1,D2およびD3にそれぞれ3つのブロックNo.1,No.2およびNo.3が対応する。
この第2の例においては、1つのクラスタに属する3つの区分エリアD1,D2およびD3が、地理的に互いに隣接していてもよいが、図8(b)に示すように、地理的に互いに離散していてもよい。
図8に示すクラスタ化を採用すれば、例えば、事前に計画された観光ツアー(例えば、列車、バス、飛行機、船舶などの移動体を利用した大規模な移動を必要とする観光ツアー)のスケジュールに従ってユーザが観光するとユーザが複数の対象物であって地理的に離散している(例えば、複数の国にまたがる)ものを順次観光することになる場合、それら複数の対象物に対応する複数の区分エリアを1つのクラスタに集合させることが可能となる。
このクラスタ化を採用すれば、1つのクラスタが1つの観光ツアーをカバーすることが可能となる。一方、データベース26は、端末20からダウンロード・リクエストを受信すると、ユーザの現在位置が、その観光ツアーによってカバーされるいずれかの区分エリア内に位置する限り、サーバ24は、その観光ツアーに対応するクラスタを表すクラスタデータ、すなわち、観光ツアーによってカバーされる複数の区分エリアに対応する複数の参照エリアおよび複数の観光情報を表すデータを一括して端末20に送信することが可能である。
これにより、端末20は、前記観光ツアー中にサーバ24からのダウンロードが少なくとも一回可能であれば、その観光ツアーに必要な複数の観光情報をすべてダウンロードすることが可能となる。
よって、その観光ツアーによってカバーされる複数の区分エリアのうちのいずれか一箇所でもサーバ24との接続が確立できる限り、端末20は、サーバ24からのダウンロードがいずれの区分エリアにおいて行われたとしても、いずれの区分エリアにおいても、その区分エリアに適した観光情報の検索を行うことが可能となる。その結果、ユーザは、現在位置の如何を問わず、すなわち、サーバ24との接続の可否と問わず、観光ツアー中、現在位置に適した観光情報を取得することが可能となる。
例えば、客船に乗って複数の港に寄港しながら旅行を行う場合、海上においては、端末20は、最寄りの基地局22からの距離が遠すぎるため、サーバ24との通信は不能であるが、GPS受信器48も方位角センサ49も正常に作動する。したがって、端末20は、寄港時に、サーバ24と通信し、その後に訪問する予定の観光地に関する観光情報をサーバ24からダウンロードしておけば、次の寄港までの間、サーバ24との通信が不能であっても、端末20は、その後に訪問する観光地(例えば、船上から見える海岸などの地形)をユーザが撮影すると、その観光地に関する観光情報を検索してその観光情報をユーザに提供することができる。
図9には、クラスタデータがサーバ24から端末20にダウンロードされた場合に、端末データベース60に保存されるクラスタデータの構成が概念的に表されている。
端末データベース60においては、複数の参照エリアを表すデータと複数の観光情報セットを表すデータとが互いに関連付けて保存される。各参照エリアを表すデータは、その参照エリアの四辺形を定義する4つの点のうち、第1の対角位置に位置するものを表す地理的座標データ(x,y)と、第2の対角位置にあるものを表す地理的座標データ(x,y)とを有する。
図10は、端末データベース60に保存される複数の参照エリアであって、方位角ごとに対象物OBが関連付けられているものを示す平面図である。この例においては、1つの参照エリアに1つの観光情報セットが関連付けられ、その観光情報セットが、少なくとも1つの方位角別観光情報を有する。図10に示す一例における参照エリアRA,RB,RCおよびRDは、図6に示す参照エリアRA,RB,RCおよびRDと同一である。
図10に示す一例においては、紙面の真上が、基準方位である真北(磁北)を表し、その基準方位から時計方向に45度ずつ隔たるごとに異なる対象物OB1,OB2,OB3,OB4,OB5,OB6,OB7およびOB8が、1つの参照エリアRBに割り当てられている。各対象物OB1,OB2,OB3,OB4,OB5,OB6,OB7,OB8は、地理的に、参照エリアRB内に少なくとも部分的に存在してもよいし、参照エリアRB内に全く存在しなくてもよい。
本実施形態においては、同じ参照エリアにつき、各方位角に、1つの観光情報のみが割り当てられる。よって、1つの参照エリアに割り当てられた複数の方位角のうちのいずれかが選択されれば、自動的に、1つの観光情報が選択されることになる。
図11には、サーバ24から端末20にダウンロードされるクラスタデータの構造の一例における観光情報セットの内容が概念的に表されている。
図11に示す例においては、各参照エリアに1つの観光情報セットが関連付けられ、その観光情報セットが、複数の方位角別観光情報を有し、それら方位角別観光情報は、複数の対象物にそれぞれ関連付けられるとともに、複数の方位角にそれぞれ関連付けられている。
図12には、前述のカメラ制御モジュールがフローチャートで概念的に表されている。
このカメラ制御モジュールがCPU40によって実行されると、まず、ステップS101において、カメラ44のレンズ(図示しない)の前方に位置する対象物が被写体として端末20の画面50上に表示される。次に、ステップS102において、ユーザによる撮影動作が行われるのが待たれる。
撮影動作が行われると、ステップS103において、所定の撮影処理が行われ、続いて、ステップS104において、カメラ44によって撮影された被写体の画像を表す画像ファイルが作成される。その作成された画像ファイルは、撮影時刻に関連付けて、メモリ42の所定位置に保存される。
その後、ステップS105において、その撮影直後の所定期間、前記マイクにより、周辺の音声が録音される。続いて、ステップS106において、前記マイクによって録音された音声を表す音声ファイルが作成される。その作成された音声ファイルは、前記撮影時刻に関連付けて、メモリ42の所定位置に保存される。
その結果、共通の撮影時刻により、同じ撮影動作に応答して作成された画像ファイルと音声ファイルとが互いに関連付けられる。よって、再生モードが実行されると、撮影された画像と録音された音声とが、互いに同期するように、画面50という画像出力デバイスと、前記スピーカなどの音声出力デバイスとによってそれぞれ再生される。
その後、ステップS101に戻り、続いて、ステップS102において、再びユーザによって撮影動作が行われることが待たれる。
