JP2005021487A - リクライニング装置 - Google Patents

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Isao Tanaka
績 田中
Koji Koga
浩司 古賀
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Abstract

【課題】複数の第1穴が形成された第1取付部を有するアッパアームと、アッパアームの第1取付部と間隔をもって対向し、複数の第2穴が形成された第2取付部を有するロアアームと、アッパアームの第1取付部、ロアアームの第2取付部の間に配置され、アッパアームの第1穴に嵌合してアッパアームに取り付けられる第1突部、ロアアームの第2穴に嵌合してロアアームに取り付けられる第2突部を有し、アッパアームのロアアームに対する傾動をモータで行なうパワー式のリクライニングユニットとを有したリクライニング装置に関し、強度が低下せずに、部品の共通化を図れるリクライニング装置を提供することを課題とする。
【解決手段】リクライニングユニット30の突部31a、突部の32aうち、少なくとも一方の突部は、半抜き加工法で形成され、基部側で対向する穴より大きな径の大径部と、先端側で対向する穴より小さな径の小径部とからなる段付き突部とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートバック側に設けられ、複数の第1穴が形成された第1取付部を有するアッパアームと、シートクッション側に設けられ、前記アッパアームの第1取付部と間隔をもって対向し、複数の第2穴が形成された第2取付部を有するロアアームと、前記アッパアームの第1取付部、前記ロアアームの第2取付部の間に配置され、前記アッパアームの第1穴に嵌合して前記アッパアームに取り付けられる第1突部、前記ロアアームの第2穴に嵌合して前記ロアアームに取り付けられる第2突部を有し、前記アッパアームの前記ロアアームに対する傾動をモータで行なうパワー式のリクライニングユニットとを有したリクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、リクライニング装置においては、リクライニングユニットの共通化を図る観点より、図11に示すような円盤状のリクライニングユニット101が用いられている。シートバック側に設けられるアッパアーム103には、複数の第1穴105が形成された第1取付部107を有している。シートクッション側に設けられるロアアーム109には、アッパアーム103の第1取付部107と間隔をもって対向し、複数の第2穴111が形成された第2取付部113を有している。
【0003】
リクライニングユニット101は、アッパアーム103の第1取付部107と、ロアアーム109の第2取付部113との間に配置され、アッパアーム103の第1穴105に嵌合してアッパアーム103に取り付けられる第1突部115と、ロアアーム109の第2穴111に嵌合してロアアーム109に取り付けられる第2突部117を有している。尚、第1突部115、第2突部117は半抜き加工法(ハーフブロー成形法)で形成される。
【0004】
このような円盤状のリクライニングユニットとしては、図12に示すモータによって駆動されるパワー式(例えば、特許文献1参照。)と、図13に示す人手によって駆動されるマニュアル式とがある(例えば、特許文献2参照。)。最初に、図12を用いてパワー式のリクライニングユニットを説明する。リクライニングユニット121は、その傾動の中心軸に沿って、外周面に外歯が形成され、アッパアームに設けられる外歯歯車123と、ロアアームに設けられ、半抜き加工法によりおわん状に形成され、内壁に外歯歯車123の外歯に噛み合い、外歯よりも歯数が多い内歯(図示せず)が形成された内歯歯車125と、内歯歯車125の外周面に嵌合し、内歯歯車125と共に外歯歯車123を挟む押さえ部材141とが配置される。
【0005】
外歯歯車123の中心には、内歯歯車125に向かって延びる円筒部127が形成され、この円筒部127は、内歯歯車125の中心に形成された貫通穴129に挿通している。更に、円筒部127には回転シャフト131が挿通している。円筒部127の外周面、内歯歯車125の貫通穴129の内周面との間の空間には、外歯歯車123の外歯と内歯歯車125の内歯の噛み合いを保持する楔状部材133,楔状部材135が移動可能に設けられている。楔状部材133,楔状部材135は、スプリング137により、内歯歯車125の内歯と外歯歯車123の外歯とが噛み合う方向に付勢されている。一方、回転シャフト131には、楔状部材133,楔状部材135をスプリング137の付勢力に抗して押すストライカ139が形成されている。尚、143は回転シャフト131の抜け止め用のリング、145は内歯歯車125の貫通穴に嵌め込まれ、回転シャフト131の回転をスムーズにするブッシュである。
