JPH01148838A - 織機のタオル織り制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、ドビー柄或いはジャカード絞柄のタオルを
製織する織機におけるタオル織り制御に関するものであ
る。

（従来の技術） タオルのパイル形成では筬打ち位置とクロスフェルとを
一致させない過程が必要であり、そのためにテリーモー
ション装置により筬の揺動量或いはクロスフェル位置を
適宜変更させることが行われる。タオル織りにおいても
部分的に地織りが行われるが、地織りからパイル織りへ
の移行の際には織布巻き取り及び経糸送り出しを停止し
て織段発生を防止する必要があり、厚織りを必要とする
ボーダーを織る場合にも織布巻き取り及び経糸送り出し
を停止する必要がある。又、１枚の織布上で長パイルと
短パイルとを形成する場合にはそのための切り換え装置
が必要となるが、これらの停止制御及び切り換え制御が
ドビー装置あるいはジャカード装置からの指令で行われ
ている。

ドビー装置では綜絖枠の開口運動を司るためのジャック
レバーのみならず前記のような停止制御及び切り換え制
御を行なうためのジャックレバーが必要であり、そのた
めにドビー装置の大型化及びコストアンプが避けられな
い。しかも、パンチカードの幅及び長さの増大も必然と
なる上、パンチ孔の配列ミスが生じ易くなり、これはジ
ャカード装置における紋紙カードにおいても同様に言え
ることである。

（発明の目的及び構成） この発明は前記のような問題解消を目的とするものであ
って、そのために地織りとパイル織りとの切り換え制御
、長パイルと短パイルとの切り換え制御、経糸送り出し
制御及び織布巻き取り制？ｆｆ１１等のための制御指令
源をドビー装置あるいはジャカード装置から独立させ、
ドビー装置あるいはジャカード装置の制御分担対象を開
口装置のみとし、前記のような他の制御対象はドビー装
置あるいはジャカード装置から独立したマイクロコンピ
ュータの分担とした。

このようにタオル織りに必要な各種制御を分担させるこ
とにより、ドビー装置におけるジャックレバーの使用個
数の低減及びドビー装置のコンパクト化、パンチカード
の節約、パンチカードにおけるパンチ孔配列の簡素化、
ジャカード装置では紋紙カードの節約、そのパンチ孔配
列の簡素化等が可能となる。

（実施例） 以下、この発明をジャカード式のタオル織機に具体化し
た実施例を図面に従って詳細に説明する。

第２図はＶ＠機全全体平面図であり、織機の両サイドフ
レーム（図示略）間に回転可能に架設されたクランク軸
１の左端側（第２図において左側）にはタイミング円板
２及びスプロケット３が並設止着されており、タイミン
グ円板２の側端面には磁性体からなる近接体４が取り付
けられていると共に、タイミング円板２の側方近傍には
磁気変位検出器からなる近接スイッチ５が近接体４と対
向可能に配設されている。クランク軸１の前方（第２図
において上方）には伝導軸６がクランク軸１と平行して
回転可能に架設支持されており、クランク軸１の左端側
と伝導軸６の左端側との間にはビックファイダ装置７が
介在されている。ピックファイダ装置７の入力スプロケ
ット８はチェーン９によりスプロケット３に作動連結さ
れており、ピソクファイダ装置７の出力スプロケット１
ｏがチェーン１１により伝導軸６上のスプロケット１２
に作動連結されている。入力スプロケット８及び出力ス
プロケット１０は通常運転時には一体的に回転し、出カ
スブロケット１０とスプロケット１２との歯数比は１対
１に設定されている。

伝導軸６の右端側には図示しない地織り用タペット装置
が設置されていると共に、スプロケット１３及びタイミ
ング円板５７が止着されており、タイミング円板５７の
近傍には磁気変位検出器からなる近接スイッチ５８がタ
イミング円板５７上の磁性体製の近接体５９と対向可能
に配設されている。伝導軸６の前方にはカム軸１４が回
転可能に並設されており、カム軸１４上にはスプロケッ
）１５及びテリーモーションカム１６が並設止着されて
いると共に、スプロケット１５がチェーン１７によりス
プロケット１３に作動連結されている。スプロケット１
３とスプロケット１５との歯数比は１対３に設定されて
おり、カム軸１４は伝導軸６の３回転に対して１回転す
る。カム軸１４上には一対のタイミング円板１８．１９
が並設止着されていると共に、各タイミング円板１８゜
１９には磁性体からなる近接体２０．２１が止着されて
おり、各タイミング円板１８．１９の近傍には磁気変位
検出器からなる近接スイッチ２２゜２３が近接体２０．
２１と対向可能に配設されている。近接スイッチ２２は
筬打ち時に地織りパイル織り切り換え用タイミング信号
を出力し、近接スイッチ２３は近接スイッチ５８に連動
して織機の第２回目のルーズピック寸前の開口運動を閉
口状態で停止させるためのタイミング信号を出力する。

