JPH1092261A - キートップの取付構造 - Google Patents

キートップの取付構造

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JPH1092261A
JPH1092261A JP9002539A JP253997A JPH1092261A JP H1092261 A JPH1092261 A JP H1092261A JP 9002539 A JP9002539 A JP 9002539A JP 253997 A JP253997 A JP 253997A JP H1092261 A JPH1092261 A JP H1092261A
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JP
Japan
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arm bar
key top
guide groove
top mounting
guide grooves
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Pending
Application number
JP9002539A
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English (en)
Inventor
Toshimi Chiba
俊美 千葉
Zenzo Totsuka
善三 戸塚
Taku Nishimura
卓 西村
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押下位置の違いによってスイッチング特性に
差が出てしまう。 【解決手段】 略コ字形をなすアームバー6と、このア
ームバー6の中央部6aを回転自在に保持するためのク
ランプ部4を有するキートップ1と、アームバー6の両
端部6bを移動自在に挿入してなる左右一対の案内溝1
1aを有するキートップ取付板7と、キートップ取付板
7から離間する方向にキートップ1を付勢するコイルス
プリング12とを備え、キートップ1に対するコイルス
プリング12の作用点が左右いずれか一方に偏って設定
されたキートップの取付構造において、左右一対の案内
溝11aのうち、作用点に近い側の案内溝11aを、キ
ートップ取付板7上に設けた凹部20底面を基準に形成
することで、遠い側の案内溝11aよりも所定寸法だけ
低位に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ端末
機等の入力装置として使用されるキーボードのキートッ
プをキートップ取付板に取り付けるための構造に関する
もので、特にアームバーとともに取り付けられるキート
ップの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワードプロセッサやコンピュータ端末機
等の入力装置として使用されるキーボードには、各種の
キーが配置されているが、その中で「改行」、「スペー
ス」、「シフト」等の指定を行うキーのキートップは、
平仮名文字や数字等の通常のキーに比べて大きく形成さ
れている。このような大型のキートップの取り付けに際
しては、押下時の動きをスムーズにするために、スタビ
ライザーとして働くアームバーを組み込むようにしてい
る。
【0003】図8は、この種のキートップの取付構造を
示す分解斜視図であり、図9は、キートップ裏面の構造
を示す斜視図である。先ず、図9において、キートップ
1の裏面中央部には、二つのコ字形の摺動部2が対向す
るように形成されており、これらの摺動部2の間には弾
性を有する係合爪3が形成されている。また、キートッ
プ1の内周面付近には、弾性を有する略L字形の2つの
クランプ部4が形成され、さらに各々のクランプ部4の
近傍には抜け止め部5が形成されている。ここで、クラ
ンプ部4の先端と抜け止め部5との間には間隙gが確保
され、この間隙gは、図8に示す略コ字形のアームバー
6の太さ(直径)よりもやや小さく設定されている。
【0004】一方、図8においては、キートップ取付板
7の上に、上記摺動部2が摺動自在に係合するハウジン
グ部8が形成されており、このハウジング部8の両側に
上記係合爪3が係合する係合部9が設けられている。ハ
ウジング部8の内側にはキートップ取付板7の板厚を貫
通する透孔10が設けられ、さらにハウジング部8の外
側には左右一対のアームバーガイド11が設けられてい