【0006】
通常は、スプリング137により、楔状部材133、楔状部材135は楔を打ち込む方向の力が与えられ、内歯歯車125と回転シャフト131との相対運動が禁止され、外歯歯車123の外歯と内歯歯車125の内歯とが噛み合いリクライニングユニット121はロック状態にある。
【0007】
ここで、図示しないモータが回転シャフト131を例えば、図において矢印方向に回転させると、ストライカ139が楔状部材135をスプリング137の付勢力に抗して押し、内歯歯車125が回転可能となる。すると、スプリング137の付勢力を受けている楔状部材133が隙間を埋めるべく、反時計方向に回転する。この連動動作により、楔状部材133、135は回転シャフト131と共に反時計方向に回転することになる。時計方向の回転についても同様である。このように、回転シャフト131を回転させることにより、アッパアームがロアアームに対して傾動し、シートバックの傾動角の調整ができる。
【0008】
次に、図13を用いてマニュアル式のリクライニングユニットを説明する。リクライニングユニット151は、その傾動の中心軸方向に沿って、ロアアームに設けられるベースアーム153と、ベースアーム153に対して傾動可能に設けられ、アッパアームに設けられるラチェット155とを有している。
【0009】
ベースアーム153、ラチェット155、両者の対向面のうち、ラチェット155側の対向面には、傾動中心を中心とする略円形の凹部が形成され、該凹部内周面には内歯(図示せず)が刻設され、ベースアーム153側の対向面には、ラチェット155側を向いたガイド突起153aが少なくとも一対形成されている。
【0010】
ベースアーム153とラチェット155との間には、外歯157aを有するポール157が配設され、このポール157は、ガイド突起153aの対向するガイド面に配置され、傾動の中心軸と直交する方向に移動可能となっている。回転シャフト159には、図示しない付勢手段により付勢され、ポール157の背部を押してポール157の外歯157aをラチェット155の所望の内歯に噛合させるカム161が設けられている。このカム161に隣接してポール157が係合し、ポール157をガイド突起153aに沿って移動させるレリーズプレート163が配置される。レリーズプレート163は回動シャフト159と一体となって回転するようになっている。
【0011】
通常は図示しないスプリングによって、カム161を介してポール157の外歯157aがラチェット155の内歯に噛合し、リクライニングユニット151はロック状態にある。ここで、回動シャフトを159を図において矢印方向に回転させると、レリーズプレート163がポール157をその外歯157aがラチェット155の内歯より離れる方向に移動させ、リクライニングユニット151のロック解除、即ち、アッパアームがロアアームに対して傾動可能となる。着座者が所望のシートバックの傾動角を得た後、回動シャフト159を回転させている力を解除すると、回動シャフト159が反矢印方向に回転し、リクライニングユニット151は再びロック状態となる。
【0012】
【特許文献1】
特開2002−112848号公報(第3頁−第5頁、図1−図10)
【特許文献2】
特開2003−61772号公報(第3頁−第6頁、図1−図10)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、リクライニングユニットの厚さ(図11での寸法W:傾動の中心軸方向の寸法)は、図12に示すパワー式のリクライニングユニット121と図13に示すマニュアル式のリクライニングユニット151とでは異なる。マニュアル式のリクライニングユニット151の内部には、ポール157、レリーズプレート163が配置されるので、マニュアル式のリクライニングユニット151の方がパワー式のリクライニングユニット121より厚くなる。
【0014】
このため、同じシートであっても、リクライニングユニットがパワー式と、マニュアル式とで、ロアアームが設けられるシートクッションフレームや、アッパアームが設けられるシートバックフレームの寸法を変える必要があり、部品の共通化を阻害する要因となっている。
【0015】