図13および図14には、前述の検索モジュールがフローチャートで概念的に表されている。この検索モジュールは、図3に示すステップS4においてユーザの撮影動作が検出されると、ステップS8ないしS11を実行するために実行される。
この検索モジュールがCPU40によって実行されると、まず、ステップS301において、GPS受信器48によって検出されたユーザの現在位置(最新の測定結果)がメモリ42から入力される。
次に、ステップS302において、前記方位角測定モジュールの実行によって測定された現在方位角がメモリ42から入力される。この時点では、ユーザの最新の撮影動作が行われた直後におけるユーザが位置および方位角がそれぞれ、現在位置および現在方位角として測定されることになる。
次に、ステップS303において、端末データベース60に現に保存されているクラスタデータすなわち現クラスタデータがこれから行おうとしている検索に有効であるか否かが判定される。具体的には、現クラスタデータに対応する区分エリア内にユーザの現在位置が含まれているか否かが判定される。
さらに具体的には、本実施形態においては、CPU40による計算を簡単にするために、現クラスタデータに含まれている複数の参照エリアのいずれかの内部にユーザの現在位置が位置するか否かが判定される。
例えば、複数の参照エリアのうちの少なくとも一つにつき、その参照エリアの四辺形の経度方向範囲(xからxまで)内に現在位置の経度(xuser)が存在し、かつ、その参照エリアの四辺形の緯度方向範囲(yからyまで)内に現在位置の緯度(yuser)が存在するか否かが判定される。
今回は、現クラスタデータが有効であると仮定すれば、ステップS303の判定がYESとなり、その後、ステップS304において、今回は、サーバ24との接続試行が省略される。続いて、図14に示すステップS313に移行する。
これに対し、今回は、現クラスタデータが有効ではないと仮定すれば、ステップS303の判定がNOとなり、その後、ステップS305において、サーバ24との接続が試行される。
続いて、ステップS306において、サーバ24との接続が確立されたか否かが判定される。
今回は、サーバ24との接続の確立に失敗したと仮定すれば、ステップS306の判定がNOとなり、その後、ステップS307において、図4(e)に例示するように、画面50上に「観光情報が見つかりません。」というメッセージが表示される。今回は、現在位置において検索を行うのに必要なクラスタデータが存在しないため、目的の観光情報を検索することが不可能であるからである。以上で、この検索モジュールの今回の実行が終了する。
これに対し、今回は、サーバ24との接続の確立に成功したと仮定すれば、ステップS306の判定がYESとなり、その後、ステップS308において、サーバ24に対して前述のダウンロード・リクエストが送信される。
続いて、ステップS309において、そのダウンロード・リクエストに応答して、サーバ24から新クラスタデータがダウンロードされる。その新クラスタデータは、ユーザの現在位置が位置する区分エリアをカバーするクラスタデータである。その後、ステップS310において、旧クラスタデータが端末データベース60から消去される。
続いて、ステップS311において、ダウンロードされた新クラスタデータが端末データベース60に保存される。その結果、端末データベース60において旧クラスタデータが新クラスタデータによって上書きされることになる。
続いて、ステップS312において、サーバ24との接続が終了させられる。
本実施形態においては、ユーザの現在位置が変化しても、現クラスタデータが有効である領域内にユーザが位置する限り、新クラスタデータのダウンロードは行われない。よって、クラスタデータの無駄なダウンロードも頻繁なダウンロードも回避され、その結果、端末20のCPU40が新クラスタデータのダウンロードに占有される時間が短くなって、CPU40が観光情報の検索を高速に行うことが可能となる。
その後、図14に示すステップS313において、端末データベース60に保存されている現クラスタデータによって表される複数の参照エリアのうち、ユーザの現在位置が位置するものが、暫定参照エリアとして抽出される。その抽出も、ステップS303と同様にして、各参照エリアの地理的座標値と、ユーザの現在位置の地理的座標値とを互いに比較することによって行われる。
続いて、ステップS314において、先行するステップS313において抽出された参照エリアの数である抽出数が「1」であるか否かが判定される。今回は、その抽出数が「1」であると仮定すれば、ステップS314の判定がYESとなり、その後、ステップS315において、今回の1つの暫定参照エリアが1つの最終参照エリアであると判定される。
続いて、ステップS316において、現在方位角がメモリ42から入力される。続いて、ステップS317において、先行するステップS315の実行によって取得された1つの最終参照エリアに関連付けられている複数の方位角別観光情報のうち、現在方位角に最も近い方位角が割り当てられているものが最適の観光情報として抽出される。
その後、ステップS318において、その抽出された最適の観光情報が、現在位置と現在方位角との双方を反映した観光情報として端末20の画面50上に表示される。以上で、この検索モジュールの今回の実行が終了する。
これに対し、今回は、参照エリアの抽出数が「2」以上であるために「1」ではないと仮定すれば、ステップS314の判定がNOとなり、その後、ステップS319に移行する。
ステップS319においては、抽出された複数の暫定参照エリアの各々の面積が計算される。具体的には、各暫定参照エリアは、長方形または正方形であり、かつ、対角位置にある2つの点のそれぞれの地理的座標値が既知であることに着目し、それら地理的座標値を用いることにより、各暫定参照エリアの面積が計算される。
その後、ステップS320において、前記抽出された複数の暫定参照エリアから、計算された面積が最小であるものが1つの最終参照エリアとして抽出される。続いて、ステップS316に移行し、その抽出された最終参照エリアに関連付けられている観光情報が画面50上に表示される。以上で、この検索モジュールの今回の実行が終了する。
ここで、図13および図14を参照して詳述した検索モジュールの実行内容をより具体的に説明する。
説明の便宜上、図5に示す一例において、ユーザである観光者が、図5に示される1つの地域を、スポットP1,スポットP2およびスポットP3の順に移動するというシナリオを想定する。
