JP2002207484A - 鍵盤装置 - Google Patents

鍵盤装置

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JP2002207484A
JP2002207484A JP2001004536A JP2001004536A JP2002207484A JP 2002207484 A JP2002207484 A JP 2002207484A JP 2001004536 A JP2001004536 A JP 2001004536A JP 2001004536 A JP2001004536 A JP 2001004536A JP 2002207484 A JP2002207484 A JP 2002207484A
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hammer
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shaft
key
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JP2001004536A
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Inventor
Hirokazu Taniguchi
弘和 谷口
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンマーアームを金属で形成しても、ハンマ
ー支持部に容易に取り付けることができ、かつ外れにく
くする。 【解決手段】 金属からなるアーム本体31にほぼ半円
弧状の嵌合凹部33を形成し、この嵌合凹部33に合成
樹脂製の軸受部材32を嵌合させ、この状態で軸受部材
32にハンマー支持部16の軸17を圧入により嵌合さ
せる。このときに、嵌合凹部33の開口縁に形成された
切欠部34により合成樹脂製の軸受部材32を弾性変形
させることができるので、アーム本体31が金属であっ
ても、アーム本体31をハンマー支持部16の軸17に
圧入により容易に取り付けることができる。また、圧入
後は、軸受部材32がハンマー支持部16の軸17を挟
むように弾性復帰するので、アーム本体31が軸17か
ら外れにくくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子ピアノなど
の電子鍵盤楽器に用いられる鍵盤装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子ピアノなどの電子鍵盤楽器に
おいては、アコースティックピアノの鍵タッチ感に近似
した鍵タッチ感を得るために、鍵の下方に錘を有するハ
ンマーアームを上下方向に回動可能に設け、鍵の押鍵操
作に伴ってハンマーアームがその錘の重量に抗して回動
することにより、鍵に所定のアクション荷重を付与する
よにしたものがある。図5および図6はその一例を示し
た図である。この鍵盤装置は、楽器ケース内に組み込ま
れる合成樹脂製の鍵盤シャーシ1と、この鍵盤シャーシ
1上に上下方向に回動可能に取り付けられた合成樹脂製
の複数の鍵(白鍵と黒鍵、ただしここでは白鍵について
説明する)2と、これら複数の鍵2の押鍵操作に伴って
それぞれ回動変位して各鍵2にアクション荷重を付与す
るハンマーアーム3と、各鍵2の押鍵動作に応じてそれ
ぞれオン信号を出力するスイッチ部材4とを備えてい
る。
【0003】鍵2は、図5に示すように、その後端部
(同図では右端部)が鍵盤シャーシ1の後端部(同図で
は右端部)上に設けられた鍵支持部5に軸6により回動
自在に取り付けられ、この軸6を中心に上下方向に回動
し、鍵2のほぼ中間部に形成された中空状のスイッチ押
圧部7がスイッチ部材4を押圧するように構成されてい
る。この場合、鍵2は、後述するハンマーアーム3によ
って上方に付勢され、通常は図5に示すように、鍵2の
前端部(同図では左端部)に垂設されたL字状のストッ
パ片8が鍵盤シャーシ1の前端部の下面に設けられたフ
