JP6205046B1 - 携帯端末、携帯端末制御方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】災害発生後、迅速かつ容易に緊急避難経路をユーザに提示する携帯端末、携帯端末制御方法およびプログラムを提供する。【解決手段】メモリ105は、推奨避難場所の少なくともジオロケーションデータを含む避難用地図データを記憶する。好適推奨避難場所特定手段1046は、現在位置と避難用地図データとに基づいて、最寄りの位置に存在する好適推奨避難場所を特定する。地図表示手段1042は、メモリ105から取得した地図データに基づいて、現在位置から最寄りの好適推奨避難場所を表示し、ユーザに指定された場所への避難経路を求め、避難経路を地図データ上に表示可能である。動作モード切替手段1043は、現在位置が推奨避難場所又はその近傍に位置する場合、第1のメッセージ表示をし、現在位置が推奨避難場所又はその近傍に位置しない場合、直接的又は間接的に避難モードに切り替える。【選択図】図1

Description

本発明は、携帯端末、携帯端末制御方法およびプログラムに関する。
東日本大震災、熊本地震などの大規模災害が発生し、今後も首都直下地震や南海トラフを震源とした大震災又は噴火、津波、若しくは集中豪雨等の災害が予想される。そのため、そのような災害発生時に如何に多数の人命を救うかが大きな課題となっている。
こうした要請に対応して、平成25年6月に改正された災害対策基本法(以下、本説明においては「法」という。)において、切迫した災害の危険から逃れるための緊急避難場所と、一定期間滞在し、避難者の生活環境を確保するための避難所が明確に区別され規定された。指定緊急避難場所は、災害が発生し、又は発生するおそれがある場合にその危険から逃れるための避難場所として、洪水や津波など異常な現象の種類ごとに安全性等の一定の基準を満たす施設又は場所を市町村長が指定する場所であり(法第49条の4)、指定避難所は、災害の危険性があり避難した住民等を災害の危険性がなくなるまでに必要な間滞在させ、または災害により家に戻れなくなった住民等を一時的に滞在させるための施設として市町村長が指定する場所である(法第49条の7)。
こうした緊急避難場所は、災害時にまず指定緊急避難場所に移動して津波などの難を逃れることを最優先とし、その後に帰宅出来ない場合には指定避難所へ移動するという順序で区別がされているが、指定緊急避難場所と指定避難所は、相互に兼ねることができるとされている(法第49条の8)。
しかし、一般市民は仮に自宅や勤務先周辺の緊急避難場所については承知していたとしても、旅行、出張、業務等にて不慣れな場所に移動することも多く、常に現在地から最寄りの緊急避難場所を把握しているわけではない。また、最寄りの緊急避難場所が、必ずしも特定の災害時の避難場所として好適であるとは限らず、好適な緊急避難場所とそこに至る避難経路が把握されていない場合も多い。
近年においては、スマートフォンの普及によりGPS(Global Positioning System)等の現在地検出機能を利用した検索機能を含む地図アプリケーション(以下「アプリ」という。)がインストールされており、平常時であればこれを利用して、現在位置を特定し、マニュアル操作による検索機能を用いて緊急避難場所を見つけ出し避難路を得ることができる。しかしながら、大規模災害時に於いては基地局又は中継局にも被害が及び、その結果携帯端末の通信機能を利用した避難経路の確認ができないこともある。
一部の地図アプリには、事前に移動端末に地図情報をダウンロードしておいて、通信機能が利用できない場合であっても、避難路を得ることが出来るものもある。しかしながら、そうした既存の地図データは、災害時ではない平常時の利用を目的としたものであるために、一般の飲食店、商店、レジャー施設、ガソリンスタンド、観光地などの各地点に対する、住所、電話番号、サービス内容等多種多様の情報が含まれているために、携帯端末にそうした地図データを保持する際に内部メモリに占める容量は大きなものとなっていた。そして、緊急避難場所及び緊急避難所を表示できるものがあるが、通常はこれも平常時のデータ接続が確立されていることが前提である。
その為、限られた容量を有するスマートフォンにおいて、多くのユーザはこのような地図情報をダウンロードできないか又はしておらず、また保持するデータをそのアプリを最後に利用した地点の周辺のもののみに限る場合もあり、さらには地図によっては緊急避難場所の情報が含まれていないものもある。
一方、この緊急避難場所は、法に基づいて政令に指定された基準が定義されており、その指定は、市町村長によるものであり、都道府県知事にその指定を通知した上で、公示しなければならない(法第49条の4)。同様に、その緊急避難場所の指定の取消に際しても、市町村長によるものであり、都道府県知事に、その旨を通知した上で、公示しなければならないこととされている(法第49条の5)。
実際の緊急時に、最寄りの緊急避難場所への避難経路を見出すのには、アプリの起動、緊急避難場所の検索、避難経路の表示指示といった煩雑な幾つかのステップをユーザが行わなければならないという問題点が有った。従って、大震災や津波到来時等の、緊急かつ精神的パニックに陥りやすい状態での避難経路の取得が容易でないという問題が有った。
また、最寄りの緊急避難場所であっても、災害の種類によっては、その最寄りの緊急避難場所へ避難することが適当でないことがある。表1は、東京都都市整備局が平成25年5月に発行した「震災時火災における避難場所及び避難道路などの指定」と題された避難場所一覧(非特許文献1参照)を抜粋したものである。表1に示す「多摩川河川敷・二子橋一帯」は、火災が発生した場合、緊急避難場所として有効である。しかし、津波が発生した場合、このような河川の近くの場所は、緊急避難場所としては適当でない。
さらに、緊急速報が発令された場合に、新耐震設計基準に基づいて建築された高層ビルの上層階にいるようなときには、あえてそのビルから出て近隣にある市町村長が指定した緊急避難場所に避難するよりも、むしろそのビル内にとどまるほうが、当面の地震、津波などの危機からは免れる場合も多い。
すなわち、政令により指定された緊急避難場所ではない場所であっても、緊急避難に適する場合もあるが、これは一般の地図情報には含まれていない。
緊急速報を受信した時点における現在位置が、比較的安全性の高い場所かどうかを知ることは、緊急速報を認知した直後のユーザのとるべき適切な行動の判断基準に資するところが大きい。
一方で、現状では予めそうした情報を簡便に得ることは難しく、また緊急速報を受信直後に安全性確認情報を即時に得ることはより困難である。
Figure 0006205046
これに対して、例えば基地局との通信の遮断を予想した上で、限られた行き先情報を端末内で得られるように構成された誘導システムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、インターネット上において、ユーザに緊急避難場所を提示するいわゆる避難所マップを提示するサービスを提供するサイトが開設されている(非特許文献2参照)。
特開2008−192067号公報
「避難場所等の一覧」、[online]、2013年12月16日、東京都都市整備局、[2016年7月26日検索]、インターネット<URL:http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/bosai/hinan/pdf/hinan01_01.pdf?1312> 「避難所マップ」、[online]、2016年、ヤフージャパン株式会社、[2016年7月26日検索]、インターネット<URL:http://crisis.yahoo.co.jp/shelter/map/>
しかしながら、特許文献1に記載された誘導システムは、発生した災害の種類に応じた好適な緊急避難場所を通知する機能は備えていない。また、非特許文献2に示すサービスでも、各緊急避難場所について、災害の種類に応じてその適否を判断することまでは行っていない。そのため、やはり緊急かつ精神的パニックに陥った状態での避難経路へのアクセスが容易でないという問題が有る。従って、緊急速報を受信したユーザが、緊急に好適な緊急避難場所への避難経路を確保することが困難であり、場合によっては適当でない避難場所に避難したことによって、却ってより意図せぬ甚大な被害を被るということもあり得る。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、災害発生後、迅速かつ容易に緊急避難経路をユーザに提示する携帯端末、携帯端末制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。具体的には、緊急速報並びに携帯端末の現在位置検出機能及び地図アプリを活用し、災害の発生時に迅速に発生した災害に応じた好適な推奨避難場所への避難経路を提供する。
本発明の第1の観点にかかる携帯端末は、
現在位置検出機能を用いて現在位置から推奨避難場所までの移動経路を示す地図を表示する携帯端末であって、
前記推奨避難場所の少なくともジオロケーションデータを含む避難用地図データを記憶する記憶手段と、
無線通信回線を介して少なくとも緊急地震速報を含む緊急速報を受信する緊急速報受信手段と、
前記緊急速報受信手段による緊急速報の受信に対応して、前記現在位置検出機能を用いて特定された現在位置と前記避難用地図データとに基づいて、最寄りの位置に存在する前記推奨避難場所を好適推奨避難場所として特定する好適推奨避難場所特定手段と、
前記記憶手段から前記避難用地図データを取得し、取得した地図データに基づいて、現在位置から前記好適推奨避難場所を表示し、ユーザに指定された前記好適推奨避難場所への避難経路を求め、前記避難経路を前記地図データ上に表示可能である地図表示手段と、