このシナリオに対して、図11および図12に示す検索モジュールが実行された場合には、観光者がスポットP1において撮影動作を行うと、参照エリアRAが抽出され、その参照エリアRAに関連付けられる複数の方位角別観光情報のうち、現在方位角に対応するものが端末20の画面50上に表示される。このとき、対象物Aが、観光者がその時点で注目している対象物であると推定され、結局、端末20の画面50上に表示される観光情報は、その推定対象物Aの属性を表す情報となる。
次に、観光者がスポットP2において撮影動作を行うと、今度は、参照エリアRCが抽出され、その参照エリアRCに関連付けられる複数の方位角別観光情報のうち、現在方位角に対応するもの、すなわち、推定対象物Cの属性を表す情報が端末20の画面50上に表示される。
続いて、観光者がスポットP3において撮影動作を行うと、今度は、参照エリアRDが抽出され、その参照エリアRDに関連付けられる複数の方位角別観光情報のうち、現在方位角に対応するもの、すなわち、推定対象物Dの属性を表す情報が端末20の画面50上に表示される。
このように、本実施形態においては、観光者が移動するにつれて、撮影するたびに端末20の画面50上に出現する観光情報が観光者の現在位置に応じて時々刻々変化する。
さらに、本実施形態においては、各参照エリアに関連付けられる観光情報が、各参照エリアに関連付けられる対象物の属性を表している。
具体的には、例えば、図5に示す一例において、対象物Cが「富士山」という地形である場合には、その対象物Cに関連付けられる観光情報が、例えば、「富士山」の地理的特徴、地形的特徴、学術的特徴、歴史的特徴、道案内、評価などを表す情報を含むように作成される。
ただし、これに代えて、端末20の画面50上に表示される観光情報は、対応する参照エリアに対応する対象物とは別の対象物の属性を表すように作成してもよい。
具体的には、例えば、端末20の画面50上に表示されている観光情報に対応する参照エリア内にユーザが現在方位角のもとに立っている場合に、そのユーザがその前方において視認することが可能な対象物に関する観光情報が端末20の画面50上に表示されるようにしてもよい。
より具体的には、例えば、図5に示す一例において、対象物Aが静岡県静岡市にある「三保の松原」という、富士山を望む景勝地であり、かつ、対象物Cが「富士山」という地形である場合に、ユーザの撮影動作をトリガとして、端末20が、ユーザが、対象物Aに対応する参照エリア内に、ほぼ真北を向いて立っていることを検知すると、対象物Aではなく対象物Cに関する観光情報が端末20の画面50上に表示される態様で本発明を実施することが可能である。
なお付言するに、本実施形態においては、端末20のうち、CPU40と、メモリ42のうち、そのCPU40によって実行される主制御モジュール、通信モジュール、GPS制御モジュール、方位角測定モジュールおよび検索モジュールを記憶する部分とが互いに共同して、コントローラを構成する。
そのコントローラのうち、図3に示すステップS5およびS6を実行する部分が、測定部として機能し、同図に示すステップS9を実行する部分が、抽出部として機能し、同図に示すステップS10およびS11を実行する部分が、提供部として機能する。それら抽出部および提供部が互いに共同して検索部を構成する。
また、そのコントローラのうち、図13に示すステップS303ないしS305およびS312を実行する部分が、通信許可/禁止部として機能し、同図に示すステップS306ないしS309を実行する部分が、ダウンロード部として機能し、同図に示すステップS310およびS311を実行する部分が、上書き部として機能する。
<本発明の第2実施形態>
次に、本発明の例示的な第2実施形態に従うユーザ携帯端末(以下、単に「端末」という。)20を含む観光情報提供システム10を図15ないし図21を参照することにより説明する。ただし、本実施形態は、第1実施形態に従うユーザ携帯端末20および観光情報提供システム10と共通する要素があるため、共通する要素については、同一の符号または名称を付して引用することにより、重複した説明を省略し、異なる要素についてのみ、詳細に説明する。
図15(a)は、本実施形態に従う端末20が動作する環境の一例を説明するために、ある時刻tにおいて、静止している対象物OBの、ユーザの位置TPに対する方位角がθであることを示している。一方、図15(b)は、同じ動作環境において、次の時刻tにおいて、同じ対象物OBの、移動後のユーザの位置TPに対する方位角がθに変化することを示している。
このように、ユーザが注視している対象物OBが静止物であっても、その対象物OBを注視しているユーザの位置TPが変化すると、ユーザの視線方向すなわちカメラ44のレンズが向いている撮影方向が変化し、ユーザの方位角θも変化する。すなわち、注視している対象物OBが同じでも、ユーザの方位角θがユーザの位置TPに依存するという位置依存性が存在するのである。
これに対し、前述の第1実施形態においては、端末データベース60に各方位角別観光情報に関連付けられて記憶される方位角、すなわち、各対象物に関連付けられて記憶される方位角が、ユーザの現在位置の時間的変化にもかかわらず変化しない静的方位角Ψとして定義される。その静的方位角Ψは、対応する対象物の位置の、ユーザの現在位置に対する方位角であって、ユーザの現在位置の如何を問わず、ユーザが、それの現在位置が内包される参照エリア内の設定位置(例えば、参照エリア内の幾何学的中央領域)から、前記対応する対象物を注視することを仮定した場合にユーザの視線方向について取得される方位角である。
そのため、前述の第1実施形態を採用する場合には、複数の対象物に関連付けて端末データベース60に記憶されている複数の静的方位角Ψのうち、ユーザの現在方位角θに最も近いものを選択しても、その選択された静的方位角Ψに対応する対象物が、ユーザが真に観光情報を取得したいと考えている対象物に一致しない可能性が残る。
これに対し、本実施形態においては、複数の対象物に関連付けて端末データベース60に記憶される複数の方位角Ψが、ユーザの現在位置の時間的変化に伴って変化する動的方位角として定義される。その動的方位角Ψは、各対象物の位置(正確には、図16に示すように、各対象物OBの基準点RPの位置)の、ユーザの現在位置に対する方位角であって、ユーザの現在の視線の方向の如何を問わず、ユーザがそれの現在位置から各対象物(正確には、図16に示すように、各対象物OBの基準点RP)を注視することを仮定した場合にユーザの視線方向について取得される方位角である。
