JP2002112848A - リクライニング装置 - Google Patents

リクライニング装置

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JP2002112848A
JP2002112848A JP2000307044A JP2000307044A JP2002112848A JP 2002112848 A JP2002112848 A JP 2002112848A JP 2000307044 A JP2000307044 A JP 2000307044A JP 2000307044 A JP2000307044 A JP 2000307044A JP 2002112848 A JP2002112848 A JP 2002112848A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯車機構内の外歯と内歯の噛み合い部分の隙
間を小さく抑えると共に製造コストを低減できるリクラ
イニング装置を提供すること。 【解決手段】 シートクッションに固定され、シートバ
ックの傾動中心位置の周囲には複数の嵌合穴11が穿設
されたロアアーム10と、シートバックに固定され、シ
ートバックの傾動中心位置の周囲には複数の嵌合穴21
が穿設されたアッパアーム20と、外周面には外歯31
bが形成され、側面の複数の突起31aがロアアーム1
0の嵌合穴11に嵌合した略円板状の外歯歯車31と、
該外歯歯車31の外歯31bに噛み合う該外歯31bよ
りも歯数が多い内歯32bが刻設され、側面の複数の突
起32aがアッパアーム20の嵌合穴21に嵌合した内
歯歯車32と、外歯歯車31に同軸的に且つ回転自在に
嵌合すると共に、外歯歯車31及び内歯歯車32の何れ
か一方を他方の歯車軸を中心に公転させる回転シャフト
33とから構成し、回転シャフト33を回転させること
により、シートバックの傾斜角を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両等において用い
られるリクライニング装置に関し、更に詳しくは、シー
トバックの傾斜角を無段階に調整するリクライニング装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のリクライニング装置は、
シートクッションに固定されるロアアームに、ハーフブ
ロー成形(エンボス成形)により外歯を形成し、シート
バックに固定されるアッパアームに、外歯よりも歯数の
多い内歯をハーフブロー加工により形成し、回転シャフ
トの同心部をロアアームに回転自在に嵌合すると共に、
回転シャフトの偏心部をアッパアームに回転自在に嵌合
させたもので、回転シャフトを回転操作することによ
り、アッパアームを傾動できる。このリクライニング装
置では、歯車機構を構成する外歯と内歯の双方をハーフ
ブロー成形により形成することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記歯車機構内の外歯
と内歯の噛み合い部分の隙間は、自動車の走行時の異音
発生の原因にもなるため、この隙間を小さくする必要が
ある。このためには、外歯と内歯を高精度に成形しなけ
ればならないが、外歯と内歯の双方をハーフブロー成形
で高精度に成形しようとすると、精度の確保が容易でな
いだけでなく、コストもかかる。
【0004】本発明は、上記問題を解消するためになさ
れたものであり、その課題は、歯車機構内の外歯と内歯
の噛み合い部分の隙間を小さく抑えると共に製造コスト
を低減できるリクライニング装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決する本
発明の内、請求項1記載の発明は、シートクッション又
はシートバックの何れか一方に固定され、シートバック
の傾動中心位置の周囲には複数の嵌合穴が穿設された第
1アームと、シートクッション又はシートバックの他方
に固定され、シートバックの傾動中心位置の周囲には複
数の嵌合穴が穿設された第2アームと、外周面には外歯
が形成され、側面の複数の突起が前記第1アームの嵌合
穴に嵌合した略円板状の外歯歯車と、該外歯歯車の外歯
に噛み合う該外歯よりも歯数が多い内歯が刻設され、側
面の複数の突起が前記第2アームの嵌合穴に嵌合した内
歯歯車と、前記外歯歯車に同軸的に且つ回転自在に嵌合
すると共に、前記外歯歯車及び前記内歯歯車の何れか一
方を他方の歯車軸を中心に公転させる回転シャフトと、