前記緊急速報受信手段が前記緊急速報を受信した際に、動作モードを、前記好適推奨避難場所を表示する避難モードに切り替えるモード切替手段と、
前記モード切替手段が前記動作モードを前記避難モードに切り替えるか否かについて設定する設定手段と、を備え、
前記モード切替手段は、前記現在位置が前記好適推奨避難場所又は前記好適推奨避難場所の近傍に位置する場合、第1のメッセージ表示をし、前記現在位置が前記好適推奨避難場所および前記好適推奨避難場所の近傍に位置しない場合、前記動作モードを、直接的又は間接的に前記避難モードに切り替え、
前記設定手段は、前記緊急速報受信手段が、前記緊急速報のうち、特定の緊急速報を受信したときのみ、前記モード切替手段が、前記動作モードを、前記避難モードに切り替えるように予め設定する。
また、本発明の第2の観点にかかる携帯端末制御方法は、
推奨避難場所を示すデータを含む避難用地図データを記憶するステップと、
通信回線を介して少なくとも緊急地震速報を含む緊急速報を受信するステップと、
前記緊急速報の受信に対応して、現在位置と前記避難用地図データとに基づいて、最寄りの位置に存在する前記推奨避難場所を好適推奨避難場所として特定するステップと、
前記緊急速報を受信した際に、動作モードを、前記好適推奨避難場所を表示する避難モードに切り替えるステップと、
記憶している避難用地図データを取得するステップと、
前記現在位置が前記好適推奨避難場所又は前記好適推奨避難場所の近傍に位置する場合、第1のメッセージ表示をし、前記現在位置が前記好適推奨避難場所および前記好適推奨避難場所の近傍に位置しない場合、直接的又は間接的に前記避難モードに切り替えを行うステップと、
前記緊急速報のうち、特定の緊急速報を受信したときのみ、前記動作モードを、前記避難モードに切り替えるように予め設定するステップと、を含む。
さらに、本発明の第3の観点にかかるプログラムは、
携帯端末に含まれるコンピュータを、
推奨避難場所を示すデータを含む避難用地図データを記憶する記憶手段、
通信回線を介して少なくとも緊急地震速報を含む緊急速報を受信する緊急速報受信手段、
前記緊急速報受信手段による緊急速報の受信に対応して、現在位置検出機能を用いて特定された現在位置と前記避難用地図データとに基づいて、最寄りの位置に存在する前記推奨避難場所を好適推奨避難場所として特定する好適推奨避難場所特定手段、
前記記憶手段から前記避難用地図データを取得し、取得した地図データに基づいて、現在位置から前記好適推奨避難場所を求め、ユーザに指定された前記好適推奨避難場所への避難経路を求め、前記避難経路を前記地図データ上に表示可能である地図表示手段、
前記緊急速報受信手段が前記緊急速報を受信した際に、動作モードを、前記好適推奨避難場所を表示する避難モードに切り替えるモード切替手段、
前記モード切替手段が前記動作モードを前記避難モードに切り替えるか否かについて設定する設定手段、
として機能させるプログラムであって、
前記モード切替手段は、前記現在位置が前記好適推奨避難場所又は前記好適推奨避難場所の近傍に位置する場合、第1のメッセージ表示をし、前記現在位置が前記好適推奨避難場所および前記好適推奨避難場所の近傍に位置しない場合、直接的又は間接的に前記避難モードに切り替えを行い、
前記設定手段は、前記緊急速報受信手段が、前記緊急速報のうち、特定の緊急速報を受信したときのみ、前記モード切替手段が、前記動作モードを、前記避難モードに切り替えるように予め設定する。
本発明によれば、災害発生後、迅速かつ容易に緊急避難経路がユーザに提供される。特に、避難経路表示に特化した地図データを携帯端末内に常駐させるように構成した場合には、通信回線が遮断された場合であっても、緊急速報の受信とともに避難経路が容易に得られる。さらに、現在位置及びその周辺の相対的な安全性がユーザによる目視が可能となり、迅速な避難の要否判断が容易となる。
本発明の実施の形態1にかかる携帯端末の構成例を示すブロック図である。 実施の形態1に係る制御部が実行する処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1における、好適推奨避難場所を特定する処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1における、推奨避難場所が具備すべき属性要件特定ステップの前段において、現在位置の相対的な安全性を判断し表示する処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る表示部の表示画面の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る制御部が実行する処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る制御部が実行する処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る表示部の表示画面を示す図である。 実施の形態2に係る表示部の表示画面を示す図である。 実施の形態2に係る表示部の表示画面を示す図である。 変形例に係る表示部の表示画面を示す図である。
(実施の形態1)
本発明に係る実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本発明は下記の実施の形態および図面によって限定されるものではない。 図1は、本実施の形態に係る携帯端末100の構成例を示すブロック図である。
携帯端末100は、通信回路102とGPS機能部103と制御部104とメモリ(記憶手段)105と電源制御部106と表示部107と操作部108と音声入出力部109と各部を接続するバス101とを備える。
携帯端末100の内部制御及びデータ交換は、バス101を介して実行される。バス101は、制御バス及びデータバスを備えており、バス101に直接的又は間接的に接続された各部の動作の制御及び必要なデータの伝送は、バス101を介して実行される。
通信回路102は、携帯端末100内のアンテナ(図示せず)を介して、携帯電話事業者の基地局とのデータ送受信を行い、バス101及び制御部104を介して遠隔地にあるデータを携帯端末100に取り込むことが出来る。
GPS機能部103は、携帯端末100内に配置されたアンテナ(図示せず)を介して、衛星から受信する信号を処理し、地上での携帯端末100の現在位置を示す座標を算出する。
メモリ105は、制御部104が利用するオペレーティングシステム、地図アプリケーション(以下「アプリ」という。)や避難モードアプリ等のプログラム、並びに電子メール、アドレス帳及びユーザ情報などの携帯端末で利用する可能性のあるデータを記憶する。また、メモリ105は、一般的地図データと、避難用地図データと、を記憶する。
一般的地図データは、地上に配置された道路、歩道、通路などの基本地図データと、基本地図データが示す地図上に表示されるレストラン、商業施設、駅、ビルディング、官公庁、観光地、緊急避難場所等に関する付属情報と、の双方を含む。つまり、一般的地図データは、一般的商業施設等を特定するための情報を含んでいる。
この一般的地図データの構造は、基本地図データを構成する基本道路データ、詳細道路データ等と、付属情報である建物データ、文字データ、形状データ、背景データ等と、から構成されるレイヤ構造となっている。そして、制御部104は、これらのデータを合成したデータを表示部107に表示させる。また、付属情報には、住所コード、街区符号、番地、住居番号、名称等を示す基本属性データを含んでいる。
避難用地図データは、推奨避難場所を特定するデータであり、緊急速報が通信事業者から送信される日本全国を網羅するデータである。そして、避難用地図データは、一般的地図データとは異なり、一般的商業施設等を特定するための情報を含んでいない。避難用地図データは、推奨避難場所の少なくともジオロケーションデータを含むものであり、基本地図データと、推奨避難場所を示すデータと、を含む。この避難用地図データは、前述のレストラン、商業施設等に関する付属情報を含まない分、同一面積の領域の地図を表示する際の地図情報の容量に比べて小容量となっている。また、避難用地図データは、各推奨避難場所についての情報を含んでおり、緊急避難場所に関しては地方公共団体等から発信される火災時の緊急避難場所に関する情報、独自の実地調査に基づいた情報および各緊急避難場所に対して設定された特定の属性パラメータを含んでいる。
また、避難用地図データは、少なくとも推奨避難場所を示すデータと、それに隣接する道路を示すデータと、を含むものである。但し、メモリ105に要求される記憶容量を更に減少させるために、基本地図データが、彩色や道路に関する詳細なデータ、道路の道幅を示す情報等を含まないものであってもよい。
避難用地図データには、防災に関する公的に得られる安全性データが含まれている。この安全性データは、該当する建物又は地域について、建築基準法に基づく新耐震基準(1981年6月1日 建築基準法施行令改正)を満たしているか、2000年(平成12年)6月1日の建築基準法及び同施工令改正に依拠して建てられたものか、「既存建築物耐震診断・改修等推進全国ネットワーク委員会」(略称「全国耐震ネットワーク委員会」)の基準適合認定建築物に係るプレートが交付されているか、東京都耐震マークが付与された建物であるか、を示すデータである。
さらに、この地図データには、上記のような公的に得られる情報に加えて、避難用地図データ作成者による独自の調査又は検証により防災上の安全性に関連した情報を、特定の建物若しくは地域又は特定の地図の全域若しくは一部に対して付加されている。
これらの防災上の安全性が確認された建物又は地域に関しては、それぞれ予め定められたマークやプレートのアイコンを地図上に表示することにより、ユーザは自らがその時点で位置する建物の安全性を確認することが可能となり、このような推奨避難場所及びこの近傍を比較的安全な場所として推奨避難場所としている。