ェルトなどからなる鍵用の上限ストッパ9に当接し、所
定の初期位置(上限位置)に位置規制されている。ま
た、鍵2は、押鍵時に軸6を中心に図5において反時計
回りに回動して、L字状のストッパ片8が鍵盤シャーシ
1の前端部の下部に設けられたフェルトなどからなる鍵
用の下限ストッパ10に当接し、所定の下限位置に位置
規制されている。なお、鍵2は、鍵盤シャーシ1の前端
部上に設けられた鍵ガイド11によってそれぞれ横振れ
しないようにガイドされている。
【0004】一方、ハンマーアーム3は、図5および図
6に示すように、合成樹脂製のアーム本体12と、この
アーム本体12の後端部側(同図では右下端部側)に取
り付けられた錘13と、アーム本体12の前端部(同図
では左上端部)に設けられたハンマー当接部14とを備
えている。このハンマーアーム3は、アーム本体12の
後端部側が錘13と共に鍵盤シャーシ1の開口部1aを
通して鍵支持部5の下方に各鍵2と対応した状態で配置
され、アーム本体12のほぼ中間部に一体に形成された
軸受部15が鍵盤シャーシ1のほぼ中間部に設けられた
ハンマー支持部16に軸17によって上下方向に回動自
在に支持され、この状態でアーム本体12の前端部側の
ハンマー当接部14が鍵2の下面に当接して摺動するよ
うに構成されている。
【0005】この場合、ハンマーアーム3の軸受部15
は、図6に示すように、アーム本体12のほぼ上側中間
部に形成されたほぼ円形状の部分であり、この円形状の
部分にハンマー支持部16の軸17が嵌合する軸受溝1
8が設けられている。この軸受溝18は、ハンマー支持
部16の軸17が回動可能に嵌合するほぼ半円弧状の嵌
合凹部18aと、この嵌合凹部18aに軸17をガイド
するガイド溝18bとからなっている。このガイド溝1
8は、嵌合凹部18a側(図6では上部側)の幅が軸1
7の直径よりも少し狭く、反対側(同図では下部側)の
幅が次第に軸17の直径よりも広くなるように形成され
ている。このハンマーアーム3は、軸受部15が合成樹
脂製であるから、ハンマー支持部16の軸17が軸受部
15のガイド溝18bに圧入するときに、軸17によっ
てガイド溝18bが少し押し広げられるので、軸17が
ガイド溝18bを通過して嵌合凹部18aに嵌合し、こ
れによりハンマー支持部16に回動自在に取り付けられ
る。
【0006】このようなハンマーアーム3は、図5に示
すように、通常は錘13の重量によってアーム本体12
が同図において時計回りに付勢され、アーム本体12の
後端部の下面が鍵盤シャーシ1の後端部の側壁リブ1b
の下端に設けられたフェルトなどの下限ストッパ19に
当接し、所定の初期位置(下限位置)に位置規制され、
これによりハンマー当接部14が鍵2を上方に押し上げ
ている。また、このハンマーアーム3は、錘13の重量
に抗して鍵2が押鍵された際に、アーム本体12が図5
において反時計回りに回動して、アーム本体12の後端
部の上面が鍵盤シャーシ1の後端部に設けられた上限ス
トッパ20に当接し、これにより所定の上限位置に位置
規制されている。
【0007】なお、スイッチ部材4は、図5に示すよう
に、ゴムシート21とスイッチ基板22とからなり、鍵
盤シャーシ1のほぼ中間部分における下面に配置されて
いる。ゴムシート21は、鍵2の配列方向に連続する帯
状に形成され、各鍵2のスイッチ押圧部7に対応する個
所に弾性変形可能なドーム状の膨出部が形成され、これ
ら膨出部が鍵盤シャーシ1の各貫通孔内に下側から挿入
されて上方に突出している。スイッチ基板22は、ゴム
シート21を介して鍵盤シャーシ1の下面に取り付けら
れている。これにより、スイッチ部材4は、押鍵動作に
応じてゴムシート21の膨出部がスイッチ押圧部7によ
り押圧されたときに、膨出部が弾性変形し、その内部に
設けられた可動接点がスイッチ基板22に設けられた固
定接点に接触してオン信号を出力するように構成されて
いる。
【0008】このような鍵盤装置では、ハンマーアーム
3の錘13の重量に抗して鍵2が押鍵されると、その鍵
2が鍵支持部5の軸6を中心に図5において反時計回り