る。これらのアームバーガイド11には、アームバー6
の両端部6bが移動自在に挿入される案内溝11aが形
成されている。
【0005】また、カップゴムシート13のハウジング
部8に対応する位置にはカップ部14が形成されてお
り、このカップ部14の中心部にスイッチ軸15が設け
られている。そして、このスイッチ軸15の位置に対応
したかたちで、接点シート16にスイッチ接点17が設
けられている。
【0006】これらの接点シート16、カップゴムシー
ト13及びキートップ取付板7は補強板18の上に順次
積層され、互いに一体に固定されるようになっている。
また、その固定状態においては、カップゴムシート13
のカップ部14がキートップ取付板7のハウジング部8
の透孔10内に配置され、且つカップ部14の中心部の
スイッチ軸15にはコイルスプリング12が装着される
ようになっている。さらに図10に示すように、アーム
バー6の中央部6aは、キートップ1裏面に設けられた
クランプ部4と抜け止め部5との間に回転自在に保持さ
れ、同両端部は左右のアームバーガイド11の案内溝1
1aに移動自在に挿入されるようになっている。
【0007】上記構成からなるキートップの取付構造に
おいて、図11(a)に示すようにキートップ1を指で
押下すると、その押下力によって図11(b)に示すよ
うにキートップ1が下降する。このとき、アームバー6
は、キートップ1のアームバークランプ部4と抜け止め
部5との間に保持された部分を支点として回転するとと
もに、アームバー6の両端部6bがアームバーガイド1
1の案内溝11a内をA矢視方向に移動し、アームバー
6がキートップ1のスタビライザーとして働く。そのた
め、キートップ1表面のどの部分を押下してもスムーズ
に下降させることができる。
【0008】このキートップ1の下降によりコイルスプ
リング12が圧縮されるため、その圧縮力を受けてカッ
プ部14が変形することにより、スイッチ軸15が押し
下げられる。このスイッチ軸15の押し下げにより接点
シート16のスイッチ接点17が押されて開成し、スイ
ッチONとなる。
【0009】一方、キートップ1から指を離すと、カッ
プ部14及びコイルスプリング12の復旧力によってス
イッチ軸15がスイッチ接点17から離れるとともに、
キートップ1がコイルスプリング12の付勢力によって
押し上げられる(図11(c))。このとき、アームバ
ー6の両端部6bはアームバーガイド11の案内溝11
aに案内されて先程と反対方向、つまり図中B矢視方向
に移動し、キートップ1が押下される前の位置に戻る。
【0010】ところで、この種の大型のキートップで
は、図12(a)に示すように、一つのキートップ1に
対し、キートップ取付板7側で二つのハウジンブ部8が
割り当てられ、これに応じてカップゴムシート13や接
点シート16側でも、カップ部14、スイッチ軸15及
び接点スイッチ17が二つずつ割り当てられる場合があ
る。その理由は、ユーザの要求などに応じて、図12
(b)に示すように、キートップ1を簡易に二つに分割
できるようにするためである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の大
型のキートップを、先程の図12(a)に示すように分
割せずに用いる場合は、キートップ1を押下したときに
片側の接点スイッチ17だけがONするよう、それに対
応するスイッチ軸15にのみコイルスプリング12を装
着することになる。そうした場合、キートップ1に対す
るコイルスプリング12の作用点の位置が左右いずれか
一方、例えば図13に示すように左側に偏って設定され
るため、キートップ1の左端を押下した時(図14
(a)の状態)と右端を押下した時(図14(b)の状
態)とでスイッチング特性に違いが生じ、キー操作する
オペレータに違和感を与えてしまうという不都合があっ
た。
【0012】図15は押下位置の違いによるスイッチン
グ特性の比較図であり、図中(a)は左端を押下した場
合、(b)は右端を押下した場合を示している。図15
においては、キートップ1への押下荷重(W)に対し
て、上記作用点に近い側、つまりキートップ1の左端を
押下した方が右端を押下した時よりも、クリック発生ま
でのストローク量やスイッチONまでのストローク量
(SL <SR)が短くなっており、双方のスイッチング
特性にはっきりと差が出ている。
【0013】これに加えて従来では、アームバー6の両
端部6bとこれが挿入されるアームバーガイド11の案
内溝11aとの間に加工誤差等を考慮したマージン分の