一方、例えば基準適合認定建築物に係るプレートが交付されているか、東京都耐震マークが付与された建物の中には、一般の民家や都営住宅等(以下「民家等」という。)の推奨避難場所として一般のユーザに推奨するには適当でないと考えられるものも含まれている。
その為、このような民家等を大規模なホテルやオフィスビル等の一般のユーザも自由に入れる場所と区別して取り扱うことが肝要となる。
従って、新耐震基準を満たしていると認められる建物又は地域を推奨避難場所として使用するか否かの推奨適否フラグ(目印)をこの地図データに含ませておき、下記詳説する本実施例における地図上の表示及び/又は推奨避難場所の表示において、この推奨適否フラグの有無に応じた違いを設けることができる。
この推奨適否フラグは、例えば新耐震基準を満たしておりかつ推奨避難場所とするものをビット「1」とし、新耐震基準を満たしているが推奨避難場所としないものをビット「0」とする。
本実施態様における推奨避難場所は、緊急避難場所を含み更に追加の建物又は地域が追加されたものである。但し、推奨避難場所としては、単に緊急避難場所のみを含むもの、緊急避難場所の一部を含むもの、又は緊急避難場所の一部と追加の建物若しくは地域が追加されたものなどの組み合わせであってもよい。
このように推奨避難場所は、緊急避難場所全部又は一部のみであってもよいし、その一部又は全部を含みかつ他の基準に基づいて推奨される避難場所をさらに含むものとして捉えられるものである。
ここで、上述したとおり推奨避難場所としては新耐震基準を満たしたすべての建物を含めることもできるし、地図データに含まれる推奨適否フラグの有無に応じて民家等を除いた建物のみを表示することもでき、さらには推奨適否フラグ有無による表示・非表示をユーザが設定できるような選択を可能とすることもできる。
さらに、特定の地域については安全と考えられる場合には、地図の他の地域とは峻別できる彩色、例えば緑色を施し、ユーザにその地域が安全であることを表示することが可能である。さらに、その色は安全性が高い度合いに応じて、緑、青、無色といった段階的に色分けし、更には危険度が高まるに応じて黄色、オレンジ色、赤色と色分けすることができる。加えて、このような色分けは、災害の種類(地震、津波、洪水、火災等)に応じて異なった複数のものであることが好ましい。こうした色分け情報も、安全性データとして、避難モードアプリによって利用される。
この色分けは、例えば赤・緑・青(RGB)の三原色を各1ビットとして取り扱うと、無色と黒色も含めると8種類の表示ができることになり、その結果8種類の災害の種類に対応できることになる。
このような色分けによる相対的な安全性が事前設定された地図情報を用いた場合、とりあえず特定の災害の種類(例えば津波)に対する推奨避難場所となり得る場所は、緑色に彩色された地域(例えば高台)となる。
加えて、避難モードアプリは、ユーザ自ら調査又は検証することにより、安全性に関連した情報すなわち安全性データを、特定の建物若しくは地域又は特定の地図の全域若しくは一部に対して付加又は削除する際に利用するよう構成される場合がある。この場合、避難モードアプリは、よりそのユーザの選択と好みに応じた推奨避難場所を含む個別避難用地図データを作成又は改変が可能なものとなる。
さらに、避難用地図データは、避難場所にくわえて、緊急避難後に一定期間滞在し、避難者の生活環境を確保するための避難所に関する情報を含んでいる。
この避難所の情報は、平常時においてもその場所・名称・対応能力等を確認することも出来るし、一旦推奨避難場所へ移動した後に、通常の経路検索手段を用いてその場所へ移動する際の目標地点となる。
制御部104は、マイクロプロセッサを含んで構成され、制御部104内及びメモリ105内に保存されたプログラムを読み込んで実行することにより、携帯端末100内の主要処理を実行する。制御部104は、緊急速報受信手段1041、地図表示手段1042、動作モード切替手段1043、設定手段1044と、して機能する。緊急速報受信手段1041は、通信回路102により接続される通信回線を介して緊急速報を受信する動作モード切替手段1043は、緊急速報受信手段1041が緊急速報を受信した際に、携帯端末100を、少なくとも最寄りの推奨避難場所を表示する避難モードに切り替える。また、動作モード切替手段1043は、現在位置が推奨避難場所又はその近傍に位置する場合、後述の第1のメッセージ表示をする。一方、動作モード切替手段1043は、現在位置が推奨避難場所およびその近傍に位置しない場合、前記動作モードを、直接的又は間接的に前記避難モードに切り替える。
設定手段1044は、動作モード切替手段1043が携帯端末100の動作モードを避難モードに切り替えるか否かの設定をする。また、設定手段1044は、緊急速報受信手段1041が、前記緊急速報のうち、特定の緊急速報を受信したときのみ、動作モード切替手段1043が、動作モードを、避難モードに切り替えるように予め設定する。属性特定手段1045は、緊急速報に応じた、推奨避難場所が具備すべき属性要件を特定する。好適推奨避難場所特定手段1046は、GPS機能部103が特定した携帯端末100の現在位置から、推奨避難場所のうち現在位置から最寄りの場所に所在し、かつ属性特定手段1045が特定した属性要件を満たした好適推奨避難場所を特定する。地図表示手段1042は、避難用地図データにより特定される推奨避難場所を表示し、好適推奨避難場所特定手段1046が特定した好適推奨避難場所への避難経路を表示部107に表示させる。
この制御部104は、携帯端末100の現在位置検出をGPS機能部103からの出力に基づいて行うことができるが、複数基地局との距離差に基づく三角測量等により、通信回路102又は他の入力回路からの出力に基づいて、現在位置を検出することも可能である。
電源制御部106は、制御部104の指示に従って、通常動作と通常よりも電力消耗を低減した節電動作との切り替えを行う役割を果たす。電源制御部106が節電動作に切り替えると、例えば通信回路102における通信機能の一時的遮断や表示部107の明度低減、制御部104の動作速度(クロックスピード)の低減が実行され、携帯端末100での電力消費が抑えられる。
表示部107は、通常、多数の微小な発光点と、多数の発光点それぞれに接続された半導体スイッチ群と、フィルタと、から構成されたドットマトリクスである。この種の表示部107は、通常、液晶又はOLED(Organic Light Emitting Diode)から構成されている。表示部107は、半導体スイッチ群により発光点が部分的にオン・オフすることにより、表面から見られる画像が変化する。本件発明にかかる避難経路を表示する避難用地図データは、この表示部107に表示されることになる。
操作部108は、携帯端末100に対するユーザからの操作を受け入れるスイッチ群よりなり、通常、感圧センサや押しボタンから構成されている。
なお、図1は携帯端末内の主要機能をブロック図として表示したものであり、制御部、メモリ等の構成要素が、複数のLSIまたはICチップに分散配置されていることもあり、各構成要素が物理的に分離していることは必ずしも必要とするものではない。
従って、例えば通信回路102とGPS機能部103とが一体化しており、電源制御部106が、制御部104の一部となっていてもよい。なお、市販されているデジタイザは、表示部の上に感圧センサを配置し、表示部107と操作部108の機能が一体化されたものになっている。さらに、各要素が、各別に制御部及びメモリを一体化した半導体製品から構成されているものも一般的に市販されている。
携帯端末100が通常動作を実行している場合、ユーザが表示部107に表示された複数アプリのアイコンの一つを選択すると、制御部104が、メモリ105が記憶する特定のアプリを起動する。そして、ユーザが操作部108に対して必要な操作を行うと、制御部104が、メモリ105が記憶する特定のアプリに対応するプログラムを実行する。
メモリ105が記憶する地図アプリは、現在位置と目的地に至る経路を表示するためのものである。目的地は、ユーザが操作部108を介して目的地の名称や属性(例えば駅、郵便局、推奨避難場所等)を入力することにより選択される。但し、目的地に関する所定の条件が事前に設定されている場合、携帯端末100は、ユーザによる操作部108を介した目的地の名称等の入力がない場合でも、現在位置から目的地への経路を表示することが出来る。
通信回路102は、携帯電話事業者の基地局から送信される緊急速報を受信し、表示部107、音声入出力部109及び制御部104において、受信した緊急速報に応じた処理を実行するよう構成されている。
緊急速報は、気象庁等が配信する「緊急地震速報」、「津波警報」、「特別警報」、国・地方公共団体が配信する「災害・避難情報」等を含む情報であり、緊急地震速報、津波警報、及び特別警報という異なった速報種類情報を含んでいる。緊急速報は、携帯電話事業者の基地局からその携帯電話事業者により選択された対象エリアにいるユーザの携帯端末へブロードキャスト(同報)配信される。また、携帯電話事業者又は他のサービスプロバイダは、携帯端末100により受信できる緊急速報を変更し又は追加情報を付加することもできる。
本明細書における緊急速報は、特定エリアの携帯端末100(電話やスマートフォン等)に対して、輻輳の影響を受けにくい方式でメッセージを一斉配信するサービスを利用したものと、通常の電子メールサービスを利用したものと、の何れか又は両方を含む。また、緊急速報は、数十年に一度発生する程度の大雨、暴風、高潮、波浪、暴風雪、大雪が予想される場合に発表される「気象等に関する特別警報」と、居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生又は予想される場合に発表される「噴火に関する特別警報」と、の何れか又は両方を含む。
