JP3533031B2 - ボールスプラインユニットおよびボールスプラインユニットの外筒成形方法 - Google Patents

ボールスプラインユニットおよびボールスプラインユニットの外筒成形方法

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JP3533031B2
JP3533031B2 JP06169896A JP6169896A JP3533031B2 JP 3533031 B2 JP3533031 B2 JP 3533031B2 JP 06169896 A JP06169896 A JP 06169896A JP 6169896 A JP6169896 A JP 6169896A JP 3533031 B2 JP3533031 B2 JP 3533031B2
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ball rolling
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光明 本間
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    • F16C29/0695Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with the bearing body fully encircling the guide rail or track the bearing body encircles a guide rail or track of non-circular cross-section, e.g. with grooves or protrusions, i.e. the linear bearing is suited to transmit torque with balls
    • F16C29/0697Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with the bearing body fully encircling the guide rail or track the bearing body encircles a guide rail or track of non-circular cross-section, e.g. with grooves or protrusions, i.e. the linear bearing is suited to transmit torque with balls with polygonal guide rail or track

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプライン軸と外
筒の間にボールを介在させたボールスプラインユニット
およびその外筒成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のスプラインユニットは、
内周に複数の負荷ボール転動溝が設けられた円筒状の外
筒を備え、この外筒には、負荷ボール転動溝に対応する
複数の無負荷ボール通路が設けられている。外筒の両端
には、前記負荷ボール転動溝と無負荷ボール通路間を結
ぶ方向転換路を備えた側蓋が取り付けられている。ま
た、外筒内周には、負荷ボール転動溝内のボールの脱落
を防止するべく、負荷ボール転動溝に沿ってリテーナ部
が設けられている。
【0003】外筒内には、スプライン軸が往復移動自在
に挿通される。スプライン軸外周には、外筒に設けられ
た負荷ボール転動溝に対応する負荷ボール転動溝が設け
られ、これら負荷ボール転動溝間には多数個のボールが
介装されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のスプラインユニットにあっては、方向転換路の
曲率半径が小さいために、方向転換路にてボールのひっ
かかりが発生しやすい。方向転換路の曲率半径を大きく
すればよいが、そうするとスプラインユニットの寸法の
大型化につながる。
【0005】一方、従来から、高剛性を必要としないボ
ール支持部、側蓋および無負荷ボール通路については樹
脂成形品とし、低騒音化,低コスト化が図られてきた。
【0006】しかし、従来の上記した各樹脂成形部は外
筒とは別体成形品であり、それぞれ別途成形した後に組
立工程が必要であった。
【0007】そこで、ボール支持部等と外筒を一体成形
することにより組立工程を削減することが考えられる。
【0008】このような一体成形技術としては、たとえ
ばUSP4,128,279号に示されるような直線運
動ボールベアリングが知られている。
【0009】この直線運動ボールベアリングは、図9に
示すように、一部が切り欠かれた開断面形状の外筒10
1と、外筒101内に挿入される軸105と、から構成
されている。
【0010】この外筒101内周と軸105外周の間
に、軸方向に配列された多数のボール104が介装さ
れ、ボール104を介して、外筒101が軸105に沿
って直線運動するようになっている。ボール104は、
外筒101の円周方向に複数列設けられ、各ボール列
は、外筒101両端の方向転換路108および外筒10
1外周側に設けられた複数の無負荷ボール通路110を
通じて循環するようになっている。外筒101と軸10
5の間に介装される負荷域のボール104は、ボール列
の両側に軸方向に沿って延びるリテーナ部106によっ
て保持されている。
【0011】そして、前記リテーナ部106、方向転換
