JPH058634Y2 - - Google Patents

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JPH058634Y2
JPH058634Y2 JP17753187U JP17753187U JPH058634Y2 JP H058634 Y2 JPH058634 Y2 JP H058634Y2 JP 17753187 U JP17753187 U JP 17753187U JP 17753187 U JP17753187 U JP 17753187U JP H058634 Y2 JPH058634 Y2 JP H058634Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、鍵盤の組み立て作業が容易な構造の
楽器等の鍵盤装置に関するものである。
(従来の技術およびその問題点) 従来、例えば電子楽器における鍵盤装置の鍵の
回動支点構造としては、第9図乃至第11図に示
すようなものがある。
まず第9図に断面図にて示す既知の構造として
は、鍵盤フレーム31に形成された挿通穴34の
端面に、鍵32の後端部に設けられた係合凹部3
5を、鍵の復帰用のばね33の力で圧接したもの
がある。しかしながら、この既知の構造では、鍵
フレーム31に形成された挿通穴34の端部が支
点となるため、挿通穴形成時に生じるバリにより
鍵32の係合凹部35が削られるという不都合が
ある。
次に、第10図に断面図にて示す既知の構造に
おいて、プラスチツク等の合成樹脂より成り、そ
の断面が円形若しくは円弧状の回動支点部材36
を、鍵盤フレーム31に配設し、鍵32の後端部
に形成され、回動支点部材36の周面に鍵復帰用
ばね37の力により圧接される略半円形状の軸受
部38が配設されている。しかしこの構造では、
鍵32の軸受部38が削られることはないが、ば
ね37の力によつて回動支点部材36に圧接され
るため、鍵32の組み付け時あるいは取り外し時
にばね37をさらに圧縮変形させなければなら
ず、組み付け作業が容易ではない。
最後に、第11図に斜視図にて示す既知の構造
は、鍵32の後端部を二股状にし、この二股状の
後端部のそれぞれに軸支孔39,39を設けたも
のがあり、この既知の構造では、組み付け時に二
股状の後端部を弾性変形させて広げつつ、鍵保持
部材40を回動支点部材41に嵌合させていた。
このような構造にすると、鍵復帰用のばねの力で
鍵の軸受部を回動支点部材に圧接する必要がない
ため、ばねの設計、配置に自由度を持たせること
ができる。しかしながらこの構造においても、鍵
をその二股部分で鍵保持部材40を回動支点部材
41に係合させる際に鍵32の二股状の後端部を
広げながら、回動支点部材41に嵌合させるた
め、鍵32の組み立て作業は、それほど容易にな
らなかつた。
本考案の目的は、上記問題点を解消し、鍵を鍵
保持部材の回動支点部材に組み付ける作業を、容
易に為らしめる構造を有する鍵盤装置を提供せん
とするにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、鍵盤フレームに配設されて、鍵ホル
ダー部によつて回動可能に支持される全体視にお
いて直方状の鍵を備える鍵盤装置において、 (a) 前記鍵ホルダー部は、両端面に下方へ向かう
にしたがつて外側へ傾斜するテーパー部を有す
る回動軸を備え、また、 (b) 前記鍵は、弾性若しくは可撓性を有する材料
より形成されるとともに、当該鍵を前記回動軸
に対して挿入するにつれて該回動軸のテーパー
部に係合して前記鍵の下部を部分的に弾性変形
させて前記回動軸への入り込みを容易にするテ
ーパー部を有する係合穴を備える ことを特徴とする。
より具体的構成として、鍵が、該鍵の基端部側
の各側面に設けられ互いに対向配置される一対の
軸受穴と、この一対の軸受穴の間に位置し前記鍵
の少なくとも底面にその長手方向に沿つて設けら
れる溝穴を備えたものとされるとともに、一対の
軸受穴が係合穴とされ、鍵が鍵ホルダー部の互い
に隣接する各回動軸の間に挿入されるにつれてこ
れら各回動軸の互いに対向する各テーパー部によ
り一対の軸受穴の各テーパー部がそれぞれ挟持さ
れることにより鍵の下部が弾性変形されるものと
することができる。
また、他の構成として、鍵が、該鍵の基端部側
の各側面に設けられ互いに対向配置される一対の
軸受穴と、この一対の軸受穴の間に位置し前記鍵
の少なくとも底面にその長手方向に沿つて設けら
れる溝穴を備えたものとされるとともに、溝穴が
係合穴とされ、鍵が鍵ホルダー部の回動軸に挿入
されるにつれて該回動軸の両端面の各テーパー部
により溝穴の各テーパー部が拡幅されることによ