ギャップが必然的に存在することから、以下のような問
題も抱えていた。すなわち、図16に示すように、上述
のギャップ分だけアームバー6の両端部6bが上下方向
に自由に動くことができるため、キートップ1を指で押
下した時や、コイルスプリング12の復旧力でキートッ
プ1が押し戻される時に、アームバー6の両端部6bと
アームバーガイド11の案内溝11aとが衝突して異音
が発生し、操作音がうるさいという問題もあった。
【0014】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、第1の目的は、大型のキートップにおいて
押下位置によるスイッチング特性の違いを解消すること
にあり、第2の目的は、キー操作によって発生する操作
音を低減することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るためになされた本発明では、略コ字形をなすアームバ
ーと、このアームバーの中央部を回転自在に保持する保
持部を有するキートップと、アームバーの両端部を移動
自在に挿入してなる左右一対の案内溝を有するキートッ
プ取付板と、キートップ取付板から離間する方向にキー
トップを付勢する付勢部材とを備え、キートップに対す
る付勢部材の作用点が左右いずれか一方に偏って設定さ
れたキートップの取付構造において、左右一対の案内溝
のうち、作用点に近い側の案内溝を遠い側の案内溝より
も所定寸法だけ低位に形成した構成を採用している。
【0016】この構成においては、付勢部材の作用点に
近い側の案内溝を遠い側の案内溝よりも所定寸法だけ低
位に形成することで、非押下時におけるアームバーの両
端部の高さ不均衡を解消できる。これにより、作用点が
左右いずれか一方に偏っている場合でも、アームバーの
両端部の高さを均一に保持できるようになるため、キー
トップの左端、右端のいずれを押下しても、スイッチン
グ特性に差が生じなくなる。
【0017】また、上記第2の目的を達成するためにな
された本発明では、略コ字形をなすアームバーと、この
アームバーの中央部を回転自在に保持する保持部を有す
るキートップと、アームバーの両端部を移動自在に挿入
してなる左右一対の案内溝を有するキートップ取付板
と、キートップ取付板から離間する方向にキートップを
付勢する付勢部材とを備えたキートップの取付構造にお
いて、案内溝におけるアームバーの移動方向と直交する
方向から、該アームバーの両端部又はその近傍に所定の
接触圧をもって常時当接する当接部を設けた構成を採用
している。
【0018】この構成においては、アームバーの両端部
又はその近傍に所定の接触圧をもって当接部を常時当接
させるようにしたので、その当接部分に生じる摺動抵抗
によって、案内溝内におけるアームバー両端部の上下方
向の動きが抑制され、キー操作時の衝突音が緩和され
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本実施形態
においては、上述した従来例と同様の構成部分に同じ符
号を付し、重複する説明は省略する。図1は、本発明に
係るキートップの取付構造の第1実施形態を説明する図
であり、図中(a)はその要部斜視図、(b)はその要
部断面図である。
【0020】先ず、本発明の実施に先立って、出願人
は、先の図11に示すように、キートップ1に対するコ
イルスプリング(付勢部材)12の作用点が左右いずれ
か一方、例えば図示のごとく左側に偏って設定された場
合に、押下位置の違いによってなぜスイッチング特性に
違いが生じるかを検討してみた。
【0021】そうしたところ、作用点からの距離の違い
によってアームバー6の両端部6bに加わる力の方向が
逆方向、すなわち作用点に近い左側のアームバー端部6
bには上方向、作用点から遠い右側のアームバー端部6
bには下方向に力が作用し、これによって非押下時に
は、左側のアームバー端部6bがアームバーガイド11
の案内溝11a上面に当接し、右側のアームバー端部6
bが案内溝11a下面に当接していることが分かった。
【0022】このことから、作用点に近い左側において
は、アームバー端部6bと案内溝11aとのギャップが
下側に形成され、作用点から遠い右側においては、アー
ムバー端部6bと案内溝11aとのギャップが上側に形
成されるため、ギャップが上側に形成される右端側を押
下した際には、そのギャップ分が遊びとなってスイッチ
ONのタイミングに遅れが生じる、との結論に達した。
【0023】そこで図1に示す第1実施形態において