に回動し、これに伴ってハンマー当接部14が鍵2の下
面に当接して摺動しながら押し下げられるので、ハンマ
ーアーム3がハンマー支持部15の軸16を中心に図5
において反時計回りに回動する。このときに、鍵2にハ
ンマーアーム3の錘13の重量に応じたアクション荷重
が付与されるので、アコースティックピアノの鍵タッチ
感に近似した鍵タッチ感を得ることができる。また、鍵
2が回動すると、鍵2のスイッチ押圧部7がスイッチ部
材4のゴムシート21の膨出部を押圧して弾性変形さ
せ、これによりスイッチ部材4がスイッチ動作してオン
信号を出力し、押鍵された鍵2に応じた楽音を発生させ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
鍵盤装置では、ハンマーアーム3のアーム本体12が合
成樹脂製であるから、そのほぼ上側中間部に軸受溝18
を有する軸受部15を形成しても、その軸受溝18のガ
イド溝18bにハンマー支持部16の軸17を圧入させ
ることにより、軸17を嵌合凹部18aに嵌合させるこ
とができ、このため簡単にハンマーアーム3を回動自在
に取り付けることができる。しかし、アーム本体12が
合成樹脂製であるから、十分なアクション荷重を得るた
めには、錘13を大きくして重量を重くするか、あるい
はアーム本体12を長くして鍵2の押鍵力を重くする必
要があるが、いずれの場合にも、ハンマーアーム3全体
が大きくなり、これに伴って装置全体が大型化するとい
う問題がある。
【0010】そこで、このような問題を解消するため
に、アーム本体を金属で形成することにより、錘13を
用いずに重量を重くすることが考えられている。しか
し、アーム本体を金属で形成した場合には、アーム本体
に軸受溝18を有する軸受部15を形成しても、軸17
を圧入するときに、軸受部15が弾性変形しないため、
軸受溝18のガイド溝18bを押し広げることができな
い。このため、ガイド溝18bの幅を軸17の直径より
も狭くすると、軸17を軸受部18の嵌合凹部18aに
嵌合させることができなくなり、またガイド溝18bの
幅を軸17の直径よりも広くすると、軸17が外れやす
くなるなどの問題が生じる。
【0011】この発明の課題は、ハンマーアームを金属
で形成しても、ハンマー支持部に容易に取り付けること
ができ、かつ外れにくくすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、ハンマー支
持部が設けられた鍵盤シャーシと、この鍵盤シャーシ上
に上下方向に回動自在に取り付けられた鍵と、前記ハン
マー支持部の軸部に回動自在に取り付けられ、かつ前記
鍵の押鍵動作に伴って回動変位して該鍵にアクション荷
重を付与するハンマーアームとを備えた鍵盤装置におい
て、前記ハンマーアームは、アーム本体が金属からな
り、このアーム本体の前記ハンマー支持部に支持される
個所にほぼ半円弧状の嵌合凹部が形成され、この嵌合凹
部の開口縁に切欠部が形成され、前記嵌合凹部に合成樹
脂からなるほぼ半円筒状の軸受部材が前記切欠部で弾性
変形可能に嵌合され、この軸受部材に前記ハンマー支持
部の前記軸部が圧入により回動自在に嵌合することを特
徴とする。
【0013】この発明によれば、金属からなるアーム本
体に形成された円弧状の嵌合凹部に、その開口縁側より
合成樹脂からなる軸受部材を嵌合させ、この状態で軸受
部材にハンマー支持部の軸部を圧入により嵌合させると
きに、嵌合凹部の開口縁に形成された切欠部により軸受
部材を押し広げるように弾性変形させることができるの
で、アーム本体が金属であっても、アーム本体をハンマ
ー支持部に容易に取り付けることができると共に、圧入
後は軸受部材がハンマー支持部の軸部を挟むように弾性
復帰するので、アーム本体を軸部から外れにくくするこ
とができる。
【0014】この場合、請求項2に記載のごとく、前記
アーム本体の前記嵌合凹部の内周面には係止部が形成さ
れ、前記軸受部材の外周面には前記係止部に係合する係
合部が形成されていることにより、アーム本体の嵌合凹
部に軸受部材を嵌合させたときに、嵌合凹部の内周面に