第３図に示すように、テリーモーションカム１６の近傍
には二叉状のカムレバー２４が回動可能に配設されてお
り、一方のアーム先端のカムローラ２５がテリーモーシ
ョンカム１６のカム溝１６ａ内に嵌入保合されている。

テリーモーションカム１６の前後にはレバー２６．２７
が回動可能に支持されており、それぞれ引張ばね２８゜
２９により回動付勢されている。両レバー２６゜２７の
先端部間はリンク３０により連結されており、その中間
部には一対のキャッチレバー３１Ａ。

３１Ｂがカムレバー２４の他方のアーム先端部のピン２
４ａ、２４ｂに掛止係合可能に支持されている。キャッ
チレバー３１Ａはリンク３０に装着されたエアシリンダ
３２Ａの没入作動によりピン２４ａに係合する。又、キ
ャッチレバー３１Ｂはエアシリンダ３２Ｂの没入作動に
よりピン２４ｂに係合し、エアシリンダ３２Ａの出没作
動は電磁弁３３Ａにより制御され、エアシリンダ３２Ｂ
の出没作動は電磁弁３３Ｂにより制御される。なお、電
磁弁３３Ａ、３３Ｂは同時に作動することはない。

スレイ３７の直下には溝カム３４が回動可能に支持され
ており、そのレバ一部３４ａには位！（ＰＩ整ねじ３５
が螺着されていると共に、位置調整ねじ３５とレバー２
７との間には補助リンク３６が介在されている。スレイ
３７に組付けられたトグルリンク３８にはパーティカル
レバー３９が回動可能に垂下支持されており、そのカム
ローラ４０が溝カム３４のカム１３４ｂに嵌入係合され
ていると共に、先端二叉状部が溝カム３４の支持軸に係
合されている。従って、キャッチレバー３１Ａ。

３１Ｂのいずれかがピン２４ａ、２４ｂに係合すれば、
テリモーションカム１６の回転がパイル形成のための筬
６８のテリモーションに変換され、両キャッチレバー３
１Ａ、３１Ｂのいずれもがピン２４ａ、２４ｂから離脱
すれば筬６８は地織り要の筬打ち運動のみを行う。

第２図に示すまうに、織機前側の巻き取り連結軸４１に
は無段変速機４２が歯車機構を介して作動連結されてお
り、その近傍にはエアクラッチ４３が配設されていると
共に、その入力スプロケット６５がチェーン６６を介し
てピックファインダ装置７の出力スプロケット６７に作
動連結されている。無段変速機４２の入力スプロケット
４４とエアクラッチ４３の出力スプロケット４５とはチ
ェーン４６により作動連結されており、出カスブロケッ
ト４５と入カスブロケット４４との歯数比がｌ対ｌに設
定されている。エアクラッチ４３の連結及びその解除は
電磁弁４７により制御される。無段変速機４２はＶベル
ト式無段変速ａ５５及び歯車機構を介して経糸ビーム５
６にも作動連結されており、エアクラッチ４３の連結解
除により巻き取り連結軸４１及び経糸ビーム５６が共に
回転を停止する。

織機本体の上部にはジャカードが設置されており、その
側部にはカードシリンダ停止装置４８が設置されている
と共に、そのジャカードカードシリンダ４９の支軸４９
ａには係合部材５０が止着されている。係合部材５０は
図示しない駆動機構に作動連結された揺動レバ−５１先
端部の回転子５２の揺動軌跡上にあり、第４図に示すよ
うに保合部材５０の複数の突起５０ａと揺動する回転子
５２との係合により係合部材５０が間欠回動する。

揺動レバー５１の長孔５１ａにはエアシリンダ５３のピ
ストンロッド５３ａが抜は不能に嵌入連結されており、
これにより揺動レバー５１がピストンロッド５３ａと長
孔５１ａとのガイド作用ニより前記揺動軌跡をえがく。

エアシリンダ５３の出没作動は電磁弁５４により制御さ
れ、エアシリンダ５３の膜作動により回転子５２が係合
部材５０の突起５０ａの回転軌跡上から離間し、係合部
材５０の間欠回動即ちジャカードカードシリンダ４９の
間欠回動が停止する。

電磁弁５４は第１図に示すマイクロコンピュータからな
るタオル織りコントローラＣからの指令に基づいて制御
され、タオル織りコントローラＣは近接スイッチ５，２
２及びデータ記憶装置６゜からの入力信号に基づいて図
示しない緯糸選択装置、地織りパイル織り切り換え装置
及びパイル長切り換え装置を構成する電磁弁３３Ａ、３
３Ｂ、巻き取り送り出し停止装置を構成する電磁弁４７
、カードシリンダ停止装置を構成する電磁弁５４に制御
指令を送る。

タオル織り制御のためのプログラムデータはデータ入力
装置６１によりカセットパック形式ノテ−タ記憶装置６
０に入力設定され、このカセットバック形式のデータ記
憶装置６０はタオル織りコントローラＣに接続される。