は、アームバー6の両端部6bが移動自在に挿入される
左右一対の案内溝11aをキートップ取付板7に形成す
るにあたって、キートップ1に対するコイルスプリング
12の作用点に近い側(図例では左側)の案内溝11a
を遠い側(図例では右側)の案内溝11aよりも所定寸
法だけ低位に形成するようにした。
【0024】具体的には、左右一対の案内溝11aのう
ち、上記作用点に近い左側の案内溝11aの形成箇所に
対応して、キートップ取付板7上に下側にへこむ凹部2
0を設けて、この凹部20底面を基準面にアームバーガ
イド11によって案内溝11aを形成するようにした。
その際、高さ方向に対する左右の案内溝11aの寸法
は、これに挿入されるアームバー6の太さと加工上のマ
ージン等を加味して一定の寸法に設定されることから、
キートップ取付板7上の凹部20のへこみ量について
は、図示のように作用点からの距離の違いによって、左
側のアームバー端部6bが案内溝11aの上面に当接
し、右側のアームバー端部6bが案内溝11aの下面に
当接した状態でも、アームバー6の両端部6bに高さの
差が生じないように設定した。
【0025】これによりキートップ1が押下されていな
い状態では、アームバー6の両端部6bの高さが均一に
保持されるようになるため、図2に示すように、作用点
から遠いキートップ1の右端を押下した場合には、アー
ムバー端部6bの上側に存在するギャップの影響を受け
てスイッチONとなり、その反対側の左端を押下した場
合には、キートップ取付板7に形成した凹部20の影響
を受けてスイッチONとなる。したがって、左端押下時
に対する右端押下時のスイッチング応答に遅れが発生せ
ず、キートップ1の左端、右端のいずれを押下しても同
じタイミング(ストローク)でスイッチONするように
なるため、押下位置の違いによるスイッチング特性の差
を解消することが可能となる。
【0026】なお、上記第1実施形態においては、キー
トップ取付板7に案内溝11aを形成するに際して、作
用点に近い左側のアームバーガイド11の形成箇所に凹
部20を設けるようにしたが、これ以外にも図示はしな
いが、作用点から遠い右側のアームバーガイド11の形
成箇所に、上側に突出する凸部を設けることで左右の案
内溝11aに上記同様の高低差をつけ、これによって非
押下時におけるアームバー6の両端部6bの高さを均一
に保持するようにしても、同様の作用効果を得ることが
できる。
【0027】また、他の適用例として、例えば図3に示
すように、アームバー6の両端部6bが曲がっていない
ストレートタイプのものでも、その挿入先となる左右の
アームバーガイド11の案内溝11aに上記同様に高低
差をつけることにより、押下位置の違いによるスイッチ
ング特性の差を解消することができる。
【0028】図4は、本発明に係るキートップの取付構
造の第2実施形態を説明する図である。先ず、図4
(a),(b)においては、キートップ(不図示)が摺
動自在に係合されるハウジング部8の左右両側にアーム
バーガイド11が設けられるとともに、各々のアームバ
ーガイド11の案内溝11aにアームバー6の両端部6
bが移動自在に挿入されている。また、左右のアームバ
ーガイド11にはそれぞれ外側に突出する、当接部とし
ての凸部21が設けられ、この凸部21が、案内溝11
aにおけるアームバー6の移動方向(図中矢印方向)と
直交する方向から、アームバー端部6bの近傍に当接し
ている。
【0029】さらに詳述すると、スタビライザーとして
働くアームバー6は、バネ鋼からなる線材を略コ字形に
曲げ加工したもので、その曲げ加工にあたっては図4
(c)に示すようにアームバー内側の離間寸法がW1
設定されている。これに対してキートップ取付板7は樹
脂の成形品からなるもので、その成形加工にあたって
は、図4(c)に示すように各アームバーガイド11か
ら突出する凸部21の離間寸法が上記W1 よりも大きい
2 に設定されている。これにより、左右の案内溝11
aにアームバー6の両端部6bを挿入する際には、上記
寸法差( W2 −W1)がゼロとなるようにアームバー6の
両端部6bを拡開することになる。このとき、アームバ
ー6の弾性変形による反力が内側に向けて作用すること
から、この反力をもってアームバー6の両端部6bの近
傍に左右の凸部21を常時当接させるようにしている。
【0030】また、アームバー6に対する凸部21の接
触圧としては、キートップを押下した際に、アームバー
中央部6aの回転動作やアームバー両端部6bの移動動
作を阻害しないよう、アームバー6の太さ、バネ定数、