形成された係止部と軸受部材の外周面に形成された係合
部とが互いに係合し、これによりアーム本体の嵌合凹部
に軸受部材を確実に固定させることができる。
【0015】また、請求項3に記載のごとく、前記軸受
部材の外周面の端部には、前記嵌合凹部の前記開口縁に
対応して前記軸部が挿通するガイド溝を有する鍔部が形
成され、この鍔部には、前記軸受部材を弾性変形させる
ためのスリット部が形成されていることにより、軸受部
材の外周面の端部に形成された鍔部により軸受部材全体
の剛性を高めることができ、しかもこのように剛性を高
めても、鍔部に形成されたスリット部により軸受部材を
弾性変形させることができるので、嵌合凹部に軸受部材
を容易に嵌合させることができると共に、この軸受部材
にハンマー支持部の軸部を容易に取り付けることができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して、こ
の発明の鍵盤装置の一実施形態について説明する。な
お、図5および図6に示された従来例と同一構成要素に
は同一符号を付して説明する。この鍵盤装置は、図1に
示すように、ハンマーアーム30のアーム本体31が金
属で形成され、このアーム本体31に合成樹脂製の軸受
部材32が取り付けられ、この軸受部材32を介してア
ーム本体31がハンマー支持部16の軸17に回動可能
に取り付けられた構造で、これ以外は第1実施形態と同
じ構造になっている。
【0017】すなわち、アーム本体31は、金属からな
り、図1および図2に示すように、ハンマー支持部16
に対応する個所、つまりアーム本体31の上部側の中間
部分における下部にほぼ半円弧状の嵌合凹部33が下側
に開放されて形成されている。この嵌合凹部33の下部
側の開口縁には、切欠部34が互いに対向して形成され
ている。これら切欠部34は、図3および図4に示すよ
うに、下側に向かうに従って次第にその両者の間隔が広
がる傾斜面に形成されている。また、この嵌合凹部33
の内周面には、複数の係止凹部35が形成されている。
なお、アーム本体31の前端部(図1では左上端部)に
は、鍵2の下面に当接するハンマー当接部14が設けら
れている。
【0018】一方、合成樹脂製の軸受部材32は、図2
に示すように、ほぼ半円筒形状の軸受本体36と、この
軸受本体36の両端部の外周縁に設けられた補強用の鍔
部37とからなっている。軸受本体36は、図2に示す
ように、下部側が開放されたほぼ半円筒形状に形成さ
れ、図3および図4に示すように、アーム本体31の嵌
合凹部33にその下部側の開口縁から挿入されて嵌合
し、この状態でハンマー支持部16の軸17が下部側か
ら挿入して回動可能に嵌合するように構成されている。
この場合、軸受本体36は、図4に示すように、嵌合凹
部33の開口縁の各切欠部34に対応する下部両端が各
切欠部34から離れ、これにより下部両端と各切欠部3
4との間に隙間Sが設けられ、この隙間Sにより軸受本
体36が弾性変形するように構成されている。また、軸
受本体36の外周面には、嵌合凹部33の内周面に形成
された複数の係止凹部35にそれぞれ係合する係合凸部
38が形成されている。
【0019】補強用の鍔部37は、図2〜図4に示すよ
うに、軸受本体36の下側の開放部分に対応するガイド
溝39が設けられたほぼC字状の平板で、軸受本体36
がアーム本体31の嵌合凹部33に嵌合したときに、軸
受本体36の付近に位置するアーム本体31の両側面に
対面し、かつガイド溝39の両側部分がアーム本体31
の下端から下方に突出するように形成されている。ま
た、この鍔部37の上部、つまりガイド溝39と反対側
に位置する部分には、軸受本体36を弾性変形させるた
めのスリット部40が上下方向に形成されている。すな
わち、この鍔部37は、ガイド溝39が押し広げられた
り、押し狭められたりするときに、スリット部40が狭
まったり、広がったりすることにより、軸受本体36を
弾性変形させるように構成されている。
【0020】次に、このようなハンマーアーム30を鍵
盤シャーシ1のハンマー支持部16に取り付ける場合に