路108の内周部108a及び無負荷ボール通路110
が、インサート成形にて、外筒101と一体成形されて
いた。
【0012】しかしながら、上記した従来の直線運動ボ
ールベアリングの場合には、インサート成形する際に
は、図9(c)に示すように、たとえば、外筒101の外
周を第1の金型111に、外筒101の内周を第2の金
型112に密着させて、リテーナ部106及び無負荷ボ
ール通路110成形用のキャビティ106a,110a
を形成することになるが、外筒101の内外周を第1,
第2の金型111,112に正確に密接させることが困
難であり、接触面間に隙間ができてバリが発生するとい
う問題があった。
【0013】特に、外筒101内周と第2の金型112
との接触面間にバリが発生すると、負荷ボール転動面に
バリが発生することになり、バリを除去する必要があ
る。しかし、このようなリテーナ部106,106間の
奥に発生するバリを除去することは非常に困難であり、
事実上不可能である。
【0014】このようなバリが存在すると、ボール10
4の循環が悪くなるために送り精度が悪くなる。甚だし
い場合には、ボール104が詰まって機械が停止してし
まい、生産性に重大な影響を及ぼす。
【0015】本発明は上記した従来技術の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、ボ
ールスプラインユニットの寸法を大型化することなくボ
ールのスムーズな循環を可能とするボールスプラインユ
ニットを提供することにある。
【0016】また、外筒に形成する樹脂部の位置を正確
に設定して一体成形可能なボールスプラインユニットの
外筒成形方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、内周に複数の負荷ボール転動溝
が設けられた円筒状の外筒と、該外筒に設けられた前記
負荷ボール転動溝に対応する複数の無負荷ボール通路
と、外筒の両端に設けられ、前記負荷ボール転動溝と無
負荷ボール通路間を結ぶ方向転換路を備えた側蓋と、前
記負荷ボール転動溝に沿って設けられ負荷ボール転動溝
内のボールの脱落を防止するリテーナ部と、前記外筒内
に挿通され、外周に前記外筒に設けられた負荷ボール転
動溝に対応する負荷ボール転動溝が設けられたスプライ
ン軸と、前記外筒とスプライン軸の負荷ボール転動溝間
に介装され、前記方向転換路および無負荷ボール通路を
通って無限循環する多数のボールと、を備えたスプライ
ンユニットにおいて、前記多数のボールの各ボール間に
介装される多数の間座部と、該間座部間を連結する連結
部とを備えたボールチェインを設け、前記無負荷ボール
通路、リテーナ部およびボール方向転換路内周部の内、
少なくともいずれか一つを、前記負荷ボール転動溝を基
準にして外筒を金型内に配置するインサート成形によっ
て、外筒と一体成形したことを特徴とする。
【0018】このようにすれば、方向転換路において、
ボールはボールチェインに引っ張られて移動するので、
方向転換路の曲率半径が小さくてもスムーズに移動す
る。したがって、大型化することなくボールをスムーズ
に循環移動させることができる。
【0019】さらに、転動移行時にボール同士が衝突し
ないので、音の発生が低減される。また、無負荷ボール
通路の内周面にもぶつからないので、音の発生をさらに
低減することができる。
【0020】一方、外筒内周に設けた負荷ボール転動溝
を基準にして、無負荷ボール通路、ボール支持部および
ボール方向転換路内周部の内、少なくともいずれか一つ
をインサート成形により一体成形する。これにより、組
立て工程を削減することができる。
【0021】また、ボール方向転換路と負荷ボール転動
溝間、方向転換路と無負荷ボール転動溝間の継ぎ目に組
み付け誤差により段差が生じることがなく、ボールの循
環が円滑になり、また、騒音の発生も少なくなる。
【0022】そして、外筒を、負荷ボール転動溝を基準
にして金型内に位置決めするので、負荷ボール転動溝と
金型との間のバリの発生が防止できる。負荷ボール転動
溝にバリが発生するとバリの削除は不能であり、バリを
削除するためには外筒を壊さなければならなくなる。そ
のため、バリの発生を阻止することは極めて重要であ
る。
【0023】また、無負荷ボール通路、リテーナ部およ
びボール方向転換路に前記ボールチェインの連結部の収
容する溝を全周的に形成することにより、ボールチェイ
ンの振れ止めを図ることができる。
【0024】一方、ボールチェインと、各間座部によっ
て各ボールを保持可能に構成しておけば、外筒へのボー
ルの組み込み作業は、各ボールを一連に繋がった状態で
保持したボールチェインを差し込むだけでよい。
【0025】また、スプライン軸から外筒を抜いた際に
ボールはボールチェインによって保持されるので、リテ
ーナ部を省略してもよい。
【0026】ボールチェインは各ボールの間に所定の隙
間を設けて循環させればよく、ボールの脱落を防止する
保持機能は必ずしも必要ではない。このような保持機能
のないボールチェインを用いた場合には、スプライン軸
から外筒を抜いた際にボールを保持する必要があるの
で、外筒にリテーナ部を設けておくことが好ましい。も
っとも、外筒にボールを保持する必要がなければ、リテ
ーナ部を省略することができることはもちろんであ
る。。
【0027】また、上記構成において、無負荷ボール通
路、リテーナ部およびボール方向転換路にボールチェイ
ンを案内する案内部を設けた状態でも、ボールチェイン
を用いないでボールのみを組み付けて使用することが可
能である。すなわち、この外筒構成においては、ボール
をボールチェインに組み付けて装着する場合と、ボール
