JPH07290942A - 車両用レジスタ - Google Patents

車両用レジスタ

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JPH07290942A
JPH07290942A JP9242494A JP9242494A JPH07290942A JP H07290942 A JPH07290942 A JP H07290942A JP 9242494 A JP9242494 A JP 9242494A JP 9242494 A JP9242494 A JP 9242494A JP H07290942 A JPH07290942 A JP H07290942A
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JP
Japan
Prior art keywords
coating layer
soft coating
register
shaft portion
vehicle
Prior art date
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Pending
Application number
JP9242494A
Other languages
English (en)
Inventor
Akiyoshi Nagano
昭義 永野
Shuji Inui
修司 乾
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP9242494A priority Critical patent/JPH07290942A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車両用レジスタのブレードを本体に揺動可能に
保持するとともに、異音の発生を防止する。 【構成】車両に保持される本体1,2と、翼部30と翼
部30から突出する軸部31とよりなり軸部31が本体
1,2に設けられた係合孔15,25に回動可能に枢支
された複数のブレード3とからなるレジスタにおいて、
軸部31の外周表面には一体的な軟質被覆層34をも
ち、軸部31は軟質被覆層34を介して係合孔15,2
5に回動可能に嵌合されていることを特徴とする。軟質
被覆層34の変形により軸部と係合孔との間の隙間が消
滅するので、軸部と係合孔との衝突による異音の発生が
無い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の空調装置からの
空気の吹き出し口を構成するレジスタに関し、詳しくは
異音の発生を防止したレジスタの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のレジスタは、空気通路を構成し
吹き出し口となる開口をもつ筒状の本体と、本体の開口
を縦横に横切る用に配置された複数のブレードとから構
成されている。本体は一端が空調装置からの配管に連結
され、他端に設けられた開口が車両の室内に表出するよ
うに車両に固定される。またブレードは翼部と軸部とか
ら構成され、軸部が本体の係合孔に揺動自在に枢支され
ることで、翼部の本体開口に対する相対角度を調節自在
として開口から吹き出す空気の向きを可変するものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】レジスタの開口から
は、夏は冷風が吹き出し冬は温風が吹き出す。したがっ
て本体及びブレードの温度変化は比較的大きいのである
が、その温度差の範囲内でブレードは安定した形状を維
持しかつ円滑に揺動可能である必要がある。そこで従来
より、ブレードをフィラー強化ポリプロピレンから形成
して強度を付与するとともに、軸部と本体の係合孔との
間にクリアランスを設定し、温度変化による寸法の変化
に追従して軸部が回動できるようにしている。
【0004】ところがそのクリアランスの存在により、
走行時の振動などで軸部と係合孔内周表面とが衝突して
異音(ビビリ音)の原因となるという不具合があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、
車両用レジスタのブレードを本体に揺動可能に保持する
とともに、異音の発生を防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の車両用レジスタは、少なくとも一端に開口をもち車
両に保持される本体と、翼部と翼部から突出する軸部と
よりなり軸部が本体に設けられた係合孔に回動可能に枢
支された複数のブレードとからなるレジスタにおいて、
軸部の外周表面及び係合孔の内周表面の少なくとも一方
には一体的な軟質被覆層をもち、軸部は軟質被覆層を介
して係合孔に回動可能に嵌合されていることを特徴とす
る。
【0006】軟質被覆層は、軸部及び本体の材質より軟
質のものであれば用いることができる。しかしゴムなど
表面の摩擦抵抗が大きいものでは、回動時の抵抗が大き
くなり過ぎるので軟質のものが望ましい。例えば本体の
材質としては、ポリプロピレン,ポリエチレン,AB
S,ナイロンなどを用いることができ、軸部を含むブレ
ードの材質としてはポリプロピレン,ポリエチレン,A
BSあるいはこれらのフィラー強化物などを用いること
ができ、これらの場合には軟質被覆層としてポリエステ
ルエラストマなどを用いることができる。
【0007】
【作用】本発明の車両用レジスタでは、ブレードの軸部
は軟質被覆層を介して本体の係合孔に回動可能に嵌合さ
れている。つまり軟質被覆層が弾性変形又は塑性変形す
ることで嵌合しているのであるから、軸部と軟質被覆層
の間及び軟質被覆層と係合孔内周表面の間には隙間が存
在しない。したがって走行時の振動などが伝わっても異
音の発生が無い。
【0008】そして軟質被覆層の厚さを調整すること
で、軸部の回動に対する抵抗を自在に調節することがで
きる。逆にいえば、軸部の径や係合孔の径に多少のばら
つきがあっても、軟質被覆層の変形の程度によりそれが
吸収されるため、寸法精度を低くしても安定した性能が
得られる。
【0009】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。図1
に本実施例の車両用レジスタの構成説明図を示す。この
レジスタは、略筒状のリテーナ1と、リテーナ1の末端
に装着されたベゼル2と、リテーナ1とベゼル2の間に
揺動自在に枢支された複数のブレード3と、から構成さ
れている。
【0010】リテーナ1とベゼル2とで本体が構成さ
れ、リテーナ1とベゼル2はそれぞれABS樹脂から形
成されている。リテーナ1の一端には長方形状の開口1
0が形成されている。開口10の周縁部では、上下方向
の側壁11,12が左右方向の側壁13,14より奥方
に位置し、それぞれの側壁先端には複数の第1係合凹部
15が形成されている。
【0011】またベゼル2も開口20をもつ筒状をな
し、上下方向の側壁21,22が左右方向の側壁23,
24より前方に突出している。そしてそれぞれの側壁先
端には複数の第2係合凹部25が形成されている。リテ
ーナ1にはベゼル2が係合し、図示しない係止手段で一
体的に固定されるように構成されている。そして係合時
には対向する側壁どうしのそれぞれの第1係合凹部15
