JPH0547537U - 球面軸受装置 - Google Patents

球面軸受装置

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JPH0547537U
JPH0547537U JP10605291U JP10605291U JPH0547537U JP H0547537 U JPH0547537 U JP H0547537U JP 10605291 U JP10605291 U JP 10605291U JP 10605291 U JP10605291 U JP 10605291U JP H0547537 U JPH0547537 U JP H0547537U
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spherical bearing
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篤志 上野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的寸法がばらついていたとしても、その
寸法のばらつきを吸収してハウジング内に所望に配し得
て、これにより軸受面とシフトレバー等の球状部の表面
とを所望に嵌合させることができ、所望の滑らかさをも
って球状部を支持し得る球面軸受装置を提供することに
ある。 【構成】 球面軸受装置1は、軸受体2の内面3にA方
向の両端4及び5が欠除された球面状の軸受面6を形成
し、上方において開口7する複数のA方向の割溝8と下
方において開口9する複数のA方向の割溝10とを軸受
体2に形成し、軸受体2の筒状の外面11のA方向両端
部12及び13に、Oリング14及び15の外周部16
及び17が軸受体2の外面11から突出するような深さ
のリング装着溝18及び19を形成し、リング装着溝1
8及び19の夫々にOリング14及び15を装着してな
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は自動車のシフトレバー支持装置等に用いて好適な球面軸受装置に関す る。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車用シフトレバー支持装置にはシフトレバーをその球状部で支持す る球面軸受が用いられるが、この種球面軸受としては、球状部に嵌合し易くする と共に球状部に対する球面軸受のなじみを良くし、さらに球面軸受の材料として 弾性の少ない堅質な合成樹脂を使用しうるようにした球面軸受が知られている( 実公昭51−25620号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしこのような球面軸受は一般に合成樹脂からの一体成形物であるため、そ の製品の機械的寸法精度はそれ程高くなく、これをシフトレバー支持装置のハウ ジング内に配してシフトレバーをその球状部で支持する場合、その寸法誤差によ り球面軸受の軸受面とシフトレバーの球状部の表面とが所望に嵌合せず、ハウジ ングを含めてこれらの間に隙間が大きく生じるとシフトレバーががたつき、一方 あまりきつく嵌合するとシフトレバーを動かすことが困難となり、いずれにおい てもスムーズなレバー操作を行うことができなくなる。また、例えばハウジング が板金製の場合には、ハウジングの寸法精度も悪く、なおさら上記問題が生じ得 る。
【0004】 このような問題は、上述のような球面軸受をシフトレバー支持装置に適用する 場合に限って生じるものではなく、その他ハウジング内に球面軸受を配して球状 部を支持するようなものにおいても一般的に生じ得るのであり、また必ずしも合 成樹脂からの一体成形物に限らず、機械的寸法精度をそれ程高くすることができ ない製造方法で作られる球面軸受においても生じ得るのである。
【0005】 本考案は前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、 機械的寸法がばらついていたとしても、その寸法のばらつきを吸収してハウジン グ内に所望に配し得て、これにより軸受面とシフトレバー等の球状部の表面とを 所望に嵌合させることができ、所望の滑らかさをもって球状部を支持し得る球面 軸受装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば前記目的は、軸受体の筒状外周面の軸方向両端部の夫々に、リ ング装着溝を形成し、軸受体の内面に、軸方向の両端が欠除された球面状の軸受 面を形成し、軸方向の一方において開口する割溝と軸方向の他方において開口す る割溝とを軸受体に形成し、Oリングの一部が軸受体の筒状外周面から突出する ようにしてリング装着溝の夫々に当該Oリングを装着してなる球面軸受装置によ って達成される。