チェインに組み付けないでボールのみを装着する場合の
いずれにも用いることができる。
【0028】一方、外筒内周には、互いに隣合う一対の
負荷ボール転動溝を一組として円周方向に複数組の負荷
ボール転動溝組を設け、スプライン軸外周には、前記各
負荷ボール転動溝組を構成する一対の負荷ボール転動溝
間に位置する複数の角部の両側面に前記外筒に設けられ
た一対の負荷ボール転動溝に対応する一対の負荷ボール
転動溝を設け、一方、外筒内周に、前記複数の負荷ボー
ル転動溝組の間に、各負荷ボール溝に対応する複数の複
数の無負荷ボール通路を設けることが好適である。
【0029】このようにすれば、外筒の外径をより小さ
くできる。
【0030】また、外筒内周には、互いに隣合う一対の
負荷ボール転動溝を一組として円周方向に複数組の負荷
ボール転動溝組を設け、スプライン軸外周には、前記各
負荷ボール転動溝組を構成する一対の負荷ボール転動溝
間に位置する複数の角部両側面に前記外筒に設けられた
一対の負荷ボール転動溝に対応する一対の負荷ボール転
動溝を設け、一方、外筒外周部に、前記複数の負荷ボー
ル転動溝に対応する複数の無負荷ボール通路を設けるよ
うにしてもよい。
【0031】特に、外筒外周部に設けられた無負荷ボー
ル通路は、無負荷ボール通路を外筒内周とスプライン軸
外周の負荷ボール転動溝間に介在されるボールの各負荷
ボール転動溝との接触部を結ぶ接触角線方向に沿って設
けられたことを特徴とする。
【0032】このようにすれば、方向転換路の方向がボ
ールの転がり方向に一致するので、スムーズにボールが
転動移行する。
【0033】また、本発明の外筒成形方法は、外筒内周
には、互いに隣合う一対の負荷ボール転動溝を一組とし
て円周方向に複数組の負荷ボール転動溝組が設けられ、
前記外筒を互いに同心的に配置される第1金型と第2金
型との間に配置し、外筒内周側に位置するの前記第1金
型外周には、前記外筒に設けられた前記各負荷ボール転
動溝組の一対の負荷ボール転動溝に嵌合する外筒支持用
の支持凸部を複数設け、該第1金型に設けられた複数の
支持凸部によって、外筒を負荷ボール転動溝を基準にし
て第1,第2金型間で位置決め支持し、第1,第2金型
と外筒間に、無負荷ボール通路を構成する第1樹脂部形
成用のキャビティと、リテーナ部を構成する第2樹脂部
形成用のキャビティと、ボール方向転換路内周部形成用
のキャビティの3のキャビティの内の少なくとも一つの
キャビティを形成し、該キャビティ内に流動化した成形
材料を充填して外筒と一体成形したことを特徴とする。
【0034】このように外筒の各負荷ボール転動溝組の
一対の負荷ボール転動溝によって第1金型の支持凸部を
挟み込むように支持されるので、外筒に成形圧力が作用
しても、外筒は回転方向および中心軸に対して直交する
方向のいずれの方向にもがたつくことなく支持され、ボ
ール転動溝に成形材料が浸入ことがなくバリの発生が防
止される。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。
【0036】[実施の形態1]図1及び図2には本発明
の実施の形態1に係るボールスプラインユニットが示さ
れている。
【0037】このボールスプラインユニット1は、概
略、円筒状の外筒3と、外筒3の両端に設けられる一対
の側蓋5と、外筒3内周に多数のボール9を介して相対
的に摺動自在に嵌合されるスプライン軸8と、から構成
されている。
【0038】外筒3は、金属製の高剛性の円筒体で、そ
の内周に複数の負荷ボール転動溝2が設けられている。
負荷ボール転動溝2は、互いに隣合う一対の負荷ボール
転動溝2,2を一組として円周方向に複数組の負荷ボー
ル転動溝組2Aとして構成される。この実施例では、3
組の負荷ボール転動溝組2Aが、円周方向に等配されて
いる。
【0039】一方、スプライン軸8は、この外筒4内に
挿通され、外周に各負荷ボール転動溝2A組を構成する
一対の負荷ボール転動溝2,2間に位置する3つの角部
8aを有し、各角部8aの両側面に外筒4に設けられた
一対の負荷ボール転動溝2,2に対応する一対の負荷ボ
ール転動溝7,7が設けられている。そして、互いに対
向する6組の負荷ボール転動溝2,7間に配列された6
列のボール9が介装されており、各列のボール9には所
定の予圧が加えられている。
【0040】各負荷ボール9の負荷ボール転動溝2,7
との接触点を結ぶ接触角線Lは、ボール中心とスプライ
ン軸8の中心とを結ぶ半径方向線に対して所定角度αだ
け傾斜しており、この接触角αは、スプライン軸8の中
心と角部8aの中心とを結ぶ線に対して互いに線対称に
設定されている。
【0041】各負荷ボール転動溝2,7間に配列された
6列のボール9は、負荷ボール転動溝2の一端から、一
方の側蓋5に設けられた方向転換路19を通じて、負荷
ボール転動溝2と平行に設けられる無負荷ボール通路4
内に転動移行し、他方の側蓋5側に設けられた方向転換
路19を通じて再び負荷ボール転動溝2,7間に循環移
動する。ボール9は、負荷ボール転動溝2,7間の通
路,方向転換路19および無負荷ボール通路4の循環路
全周にわたって配列されるもので、ボールチェイン60
によって保持されている。
【0042】ボールチェイン60は、各ボール9間に介
在される間座部61と、各間座部61間を連結する連結
部62とを備えている。このボールチェイン60は両端
を連結せずに一部がきれた状態で装着されている。もっ
とも両端を連結して無端状としてもよい。
【0043】間座部61は、一側にスリット65が形成
された略U字形状の屈曲自在の間座板63と、隣接する
ボール9がそれぞれ着座する一対の保持ピース64とを