を有し、前記回転シャフトを回転させることにより、前
記第1アームと前記第2アームとの開き角を変化させ、
シートバックの傾斜角を調整することを特徴とするもの
である。
【0006】この発明においては、第1アーム及び第2
アームと外歯歯車及び内歯歯車をそれぞれ別部材にし、
外歯歯車についてはハーフブロー成形を用いずに外歯を
形成している。このため、特に外歯歯車の成形が容易で
あり、外歯歯車を高精度であっても低コストで製造でき
る。又、第1アーム及び第2アームと外歯歯車及び内歯
歯車の連結を第1アーム及び第2アームの複数の嵌合穴
に外歯歯車及び内歯歯車の各突起を嵌合させて位置決め
している。このため、位置決め精度や結合強度を確保で
きる上に、組み付けが容易になり、この結果、製造コス
トを下げられる。
【0007】請求項2記載の発明は、内歯歯車について
も略円板状に形成し、該内歯歯車の外周面に円筒状の押
さえ部材を嵌合させると共に、該押さえ部材の両端部を
中心軸側に突出させて外歯歯車と内歯歯車を挟むことに
より、外歯歯車と内歯歯車とが軸方向に離れることを規
制したものである。
【0008】この発明によれば、外歯歯車と内歯歯車と
が全周でもって押さえ部材により支えられるため、外歯
歯車と内歯歯車との軸方向の連結強度が上がる。請求項
3記載の発明は、内歯歯車と外歯歯車との対向面の一方
に略円弧状の空間が生じるように凹部を形成し、対向面
の他方に該凹部内に突出した凸部を形成し、凹部の側壁
と凸部とを当接させて、凸部と凹部との相対的回動を一
定範囲内に規制することで、シートバックの傾斜角の調
整範囲を規制するように構成したものである。
【0009】この発明によれば、内歯歯車と外歯歯車と
の間の空間にシートバックの傾斜角の調整範囲を規制す
る部品が収納され、これら部品に操作者の手等が触れる
ことがなく、好都合であると共に、これら部品を外部に
装着する場合に比べてリクライニング装置を小型化でき
る。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3における
凸部を少なくとも2個設け、何れの凸部間に凹部の側壁
を配置させるかにより、内歯歯車及び外歯歯車の各形状
を変えることなく、シートバックの傾斜角の調整範囲を
異なる値に設定可能にしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態例を説明する。図1〜図5において、第1アーム
としてのロアアーム10は、シートクッションのフレー
ム(図示せず)にボルト等により固定される。特に図5
に示すように、このロアアーム10における、シートバ
ックの傾動中心位置(シートバックの傾動中心軸と交差
する部位)の周囲には、複数(6個)の嵌合穴11が同
一円周上に位置するよう穿設されている。
【0012】第2アームとしてのアッパアーム20は、
シートバックのフレーム(図示せず)にボルト等により
固定される。特に図5に示すように、このアッパアーム
20における、シートバックの傾動中心位置(シートバ
ックの傾動中心軸と交差する部位)の周囲には、複数
(6個)の嵌合穴21が同一円周上に位置するように穿
設されている。
【0013】歯車機構30は、特に図1に示すように、
ロアアーム10とアッパアーム20との間に装着され、
アッパアーム20の傾斜角を調整するもので、この歯車
機構30内の外歯歯車31と内歯歯車32に、ロアアー
ム10の嵌合穴11とアッパアーム20の嵌合穴21と
に嵌合する複数の円柱状突起31a,32aが設けられ
ている。
【0014】外歯歯車31は、図6に示すように略円板
状をしており、外周面には外歯31bが形成され、中央
には、円筒部31fが形成されている。そして、外歯歯
車31は、側面に形成された複数(6個)の突起31a
をロアアーム10の嵌合穴11に嵌入することで位置決
めがなされ、この位置決め後、ロアアーム10に溶接さ
れる。
【0015】内歯歯車32も、図7に示すように略円板
状をしている。内歯歯車32には、外歯歯車31の外歯
31bよりも歯数が少なくとも一つ多く形成された、外
歯31bと内接する内歯32bが刻設されている。又、
内歯歯車32の中央には、円形の貫通穴32fが穿設さ
れている。内歯歯車32は、側面の複数(6個)の円柱
状突起32aをアッパアーム20の嵌合穴21に嵌入す
ることで位置決めがなされ、この位置決め後、アッパア
ーム20に溶接される。
【0016】外歯歯車31と内歯歯車32の対向面の
内、外歯歯車31の対向面には、略円弧状の空間が生じ
