JP5935278B2 - 鍵支持構造および鍵盤楽器 - Google Patents

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Description

この発明は、電子ピアノや電子オルガンなどの鍵盤楽器に用いられる鍵支持構造および鍵盤楽器に関する。
例えば、鍵盤楽器の鍵支持構造においては、特許文献1に記載されているように、鍵盤シャーシ上に設けられた鍵支持部に、鍵の後部に設けられた鍵取付部を上下方向に回転可能に取り付けるように構成されたものが知られている。
特開2001−265346号公報
この場合、鍵盤シャーシの鍵支持部は、鍵盤シャーシ上に設けられた一対の支持片と、この一対の支持片の対向面に設けられた一対の突起軸とを有している。また、鍵の鍵取付部は、一対の突起軸が嵌合する取付孔と、一対の突起軸を取付孔に導く第1ガイド溝と、取付孔から一対の突起軸を鍵の後方に向けて導く第2ガイド溝とを有している。
このような鍵支持構造は、鍵盤シャーシの鍵支持部における一対の支持片間に鍵の後部に位置する鍵取付部を挿入させて取り付ける際に、鍵支持部の一対の支持片に設けられた一対の突起軸を鍵取付部の第1ガイド溝に沿って相対的に移動させて鍵取付部の取付孔に嵌合させることにより、鍵盤シャーシ上に鍵が上下方向に回転可能に取り付けられるように構成されている。
また、この鍵支持構造は、鍵盤シャーシの鍵支持部から鍵の後部に位置する鍵取付部を取り外す際に、鍵支持部の一対の突起軸を鍵取付部の取付孔から抜き出して鍵取付部の第2ガイド溝に沿って後方に向けて相対的に移動させることにより、鍵支持部から鍵の鍵取付部が容易に取り外せるように構成されている。
このような鍵盤楽器の鍵盤支持構造では、鍵盤シャーシの鍵支持部に鍵の後部に設けられた鍵取付部を取り付ける際に、鍵支持部の一対の支持片に設けられた一対の突起軸が鍵取付部の第1ガイド溝に沿って移動すると、鍵支持部の一対の支持片が鍵取付部によって弾力的に押し広げられ、一対の突起軸が鍵取付部の取付孔に嵌合すると、押し広げられた一対の支持片が元の状態に戻り、一対の支持片によって鍵取付部が上下方向に回転可能な状態で支持される。
このため、このような鍵支持構造においては、鍵盤シャーシの鍵支持部における一対の支持片が押し広げられるように弾力的に変形する構成であるから、鍵を押鍵した際に、鍵によって一対の支持片にこれを押し広げる方向の負荷が加わると、一対の支持片が押し広げられてしまうため、鍵が傾き易くなり、これにより鍵がローリングを起し易いという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、鍵のローリングを防ぎ、安定した状態で鍵を回転動作させることができる鍵支持構造および鍵盤楽器を提供することである。
この発明は、鍵盤シャーシ上に起立して設けられた一対の支持片、およびこの一対の支持片に互いに対向して設けられた一対の軸部を有する鍵支持部と、鍵に設けられて前記一対の支持片間に挿入する挿入部、およびこの挿入部に設けられて前記一対の軸部が嵌合する軸孔、並びに前記挿入部に設けられて前記一対の支持片の各縁部をそれぞれ挟む一対の挟持部を有する鍵取付部とを備えていることを特徴とする鍵支持構造である。
この発明によれば、一対の挟持部によって一対の支持片が押し広げられるのを規制することができるので、鍵を押鍵した際に、鍵によって鍵支持部の一対の支持片にこれを押し広げる方向の負荷が加わっても、一対の支持片が押し広げられるのを確実に防ぐことができる。このため、押鍵操作時に鍵が傾くことがないので、鍵がローリングを起すことがなく、安定した状態で鍵を良好に回転動作させることができる。
