JP3162193B2 - プラスチック一体成形型ヒンジ構造 - Google Patents

プラスチック一体成形型ヒンジ構造

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JP3162193B2 JP18472492A JP18472492A JP3162193B2 JP 3162193 B2 JP3162193 B2 JP 3162193B2 JP 18472492 A JP18472492 A JP 18472492A JP 18472492 A JP18472492 A JP 18472492A JP 3162193 B2 JP3162193 B2 JP 3162193B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プラスチック一体成
形型ヒンジ構造に関し、さらに詳しくは、プラスチック
材料を用い、一方の部材(以下、軸部側部材と呼ぶ)の
軸部と、当該軸部に嵌合状態で回動可能にされる他方の
部材(以下、軸受け部側部材と呼ぶ)の軸受け部とを同
時に一体成形して構成する,いわゆる、プラスチック一
体成形型によるヒンジ構造の改良に係るものである。
【0002】
【従来の技術】図17,および図18は、従来例でのこ
の種のプラスチック一体成形型ヒンジ構造の概要構成を
示す要部の正面図,および同上B−B線部の断面図であ
り、また、図19,および図20は、当該プラスチック
一体成形型ヒンジ構造を成形するための成形金型におけ
る該当部の概要構成を示す斜視図,同上成形時での金型
配置を示す説明図である。
【0003】これらの図17,および図18に示す各図
の構成において、従来例でのプラスチック一体成形型ヒ
ンジ構造は、軸部側部材51に対して、所定の軸部外径
2(通常の場合,例えば、3mmφ程度)による軸部
52が所定の軸部長さb2 で一体的に突出され、かつ軸
受け部側部材61に対して、内周面に所定の抜き角度勾
配θ2 (同様に、例えば、3°程度)を含んで、所定の
軸穴部内径a2 +Δa2 (同様に、例えば、3.6mm
φ程度)による軸穴部62が所定の軸穴部長さb2 −Δ
2 で一体的に形成されており、結果的には、前記軸部
側部材51と軸受け部側部材61との対向面間にΔb2
相当の間隙c2 ,前記軸部52の外周面と軸穴部62の
内周面間にΔa2 /2相当の間隙d2 が形成されること
になる。
【0004】しかして、これらの軸部52を突出させた
軸部側部材51と、軸穴部62を形成させた軸受け部側
部材61とは、プラスチック材料を用い、両者間を適当
な溶融樹脂の導入用ゲート流路で連通させることによ
り、図19,および図20に示す一組の板状にされた各
第1の成形金型71と、先端部が軸部52に対応して円
筒状にされた第2の成形金型(スライダー)81とによ
って、これらの全体を一体的に同時成形して構成する。
つまり、こゝでの前記一組からなる各第1の成形金型7
1は、その板厚を前記Δb2 相当の間隙c2 に対応さ
せ、かつ両者を突き合わせた状態で前記軸部52の外径
2 に対応する各半円弧状の切欠部72が形成されてお
り、また、第2の成形金型81は、その外周面を前記抜
き角度勾配θ2 に対応させ、かつ相互に突き合わせた状
態での各第1の成形金型71に当接させる端面側に前記
軸部52に相当する穴部82が形成されている。
【0005】従って、このように軸部側部材51と軸受
け部側部材61とを全一体的に同時成形して構成するプ
ラスチック一体成形型ヒンジ構造では、軸部側部材51
の軸部52と軸受け部側部材61の軸穴部62との間に
あって、Δa2 /2相当の間隙d2 が存在してはいるも
のゝ、こゝでの軸部52に対して軸穴部62が嵌合状態
で一体成形されていることから、当該一体成形後には、
これらの両者相互の組み上げ工程を経ることなしに、直
