JPH07292544A - タオル織機におけるパイル長自動調整装置 - Google Patents

タオル織機におけるパイル長自動調整装置

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JPH07292544A
JPH07292544A JP10217794A JP10217794A JPH07292544A JP H07292544 A JPH07292544 A JP H07292544A JP 10217794 A JP10217794 A JP 10217794A JP 10217794 A JP10217794 A JP 10217794A JP H07292544 A JPH07292544 A JP H07292544A
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pile length
slot
loom
lever
lever arm
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JP10217794A
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Ei Yamamoto
鋭 山本
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HIRAIWA IRON WORKS
HIRAIWA TEKKOSHO KK
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HIRAIWA IRON WORKS
HIRAIWA TEKKOSHO KK
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D39/00Pile-fabric looms
    • D03D39/22Terry looms
    • D03D39/226Sley control

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 織機の運転中において自動的にパイル長さの
変更を可能にすること。 【構成】 織機の主軸の回転に応じて揺動するスレーソ
ード1に一端が枢支された一方のリンク31と筬21が
配設されたスレーアーム2に一端が枢支された他方のリ
ンク32とから成り、両リンクの他端を互いに枢支した
一対のリンク部材3と、一端がフレームに枢支され、ス
ロット41が形成されたレバーアーム4と、前記一対の
リンク部材3の前記他端に一端が係止され、前記スロッ
ト41に他端が介挿されたロッドエンド5と、前記レバ
ーアーム4の係止、開放を制御するレバー61を備えた
レバー機構6と、前記ロッドエンド5の他端に係止され
たロッド71を備え、前記一対のリンク部材3の有効長
さを制御する制御機構7と、前記制御機構7にパイル長
さを制御するための制御信号を出力する制御装置8とか
ら成るタオル織機におけるパイル長自動調整装置であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パイル長さを制御する
ための制御信号に基づき制御機構が、織機の回転に応じ
て揺動する揺動部材と筬が配設されたスレーアームとの
間に介挿された一対のリンク部材の有効長さを制御する
ことにより、任意のパイル長さに自動的に調整し得るタ
オル織機におけるパイル長自動調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のタオル織機は、図11に示すよう
に操業に先立ち作業者が調整ネジNを回転させてレバー
アームLAのスロットLS内における連結部材Cの他端
Tの位置を調整することにより、織機の回転に応じて揺
動する揺動部材Sと筬Rが配設されたスレーアームAと
の間に介挿された一対のリンク部材L1、L2の有効長
さがセットされ、セットされた前記リンク部材L1、L
2の有効長に対応するパイル長さのタオルを製織するも
のであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のタオル織機
は、パイル長さを変えるためには、織機の停止状態にお
いて作業者が調整ネジNをゆるめてレバーアームLAの
スロットLS内における連結部材Cの他端Tの位置を調
整した後、前記調整ネジNを回転させて固定することに
より、前記一対のリンク部材L1、L2の有効長さを調
整する必要が有るため、自動的にパイル長さを任意に変
えることが出来ないとともに、織機の運転中においては