通常地震、津波並びに「気象等に関する特別警報」及び「噴火に関する特別警報」が発表された場合には、気象庁からそれぞれ緊急地震速報、津波警報、並びに特別警報を、携帯電話事業者に自動送信し、携帯電話事業者が緊急速報を対象エリアに一斉配信している。また、災害に伴う避難勧告、避難指示など災害に関係する緊急性の高い情報は、国又は地方自治体から災害・避難情報として作成され、携帯電話事業者を介して同様に対象エリアに一斉配信される。
メモリ105は、避難モードアプリを記憶する。避難モードアプリは、緊急速報を受信した際に、携帯端末100の動作モードを避難モードに切り替える。避難モードアプリは、地図アプリを起動して、GPS機能部103が特定した携帯端末100の現在位置から、その最寄りの避難場所までの避難経路を表示する。
この避難モードアプリは、携帯端末100の電源をオンした時点で自動的に起動するようになっており、ユーザによる避難モードアプリを起動するための操作は不要である。なお、避難モードアプリは、ユーザが携帯端末100に対して避難モードアプリを起動するための操作を行なった場合にのみ起動するように構成されていてもよい。さらに、この避難モードアプリは、受信する緊急速報の内容によって避難モード起動を行うか否かの選択をすることも可能である。
緊急速報の内容により、避難モード起動の選択は、緊急速報に含まれる災害の種類と程度に応じて設定される。例えば、津波警報を例に取ると、種類には大津波警報、津波警報及び津波注意報の3種類があり、そのうち大津波警報及び津波警報が、緊急速報の対象となっている。また、大津波警報の中でも、数値での発表がある場合には10メートル超、5から10メートル、及び3から5メートルの三段階で発表される。
その為、携帯端末100の事前設定又はユーザによる個別設定により、例えば大津波警報の場合には、この避難モードを起動するが、津波警報の場合には敢えてこの避難モードを起動しないよう設定することが可能である。もっとも、避難モードの起動の有無は、緊急速報の表示の有無とは無関係であるために、緊急速報は常に携帯端末100により表示される。
携帯端末100は、通信回路102に接続される通信回線を介して緊急速報を受信すると、避難モードで動作し、最寄りの推奨避難場所と、携帯端末100の現在位置からその推奨避難場所までの避難経路と、を緊急速報とともに(図示せず)表示する。
ここで、緊急速報に含まれる地震、津波、集中豪雨等の速報カテゴリ、及び深刻度(例えば地震では震度5以上)に応じて、避難モードを動作するか否かが決定されるように構成するように構成することも可能である。
また、避難モードアプリは、携帯端末100が起動した後、避難モードで動作しているときに、ユーザが携帯端末100に対して避難モードでの動作を停止させるための操作を行うと、避難モードを解除する。
携帯端末100が避難モードへの動作遷移を可能とするか否かの設定は、携帯端末100の初期設定において行うことができる。また、この設定は、避難モードアプリ内での設定操作及び避難モードアプリ動作時に携帯端末100に対して避難モードでの動作を解除するための解除操作を行うことにより行うことも出来るので、その場合にはこの設定に応じて動作モードを最寄りの推奨避難場所を表示する避難モードへ切り替えられるか否かが決定される。
この手動による避難モードの停止は、表示された緊急速報の内容によってすぐに避難をする必要が有る場合とない場合もあるので、その判断をユーザが選択することを可能としている。例えば、大震災の緊急速報に関して、ユーザが耐震設計に基づく安全な高層ビル内の上層階にいるような場合には、地震や津波などが発生した際には、むしろ即座に避難場所に向かうよりも、その場にとどまるほうが好ましい場合も有り得るからである。
以下、実施形態に係る携帯端末100の動作について図2を参照しながら説明する。
図2は、本実施形態に係る携帯端末100の制御部104の動作の一例を説明するためのフローチャートである。このフローチャートに示されたそれぞれのステップは、制御部104がメモリ105に格納されたプログラムを実行することにより逐次処理されてゆくものである。
まず、制御部104は、携帯端末100が起動されると、緊急速報を受信したか否かを判定する(ステップS201)。
制御部104は、緊急速報を受信していないと判定すると(ステップS201:No)、平常時処理を続行する(ステップS202)。このとき、携帯端末100は、ユーザの操作に応じて、適宜通話、通信、各種アプリの起動等を実行する。その後、ステップS201の処理が実行される。
一方、制御部104は、緊急速報を受信したと判定すると(ステップS201:Yes)、携帯端末100の動作モードを避難モードに切り替える(ステップS203)。このとき、制御部104は、ユーザにより避難モードを解除するよう指示する解除指示がなされるまで、他のアプリケーションの動作を停止する。次に、制御部104は、GPS機能部103により特定される携帯端末100の現在位置を取得する(ステップS204)。もっとも、GPS機能部103が常時又は定期的に現在位置を更新している場合には、キャッシュメモリ等に既に取得済みの現在位置を利用することも出来る。
次に、制御部104は、推奨避難場所の所在地データを参照して取得した携帯端末100の現在位置から最寄りの場所に所在し、かつ避難場所として好ましい属性を満たした好適推奨避難場所を特定する(ステップS205)。
ここで、「最寄り」とは、必ずしも携帯端末100の現在位置からの直線距離が最も短い推奨避難場所を意味するのではなく、携帯端末100の現在位置からの到達経路の長さが最も短い推奨避難場所を意味するものであってもよい。また「最寄り」という場合、1つの推奨避難場所に限られるものではなく、事前の携帯端末100出荷時のデフォルト設定又はその後のユーザによる設定に応じて単一又は複数(例えば2つ乃至3つ)の推奨避難場所であってもよい。
なお、本実施の形態における好適推奨避難場所を特定する処理(ステップS205)は、携帯端末100内のメモリ105が保持している地図データに基づいて最寄りの推奨避難場所を特定する例で説明しているが、最新の地図データに含まれる推奨避難場所のデータを用いる場合には、後述する地図データを選択するステップ(ステップS207又はステップS208)の後に行うことも可能である。
ここで、好適推奨避難場所を特定する好適推奨避難場所特定処理について、図3を参照しながら詳細に説明する。
まず、制御部104は、緊急速報受信手段1041により受信された緊急速報の内容を解読する(ステップS2051)。この緊急速報は、それ自体ではユーザが内容を判別できない特定のコードから構成されたり、人に読まれることを意図した災害の種類を表示するテキストメッセージ、電子メール等から構成されたりする。
次に、制御部104は、取得した緊急速報の内容に応じた、推奨避難場所が具備すべき属性要件を特定し安全性を確認する(ステップS2052)。
例えば緊急速報が、津波の到来を報知する津波警報であるとする。この場合、海や川に面した推奨避難場所や海抜の低い推奨避難場所への避難は、不適当である。そこで、制御部104は、少なくとも想定される津波が到達する高さよりも相当高い場所にあるか、又は津波に耐えうる建造物の想定される津波が到達する高さよりも高い上層階であって、緊急に避難出来る場所を、推奨避難場所が具備すべき属性要件として特定する。
また、緊急速報が、集中豪雨による土砂崩れの危険性が高いことを報知する集中豪雨警報であるとする。この場合、制御部104は、崖下に位置していない場所を、推奨避難場所が具備すべき属性要件として特定する。なお、制御部104は、緊急速報が複数種類の警報(例えば集中豪雨警報と高潮警報)を同時に報知するものである場合、複数種類の警報それぞれに応じた属性要件を特定する。
ここで、推奨避難場所が具備すべき属性要件を特定するとともに安全性を確認するステップS2052の詳細を、図4に基づいて説明する。
制御部104は、最寄りの推奨避難場所を特定する前に、まず取得した現在位置が属する建物又は公園等の地域の属性を地図情報から取得する。
ここで、緊急速報を解読後(ステップS2051)、制御部104は 属性要件特定及び安全性確認(ステップS2052)に移行する。
このステップでは、まず緊急速報を解読して得た災害種類情報にもとづいて、好適な推奨避難場所が具備すべき属性要件を特定する(ステップS20521)。
例えば、緊急地震速報の場合には予想される震度に対して、耐えうる構造設計がされている建物又は周囲に倒壊する建造物等が無い公園のような広い場所であることが、この警報に対する好適な推奨避難場所が具備すべき属性要件である。
また、津波警報の場合には、想定される津波の高さよりも遥かに高い高さか、海岸線及び河川から遥かに遠い場所に位置する建物又は地域が、この警報に対する好適な推奨避難場所が具備すべき属性要件である。
続いて、このステップでは、現在地に関連した地図データを参照し、その地点に対して防災に関する安全性データが付されているかどうかを検索し、付されている場合にはその現在地の各種安全性データを取得する(ステップS20522)。
そして、これらの推奨避難場所が具備すべき特性と地図データから得られた安全性データを参照比較することにより、現在地が比較的安全な場所であるか否かの判断を行う(安全性確認ステップ)(ステップS20523)。
その結果、例えば現在地が緑色(R:G:B=0:1:0)に入り付けされた津波が到達しない高台(例えば海岸線及び河川から2km以上離れた50m以上の高台)にいる場合において、緊急速報として津波が到来することが報知された場合に、推奨避難場所が具備すべき属性要件の一つである高台にいるために現在地は安全と判定し(ステップS20523:Yes)、「現在地は比較的安全」あるいは「そこにある建造物は想定される津波到達高度よりも高い場所にあります。」と表示部107に表示する(ステップS20525)。