備えている。保持ピース64はU字状の間座板63の左
右脚部に設けられ、各保持ピース64には球冠状の凹部
64aを備え、ボール9を保持することが可能な構成と
なっている。
【0044】一方、連結部62は各間座部61の両側を
連結する帯状部材によって構成されている。もっとも、
各間座部61の一側のみを連結する構成としてもよい。
【0045】ボールチェイン60は、間座部61のスリ
ット65の部位で屈曲する。方向転換路19におけるボ
ールチェイン60の屈曲方向は、U字状の間座板63の
底部側を内側にしてスリット65が開く方向に曲がって
循環する構造となっている。スリット65の幅は、図1
(b),(d)に示すように、方向転換路19の曲率半径等
に応じて適宜選択され得る。
【0046】このようにボールチェイン60によってボ
ール9を保持すれば、方向転換路19において、ボール
9はボールチェイン60に引っ張られて移動するので、
方向転換路19の曲率半径が小さくてもスムーズに移動
する。したがって、大型化することなくボール9をスム
ーズに循環移動させることができる。
【0047】特に、この実施の形態では、各間座部61
にスリット65を設けて開きやすい構成としたので、方
向転換路19の曲率半径をより小さくできる。
【0048】外筒3の各負荷ボール転動溝組2Aの負荷
ボール転動溝2,2は、図3(a)に示すように、断面U
字状の第1U字溝10の両端部に設けられている。もっ
とも、U字溝に限定されず、一対の円弧溝によって構成
してもよい。
【0049】また、外筒3の内周の上記第1U字溝10
の間には、無負荷ボール通路4が形成される第2U字溝
11が設けられている。この第2U字溝11には、外筒
3の長さ方向全長にわたって延びる第1樹脂部12が一
体的に嵌合される。この第1樹脂部12は、厚肉の略断
面円弧形状で、厚さ方向に外径端部から半分程度が第2
U字溝11に一体的に嵌合し、内径端部が外筒3の内周
よりも内側に突出している。
【0050】そして、この第1樹脂部12に無負荷ボー
ル通路4が形成されている。この無負荷ボール通路4
は、ボール9よりも若干大径の円形の貫通穴によって構
成され、その中心位置がほぼ外筒3の内径と一致するよ
うに構成される。
【0051】また、第1樹脂部12の内径端部の円周方
向側縁6aは、隣接する第1U字溝10側に突出してい
る。
【0052】外筒3の外周には、その中央部において、
全周にわたって延びる潤滑剤を供給するための潤滑剤案
内溝13が設けられ、この潤滑剤案内溝13と前記内周
側の第2U字溝11とが、第1連通孔14を介して連通
しており、さらに、第1樹脂部12に、前記第1連通孔
14と、各無負荷ボール通路4間を連通する第2連通孔
15が設けられている。また、外筒3の外周には、軸方
向に延びるキー溝3aが形成されている。
【0053】前記第1U字溝10には、ボール9を保持
する第2樹脂部16が設けられている。この第2樹脂部
16の円周方向側縁と上記第1樹脂部12の円周方向側
縁とは、ボール9の直径よりも小さい距離でもって互い
に対向しており、ボール9の脱落を防止するリテーナ部
6a,6bを構成している。
【0054】第1樹脂部12と第2樹脂部16とは、図
3(b)に示すように、外筒3の両端面に接合される環
状の第3樹脂部18において一体的に接続されている。
【0055】第3樹脂部18の端面には、直線状に延び
る負荷ボール転動溝2の端部および無負荷ボール通路4
の端部が開口しており、負荷ボール転動溝2と無負荷ボ
ール通路4間には、円弧状の方向転換路内周部19aが
設けられている。
【0056】一方、図4に示すように、外筒3の端面に
取り付けられる側蓋5は環状部材で、前記第3樹脂部1
8の環状の端面に突き合わされる環状の端面を有し、こ
の端面に方向転換路外周部19bを構成する円弧溝が、
第3樹脂部18端面に形成された6箇所の方向転換路内
周部19aに対応して凹設されている。
【0057】また、この側蓋5の外径端部には、前記外
筒3側の第3樹脂部18の外周面に嵌合する環状壁22
が設けられ、環状壁22の内周に、前記第3樹脂部18
外周に設けられた係止溝21に係止する係止突起23が
設けられている。環状壁22の端面は外筒3の端面に当
接する。
【0058】上記した無負荷ボール通路4、リテーナ部
6a,6bおよびボール方向転換路19の内周部19a
および外周部19bには、ボールチェイン60を案内す
るための案内部としての案内溝66が設けられている。
この案内溝66はボールチェイン60の連結部62およ
び保持板63の一側縁が収容されるように全周的に形成
されており、ボール転動中のボールチェイン60の振れ
止めを図っている。
【0059】すなわち、第1樹脂部12の無負荷ボール
通路4の内周面と、リテーナ部を構成する第1樹脂部1
2および第2樹脂部16の互いに対向する円周方向側縁
部12a,16aに、案内溝66が直線的に形成され、
さらに、方向転換路内周部19aと、側蓋5に形成され
る方向転換路外周部19bには、円弧状の案内溝66が
形成されている。
【0060】なお、スプライン軸8から外筒3を抜いて
もボールはボールチェイン60によって保持されるの
で、上記リテーナ部6a,6bは必ずしも必要ではな
い。ただ、リテーナ部6a,6bを設けておけば、図3
(c)に示すように、ボールチェイン60を使用しないで
ボール9のみを装着する場合にも対応することができ、
一つの外筒3を、ボールチェインタイプとボールのみの
タイプの両仕様に兼用でき有利である。特にボールのみ
を装着した場合には、上記ボールチェイン60用の案内
溝66をグリース等の潤滑材供給用等に用いることもで