【0007】 また本考案によれば前記目的は、Oリングの他の一部が軸受体の一方の軸方向 端面から突出するように、少なくとも一方のリング装着溝が一部の領域で湾曲さ れて端面で開口している上述の球面軸受装置によっても達成される。
【0008】 本考案の軸受体としては、合成樹脂から一体成形されたものが好ましいが、上 記のようにこれに限定されないのは勿論である。本考案の軸受体には割溝が少な くとも二つ形成されておれば良いのであるが、好ましい例では、このような割溝 を三個以上設ける。三個以上の多数を環状に配列して設ける場合、軸方向の一方 に開口する割溝と軸方向の他方に開口する割溝とを配列方向に関して交互に配す るのが好ましいが、これに代えて二個又はそれ以上の組で交互に配しても良い。
【0009】 本考案の球面軸受装置では、少なくとも一方のリング装着溝が一部の領域で湾 曲されて端面で開口していれば良く、従って好ましい例では、両方のリング装着 溝を湾曲させて各端面で開口させ、各溝に装着されたOリングの他の一部を軸受 体の軸方向の各端面から突出させる。一つのOリングについての軸受体の軸方向 の端面から突出する位置は軸受体の周方向について一つでも良いが、好ましい例 では二つ以上であって周方向に関して等間隔をもって突出させる。この場合、O リングの軸受体の軸方向の端面から突出する位置においては、Oリングは必ずし も軸受体の筒状外周面から突出させなくても良い。
【0010】 本考案におけるOリングは、軸受体とハウジングとの寸法誤差を吸収し得る程 度の弾性特性を有していれば良く、好ましくは天然又は合成ゴムからなる。本O リングは気密性を特に要求されないため、軸受体の筒状外周面及び端面から突出 するOリングの部分は凹凸をもって形成されていても良く、あるいはリング装着 溝に接触する部位も凹凸をもって形成されていても良い。
【0011】
【作用】
本考案の球面軸受装置は、例えばシフトレバーをその球状部で支持すべくシフ トレバー支持装置のハウジング内に配される。ハウジング内に配された球面軸受 装置の軸受体の筒状外周面から突出するOリングの一部はハウジング内面と接触 し、これにより軸受体はOリングを介してハウジング内で支持されることとなる 。ここでOリングが弾性変形容易であるため、仮に用いた軸受体の寸法が大きい 又は小さかったとしても、これをOリングの弾性変形により吸収し、その結果軸 受体はハウジング内で所望に球状部を支持する。
【0012】 次に本考案を、図に示す好ましい具体例に基づいて更に詳細に説明する。これ により前記目的及び考案並びに他の目的及び考案がより一層明瞭となるであろう 。尚、本考案はこれら具体例に何等限定されないのである。
【0013】
【具体例】
図1から図3において、本例の球面軸受装置1は、略筒状の軸受体2の内面3 に、軸方向、即ちA方向の両端4及び5が欠除された球面状の軸受面6を形成し 、A方向の一方において、即ち図1では上方において開口7する複数の割溝8と A方向の他方において、即ち図1では下方において開口9する複数の割溝10と を軸受体2に形成し、軸受体2の筒状の外周面11のA方向両端部12及び13 に、Oリング14及び15の一部である外周部16及び17が軸受体2の外周面 11から突出するような深さのリング装着溝18及び19を形成し、リング装着 溝18及び19の夫々にOリング14及び15を装着してなる。尚、本例では開 口7を有する割溝8と開口9を有する割溝10とは周方向Bに関して交互に配列 されている。割溝8及び10等が形成された軸受体2は合成樹脂から一体成形さ れて作られている。割溝8及び10は本例ではA方向に沿って略A方向に平行に 伸びているが、これをA方向に対して傾斜させて形成しても良い。
【0014】 また本例の球面軸受装置1では、リング装着溝18は、部位31及びこの部位 31に対して軸対称の部位36(図5参照)の二つの部位でOリング14の他の 一部32及び37が軸受体2の一方のA方向端面33から突出するように、領域 34及び38において湾曲されて端面33で開口35及び39している。
【0015】 以上のように形成された球面軸受装置1は、例えば図4に示すように自動車の シフトレバー支持装置41に適用される。シフトレバー支持装置41は、板金製 のハウジング本体42とハウジング本体42に嵌着されたカバー43とからなる ハウジング44を具備しており、ハウジング44内に、シフトレバー45の球状 部46を軸受体2の軸受面6で回転自在に受容して球面軸受装置1が配されてい る。これによりシフトレバー45は球状部46を中心として滑らかに全方向に傾 動させることができる。尚、Oリング14及び15は、軸受体2が球状部46を 受容している場合、軸受体2の両端部12及び13を弾性的に締め付けるように している。