この問題点を解消するために、パワー式リクライニングユニット121の内歯歯車125の傾動の中心軸方向の厚さを厚くして、マニュアル式のリクライニングユニット151の厚さと同じにする方法が考えられるが、かなりの量打ち出す必要があり、薄肉部が発生し、強度が低下する問題点がある。又、内歯歯車125の肉厚を厚くするとリクライニングユニット121が重くなる問題点がある。
【0016】
又、図14に示すように、パワー式のリクライニングユニット121の第1突部121a、第2突部121bの高さを高くして、第1突部121a、第2突部121bに厚さ調整用の円環状のスペーサ161、スペーサ163を設け、両サイドのスペーサ161間、スペーサ163間の幅W′をマニュアル式のリクライニングユニット151の幅Wと等しくし、更に、スペーサ161、スペーサ163からの第1突部121a、第2突部121bの高さL′をマニュアル式のリクライニングユニット151の第1突部151a、第2突部151bの高さLと等しくする構成も考えられる。この場合も、第1突部121a、第2突部121bをかなりの量打ち出す必要があり、薄肉部が発生し、強度が低下する問題点がある。
【0017】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、強度が低下せずに、部品の共通化を図れるリクライニング装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1記載の発明は、シートバック側に設けられ、複数の第1穴が形成された第1取付部を有するアッパアームと、シートクッション側に設けられ、前記アッパアームの第1取付部と間隔をもって対向し、複数の第2穴が形成された第2取付部を有するロアアームと、前記アッパアームの第1取付部、前記ロアアームの第2取付部の間に配置され、前記アッパアームの第1穴に嵌合して前記アッパアームに取り付けられる第1突部、前記ロアアームの第2穴に嵌合して前記ロアアームに取り付けられる第2突部を有し、前記アッパアームの前記ロアアームに対する傾動をモータで行なうパワー式のリクライニングユニットとを有したリクライニング装置において、該リクライニングユニットの第1突部、第2突部のうち、少なくとも一方の突部は、半抜き加工法で形成され、基部側で対向する穴より大きな径の大径部と、先端側で対向する穴より小さな径の小径部とからなる段付き突部であることを特徴とするリクライニング装置である。
【0019】
パワー式のリクライニングユニットの第1突部、第2突部のうち、少なくとも一方の突部は、基部側で対向する穴より大きな径の大径部と、先端側で対向する穴より小さな径の小径部とからなる段付き突部であることにより、大径部の高さを適宜に設定すれば、リクライニングユニットの幅をマニュアル式のリクライニングユニットの幅と等しくすることができる。
【0020】
このため、パワー式のリクライニングユニットであっても、マニュアル式のリクライニングユニットであっても、シートクッションフレームや、シートバックフレームの寸法を変える必要がなくなり、部品の共通化を図れる。又、半抜き加工の段付き突部としたことにより、肉が薄くなるのを防止できる。
【0021】
請求項2記載の発明は、前記リクライニングユニットの第1突部、第2突部の両方が、半抜き加工法で形成され、基部側の大径部と先端側の小径部とからなる段付き突部であることを特徴とする請求項1記載のリクライニング装置である。
【0022】
前記リクライニングユニットの第1突部、第2突部の両方が、半抜き加工法で形成され、基部側の大径部と先端側の小径部とからなる段付き突部であることにより、請求項1記載の発明より、更に、肉が薄くなるのを防止できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態例を説明する。図1〜図5において、アッパアーム20は、シートバックのフレーム(図示せず)にボルト等により固定される。特に図5に示すように、このアッパアーム20における、シートバックの傾動中心位置(シートバックの傾動中心軸と交差する部位)の周囲は第1取付部20aとなり、第1穴としての複数(6個)の嵌合穴21が同一円周上に位置するように穿設され定る。
【0024】
ロアアーム10は、シートクッションのフレーム(図示せず)にボルト等により固定される。特に図5に示すように、このロアアーム10における、シートバックの傾動中心位置(シートバックの傾動中心軸と交差する部位)の周囲は、アッパアーム20の第1取付部20aと間隔をもって対向する第2取付部10aとなり、第2穴としての複数(6個)の嵌合穴11が同一円周上に位置するよう穿設されている。
【0025】