ちに軸部側部材51と軸受け部側部材61との相互のヒ
ンジ作用,つまり回動が可能になるもので、これらの軸
部側部材51と軸受け部側部材61とを各別に成形した
後に、あらためて当該軸部側部材51の軸部52に対
し、軸受け部側部材61の軸穴部62を嵌合して組み上
げる必要がないという利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成による従来の一体成形型ヒンジ構造の場合には、先に
も述べたように、軸部側部材51の軸部52と軸受け部
側部材61の軸穴部62との間に存在するΔa2 /2相
当の各間隙d2 ,つまり、2d2 による間隙のために、
これらの両者間にいわゆるガタツキを生じて高精度の嵌
合をなし得ないという不利がある。
【0007】そして、このような軸部52と軸穴部62
間のガタツキを解消するためには、第2の成形金型81
での穴部82を形成した円筒状端面,つまり、押し切り
部分の板厚を可及的に薄く形成すればよいのであるが、
当該第2の成形金型81における円筒状端面は、一体成
形の度毎に各第1の成形金型71に当接されるので、そ
の耐久性に難点があり、しかも、一方で耐久性を高める
ために、当該円筒状端面の板厚を厚くするときは、ガタ
ツキが一層大きくなるという矛盾点を有し、また、たと
え成形金型の耐久性を度外視したとしても、結果的にガ
タツキ自体を完全になくすことは、物理的,かつ実質的
に不可能なものであった。
【0008】この発明は、このような従来の問題点を解
消するためになされたもので、その目的とするところ
は、一体成形に適用する各成形金型の耐久性を損なわず
に、回動作動時における軸部側部材の軸部と軸受け部側
部材の軸穴部との間隙を解消,もしくは、可及的に小さ
くして、これらの両者における相互間のガタツキを回避
し得るようにした,この種のプラスチック一体成形型ヒ
ンジ構造を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、この発明に係るプラスチック一体成形型ヒンジ構
造は、所定外径による軸部を突出させ、かつ当該軸部の
外周面に所定角間隔位置で所要半径による複数の各凹部
を形成した軸部側部材と、前記軸部を可及的に狭くされ
た間隙で受け入れる所定内径による軸穴部を形成させ、
かつ当該軸穴部の少なくとも穴底部側に前記各凹部に対
応する角間隔位置で前記軸部の外周面に一致,もしく
は、ほゞ一致する所要半径による複数の各凸部を形成し
た軸受け部側部材とを有し、前記軸部を軸穴部に嵌合し
て受け入れると共に、前記各凹部に各凸部を対向させた
状態で、これらの軸部側部材と軸受け部側部材とを一体
成形して構成することを特徴とするものである。
【0010】
【作用】従って、この発明の一体成形型ヒンジ構造で
は、非回動作動位置において、軸部側部材の各凹部と軸
受け部側部材の各凸部とが所定の角度位置で対向され、
これらの各凹部の凹み相当分の間隙によってガタツキを
生ずるが、当該非回動作動位置から、これらの軸部側部
材と軸受け部側部材との相互を各凹部,各凸部間に与え
られている角度範囲内で回動作動させることにより、軸
部の外周面と各凸部の外表面とが相互に接して回動され
るために、こゝでのガタツキが解消されて円滑な作動を
行ない得る。
【0011】
【実施例】以下,この発明に係るプラスチック一体成形
型ヒンジ構造の実施例につき、図1,ないし図16を参
照して詳細に説明する。
【0012】図1および図2は、この発明の一実施例を
適用したプラスチック一体成形型ヒンジ構造,こゝで
は、軸部側部材における軸部での水平基準線上に配した
1つの凹部を基準にして、3箇所に各凹部を等角間隔
(120°づゝ)で振り分け、軸受け部側部材について
も同様に、同数の各凸部を等角間隔で振り分けたヒンジ