図16(a)は、本実施形態に従う端末20のメモリ42の参照テーブル(後に図19(a)を参照して詳述する)に記憶される動的方位角Ψが、そのユーザ携帯端末20の動作中に、ユーザの移動に追従して動的に更新される様子を説明するために、ある更新時刻tにおいて、静止している各対象物OB(i)の、ユーザの位置TPに対する方位角の記憶値がΨ(i)であることを示している。一方、図16(b)は、次の更新時刻tにおいて、同じ各対象物OB(i)の、移動後のユーザの位置TPに対する方位角の記憶値がΨ´(i)に変化することを示している。
図17は、本実施形態に従うユーザ携帯端末20が、前記参照テーブルに記憶されている方位角Ψを更新するために、その方位角Ψの最新値を、各対象物OBの基準点RPの経緯度(xRP,yRP)と、ユーザの現在位置TPの経緯度(xTP,yTP)とから計算するメカニズムを説明するための平面図である。
本実施形態においては、各対象物OBごとに、地図上に、1つの直角三角形が想定され、その直角三角形は、各対象物OBごとに、それの内部に予め固定点として設定された基準点RPとユーザの現在位置TPとを結ぶ直線を斜辺とし、かつ、他の2辺が経度方向および緯度方向にそれぞれ平行であるように定義される。
この直角三角形については、前記斜辺の長さが、基準点RPとユーザの現在位置TPとの距離Dに等しく、また、前記他の2辺のうち緯度方向に平行なもの(以下、「底辺」という。)の長さが、(yRP−yTP)で表され、また、それら斜辺と底辺との間の角度が、動的方位角Ψである。
距離Dは、ピタゴラスの定理を用いることにより、基準点RPの経緯度(xRP,yRP)と、ユーザの現在位置TPの経緯度(xTP,yTP)とから計算することが可能である。
動的方位角Ψは、三角関数を用いることにより、
Ψ=cos−1((yRP−yTP)/D)
なる式で計算することが可能である。
このように、2点の座標値のみから動的方位角Ψを計算できるのは、それら2点の位置が決まれば、経緯度座標系上において、斜辺を除く他の2辺が経緯度方向に平行であるという拘束条件のおかげで、唯一の直角三角形が定義されるからである。
図18に示すように、本実施形態においては、サーバ24から端末20にダウンロードされる1つのクラスタデータが、各参照エリアごとに、複数の対象物別観光情報セットを有する。各対象物別観光情報セットは、対応する対象物OBの識別子と、その対象物OBに設定された基準点RPの経緯度と、その対象物OBに割り当てられた対象物別観光情報TIとを有する。このような構造を有するクラスタデータは、端末データベース60に保存され、それにより、前記参照テーブルが構築される。
対象物別観光情報TIは、文言上、対象物ごとの個別の観光情報を意味するが、端末データベース60に動的方位角Ψに関連付けて前記参照テーブルに記憶されることに注目すれば、動的方位角Ψごとの個別の観光情報を意味すると考えることが可能である。
本実施形態においては、前記参照テーブルに記憶されている複数の参照エリアのうちのいずれかが、ユーザの現在位置TPに適した今回の参照エリアとして選択されると、その今回の参照エリアに関連付けられた複数の対象物の各々につき、動的方位角Ψおよび距離Dが計算される。その後、図19に示すように、それら計算された動的方位角Ψおよび距離Dが前記参照デーブルに追加される。
さらに、同じ参照エリアが継続的に有効である間、ユーザの現在位置TPの、所定時間前の位置からの変化量が所定値を超えると、同じ参照エリアにつき、動的方位角Ψおよび距離Dが再計算され、その結果、前記参照テーブルが動的方位角Ψおよび距離Dに関して、ユーザの移動に追従するように動的に更新される。
前述の第1実施形態においては、同じ参照エリアにつき、各方位角に、1つの方位角別観光情報のみが割り当てられる。よって、1つの参照エリアに割り当てられた複数の方位角のうちのいずれかが選択されれば、自動的に、1つの方位角別観光情報が選択されることになる。
本実施形態においては、前述の第1実施形態と実質的に同様に、ユーザの現在位置TPに対応する参照エリアすなわち今回の参照エリアに関連付けられている複数の対象物のうち、ユーザの現在方位角θとの誤差が設定範囲内にある動的方位角Ψに関連付けられて前記参照テーブルに記憶されているものが、ユーザが観光情報の取得を希望している対象物である可能性があると判定される。
このプロセスは、ユーザの現在位置TPおよび現在方位角θを用いて、ユーザの現在位置TPから、そのユーザの現在の視線方向に放射状に延びる1つの方位角ゾーンを想定し、ユーザの現在位置TPに対応する参照エリアに関連付けられている複数の対象物のうち、その想定された方位角ゾーン内に位置するものが、ユーザが観光情報の取得を希望している対象物である可能性があると判定されるプロセスと等価である。
図19に示す例においては、方位角ゾーン内に3つの対象物OB1,OB2およびOB3が存在し、それら対象物OB1,OB2およびOB3にそれぞれ対象物別観光情報(前述のように、方位角別観光情報と等価である)が割り当てられる。方位角ゾーンは、所定の角度(例えば、20度)を有する扇形を有する。
図19に示す例示的なシナリオは、前述の第1実施形態との比較において説明すれば、同じ参照エリアにつき、各方位角に、複数の対象物別観光情報が割り当てられるシナリオと等価である。そのため、特別の対策を講じない限り、1つの参照エリアに割り当てられた複数の方位角のうちのいずれかが選択されれること、すなわち、1つの方位角ゾーンが特定されることが行われても、1つの対象物を自動的に選択することも、1つの対象物別観光情報を自動的に選択することもできない。
そこで、本実施形態においては、ユーザの現在方位角θとの誤差が設定範囲内にある動的方位角Ψに関連付けられて前記参照テーブルに記憶されている対象物の数が複数である場合、すなわち、ユーザの現在位置TPと現在方位角θとによって定義される1つの方位角ゾーン内に複数の対象物が存在する場合に、それら対象物とユーザとの距離Dを参照することにより、それら対象物のうちのいずれかが、ユーザの介入を全く必要としないように全自動的に、最適対象物として選択される。
具体的には、図19に例示するように、それら対象物のうち、ユーザとの距離Dが最小であるものが、今回の対象物として自動的に選択される。図19の例においては、対象物OB1とユーザとの距離D1が、他の2つの対象物OB2およびOB3とユーザとの距離D2およびD3より短いため、対象物OB1が今回の対象物として選択される。その結果、ユーザの現在位置TPに関し、その対象物OB1の背後に位置する対象物OB2およびOB3が、今回の対象物から排除されることになる。