パイル長さを変更することが出来ないという問題が有っ
た。
【0004】そこで本発明者は、パイル長さを制御する
ための制御信号に基づき制御機構が、織機の回転に応じ
て揺動する揺動部材と筬が配設されたスレーアームとの
間に介挿された一対のリンク部材の有効長さを制御する
という本発明の技術的思想に着眼し、さらに研究開発を
重ねた結果、自動的にパイル長さを任意に変えることが
出来るとともに、織機の運転中におけるパイル長さの変
更を可能にするという目的を達成する本発明に到達し
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)のタオル織機におけるパイル長自動調整装
置は、織機の回転に応じて揺動する揺動部材と、前記揺
動部材に一端が枢支された一方のリンクと筬が配設され
たスレーアームに一端が枢支された他方のリンクとから
成り、両リンクの他端を互いに枢支した一対のリンク部
材と、前記一対のリンク部材の他端に係止され、前記一
対のリンク部材の一方および他方のリンクの各一端の間
の距離を制御する制御機構と、前記制御機構にパイル長
さを制御するための制御信号を出力する制御装置とから
成るものである。
【0006】本発明(請求項2に記載の第2発明)のタ
オル織機におけるパイル長自動調整装置は、第1発明に
対して、フレームに係止され、スロットが形成されたレ
バーアームと、前記一対のリンク部材の前記他端に一端
が係止され、前記レバーアームのスロットに他端が介挿
された連結部材とが付加され、前記制御機構が前記連結
部材の他端に係止され、前記レバーアームのスロット内
における位置を制御するものである。
【0007】本発明(請求項3に記載の第3発明)のタ
オル織機におけるパイル長自動調整装置は、第1発明に
対して、一端がフレームに枢支された揺動部材であっ
て、スロットが形成されたレバーアームと、前記一対の
リンク部材の前記他端に一端が係止され、前記レバーア
ームのスロットに他端が介挿された連結部材と、および
織機の回転に同期して前記レバーアームの係止、開放を
制御する係止部材とが付加され、前記制御機構が前記連
結部材の他端に係止され、前記レバーアームのスロット
内における位置を制御するものである。
【0008】
【作用】上記構成より成る第1発明のタオル織機におけ
るパイル長自動調整装置は、前記制御装置が出力するパ
イル長さを変えるための制御信号に基づき、前記制御機
構が、前記織機の回転に応じて揺動する揺動部材と前記
筬が配設された前記スレーアームとの間に介挿された前
記一対のリンク部材の一方および他方のリンクの各一端
の間の距離を制御するものである。
【0009】上記構成より成る第2発明のタオル織機に
おけるパイル長自動調整装置は、前記制御装置が出力す
るパイル長さを変えるための制御信号に基づき、前記制
御機構が、前記フレームに係止された前記レバーアーム
の前記スロットに他端が介挿された連結部材の前記レバ
ーアームのスロット内における位置を制御することによ
り、前記織機の回転に応じて揺動する揺動部材と前記筬
が配設された前記スレーアームとの間に介挿された前記
一対のリンク部材の一方および他方のリンクの各一端の
間の距離を制御するものである。
【0010】上記構成より成る第3発明のタオル織機に
おけるパイル長自動調整装置は、前記制御装置が出力す
るパイル長さを変えるための制御信号に基づき、前記制
御機構が、前記フレームに一端が枢支されるとともに係
止部材によって織機の回転に同期して係止、開放が制御
される前記レバーアームの前記スロットに他端が介挿さ
れた連結部材の前記レバーアームのスロット内における
位置を制御することにより、前記織機の回転に応じて揺
動する揺動部材と前記筬が配設された前記スレーアーム
との間に介挿された前記一対のリンク部材の一方および
他方のリンクの各一端の間の距離を制御するものであ
る。
【0011】
【発明の効果】上記作用を奏する第1発明のタオル織機
におけるパイル長自動調整装置は、前記制御装置が出力
するパイル長さを変えるための制御信号に基づき、前記
制御機構によって、前記揺動部材と前記筬が配設された
前記スレーアームとの間に介挿された前記一対のリンク
部材の有効長さが制御されるので、自動的にパイル長さ
を任意に変えることが出来るとともに、織機の運転中に
おけるパイル長さの変更を可能にするという効果を奏す
る。
【0012】上記作用を奏する第2発明のタオル織機に
おけるパイル長自動調整装置は、前記制御装置が出力す
るパイル長さを変えるための制御信号に基づき、前記制
御機構によって、前記連結部材の前記レバーアームのス
ロット内における位置が制御され、前記揺動部材と前記
