JP2570595Y2 - 球面軸受装置 - Google Patents

球面軸受装置

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JP2570595Y2
JP2570595Y2 JP1991106052U JP10605291U JP2570595Y2 JP 2570595 Y2 JP2570595 Y2 JP 2570595Y2 JP 1991106052 U JP1991106052 U JP 1991106052U JP 10605291 U JP10605291 U JP 10605291U JP 2570595 Y2 JP2570595 Y2 JP 2570595Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車のシフトレバー支
持装置等に用いて好適な球面軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車用シフトレバー支持装置に
はシフトレバーをその球状部で支持する球面軸受が用い
られるが、この種球面軸受としては、球状部に嵌合し易
くすると共に球状部に対する球面軸受のなじみを良く
し、さらに球面軸受の材料として弾性の少ない堅質な合
成樹脂を使用しうるようにした球面軸受が知られている
(実公昭51−25620号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしこのような球面
軸受は一般に合成樹脂からの一体成形物であるため、そ
の製品の機械的寸法精度はそれ程高くなく、これをシフ
トレバー支持装置のハウジング内に配してシフトレバー
をその球状部で支持する場合、その寸法誤差により球面
軸受の軸受面とシフトレバーの球状部の表面とが所望に
嵌合せず、ハウジングを含めてこれらの間に隙間が大き
く生じるとシフトレバーががたつき、一方あまりきつく
嵌合するとシフトレバーを動かすことが困難となり、い
ずれにおいてもスムーズなレバー操作を行うことができ
なくなる。また、例えばハウジングが板金製の場合に
は、ハウジングの寸法精度も悪く、なおさら上記問題が
生じ得る。
【0004】このような問題は、上述のような球面軸受
をシフトレバー支持装置に適用する場合に限って生じる
ものではなく、その他ハウジング内に球面軸受を配して
球状部を支持するようなものにおいても一般的に生じ得
るのであり、また必ずしも合成樹脂からの一体成形物に
限らず、機械的寸法精度をそれ程高くすることができな
い製造方法で作られる球面軸受においても生じ得るので
ある。
【0005】本考案は前記諸点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、機械的寸法がばらつ
いていたとしても、その寸法のばらつきを吸収してハウ
ジング内に所望に配し得て、これにより軸受面とシフト
レバー等の球状部の表面とを所望に嵌合させることがで
き、所望の滑らかさをもって球状部を支持し得る球面軸
受装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案によれば前記目的
は、軸受体の筒状外周面の軸方向両端部の夫々に、リン
グ装着溝を形成し、軸受体の内面に、軸方向の両端が欠
除された球面状の軸受面を形成し、軸方向の一方におい
て開口する割溝と軸方向の他方において開口する割溝と
を軸受体に形成し、Oリングの一部が軸受体の筒状外周
面から突出するようにしてリング装着溝の夫々に当該O
リングを装着してなり、少なくとも一方のリング装着溝
は、Oリングの他の一部が軸受体の一方の軸方向端面か
ら突出するように、一部の領域で湾曲されて端面で開口
している球面軸受装置によって達成される。
【0007】
【0008】本考案の軸受体としては、合成樹脂から一
体成形されたものが好ましいが、上記のようにこれに限
定されないのは勿論である。本考案の軸受体には割溝が
少なくとも二つ形成されておれば良いのであるが、好ま
しい例では、このような割溝を三個以上設ける。三個以
上の多数を環状に配列して設ける場合、軸方向の一方に
開口する割溝と軸方向の他方に開口する割溝とを配列方
向に関して交互に配するのが好ましいが、これに代えて
二個又はそれ以上の組で交互に配しても良い。
【0009】本考案の球面軸受装置では、少なくとも一