構造の概要構成を示す要部の正面図,および同上A−A
線部の縦断面図であり、図3,および図4は、当該プラ
スチック一体成形型ヒンジ構造を成形するための成形金
型における該当部の概要構成を示す斜視図,および同上
成形時の金型配置を示す説明図である。
【0013】また、図5,および図6は、同上ヒンジ構
造を水平(0°)位置で使用する場合の非回動作動状態
位置,および回動作動状態位置を各別に示すそれぞれに
側面説明図、図7,および図8は、同上ヒンジ構造を傾
斜(15°)位置で使用する場合の非回動作動状態位
置,および回動作動状態位置を各別に示すそれぞれに側
面説明図、図9,および図10は、同上ヒンジ構造を傾
斜(30°)位置で使用する場合の非回動作動状態位
置,および回動作動状態位置を各別に示すそれぞれに側
面説明図である。
【0014】さらに、図11,および図12は、他の実
施例での軸部側部材における軸部での水平基準線上に跨
った4箇所に各凹部を等角間隔(90°づゝ)で振り分
け、軸受け部側部材についてもまた、同様に、同数の各
凸部を等角間隔で振り分けて構成したヒンジ構造を水平
(0°)位置で使用する場合の非回動作動状態位置,お
よび回動作動状態位置を各別に示すそれぞれに側面説明
図、図13,および図14は、同上ヒンジ構造を傾斜
(30°)位置で使用する場合の非回動作動状態位置,
および回動作動状態位置を各別に示すそれぞれに側面説
明図であり、そしてまた、図15,および図16は、各
凹部と凸部とを不等角間隔で対応して配置させた他の一
例によるヒンジ構造を傾斜(15°)位置で使用する場
合の非回動作動状態位置,および回動作動状態位置を各
別に示すそれぞれに側面説明図である。
【0015】これらの図1および図2に示す各図の構成
において、一実施例によるプラスチック一体成形型ヒン
ジ構造は、次のように構成される。
【0016】すなわち、まず、軸部側部材11に対して
は、所定の軸部外径a1 による軸部12が所定の軸部長
さb1 で一体的に突出されると共に、当該軸部12の外
周面における所定の等角間隔位置,もしくは、ほゞ等角
間隔位置にあって、所定の半径による複数の各凹部,こ
の実施例の場合、軸部12での水平基準線上に配される
1つの凹部を基準にした各120°づゝの3箇所に各凹
部13を形成させてあり、また、軸受け部側部材21に
対しては、内周面に所定の抜き角度勾配θ1 を含んで、
所定の軸穴部内径a1 +Δa1 による軸穴部22が所定
の軸穴部長さb1 −Δb1 で一体的に形成されると共
に、当該軸穴部22の少なくとも穴底部側での前記各凹
部13に対応する等角間隔位置,もしくは、ほゞ等角間
隔位置にあって、前記各凹部13と同芯での所要半径,
こゝでは、前記軸部12の外周面に一致,もしくは、ほ
ゞ一致する所要半径による同数の各凸部23を厚さe1
で突出形成してあり、結果的に、前記軸部側部材11と
軸受け部側部材21との対向面間にΔb1 相当の間隙c
1 ,前記軸部12の外周面と軸穴部22の内周面間にΔ
1 /2相当の間隙d1 がそれぞれに形成され、かつま
た、図1に示す非回動作動位置,ひいては、一体成形位
置においてこそ、前記各凹部13と各凸部23とが対向
されて、当該各凹部13の凹み相当分の間隙fが生ずる
ものゝ、後述する回動作動位置では、前記軸部12の外
周面と各凸部23の表面とが一致,もしくは、ほゞ一致
されることになる。
【0017】しかして、こゝでもまた、これらの軸部1
2を突出させた軸部側部材11と、軸穴部22を形成さ
せた軸受け部側部材21とは、プラスチック材料を用い
て、両者間を適当な溶融樹脂の導入用ゲート流路で連通
させることにより、図3,および図4に示す一組の板状
にされた各第1の成形金型31と、先端部が軸部12に
対応して円筒状にされた第2の成形金型(スライダー)
41とによって全一体的に同時成形される。