筬が配設された前記スレーアームとの間に介挿された前
記一対のリンク部材の有効長さが制御されるので、滑ら
かにパイル長さを変えることを可能とし、自動的にパイ
ル長さを任意に変えることが出来るとともに、織機の運
転中におけるパイル長さの変更を可能にするという効果
を奏する。
【0013】上記作用を奏する第3発明のタオル織機に
おけるパイル長自動調整装置は、前記制御装置が出力す
るパイル長さを変えるための制御信号に基づき、前記制
御機構によって、前記係止部材によって織機の回転に同
期して係止、開放が制御される前記レバーアームのスロ
ット内における前記連結部材の位置が制御され、前記揺
動部材と前記筬が配設された前記スレーアームとの間に
介挿された前記一対のリンク部材の有効長さが制御され
るので、滑らかに且つ確実にパイル長さを変えることを
可能とし、自動的にパイル長さを任意に変えることが出
来るとともに、織機の運転中におけるパイル長さの変更
を可能にするという効果を奏する。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例につき、図面を用いて説
明する。
【0015】(第1実施例)本第1実施例のタオル織機
におけるパイル長自動調整装置は、前記第3発明の実施
例であり、図1および図2に示すように織機の主軸の回
転に応じて揺動するスレーソード1と、筬21が配設さ
れたスレーアーム2と、前記スレーソード1に一端が枢
支された一方のリンク31と前記スレーアーム2に一端
が枢支された他方のリンク32とから成り、両リンクの
他端を互いに枢支した一対のリンク部材3と、一端がフ
レームに枢支され、スロット41が形成されたレバーア
ーム4と、前記一対のリンク部材3の前記他端に一端が
係止され、前記レバーアーム4の前記スロット41に他
端が介挿されたロッドエンド5と、織機の回転に同期し
て前記レバーアーム4の係止、開放を制御するレバー6
1を備えたレバー機構6と、前記ロッドエンド5の他端
に係止されたロッド71を備え、前記一対のリンク部材
3の一方および他方のリンク31、32の各一端の間の
距離を制御する制御機構7と、前記制御機構7にパイル
長さを制御するための制御信号を出力する制御装置8と
から成るものである。
【0016】前記スレーソード1は、本発明の揺動部材
を構成するもので、図1に示すようにクランクシャフト
11を中心にして回転するクランク12の回転によりコ
ネクティングピン13を介して上下動するコネクティン
グロッド14に一端が枢支され、他端がビーティングシ
ャフト15にベアリング16を介して枢支され、中間部
に前記一対のリンク部材3が一直線の状態(Y=0)に
なった時のストッパとして機能するストッパ部17が形
成され、前記ビーティングシャフト15を中心にして揺
動する揺動部材10によって構成されている。
【0017】前記スレーアーム2は、図1に示すように
前記ビーティングシャフト15を中心にして揺動し、上
部に前記筬21が長手方向(図1紙面直角方向)に多数
列設されている。
【0018】前記一対のリンク部材3は、図1に示すよ
うに前記スレーソード1およびスレーアーム2との相対
的角度関係を制御する部材であって、前記スレーソード
1に一端が枢支された一方のリンク31と前記スレーア
ーム2に一端が枢支された他方のリンク32とから成
り、両リンクの他端が互いに係止されるとともに、前記
スレーソード1との間に両リンク31、32が一直線に
なるように付勢するスプリング33が介挿されている。
【0019】前記レバーアーム4は、図1に示すように
略S字状の部材で構成され、一端が前記スレーアーム2
に枢支され、中央部に円弧状のスロット41が形成さ
れ、他端は前記レバー61によって係止されるととも
に、二股に分岐しており、前記レバー61の一端が中間
の空間部に介挿され得る構成より成る。
【0020】前記ロッドエンド5、本発明の連結部材を
構成するもので、図1に示すように一端が前記一対のリ
ンク部材3の前記他端に係止され、前記レバーアーム4
の前記スロットに他端を構成するスライドピンが介挿さ
れたロッド部材によって構成されている。
【0021】前記レバー機構6は、本発明の係止部材を
構成するもので、図1に示すように前記スレーソード1
に中央部が枢支されたL字状のレバー61と、レバー6
1の他端に係止されたロッド62と、ロッド62に一端
が係止され他端がパイルフォーメーションシャフト63
に係合したロッドレバー64と、前記クランクシャフト
11に一体的に形成したプーリ18にベルト181を介
して回転連絡したカム65にカムフォロア66を介して
当接するとともに前記パイルフォーメーションシャフト