さらに具体的には、本実施形態においては、今回の参照エリアに関連付けられた複数の対象物から、ユーザの現在方位角θとの誤差が設定範囲内にある動的方位角Ψに関連付けられて前記参照テーブルに記憶されているものが暫定対象物として抽出され、その抽出された暫定対象物の数が複数である場合に、それら暫定対象物のうち、ユーザの現在位置TPからの距離Dが最小であるものが最終対象物として選択され、その選択された最終対象物に対応する対象物別観光情報がユーザに提供される。
図20は、端末20の全体的な作動の概略を説明するためのフローチャートであり、これは、その端末20内の主制御モジュールの要部を概念的に表すフローチャートでもある。
このフローチャートにおいては、図3に示すステップS1ないしS9と同じステップが実行される。続いて、ステップS10において、前述のようにして、ステップS9において抽出された参照エリアを対象に、それに関連付けられた少なくとも1つの対象物につき、基準点RPの経緯度(xRP,yRP)と、ユーザの現在位置TPの経緯度(xTP,yTP)とから、動的方位角Ψと距離Dとが計算される。
その後、ステップS11において、前記参照テーブルが、それら計算された動的方位角Ψと距離Dとが反映されるように更新される。
続いて、ステップS12において、今回の参照エリアに関連付けられる複数の対象物別観光情報から1つの対象物別観光情報が、その1つの対象物別観光情報に割り当てられた動的方位角Ψとユーザの現在方位角θとの差が予め設定された許容値以下となるように抽出される。
その後、ステップS13において、図3に示すステップS11と同様にして、抽出された対象物別観光情報が端末20の画面50上に表示される。
図21は、端末20内の検索モジュールのうち、図14のフローチャートによって表される部分に相当する部分を概念的に表すフローチャートである。
その検索モジュールのうち、図示されていない前半部分は、第1実施形態を説明する図13に示すフローチャートと共通し、また、図21に示されている後半部分は、第1実施形態を説明する図14に示すフローチャートに対し、ステップS401ないしS409が追加されている。
図21に示す後半部分においては、ステップS313ないしS320が第1実施形態と同様にして実行される。その後、ステップS401において、ユーザの現在位置TPが、それの前回値(所定時間前の現在位置TP)から、許容値以上変化したか否かが判定される。すなわち、前記参照テーブルを動的方位角Ψおよび距離Dに関して更新することが必要であるか否かが判定されるのである。
今回は、ユーザの現在位置TPが、それの前回値(所定時間前の現在位置TP)から、許容値以上変化したと仮定すると、ステップS401の判定がYESとなり、ステップS402において、ステップS315またはS320において抽出された最終参照エリアにつき、それに関連付けられた各対象物ごとに、基準点RPの経緯度(xRP,yRP)と、ユーザの現在位置TPの経緯度(xTP,yTP)とから、動的方位角Ψと距離Dとが計算される。
その後、ステップS403において、前記参照テーブルが、それら計算された動的方位角Ψと距離Dとが反映されるように更新される。続いて、ステップS404に移行する。
これに対し、今回は、ユーザの現在位置TPが、それの前回値(所定時間前の現在位置TP)から、許容値以上変化してはいないと仮定すると、ステップS401の判定がNOとなり、ステップS404に移行する。
いずれの場合にも、ステップS404において、メモリ42からユーザの現在方位角θが読み出され、続いて、ステップS405において、その読み出された現在方位角θと前記参照テーブルとを照合することにより、今回の参照エリアに関連付けられている複数の動的方位角Ψから、ユーザの現在方位角θとの誤差が設定範囲内にある動的方位角Ψが抽出され、その抽出された動的方位角Ψに関連付けられて前記参照テーブルに記憶されている対象物が暫定対象物として抽出される。
その後、ステップS406において、先行するステップS405において抽出された対象物の数である抽出数が「1」であるか否かが判定される。今回は、その抽出数が「1」であると仮定すれば、ステップS406の判定がYESとなり、その後、ステップS407において、今回の1つの暫定対象物が1つの最終対象物であると判定される。
続いて、ステップS409において、先行するステップS407の実行によって取得された1つの最終対象物に関連付けられている対象物別観光情報が最適の観光情報として抽出され、その抽出された観光情報が端末20の画面50上に表示される。
これに対し、今回は、対象物の抽出数、すなわち、暫定対象物の数が「2」以上であるために「1」ではないと仮定すれば、ステップS406の判定がNOとなり、その後、ステップS408に移行する。
ステップS408においては、抽出された複数の暫定対象物と、ユーザの現在位置TPとの間の複数の距離Dが前記参照テーブルから読み出され、それら読み出された複数の距離Dのうち最小のものが抽出される。さらに、前記抽出された複数の暫定対象物のうち、前記抽出された最小距離Dを有するものが、1つの最終対象物として抽出される。
続いて、ステップS409に移行し、その抽出された最終対象物に関連付けられている対象物別観光情報が最適の観光情報として画面50上に表示される。以上で、この検索モジュールの今回の実行が終了する。
本実施形態においては、今回の参照エリアにつき、各対象物とユーザの現在位置TPとの距離Dの計算が、暫定対象物の抽出に先立ち、ステップS401の判定がYESである場合に、ステップS402において行われて、その計算結果が前記参照テーブルに反映される。
これに代えて、暫定対象物の抽出に先立って距離Dを計算してその距離Dを前記参照テーブルに保存することなく、ステップS408において、はじめて、今回の参照エリアにつき、各対象物とユーザの現在位置TPとの距離Dが計算される態様で本発明を実施することが可能である。この態様によれば、前記参照テーブルが、距離Dを保存するための領域を有せずに済むため、そのサイズの小形化が可能となり、それにより、メモリ42のうち、前記参照テーブルによって占有される領域が、保存される対象物別観光情報セットの数の割に狭くて済む。
<本発明の第3実施形態>