【0018】つまり、こゝでの前記一組からなる各第1
の成形金型31に対しては、その板圧を前記Δb1 相当
部分の間隙c1 に対応させ、かつ両者を突き合わせた状
態で前記軸部12の外径a1 に対応する各半円弧状の切
欠部32がそれぞれに形成されている。
【0019】また、前記第2の成形金型41に対して
は、外周面を前記抜き角度勾配θ1 に対応させてあり、
かつ相互に突き合わせた状態での各第1の成形金型31
に当接させる端面側にあって、前記軸部12を形成させ
るための穴部42が形成されると共に、当該穴部42の
内周面での前記各凹部13に対応する等角間隔位置,も
しくは、ほゞ等角間隔位置に、その全長に亘って、当該
各凹部13を形成させるための各凸条43が凸設され、
かつ外周面での前記各凸部23に対応する等角間隔位
置,もしくは、ほゞ等角間隔位置に、端面から前記厚さ
1 に相当する長さで、当該各凸部23を形成させるた
めの各凹条44が凹設されている。そして、こゝでは、
当該各凸条43および各凹条44に対応する周壁部の厚
さを可及的に薄く,換言すると、前記各凹部13と各凸
部23との対向間隙を可及的に少なくするようにし、か
つそれ以外の周壁部の厚さを可及的に厚く形成させるこ
とで、当該端面側での十分な強度を確保している。
【0020】従って、このように軸部側部材11と軸受
け部側部材21とを全一体的に同時成形して構成される
一体成形型ヒンジ構造では、前記従来の場合と同様に、
軸部側部材11の軸部12と軸受け部側部材21の軸穴
部22との間にΔa1 /2相当の各間隙d1 ,ひいて
は、2d1 の間隙が存在しているが、一方で、当該軸部
12の外周面に対しては、各凹部13が前記条件による
態様でそれぞれに形成され、かつ当該軸穴部22の内周
面に対しては、各凸部23が前記条件による態様でそれ
ぞれに形成されており、結果的に、図1,ならびに、図
5に示す非回動作動位置では、これらの各凹部13と各
凸部23とが、所定の角度位置で対向されて当該各凹部
13の凹み相当分の間隙f,ひいては、軸部側部材11
と軸受け部側部材21との間にガタツキを生ずることに
なるのであるが、当該非回動作動位置から、これらの軸
部側部材11と軸受け部側部材21との相互の何れか一
方,こゝでは、軸部側部材11に対して軸受け部側部材
21を各凹部13,各凸部23の角度範囲内で、一旦,
回動作動させ始めると、その軸部12の外周面と軸穴部
22の各凸部23の外表面とが一致,もしくは、ほゞ一
致して相互に接するために、回動作動位置に達した時点
では、図6に示されているように、当該ガタツキが解消
されることになり、このようにして軸部側部材11と軸
受け部側部材21との相互のヒンジ作用,つまり回動作
用を円滑に行ない得るのである。
【0021】また、前記図5,および図6は、ヒンジ構
造を水平(0°)位置で使用する場合の非回動作動状態
位置,回動作動状態位置をそれぞれに示しているが、別
に、図7,および図8に示されているように、当該ヒン
ジ構造を傾斜(15°)位置で使用する場合と、図9,
および図10に示されているように、当該ヒンジ構造を
傾斜(30°)位置で使用する場合とのそれぞれにおい
ても、非回動作動位置から回動作動位置への回動作動に
際しては、前例と同様に、軸部12の外周面と軸穴部2
2の各凸部23の外表面とが一致,もしくは、ほゞ一致
して相互に接して回動されるために、その回動作用が円
滑に行なわれるほか、回動作動位置に達した時点では、
軸部12上での各凹部13の位置に対して、軸穴部22
上での各凸部23が一致して落ち込むために、当該回動
作動位置においては、節度的な作動感覚,つまり、いわ
ゆるクリック感が得られて回動作動の終了を知覚できる
と共に、併せて、その作動終了位置での軸部側部材11
に対する軸受け部側部材21の重力作用を含めた確保,
係止が可能になる。なお、こゝでの作動終了位置におい