るように凹部31cが形成され、内歯歯車32の対向面
には、凹部31c内に突出した凸部32cが形成されて
いる。歯車機構30内の内歯歯車32は、シートバック
の傾斜角を調整するものであるから、当然、外歯歯車3
1に対して回動するが、その回動範囲を一定範囲内に規
制する必要もある。この回動規制用ストッパとして機能
するものが、上記凹部31cと凸部32cであり、凹部
31cの側壁31dに凸部32cを当接させることで、
内歯歯車32の回動を一定範囲内に規制している。
【0017】本実施の形態例では、二つの凸部32c
を、内歯32bの中心(歯先円の中心)に関して非対称
の位置に設けている。このため、図7(b)に示すよう
に、二つの凸部32cの上側の側壁間の角度がθ2、二
つの凸部32cの下側の側壁間の角度がθ3(θ2<θ
3)となっている。ここで、図6(a)に示すように、
外歯歯車31の側壁31d間の角度をθ1とすれば、内
歯歯車32の回動範囲は次のようになる。
【0018】まず、凹部31cの側壁31dが、二つの
凸部32cの上側の側壁間に存在するように内歯歯車3
2を外歯歯車31に組み付けた場合は、内歯歯車32の
回動範囲は、約「θ2−θ1」になる。逆に、凹部31
cの側壁31dが、二つの凸部32cの下側の側壁間に
存在するように内歯歯車32を外歯歯車31に組み付け
た場合には、内歯歯車32の回動範囲は、約「θ3−θ
1」(>θ2−θ1)になる。よって、内歯歯車32及
び外歯歯車31の各形状を変えることなく、シートバッ
クの傾斜角の調整範囲を異なる値に設定できることにな
る。
【0019】外歯歯車31の円筒部31fには、図8に
示すようなフランジ付きの円筒形回転シャフト33の円
筒部33aが回転自在に嵌入されている。この回転シャ
フト33のフランジ部33bには、円弧状の切り欠き部
33cが形成されている。回転シャフト33は、シート
バックの傾斜角の調整時に回転駆動されるものであり、
この回転力を受けるために、円筒部33aの内筒面に
は、連結用のセレーションが切られている。
【0020】又、内歯歯車32の貫通穴32fには、耐
摩耗性に優れた円筒形のブッシュ34が嵌め込まれ、固
定されている。更に、ブッシュ34の内筒面と外歯歯車
31の円筒部31fの外筒面との間には、両者に接触す
るように、一対の楔状部材35、36が挿入されてい
る。
【0021】楔状部材35、36は面対称の形状を有す
るもので、楔状部材35の形状を図9に示した。楔状部
材35の内筒面35aは、外歯歯車31の円筒部31f
の外径と略同一の内径を有し、楔状部材35の外筒面3
5bは、ブッシュ34の内径と略同一の外径を有してい
る。楔状部材35の内筒面35aと外筒面35bは、そ
の中心軸が一致していないことにより、肉厚が楔状に変
化している。
【0022】楔状部材35の薄肉側エリアの端面には段
差状の凹み35cが形成されており、この空間内に、回
転シャフト33のフランジ部33bが張り出している。
このため、回転シャフト33が図2において反時計方向
に回転すると、回転シャフト33の切り欠き部33cの
側壁33gが、楔状部材35の凹み35cの側壁35g
に当接し、逆に、回転シャフト33が図2において時計
方向に回転すると、回転シャフト33の切り欠き部33
cの側壁33hが、反対側の楔状部材36の側壁36g
に当接するようになっている。
【0023】楔状部材35、36は、厚肉側が対向する
ように、ブッシュ34の内筒面と外歯歯車31の円筒部
31fの外筒面との間に配置され、外歯歯車31に対し
て内歯歯車32を偏心させ、外歯31bに内歯32bを
噛合させるものである。この楔状部材35、36によ
り、回転シャフト33は、後述のように、内歯32bと
外歯31bを噛み合わせ、外歯歯車31及び内歯歯車3
2の何れか一方を他方の歯車軸を中心に公転させること
ができる。楔状部材35、36は、図10に示すような
弾性部材としてのスプリング37から互い離反する方向
の付勢力を受けている。
【0024】このスプリング37は、1ターンの環状部
分37aと、この環状部分37aから立ち上がった端部
37b,37cからなり、環状部分37aは、外歯歯車
31の凹部31cの内側に連設された環状の空間内に収
納されている。又、端部37bは、楔状部材35の厚肉
側の側端面に形成された溝部35dに係止され、端部3
7cは、楔状部材36の厚肉側の側端面に形成された溝
部36dに係止されている。
【0025】円筒状の押さえ部材38は、内歯歯車32