リクライニングユニット30は、特に図1に示すように、ロアアーム10とアッパアーム20との間に装着され、アッパアーム20の傾斜角を調整するもので、このリクライニングユニット30内の外歯歯車31と内歯歯車32に、ロアアーム10の嵌合穴11とアッパアーム20の嵌合穴21とに嵌合する複数の円柱状の第1突部としての突部31a,第2突部としての突部32aが設けられている。
【0026】
本実施の形態例では、図1、図6に示すように、突部31aは、半抜き加工法で形成され、基部側の大径部31hと先端側の小径部31iとからなる段付き突部である。大径部31hの径は、対向するロアアーム10の嵌合穴11の径より大きく設定され、小径部31iの径はロアアーム10の嵌合穴11の径より若干小さくなるように設定した。同様に、図1、図7に示すように、突部32aは、半抜き加工法で形成され、基部側の大径部32hと先端側の小径部32iとからなる段付き突部である。大径部32hの径は、対向するアッパアーム20の嵌合穴21の径より大きく設定され、小径部32iの径はアッパアーム20の嵌合穴21の径より若干小さくなるように設定した。
【0027】
外歯歯車31は、図6に示すように略円板状をしており、外周面には外歯31bが形成され、中央には、円筒部31fが形成されている。そして、外歯歯車31は、側面に形成された複数(6個)の突部31aの小径部31iをロアアーム10の嵌合穴11に嵌入することで位置決めがなされ、この位置決め後、ロアアーム10に溶接される。内歯歯車32も、図7に示すように略円板状をしている。内歯歯車32には、外歯歯車31の外歯31bよりも歯数が少なくとも一つ多く形成された、外歯31bと内接する内歯32bが刻設されている。又、内歯歯車32の中央には、円形の貫通穴32fが穿設されている。内歯歯車32は、側面の複数(6個)の突部32aの小径部32iをアッパアーム20の嵌合穴21に嵌入することで位置決めがなされ、この位置決め後、アッパアーム20に溶接される。
【0028】
外歯歯車31と内歯歯車32の対向面の内、外歯歯車31の対向面には、略円弧状の空間が生じるように凹部31cが形成され、内歯歯車32の対向面には、凹部31c内に突出した凸部32cが形成されている。リクライニングユニット30内の内歯歯車32は、シートバックの傾斜角を調整するものであるから、当然、外歯歯車31に対して回動するが、その回動範囲を一定範囲内に規制する必要もある。この回動規制用ストッパとして機能するものが、上記凹部31cと凸部32cであり、凹部31cの側壁31dに凸部32cを当接させることで、内歯歯車32の回動を一定範囲内に規制している。
【0029】
本実施の形態例では、二つの凸部32cを、内歯32bの中心(歯先円の中心)に関して非対称の位置に設けている。このため、図7(b)に示すように、二つの凸部32cの上側の側壁間の角度がθ2、二つの凸部32cの下側の側壁間の角度がθ3(θ2<θ3)となっている。ここで、図6(a)に示すように、外歯歯車31の側壁31d間の角度をθ1とすれば、内歯歯車32の回動範囲は次のようになる。
【0030】
まず、凹部31cの側壁31dが、二つの凸部32cの上側の側壁間に存在するように内歯歯車32を外歯歯車31に組み付けた場合は、内歯歯車32の回動範囲は、約「θ2−θ1」になる。逆に、凹部31cの側壁31dが、二つの凸部32cの下側の側壁間に存在するように内歯歯車32を外歯歯車31に組み付けた場合には、内歯歯車32の回動範囲は、約「θ3−θ1」(>θ2−θ1)になる。よって、内歯歯車32及び外歯歯車31の各形状を変えることなく、シートバックの傾斜角の調整範囲を異なる値に設定できることになる。
【0031】
外歯歯車31の円筒部31fには、図8に示すようなフランジ付きの円筒形回転シャフト33の円筒部33aが回転自在に嵌入されている。この回転シャフト33のフランジ部33bには、円弧状の切り欠き部33cが形成されている。回転シャフト33は、シートバックの傾斜角の調整時に回転駆動されるものであり、この回転力を受けるために、円筒部33aの内筒面には、連結用のセレーションが切られている。又、内歯歯車32の貫通穴32fには、耐摩耗性に優れた円筒形のブッシュ34が嵌め込まれ、固定されている。更に、ブッシュ34の内筒面と外歯歯車31の円筒部31fの外筒面との間には、両者に接触するように、一対の楔状部材35、36が挿入されている。
【0032】