ては、軸受け部側部材21に作用する重力のために、軸
部12の外周面下部と軸穴部22での一部の凸部23を
含む内周面下部との間に隙間を生ずることにはなるが、
当該作動終了位置,ひいては、使用位置で、軸受け部側
部材21に下方から上方への作用力が加えられない限
り、特に問題を生ずることはない。
【0022】さらに、図11,および図12は、この発
明の他の実施例を適用したヒンジ構造である。この図1
1,および図12に示す実施例の場合には、軸部側部材
11における軸部12での水平基準線上に跨った4箇所
に各凹部13を等角間隔(90°づゝ)で振り分け、軸
受け部側部材21についてもまた、同様に、同数の各凸
部23を等角間隔で振り分けて構成したものであり、こ
のように構成されるヒンジ構造を水平(0°)位置で使
用する場合には、前記図7,および図8,ならびに図
9,および図10の各場合と同様に、回動作動の円滑化
と、回動作動位置でのクリック感,および軸受け部側部
材21の確保,係止とがそれぞれ可能になる。そして、
図13,および図14に示されているように、こゝでの
他の実施例によるヒンジ構造を傾斜(30°)位置で使
用する場合には、前記図5,および図6の場合と同様
に、軸部側部材11と軸受け部側部材21との相互のガ
タツキが解消されてヒンジ作用,回動作用を円滑に行な
い得るのである。
【0023】そしてまた、図15,および図16は、こ
の発明のさらに他の実施例を適用したヒンジ構造であ
る。この図15,および図16に示す実施例の場合に
は、軸部側部材11における各凹部13と、軸受け部側
部材21における各凸部23とを不等角間隔で形成させ
たものであって、このように構成されるヒンジ構造を傾
斜(15°)位置で使用することによっても、前記該当
する各実施例の場合と同様に、回動作動位置でのクリッ
ク感と、作動位置での軸受け部側部材21の確保,係止
が得られるのである。
【0024】従って、このように、各凹部13と凸部2
3との個数,および角間隔を種々組み合わせて設定する
ことで、所要の作用,効果を任意かつ容易に達成できる
のである。
【0025】
【発明の効果】以上、実施例によって詳述したように、
この発明によれば、所定外径による軸部を突出させ、か
つ軸部の外周面に所定の角間隔位置で所要半径による複
数の各凹部を形成した軸部側部材と、軸部を所要の間隙
で受け入れる所定内径による軸穴部を形成させ、かつ軸
穴部の少なくとも穴底部側に各凹部に対応する所望の角
間隔位置で軸部の外周面に一致,もしくは、ほゞ一致す
る所要半径による複数の各凸部を形成した軸受け部側部
材とを設けると共に、軸部を軸穴部に嵌合して受け入
れ、かつ各凹部に各凸部を対向させた状態で、これらの
軸部側部材と軸受け部側部材とを一体成形して構成した
から、一体成形に適用する各金型の耐久性を損なわず
に、軸部側部材の各凹部と軸受け部側部材の各凸部とが
所定の角度位置で対向される非回動作動位置では、各凹
部の凹み相当分の間隙によってガタツキを生ずるが、こ
の非回動作動位置から、軸部側部材と軸受け部側部材と
の相互を各凹部,各凸部間の角度範囲内で回動作動させ
るときは、軸部の外周面と各凸部の外表面とが相互に接
して良好な精度によるヒンジ作用が可能になり、結果的
に回動作動時におけるガタツキが解消されて円滑な作動
を行なうことができ、かつ必要に応じて、回動作動位置
で所要のクリック感と、当該位置の確保とが得られるな
どの優れた特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を適用したプラスチック一
体成形型ヒンジ構造,この場合には、軸部側部材におけ
る軸部での水平基準線上に配した1つの凹部を基準にし
て、3箇所に各凹部を等角間隔(120°づゝ)で振り
分け、軸受け部側部材についてもまた、同様に、同数の