次に、本発明の例示的な第3実施形態に従うユーザ携帯端末(以下、単に「端末」という。)20を含む観光情報提供システム10を図22および図23を参照することにより説明する。ただし、本実施形態は、第1または第2実施形態に従うユーザ携帯端末20および観光情報提供システム10と共通する要素があるため、共通する要素については、同一の符号または名称を付して引用することにより、重複した説明を省略し、異なる要素についてのみ、詳細に説明する。
前述の第1および第2実施形態においては、ユーザが撮影モードを選択した場合に、ユーザの撮影動作に応答して、被写体の撮影が行われるとともに、それと並行して、その被写体に対応する観光情報が自動的に検索されてユーザに提供される。
これに対し、本実施形態においては、ユーザが、撮影を意図しておらず、単に観光情報の検索、すなわち、観光案内のみを意図しているために、前述の観光案内モードを選択した場合に、ユーザが、注目している対象物(将来の被写体であるかもしれないしそうではないかもしれない)をさえぎるように端末20をかざしてその端末20に対して所定の動作をユーザが行うことに応答して、その対象物に対応する観光情報が自動的に検索されてユーザに提供される。
図22は、本実施形態に従う端末20の全体的な作動の概略を説明するためのフローチャートであり、これは、その端末20内の主制御モジュールの要部を概念的に表すフローチャートでもある。図22のフローチャートは、図20のフローチャートと共通するステップがあるため、異なるステップのみを、図23(a)および図23(b)に示す一動作例を参照しつつ、詳細に説明する。図23(a)および図23(b)は、端末20の検索動作の一例の実行中に、画面上の画像が、対象物を表す画像から、その対象物についての観光情報を表すテキストに変化する様子を示す正面図である。
まず、ステップS1において、図23(a)に例示するように、操作メニューが画面50上に表示される。その操作メニューは、ユーザによって選択される複数のモードを示すアイコンおよび/またはテキストを有している。それら複数のモードは、観光案内モード(図において「観光案内」で示す)と、撮影モード(図において「パチリでガイド」で示す)と、再生モード(図において「写真を見る」で示す)と、アルバム一覧モード(図において「アルバム一覧」で示す)とを有している。
それらモードのうち、観光案内モードを概略的に説明するに、ユーザによって観光案内モードが選択されると、カメラ44のレンズが向けられている対象物(すなわち、カメラ44のターゲットが合わせられている対象物)が画面50上に表示され、ユーザの所定の動作、例えば、ユーザが画面50を所定位置においてタップするという動作に応答して、その対象物に適したローカルな観光情報(例えば、観光案内)がタイムリーに画面50上に表示される。
次に、ステップS2において、図23(a)に例示するように、ユーザによって観光案内モードが選択されると、ステップS3において、図23(a)に例示するように、カメラ44のレンズが向けられている対象物を表す画像が画面50上に表示される。
ステップS3においては、このとき、同じ画面50上に、カメラ44のターゲット位置を示す表示の一例であるターゲット・マークも、対象物を表す画像に重ねて表示される。そのターゲット・マークの一例は、垂直線と水平線とから成る十字線と、その十字線の交点に対して同心である内側円および外側円から成る二重同心円との組合せである。ユーザは、ターゲット・マークのうちの垂直線上に対象物の中心が位置するように、カメラ44のターゲットを対象物に位置合わせすることを推奨される。
続いて、ユーザによる所定の動作(例えば、ユーザが画面50をターゲット・マークの位置においてタップするという動作)が行われると、ステップS4において、ユーザの検索開始動作が検出される。
その後、ステップS5およびS6ないしステップS8ないしS13が、図20に示すステップS5およびS6ないしステップS8ないしS13と同様にして実行される。その結果、図23(b)に示すように、今回の対象物、すなわち、「富士山」という地形に適した観光情報が画面50上に表示される。
前述の第1および第2実施形態においては、ユーザの撮影動作に連動して最適参照エリアの検索および最適観光情報の検索が開始され、これに対し、上述の第3実施形態においては、ユーザの検索開始動作に応答して最適参照エリアの検索および最適観光情報の検索が開始される。
それらに代えて、例えば、ユーザの動作を直接的なトリガとすることなく、予め設定された条件が成立するごとに自動的に、最適参照エリアの検索および最適観光情報の検索が開始される態様で本発明を実施することが可能である。
その「条件」は、例えば、一定時間が経過するごとに成立したり、最寄りの基地局22が変わるごとに成立したり、新しい基地局22との通信が確立されるごとに成立したり、ユーザの撮影動作が行われる時間間隔が所定値を超えると成立するように設定することが可能である。いずれの場合にも、ユーザの動作を直接的なトリガとすることなく、最適参照エリアの検索および最適観光情報の検索が自動的に開始される。
<本発明の第4実施形態>
次に、本発明の例示的な第4実施形態に従うユーザ携帯端末(以下、単に「端末」という。)20を図24および図25を参照することにより説明する。ただし、本実施形態は、第1、第2または第3実施形態に従うユーザ携帯端末20と共通する要素があるため、共通する要素については、同一の符号または名称を付して引用することにより、重複した説明を省略し、異なる要素についてのみ、詳細に説明する。
本実施形態に従う端末20は、第1、第2または第3実施形態に従うユーザ携帯端末20に対し、避難所誘導モジュール(図示しない)が追加されている。よって、本実施形態に従う端末20は、前述の、観光案内モード、撮影モード、再生モード、アルバム一覧モードおよびファイル削除モードという複数のモードに加えて、避難所誘導モードを有している。
ユーザが、それらモードのうち、避難所誘導モードを選択すると、CPU40が前記避難所誘導モジュールを実行し、それにより、端末20が、地図上における複数の避難所のうちユーザの現在位置の近傍に位置するものを検索してユーザに表示することにより、ユーザを目標の避難所まで誘導することを視覚的に支援する。その目標の避難所への誘導中、ユーザは、典型的には、端末20を、自身の胸部前方の位置において、画面50が概して水平となるように、かつ、画面50の長軸方向が自身の進行方向と一致するように保持する。画面50は、一般に、長方形を成しており、長軸方向に互いに平行に延びる一対の長辺と、短軸方向に互いに平行に延びる一対の短辺とによって周囲を画定される。