これによりタオル織りコントローラＣを構成する演算部
６２は近接スイッチ５からのタイミング信号に応答して
データ記憶装置６０内のプログラムデータを１ビツク毎
に読み取り、緯糸選択装置、巻き取り送り出し停止装置
、地織りパイル織り切り換え装置及びパイル長切り換え
装置のための演算データがタオル織りコントローラＣを
構成する出力部６３から出力される。カードシリンダ停
止装置用の演算データはタオル織りコントローラＣを構
成するデータ保持部６４に一端格納され、データ保持部
６４に格納された演算データは近接スイッチ２２からの
タイミング信号に応答して出力部６３から出力される。

ジャカード開口装置から独立したタオル織りコントロー
ラＣの制御指令により、緯糸選択装置の緯糸選択動作が
遂行されると共に、溝カム３４のレバーＱＢ３４ａに対
するキャッチレバー３１Δ。

３１Ｂの切り換え係合、つまり長短パイルの切り換え、
レバ一部３４ａとの係合位置からの両キャッチレバー３
ＬＡ、３１Ｂの離間及びいずれか−方の保合動作、つま
り地織りパイル織り切り換えが設定されたタオル織りプ
ログラムに対応して遂行される。又、地織りからパイル
織りへ切り換える際にはエアクラッチ４３の連結解除が
行われ、巻き取り連結軸４１及び経糸ビーム５６の回転
停止、つまり巻き取り送り出しの停止が遂行される。

さらに、ジャカードによる絞柄部分以外の並パイル！！
！織ではカードシリンダ停止装置４８における回転子５
２の係合部材５０からの離脱、つまりジャカードカード
シリンダ４９の回転停止が遂行され、ジャカードの紋紙
カードの大幅な節約が可能となる。しかも、ジャカード
の紋紙カードのパンチ孔配列は開口制御のみを対象とす
ればよく、大幅な簡素化がもたらされる。

タオル織りコントローラＣからの全ての出力の停止を行
い、緯入れされた緯糸を検出するセンサを前記無出力状
態に基づいて無効化すれば、緯入れを行なうことなく織
機運転が遂行され、房織りが行われるつ なお、データ記憶装置６０における入力データを変更す
ることにより、緯糸選択順序、地織りパイル織り切り換
え位置、長短パイル選択あるいはタオル１枚当たりのピ
ック数等の変更がジャカードの紋紙カードの変更を行な
うことなく可能であり、その選択自由度の大きさが変化
に富むタオル織り制御の容易性を促進する。

本発明の好適な実施例としてジャカード装置を用いた織
機を対象としたが、ドビー装置を用いた織機に本発明を
適用し得ることは言うまでもなく、ドビー装置ではパン
チカードの節約及びパンチ孔配列の簡素化以外にも開口
装置用以外のジャックレバーの不要化及びドビー装置の
コンパクト化がもたらされる。

発明の効果 以上のように好適な実施例の詳細な説明から明らかなよ
うに、ジャカード装置から独立した制御指令源となるマ
イクロコンピューグからなるタオル織りコントローラに
は開口装置以外の制御対象を分担させ、ジャカード装置
の制御分担対象としては開口装置の制御のみとした本発
明は、紋紙カードあるいはパンチカードの大幅な節約及
びパンチ孔配列の簡素化、ドビー装置及びその開口装置
のコンパクト化をもたらし、さらにはタオル織り制御を
容易にするという優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

図面はジャカード装置を用いた織機に本発明を具体化し
た一実施例を示し、第１図はタオル織りコントローラＣ
のブロック図、第２図は７ａ機全体の路体平面図、第３
図は地織りパイル織り切り換え装置及びパイル長切り換
え装置を示す側面図、第４図は第１図のＡ−Ａ線断面図
である。 テリーモーションカム１６、カムレバー２４、リンク３
０、キャッチレバー３１Ａ、３１Ｂ及びエアシリンダ３
２Ａ、３２Ｂと共に地織りパイル織り切り換え装置及び
パイル長切り換え装置を構成する電磁弁３３八、３３Ｂ
、巻き取り送り出し停止装置を構成するエアクラッチ４
３、カードシリンダ停止装置４８、係合部材５０、揺動
レバー５１回転子５２及びエアシリンダ５３と共にカー
ドシリンダ停止装置を構成する電磁弁５４、データ記憶
装置６０、データ入力装置６１、タオル織りコントロー
ラＣ０

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　ドビー装置、ジャカード装置あるいはタペット装置
   を各々用いたり、あるいはこれら装置の併用によってタ
   オル織物を製織するタオル織り織機において、地織りと
   パイル織りとの切り換え制御、長パイルと短パイルとの
   切り換え制御、経糸送り出し制御及び織布巻き取り制御
   、ジャカードの紋紙節約等のための制御指令源をドビー
   装置あるいはジャカード装置から独立させ、この制御指
   令源としてマイクロコンピータを用い、このマイクロコ
   ンピュータからの指令により地織りとパイル織りとの切
   り換え、長パイルと短パイルとの切換、経糸送り出し及
   び織布巻き取り、ジャカードの紋紙節約等の制御を行な
   うようにしたことを特徴とする織機のタオル織り制御装
   置。