各凸部を等角間隔で振り分けたヒンジ構造の概要構成を
示す要部の正面図である。
【図2】同上図1におけるA−A線部の縦断面図であ
る。
【図3】同上一実施例によるプラスチック一体成形型ヒ
ンジ構造を成形するための成形金型における該当部の概
要構成を示す斜視図である。
【図4】同上成形時の金型配置を示す説明図である。
【図5】同上一実施例によるヒンジ構造を水平(0°)
位置で使用する場合の非回動作動状態位置を示す側面説
明図である。
【図6】同上水平(0°)位置での回動作動状態位置を
示す側面説明図である。
【図7】同上一実施例によるヒンジ構造を傾斜(15
°)位置で使用する場合の非回動作動状態位置を示す側
面説明図である。
【図8】同上傾斜(15°)位置での回動作動状態位置
を示す側面説明図である。
【図9】同上一実施例によるヒンジ構造を傾斜(30
°)位置で使用する場合の非回動作動状態位置を示す側
面説明図である。
【図10】同上傾斜(30°)位置での回動作動状態位
置を示す側面説明図である。
【図11】この発明の他の実施例を適用した軸部側部材
における軸部での水平基準線上に跨った4箇所に各凹部
を等角間隔(90°づゝ)で振り分け、軸受け部側部材
についてもまた、同様に、同数の各凸部を等角間隔で振
り分けて構成したヒンジ構造を水平(0°)位置で使用
する場合の非回動作動状態位置を示す側面説明図であ
る。
【図12】同上水平(0°)位置での回動作動状態位置
を示す側面説明図である。
【図13】同上他の実施例によるヒンジ構造を傾斜(3
0°)位置で使用する場合の非回動作動状態位置を示す
側面説明図である。
【図14】同上傾斜(30°)位置での回動作動状態位
置を示す側面説明図である。
【図15】この発明の他の一例による各凹部と凸部とを
不等角間隔で対応配置させて構成したヒンジ構造を傾斜
(15°)位置で使用する場合の非回動作動状態位置を
示す側面説明図である。
【図16】同上水平(15°)位置での回動作動状態位
置を示す側面説明図である。
【図17】従来例によるプラスチック一体成形型ヒンジ
構造の概要構成を示す要部の正面図である。
【図18】同上図17におけるB−B線部の断面図であ
る。
【図19】同上従来例によるプラスチック一体成形型ヒ
ンジ構造を成形するための成形金型における該当部の概
要構成を示す斜視図である。
【図20】同上成形時の金型配置を示す説明図である。
【符号の説明】
11 軸部側部材 12 軸部 13 凹部 21 軸受け部側部材 22 軸穴部 23 凸部 31 第1の成形金型 32 半円弧状切欠部 41 第2の成形金型 42 穴部 43 凸条 44 凹条

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定外径による軸部を突出させ、かつ当
    該軸部の外周面に所定角間隔位置で所要半径による複数
    の各凹部を形成した軸部側部材と、 前記軸部を可及的に狭くされた間隙で受け入れる所定内
    径による軸穴部を形成させ、かつ当該軸穴部の少なくと
    も穴底部側に前記各凹部に対応する角間隔位置で前記軸
    部の外周面に一致,もしくは、ほゞ一致する所要半径に
    よる複数の各凸部を形成した軸受け部側部材とを有し、 前記軸部を軸穴部に嵌合して受け入れると共に、前記各
    凹部に各凸部を対向させた状態で、これらの軸部側部材
    と軸受け部側部材とを一体成形して構成することを特徴
    とするプラスチック一体成形型ヒンジ構造。
JP18472492A 1992-06-19 1992-06-19 プラスチック一体成形型ヒンジ構造 Expired - Fee Related JP3162193B2 (ja)

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