きる。
【0061】また、リテーナ部6a,6bを省略する場
合でも、ボールチェイン60の振れ止めを図る目的でボ
ールチェインの案内部を設けることが好ましい。この場
合には、たとえば図3(d)に示すように、ボールチェイ
ン60の連結部62および間座板63の一側面を案内す
る案内壁66aによって構成することができる。また、
図3(e)に示すように、案内壁66bを段付き形状とし
てもよい。
【0062】上記した無負荷ボール通路を構成する第1
樹脂部12、リテーナ部6を構成する第1樹脂部12お
よび第2樹脂部17、さらに転動体方向転換路内周部1
9aを構成する第3樹脂部18が、すべて、外筒3を金
型内に配置したインサート成形によって、外筒3と一体
成形されている。
【0063】図5には、インサート成形時の、外筒3と
金型との嵌合状態を示している。
【0064】外筒3のインサート成形は、外筒3を負荷
ボール転動溝2を基準にして互いに同心的に配置される
第1金型40と第2金型41との間に配置し、無負荷ボ
ール通路4を構成する第1樹脂部12形成用のキャビテ
ィ12a、リテーナ部を構成する第2樹脂部16形成用
のキャビティ16a、ボール方向転換路内周部19a成
形用のキャビティ19c、さらに第3樹脂部18形成用
のキャビティ18aを構成し、各キャビティ12a,1
6a,18a,19cに樹脂材料を射出充填して、第1
樹脂部12,第2樹脂部16,第3樹脂部18及び方向
転換路内周部19aを成形する。
【0065】すなわち、第1金型40には、外筒3の各
負荷ボール転動溝2に嵌合する外筒支持用の支持凸部4
2が設けられている。この支持凸部42は円弧状断面の
負荷ボール転動溝2の内周形状に対応する円弧状断面を
有し、負荷ボール転動溝2に密に嵌合する。また、第1
金型40と第2金型41間には、第1樹脂部成形用のキ
ャビティ12a内に挿入されて無負荷ボール通路4を成
形するためのコア43が設けられている。
【0066】そして、前記支持凸部42とコア43に
は、ボールチェイン60の連結部62および保持板63
の側縁を収納する溝66に対応する凸条42a,43a
が形成されており、溝66についても一体成形するよう
になっている。
【0067】このように、外筒3を、負荷ボール転動溝
2を基準にして第1,第2金型40,41内に位置決め
するので、負荷ボール転動溝2と第1金型40との間の
バリの発生が防止できる。特に、本実施例では、ボール
転動溝組2Aは基本的に3箇所であり、外筒3は第1金
型40によって3点で位置決めされることになる。しか
もアンギュラコンタクト構造となるので、回転方向の位
置決めがなされ、第1金型40に対して外筒3が正確に
位置決めされる。
【0068】また、インサート成形するべき外筒3外周
の研削を、負荷転ボール転動溝2を基準にして行えば、
金型内に挿入した外筒3外周と第2金型41との接触面
間の隙間を可及的に小さく設定することができ、外周側
のバリの発生も防止することができる。
【0069】ここで、バリを防止するためには、外筒3
と金型40の支持凸部42との接触面が完全に密着して
いる必要はなく、隙間が開いていても、成形材料の浸入
を阻止できる程度の大きさであればよい。本発明のよう
に、負荷ボール転動溝2を基準にし外周を研削仕上げ
し、この負荷ボール転動溝2を基準にして外筒3を金型
内に配置するようにすれば、外周側の隙間を成形材料の
流入を阻止できる程度の僅少な一定の大きさに設定でき
る。また、外筒3の外周側だけでなく、内周側の負荷ボ
ール転動溝2と第1金型40間にも、成形材料の流入を
阻止できる程度の僅少な一定の大きさに設定することが
できる。負荷ボール転動溝2も研削仕上げするので、金
型と負荷ボール転動溝2とがある程度の隙間内で接触す
る。
【0070】このように、第1,第2金型40,41と
外筒3の内外周間に僅少な隙間を設ければ、外筒3の装
着が容易となり、しかもバリの発生を阻止することがで
きる。
【0071】上記したように、外筒3内周に設けた負荷
ボール転動溝2を基準にして、無負荷ボール通路4、リ
テーナ部6および方向転換路内周部19aのすべてをイ
ンサート成形により一体成形したので、組立は、側蓋5
を組み付けるだけでよく、これにより、組立て工程を大
幅に削減することができる。
【0072】また、方向転換路19と負荷ボール転動溝
6間、方向転換路19と無負荷ボール通路4間の継ぎ目
に組み付け誤差により段差が生じることがなく、ボール
の循環が円滑になり、また、騒音の発生も少なくなる。
【0073】本実施例では、無負荷ボール通路4、リテ
ーナ部6および方向転換路内周部19aのすべてをイン
サート成形により外筒と一体成形したが、少なくとも1
つをインサート成形するようにしてもよい。
【0074】図6には、上記実施の形態に使用するボー
ルチェインの変形例を示している。
【0075】図6(a),(b)は、間座部61両側の連結
部62の内、間座部62のスリット65と同一側の連結
部62にスリット67を設けたものである。このように
すれば、図6(c)に示すように、方向転換路において、
間座部61のスリット65と共に連結部62のスリット
67が開くので、方向転換路の曲率半径をより小さくす
ることができる。
【0076】もちろん、図6(d)に示すように、スリッ
ト65,67側を方向転換路の内側にくるように配置す
ることも可能である。
【0077】図6(e)は、ボールチェイン60の間座部
61のスリット65と反対側の側縁に切欠き68を設け
て、さらに変形しやすくした例である。
【0078】図6(f)は、間座部61にスリット65を
設けないで、間座部61間を連結するボール両側の連結