63に係合しているカムレバー67と、一端が前記パイ
ルフォーメーションシャフト63に係合しているフォー
ストピック形成用レバー68と、一端が前記パイルフォ
ーメーションシャフト63に係合するとともに他端にス
プリング691が係止され前記パイルフォーメーション
シャフト63を反時計方向に回転させるように付勢する
スプリングレバー69とから成る。
【0022】前記ファーストピック形成用レバー68
は、後述する制御装置8を構成する織機制御装置82か
らの制御信号に基づきエアの供給を制御する電磁弁68
1と、前記電磁弁681から供給されるエアによって図
1中左右方向に移動するエアシリンダピストン682
と、スプリングによって反時計方向に回転付勢されると
ともに前記エアシリンダピストン682が当接するキャ
ンセルレバー683と、前記キャンセルレバー683に
配設されたキャンセルピン684と、スプリングによっ
て時計方向に回転付勢され前記キャンセルピン684に
係合するフック685と、前記フック685に係合し前
記ファーストピック形成用レバー68の先端に形成され
たフックピン686とから成り、前記フック685の回
転により時計方向に回転するように構成されている。
【0023】前記制御機構7は、前記ロッドエンド5の
他端を構成するスライドピンに係止されるU字状の部材
によって構成される一端を備えたロッド71と、前記ロ
ッド71の他端にピンを介して係止された回転レバー7
2と、回転レバー72と一体的に形成されたウォームギ
ア73と、前記ウォームギア73に噛合するウォーム減
速機74と、前記ウォーム減速機74を前記制御装置8
からの後述する駆動信号に基づき回転駆動するサーボモ
ータ75とから成り、前記ロッド71の一端に係止され
たロッドエンド5の他端の前記レバーアーム4に形成さ
れた前記円弧状のスロット41内における位置を制御す
ることにより、前記一対のリンク部材3の一方および他
方のリンク31、32の各一端の間の有効距離を制御し
得る構成より成る。
【0024】前記制御装置8は、図1に示すように図3
に示す組織パターンが予め入力されパイル長データを出
力する開口装置コントローラ81と、制御タイミング信
号すなわちルーズピックをファーストピックに変えるた
めの信号を出力する織機制御装置82と、前記開口装置
コントローラ81からのパイル長データに基づきサーボ
位置決めデータを出力するシーケンサ83と、シーケン
サ83からのサーボ位置決めデータをD−A変換するD
−A変換器84と、前記D−A変換器84からのアナロ
グ信号により前記制御機構7のサーボモータ75に駆動
信号を出力するサーボドライバ85とから成る。
【0025】上記構成より成る第1実施例の他タオル織
機におけるパイル長自動調整装置は、図2のスケルトン
図に示すように前記クランクシャフト11に一体的に形
成したプーリ18にベルト181を介して回転連絡した
前記カム65が、クランクシャフト11の3回転に対し
て1回転し、前記カムフォロア66に前記カム65が当
接すると前記カムレバー67が時計方向に回転して前記
パイルフォーメーションシャフト63が時計方向に回転
し、前記ロッドレバー64も時計方向に回転するので、
それに伴い前記ロッド62が図1中下方に移動するため
レバー61が反時計方向に回転して、前記レバーアーム
4の係合が解除され、前記スレーソード1と一対のリン
ク部材の他端との間に介挿された前記スプリング33の
付勢力によって前記レバーアーム4が一端を中心に揺動
し、両リンク31、32が一直線になるように付勢さ
れ、前記クランクシャフト11の上死点において所謂前
記筬3が最も図1中右方に移動するファーストピックが
実現される。
【0026】前記クランクシャフト11の上死点におい
て、前記クランクシャフト11に回転連絡した前記カム
65が、前記カムフォロア66に当接しない時は、前記
レバー61が反時計方向に回転しない(図1に示す状
態)ため、前記レバー61と前記レバーアーム4との係
合(当接)状態が維持されるので、前記レバーアーム4
のスロット41内における前記ロッドエンド5の他端の
位置によって決まる量だけ前記両リンク31、32が一
直線になる位置より図1中Yだけ下方に前記ロッドエン
ド5の一端を位置決めするので、前記筬3が図1中最も
右端に示す前記ファーストピックの位置より図1中Xだ
け左方の位置まで移動させる所謂ルーズピックが実現さ
れる。
【0027】また図3に示す組織パターンに基づく前記
制御装置8を構成する前記織機制御装置82からの制御
信号に基づき前記電磁弁681がエアの供給を制御し、
前記電磁弁681からエアが供給されると前記エアシリ