楔状部材35、36は面対称の形状を有するもので、楔状部材35の形状を図9に示した。楔状部材35の内筒面35aは、外歯歯車31の円筒部31fの外径と略同一の内径を有し、楔状部材35の外筒面35bは、ブッシュ34の内径と略同一の外径を有している。楔状部材35の内筒面35aと外筒面35bは、その中心軸が一致していないことにより、肉厚が楔状に変化している。楔状部材35の薄肉側エリアの端面には段差状の凹み35cが形成されており、この空間内に、回転シャフト33のフランジ部33bが張り出している。このため、回転シャフト33が図2において反時計方向に回転すると、回転シャフト33の切り欠き部33cの側壁33gが、楔状部材35の凹み35cの側壁35gに当接し、逆に、回転シャフト33が図2において時計方向に回転すると、回転シャフト33の切り欠き部33cの側壁33hが、反対側の楔状部材36の側壁36gに当接するようになっている。
【0033】
楔状部材35、36は、厚肉側が対向するように、ブッシュ34の内筒面と外歯歯車31の円筒部31fの外筒面との間に配置され、外歯歯車31に対して内歯歯車32を偏心させ、外歯31bに内歯32bを噛合させるものである。この楔状部材35、36により、回転シャフト33は、後述のように、内歯32bと外歯31bを噛み合わせ、外歯歯車31及び内歯歯車32の何れか一方を他方の歯車軸を中心に公転させることができる。楔状部材35、36は、図10に示すような弾性部材としてのスプリング37から互い離反する方向の付勢力を受けている。
【0034】
このスプリング37は、1ターンの環状部分37aと、この環状部分37aから立ち上がった端部37b,37cからなり、環状部分37aは、外歯歯車31の凹部31cの内側に連設された環状の空間内に収納されている。又、端部37bは、楔状部材35の厚肉側の側端面に形成された溝部35dに係止され、端部37cは、楔状部材36の厚肉側の側端面に形成された溝部36dに係止されている。
【0035】
円筒状の押さえ部材38は、内歯歯車32の外周面に嵌合しており、且つ、その両端部は中心軸側に突出され、外歯歯車31と内歯歯車32を挟んでいる。これにより、外歯歯車31と内歯歯車32とが軸方向に離れることを規制できる。尚、回転シャフト33の先端部には、環状溝33dが切られ、ここに抜け止め用のリング39が係止されている。
【0036】
次の、上記実施の形態例の作動を説明する。回転シャフト33に外部から回転操作力を加えない状態では、スプリング37は、楔状部材35、36を離反する方向に付勢し、両楔状部材35、36に楔を打ち込む方向の力を与えている。このため、内歯歯車32と回転シャフト33との相対運動は禁止され、リクライニングユニット30はロック状態にあり、シートバックはその位置にロックされている。
【0037】
このロック状態において、回転シャフト33を例えば図2における反時計方向に回すと、回転シャフト33の側壁33gから楔状部材35の側壁35gに楔状部材35を隙間から引き抜く方向の力が働き、回転シャフト33及び楔状部材35は、内歯歯車32に対して反時計方向に回転する。この結果、楔状部材35と周辺部材との間に隙間が発生し、内歯歯車32が移動可能になる。すると、スプリング37の付勢力を受けている楔状部材36がこの隙間を埋めるべく、反時計方向に回転する。
【0038】
この連動動作により、楔状部材35、36は回転シャフト33と共に反時計方向に回転することになる。時計方向の回転についても同様である。よって、内歯歯車32は、内歯32bが外歯31bに噛み合う偏心位置で回転シャフト33に支持されることになり、外歯歯車31,内歯歯車32及び回転シャフト33は、歯車機構を構成していることになる。このように、回転シャフト33を回転させることにより、アッパアーム20をロアアーム10に対して傾動させ、シートバックの傾斜角を調整することができる。
【0039】
上記構成では、突部31aは、半抜き加工法で形成され、基部側の大径部31hと先端側の小径部31iとからなる段付き突部である。大径部31hの径は、対向するロアアーム10の嵌合穴11の径より大きく設定され、小径部31iの径はロアアーム10の嵌合穴11の径より若干小さくなるように設定した。同様に、図1、図7に示すように、突部32aは、半抜き加工法で形成され、基部側の大径部32hと先端側の小径部32iとからなる段付き突部である。大径部32hの径は、対向するアッパアーム20の嵌合穴21の径より大きく設定され、小径部32iの径はアッパアーム20の嵌合穴21の径より若干小さくなるように設定した。
【0040】
突部31aの大径部31h、突部32aの大径部32hの高さを適宜に設定すれば、リクライニングユニット30の幅をマニュアル式のリクライニングユニットの幅と等しくすることができる。このため、パワー式のリクライニングユニットであっても、マニュアル式のリクライニングユニットであっても、シートクッションフレームや、シートバックフレームの寸法を変える必要がなくなり、部品の共通化を図れる。又、半抜き加工の段付き突部31a、32aとしたことにより、肉が薄くなるのを防止できる。
