JP2589640Y2 - 樹脂製品のクリップ組付構造 - Google Patents

樹脂製品のクリップ組付構造

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JP2589640Y2
JP2589640Y2 JP1993019636U JP1963693U JP2589640Y2 JP 2589640 Y2 JP2589640 Y2 JP 2589640Y2 JP 1993019636 U JP1993019636 U JP 1993019636U JP 1963693 U JP1963693 U JP 1963693U JP 2589640 Y2 JP2589640 Y2 JP 2589640Y2
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知洋 望月
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Nihon Plast Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば取付部材である
車両の内装部品を金属板からなるクリップを介して車体
の被取付パネルに固定するためのクリップ組付構造に関
し、さらに詳しくは被取付パネルに対してガタのない強
固な係着構造を備えた取付部材のクリップ組付構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】車両用内装部品、例えばコンソールボッ
クスの側壁表面とインストルメントパネルを跨いで合成
樹脂カバーを取り付けるにあたって、カバー表面にビス
締め跡を残さないようにするために、カバーの裏面に金
属板から構成されたクリップを固着してから、同クリッ
プを相手方の被取付パネルに形成されている開口部に嵌
挿して係着固定している。
【0003】図5〜図8は従来のクリップ組付構造を示
しており、前記クリップ1は略6角形の一辺が欠如され
た弾性変形が可能な断面形状を有しており、その基部1
aがネジ止めされ、左右立上片1cの先端を内側に折り
曲げると共に、同左右立上片1cの中間から外側に切り
起こされた爪片1dを有している。また、合成樹脂カバ
ー2には、中心にネジ孔2bを有するボス2aが起立し
ており、その周面からは4枚の補強用リブ2c,2dが
放射状に一体成形されている。一方、被取付パネル3で
あるコンソールボックスの側壁とインストルメントパネ
ルのクリップ取付部には、それぞれ略矩形状の取付開口
部3aが形成され、同開口部3aに合成樹脂カバー2に
ネジ止めされた前記クリップ1を係着して両者を固着す
る。
【0004】この取付けにあたっては、合成樹脂カバー
2の裏面から突出するボス2aに予めクリップの基部1
aをネジ4により固着しておき、同クリップ1を立上片
1cの弾力に抗して被取付パネル3の前記開口部3aに
挿嵌し、同立上片1cの外側に切り起こされた爪片1d
を開口部3aの周縁部内面に係着させて、合成樹脂カバ
ー2を被取付パネル3の表面に固定する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかして、従来の合成
樹脂カバーの裏面に起立するボスの周辺に形成された4
枚のリブのうち図5〜図8に明示されているように対設
された2枚のリブ2cが、クリップ1の係着時において
その先端を被取付パネル3の表面に密着させて、クリッ
プ1の爪片1dとリブ2cの先端とにより被取付パネル
3を表裏から挟持して合成樹脂カバー2のガタツキをな
くしているが、他の2枚のリブ2dは単なるボスの補強
機能を有しているに過ぎない。従って、もし何らかの原
因で前記被取付パネル3の表面に密着すべきリブ2cの
先端が変形した場合には、合成樹脂カバー2のガタツキ
をなくすことは不可能となる。これは、単に2枚だから
不可能となるものでなく、上述のようにガタツキ防止が
リブ端面によりなされる限りこの問題は解決されない。
【0006】本考案は、かかる課題をを踏まえてなされ
たものであり、その目的は取付部材の裏面に起立するボ
スの補強機能を確保すると共に、相手方の被取付パネル
表面への均等な密着を確保して、取付時における取付部
材と被取付パネルとの間のガタツキを完全に解消するク
リップ組付構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は樹脂製品からなる取付部材の裏面から突出
するボスの端面に基部がネジ止めされ、弾性変形が可能
な断面形状を有すると共に、左右立上片の中間から外側
に切り起こされた爪片を有する金属板クリップを、被取
付パネルの角状開口部に係着すると共に、前記ボスの外
周面に形成された複数の放射状リブの端面を前記角状開
口部の周辺に圧着するようにした金属製クリップの組付
構造であって、前記放射状リブの外周端面を囲み、且つ
前記被取付パネルの表面に当接する囲壁を一体に形成す
ると共に、同壁面の少なくとも対向する2壁面が前記金
属製クリップの角状基部の対向する2辺を嵌合する形状