部62のうち一方の連結部62にスリット69を設けて
屈曲可能とした例である。
【0079】次に本発明の他の実施の形態について説明
する。
【0080】以下の各実施の形態の説明では、実施形態
1との相違点について説明するものとし、実施の形態1
と同一の構成部分については、同一の符号を付してその
説明を省略する。
【0081】[実施の形態2]図7には、本発明の実施
の形態2を示している。
【0082】この実施の形態2は、無負荷ボール通路を
外筒外周部に設けた例である。
【0083】この例では、無負荷ボール通路4が外筒3
外周側に設けられている点で実施の形態1と異なる。す
なわち、外筒3外周に、第2U字溝51が設けられ、こ
の第2U字溝51を埋めるように一体成形された第2樹
脂部51に無負荷ボール通路4が形成されている。
【0084】この場合のボールチェインの構成は、ボー
ル9間に介装された一対の間座部としての保持ピース7
1,71と、各保持ピース71の両側を連結する帯状連
結部72とによって構成され、帯状連結部72は全体と
して帯状の形態となっている。そして、方向転換路19
においては、両側の帯状連結部72を含む面を曲げて方
向転換させている。
【0085】この実施の形態では、間座部としての保持
ピース71にスリットが設けられていない点で、スリッ
ト65を設けた実施の形態1のボールチェイン60より
も安定してボールを案内できる。実施の形態1では、無
負荷ボール通路を外筒内周に設ける関係で、方向転換さ
せるためには、循環軌道の外側との周長の差が大きくな
るために、外側に一対の保持ピース64間にスリット6
5を形成している。
【0086】特に、プライン軸8が高速回転する場合に
は、ボールに加わる遠心力が大きくなるが、実施の形態
1の場合には、ボールチェイン60の循環方向が遠心力
が作用方向と直交する方向であり、遠心力によってボー
ルチェイン60が変形すると案内溝との摩擦が大きくな
って円滑な循環が阻害されるおそれがある。
【0087】これに対してこの実施の形態によれば、ボ
ールの両側が帯状連結部72で連結されており、さらに
ボールチェイン70の循環方向が、実施の形態1に比べ
て遠心力の作用方向に近いので、遠心力によるボールチ
ェイン70の変形もボールチェイン70の循環方向に近
いために、遠心力による影響が少なくない。
【0088】[実施の形態3]図8は、本発明の実施の
形態3を示している。
【0089】この実施の形態3は、上記実施の形態2と
同様に外筒3の外周側に無負荷ボール通路4を形成した
もので、特に、外筒3外周部に設けられた無負荷ボール
通路4を、外筒3内周とスプライン軸8外周の負荷ボー
ル転動溝2,7間に介在されるボール9の各負荷ボール
転動溝2,7との接触部を結ぶ接触線L方向に沿って設
けられている。
【0090】このようにすれば、方向転換路19の方向
がボールの転がり方向に一致するので、スムーズにボー
ル9が転動移行する。
【0091】外筒3外周には第2U字溝51が設けら
れ、この第2U字溝51を埋めるように一体成形された
第2樹脂部51に無負荷ボール通路4が形成されてい
る。このように無負荷ボール通路4が外周側に形成され
るので、ボール外筒3内周に設けられる第1樹脂部12
が設けられる部分には、実施の形態1のように凹部が形
成されておらず、第1樹脂部12は均一肉厚の円弧形状
に成形されている。
【0092】また、ボールチェイン70も、実施の形態
2と同様に、ボール9間に介装される間座部としての保
持ピース71と、各保持ピース71の両側を連結する連
結部72によって連結したもので、連結部72は全体と
して帯状の形態となっている。そして、方向転換路19
においては、両側の帯状連結部72を含む面を曲げて方
向転換させるようになっている。
【0093】この実施の形態3では、ボールチェイン7
0の循環方向が、実施の形態2に比べてさらに遠心力の
作用方向に近いので、遠心力による影響が実施の形態2
以上に少なくなり円滑に循環する。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多数のボールをボールチェインによって保持したので、
方向転換路の曲率半径が小さくてもスムーズに移動す
る。したがって、外筒の外径を大型化することなくボー
ルをスムーズに循環移動させることができる。
【0095】また、転動移行時にボール同士が衝突しな
いし、無負荷ボール通路の内周面にもぶつからないの
で、音の発生を低減することができ、静粛性を高めるこ
とができる。
【0096】さらに、外筒内周に設けた負荷ボール転動
溝を基準にして、無負荷ボール通路、ボール支持部およ
びボール方向転換路内周部の内、少なくともいずれか一
つをインサート成形により一体成形しているので、組立
工程を削減できると共に、ボール方向転換路と負荷ボー
ル転動溝間、方向転換路と無負荷ボール転動溝間の継ぎ
目に組み付け誤差により段差が生じることがなく、ボー
ルの循環が円滑になり、ボールチェインによる案内と相
挨ってボールのスムーズな循環移動が可能となる。
【0097】また、外筒を負荷ボール転動溝を基準にし
て金型内に位置決めして成形するので、負荷ボール転動
溝と金型との間のバリの発生も防止できる。
【0098】また、無負荷ボール通路、リテーナ部およ
びボール方向転換路に前記ボールチェインの連結部の収
容する溝を全周的に形成することにより、ボールチェイ
ンの振れ止めを図ることができる。
【0099】また、ボールチェインがボールを保持する
機能を有していれば、外筒へのボールの組み込みは、多
数のボールを一連に繋がった状態で差し込むだけでよ
く、組み込み作業が容易となる。