上記寸法差( W2 −W1)等をパラメータとして適切な接
触圧に設定している。
【0031】上記構成からなるキートップの取付構造で
は、アームバー6の両端部6bの近傍に凸部21が常時
当接しているため、案内溝11aにおける上下方向のア
ームバー端部6bの動きが、アームバー6と凸部21と
の摺動抵抗によって抑制される。これにより、キー操作
時におけるアームバー6と案内溝11aとの衝突音が大
幅に緩和されるため、操作音がきわめて静かなものとな
る。
【0032】なお、上記第2実施形態においては、左右
のアームバーガイド11の外側に凸部21を設けて、こ
れをアームバー6の両端部6bの近傍に常時当接させる
ようにしたが、特に凸部21を設けなくても、各アーム
バーガイド11の外側の面にアームバー6の両端部6b
を常時当接させるようにしてもよい。またこれ以外に
も、例えば図4(b)に示すように、アームバーガイド
11以外の箇所に別途、当接部22を設けて、この当接
部22をアームバー6の両端部6b近傍に常時当接させ
るようにしてもよい。
【0033】さらに、他の適用例として、図5に示すよ
うに、アームバー6の両端部6bが曲がっていないスト
レートタイプのものであっても、その挿入先となる左右
のアームバーガイド11の案内溝11aとの寸法関係を
以下のごとく設定することで同様の効果を得ることがで
きる。すなわち、アームバー6の外側の寸法をW3
し、左右の案内溝11aの外側の寸法をW4 とした場
合、アームバー6側の寸法W3 を案内溝11a側の寸法
4 よりも大きく設定する。これにより、各案内溝11
aの外側の面11bが当接部となって、アームバー6の
両端部6bに常時当接するようになるため、その当接部
分での摺動抵抗によってアームバー6の両端部6bの上
下動が抑制され、衝突音の緩和が図られる。
【0034】なお、図5の適用例においては、アームバ
ー6側の寸法W3 を案内溝11a側の寸法W4 よりも大
きく設定するようにしたが、これとは反対にアームバー
6側の寸法W3 を案内溝11a側の寸法W4 よりも小さ
く設定し、これによって案内溝11aの内側の面11c
をアームバー6の両端部6bに常時当接させるようにし
ても同様の効果を得ることができる。
【0035】図6は、本発明に係るキートップの取付構
造の第3実施形態を説明する図であり、図中(a)はそ
の要部斜視図、(b)はその要部平面図、(c)は各部
の寸法関係を示す図である。本第3実施形態において
は、先の図5に示した第2実施形態の他の適用例との相
違点として、アームバーガイド11の案内溝11aの内
側の面11cがアームバー6の両端部6bに常時当接す
る当接部として構成され、これに加えてキートップ取付
板7の上面(キートップ取付面)にアームバー6の両端
部6bを案内溝11aに導くための一対の挿入ガイド2
3が設けられている。これらの挿入ガイド23は、キー
トップ取付板7上に垂直に起立した板状をなすもので、
案内溝11aの内側の面(当接部)11cと同一平面を
なすように左右のアームバーガイド11からそれぞれ一
体にハウジング8の外縁部に沿って延出している。
【0036】また、アームバー6の曲げ加工にあたって
は、図6(c)に示すようにアームバー内側の離間寸法
がW5 に設定され、キートップ取付板7の成形加工にあ
たっては、一対の挿入ガイド23と同一平面をなす左右
の案内溝11aの内側の寸法W6 が上記アームバー側の
寸法W5 よりも大きく設定されている。
【0037】上記構成からなるキートップの取付構造に
おいては、部品組立時に左右の案内溝11aにアームバ
ー6の両端部6bを挿入するにあたり、アームバー6の
両端部6bを上記寸法W6 よりも大きく拡開させた状態
で一対の挿入ガイド23に引っ掛ける。このとき、アー
ムバー6の弾性変形による反力が内側に向けて作用する
ことから、この反力をもってアームバー6の両端部6b
が一対の挿入ガイド23に圧接した状態となる。後は、
この状態からアームバー6をアームバーガイド11側に
押し込むだけで、アームバー6の両端部6bが一対の挿
入ガイド23に沿って摺動し、左右の案内溝11aへと
導かれる。
【0038】これにより、先の図5に示す適用例では、
アームバー6の両端部6bを左右の案内溝11aに挿入
するにあたって、アームバー6の両端部6bを機械的に
拡開させ、この状態を維持しながらアームバー端部6b
を案内溝11aに位置合わせするといった微妙な調整を
必要とするが、本第3実施形態によれば、アームバー6
の両端部6bを挿入ガイド23の端部23aに引っ掛