ここで、GPSで検出される現在地の精度は、例えば特定の公園やビルの外にいるのか中にいるのか、周辺近傍では判別出来ない場合もある。
従って、そのような場合に於いては確実に現在位置が比較的安全であるか否かの判断をすることは困難である。
その為、この表示は第1のメッセージとして、「現在地は比較的安全ですが、周りの状況に応じて必要な避難を行ってください。」、「この場所は安全なので避難不要」、「その周辺にある〜〜〜〜は、比較的安全な場所です。」(ここで、〜〜〜〜は、東京都庁・代々木公園といった上記した推奨避難場所名)、震災に対しては「そこに有る建造物は最新の耐震基準を満たしています。」、津波に対しては「現在地は比較的安全」あるいは「そこにある建造物は想定される津波到達高度よりも高い場所にあります。」等、比較的安全な場所又はその近傍において適切な文字表示を行う必要がある。
さらに、この際画面全体が、安全性を表す緑色の背景を用いることにより、ユーザへの色彩的なメッセージとしてより分かりやすく伝わることとなる。
画面表示に加えて、本実施例においては音声によっても現在地の相対的な安全性に関する判定結果を表示するように構成しているので、よりユーザに対する認識を助けることがあるので、より好ましい。
表示部107に比較的安全である旨の第1のメッセージ(上記[0101]に例示)を表示し、音声入出力部109により安全性に関する判定結果を表示した後、所定時間経過後(例えば5〜10秒間)又はユーザによる画面に表示された所定のアイコンを押すというメッセージ既読確認動作後に、緊急速報受信ステップS201に戻り、引き続き後続の緊急速報の発生を監視する状態に戻る。
同様に、例えば地震速報を受信した際に、現在地が新耐震基準に合致した建物、「全国耐震ネットワーク委員会」の基準適合認定建築物、東京都耐震マークが付与された建物である場合には、当面余震に続く本震には耐えられる可能性が高いために、一応現在地は比較的安全と判断し、同様の処理をすることができる。
もっとも、実際の震災の程度は事前の耐震規格又は検査結果により完全に保証させるものではないために、ユーザは、独自の操作により別途最寄りの緊急場所を確認し指定し移動することを妨げるものではないので、その旨を明記する事前のチュートリアル確認又は安全性表示における適切な文章を選択して表示(画面及び/又は音声)する必要がある。
一方、安全性確認ステップS20523によって、現在地が比較的安全な場所でないと判断された場合(ステップS20523:No)は、第2のメッセージとして、「現在地は比較的危険」、あるいは「状況に応じて避難を始めてください。」と表示部107に表示する(ステップS20524)した上で、ユーザが認識可能な所定時間経過後(例えば5〜10秒間)又はユーザによる既読確認動作後、好適推奨避難場所を特定するステップ2053へ処理が移行する。
なお、この第2のメッセージの表示は「現在地は比較的危険なので、周りの状況に応じて必要な避難を行ってください。」、「この場所は危険なので速やかに避難をしてください!公的機関による避難指示があればそちらに従ってください。」、「その周辺にある避難場所などの避難関連施設は地図に表示されたとおりです。周囲の状況に応じて必要な避難行動をとりましょう。警察・消防等の誘導があれば、これに従いましょう。アイコンをクリックすると、詳細情報が表示され、経路検索もできます。」等、比較的危険な場所において適切な画面及び/又は音声表示を行う。
さらに、この際画面全体が、安全性が相対的に低いことを表す赤色(R:G:B=1:0:0)の背景を用いることにより、ユーザへの色彩的なメッセージとしてより分かりやすく伝わることとなる。
もっとも、比較的危険であるというのは、大規模災害に関する緊急速報が到来した場合には、ほぼ全域において危険度は高まっているために、デフォルトでこちらのフローになるように、(安全性確認ステップ、ステップS20523)は設定されており、通常は避難行動を促すメッセージが表示される(ステップS20524)。
ここで、比較的危険であると判断された場合には、緊急に避難を促す観点から、好適推奨避難場所を特定するステップ2053へ処理が移行し、その後地図、避難場所、避難経路が表示される表示部に第2のメッセージとして「現在地は比較的危険なので、周りの状況に応じて必要な避難を行ってください。」、「この場所は危険なので速やかに避難をしてください!」等、比較的危険な場所において適切な文字表示を重畳して行うことがより好ましい。
このような構成にすることにより、現在地が比較的安全な場所にある場合に比べて、ユーザが認識可能なメッセージ表示時間(例えば5〜10秒)やユーザによる既読確認動作が不要となり、ユーザには避難場所の表示までの時間が短縮化されるとともに、避難動作が促されていることが目視で確認することが出来る。なお、文字によるメッセージ表示を省略し、音声によるメッセージ表示のみにすることにより、一定期間の文字メッセージ認識のためのメッセージ表示時間時間を設ける必要がなくなり、より迅速に避難場所の表示を行うことが可能となる。
続いて、制御部104は、図3に示すように、メモリ105から避難用地図データを取得し、避難用地図データが示す各推奨避難場所と現在位置との距離計算を実行することにより、最寄りの推奨避難場所を特定する(ステップS2053)。
ここで、安全性判定に用いる推奨避難場所と避難を誘導するために推奨避難場所を地図データに含まれた推奨適否フラグによって、違いをつけることが可能である。
すなわち、安全性判断においては推奨適否フラグの有無の両方(すなわち推奨適否フラグビットの値が「0」及び「1」のいずれであっても)の推奨避難場所に対して同等に行い、現在地が比較的安全かどうかを判定するが、最寄りの推奨避難場所を特定する(ステップS2053)においては、推奨適否フラグが有る(すなわち推奨適否フラグビットの値が「1」)推奨避難場所のみについて、検索対象とするか若しくは検索された推奨避難場所のうち推奨適否フラグが有るもののみを画面に表示するようにする。
例えば、避難用地図データが、道路網の交差点およびその他道路網表現上の結節点等であるノードと、ノード間を結ぶ道路区間を示すリンクと、の組み合わせを表現する数値または文字から構成されるデータ群であるとする。この場合、制御部104は、各ノードとリンクとに付与されたノード番号、リンク番号を示す情報を利用して、現在位置と各推奨避難場所との間の相対的距離または到達距離を算出する。そして、制御部104は、算出した相対的距離または到達距離が短いものから順に選択した幾つか推奨避難場所を、最寄りの推奨避難場所とする。
避難用地図データには、推奨避難場所の各地点が、どのような災害に対するどの程度の耐性を有しているかという属性情報が含まれている。
その後、制御部104は、現在地近傍の最寄りの推奨避難場所の属性情報を避難用地図データから取得し比較手段内のレジスターに設定する(ステップS2054)。ここで、制御部104は、各推奨避難場所の属性要件を、避難用地図データに含まれる、地方公共団体から発信される火災時の緊急避難場所に関する情報、独自の実地調査に基づいた情報および各推奨避難場所に対して設定された特定の属性パラメータに基づいて、特定される。
例えば、制御部104は、避難用地図データから取得した最寄りの避難場所について、例えば表2に示すような4つの属性要件それぞれに対する属性フラグから構成される属性情報を比較手段内に設定する。
なお、ここでは推奨適否フラグ「1」の推奨避難場所について表示しているが、推奨適否フラグ「0」の推奨避難場所についても、安全性判定に関しては、属性フラグを参照しながら判断されている。
Figure 0006205046
ここで、属性要件を満たす場合、属性フラグが「1」に設定され、属性要件を満たさない場合、属性フラグが「0」に設定されている。表2の例では、各推奨避難場所の属性情報が、4種類の属性要件それぞれについての1ビットの属性フラグから構成される4ビットのデータから構成されている。
表2に示す例において、推奨避難場所Xは、4つの属性要件の全てを満たしている。推奨避難場所Yは、緊急速報が「津波警報」または「高潮警報」を報知するものである場合に好適な推奨避難場所であるが、その他の場合に不適当な推奨避難場所であることを示している。推奨避難場所Zは、緊急速報が「集中豪雨警報」または「大規模火災警報」を報知するものである場合に好適な推奨避難場所であるが、その他の場合に不適当な推奨避難場所であることを示している。
次に、制御部104は、最寄りの推奨避難場所の属性情報が、特定された推奨避難場所が具備すべき属性要件を満たすか否かを判定する(ステップS2055)。
制御部104により、最寄りの推奨避難場所の属性情報が、特定された推奨避難場所が具備すべき属性要件を満たさないと判定されたとする(ステップS2055:No)。この場合、制御部104は、未だ判定対象となっていない推奨避難場所が他に存在するか否かを判定する(ステップS2056)。
制御部104は、未だ判定対象となっていない推奨避難場所が他に存在すると判定すると(ステップS2056:Yes)、判定対象となった推奨避難場所を除く他の推奨避難場所の中から最寄りの推奨避難場所を特定する(ステップS2053)。その後、ステップS2054以降の処理が実行される。
一方、制御部104は、未だ判定対象となっていない推奨避難場所が他に存在しないと判定すると(ステップS2056:No)、アラームを通知し最寄りに緊急避難速報に対応した属性情報が満たされた推奨避難場所が無いことをユーザに知らせる(ステップS2057)。
また、制御部104は、最寄りの推奨避難場所が、特定された属性要件を満たすと判定すると(ステップS2055:Yes)、その最寄りの推奨避難場所を好適推奨避難場所として特定する(ステップS2058)。その後、図2のステップS206に示す通信回線が不通であるかどうかを判定する処理が実行される。