【0100】一方、外筒内周に、前記複数の負荷ボール
転動溝組の間に、各負荷ボール溝に対応する複数の複数
の無負荷ボール通路を設ければ、外筒の外径をより小さ
くできる。
【0101】また、外筒外周部に前記複数の負荷ボール
転動溝に対応する複数の無負荷ボール通路を設け、無負
荷ボール通路をボールの接触方向に沿って設ければ、方
向転換路の方向がボールの転がり方向に一致するので、
スムーズにボールが転動移行する。
【0102】さらに、本発明の外筒成形方法によれば、
外筒のボール接触構造を利用して、外筒の各負荷ボール
転動溝組の一対の負荷ボール転動溝によって第1金型の
支持凸部を挟み込むように支持するようにしたので、外
筒に成形圧力が作用しても、外筒は回転方向および中心
軸に対して直交する方向のいずれの方向にもがたつくこ
となく支持され、ボール転動溝に成形材料が浸入ことが
なくバリの発生を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の実施の形態1に係るボール
スプラインユニットの縦断面図、同図(b)〜(e)はボー
ルチェインを示す図である。
【図2】図2(a)は図1のボールスプラインユニット
の一部破断正面図、同図(b)は同図(a)の半断面側面
図である。
【図3】図3(a)は図1のボールスプラインユニットの
外筒の断面図、同図(b)は外筒の端面図、同図(c)はボ
ールチェインを用いない場合のボール転動溝部の部分断
面図、同図(d),(e)はボールチェインの触れ止めのみ
案内部を設けたボール転動溝部の部分断面図である。
【図4】図4(a)は側蓋の縦断面図、同図(b)は側蓋の
裏面図、同図(c),(d)は外筒と側蓋の係合状態を示す
図である。
【図5】図5(a),(b)は本発明の外筒成形方法の一形
態を示す図である。
【図6】図6(a)〜(f)は図1のボールチェインの変形
例を示す図である。
【図7】図7(a)は本発明の実施の形態2のボールスプ
ラインユニットの縦断面図、同図(b)〜(d)はボールチ
ェインを示す図である。
【図8】図8(a)は本発明の実施の形態3のボールスプ
ラインユニットの断面図、同図(b)〜(d)はボールチェ
インを示す図である。
【図9】図9は従来の直線運動ベアリングを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ボールスプラインユニット 2 負荷ボール転動溝(外筒側) 3 外筒 4 無負荷ボール通路 5 側蓋 6a 第1樹脂部端縁(リテーナ部) 6b 第2樹脂部端縁(リテーナ部) 7 ボール転動溝(スプライン軸側) 8 スプライン軸 8a 角部 9 ボール(転動体) 10 第1U字溝 11 第2U字溝 12 第2樹脂部 18 第3樹脂部 19a 方向転換路内周部 19b 方向転換路外周部 60 ボールチェイン 61 ボール保持部 62 連結部 63 保持板 63a 保持穴 64 保持ピース 65 スリット 66 溝 70 ボールチェイン 71 保持ピース 72 連結部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−97518(JP,A) 特開 昭54−76745(JP,A) 特開 昭58−24618(JP,A) 特開 平1−112022(JP,A) 特開 昭53−56449(JP,A) 特開 平5−196037(JP,A) 実開 昭63−123824(JP,U) 実開 昭64−14403(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 29/00 - 29/06 F16C 33/37 - 33/64 F16H 25/12

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内周に複数の負荷ボール転動溝が設けられ
    た外筒と、 該外筒に設けられた前記負荷ボール転動溝に対応する複
    数の無負荷ボール通路と、 外筒の両端に設けられ、前記負荷ボール転動溝と無負荷
    ボール通路間を結ぶ方向転換路を備えた側蓋と、 前記負荷ボール転動溝に沿って設けられ負荷ボール転動
    溝内のボールの脱落を防止するリテーナ部と、 前記外筒内に挿通され、外周に前記外筒に設けられた負
    荷ボール転動溝に対応する負荷ボール転動溝が設けられ
    たスプライン軸と、 前記外筒とスプライン軸の負荷ボール転動溝間に介装さ
    れ、前記方向転換路および無負荷ボール通路を通って無
    限循環する多数のボールと、を備えたスプラインユニッ
    トにおいて、 前記多数のボールの各ボール間に介装される多数の間座
    部と、該間座部間を連結する連結部とを備えたボールチ
    ェインを設け、 前記無負荷ボール通路、リテーナ部およびボール方向転
    換路内周部の内、少なくともいずれか一つを、前記負荷
    ボール転動溝を基準にして外筒を金型内に配置するイン
    サート成形によって、外筒と一体成形したことを特徴と
    するボールスプラインユニット。
  2. 【請求項2】無負荷ボール通路、リテーナ部およびボー
    ル方向転換路に前記ボールチェインを案内する案内部が
    設けられていることを特徴とする請求項1に記載のボー
    ルスプラインユニット。
  3. 【請求項3】内周に複数の負荷ボール転動溝が設けられ
    た外筒と、 該外筒に設けられた前記負荷ボール転動溝に対応する複
    数の無負荷ボール通路と、 外筒の両端に設けられ、前記負荷ボール転動溝と無負荷
    ボール通路間を結ぶ方向転換路を備えた側蓋と、 前記外筒内に挿通され、外周に前記外筒に設けられた負