この発明を鍵盤楽器に適用した一実施形態を示した拡大断面図である。 図1に示された鍵盤楽器における鍵支持構造を示した要部の拡大図である。 図2に示された鍵支持構造のA−A矢視における要部の拡大断面図である。 図2に示された鍵支持構造のB−B矢視における要部の拡大断面図である。 図2に示された鍵支持構造において、鍵盤シャーシの鍵支持部の上方に鍵をほぼ垂直に起立させた状態を示した要部の拡大図である。 図5に示された鍵支持構造を背面側から見た要部の拡大図である。 図6に示された鍵支持構造において、鍵支持部の一対の支持片間に鍵取付部の挿入部を挿入させた状態を示した要部の拡大図である。 図5に示された鍵支持構造において、一対の支持片の各軸部が挿入部の各軸孔に嵌合した状態を示した要部の拡大図である。 図8に示された鍵支持構造を背面側から見た要部の拡大図である。
以下、図1〜図9を参照して、この発明を鍵盤楽器に適用した一実施形態について説明する。
この鍵盤楽器は、図1に示すように、鍵盤シャーシ1と、この鍵盤シャーシ1上に並列に配列された状態で上下方向に回転可能に設けられた複数の鍵2(図1では1つのみを示す)と、鍵盤シャーシ1に上下方向に回転可能に設けられて複数の鍵2にそれぞれアクション荷重を付与する複数のハンマー部材3(図1では1つのみを示す)とを備えている。この場合、複数の鍵2は、白鍵と黒鍵とからなっている。ただし、この実施形態では白鍵のみについて説明する。
この鍵2は、図1に示すように、その後端部(図1では左端部)が鍵盤シャーシ1の後部(図1では左側部)に位置する鍵搭載部4上に設けられた鍵支持部5に上下方向に回転可能に取り付けられている。この鍵2の前後方向(図1では左右方向)における中間部よりも後部側に位置する箇所には、スイッチ押圧部6が下側に突出して設けられている。また、この鍵2におけるスイッチ押圧部6の前側(図1では右側)に位置する箇所には、ハンマー押圧部7が下側に突出して設けられている。
一方、鍵盤シャーシ1の前部(図1では右側部)には、図1に示すように、前脚部8が底部から上方に向けて突出して設けられている。この前脚部8上には、鍵2の横振れを防ぐための鍵ガイド部10が上方に突出して設けられている。また、この鍵盤シャーシ1における前脚部8の後部(図1では右側部)には、ハンマー搭載部11が前脚部8とほぼ同じ高さで設けられている。このハンマー搭載部11上には、ハンマー支持部12が設けられており、このハンマー支持部12には、ハンマー部材3が上下方向に回転可能に取り付けられるハンマー支持軸13が設けられている。
この鍵盤シャーシ1におけるハンマー搭載部11の後部(図1では右側部)には、図1に示すように、立上り部14が鍵ガイド部10とほぼ同じ高さで起立して設けられている。この立上り部14には、後述するハンマー部材3のハンマー本体20が上下方向に移動可能に挿入するハンマー挿入用の開口部14aが設けられている。この立上り部14の上部には、基板搭載部15が後方(図1では左側部)に向けてほぼ水平に設けられており、この基板搭載部15の後部には、鍵搭載部4が一段高く設けられている。
この場合、基板搭載部15上には、図1に示すように、スイッチ基板16が取り付けられている。このスイッチ基板16上には、スイッチ部17が複数の鍵2の各スイッチ押圧部6にそれぞれ対応して設けられている。このスイッチ部17は、ゴムシートにドーム状の膨出部が形成され、この膨出部内に一対の可動接点が設けられ、この一対の可動接点がスイッチ基板16上に設けられた一対の固定接点に接離可能に接触するように構成されている。
ハンマー部材3は、図1に示すように、ハンマー本体20と、このハンマー本体20の後部(図1では左側部)に設けられた錘部21と、ハンマー本体20の前部(図1では左側部)に設けられた軸受け部22と、この軸受け部22の前側に位置するハンマー本体20の前端部に設けられた鍵当接部23とを備えている。
このハンマー部材3は、図1に示すように、ハンマー本体20の後部が鍵盤シャーシ1の立上り部14の開口部14aに前側(図1では右側)から後側(図1では左側)に向けて挿入され、この状態で軸受け部22が鍵盤シャーシ1におけるハンマー支持部12のハンマー支持軸13に回転可能に取り付けられることにより、ハンマー本体20がハンマー支持軸13を中心に上下方向に回転するように構成されている。