ンダのピストンロッド682が図1中左方向に移動し、
図4のスケルトン図に示すように前記キャンセルレバー
683が前記スプリングに抗して時計方向に回転し、前
記スプリングに抗して前記フック685が時計方向に回
転し、前記フック685に係合した前記フックピン68
6を介して前記ファーストピック形成用レバー68が時
計方向に回転するので、前記クランクシャフト11の上
死点において前記カム65がカムフォロア66に当接し
ない上述したルーズピックになるタイミングにおいて上
述と同様にファーストピックを実現するものである。
【0028】前記制御装置8は、開口装置コントローラ
81が一つのタオルの中で連続的に任意にパイル長を変
化させるパイル長データを出力し、前記開口装置コント
ローラ81からのパイル長データに基づき前記シーケン
サ83がサーボ位置決めデータを出力し、前記D−A変
換器84が前記シーケンサ83からのサーボ位置決めデ
ータをD−A変換し、前記サーボドライバ85が前記D
−A変換器84からのアナログ信号により前記制御機構
7のサーボモータ75に前記パイル長データに対応する
駆動信号を出力するものである。
【0029】前記制御機構7は、前記制御装置8からの
上述したパイル長データに基づく駆動信号により前記サ
ーボモータ75が前記ウォーム減速機74を回転駆動
し、前記ウォーム減速機74が減速して前記ウォームギ
ア73および前記回転レバー72を回転駆動するので、
前記ロッドエンド5の他端に係止されるU字状の部材に
よって構成される一端を備えたロッド71を移動して、
前記ロッド71の一端に係止されたロッドエンド5の他
端の前記レバーアーム4に形成された前記円弧状のスロ
ット41内における位置を制御することにより、前記一
対のリンク部材3の一方および他方のリンク31、32
の各一端の間の有効距離を制御して、上述したルーズピ
ックにおける前記筬3の図1における右端位置を自動的
に且つ連続的に制御して、ループのたるみ量を任意に制
御するものである。
【0030】すなわち前記回転レバー72が時計方向に
回転し、前記ロッド71の一端に係止された前記ロッド
エンド5の他端が、前記レバーアーム4に形成された前
記円弧状のスロット41内の右端位置に制御された場合
は、前記クランクシャフト11の上死点においては図5
のスケルトン図に示す動作状態になり、前記クランクシ
ャフト11が回転してその下死点においては図6のスケ
ルトン図に示す動作状態になる。
【0031】また前記回転レバー72が反時計方向に回
転し、前記ロッド71の一端に係止された前記ロッドエ
ンド5の他端が、前記レバーアーム4に形成された前記
円弧状のスロット41内の左端位置に制御された場合
は、前記クランクシャフト11の上死点においては図7
のスケルトン図に示す動作状態になり、前記クランクシ
ャフト11が回転してその下死点においては図8のスケ
ルトン図に示す動作状態になる。
【0032】上述のように前記ロッドエンド5の他端
が、前記レバーアーム4に形成された前記円弧状のスロ
ット41内のどの位置に制御されるかにより、上述の図
5および図7に示される前記筬21の筬打ち時の右端位
置および左端位置の間の任意の位置に制御することが可
能であり、しかも前記回転レバー72の連続的角度制御
により連続的に前記ロッドエンド5の他端が、前記レバ
ーアーム4に形成された前記円弧状のスロット41内の
位置に制御されるものである。
【0033】上記作用を奏する第1実施例のタオル織機
におけるパイル長自動調整装置は、前記制御装置8が出
力するパイル長さを変えるための駆動信号に基づき、前
記制御機構7によって、前記レバー機構6のL字状のレ
バー61によって織機の回転に同期して係止、開放が制
御される前記レバーアーム4のスロット41内における
前記ロッドエンド5の他端の位置が制御され、前記スレ
ーソード1と前記筬21が配設された前記スレーアーム
2との間に介挿された前記一対のリンク部材3の有効長
さが制御され、前記筬21の筬打ち位置が制御されるの
で、滑らかに且つ確実にパイル長さを変えることを可能
とし、自動的にパイル長さを任意に変えることが出来る
とともに、織機の運転中におけるパイル長さの変更を可
能にするという効果を奏する。
【0034】また本第1実施例装置は、図1に示される
Yの長さを0から数10ミリメートルの範囲内におい
て、1ピック毎にパイル長さデータを入力してそれに基
づき制御出来るので、多ピックパイルが連続運転中変え
ることが出来るとともに可変パイル長さとの組み合わせ
も可能であり、図3に示すような組織パターンに基づき
一つのタオルにおいて長さ方向に連続的にパイル長さを