とされていることを主要な構成としている。
【0008】
【作用】取付部材を被取付パネルの取付開口部にクリッ
プを介して取付け固定しようとするときは、まず取付部
材のボスにクリップの基部をネジにより固着する。この
ときクリップは、立上片が一部のリブの傾斜面に案内さ
れると共に、基部の他の2辺が囲壁のうち対向する壁面
間に嵌合するため、ネジ締め時においてもクリップはボ
スの端面で回動することがなく、常に同一の固着姿勢を
維持する。
【0009】次に、こうして取付部材のボスに固着され
たクリップを、被取付パネルの取付開口部に弾力に抗し
て嵌挿する。このとき、爪片が前記開口部の内面に係着
すると同時に、一部のリブ及び囲壁の先端面が被取付パ
ネルの表面に当接して、同被取付パネルを前記爪片とリ
ブ及び囲壁の先端とでしっかりと挟持する。
【0010】この場合、本考案によれば放射状リブを囲
壁で囲んでいるため、その被取付パネルに対する当接面
は構造的にも変形しにくいばかりでなく、従来のように
単にリブの先端面が当接するだけではなく囲壁の先端部
が同時に当接するため、当接面積が増大して力が分散さ
れ、被取付パネルに対する圧着時においても先端部の変
形を生じさせることがない。また、たとえ前記リブの先
端が一部変形することがあっても、或いは前記囲壁の一
部端面が変形することがあっても、そのほぼ全体が変形
しない限りはリブ及び囲壁の各端面の大部分が被取付パ
ネルの表面に密着し、取付けの終了後において取付部材
と被取付パネルとの間にガタツキを生じさせない。
【0011】
【実施例】以下、本考案を図示実施例により具体的に説
明する。図1〜図4は本考案の代表的な一実施例を示
し、図1は装着前のクリップと取付部材の構成を示す分
解斜視図、図2は同取付部材のボス部におけるクリップ
非装着時及び装着時の正面図、図3は被取付パネルに対
する係着時のクリップと取付部材の構成を示す縦断面
図、図4は横断面図である。
【0012】本考案に適用されるクリップ1は本考案に
特有な構造を有するものではなく、従来と同様に金属板
からプレス加工により製作されるものであり、図1に示
すように略6角形の一辺が欠如された断面形状を有し、
その基部1aにネジ挿通孔1bが形成され、く字状の左
右立上片1cの先端を内側に折り曲げると共に、同左右
立上片1cの中間から外側に切り起こされた爪片1dを
有している。しかしながら、本考案のクリップ1は図に
示された構造に限定されないことも明らかである。
【0013】一方、前記クリップ1を固着するために、
取付部材である合成樹脂カバー2の裏面の適当な部位に
は円筒状ボス2aが一体に起立しており、該ボス2aの
中心にネジ孔2bが形成されると共に、同ボス2aの周
面からは十文字状に4枚のリブ2c,2c,2d,2d
が形成されている。そして、この4枚のリブ2c,2
c,2d,2dのうちボス2aを中心として対設される
2枚の第1リブ2cは従来と同様に、その先端面をボス
先端面から僅かに突出させてクリップ1の左右立上片1
cが第1リブ2c,2cの傾斜面2c′,2c′によっ
て案内されるようになっている。また、もう一方の第2
リブ2d,2dは従来と同様にボス2aの先端面より僅
かに引っ込んだ位置にあり、本来の補強機能をもたせる
ために設けられている。
【0014】更に本考案では、前述のリブ構造に加えて
上記リブ2c,2c,2d,2dの外周面を取り囲んで
一体に形成される筒状の囲壁2eを有している。この囲
壁2eは本考案の最も特徴とする部分であり、その先端
面は前記第1リブ2c,2cの先端面と面一にされてい
る。また、前記囲壁2eのうち前記第2リブ2d,2d
と一体にされている壁面間の寸法は、上記クリップ1の
基部1aの立上片1cを有しない対向する2辺間の長さ
にほぼ等しく、同2辺が前記壁面間に嵌合し得る寸法に
設定されている。従って、前記クリップ1の基部1aの
形状が正方形でない場合には、前記2辺が常に前記壁面
間に嵌合するため、組付けにあたってクリップ1の取付
位置を間違えるようなことがない。
【0015】以上の構成において、例えば図9に示すよ
うに取付部材である合成樹脂カバー2を被取付パネル3
であるコンソールボックスの側壁とインストルメントパ
ネルの取付開口部3aにクリップ1を介して取付け固定
しようとするときは、まず取付部材2のボス2aにクリ
ップ1の基部1aをネジ4により固着する。このときク
リップ1は、立上片1cが第1リブ2c,2cの傾斜面
に案内されると共に、基部1aの他の2辺が囲壁2eの
うち前記対向する壁面間に嵌合するため、ネジ締め時に
おいてもクリップ1はボス2aの端面で回動することが
なく、常に同一の姿勢を維持することになる。
【0016】次に、こうして合成樹脂カバー2のボス2
aに固着されたクリップ1を、上記被取付パネル3の取
付開口部3aに立上片1cの弾力に抗して嵌挿する。こ
のとき、爪片1dが前記開口部3aの内面に係着すると
同時に、第1リブ2c,2c及び囲壁2eの先端面が被
取付パネル3の表面に当接して、同被取付パネル3を前
記爪片1dと第1リブ2c,2c及び囲壁2eの先端面
とでしっかりと挟持する。