図24(a)および図24(b)は、本実施形態に従う端末20が、避難所誘導モードの実行中に、その端末20の画面50上の表示内容が、いずれかの避難場所が目標の避難場所として選択される前と選択された後とで互いに異なる様子を示す正面図である。また、図25は、この端末20が、避難所誘導モードの実行中に、作動する様子の概略を説明するためのフローチャートであり、これは、避難所誘導モジュールを概念的に表すフローチャートでもある。
メモリ42の端末データベース60は、複数の避難所とそれぞれの地図上位置とを互いに関連付けて記憶することが可能である。複数の避難所は、図24に示すように、例えば、公園、小学校、市民館などを有する。端末データベース60には、それぞれの避難所の属性として、名称と、地図上位置(例えば、経度、緯度)と、他の関連情報(例えば、避難所が属するカテゴリー、標高)とが記憶される。それら情報も、前記クラスタデータの一部としてサーバ24から端末20にダウンロードされてメモリ42に保存される。
ユーザが避難所誘導モードを選択すると、図25にフローチャートで表されている避難所誘導モジュールすなわち避難所誘導プログラムがCPU40によって実行される。
具体的には、まず、ステップS501において、GPS受信器48(測位センサの一例)を用いることにより、前記地図上における端末20の現在位置(経緯度)が現在ユーザ位置として測定される。
次に、ステップS502において、方位角センサ49を用いることにより、端末20の向きであってユーザの移動方向を表すように端末20に固定的に設定されたものの、前記地図上における方位角が現在ユーザ方位角として測定される。
前記向きの一例は、図24に示すように、端末20が正立姿勢でユーザに保持されている場合における画面50の上向き(端末20が水平姿勢でユーザに保持されている場合における画面50の前向きに相当する)であるが、これに代えて、下向きとしたり、右向きとしたり、左向きとすることが可能である。ユーザは、端末20を手に持ちながら、自身の進行方向と端末20の向きとが互いに一致するように移動する(例えば、自ら歩行する、移動体によって搬送される)ことを要求される。
続いて、ステップS503において、図3に示すステップS9と同様にして、前記複数の参照エリアから、前記測定された現在ユーザ位置が位置するものが抽出される。
その後、ステップS504において、前記測定された現在ユーザ位置を検索キーとして用いて端末データベース60の検索が行われ、それにより、前記抽出された参照エリアに関連付けて端末データベース60に記憶されている複数の避難所から、前記測定された現在ユーザ位置から設定距離(例えば、2km)内に位置するものが複数の候補避難所として抽出される。端末データベース60においては、各参照エリアごとに、複数の避難所に関する情報が記憶される。
続いて、ステップS505において、それら抽出された複数の候補避難所に関連付けて端末データベース60に記憶されている複数の地図上位置と、現在ユーザ位置と、現在ユーザ方位角とに基づき、前記抽出された複数の候補避難所のそれぞれの地図上位置の、現在ユーザ位置に対する相対位置および現在ユーザ位置と各候補避難所との距離とが計算される。現在ユーザ位置と現在ユーザ方位角とが分かるため、ユーザが、現在位置からどの方向に移動しようとしているのかを予測することができ、その予測結果が地図上に可視化される。
その後、ステップS506において、図24(a)に例示するように、前記抽出された複数の候補避難所をそれぞれ表す識別情報が、一斉に、画面50上に、前記抽出された複数の候補避難所について計算されたそれぞれの相対位置において、現在ユーザ位置(図24においては、「現在地」で表す。)が、画面50に設定された基準位置(例えば、画面50の中心位置またはその位置から少しずれた位置)と一致し、かつ、前記向きが、画面50に設定された基準線(例えば、画面50の中心線であってその画面50の長軸方向に延びるもの(以下、「長軸方向中心線」という。))と一致するように表示される。
各候補避難場所の識別情報は、図24(a)に示す一例においては、避難場所として使用する対象物(例えば、公園、学校、市民館、市民運動場などの公共施設)の名称と、その対象物の属するカテゴリーと、その対象物が所在する地点の標高と、現在ユーザ位置からの距離と、固有の図形とを有する。各候補避難場所の、現在ユーザ方位角(すなわち、ユーザの移動方向)に対する相対的な方位角は、画面50上において、現在地の表示位置と、各候補避難所の表示位置とを結ぶ直線と、画面50の長軸方向中心線とのなす角度として表示される。
続いて、ステップS507において、それら表示されている複数の候補避難場所のうちのいずれかがユーザによって目標の避難場所として選択されることが待たれる。その選択は、例えば、図24(a)に例示するように、画面50上に表示されている複数の固有図形(固有の図形が破線の枠で囲まれたもの)のうちのいずれかをユーザがタッチすることによって行われる。
ユーザによって目標の避難場所が選択される前の段階においては、ステップS501に戻るが、選択されると、ステップS508に移行する。
そのステップS508においては、ステップS501と同様に、GPS受信器48(測位センサの一例)を用いることにより、前記地図上における端末20の現在位置(経緯度)が現在ユーザ位置として測定される。
次に、ステップS509において、ステップS502と同様に、方位角センサ49を用いることにより、端末20の向きの、前記地図上における方位角が現在ユーザ方位角として測定される。
続いて、ステップS510において、前記選択された目標の避難所に関連付けて端末データベース60に記憶されている地図上位置と、現在ユーザ位置と、現在ユーザ方位角とに基づき、前記選択された目標の避難所の地図上位置の、現在ユーザ位置に対する相対位置が計算される。
その後、ステップS511において、図24(b)に例示するように、前記選択された目標の避難所を表す識別情報が、画面50上に、前記選択された目標の避難所について計算された相対位置において、現在ユーザ位置が、画面50に設定された基準位置(例えば、画面50の中心位置またはその位置から少しずれた位置)と一致し、かつ、前記向きが、画面50に設定された基準線(例えば、画面50の長軸方向中心線)と一致するように表示される。