また、このハンマー部材3は、図1に示すように、ハンマー本体20の前端部の鍵当接部23が鍵2のハンマー押圧部7によって押し下げられると、ハンマー本体20の錘部21の重量に抗して、ハンマー本体20が鍵盤シャーシ1におけるハンマー支持部12のハンマー支持軸13を中心に時計回りに回転して、鍵2にアクション荷重を付与するように構成されている。
また、このハンマー部材3は、図1に示すように、ハンマー本体20が錘部21の重量に抗してハンマー支持軸13を中心に時計回りに回転した際に、ハンマー本体20の後端部が鍵盤シャーシ1の鍵搭載部4の下面に設けられた上限ストッパ部25に当接して、ハンマー本体20が上限位置に規制され、これにより鍵2を下限位置に規制するように構成されている。
さらに、このハンマー部材3は、図1に示すように、上限位置に規制されたハンマー本体20が錘部21の重量によってハンマー支持軸13を中心に反時計回りに回転した際に、ハンマー本体20の後端部が鍵盤シャーシ1の底部に設けられた下限ストッパ部26に当接して、ハンマー本体20が下限位置に規制され、これにより鍵2を初期位置である上限位置に規制するように構成されている。
ところで、鍵2を回転可能に支持する鍵支持構造は、図2〜図4に示すように、鍵盤シャーシ1の鍵搭載部4上に設けられた鍵支持部5に、鍵2の後部(図2では左端部)に設けられた鍵取付部28を上下方向に回転可能に取り付けるように構成されている。鍵盤シャーシ1の鍵支持部5は、図3および図6に示すように、鍵盤シャーシ1の鍵搭載部4上に起立して設けられた一対の支持片30と、この一対の支持片30に互いに対向して設けられた一対の軸部31とを有している。
この場合、一対の支持片30は、図2〜図6に示すように、それぞれほぼ四角形の板状に形成され、互いに所定間隔だけ離れた状態で対向し、この状態で鍵盤シャーシ1の鍵搭載部4上に起立して形成されている。この一対の支持片30における対向面の各上部には、その上端部に向けて次第に厚みが薄くなる傾斜部30aがそれぞれ設けられている。また、一対の軸部31は、一対の支持片30における各対向面のほぼ中心部に互いに接近する方向に向けて突出して設けられている。
一方、鍵2の鍵取付部28は、図2〜図4に示すように、鍵2に設けられて一対の支持片30間に挿入する挿入部32と、この挿入部32に設けられて一対の軸部31がそれぞれ挿入する軸孔33と、一対の支持片30の各上縁部である各傾斜部30aの一部をそれぞれ挟み込む一対の挟持部34とを有している。この場合、挿入部32は、図2〜図5に示すように、その鍵2の配列方向における厚みが一対の支持片30間の隙間とほぼ同じ大きさに形成されている。
この挿入部32は、図2に示すように、ほぼ四角形の板状に形成され、この板状の後端下部(図2では左下部)が円弧状に湾曲した湾曲部32aに形成された構成になっている。この挿入部32には、図2〜図5に示すように、一対の支持片30間に挿入部32が挿入する際に、一対の支持片30に対面する挿入部32の両側部を互いに接近する方向に弾性変形させるためのスリット孔35が、図3において上下に貫通して設けられている。
これにより、挿入部32は、図7に示すように一対の支持片30間に挿入部32が挿入して一対の支持片30が押し広げられる際に、一対の軸部31がスリット孔35に対応すると、挿入部32の両側部が一対の軸部31によって押圧されて、挿入部32の両側部が互いに接近する方向に弾性変形することにより、一対の支持片30が押し広げられるのを抑制するように構成されている。
一対の軸孔33は、図2〜図5に示すように、挿入部32における湾曲部32aの円弧状の中心部に位置する箇所に互いに対向して設けられている。一対の挟持部34は、挿入部32における各上辺の外面の一部にそれぞれ設けられた各フック部であり、鍵2がほぼ水平な状態に配置された際に、図2および図3に示すように、一対の支持片30における各傾斜部30aの縁部が挿入する挟持溝34aがそれぞれ設けられた構成になっている。