と第2係合凹部25が対向し、略円形の係合孔が形成さ
れる。
【0012】ブレード3は、図2〜図4に示すように、
略板状の翼部30と、翼部30の長手方向両端から突出
する一対の軸部31とから構成されている。軸部31の
根元には円板状の鍔部32が形成されている。また軸部
31は、翼部30及び鍔部32と同一材質の芯部33
と、芯部33の外周表面に被覆された軟質被覆層34と
から構成されている。
【0013】翼部30、鍔部31及び芯部33はフィラ
ーで強化された硬質のポリプロピレンから形成され、軟
質被覆層34はポリエステルエラストマから形成されて
いる。芯部33の断面は正方形であり、軟質被覆層34
の断面の外周形状は円形であって、芯部33と軟質被覆
層34の円周方向の相対移動が防止されている。図5及
び図6にブレード3を製造するのに用いた金型を示す。
この金型4は、上型40及び下型41と、第1スライド
コア42及び第2スライドコア43から構成されてい
る。そして第1スライドコア42と第2スライドコア4
3が前進した図5の位置で、図示しない第1ゲートから
フィラーを含有するポリプロピレン樹脂を射出して第1
キャビティ44を充填する。これにより翼部30、鍔部
31及び芯部33が成形される。
【0014】次に第2スライドコア43を後退させて図
6の位置とする。これにより芯部33の外周に筒状の第
2キャビティ45が形成される。そこで第2ゲート46
からポリエステル樹脂を射出して第2キャビティ45を
充填する。これにより軟質被覆層34が成形される。そ
の後は第1スライドコア42及び第2スライドコア43
を後退させ、上型40と下型41を型開きすることで形
成されたブレード3を取り出すころができる。
【0015】得られたブレード3は、軸部31が第1係
合凹部15と第2係合凹部25の間に位置するようにリ
テーナ1又はベゼル2に配置され、鍔部32が各側壁の
内側に配置された状態で、リテーナ1とベゼル2を組付
ける。リテーナ1とベゼル2とは、図示しない係止手段
により一体的に結合固定される。これにより軸部31は
第1係合凹部15と第2係合凹部25の間で挟持され、
第1係合凹部15と第2係合凹部25で形成される係合
孔に嵌合された状態となる。
【0016】ここで形成された係合孔の径は4.0mm
であり、軟質被覆層34の外径は約4.1mm、芯部3
3は一辺2mmである。したがってその状態では、軟質
被覆層34が第1係合凹部15と第2係合凹部25の内
周表面と圧接され、軟質被覆層34は弾性変形又は塑性
変形して約10%縮径された状態となっている。したが
って軟質被覆層34と第1係合凹部15及び第2係合凹
部25の内周表面との間には隙間がないので、異音の発
生は皆無となる。
【0017】また軟質被覆層34の変形程度を調整する
ことにより、軸部31の回動の抵抗を調整することがで
き、軸部31は第1係合凹部15と第2係合凹部25と
で形成された係合孔内で回動が可能であり、ブレード3
の開口10又は開口20に対する角度の調節が可能とな
る。
【0018】
【発明の効果】すなわち本発明の車両用レジスタによれ
ば、ブレードの回動を可能としつつ異音の発生を確実に
防止できる。また寸法精度を低くしても軟質被覆層の変
形により誤差が吸収され上記性能が維持されるので、製
造が容易となり生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のレジスタの構成説明図であ
る。
【図2】本発明の一実施例で用いたブレードの斜視図で
ある。
【図3】本発明の一実施例で用いたブレードの要部断面
図である。
【図4】本発明の一実施例で用いたブレードの軸部の断
面図である。
【図5】本発明の一実施例で用いたブレードを成形する
金型の断面図である。
【図6】本発明の一実施例で用いたブレードを成形する
金型の成形途中の断面図である。
【符号の説明】
1:リテーナ 2:ベゼル 3:
ブレード 10:開口 15:第1係合凹部 2
0:開口 25:第2係合凹部 30:翼部 3
1:軸部 33:芯部 34:軟質被覆層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一端に開口をもち車両に保持
    される本体と、翼部と該翼部から突出する軸部とよりな
    り該軸部が該本体に設けられた係合孔に回動可能に枢支
    された複数のブレードとからなるレジスタにおいて、 前記軸部の外周表面及び前記係合孔の内周表面の少なく
    とも一方には一体的な軟質被覆層をもち、前記軸部は前
    記軟質被覆層を介して前記係合孔に回動可能に嵌合され
    ていることを特徴とする車両用レジスタ。
  2. 【請求項2】 前記軟質被覆層は前記ブレードの形成時
    に前記軸部表面に2色成形で形成されたポリエステル層
    である請求項1記載の車両用レジスタ。
JP9242494A 1994-04-28 1994-04-28 車両用レジスタ Pending JPH07290942A (ja)

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JP9242494A JPH07290942A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 車両用レジスタ

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JP9242494A JPH07290942A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 車両用レジスタ

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JPH07290942A true JPH07290942A (ja) 1995-11-07

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JP9242494A Pending JPH07290942A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 車両用レジスタ

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JP (1) JPH07290942A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016097692A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 日本プラスト株式会社 車両用風向調整装置
ES2574995A1 (es) * 2016-04-20 2016-06-23 Seat, S.A. Sistema de ventilación para un vehículo
JP2019143925A (ja) * 2018-02-22 2019-08-29 三菱電機株式会社 換気扇用シャッター
JP2020121653A (ja) * 2019-01-31 2020-08-13 しげる工業株式会社 車両用レジスタ装置およびその組立方法

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