    荷ボール転動溝に対応する負荷ボール転動溝が設けられ
    たスプライン軸と、 前記外筒とスプライン軸の負荷ボール転動溝間に介装さ
    れ、前記方向転換路および無負荷ボール通路を通って無
    限循環する多数のボールと、を備えたスプラインユニッ
    トにおいて、 前記多数のボールの各ボール間に介装される多数の間座
    部と、該間座部間を連結する連結部とを備えたボールチ
    ェインを設け、 前記無負荷ボール通路とボール方向転換路内周部の内、
    少なくともいずれか一つを、前記負荷ボール転動溝を基
    準にして外筒を金型内に配置するインサート成形によっ
    て、外筒と一体成形したことを特徴とするボールスプラ
    インユニット。
  4. 【請求項4】無負荷ボール通路およびボール方向転換路
    に前記ボールチェインを案内する案内部が設けられてい
    ることを特徴とする請求項3に記載のボールスプライン
    ユニット。
  5. 【請求項5】ボールチェインは、ボール間の間座部によ
    って各ボールを保持する構成となっている請求項1,
    2,3または4に記載のボールスプラインユニット。
  6. 【請求項6】内周に複数の負荷ボール転動溝が設けられ
    た外筒と、 該外筒に設けられた前記負荷ボール転動溝に対応する複
    数の無負荷ボール通路と、 外筒の両端に設けられ、前記負荷ボール転動溝と無負荷
    ボール通路間を結ぶ方向転換路を備えた側蓋と、 前記負荷ボール転動溝に沿って設けられ負荷ボール転動
    溝内のボールの脱落を防止するリテーナ部と、 前記外筒内に挿通され、外周に前記外筒に設けられた負
    荷ボール転動溝に対応する負荷ボール転動溝が設けられ
    たスプライン軸と、 前記外筒とスプライン軸の負荷ボール転動溝間に介装さ
    れ、前記方向転換路および無負荷ボール通路を通って無
    限循環する多数のボールと、を備えたスプラインユニッ
    トにおいて、 前記無負荷ボール通路、リテーナ部およびボール方向転
    換路内周部の内、少なくともいずれか一つを、前記負荷
    ボール転動溝を基準にして外筒を金型内に配置するイン
    サート成形によって外筒と一体成形すると共に、前記無
    負荷ボール通路、リテーナ部およびボール方向転換路に
    は、前記多数のボールを連鎖するボールチェインを案内
    するための案内部を設け、 前記多数のボールをボールチェインを用いないでボール
    のみを装着したことを特徴とするボールスプラインユニ
    ット。
  7. 【請求項7】外筒内周には、互いに隣合う一対の負荷ボ
    ール転動溝を一組として円周方向に複数組の負荷ボール
    転動溝組が設けられ、 スプライン軸外周には、前記各負荷ボール転動溝組を構
    成する一対の負荷ボール転動溝間に位置する複数の角部
    を有し、該角部の両側面に前記外筒に設けられた一対の
    負荷ボール転動溝に対応する一対の負荷ボール転動溝が
    設けられ、 一方、外筒内周に、前記複数の負荷ボール転動溝組の間
    に、各負荷ボール溝に対応する複数の複数の無負荷ボー
    ル通路が設けられたことを特徴とする請求項1,2,
    3,4,5または6に記載のボールスプラインユニッ
    ト。
  8. 【請求項8】外筒内周には、互いに隣合う一対の負荷ボ
    ール転動溝を一組として円周方向に複数組の負荷ボール
    転動溝組が設けられ、 スプライン軸外周には、前記各負荷ボール転動溝組を構
    成する一対の負荷ボール転動溝間に位置する複数の角部
    を有し、該角部の両側面に前記外筒に設けられた一対の
    負荷ボール転動溝に対応する一対の負荷ボール転動溝が
    設けられ、 一方、外筒外周部に、前記複数の負荷ボール転動溝に対
    応する複数の無負荷ボール通路が設けられたことを特徴
    とする請求項1,2,3,4,5または6に記載のボー
    ルスプラインユニット。
  9. 【請求項9】外筒外周部に設けられた無負荷ボール通路
    は、無負荷ボール通路を外筒内周とスプライン軸外周の
    負荷ボール転動溝間に介在されるボールの各負荷ボール
    転動溝との接触部を結ぶ接触角線方向に沿って設けられ
    た請求項8に記載のボールスプラインユニット。
  10. 【請求項10】外筒内周には、互いに隣合う一対の負荷
    ボール転動溝を一組として円周方向に複数組の負荷ボー
    ル転動溝組が設けられ、 前記外筒を互いに同心的に配置される第1金型と第2金
    型との間に配置し、外筒内周側に位置する前記第1金型
    外周には、前記外筒に設けられた前記各負荷ボール転動
    溝組の一対の負荷ボール転動溝に嵌合する外筒支持用の
    支持凸部を複数設け、 該第1金型に設けられた複数の支持凸部によって、外筒
    を負荷ボール転動溝を基準にして第1,第2金型間で位
    置決め支持し、第1,第2金型と外筒間に、無負荷ボー
    ル通路を構成する第1樹脂部形成用のキャビティと、リ
    テーナ部を構成する第2樹脂部形成用のキャビティと、
    ボール方向転換路内周部形成用のキャビティの3のキャ
    ビティの内の少なくとも一つのキャビティを形成し、該
    キャビティ内に流動化した成形材料を充填して外筒と一
    体成形したことを特徴とするスプラインユニットの外筒
    成形方法。
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