り鍵の下部が弾性変形されるものとすることもで
きる。
(作用) 本考案においては、鍵の係合穴および鍵ホルダ
ー部の回動軸のそれぞれの所定の位置にテーパー
部が設けられていることによつて、鍵が鍵ホルダ
ー部へ挿入される際に、双方のテーパー部同士が
接触し、鍵の押圧によりこれらテーパー部が摺動
するとともに鍵の下部が部分的に弾性変形(湾
曲)して、回動軸を滑らかに係合穴に入り込ませ
ることができる。したがつて、鍵の鍵ホルダー部
への取り付けに際して、鍵を鍵ホルダー部に接触
させて位置決めし、その状態から鍵を押圧するだ
けで、鍵を鍵ホルダー部にスナツプ連結すること
ができ、鍵の鍵盤フレームへの組み付けが容易に
行える。
その場合、鍵の少なくとも底面にその長手方向
に沿つて溝穴を設けることで、鍵の下部の弾性変
形が容易に行える。
また、鍵の基端部側の各側面に設けられ互いに
対向配置される一対の軸受穴を係合穴とした場合
には、鍵が鍵ホルダー部の互いに隣接する各回動
軸の間に挿入される際に、これら各回動軸の互い
に対向する各テーパー部により一対の軸受穴の各
テーパー部がそれぞれ挟持され、鍵の側面が内側
に湾曲して溝穴が狭まり、それによつて回動軸を
滑らかに軸受穴に入り込ませることができる。ま
た、一対の軸受穴の間に位置する溝穴を係合穴と
した場合には、鍵が鍵ホルダー部の回動軸に挿入
される際に、この回動軸の両端面の各テーパー部
により鍵の側面が外側に湾曲して溝穴の各テーパ
ー部が拡幅され、それによつて回動軸を滑らかに
軸受穴に入り込ませることができる。
(実施例) 以下に本考案の実施例を図面を参照しつつ詳細
に説明する。
第1図はこの考案に係る鍵盤装置の鍵の後端部
を裏面側からみた斜視図である。図中、11は合
成樹脂により一体成形された鍵を、12は鍵11
の両方の側面に設けられた軸受穴を、13は鍵1
1の背面から底面にかけて設けられた溝穴をそれ
ぞれ示している。
軸受穴12は、第2図aに示すように、その輪
郭を略逆U字形状をしており、この軸受穴12の
下部の、鍵11の底面14の隅部にテーパー部1
5が設けられている。このテーパー部15は、第
2図bに断面図にて示すように、底面14の両端
の隅部が鍵本体内方から外方に向けてすぼめられ
るような傾斜となつている。
また、第3図に斜視図にて示す鍵ホルダー部1
6は、鍵盤フレームベース部17の一側面側の、
鍵盤フレームベース部17を多数の部屋に仕切る
隔壁19に対応する位置に複数個設けられてお
り、各鍵ホルダー部16の上部側面に回動軸とし
ての、断面が円形状の突出部18a,18bをそ
れぞれ設け、さらに各突出部18aおよび18b
の端面には、テーパー部20が設けられている。
このテーパー部20は、端面に向けて引かれた法
線が、各突出部18を通る中心線に対して反時計
方向に所定の角度をなすものとする。ところで、
組立時において鍵盤フレームは鍵盤フレームベー
ス部17上に配設されて、鍵盤ホルダー16は鍵
盤フレームから突出することになる。
このように構成された鍵11を鍵ホルダー部1
6に取り付ける場合に、第4図に斜視図で示すよ
うに、鍵11を隣接する鍵ホルダー部16の間に
位置させ、鍵11の両側面の軸受穴12の下部に
設けられたテーパー部15と、鍵ホルダー部16
の突出部18b,18aに設けられたテーパー部
20とを接触させ、次いで鍵11を鍵ホルダー部
16に押圧すると、双方のテーパー部15及び2
0のずれあいのために鍵11の側面がその内側に
弾性変形し、溝穴13の間隔が狭まり、これによ
つて突出部18a,18bの軸受穴12への入り
込みを容易に為らしめ、突出部18a,18bの
軸受穴12への入り込み終了後、鍵11の側面の
弾性変形が元の形に復帰して、鍵11の軸受穴1
2と鍵ホルダー部16の突出部18a,18bと
が係合し、これがため鍵11は鍵ホルダー部16
に保持される。即ち、この実施例における鍵11
の保持は隣接する鍵ホルダー部16の互いに対向
する突出部18a,18bによつてなされてい
る。この鍵11が鍵ホルダー部16に係合保持さ
れる様子を第5図の断面図にて示す。なお、鍵の
後端部上面は鍵の側面の弾性変形が容易になるよ
うに、壁が設けられていない。
ところで、鍵ホルダー部16の突出部18a,
18bに設けたテーパー部20は、第6図に示す
ように突出部の端面全体にテーパーを設ける代わ
りにその一部にテーパーを設けても良い。
本考案は、上記一実施例に限定されるものでは
なく、種々、様々に変形あるいは変更が可能であ
る。例えば、上述した実施例のような、隣接する
鍵ホルダー部の間で鍵を保持するのではなく、鍵
の内側に鍵ホルダー部を嵌入させて鍵を軸支する
変形例がある。具体的には第7図に示すように、