任意に変更することが出来るとともに、組織と毛出しタ
イミングがずれると従来においては組織プロクラマーを
操作して、1ないし2回分ピックを進めるか遅くする作
業が必要で有ったが、本第1実施例においては前記組織
と毛出しタイミングが一致しており、ずれることが無い
ので上記作業を不要にするという効果を奏する。
【0035】さらに本第1実施例装置は、筬打ち時にお
ける筬打慣性力が衝撃荷重として前記スプリングに作用
し、前記ロッドエンド5を介して前記レバーアーム4の
前記円弧状のスロット41および前記ロッド71に作用
するので、前記ロッドエンド5および前記ロッド71を
略直角に配置して力の分解を行い、前記制御機構7のサ
ーボモータ75への影響を小さくするという効果を奏す
る。なおロッドエンド5には、大略引っ張り応力が作用
するのでそれを考慮した材料で構成すれば良い。
【0036】また本第1実施例装置は、前記レバーアー
ム4の前記円弧状のスロット41内において、前記ロッ
ドエンド5の他端を構成するスライドピンをスライドさ
せるタイミングを、前記クランクシャフト11が上死点
から下死点へ移動する時か、前記レバー61と前記レバ
ーアーム4とが非干渉状態のファーストピック時にする
ので、前記サーボモータ75の負担が軽く、円滑に位置
設定を行うことが出来るという効果を奏する。
【0037】さらに本第1実施例装置は、前記制御機構
7のロッド71を十分長くしたので、ファーストピック
時にロッド71がスイングするがロッド71の長さに関
係なくスイング量は変わらない。しかしロッド71の他
端のスイング軌跡が違い、ロッド71を長くすればロッ
ド71の他端の出発位置から最終位置へほぼ直線的に移
動する。したがって前記ロッドエンド5の他端を構成す
るスライドピンのスライド量を少なくすることが出来る
という効果を奏する。
【0038】(第2実施例)第2実施例のタオル織機に
おけるパイル長自動調整装置は、上記第2発明の実施例
であり、図9に示すように前記レバーアーム4をフレー
ム(図示せず)に固定するとともに、前記円弧状のスロ
ット41を、前記一対のリンク部材3の他端であって前
記ロッドエンド5の一端との係合点の軌跡が、前記クラ
ンクシャフト11の上死点における前記コネクティング
ロッド14と前記スレーソード1との枢支点を中心とす
る円の円弧の一部を成すように形成するものである。
【0039】上記構成より成る第2実施例のタオル織機
におけるパイル長自動調整装置は、前記第1実施例とほ
ぼ同様の作用効果を奏するとともに、前記レバーアーム
4を固定にして前記第1実施例の前記レバー機構6を不
要にしたので、構成が簡単になるという効果を奏する。
【0040】(第3実施例)第3実施例のタオル織機に
おけるパイル長自動調整装置は、上記第1発明の実施例
であり、図10に示すように前記第1実施例の制御機構
7のロッド71によって直接前記一対のリンク部材3の
他端の位置を制御するもので、ウォーム減速機74の減
速された回転を偏心カム76に伝達して前記偏心カム7
6に当接するカムフォロア77を一端に配設したT字状
のレバー78の揺動によって前記ロッド71を図10中
上下動させるものである。
【0041】上記構成より成る第3実施例のタオル織機
におけるパイル長自動調整装置は、前記第2実施例とほ
ぼ同様の作用効果を奏するとともに、更に前記第2実施
例における前記固定のレバーアーム4およびロッドエン
ド5を不要にしたので、一層構成が簡単になるという効
果を奏する。
【0042】上述の実施例は、説明のために例示したも
ので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記
載から当業者が認識することができる本発明の技術的思
想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【0043】上述の第1実施例においては、タオルの長
さ方向において連続的にパイルの長さを変える例につい
て説明したが、本発明としてはそれに限定するものでは
無く、タオル毎にパイルの長さを変えたり、一定数のタ
オルだけ所定の組織に基づき製織した後、別の組織に基
づき一定数のタオルを製織しても良く、必要に応じて任
意に制御態様を変え得るものである。
【0044】上述の実施例においては、前記一対のリン
ク部材3の有効長さをサーボモータによってレバーおよ
びロッドを用いて制御する例について説明したが、同様
の作用効果を奏するものであればその他の機構および電
気的駆動源を採用することが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例装置を示す側面図である。