け、そのままアームバーガイド11側に押し込むだけ
で、アームバー6の両端部6bを左右の案内溝11aに
容易に挿入することができるため、組立性に優れたもの
となる。また、アームバー6の両端部6bを左右の案内
溝11aに挿入した状態では、アームバー6の弾性変形
に伴う反力によってアームバー端部6bに案内溝11a
の内側の面11cが常時当接し、この当接部分での摺動
抵抗によってアームバー端部6bの上下動が抑制される
ため、上記第2実施形態と同様にキー操作時におけるア
ームバー6と案内溝11aとの衝突音が大幅に緩和さ
れ、操作音がきわめて静かなものとなる。さらに、キー
トップ取付板7の成形加工に際しては、そのキートップ
取付板7と一体に挿入ガイド23を形成することができ
るため、コストアップを招くこともない。
【0039】なお、上記第3実施形態においては、左右
の案内溝11aの内側の面11cを当接部とし、それと
同一平面をなすように一対の挿入ガイド23を互いに平
行に設けるようにしたが、例えば、ハウジング8と挿入
ガイド23との間に十分な隙間を確保できるような場合
には、以下のような構成を採用することで、より好適な
ものとなる。すなわち、案内溝11aと反対側に位置す
る挿入ガイド23の端部23a(図6参照)が互いに接
近するように左右の挿入ガイド23を斜めに形成する。
そして、挿入ガイド12の端部23aの離間距離がアー
ムバー6の内側の離間距離W5 よりも若干小さくなるよ
うに設定する。
【0040】これにより、アームバー6の両端部6bを
左右の案内溝11aに挿入するに際して、アームバー6
をいちいち拡開させなくても、そのアームバー端部6b
を挿入ガイド23の端部23aに引っ掛けることがで
き、さらにその状態からアームバー6を挿入ガイド23
に沿ってアームバーガイド11側に押し込むだけで、ア
ームバー6の両端部6bを徐々に拡開させながら左右の
案内溝11aにスムーズに挿入することができるため、
部品の組立性がより一層向上したものとなる。
【0041】また、上記第3実施形態においては、キー
トップ取付板7の上に板状の挿入ガイド23を設けるよ
うにしたが、これ以外にも、例えば図7に示すように、
左右のアームバーガイド11の案内溝11aに対応し
て、キートップ取付板7上に溝状の挿入ガイド24を設
けるようにしてもよい。この挿入ガイド24の溝深さ
は、案内溝11aとの境界部分でアームバー6の端部6
bが引っ掛からないように、案内溝11aの溝深さと同
じかそれよりも浅く設定されている。また、各挿入ガイ
ド24の外側の側面24aは、案内溝11aに近づくに
つれて互いに接近するように斜めに形成され、これにし
たがって挿入ガイド24の溝幅も案内溝11aに近づく
につれて徐々に狭くなるように設定されている。
【0042】さらに、アームバー6の曲げ加工にあたっ
ては、図7(d)に示すようにアームバー外側の離間寸
法がW7 に設定され、キートップ取付板7の成形加工に
あたっては、左右の案内溝11aの外側の寸法W8 が上
記アームバー側の寸法W7 よりも小さく設定されてい
る。これにより、アームバー6の両端部6bを左右の案
内溝11aに挿入した状態では、案内溝11aの外側の
面11bがアームバー端部6bに常時当接した状態とな
るため、キー操作時においては上記同様にアームバー6
と案内溝11aとの衝突音が緩和され、操作音がきわめ
て静かなものとなる。
【0043】また、部品組立時においても、左右の案内
溝11aにアームバー6の両端部6bを挿入するにあた
り、アームバー6の両端部6bをそれぞれ挿入ガイド2
4の外側の側面24aに引っ掛け、この状態からアーム
バー6をアームバーガイド11側に押し込むことによ
り、アームバー6の両端部6bが挿入ガイド24の側面
24aに沿って摺動しながらスムーズに案内溝11aへ
と導かれるため、上記同様に組立性も優れたものとな
る。さらに、左右の挿入ガイド24の側面24aの離間
距離W9 をアームバー6の外側の離間距離W7 よりも若
干大きく設定するようにすれば、アームバー6の両端部
6bを挿入ガイド24に引っ掛けるときに、アームバー
6をいちいち圧縮変形させる必要がなくなるため、より
一層組立性に優れたものとなる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、キ
ートップに対する付勢部材の作用点に近い側の案内溝を
遠い側の案内溝よりも所定寸法だけ低位に形成すること
で、上記作用点が左右いずれか一方に偏っている場合で