その結果、図24に示す例示的なシナリオにおいては、画面50上に表示されている3つの候補避難場所のうちのいずれかがユーザによって目標の避難場所として選択されると、瞬時に、図24(a)に示す表示モードから、図24(b)に示す表示モードに切り替わる。
ただし、ユーザが、図24(a)に示す位置および方位角にある状態で、「AA公園」を目標の避難場所として選択した直後は、たしかに、図24(b)に示す表示モードに切り替わるが、その切り替わった直後において、その切り替わる直前の位置および方位角から変化していない場合には、図24(a)に示す「AA公園」と「現在地」とに関する地図情報すなわち地理的相対位置関係を表す情報のみがそのまま画面50上に表示される。
その後、ユーザが、図24(a)に示す「現在地」から、地上に実在する「AA公園」に向かって真っすぐに移動すると、自身の進行方向の延長線上に「AA公園」が実在することを示す画像、すなわち、まさしく、図24(b)に示す画像が画面50上に表示されることになる。
図24(b)に示す表示モードにおいては、ユーザが移動するにつれて、ユーザが前記目標の避難場所に位置的におよび方位角的に、すなわち、距離的におよび角度的に接近する様子が、画面50上に、時々刻々表示される。
図24(b)に示す一例においては、「緊急避難中」という文字情報と、「戻る」ためにタッチされるべきアイコンとが、追加的に表示される。そのアイコンがユーザによってタッチされると、前述の操作メニューを表示するページ等、所定のページに戻るための処理が行われる。
図24(b)に示す一例においては、ユーザの実際の移動方向が、目標の避難所に接近するために選択されるべき理想の移動方向に一致しているため、目標の避難所が、画面50上に、現在地の表示位置から真っすぐ前方に位置する位置に表示される。これにより、ユーザは、今後も同じ方向に移動すれば、目標の避難所に接近ないしは到着することを視覚的に認識することができる。
図24(b)に示す一例においては、現在地から目標の避難所までの残存距離が数値で逐次表示されるとともに、ユーザの実際の移動方向の、目標の避難所への最短ルートを達成するのに適したユーザの理想の移動方向からの隔たりが、現在地の表示位置と目標の避難所の表示位置とを結ぶ直線と画面50の長軸方向中心線とのなす角度として逐次表示される。
その後、ステップS512において、現在ユーザ位置の座標値(経緯度)と、目標の避難所の地図上位置の座標値(経緯度)との関係に基づき、現在ユーザ位置が目標の避難所の地図上位置にするか否か、すなわち、ユーザが目標の避難所に到着したか否かが判定される。到着しない場合には、ステップS508に戻るが、到着すると、このプログラムの実行が終了する。
以上、本発明の例示的な実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、前記[発明の概要]の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。

Claims (9)

  1. ユーザの現在位置を基準にローカルな観光情報を検索してユーザに提供するユーザ携帯端末であって、
    対象物を撮影するカメラと、
    地図上におけるユーザの現在位置を現在ユーザ位置として測定する測位センサと、
    前記地図上におけるユーザの現在の視線の方位角を現在ユーザ方位角として測定する方位角センサと、
    前記地図上における複数の対象物に割り当てられた複数の参照エリアと複数の観光情報とを互いに関連付けて記憶することが可能であるメモリであって、前記複数の観光情報のうち、各参照エリアに関連付けられるものは、複数の方位角に関連付けられた複数の方位角別観光情報を含むものと、
    前記測定された現在ユーザ位置を検索キーとして用いて前記メモリの検索を行い、それにより、前記複数の参照エリアから、前記測定された現在ユーザ位置が位置するものを抽出し、その抽出された参照エリアに関連付けられた複数の方位角別観光情報から、前記測定された現在ユーザ方位角に対応するものを抽出し、その抽出された方位角別観光情報をユーザに提供する検索部と
    を含むユーザ携帯端末。
  2. 前記各方位角別観光情報に関連付けられて前記メモリに記憶される方位角は、対応する対象物の位置の、前記現在ユーザ位置に対する方位角として定義される請求項1に記載のユーザ携帯端末。
  3. 前記各方位角別観光情報に関連付けられて前記メモリに記憶される方位角は、前記現在ユーザ位置の時間的変化にもかかわらず変化しない静的方位角として定義される請求項1または2に記載のユーザ携帯端末。
  4. 前記静的方位角は、対応する対象物の位置の、前記現在ユーザ位置に対する方位角であって、ユーザの現在位置の如何を問わず、ユーザが、それの現在位置が内包される参照エリア内の設定位置から、前記対応する対象物を注視することを仮定した場合にユーザの視線方向について取得される方位角として定義される請求項3に記載のユーザ携帯端末。
  5. 前記各方位角別観光情報に関連付けられて前記メモリに記憶される方位角は、前記現在ユーザ位置の時間的変化に伴って変化する動的方位角として定義される請求項1または2に記載のユーザ携帯端末。
  6. 前記動的方位角は、対応する対象物の位置の、前記現在ユーザ位置に対する方位角であって、ユーザの現在の視線の方向の如何を問わず、ユーザが、それの現在位置から、前記対応する対象物を注視することを仮定した場合にユーザの視線方向について取得される方位角として定義される請求項5に記載のユーザ携帯端末。
  7. 前記複数の対象物は、前記地図上において、前記現在ユーザ位置から、ユーザの現在の視線の方向に沿って放射状に延びる1つの方位角ゾーン内に位置する複数の対象物であって複数の方位角別観光情報が割り当てられるものを含み、
    前記検索部は、前記現在ユーザ位置および前記現在ユーザ方位角から前記方位角ゾーンを想定し、その想定された方位角ゾーン内に複数の対象物が存在する場合に、それら対象物から1つの対象物を選択し、その選択された対象物に割り当てられた方位角別観光情報をユーザに提供する請求項1ないし6のいずれかに記載のユーザ携帯端末。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載のユーザ携帯端末を動作させるためにコンピュータによって実行されるプログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体。
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