ついて説明する。まず、図2に示すように、アーム本体
31の嵌合凹部33に軸受部材32の軸受本体36を下
方から挿入する。このときには、図3に示すように、軸
受部材32の下方に突出した鍔部37のガイド溝39の
両端部分を互いに接近させる方向に押圧し、鍔部37の
スリット部40を押し広げて軸受本体36を縮む方向に
弾性変形させる。これにより、軸受本体36を容易にア
ーム本体31の嵌合凹部33に挿入することができる。
【0021】このように軸受本体36を弾性変形させて
嵌合凹部33に挿入したときには、嵌合凹部33の内周
面の各係止凹部35に軸受本体36の外周面の各係合凸
部38を対応させ、この状態で鍔部37のガイド溝39
の両端部分を互いに接近させる方向に押圧する外力を取
り除くと、図4に示すように、軸受本体36が弾性復帰
して嵌合凹部33の各係止凹部35に軸受本体36の各
係合凸部38が係合して、軸受本体36がアーム本体3
1の嵌合凹部33に嵌合する。このため、軸受部材32
がアーム本体31に確実に取り付けられる。この状態で
は、鍔部37によって軸受本体36の弾性変形する個所
が規制されているので、勝手に軸受本体36が変形する
ことがない。
【0022】このように軸受部材32が弾性復帰してア
ーム本体31に取り付けられると、図4に示すように、
鍔部37のガイド溝39の下部の両端部分がアーム本体
31の下方に突出した状態で、軸受本体36の下部両端
がアーム本体31の嵌合凹部33の開口縁に形成された
切欠部34から離れて、その両者の間に隙間Sが設けら
れる。この状態で、アーム支持部16の軸17を軸受部
材32のガイド溝39に圧入すると、このガイド溝39
が押し広げられる。このときには、軸受本体36の下部
両端と嵌合凹部33の切欠部34との間に隙間Sが設け
られているので、ガイド溝39が押し広げられて鍔部3
7のスリット部40が狭められ、これに伴って軸受本体
36が弾性変形して軸受本体36の開口縁が押し広げら
れる。これにより、軸17が鍔部37のガイド溝39を
通過して軸受本体36に挿入するので、軸17を容易に
軸受本体36に嵌合させて軸受部材32に回動可能に取
り付けることができる。また、軸17が軸受本体36に
嵌合した後には、軸受本体36が弾性復帰するので、こ
の軸受本体36が軸17を回動可能な状態で弾力的に挟
持する。
【0023】このように、この鍵盤装置によれば、金属
からなるアーム本体31に形成されたほぼ半円弧状の嵌
合凹部33に合成樹脂製の軸受部材32を嵌合させ、こ
の状態で軸受部材32にハンマー支持部16の軸17を
圧入により嵌合させるときに、嵌合凹部33の開口縁に
形成された切欠部34によって合成樹脂製の軸受部材3
2を弾性変形させることができるので、アーム本体31
が金属であっても、アーム本体31をハンマー支持部1
6の軸17に圧入により容易に取り付けることができる
と共に、圧入後は軸受部材32がハンマー支持部16の
軸17を挟むように弾性復帰するので、アーム本体31
が軸17から外れにくくすることができる。この場合、
ハンマーアーム30は、低音域の鍵タッチ感を高音域の
鍵タッチ感よりも重くするために、低音域側と高音域側
とでアーム本体31全体の重さや長さが異なり、これに
伴ってアーム本体31の形状が異なっていても、軸受部
材32を共通に使用することができる。
【0024】なお、上記実施形態では、鍵盤シャーシ1
の後端部上に鍵支持部5の軸6に鍵2の後端部を回動可
能に取り付けた鍵盤装置について述べたが、これに限ら
ず、例えば、各鍵2の後端部に薄肉部を形成し、この薄
肉部をヒンジ部として共通の連結部に連結形成すること
により、複数の鍵を一体に成形して鍵盤シャーシ1の後
端部の鍵支持部に組み付けた一体鍵構造の鍵盤装置にも
適用することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、金属からなるアーム本体に形成されたほぼ半円弧状
の嵌合凹部に、その開口縁側より合成樹脂からなる軸受
部材を嵌合させ、この状態で軸受部材にハンマー支持部