すなわち、この一対の挟持部34は、図8に示すように、挿入部32が一対の支持片30間に挿入する際に一対の支持片30に対して非接触状態を維持し、一対の軸孔33に一対の軸部31が嵌合して鍵2がほぼ水平な状態になる方向に向けて回転した際に、図2に示すように、一対の支持片30の各上部における各傾斜部30aの縁部の一部をそれぞれ挟持するように構成されている。
この場合、一対の挟持部34は、図8に示すように、鍵2がほぼ垂直に起立した状態で挿入部32が一対の支持片30間に挿入して一対の軸孔33に一対の軸部31が嵌合した際に、図5および図8に2点鎖線で示すように、一対の支持片30が対応しない挿入部32の領域E内に位置するように設けられている。
また、この一対の挟持部34は、図8に示すように、ほぼ垂直に起立した状態の鍵2がほぼ水平な状態に回転した際に、図2に示すように、一対の支持片30が対応する箇所、例えば図2において挿入部32の外面における右上側(図8では左上側)に位置して、一対の支持片30の上縁部の一部、つまり各傾斜部30aの縁部の一部に対応する箇所に設けられている。
これにより、一対の挟持部34は、図8に示すように、鍵2がほぼ垂直に起立した状態で挿入部32が一対の支持片30間に挿入した際に、一対の支持片30に接触することなく、一対の支持片30の上方に位置するように構成されている。また、この一対の挟持部34は、図2に示すように、一対の軸孔33に一対の軸部31が嵌合して鍵2がほぼ水平な状態に回転して配置された際に、一対の支持片30の各上部における傾斜部30aの前側縁部(図2では右側の縁部)をそれぞれ挟持するように構成されている。
このため、鍵盤シャーシ1の鍵支持部5における一対の支持片30は、図2および図3に示すように、鍵取付部28の挿入部32に設けられた一対の挟持部34の挟持溝34aに一対の支持片30における各傾斜部30aの上縁部が挿入して、一対の挟持部34によって一対の支持片30の上縁部が挟まれていることにより、鍵2が押鍵操作されて、鍵2によって一対の支持片30にこれを押し広げる方向の負荷が加わった際に、一対の支持片30が押し広げられないように、一対の支持片30の上縁部を抱え込んで位置規制するように構成されている。
次に、このような鍵盤楽器を組み立てる場合について説明する。
この場合には、まず、鍵盤シャーシ1にスイッチ基板16を取り付けると共に、ハンマー部材3を取り付ける。すなわち、スイッチ基板16を鍵盤シャーシ1に取り付ける際には、予め、スイッチ基板16にスイッチ部17を取り付け、このスイッチ基板16を鍵盤シャーシ1の基板搭載部15に取り付ける。
また、ハンマー部材3を鍵盤シャーシ1に取り付ける際には、ハンマー部材3の錘部21を鍵盤シャーシ1の上側から鍵盤シャーシ1の立上り部14の開口部14aを通して鍵盤シャーシ1の後部下側に向けて挿入し、ハンマー部材3の軸受け部22を鍵盤シャーシ1のハンマー支持部12のハンマー支持軸13に回転可能に取り付ける。このときには、ハンマー部材3の錘部21側の後端部を鍵盤シャーシ1の後端下部に設けられた下限ストッパ部26上に配置する。
この状態で、鍵盤シャーシ1に鍵2を取り付ける。このときには、まず、図5および図6に示すように、鍵2の鍵取付部28を下にして、鍵2を鍵盤シャーシ1の鍵搭載部4上に設けられた鍵支持部5の上方にほぼ垂直に起立させる。この状態で、図7に示すように、鍵2の鍵取付部28における挿入部32を鍵支持部5の一対の支持片30間に上方から挿入する。すると、図7に示すように、一対の支持片30が挿入部32によって押し広げられながら、一対の支持片30間に挿入部32が挿入する。
このとき、一対の支持片30の各軸部31が挿入部32のスリット孔35に対応すると、挿入部32の両側部が一対の軸部31によって押されて、挿入部32の両側部がスリット孔35内に向けて互いに接近するように弾性変形する。このため、一対の支持片30間に挿入部32が挿入する際に、その挿入に伴って一対の支持片30が押し広げられるのが抑制される。
