JP2560877Y2 - 自動車用空気吹き出し口のフィンの軸受け構造 - Google Patents

自動車用空気吹き出し口のフィンの軸受け構造

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JP2560877Y2
JP2560877Y2 JP1991086830U JP8683091U JP2560877Y2 JP 2560877 Y2 JP2560877 Y2 JP 2560877Y2 JP 1991086830 U JP1991086830 U JP 1991086830U JP 8683091 U JP8683091 U JP 8683091U JP 2560877 Y2 JP2560877 Y2 JP 2560877Y2
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fin
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車の車内の空調のた
めの空気吹き出し口に設けられるフィンの軸受け構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のインストルメントパネル等には
車内に空調用の空気を供給するための吹き出し口があ
る。それらの吹き出し口には、風向きが一定のものもあ
るが、上下又は左右に風向きを調節するために、縦ある
いは横の板状のフィンが、その角度を変えられるように
して複数設けられているものもある。この風向きの調節
には、操作レバー等で、一枚のフィンを主に操作し、そ
の他のフィンはリンク機構等を介して同調して動くよう
になっているのが一般的である。その操作は、フィンに
直接又は間接に連結している操作レバーを、指先で押し
て又はつまんで角度を変えるか、円弧状のダイアルの外
周部を指の腹で押しながら角度を変えるようになってい
る。このときの重要な性能に、設定範囲内での風向きの
自由な調節があげられることは当然であるが、更に、操
作に対する抵抗感があげられる。この抵抗感は弱すぎて
も強すぎても良いとはいえず、操作する人の感性で判断
されるところではあるが、ほど好い抵抗を指先で感じら
れる状態が良いとされている。プラスチックの射出成形
品である2分割ケースの間に挟んで、フィンを所定の間
隔で支持するタイプの空気吹き出し口について、図3を
参照して、その抵抗感を説明する(図中、a付き番号の
部位と対称のb付き番号の部位は、一部を除き、図示し
てない)。フィン30の両端にある軸31a,32b
は、フリクションプレート33a,33bの穴34a,
34bを隙間をもって貫通し、突き出した軸端を、ケー
スのU形と半円の切り欠き部37a,38aで形成され
る穴と37b,38bで形成される穴で支持されてい
る。フリクションプレート33a,33bを収納するケ
ースの両内端に位置する凹部35a,36aと35b,
36b間の距離は、フィン30の軸方向の長さ即ちフラ
ンジ部32a,32bの各々の外側で測った長さにフリ
クションプレート33a,33bの厚さを加えた長さよ
り僅かに短い。その僅かな差がエラストマーで作られて
いるフリクションプレートを圧縮することになる。そこ
で、フィンの角度を変えるためにフィンの軸を回転させ
るとき、フランジ部の外側面とフリクションプレートの
内側面の間に摩擦力が生まれ、操作をする人の指先にほ
ど好い抵抗感を与えるのである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のように、2分割
したケースの合わせ部に、相対するように切り欠き部を
設け、その切り欠き部で形成される穴でフィンの軸を挟
んだ状態で支持しようとするとき、その穴形状はU形と
半円の組み合わせになるのが一般的である。つまり、2
分割ケースの合わせ部を突き合わせにすると、合わせ部
から空気が漏れ易いが、互いにオーバラップするように
合わせれば、空気は漏れにくくなり、さらに位置決め上
も都合がよく、そのとき、少なくとも一方のケースの切
り欠き部は、半円にその直径を幅とする溝をオーバーラ
ップ代だけ継ぎ足してU形にせざるを得ないからであ
る。しかし、半円とU形の切り欠き部で形成される穴形
状は真円になりにくい傾向がある。その主な原因は金型
の放電加工において、U形部の加工が容易ではなく、工
数のかかることにある。このような穴を軸受け穴として
利用すると、そこで回転する軸は芯振れを起こす。即
ち、実際の操作においては、フィンを回転させる力は、
操作する人の指先から単に回転力だけとしては与えられ
ず、軸の半径方向の力も同時に与えられることとなる。
そのため、その力の向きが変わるとき、軸は支持される
穴内を移動する。そして、風向きを調節しようとする人
には、その軸の不規則な移動は、指先に不快ながたつき
感を受けるものとなる。
【0004】本考案は、上記のように、金型の調整加工
に多大な工数をかける必要がなく、風向きの調節にがた
つき感を受けない、自動車用空気吹き出し口を得ること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本考案は、車両内の空調のための、2分割のケースを
合わせて1ケースとする合わせ部の所定の位置に、双方
のケースに配設する半円又はU形の切り欠き部が、互い
に補完しあって略円形の軸受け穴を形成し、その軸受け
穴でフィンの両端の軸を支持してなる空気吹き出し口に
おいて、ケースの合わせ部に形成された軸受け穴の内径
よりも大きな外径からなるエラストマー製の中空円筒体
と、少なくとも1つのフィンの両端の軸とを互いに回転
しないように嵌合し、その中空円筒体の外周部をケース
の合わせ部に形成された上記軸受け穴で回転可能状態で