の軸部を圧入により嵌合させるときに、嵌合凹部の開口
縁に形成された切欠部により軸受部材を押し広げるよう
に弾性変形させることができるので、アーム本体が金属
であっても、アーム本体をハンマー支持部に容易に取り
付けることができると共に、圧入後は軸受部材がハンマ
ー支持部の軸部を挟むように弾性復帰するので、アーム
本体を軸部から外れにくくすることができる。
【0026】この場合、アーム本体の嵌合凹部の内周面
には係止部が形成され、軸受部材の外周面には前記係止
部に係合する係合部が形成されていることにより、アー
ム本体の嵌合凹部に軸受部材を嵌合させたときに、嵌合
凹部の内周面に形成された係止部と軸受部材の外周面に
形成された係合部とが互いに係合し、これによりアーム
本体の嵌合凹部に軸受部材を確実に固定させることがで
きる。また、軸受部材の外周面の端部には、嵌合凹部の
開口縁に対応して軸部が挿通するガイド溝を有する鍔部
が形成され、この鍔部には、軸受部材を弾性変形させる
ためのスリット部が形成されていることにより、軸受部
材の外周面の端部に形成された鍔部により軸受部材全体
の剛性を高めることができ、しかもこのように剛性を高
めても、鍔部に形成されたスリット部により軸受部材を
弾性変形させることができるので、嵌合凹部に軸受部材
を容易に嵌合させることができると共に、この軸受部材
にハンマー支持部の軸部を容易に取り付けることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の鍵盤装置の一実施形態を示した断面
図。
【図2】図1のハンマーアームを分解した側面図。
【図3】図2のアーム本体の嵌合凹部に軸受部材を取り
付ける途中の状態を示した要部の拡大図。
【図4】図3のアーム本体の嵌合凹部に取り付けられた
軸受部材にハンマー支持部の軸を圧入により取り付ける
状態を示した要部の拡大図。
【図5】従来の鍵盤装置を示した断面図。
【図6】図5のハンマーアームの側面図。
【符号の説明】
1 鍵盤シャーシ 2 鍵 16 ハンマー支持部 17 軸 30 ハンマーアーム 31 アーム本体 32 軸受部材 33 嵌合凹部 34 切欠部 35 係止凹部 36 軸受本体 37 鍔部 38 係合凸部 39 ガイド溝 40 スリット部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンマー支持部が設けられた鍵盤シャーシ
    と、この鍵盤シャーシ上に上下方向に回動自在に取り付
    けられた鍵と、前記ハンマー支持部の軸部に回動自在に
    取り付けられ、かつ前記鍵の押鍵動作に伴って回動変位
    して該鍵にアクション荷重を付与するハンマーアームと
    を備えた鍵盤装置において、 前記ハンマーアームは、アーム本体が金属からなり、こ
    のアーム本体の前記ハンマー支持部に支持される個所に
    ほぼ半円弧状の嵌合凹部が形成され、この嵌合凹部の開
    口縁に切欠部が形成され、前記嵌合凹部に合成樹脂から
    なるほぼ半円筒状の軸受部材が前記切欠部で弾性変形可
    能に嵌合され、この軸受部材に前記ハンマー支持部の前
    記軸部が圧入により回動自在に嵌合することを特徴とす
    る鍵盤装置。
  2. 【請求項2】前記アーム本体の前記嵌合凹部の内周面に
    は係止部が形成され、前記軸受部材の外周面には前記係
    止部に係合する係合部が形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の鍵盤装置。
  3. 【請求項3】前記軸受部材の外周面の端部には、前記嵌
    合凹部の前記開口縁に対応して前記軸部が挿通するガイ
    ド溝を有する鍔部が形成され、この鍔部には、前記軸受
    部材を弾性変形させるためのスリット部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の鍵盤装
    置。
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