緊急速報が津波警報を報知するものである場合、推奨避難場所は、少なくとも想定される津波が到達する高さよりも相当高い場所にあるか、又は津波に耐えうる建造物の想定される津波が到達する高さよりも高い上層階であって、緊急に避難出来る場所になければならない。この場合、制御部104は、各推奨避難場所の属性情報が表2のように設定される場合、属性情報のMSBが「1」である、即ち、属性情報が16進数表示で「8」から「F」の間の値を示す推奨避難場所X、Yを好適推奨避難場所として特定する。
また、緊急速報が強烈な集中豪雨が発生するという集中豪雨警報を報知するものである場合、推奨避難場所は、少なくとも増水が予想される河川敷や土砂崩れの危険性のある崖下に所在してはならない。この場合、制御部104は、各推奨避難場所の属性情報が表2のように設定される場合、属性情報のLSBから三番目のビットが「1」である推奨避難場所X、Zを好適推奨避難場所として特定する。
更に、緊急速報が大規模火災が発生したという大規模火災警報を報知するものである場合、推奨避難場所は、その周りにまでその火災が延焼してきても、そこに避難した人たちの安全が確保されるだけの広さがあるか、又はそうした状況に対処できる施設でなければならない。この場合、制御部104は、各推奨避難場所の属性情報が表2のように設定される場合、属性情報のLSBから二番目のビットが「1」である推奨避難場所X、Zを好適推奨避難場所として特定する。
また、緊急速報が高潮警報を報知するものである場合、推奨避難場所は、少なくとも想定される高潮による浸水予想され高さよりも相当高い場所にあるか、又は想定される高潮が到達する場所から、相当遠距離に離れた場所になければならない。ただし、満潮時は周期的であり、高潮の発生時はある程度の時間的・地域的範囲で予想されるために、緊急性は津波と比較すると低い。この場合、制御部104は、各推奨避難場所の属性情報が表2のように設定される場合、属性情報のLSBが「1」である推奨避難場所X、Yを好適推奨避難場所として特定する。
なお、本実施の形態では、制御部104が、ステップS2055の処理を実行する例について説明したが、ステップS2055の処理が例えば集積回路に含まれる比較回路(コンパレータ)により実行されるものであってもよい。
この場合には、比較回路内のレジスターの一方に緊急速報を解読後取得した、好適避難所に要求される属性を設定し、他方のレジスターに避難用地図データから取得した最寄りの推奨避難場所の属性を設定し、両社の比較によりその適否を比較することになる。
また、推奨避難場所が具備すべき属性要件が無い場合、制御部104は、属性情報の示す値が十六進数で「0」以上である推奨避難場所であればどこでも好適推奨避難場所として特定することになる。この場合、最寄りのどの推奨避難場所も、推奨避難場所の属性情報により好適推奨避難場所の候補から排除されることはない。
このように、制御部104は、ステップS2051からS2058までの一連の処理を実行することにより、避難に適した最寄りの推奨避難場所である好適推奨避難場所を特定してから、図2のステップS206の処理を実行する。
続いて、制御部104は、地図アプリを起動する前に、追加データを取得するための通信回線が不通であるか否かを判定する(ステップS206)。なお、このステップは、ユーザ設定又はデフォルト状態でなくすることが出来る。そうした場合には、携帯端末に内在するデータのみに基いて、推奨避難場所を選択することになるが、事前に十分な情報を保持している場合には、実使用に問題は生じない。そして、このステップをなくすことにより、推奨避難場所表示までの時間を短縮することができることになる。
制御部104は、近隣の基地局の倒壊等の理由により、通信回線が不通と判定すると(ステップS206:Yes)、携帯端末100のメモリ105が予め記憶する地図データを選択する(ステップS207)。一方、制御部104は、通信回線が通常通り利用できると判定すると(ステップS206:No)、地図データを携帯端末100にダウンロードし、ダウンロードした地図データを選択する(ステップS208)。
なお、メモリ105が記憶する地図データは、平常時処理で使用される地図データであってもよい。しかしながら、平常時処理で使用される地図データは、地図アプリを最後に利用した時点における現在位置周辺のものに限られる場合もあり、緊急速報を受信した時点における情報が携帯端末100に保持されていないこともあり得る。また、平常時処理で使用される地図データが日本全体をカバーする範囲の地図データである場合、これを携帯端末100に常時保存する際には、相当大きなメモリ容量を消費する。従って、携帯端末100のメモリ105の最大容量が小さい場合、その地図データの全てをメモリ105に記憶させることはできない。
また、携帯端末100が避難モードで動作する際に使用される地図データには、推奨避難場所と、現在位置からその推奨避難場所に至るまでの避難経路と、をユーザに認識させることができる程度の情報が含まれていれば十分である。そして、携帯端末100が避難モードで動作する際に使用される地図データには、平常時処理に使用される地図データのように、一般的商業施設等に関するデータが含まれていなくてもよい。従って、携帯端末100が避難モードで動作する際に使用される地図データは、一般的商業施設等に関するデータを含まない比較的小容量な地図データであってもよい。なお、平常時での地図データ共用のために、一般的商業施設等に関するデータを避難モードで使用するローカル地図データに含めることも可能であるが、この実施態様によると比較的大きなメモリ容量が携帯端末に必要とされることとなる。
なお、携帯端末100が避難モードで動作する際に使用される地図データが日本全体をカバーする範囲の地図データであることの利点は、たとえば普段は東京近辺のみでしか生活していないユーザが、北海道や沖縄に訪問した際に緊急速報を受信した際、新たに地図データをダウンロードしなくても、推奨避難場所の表示ができるというところにある。
また、メモリ105の容量を減縮するためには、携帯端末100が避難モードで動作する際に使用される地図データを平常時処理で使用される地図データに比べて簡素化することは有用である。携帯端末100が避難モードで動作する際に使用される地図データは、例えば色彩に関する情報が削除された地図データ、所要道路(ただし避難場所に接する道路は所要道路とみなす)に関する情報のみが含まれる地図データ、或いは、道路幅を全て一定として取り扱った地図データから構成されていてもよい。
さらに、避難モードで使用されるローカル地図データの容量を更に減じるためには、緯度経度の情報と、大まかな海岸線の地形を含むように簡素化し、いわゆる白地図とする態様も考えられる。この場合には、目的地への経路表示を行うことはできなくなるが、内蔵磁気センサと緯度経度情報にもとづく現在位置と目的地に比較により、目的地への方向と距離を表示することが可能となる。
この実施態様においては、道路情報を含む詳細地図データを有する領域においては経路検索及び表示ができる一方、道路情報を含まない白地図データを有する領域においては、方向と距離をしめすような、ハイブリッド構成が可能となる。
そのため、たとえは通常居住及び勤務で滞在する東京又は関東地域においては、現在地と目的地との間の経路検索及びナビゲーションガイダンスができる一方で、詳細地図データを含まない例えば北海道や沖縄においては、現在地から目的地への方向と距離を表示することができる。もっとも、詳細地図データを含む領域においては、経路表示に加えて目的地への方向と距離を表示するように構成することもできる。
他の実施態様においては、メモリ105が、推奨避難場所のデータおよび推奨避難場所への避難経路のデータのみを含む地図データを記憶するものであってもよい。そして、制御部104が、平常時処理において、通信回線を介して一般的商業施設等に関するデータをダウンロードしてメモリ105が記憶する地図データに追加するように構成されていてもよい。これにより、制御部104は、平常時処理と避難モードでの動作とにおいて、同一の地図データを利用することが可能となる。
そして、制御部104は、メモリ105が記憶する地図データ又はダウンロードした地図データの何れかを選択した後、推奨避難場所と、携帯端末100の現在位置から、選択された最寄りの推奨避難場所までの避難経路と、を表示部107に表示させる(ステップS209)。
図5は、本実施の形態に係る、1つの推奨避難場所302への1つの避難経路303を表示する表示部107に表示される画面の例を示したものである。
携帯端末100のGPS機能を用いて取得された現在位置301から、推奨避難場所302へ至る避難経路303が、地図アプリにより表示されている。なお、簡略化の為に他の道路、地形、建物などはこの図に表示されていないが、ユーザを避難誘導する際に必要な程度の地図を同時に表示すべきであることは言うまでもない(以下他の図においても同じ)。
表示部107には、地図アプリを操作するためのアイコンも同時に表示される。図5に示す例では、解除アイコン304と、地図の拡大・縮小を行うサイズ調整アイコン305と、縮尺アイコン306と、選択アイコン307とが表示されている。解除アイコン304は、表示部107に推奨避難場所302への避難経路303が表示されている避難モードを解除するためのアイコンである。
本実施の形態に係る表示部107と操作部108は、携帯端末100の表面に積層的に配置されたデジタイザであり、該当するアイコンを押すことにより、所望の動作が実行される。
縮尺アイコン306の長さと表示単位は、表示部107に表示される画像の拡大又は縮小に応じて変化する。
画面の上下左右の移動は、現在位置301が中心になるように自動的に移動することもできるし、現在位置301と推奨避難場所302が常に表示されるように縮尺、配置が自動調整されるようにしてもよい。また、ユーザが指で特定の点を長押ししてその指をスライドさせる方向に、地図が移動するように構成することも可能である。