圧縮支持することとした。
【0006】
【作用】本考案のエラストマーの成形品である中空円筒
体をフィン両端の軸に嵌合し、その円筒体の外周部を、
2分割ケースの合わせ部の軸受け穴で挟んだ状態で支持
する場合、その組み付け前の円筒体の外径は、軸受けの
穴の内径より大きくなっている。いわゆるしまりばめに
相当する、このような軸受け状態では、中心方向に圧縮
される円筒体は、反力を軸受け穴の内面に作用させ、フ
ィンの軸を回転させると、摩擦力が発生し、操作をする
人の指先に抵抗を感じさせる。この抵抗は、軸受け穴が
円として形成されなかった場合、そこで案内される円筒
体は穴の形に合うように変形しつつ回転するので、その
円筒体の中心にある軸が一定の位置で回転しなくても、
人の指先には連続した変化であり、不快ではないものと
して感じられる。即ち、不快感として伝わるものは、軸
が振れることそのものではなく、僅かであっても、不連
続な変化を伴う振れとして伝わるものである。一方、風
向きを変えるためのフィンとしては、軸が多少動いても
機能上何ら問題にはならない。したがって、軸受け穴を
形成するケースの切り欠き部の形状が通常の精度で加工
されていれば、調整加工は一切必要なくなり、金型加工
のコストの削減になる。
【0007】
【実施例】図面を参照して実施例を説明すると、図1は
実施例の略全体を示す一部切り欠き斜視図である。空気
吹き出し口は、ケース11とケース12を合わせた1つ
のケースの中に、リンク15で連結した3枚のフィンを
内蔵している。その1つのフィン10にフィンの角度を
変える操作をするための突起16が設けられている。フ
ィン10の両端の軸14a、14b(14bは14aの
反対側端部にあるが図示せず)にエラストマーの中空円
筒体13a、13bを回転しない状態で嵌合してある。
図2は、図1に示した軸受け部の部分拡大斜視図であ
る。中空円筒体13aの外直径は、ケース11の半円の
切り欠き部20とケース12のU形の切り欠き部21で
形成される略円形の穴の最大直径よりやや大きく、中空
円筒体13aはその穴でしまりばめ状態で軸受けされ
る。同様のことが、他方の軸受け部における中空円筒体
13bにおいても成り立っている。
【0008】実施例では、中空円筒体を得るために、ポ
リエステルエラストマーを成形しているが、他のエラス
トマーでもよく、シリコンゴム等でもかまわない。ま
た、その硬度は50〜70°(ASTM D2240
ショアD)が好ましい。また、中空円筒体とフィンの軸
が回転しないように、フィン軸の断面形状を正方形にし
てあるが、円以外ならどんな形状の組み合わせでもよ
く、フィン軸と中空円筒体の中空部のいずれか一方に突
起部を設け、他方に対応する凹部を設けてもよい。
【0009】実施例では、中空円筒体のフィン軸からの
脱落防止については何もしめしてないが、必要があれ
ば、次のような対策をたてればよい。中空円筒体にフラ
ンジ部を設け、ケースの内側とフィンの間で挟んでもよ
く、中空円筒体の中空部とフィン軸の対応する部位のい
ずれか一方に突起部を、他方に凹部を設けてもよく、ま
た、ケースの外側にストッパーを一体に設けてもよい。
【0010】
【考案の効果】本考案のフィンの軸受け構造において
は、2分割ケースの各々の合わせ部にある切り欠き部で
形成する軸受け穴の形状の調整が不要となり、中空円筒
体を前もってフィン軸に嵌合しておいて組み付けができ
るので、その作業が容易になる。さらに、フィンの角度
調節の操作に、がたつき感を受けることなく、ほど好い
抵抗を感じることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の吹き出し口の斜視図。
【図2】本考案実施例の吹き出し口の軸受け部の部分拡
大斜視図。
【図3】従来技術の吹き出し口におけるフィンの取り付
け構造の斜視図。
【符号の説明】
10,30・・・フィン、11,12・・・ケース、1
3,13a,13b・・・中空円筒体、33a・・・フ
リクションプレート、20・・・半円の切り欠き部、2
1・・・U形の切り欠き部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両内の空調のための、2分割のケース
    を合わせて1ケースとする合わせ部の所定の位置に、双
    方のケースに配設する半円又はU形の切り欠き部が、互
    いに補完しあって略円形の軸受け穴を形成し、その軸受
    け穴でフィンの両端の軸を支持してなる空気吹き出し口
    において、ケースの合わせ部に形成された軸受け穴の内
    径よりも大きな外径からなるエラストマー製の中空円筒
    体と、少なくとも1つのフィンの両端の軸とを互いに回
    転しないように嵌合し、その中空円筒体の外周部をケー
    スの合わせ部に形成された上記軸受け穴で回転可能状態
    圧縮支持することを特徴とする自動車用空気吹き出し
    口のフィンの軸受け構造。
JP1991086830U 1991-09-27 1991-09-27 自動車用空気吹き出し口のフィンの軸受け構造 Expired - Lifetime JP2560877Y2 (ja)

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JPH0532946U JPH0532946U (ja) 1993-04-30
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JP3016509U (ja) * 1995-04-03 1995-10-03 株式会社ラジカルスタッフ ダイエット計画用具の組合せ

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