の外周面に嵌合しており、且つ、その両端部は中心軸側
に突出され、外歯歯車31と内歯歯車32を挟んでい
る。これにより、外歯歯車31と内歯歯車32とが軸方
向に離れることを規制できる。尚、回転シャフト33の
先端部には、環状溝33dが切られ、ここに抜け止め用
のリング39が係止されている。
【0026】次の、上記実施の形態例の作動を説明す
る。回転シャフト33に外部から回転操作力を加えない
状態では、スプリング37は、楔状部材35、36を離
反する方向に付勢し、両楔状部材35、36に楔を打ち
込む方向の力を与えている。このため、内歯歯車32と
回転シャフト33との相対運動は禁止され、歯車機構3
0はロック状態にあり、シートバックはその位置にロッ
クされている。
【0027】このロック状態において、回転シャフト3
3を例えば図2における反時計方向に回すと、回転シャ
フト33の側壁33gから楔状部材35の側壁35gに
楔状部材35を隙間から引き抜く方向の力が働き、回転
シャフト33及び楔状部材35は、内歯歯車32に対し
て反時計方向に回転する。この結果、楔状部材35と周
辺部材との間に隙間が発生し、内歯歯車32が移動可能
になる。すると、スプリング37の付勢力を受けている
楔状部材36がこの隙間を埋めるべく、反時計方向に回
転する。
【0028】この連動動作により、楔状部材35、36
は回転シャフト33と共に反時計方向に回転することに
なる。時計方向の回転についても同様である。よって、
内歯歯車32は、内歯32bが外歯31bに噛み合う偏
心位置で回転シャフト33に支持されることになり、外
歯歯車31,内歯歯車32及び回転シャフト33は、歯
車機構を構成していることになる。
【0029】このように、回転シャフト33を回転させ
ることにより、アッパアーム20をロアアーム10に対
して傾動させ、シートバックの傾斜角を調整することが
できる。
【0030】本実施の形態例では、ロアアーム10及び
アッパアーム20と外歯歯車31及び内歯歯車32をそ
れぞれ別部材にし、外歯歯車31についてはハーフブロ
ー成形を用いずに外歯31bを形成している。このた
め、特に外歯歯車31の成形が容易であり、外歯歯車3
1を高精度であっても低コストで製造できる。又、ロア
アーム10及びアッパアーム20と外歯歯車31及び内
歯歯車32の連結をロアアーム10及びアッパアーム2
0の複数の嵌合穴11、21に外歯歯車31及び内歯歯
車32の各突起31a,32aを嵌合させて位置決めし
ている。このため、位置決め精度や結合強度を確保でき
る上に、組み付けが容易になり、この結果、製造コスト
を下げられる。
【0031】又、外歯歯車31と内歯歯車32とが全周
でもって押さえ部材38により支えられるため、外歯歯
車31と内歯歯車32との軸方向の連結強度が上がる。
更に、内歯歯車32と外歯歯車31との間の空間にシー
トバックの傾斜角の調整範囲を規制する部品(回動規制
用ストッパ)が収納され、これら部品に操作者の手等が
触れることがなく、好都合であると共に、これら部品を
外部に装着する場合に比べてリクライニング装置の小型
化を図れる。
【0032】又、凸部32cを2個設けたので、何れの
凸部32c間に凹部31cの側壁31dを配置させるか
により、内歯歯車32及び外歯歯車31の各形状を変え
ることなく、シートバックの傾斜角の調整範囲を異なる
値に設定できる。
【0033】尚、本発明は上記実施の形態例に限定され
るものではない。例えば、上記実施の形態例では、外歯
歯車31をロアアーム10に取り付け、内歯歯車32を
アッパアーム20に取り付けたが、この逆であってもよ
い。又、凸部32cの数は1個であても、3個以上であ
ってもよい。突起31a,32a及び嵌合穴11,21
の数及び配置についても上記実施の形態例に限らない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明よれば、第1アーム及び第2アームと外歯歯車及び内
歯歯車をそれぞれ別部材にし、外歯歯車についてはハー
フブロー成形を用いずに外歯を形成しているため、特に
外歯歯車の成形が容易であり、外歯歯車を高精度であっ
ても低コストで製造できる。
【0035】又、第1アーム及び第2アームと外歯歯車
及び内歯歯車の連結を第1アーム及び第2アームの複数
の嵌合穴に外歯歯車及び内歯歯車の各突起を嵌合させて
位置決めしているため、位置決め精度や結合強度を確保
できる上に、組み付けが容易になり、この結果、製造コ
ストを下げられる。
【0036】よって、歯車機構内の外歯と内歯の噛み合