図2に戻って、制御部104は、ユーザにより避難モードを解除する旨の解除指令がなされたか否かを判定する(ステップS210)。この解除指令は、ユーザが表示部107に表示された解除アイコン304をタッチすることによりなされる。制御部104は、解除指令がなされていないと判定すると(ステップS210:No)、再び通信回線が不通であるか否かを判定するステップS206の処理を実行する。これは、基地局との通信回線の状態が、ユーザが移動した場所によって変化したり、災害発生当初には利用できていた基地局がその後利用できなくなったりすることを考慮したためである。
制御部104は、ステップS206からステップS210の処理を繰り返すことにより、携帯端末100のGPS機能を用いて逐次携帯端末100の現在位置を更新しながら、表示部107に避難経路を表示し続ける。
一方、制御部104は、ユーザにより解除指令がなされた場合(ステップS210:Yes)、一連の避難モードを終了し、新たな緊急速報を受信したか否かを判定するステップS201の処理に戻る。このとき、制御部104は、停止していた他のアプリケーションの動作を復帰させる。
なお、図2を用いた説明では、メモリ105が記憶する地図データと、ダウンロードした地図データのいずれかを選択して避難経路を表示する構成について説明したが、これに限らず、メモリ105が記憶する地図データとダウンロードした地図データとのいずれか一方のみを選択して避難経路を表示する構成であってもよい。
すなわち、携帯端末100が避難モードで動作している場合、制御部104が、メモリ105が記憶する地図データのみを利用し、通信回線を全く利用しない構成であってもよい。或いは、携帯端末100が避難モードで動作している場合、制御部104が、ダウンロードした地図データのみを利用する構成であってもよい。
しかしながら、通信回線は緊急速報を受信した直後に途絶える危険性もあるため、携帯端末100が避難モードで動作する際に使用される地図データは、携帯端末100のメモリ105に事前に記憶されていることが、危機管理の面から好ましい。
なお、メモリ105が記憶する地図データは、携帯端末100の出荷時にプリインストールされたり、携帯端末100の出荷後にダウンロードされたり、携帯端末100が利用される時に逐次更新されたりする。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る携帯端末100は、複数の推奨避難場所が存在する場合、或いは複数の避難経路が存在する場合に、それらを表示部107に表示させる機能を有するものである。
実施の形態1の図5に示した避難経路の表示は、最寄りの推奨避難場所を1箇所だけ表示したものであるが、場合によっては複数の推奨避難場所及び/又は複数の避難経路を表示し、ユーザが自ら使用する避難経路を選択できるほうが好ましい場合もある。
たとえば、特定の経路の途中の橋が崩壊した場合や、道路に大きな障害物が出来た場合、火事により特定の避難場所や避難経路が使えないといった場合である。このような場合に、本実施の形態に係る携帯端末100は、実施の形態1に係るそれに比べて有利である。なお、本実施の形態に係る携帯端末100の構成は、図2に示す構成と同様である。
図6および図7は、本実施の形態に係る携帯端末100の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図6および図7において、実施の形態1と同様の処理については同一の符号を付している。
図6に示すように、制御部104は、ステップS201からS205までの一連の処理を実行した後、複数の推奨避難場所を表示するよう指令する複数推奨避難場所表示指令が有ったか否かを判定する(ステップS401)。制御部104は、複数推奨避難場所表示指令が無いと判定すると(ステップS401:No)、事前に定められた条件に従って、最寄りの1つの推奨避難場所を選択する(ステップS402)。一方、制御部104は、複数推奨避難場所表示指令が有ったと判定すると(ステップS401:Yes)、複数の推奨避難場所を選択する(ステップS403)。
次に、制御部104は、ステップS206からS208の一連の処理を実行する。続いて、図7に示すように、制御部104は、1つ又は複数の推奨避難場所を表示部107に表示させる(ステップS404)。
その後、制御部104は、各推奨避難場所に対して複数の避難経路を表示する旨の指令が有ったか否かを判定する(ステップS405)。制御部104は、複数の避難経路を表示する旨の指令が無いと判定した場合(ステップS405:No)、事前に定められた条件に従って1つの避難経路を選択する(ステップS406)。一方、制御部104は、複数の避難経路を表示する旨の指令が有ったと判定すると(ステップS405:Yes)、所定数の複数避難経路を選択する(ステップS407)。
次に、制御部104は、1つ又は複数の推奨避難場所に追加表示する形で、1つ又は複数の避難経路を表示部107に表示させる(ステップS408)。その後、ステップS210以降の処理が実行される。
前述では、制御部104が、ステップS401の処理において、複数の推奨避難場所を表示する旨の指令が事前に有ったか否かにより、複数の推奨避難場所または1つの推奨避難場所を選択する例について説明したが、ステップS401の処理内容は、これに限られない。例えば制御部104が、ステップS401の処理の代わりに、複数の推奨避難場所を表示するかどうか及びそれに対する選択肢を表示部107に表示させ、ユーザの選択に応じて複数の推奨避難場所または1つの推奨避難場所を選択するようにしても良い。具体的には、制御部104が、例えば表示部107に「複数避難場所を表示する?」との文字列を表示させ、ユーザにより解除アイコン304又は選択アイコン307がタッチされると、それに応じた処理がなされるようにすればよい。なお、ステップS405の各推奨避難場所に対して、複数の避難経路を表示するか1つの避難経路を表示するかの判定についても同様である。
また、制御部104は、ユーザが1つの推奨避難場所又は1つの避難経路を表示部107に表示させた場合、その1つの推奨避難場所又は1つの避難経路が利用できないと判定されると、他の推奨避難場所又は避難経路を表示部107に表示させるように設定できることが好ましい。
更に、本実施の形態では、制御部104が、まず、ステップS404の処理で推奨避難場所を表示した後、ステップS408の処理で避難経路を追加表示する例を示したが、これに限られず、制御部104が、推奨避難場所の情報と避難経路の情報とを一括して表示部107に表示させるようにしてもよい。特に、ユーザ選択による避難場所の数又は避難経路の数に変更がないように、プリセットされている場合には、表示部107に表示される避難場所及び避難経路は事実上同時に表示されることになる。
図8は、本実施の形態に係る複数の推奨避難場所への1つの避難経路を表示する表示画面の一例を示したものである。
図8に示すように、推奨避難場所A、B、C(501、502、503)並びに現在位置500から各推奨避難場所501、502、503への避難経路504、505、506が表示部107に表示されている。
図9は、本実施の形態に係る複数の避難経路を表示する表示画面の一例を示したものである。
図9に示すように、位置600から推奨避難場所601に至る複数の避難経路602、603、604が表示部107に表示されている。
ここで、携帯端末100の現在位置が位置600から位置605に移動した際の、表示形態の変形例について以下説明する。
図10は、携帯端末100の現在位置が位置600から位置605に移動した後における、1つの推奨避難場所601への複数の避難経路603、607を表示する表示画面の一例を示したものである。なお、図10において、図9に示す推奨避難場所および避難経路と同一のものについては図9と同一の符号を付している。また、避難経路607は、避難経路602のうち、携帯端末100の現在位置である位置605以降の避難経路を示している。
図10に示すように、携帯端末100現在位置が位置605である場合、現在位置が位置600であった時点で表示部107に表示されていた避難経路604は、表示されていない(もっとも、図示されていない地図情報は背景として残されている。以下、図11においても同じ)。
こうすることにより、ユーザが推奨避難場所601に近づくに従って、避難経路の選択肢を認識しつつも、不要な情報を見る必要がなくなる。
なお、携帯端末100を所持するユーザの進行方向が表示部107の上側となるように表示部107に表示するといった、通常の地図アプリで利用されている技術が、本実施の形態に適用されてもよい。
本実施の形態では、携帯端末100の現在位置が位置600から位置605に移動した場合、図10に示すように、携帯端末100の現在位置である位置605以降の避難経路のみが表示部107に表示される例について説明した。但し、これに限らず、例えば、図11に示すように、携帯端末100の現在位置が位置600から位置605に移動した場合、現在位置が位置600であった時点における避難経路604及び位置600から位置605に至るまでに携帯端末100が辿った経路が、破線で表示部107に表示されるものであってもよい。
このようにすることにより、ユーザは推奨避難場所601に近づくに従って避難経路の選択肢を常に認識することが可能となる。そして、例えばユーザが避難経路602を移動しているときに避難経路602の寸断等の不都合が発見された場合、ユーザは、もとの位置600まで戻って、避難経路604を選択することができる。