方のリング装着溝が一部の領域で湾曲されて端面で開口
していれば良く、従って好ましい例では、両方のリング
装着溝を湾曲させて各端面で開口させ、各溝に装着され
たOリングの他の一部を軸受体の軸方向の各端面から突
出させる。一つのOリングについての軸受体の軸方向の
端面から突出する位置は軸受体の周方向について一つで
も良いが、好ましい例では二つ以上であって周方向に関
して等間隔をもって突出させる。この場合、Oリングの
軸受体の軸方向の端面から突出する位置においては、O
リングは必ずしも軸受体の筒状外周面から突出させなく
ても良い。
【0010】本考案におけるOリングは、軸受体とハウ
ジングとの寸法誤差を吸収し得る程度の弾性特性を有し
ていれば良く、好ましくは天然又は合成ゴムからなる。
本Oリングは気密性を特に要求されないため、軸受体の
筒状外周面及び端面から突出するOリングの部分は凹凸
をもって形成されていても良く、あるいはリング装着溝
に接触する部位も凹凸をもって形成されていても良い。
【0011】
【作用】本考案の球面軸受装置は、例えばシフトレバー
をその球状部で支持すべくシフトレバー支持装置のハウ
ジング内に配される。ハウジング内に配された球面軸受
装置の軸受体の筒状外周面から突出するOリングの一部
はハウジング内面と接触し、これにより軸受体はOリン
グを介してハウジング内で支持されることとなる。ここ
でOリングが弾性変形容易であるため、仮に用いた軸受
体の寸法が大きい又は小さかったとしても、これをOリ
ングの弾性変形により吸収し、その結果軸受体はハウジ
ング内で所望に球状部を支持する。
【0012】次に本考案を、図に示す好ましい具体例に
基づいて更に詳細に説明する。これにより前記目的及び
考案並びに他の目的及び考案がより一層明瞭となるであ
ろう。尚、本考案はこれら具体例に何等限定されないの
である。
【0013】
【具体例】図1から図3において、本例の球面軸受装置
1は、略筒状の軸受体2の内面3に、軸方向、即ちA方
向の両端4及び5が欠除された球面状の軸受面6を形成
し、A方向の一方において、即ち図1では上方において
開口7する複数の割溝8とA方向の他方において、即ち
図1では下方において開口9する複数の割溝10とを軸
受体2に形成し、軸受体2の筒状の外周面11のA方向
両端部12及び13に、Oリング14及び15の一部で
ある外周部16及び17が軸受体2の外周面11から突
出するような深さのリング装着溝18及び19を形成
し、リング装着溝18及び19の夫々にOリング14及
び15を装着してなる。尚、本例では開口7を有する割
溝8と開口9を有する割溝10とは周方向Bに関して交
互に配列されている。割溝8及び10等が形成された軸
受体2は合成樹脂から一体成形されて作られている。割
溝8及び10は本例ではA方向に沿って略A方向に平行
に伸びているが、これをA方向に対して傾斜させて形成
しても良い。
【0014】また本例の球面軸受装置1では、リング装
着溝18は、部位31及びこの部位31に対して軸対称
の部位36(図5参照)の二つの部位でOリング14の
他の一部32及び37が軸受体2の一方のA方向端面3
3から突出するように、領域34及び38において湾曲
されて端面33で開口35及び39している。
【0015】以上のように形成された球面軸受装置1
は、例えば図4に示すように自動車のシフトレバー支持
装置41に適用される。シフトレバー支持装置41は、
板金製のハウジング本体42とハウジング本体42に嵌
着されたカバー43とからなるハウジング44を具備し
ており、ハウジング44内に、シフトレバー45の球状
部46を軸受体2の軸受面6で回転自在に受容して球面
軸受装置1が配されている。これによりシフトレバー4
5は球状部46を中心として滑らかに全方向に傾動させ
ることができる。尚、Oリング14及び15は、軸受体
2が球状部46を受容している場合、軸受体2の両端部
12及び13を弾性的に締め付けるようにしている。
【0016】ところで球面軸受装置1では、軸受体2の
外周面11から径方向に若干突出したOリング14及び
15の外周部16及び17でハウジング本体42の内面
51と接触させて、ハウジング本体42内にこれを装着
し得るため、多少の軸受体2並びにハウジング44の寸
法のばらつきはOリング14及び15を弾性的に歪ませ
ることにより吸収させることができ、その結果球状部4