鍵11の背面から底面にかけて設けた溝穴13を
上述した実施例よりも幅を大きくして、鍵ホルダ
ー部16のそこへの入り込みを可能にし、さらに
テーパー部15をその溝穴13の内側面に鍵本体
外方に向かつて拡開するように設けるとともに、
鍵ホルダー部16の突出部18a,18bに設け
たテーパー部20の傾斜を比較的に緩やかにし
て、鍵11の溝穴13への鍵ホルダー部16の突
出部18a,18bの入り込みを容易にしてい
る。ここで溝穴13の内側面に設けるテーパー部
15は、内側面全部でも一部でも良い。なお、こ
の変形例では、鍵を鍵ホルダー部に取り付ける場
合に、鍵の弾性変形をそれほど必要としないた
め、鍵11の上面にも壁を形成して、一部に穴を
残すのみとしている。
(考案の効果) 本考案は以上のように構成されているので、鍵
の鍵ホルダー部への取り付けの際には、鍵のテー
パー部と鍵ホルダー部のテーパー部とにより回動
軸を軸受穴に滑らかに入り込ませ、このときに溝
穴の幅が狭まるかまた広がることにより、鍵の側
面がその内側または外側に湾曲して、上記の回動
軸の入り込みを容易にする。したがつて、鍵を鍵
ホルダー部に接触して位置決めし、それを上方か
ら押圧するだけで、鍵を鍵ホルダー部へ容易に組
み付けることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の鍵盤装置の鍵の一部を示す斜
視図、第2図は鍵の側面図及びa−a′線上の断面
図、第3図は鍵フレームを示す斜視図、第4図は
鍵を鍵フレームに取り付ける場合の鍵の挙動を示
す説明図、第5図は鍵が鍵フレームに嵌合された
様子を示す断面図、第6図は鍵ホルダー部のテー
パー部の変形例を示す線図、第7図は変形例を示
す斜視図、第8図は変形例を示す断面図、第9図
乃至第11図は従来例を示す断面図、断面図及び
斜視図である。 11……鍵、12……軸受穴、13……溝穴、
14……底面、15……テーパー部、16……鍵
ホルダー部、17……鍵フレームベース部、18
a,18b……突出部(回動軸)、19……隔壁、
20……テーパー部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 鍵盤フレームに配設されて、鍵ホルダー部に
    よつて回動可能に支持される全体視において直
    方状の鍵を備える鍵盤装置において、 (a) 前記鍵ホルダー部は、両端面に下方へ向か
    うにしたがつて外側へ傾斜するテーパー部を
    有する回動軸を備え、また、 (b) 前記鍵は、弾性若しくは可撓性を有する材
    料より形成されるとともに、当該鍵を前記回
    動軸に対して挿入するにつれて該回動軸のテ
    ーパー部に係合して前記鍵の下部を部分的に
    弾性変形させて前記回動軸への入り込みを容
    易にするテーパー部を有する係合穴を備える ことを特徴とする鍵盤装置。 (2) 前記鍵が、該鍵の基端部側の各側面に設けら
    れ互いに対向配置される一対の軸受穴と、該一
    対の軸受穴の間に位置し前記鍵の少なくとも底
    面にその長手方向に沿つて設けられる溝穴を備
    えたものとされるとともに、前記一対の軸受穴
    が前記係合穴とされ、前記鍵が前記鍵ホルダー
    部の互いに隣接する各回動軸の間に挿入される
    につれてこれら各回動軸の互いに対向する各テ
    ーパー部により前記一対の軸受穴の各テーパー
    部がそれぞれ挟持されることにより前記鍵の下
    部が弾性変形される実用新案登録請求の範囲第
    1項に記載の鍵盤装置。 (3) 前記鍵が、該鍵の基端部側の各側面に設けら
    れ互いに対向配置される一対の軸受穴と、該一
    対の軸受穴の間に位置し前記鍵の少なくとも底
    面にその長手方向に沿つて設けられる溝穴を備
    えたものとされるとともに、前記溝穴が前記係
    合穴とされ、前記鍵が前記鍵ホルダー部の回動
    軸に挿入されるにつれて該回動軸の両端面の各
    テーパー部により前記溝穴の各テーパー部が拡
    幅されることにより前記鍵の下部が弾性変形さ
    れる実用新案登録請求の範囲第1項に記載の鍵
    盤装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5861862B2 (ja) * 2010-11-01 2016-02-16 カシオ計算機株式会社 鍵構造および鍵盤装置
JP5935278B2 (ja) * 2011-09-28 2016-06-15 カシオ計算機株式会社 鍵支持構造および鍵盤楽器

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