また、制御部104は、携帯端末100の現在位置が位置600である時点で3つの避難経路602,603、604のみを特定している場合でも、携帯端末100の現在位置が位置605に移動すると、新たな現在位置である位置605から推奨避難場所601に至る新たな避難経路を特定する場合がある。この場合、例えば図11に示すように、携帯端末100の現在位置が位置600の時点で特定された避難経路602、603、604に追加して、新たな現在位置である位置605から推奨避難場所601へ至る新たな避難経路801を表示部107に表示させるものであってもよい。
前述の図2または図6および図7を用いて説明した複数の処理のうち、避難モードアプリに担当させる処理の選択は、設計的事項である。例えば、図2で説明した処理において、ステップS201、S202およびS210の処理を基本OSソフトが担当し、ステップS203乃至S209の処理を避難モードアプリが担当するようにしてもよい。或いは、図2で説明した処理の全てを避難モードアプリが担当してもよい。図2で説明した処理のうち避難モードアプリが担当する処理については各種改変が可能である。
重要な事は、図2に示された各ステップの全部又は一部が携帯端末100に含まれるソフトウエア内に込みこまれており、携帯端末100の動作モードが避難モードに切り替わることである。
各実施の形態では、現在位置検出機能は、携帯端末100におけるGPS機能部103により実現される例について説明したが、携帯端末100の現在位置をある程度の精度で特定出来るものであれば、これに限られるものではない。
また、各実施の形態では、携帯端末100の表示部107に推奨避難場所と避難経路とを表示する例について説明したが、これに限定されるものではなく、例えばユーザに避難経路を音声で通知する構成であってもよい。この場合、例えばメモリ105が予め進行方向を指示する音声情報を記憶し、制御部104が、携帯端末100の現在位置と避難用地図データとに基づいて、メモリ105から音声情報を適宜選択し、音声入出力部109へ出力するようにすればよい。
さらに、上記各実施の形態における避難用地図データは、緊急速報が通信事業者から送信される日本全国に配置された推奨避難場所を含むものとして説明したが、本発明を海外にて実施する場合には、その国の通信事業者の緊急速報が到達出来る範囲のものとすることは当然であり、また携帯端末100における常時保存情報量が許す限り、複数国あるいは全世界の推奨避難場所のデータを含むことも可能である。
加えて、上記各実施の形態においては避難用地図データを一般地図データと分離した構成にて説明したが、これは携帯端末100における常時保存データを減少させることを目的としたものであるが、推奨避難場所を含む一般地図データに統合することも可能であり。
さらにまた、本発明にかかる制御手段が避難モードを起動するか否かの設定は、事前に決められるものであるが、緊急速報受信時には常に避難モードを起動するよう設定することも可能である。
さらに、制御部104は、ユーザにより避難モードを解除するよう指示する解除指示がなされるまで、他のアプリケーションの動作を停止する例がしめされているが、これは携帯端末100の電池残量が低下している場合でも、推奨避難場所に至るまでの避難経路を表示するためである。電池残量に応じて、この動作の作動非作動を決定すること、あるいはこの節電動作自体を行わないことという設定も可能である。
さらにまた、ユーザは推奨避難場所に安全に避難した後に、最寄りの避難所の場所を検索し移動する際に、本発明に係る避難用地図データを活用することが出来る。そして、その際に複数の避難所、移動経路表示及び移動中の経過表示を推奨避難場所移動と同様に表示することは、ユーザの避難所移動時に活用されることとなる。
加えて、緊急速報を受信した際には、単に複数又は単数の推奨避難場所を表示するのみとし、どの場所に避難するか、あるいはどの場所への経路表示をするかは、ユーザがその地点のアイコンを押すという入力を待って行うように構成することもできる。この実施態様は、特に緊急速報の受信が、現在位置に基いて特定されていない場合、すなわち全国一律に受信するような場合に特に有用である。これは、例えば鹿児島で発生した震災速報を、北海道で受信するような場合が発生するが、この場合あえて避難行動を取る必要が無いからである。
さらに、携帯端末に保持する地図情報の容量を節約するために、簡易版避難用地図データを用いる際には、あえて避難経路を示さず、単に推奨避難場所までの距離と方向を表示することにより、道路に関する詳細なデータが無くても、ある程度の方向に向かうことにより目的地に到着することができるという簡易ガイドシステムが構成できる。
100:携帯端末、101:バス、102:通信回路、103:GPS機能部、104:制御部、105:メモリ、106:電源制御部、107:表示部、108:操作部、109:音声入出力部、301,500:現在位置、302:推奨避難場所、303:避難経路、304:解除アイコン、305:サイズ調整アイコン、306:縮尺アイコン、307:選択アイコン、501,502,503,601:推奨避難場所、504,505,506,602,603,604,607,801:避難経路、600,605:位置、1041:緊急速報受信手段、1042:地図表示手段、1043:動作モード切替手段、1044:設定手段、1045:属性特定手段、1046:好適推奨避難場所特定手段

Claims (3)

  1. 現在位置検出機能を用いて現在位置から推奨避難場所までの移動経路を示す地図を表示する携帯端末であって、
    前記推奨避難場所の少なくともジオロケーションデータを含む避難用地図データを記憶する記憶手段と、
    無線通信回線を介して少なくとも緊急地震速報を含む緊急速報を受信する緊急速報受信手段と、
    前記緊急速報受信手段による緊急速報の受信に対応して、前記現在位置検出機能を用いて特定された現在位置と前記避難用地図データとに基づいて、最寄りの位置に存在する前記推奨避難場所を好適推奨避難場所として特定する好適推奨避難場所特定手段と、
    前記記憶手段から前記避難用地図データを取得し、取得した地図データに基づいて、現在位置から前記好適推奨避難場所を表示し、ユーザに指定された前記好適推奨避難場所への避難経路を求め、前記避難経路を前記地図データ上に表示可能である地図表示手段と、
    前記緊急速報受信手段が前記緊急速報を受信した際に、動作モードを、前記好適推奨避難場所を表示する避難モードに切り替えるモード切替手段と、
    前記モード切替手段が前記動作モードを前記避難モードに切り替えるか否かについて設定する設定手段と、を備え、
    前記モード切替手段は、前記現在位置が前記好適推奨避難場所又は前記好適推奨避難場所の近傍に位置する場合、第1のメッセージ表示をし、前記現在位置が前記好適推奨避難場所および前記好適推奨避難場所の近傍に位置しない場合、前記動作モードを、直接的又は間接的に前記避難モードに切り替え、
    前記設定手段は、前記緊急速報受信手段が、前記緊急速報のうち、特定の緊急速報を受信したときのみ、前記モード切替手段が、前記動作モードを、前記避難モードに切り替えるように予め設定する、
    ことを特徴とする携帯端末。
  2. 推奨避難場所を示すデータを含む避難用地図データを記憶するステップと、
    通信回線を介して少なくとも緊急地震速報を含む緊急速報を受信するステップと、
    前記緊急速報の受信に対応して、現在位置と前記避難用地図データとに基づいて、最寄りの位置に存在する前記推奨避難場所を好適推奨避難場所として特定するステップと、
    前記緊急速報を受信した際に、動作モードを、前記好適推奨避難場所を表示する避難モードに切り替えるステップと、
    記憶している避難用地図データを取得するステップと、
    前記現在位置が前記好適推奨避難場所又は前記好適推奨避難場所の近傍に位置する場合、第1のメッセージ表示をし、前記現在位置が前記好適推奨避難場所および前記好適推奨避難場所の近傍に位置しない場合、直接的又は間接的に前記避難モードに切り替えを行うステップと、
    前記緊急速報のうち、特定の緊急速報を受信したときのみ、前記動作モードを、前記避難モードに切り替えるように予め設定するステップと、を含む、
    ことを特徴とする携帯端末制御方法。
  3. 携帯端末に含まれるコンピュータを、
    推奨避難場所を示すデータを含む避難用地図データを記憶する記憶手段、
    通信回線を介して少なくとも緊急地震速報を含む緊急速報を受信する緊急速報受信手段、
    前記緊急速報受信手段による緊急速報の受信に対応して、現在位置検出機能を用いて特定された現在位置と前記避難用地図データとに基づいて、最寄りの位置に存在する前記推奨避難場所を好適推奨避難場所として特定する好適推奨避難場所特定手段、
    前記記憶手段から前記避難用地図データを取得し、取得した地図データに基づいて、現在位置から前記好適推奨避難場所を求め、ユーザに指定された前記好適推奨避難場所への避難経路を求め、前記避難経路を前記地図データ上に表示可能である地図表示手段、
    前記緊急速報受信手段が前記緊急速報を受信した際に、動作モードを、前記好適推奨避難場所を表示する避難モードに切り替えるモード切替手段、
    前記モード切替手段が前記動作モードを前記避難モードに切り替えるか否かについて設定する設定手段、
    として機能させるプログラムであって、
    前記モード切替手段は、前記現在位置が前記好適推奨避難場所又は前記好適推奨避難場所の近傍に位置する場合、第1のメッセージ表示をし、前記現在位置が前記好適推奨避難場所および前記好適推奨避難場所の近傍に位置しない場合、直接的又は間接的に前記避難モードに切り替えを行い、
    前記設定手段は、前記緊急速報受信手段が、前記緊急速報のうち、特定の緊急速報を受信したときのみ、前記モード切替手段が、前記動作モードを、前記避難モードに切り替えるように予め設定する、
    ことを特徴とするプログラム。
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