6が過度に軸受体2に押圧されたり、逆に軸受体2の軸
受面6と球状部46との間や軸受体2とハウジング本体
42との間等に不必要な隙間が生じたりすることをなく
し得、従ってシフトレバー45の操作が困難となった
り、シフトレバー45ががたつく等の問題を解消し得
る。また本例の球面軸受装置1では、軸受体2の一方の
端面33からA方向に若干突出したOリング14の一部
32及び37をカバー43の内面52と接触させてハウ
ジング44内に装着し得るため、上述と同様に多少の軸
受体2並びにハウジング44の寸法のばらつきはOリン
グ14を弾性的に歪ませることにより吸収させることが
でき、その結果ハウジング44内でのA方向の球面軸受
装置1のがたつき又は軸受体2が過度にカバー43に押
されることによる変形等をなくし得、これによっても同
じくシフトレバー45の操作が困難となったり、シフト
レバー45ががたつく等の問題を解消し得る。
【0017】尚、本例の球面軸受装置1では、Oリング
14を完全にリング装着溝18に沿わせて軸受体2に取
付けた状態にした後に、これをハウジング本体42内に
装着する必要はなく、例えば図5において一点鎖線で示
すように、Oリング14の領域34及び38の部分のみ
装着溝18に配することなしにその部分を外周面11に
乗り上げさせたままの状態で球面軸受装置1をハウジン
グ本体42内に挿入しても良く、この場合挿入の途中で
外周面11から径方向に突出したOリング14の領域3
4及び38の部分がハウジング本体42の側壁頂部61
でA方向に押される結果、自然とOリング14の領域3
4及び38の部分はリング装着溝18の湾曲した部分に
配されることとなる。従って本例の球面軸受装置1は装
着性においても優れているのである。
【0018】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、軸受体や
ハウジングの機械的寸法がばらついていたとしても、O
リングによってその寸法のばらつきを吸収してハウジン
グ内に所望に配し得て、これにより軸受面とシフトレバ
ー等の球状部の表面とを所望に嵌合させることができ、
一定の滑らかさをもって球状部を支持し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の好ましい一具体例の正面図である。
【図2】図1に示す一具体例の底面図である。
【図3】図2に示すIII−III線断面図である。
【図4】図1に示す一具体例をシフトレバー支持装置に
適用した場合の例であって、球面軸受装置を図1及び図
2に示すIV−IV線断面で示す。
【図5】図1に示す一具体例のシフトレバー支持装置へ
の装着方法の説明図であって、図1の具体例の平面図で
ある。
【符号の説明】
1 球面軸受装置 2 軸受体 6 軸受面 7、9 開口 8、10 割溝 14、15 Oリング 18、19 リング装着溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受体の筒状外周面の軸方向両端部の夫
    々に、リング装着溝を形成し、軸受体の内面に、軸方向
    の両端が欠除された球面状の軸受面を形成し、軸方向の
    一方において開口する割溝と軸方向の他方において開口
    する割溝とを軸受体に形成し、Oリングの一部が軸受体
    の筒状外周面から突出するようにしてリング装着溝の夫
    々に当該Oリングを装着してなり、少なくとも一方のリ
    ング装着溝は、Oリングの他の一部が軸受体の一方の軸
    方向端面から突出するように、一部の領域で湾曲されて
    端面で開口している球面軸受装置。
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CN108223570A (zh) * 2018-02-09 2018-06-29 浙江长盛塑料轴承技术有限公司 一种消音避震关节轴承

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5729961Y2 (ja) * 1974-08-16 1982-06-30
JPS5153144A (ja) * 1974-11-06 1976-05-11 Hitachi Ltd

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