も、アームバーの両端部の高さを均一に保持できるよう
になる。これにより、スペースキーなどの大型のキート
ップの左端、右端のいずれを押下しても、双方のスイッ
チング特性に差が生じなくなるため、キー操作するオペ
レータに違和感を与えずに済む。その結果、操作性に優
れたキーボードを提供することが可能となる。
【0045】また本発明によれば、アームバーの両端部
又はその近傍に所定の接触圧をもって当接部を常時当接
させるようにしたので、その当接部分での摺動抵抗によ
って、案内溝内におけるアームバー両端部の上下方向の
動きが抑制される。これにより、キー操作時におけるア
ームバーと案内溝との衝突音が大幅に緩和されることか
ら、操作音の静かなキーボードを提供することが可能と
なる。さらに、アームバーの両端部を左右一対の案内溝
に導く挿入ガイドを設けるようにすれば、部品の組立性
にも優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキートップの取付構造の第1実施
形態を説明する図である。
【図2】キートップの押下状態を示す図である。
【図3】第1実施形態の他の適用例を説明する図であ
る。
【図4】本発明に係るキートップの取付構造の第2実施
形態を説明する図である。
【図5】第2実施形態の他の適用例を説明する図であ
る。
【図6】本発明に係るキートップの取付構造の第3実施
形態を説明する図である。
【図7】第3実施形態の変形例を説明する図である。
【図8】従来のキートップの取付構造を示す分解斜視図
である。
【図9】キートップ裏面の構造を示す斜視図である。
【図10】アームバーの装着状態を示す斜視図である。
【図11】キー操作時の動作説明図である。
【図12】大型キートップの使用例を説明する図であ
る。
【図13】作用点の偏り具合を示す断面図である。
【図14】押下位置の違いを説明する図である。
【図15】押下位置の違いによるスイッチング特性の比
較図である。
【図16】案内溝内でのアームバー端部の動きを説明す
る図である。
【符号の説明】
1 キートップ 6 アームバー 7 キートップ取付板 11a 案内溝 12 コイルスプリング(付勢部材) 20 凹部 21 凸部(当接部) 22 当接部材 23,24 挿入ガイド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略コ字形をなすアームバーと、このアー
    ムバーの中央部を回転自在に保持する保持部を有するキ
    ートップと、前記アームバーの両端部を移動自在に挿入
    してなる左右一対の案内溝を有するキートップ取付板
    と、前記キートップ取付板から離間する方向に前記キー
    トップを付勢する付勢部材とを備え、前記キートップに
    対する前記付勢部材の作用点が左右いずれか一方に偏っ
    て設定されたキートップの取付構造において、 前記左右一対の案内溝のうち、前記作用点に近い側の案
    内溝を遠い側の案内溝よりも所定寸法だけ低位に形成し
    てなることを特徴とするキートップの取付構造。
  2. 【請求項2】 略コ字形をなすアームバーと、このアー
    ムバーの中央部を回転自在に保持する保持部を有するキ
    ートップと、前記アームバーの両端部を移動自在に挿入
    してなる左右一対の案内溝を有するキートップ取付板
    と、前記キートップ取付板から離間する方向に前記キー
    トップを付勢する付勢部材とを備えたキートップの取付
    構造において、 前記案内溝における前記アームバーの移動方向と直交す
    る方向から、該アームバーの両端部又はその近傍に所定
    の接触圧をもって常時当接する当接部を設けてなること
    を特徴とするキートップの取付構造。
  3. 【請求項3】 前記アームバーの両端部を前記左右一対
    の案内溝に挿入するに際し、前記アームバーの両端部を
    前記左右一対の案内溝に導く挿入ガイドを設けてなるこ
    とを特徴とする請求項2記載のキートップの取付構造。
JP9002539A 1996-07-22 1997-01-10 キートップの取付構造 Pending JPH1092261A (ja)

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JP8-191823 1996-07-22
JP19182396 1996-07-22
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