そして、挿入部32に設けられた各軸孔33に一対の支持片30の各軸部31がそれぞれ嵌合すると、図8および図9に示すように、一対の支持片30が弾性復帰して元の状態に戻り、この一対の支持片30の各対向面が挿入部32の外面に密接する。この状態では、図8に示すように、一対の挟持部34が一対の支持片30に接近しても、一対の支持片30に接触することがない。
この状態で、一対の支持片30の各軸部31を中心に鍵2を時計回り方向(図8に矢印で示す方向)に回転させてほぼ水平な状態にする。すると、図2および図3に示すように、一対の支持片30における各傾斜部30aの上縁部が鍵取付部28における一対の挟持部34の挟持溝34aに挿入し、この一対の挟持部34によって一対の支持片30の上縁部の一部が挟持される。これにより、一対の支持片30が互いに開く方向に押し広げられないように、一対の挟持部34によって一対の支持片30の変形が規制される。
このように鍵2が鍵盤シャーシ1上に取り付けられると、鍵2のスイッチ押圧部6がスイッチ基板16上のスイッチ部17に対応し、鍵2のハンマー押圧部7がハンマー部材3の鍵当接部23に当接し、鍵2の前部が鍵ガイド部10によってガイドされる。この状態で、ハンマー部材3の錘部21の後端部が下限ストッパ部26上に当接していることにより、鍵2のハンマー押圧部7がハンマー部材3の鍵当接部23によって押し上げられ、鍵2が上限位置に規制されている。
次に、このような鍵盤楽器の作用について説明する。
鍵盤シャーシ1上の鍵2を押鍵操作すると、図1に示すように、鍵盤シャーシ1の鍵支持部5に設けられた一対の支持片30の各軸部31を中心に鍵2が時計回りに回転する。すなわち、鍵2は、その後端部(図1では左端部)に位置する鍵取付部28の挿入部32に設けられた軸孔33に、鍵盤シャーシ1の鍵支持部5に設けられた一対の支持片30の各軸部31が嵌合していることにより、この各軸部31を中心に時計回りに回転する。
このときには、鍵2の前部(図1では右側部)が鍵ガイド10によってガイドされながら下側に移動し、鍵2のハンマー押圧部7がハンマー部材3の鍵当接部23を押し下げると共に、鍵2のスイッチ押圧部6がスイッチ部17を押し下げる。すると、ハンマー部材3が錘部21の重量に抗して鍵盤シャーシ1上のハンマー支持部12のハンマー支持軸13を中心に時計回りに回転し、鍵2にアクション荷重が付与されると共に、スイッチ部17が鍵2のスイッチ押圧部6によって押されてオン動作し、押鍵された鍵2に対応する楽音がスピーカ(図示せず)から放音される。
このように、鍵2が押鍵された際に、鍵2によって一対の支持片30にこれを押し広げる方向の負荷が加わっても、一対の挟持部34が一対の支持片30の上縁部の一部を挟持して、一対の支持片30の変形を規制しているので、一対の支持片30が互いに開く方向に押し広げられることがない。このため、押鍵操作時に鍵2がその配列方向に傾かないようにすることができるので、鍵2がローリングを起すことがなく、安定した状態で鍵2を良好に回転動作させることができる。
このように、この鍵盤楽器の鍵支持構造によれば、鍵盤シャーシ1上に鍵2を上下方向に回転可能に取り付ける鍵支持構造において、鍵盤シャーシ1上に起立して設けられた一対の支持片30、およびこの一対の支持片30に互いに対向して設けられた一対の軸部31を有する鍵支持部5と、鍵2に設けられて一対の支持片30間に挿入する挿入部32、およびこの挿入部32に設けられて一対の軸部31が嵌合する軸孔33、並びに挿入部32に設けられて一対の支持片30の各縁部をそれぞれ挟む一対の挟持部34を有する鍵取付部28とを備えていることにより、押鍵操作時における鍵2のローリングを防ぎ、安定した状態で鍵2を回転動作させることができる。