【0016】 ところで球面軸受装置1では、軸受体2の外周面11から径方向に若干突出し たOリング14及び15の外周部16及び17でハウジング本体42の内面51 と接触させて、ハウジング本体42内にこれを装着し得るため、多少の軸受体2 並びにハウジング44の寸法のばらつきはOリング14及び15を弾性的に歪ま せることにより吸収させることができ、その結果球状部46が過度に軸受体2に 押圧されたり、逆に軸受体2の軸受面6と球状部46との間や軸受体2とハウジ ング本体42との間等に不必要な隙間が生じたりすることをなくし得、従ってシ フトレバー45の操作が困難となったり、シフトレバー45ががたつく等の問題 を解消し得る。また本例の球面軸受装置1では、軸受体2の一方の端面33から A方向に若干突出したOリング14の一部32及び37をカバー43の内面52 と接触させてハウジング44内に装着し得るため、上述と同様に多少の軸受体2 並びにハウジング44の寸法のばらつきはOリング14を弾性的に歪ませること により吸収させることができ、その結果ハウジング44内でのA方向の球面軸受 装置1のがたつき又は軸受体2が過度にカバー43に押されることによる変形等 をなくし得、これによっても同じくシフトレバー45の操作が困難となったり、 シフトレバー45ががたつく等の問題を解消し得る。
【0017】 尚、本例の球面軸受装置1では、Oリング14を完全にリング装着溝18に沿 わせて軸受体2に取付けた状態にした後に、これをハウジング本体42内に装着 する必要はなく、例えば図5において一点鎖線で示すように、Oリング14の領 域34及び38の部分のみ装着溝18に配することなしにその部分を外周面11 に乗り上げさせたままの状態で球面軸受装置1をハウジング本体42内に挿入し ても良く、この場合挿入の途中で外周面11から径方向に突出したOリング14 の領域34及び38の部分がハウジング本体42の側壁頂部61でA方向に押さ れる結果、自然とOリング14の領域34及び38の部分はリング装着溝18の 湾曲した部分に配されることとなる。従って本例の球面軸受装置1は装着性にお いても優れているのである。
【0018】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、軸受体やハウジングの機械的寸法がばらついて いたとしても、Oリングによってその寸法のばらつきを吸収してハウジング内に 所望に配し得て、これにより軸受面とシフトレバー等の球状部の表面とを所望に 嵌合させることができ、一定の滑らかさをもって球状部を支持し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の好ましい一具体例の正面図である。
【図2】図1に示す一具体例の底面図である。
【図3】図2に示すIII−III線断面図である。
【図4】図1に示す一具体例をシフトレバー支持装置に
適用した場合の例であって、球面軸受装置を図1及び図
2に示すIV−IV線断面で示す。
【図5】図1に示す一具体例のシフトレバー支持装置へ
の装着方法の説明図であって、図1の具体例の平面図で
ある。
【符号の説明】
1 球面軸受装置 2 軸受体 6 軸受面 7、9 開口 8、10 割溝 14、15 Oリング 18、19 リング装着溝

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受体の筒状外周面の軸方向両端部の夫
    々に、リング装着溝を形成し、軸受体の内面に、軸方向
    の両端が欠除された球面状の軸受面を形成し、軸方向の
    一方において開口する割溝と軸方向の他方において開口
    する割溝とを軸受体に形成し、Oリングの一部が軸受体
    の筒状外周面から突出するようにしてリング装着溝の夫
    々に当該Oリングを装着してなる球面軸受装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも一方のリング装着溝は、Oリ
    ングの他の一部が軸受体の一方の軸方向端面から突出す
    るように、一部の領域で湾曲されて端面で開口している
    請求項1に記載の球面軸受装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010159881A (ja) * 2002-08-28 2010-07-22 Oiles Ind Co Ltd 滑り軸受及びそれを具備した軸受機構
CN108223570A (zh) * 2018-02-09 2018-06-29 浙江长盛塑料轴承技术有限公司 一种消音避震关节轴承

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JPS5125620U (ja) * 1974-08-16 1976-02-25
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