い部分の隙間を小さく抑えると共に製造コストを低減で
きるリクライニング装置を実現できる。請求項2記載の
発明によれば、外歯歯車と内歯歯車とが全周でもって押
さえ部材により支えられるため、外歯歯車と内歯歯車と
の軸方向の連結強度が上がる。
【0037】請求項3記載の発明によれば、内歯歯車と
外歯歯車との間の空間にシートバックの傾斜角の調整範
囲を規制する部品が収納され、これら部品に操作者の手
等が触れることがなく、好都合であると共に、これら部
品を外部に装着する場合に比べてリクライニング装置の
小型化を図れる。
【0038】請求項4記載の発明によれば、内歯歯車及
び外歯歯車の各形状を変えることなく、シートバックの
傾斜角の調整範囲を異なる値に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例を示す縦断面図である。
【図2】図1の実施の形態例における左側面図(アッパ
アーム及びロアアームは削除)である。
【図3】図1の実施の形態例における右側面図(アッパ
アーム及びロアアームは削除)である。
【図4】図1の実施の形態例における主要部の分解斜視
図である。
【図5】歯車機構部とアッパアーム及びロアアームとの
結合を説明するための図である。
【図6】外歯歯車を示す図で、(b)は(a)のA−A
断面図である。
【図7】内歯歯車を示す図で、(a)は(b)のB−B
断面図である。
【図8】回転シャフトを示す図で、(b)は(a)のC
−C断面図である。
【図9】楔状部材を示す拡大図で、(a)は平面図、
(b)は正面図ある。
【図10】スプリングを示す図で、(a)は平面図、
(b)は正面図ある。
【符号の説明】
10 ロアアーム 11 嵌合穴 20 アッパアーム 21 嵌合穴 30 歯車機構 31 外歯歯車 31a 突起 31b 外歯 31c 凹部 32 内歯歯車 32a 突起 32b 内歯 32c 凸部 33 回転シャフト 34 ブッシュ 35、36 楔状部材 37 スプリング 38 押さえ部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッション又はシートバックの何
    れか一方に固定され、シートバックの傾動中心位置の周
    囲には複数の嵌合穴が穿設された第1アームと、 シートクッション又はシートバックの他方に固定され、
    シートバックの傾動中心位置の周囲には複数の嵌合穴が
    穿設された第2アームと、 外周面には外歯が形成され、側面の複数の突起が前記第
    1アームの嵌合穴に嵌合した略円板状の外歯歯車と、 該外歯歯車の外歯に噛み合う該外歯よりも歯数が多い内
    歯が刻設され、側面の複数の突起が前記第2アームの嵌
    合穴に嵌合した内歯歯車と、 前記外歯歯車に同軸的に且つ回転自在に嵌合すると共
    に、前記外歯歯車及び前記内歯歯車の何れか一方を他方
    の歯車軸を中心に公転させる回転シャフトと、 を有し、前記回転シャフトを回転させることにより、前
    記第1アームと前記第2アームとの開き角を変化させ、
    シートバックの傾斜角を調整するリクライニング装置。
  2. 【請求項2】 前記内歯歯車を略円板状に形成し、該内
    歯歯車の外周面に円筒状の押さえ部材を嵌合させると共
    に、該押さえ部材の両端部を中心軸側に突出させて前記
    外歯歯車と前記内歯歯車を挟むことにより、前記外歯歯
    車と前記内歯歯車とが軸方向に離れることを規制する請
    求項1記載のリクライニング装置。
  3. 【請求項3】 前記内歯歯車と前記外歯歯車との対向面
    の一方に略円弧状の空間が生じるように凹部を形成し、
    前記対向面の他方に該凹部内に突出した凸部を形成し、
    前記凹部の側壁と前記凸部とを当接させて、前記凸部と
    前記凹部との相対的回動を一定範囲内に規制すること
    で、シートバックの傾斜角の調整範囲を規制することを
    特徴とする請求項1記載のリクライニング装置。
  4. 【請求項4】 前記凸部を少なくとも2個設け、何れの
    凸部間に前記凹部の側壁を配置させるかにより、前記内
    歯歯車及び前記外歯歯車の各形状を変えることなく、シ
    ートバックの傾斜角の調整範囲を異なる値に設定可能に
    したことを特徴とする請求項3記載のリクライニング装
    置。
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