すなわち、この鍵支持構造では、鍵支持部5の一対の支持片30における各縁部が鍵取付部28の一対の挟持部34に挟まれているので、一対の支持片30が押し広げられるのを確実に規制することができる。これにより、鍵2を押鍵した際に、鍵2によって鍵支持部5の一対の支持片30にこれを押し広げる方向の負荷が加わっても、一対の支持片30が押し広げられるのを確実に防ぐことができる。このため、押鍵操作時に鍵2がその配列方向に傾くことがないので、鍵2がローリングを起すことがなく、安定した状態で鍵2を良好に回転動作させることができる。
この場合、一対の挟持部34は、挿入部32が一対の支持片30間に挿入する際に一対の支持片30に対して非接触状態で挿入するので、挿入部32を一対の支持片30間に挿入させて、鍵2の鍵取付部28を鍵盤シャーシ1の鍵支持部5に取り付ける際に、一対の挟持部34が一対の支持片30に対して干渉することがなく、一対の支持片30を挿入部32によって良好に押し広げて容易に挿入させることができ、これにより簡単に且つ良好に鍵2の鍵取付部28を鍵盤シャーシ1の鍵支持部5に取り付けることができる。
また、一対の挟持部34は、一対の軸孔33に一対の軸部31が嵌合して、鍵2がほぼ水平な状態になる方向に回転した際に、一対の支持片30の各上側縁部をそれぞれ挟むように構成されているので、挿入部32を一対の支持片30間に挿入させた状態で、鍵2をほぼ水平な状態になる方向に回転させるだけで、簡単に且つ確実に一対の挟持部34によって一対の支持片30の各上側縁部をそれぞれ挟むことができる。これにより、押鍵操作時に鍵2によって一対の支持片30にこれを押し広げる方向の負荷が加わっても、一対の支持片30が押し広げられる変形を確実に且つ良好に規制することができ、これにより一対の支持片30が押し広げられないようにすることができる。
すなわち、この鍵支持構造では、鍵盤シャーシ1の上方に鍵2をほぼ垂直に起立させた状態で、挿入部32を一対の支持片30間に挿入する際に、一対の挟持部34が一対の支持片30に対して非接触状態で挿入するので、一対の挟持部34が一対の支持片30に対して干渉することがなく、挿入部32を一対の支持片30間に容易に且つ良好に挿入することができ、これにより組み立て作業性を向上させることができる。
また、この鍵支持構造では、挿入部32を一対の支持片30間に挿入させて、一対の軸孔33に一対の軸部31を嵌合させ、この状態で鍵2をほぼ水平な状態になるように回転させた際に、一対の挟持部34が一対の支持片30の各上側縁部をそれぞれ挟むので、鍵2をほぼ水平な状態になるように回転させるだけの、簡単な作業で確実に一対の挟持部34によって一対の支持片30の各上側縁部をそれぞれ挟むことができ、これによっても組み立て作業性を向上させることができる。
この場合、一対の支持片30の上部は、その上端部に向けて厚みが徐々に薄くなる傾斜部30aに形成されているので、一対の軸孔33に一対の軸部31を嵌合させて、鍵2をほぼ水平な状態になるように回転させた際に、一対の挟持部34の挟持溝34a内に一対の支持片30の各上側縁部である各傾斜部30aの一部を容易に且つ確実に挿入させることができ、これにより一対の挟持部34で一対の支持片30における各傾斜部30aの一部をそれぞれ確実に且つ良好に挟むことができる。
さらに、この鍵支持構造では、一対の支持片30間に挿入する挿入部32に、一対の支持片30間に挿入部32が挿入する際に、その挿入部32の両側部を互いに接近する方向に弾性変形させるためのスリット孔35が設けられていることにより、挿入部32が一対の支持片30間に挿入されて、一対の支持片30が押し広げられる際に、スリット孔35によって挿入部32の両側部を互いに接近する方向に弾性変形させることができ、これにより一対の支持片30が押し広げられる開き角度を最小限に抑えることができると共に、挿入部32を一対の支持片30間に円滑に且つ良好に挿入させることができる。
なお、上述した実施形態では、挿入部32に設けられた一対の挟持部34が一対の支持片30における各上縁部の前部を挟むように構成した場合について述べたが、必ずしも一対の挟持部34が一対の支持片30における各上縁部の前部を挟む必要はなく、一対の挟持部34が一対の支持片30における各上縁部の後部または中間部を挟むように構成しても良く、また一対の挟持部34が一対の支持片30における前側の側縁部を挟むように構成しても良い。