【0017】本考案によれば、上述のように第1及び第
2リブ2c,2dを囲んで囲壁2eを形成しているた
め、第1リブ2c及び囲壁2eの被取付パネル3に対す
る当接面は構造的に変形しにくいばかりでなく、囲壁2
eの当接分だけ従来より被取付パネル3に対する当接面
積が増大して圧着力が分散されるため、被取付パネル3
に対する圧着時の変形を起こりにくくしている。
【0018】また、仮に前記第1リブ2c,2cの先端
が一部変形することがあっても、或いは前記囲壁2eの
一部端面が変形することがあっても、そのほぼ全体が変
形しない限り第1リブ2c,2c及び囲壁2eの各端面
の大部分が被取付パネル3の表面に密着し、取付けの終
了後において取付部材2と被取付パネル3との間にガタ
ツキを生じさせない。
【0019】
【考案の効果】以上の説明から明らかなごとく、本考案
のクリップ組付構造によれば、従来と同様に取付部材の
クリップ係着部にボスと補強リブを設ける以外に、同リ
ブの外周面を取り囲んで囲壁を一体的に設けると共に、
同囲壁の先端面を取付部材の取付時において被取付パネ
ルの表面に密接するように設定しているため、その密接
部分に変形が生じにくくなるばかりでなく、仮にリブの
先端が一部変形すたり、或いは囲壁の一部端面が変形す
るようなことがあっても、そのほぼ全体が変形しない限
りリブ及び囲壁の各端面の大部分が被取付パネルの表面
と密着し、取付けの終了後において取付部材と被取付パ
ネルとの間にガタツキが生じない。
【0020】また、本考案では上記構成に加えて上記囲
壁の少なくとも対向する一組の壁面によりクリップの嵌
合姿勢を規制するため、取付部材のボスにクリップを固
着するにあたり、ボス上でクリップが回動することがな
く、常に正しい固着姿勢が維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の代表的なクリップ組付構造を示す固着
前のクリップと取付部材の分解斜視図である。
【図2】同取付部材のボス部におけるクリップ固着前後
の正面図である。
【図3】同クリップと取付部材の構成を示す縦断面図で
ある。
【図4】同クリップと取付部材の構成を示す横断面図で
ある。
【図5】従来のボス部の例を示す斜視図である。
【図6】同ボス部の正面図である。
【図7】従来のクリップと取付部材の構成を示す縦断面
図である。
【図8】従来のクリップと取付部材の構成を示す縦断面
図である。
【図9】取付部材と被取付パネルの取付例を示す部分斜
視図である。
【符号の説明】
1 クリップ 1a 基部 1b ネジ挿通孔 1c 立上片 1d 爪片 2 合成樹脂カバー 2a ボス 2b ネジ孔 2c 第1リブ 2c′ 傾斜面 2d 第2リブ 2e 囲壁 3 被取付パネル 3a 取付開口部 4 ネジ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製品からなる取付部材(2) の裏面か
    ら突出するボス(2a)の端面に基部(1a)がネジ止めされ、
    弾性変形が可能な断面形状を有すると共に、左右立上片
    の中間から外側に切り起こされた爪片(1d)を有する金属
    板クリップ(1)を、被取付パネル(3) の角状開口部(3a)
    に係着すると共に、前記ボス(2a)の外周面に形成された
    複数の放射状リブ(2c,2d) の端面を前記角状開口部(3a)
    の周辺に圧着するようにした金属製クリップの組付構造
    であって、 前記放射状リブ(2c,2d) の外周端面を囲み、且つ前記被
    取付パネル(3) の表面に当接する囲壁(2e)を一体に形成
    すると共に、同壁面の少なくとも対向する2壁面が前記
    金属製クリップの角状基部(1a)の対向する2辺を嵌合す
    る形状とされてなることを特徴とするクリップの組付構
    造。
JP1993019636U 1993-04-16 1993-04-16 樹脂製品のクリップ組付構造 Expired - Lifetime JP2589640Y2 (ja)

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JPH0678609U JPH0678609U (ja) 1994-11-04
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JP2014231312A (ja) * 2013-05-29 2014-12-11 テイ・エス テック株式会社 車両用加飾装置
JP6120164B2 (ja) * 2013-05-31 2017-04-26 テイ・エス テック株式会社 内装部材の取付構造

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JPH069918Y2 (ja) * 1988-05-06 1994-03-16 三菱自動車工業株式会社 車両のモール取付け構造

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