【0041】
尚、本発明は、上記実施の形態例に限定するものではない。上記実施の形態例では、段付き形状の突部を突部31a、突部32aの両方に形成したが、どちらか一方の突部だけを段付き形状としてもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上述べたように請求項1記載の発明によれば、パワー式のリクライニングユニットの第1突部、第2突部のうち、少なくとも一方の突部は、基部側で対向する穴より大きな径の大径部と、先端側で対向する穴より小さな径の小径部とからなる段付き突部であることにより、大径部の高さを適宜に設定すれば、リクライニングユニットの幅をマニュアル式のリクライニングユニットの幅と等しくすることができる。
【0043】
このため、パワー式のリクライニングユニットであっても、マニュアル式のリクライニングユニットであっても、シートクッションフレームや、シートバックフレームの寸法を変える必要がなくなり、部品の共通化を図れる。又、半抜き加工の段付き突部としたことにより、肉が薄くなるのを防止できる。
【0044】
請求項2記載の発明によれば、前記リクライニングユニットの第1突部、第2突部の両方が、半抜き加工法で形成され、基部側の大径部と先端側の小径部とからなる段付き突部であることにより、請求項1記載の発明より、更に、肉が薄くなるのを防止できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例を示す縦断面図である。
【図2】図1の実施の形態例における左側面図(アッパアーム及びロアアームは削除)である。
【図3】図1の実施の形態例における右側面図(アッパアーム及びロアアームは削除)である。
【図4】図1の実施の形態例における主要部の分解斜視図である。
【図5】リクライニングユニットとアッパアーム及びロアアームとの結合を説明するための図である。
【図6】外歯歯車を示す図で、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図7】内歯歯車を示す図で、(a)は(b)のB−B断面図である。
【図8】回転シャフトを示す図で、(b)は(a)のC−C断面図である。
【図9】楔状部材を示す拡大図で、(a)は平面図、(b)は正面図ある。
【図10】スプリングを示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図ある。
【図11】従来のリクライニングユニットとアッパアーム及びロアアームとの結合を説明する図である。
【図12】パワー式のリクライニングユニットの分解斜視図である。
【図13】マニュアル式のリクライニングユニットの分解斜視図である。
【図14】問題点を説明する図である。
【符号の説明】
10 ロアアーム
11 嵌合穴
20 アッパアーム
21 嵌合穴
30 リクライニングユニット
31 外歯歯車
31a、32a 突部
31b 外歯
31c 凹部
31h、32h 大径部
31i、32i 小径部
32 内歯歯車
32a 突部
32b 内歯
32c 凸部
33 回転シャフト
34 ブッシュ
35、36 楔状部材
37 スプリング
38 押さえ部材

Claims (2)

  1. シートバック側に設けられ、複数の第1穴が形成された第1取付部を有するアッパアームと、
    シートクッション側に設けられ、前記アッパアームの第1取付部と間隔をもって対向し、複数の第2穴が形成された第2取付部を有するロアアームと、
    前記アッパアームの第1取付部、前記ロアアームの第2取付部の間に配置され、前記アッパアームの第1穴に嵌合して前記アッパアームに取り付けられる第1突部、前記ロアアームの第2穴に嵌合して前記ロアアームに取り付けられる第2突部を有し、前記アッパアームの前記ロアアームに対する傾動をモータで行なうパワー式のリクライニングユニットとを有したリクライニング装置において、
    該リクライニングユニットの第1突部、第2突部のうち、少なくとも一方の突部は、半抜き加工法で形成され、基部側で対向する穴より大きな径の大径部と、先端側で対向する穴より小さな径の小径部とからなる段付き突部であることを特徴とするリクライニング装置。
  2. 前記リクライニングユニットの第1突部、第2突部の両方が、半抜き加工法で形成され、基部側の大径部と先端側の小径部とからなる段付き突部であることを特徴とする請求項1記載のリクライニング装置。
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