また、上述した実施形態では、鍵2にアクション荷重を付与するハンマー部材3を備えた鍵盤楽器に適用した場合について述べたが、必ずしもハンマー部材3を用いる必要はなく、鍵2のスイッチ押圧部6をスイッチ部17で弾力に押し上げる簡易型の鍵盤楽器にも適用することができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、前記鍵盤シャーシ上に起立して設けられた一対の支持片、およびこの一対の支持片に互いに対向して設けられた一対の軸部を有する鍵支持部と、前記鍵に設けられて前記一対の支持片間に挿入する挿入部、およびこの挿入部に設けられて前記一対の軸部が嵌合する軸孔、並びに前記挿入部に設けられて前記一対の支持片の各縁部をそれぞれ挟む一対の挟持部を有する鍵取付部とを備えていることを特徴とする鍵支持構造である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の鍵支持構造において、前記一対の挟持部は、前記挿入部が前記一対の支持片間に挿入する際に前記一対の支持片に対して非接触状態で挿入し、前記軸孔に前記一対の軸部が嵌合して前記鍵が回転した際に、前記一対の支持片の各縁部をそれぞれ挟むことを特徴とする鍵支持構造である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の鍵支持構造において、前記鍵盤シャーシの上方に前記鍵をほぼ垂直に起立させた状態で前記挿入部が前記一対の支持片間に挿入する際に、前記一対の挟持部が前記一対の支持片に対して非接触状態で挿入し、前記軸孔に前記一対の軸部が嵌合して前記鍵がほぼ水平な状態に回転した際に、前記一対の挟持部が前記一対の支持片の各縁部をそれぞれ挟むことを特徴とする鍵支持構造である。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の鍵支持構造において、前記挿入部には、前記一対の支持片間に前記挿入部が挿入する際に、前記挿入部の両側部を互いに接近する方向に弾性変形させるためのスリット孔が設けられていることを特徴とする鍵支持構造である。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の鍵支持構造を備えた鍵盤楽器である。
1 鍵盤シャーシ
2 鍵
3 ハンマー部材
4 鍵搭載部
5 鍵支持部
28 鍵取付部
30 一対の支持片
31 一対の軸部
32 挿入部
33 一対の軸孔
34 一対の挟持片
35 スリット孔

Claims (4)

  1. 鍵盤シャーシ上に起立して設けられた一対の支持片、およびこの一対の支持片に互いに対向して設けられた一対の軸部を有する鍵支持部と、
    鍵に設けられて前記一対の支持片間に挿入する挿入部、およびこの挿入部に設けられて前記一対の軸部が嵌合する軸孔、並びに前記挿入部に設けられて前記一対の支持片の各縁部をそれぞれ挟む一対の挟持部を有する鍵取付部と
    を備えていることを特徴とする鍵支持構造。
  2. 請求項1に記載の鍵支持構造において、前記一対の挟持部は、前記鍵が垂直に起立した状態の場合、前記一対の支持片に対して非接触状態となる位置に配置されていることを特徴とする鍵支持構造。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかに記載の鍵支持構造において、前記挿入部には、前記一対の支持片間に前記挿入部が挿入する際に、前記挿入部の両側部を互いに接近する方向に弾性変形させるためのスリット孔が設けられていることを特徴とする鍵支持構造。
  4. 請求項1に記載の鍵支持構造を備えた鍵盤楽器。
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