【図2】本第1実施例における周期カムによるファース
トピックの動作状態をを示すスケルトン図である。
【図3】本第1実施例におけるタオルの組織パターンを
を示す線図である。
【図4】本第1実施例におけるピストンシリンダによる
ファーストピックの動作状態をを示すスケルトン図であ
る。
【図5】本第1実施例におけるスロットの右端にロッド
エンドが位置する時の上死点における動作状態をを示す
スケルトン図である。
【図6】本第1実施例におけるスロットの右端にロッド
エンドが位置する時の下死点における動作状態をを示す
スケルトン図である。
【図7】本第1実施例におけるスロットの左端にロッド
エンドが位置する時の上死点における動作状態をを示す
スケルトン図である。
【図8】本第1実施例におけるスロットの左端にロッド
エンドが位置する時の下死点における動作状態をを示す
スケルトン図である。
【図9】本発明の第2実施例装置を示す側面図である。
【図10】本発明の第3実施例装置を示す側面図であ
る。
【図11】従来装置を示す側面図である。
【符号の説明】
1 スレーソード 2 スレーアーム 3 一対のリンク部材 4 レバーアーム 5 ロッドエンド 6 レバー機構 7 制御機構 8 制御装置 21 筬 31 一方のリンク 32 他方のリンク 41 スロット 71 ロッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織機の回転に応じて揺動する揺動部材
    と、 前記揺動部材に一端が枢支された一方のリンクと筬が配
    設されたスレーアームに一端が枢支された他方のリンク
    とから成り、両リンクの他端を互いに枢支した一対のリ
    ンク部材と、 前記一対のリンク部材の他端に係止され、前記一対のリ
    ンク部材の一方および他方のリンクの各一端の間の距離
    を制御する制御機構と、 前記制御機構にパイル長さを制御するための制御信号を
    出力する制御装置とから成ることを特徴とするタオル織
    機におけるパイル長自動調整装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に対して、 フレームに係止され、スロットが形成されたレバーアー
    ムと、 前記一対のリンク部材の前記他端に一端が係止され、前
    記レバーアームのスロットに他端が介挿された連結部材
    とが付加され、 前記制御機構が前記連結部材の他端に係止され、前記レ
    バーアームのスロット内における位置を制御することを
    特徴とするタオル織機におけるパイル長自動調整装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に対して、 一端がフレームに枢支された揺動部材であって、スロッ
    トが形成されたレバーアームと、 前記一対のリンク部材の前記他端に一端が係止され、前
    記レバーアームのスロットに他端が介挿された連結部材
    と、および織機の回転に同期して前記レバーアームの係
    止、開放を制御する係止部材とが付加され、 前記制御機構が前記連結部材の他端に係止され、前記レ
    バーアームのスロット内における位置を制御することを
    特徴とするタオル織機におけるパイル長自動調整装置。
JP10217794A 1994-04-15 1994-04-15 タオル織機におけるパイル長自動調整装置 Pending JPH07292544A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0892100A1 (de) * 1997-07-17 1999-01-20 Sulzer Rüti Ag Vorrichtung zur Änderung der Anschlagstellung eines Webblattes und Webmaschine mit einer derartigen Vorrichtung
JPWO2020196442A1 (ja) * 2019-03-28 2020-10-01

Cited By (3)

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US6065503A (en) * 1997-07-17 2000-05-23 Sulzer Rueti Ag Apparatus for changing the beat-up position of a reed
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