JPS63149259A - コラムカバ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、自動車のステアリングコラムに取付けるコラ
ムカバーに関する。

（従来の技術） 従来、自動車において、ステアリングシャフトを挿通し
た円筒状のステアリングコラムにコラムカバーを取付け
る場合、たとえば、実公昭６０−３１９６２号公報に示
されるように、上下のカバー体を合成樹脂により分割形
成し、この上下のカバー体の一方または両方の内側に、
ステアリングコラムに係合するホルダを一体に突設し、
カバー体をホルダによりステアリングコラムに取付ける
ものが用いられている。そして、そのホルダのステアリ
ングコラムに係合する保持部は、一部に嵌合用開口を有
するほぼＣ字状等の環状に形成し、ステアリングコラム
に嵌合用開口から押し込んで係合保持するようにしてい
る。

〈発明が解決しようとする問題点） 上記のコラムカバーのホルダは、ステアリングコラムに
係合する環状の保持部が必要であり、すなわち、保持部
にはステアリングコラムを挿通する中空部が必要で、こ
れを合成樹脂で成形する場合、上下分割形の金型に対し
ては中空部がアンダーカットとなり、このアンダーカッ
ト部にはスライド型を用いなければならない。そのため
、金型機構が複雑になるとともに、成形時間もかかり、
コストアップとなる。

本発明は、このような点を改良しようとするもので、金
型にスライド型を用いることなく成形可能とし、金型機
構を簡略化するとともに、成形時間の短縮を行ない、コ
ストダウンを削り、安価に提供することを目的とするも
のである。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明は、カバー体３の内側にステアリングコラム１０
に係合するホルダを一体に突設した合成樹脂製のコラム
カバー１において、上記カバー体３にホルダ体６を傾斜
して突設し、このホルダ体６に一部に嵌合用開口８を有
する上記ステアリングコラム１０の保持孔７を形成し、
上記ホルダ体６の一側面６ａにおける上記保持孔７の最
下部＠７ａを基準とした垂直面■に対して、ホルダ体６
の他側面６ｂにおける保持孔７の最上部端１ｂが一側面
６ａ寄り位置になるように設定したものである。

（作用） 本発明のコラムカバー１は、傾斜したホルダ４のホルダ
体６における保持孔７でステアリングコラム１０の周囲
を保持して、ステアリングコラム１０に嵌着固定するも
のである。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を第１図ないし第４図を参照し
て説明する。

１はコラムカバーで、このコラムカバー１は、それぞれ
合成樹脂で上下に分割形成された上側のカバー体２と下
側のカバー体３とからなっている。

この下側のカバー体３には、内側の中間部にホルダ４が
立設されている。

このホルダ４は、下側のカバー体３に形成された開口部
５の一側から開口部５上に対して板状のホルダ体６が傾
斜して一体に突設され、このホルダ体６に円形状の保持
孔７が形成され、この保持孔７の上部に嵌合用開口８が
設けられ、この嵌合用間口８の両側に傾斜した案内面９
が形成されている。

そして、上記保持孔７は、ホルダ体６の上記開口部５に
対する一側面６ａにおける保持孔７の最下部端７ａを基
準とした垂直面■を仮定した場合、この垂直面Ｖに対し
て、ホルダ体６の他端面６ｂにおける保持孔７の最上部
端７ｂが一側面６ａ寄り位置になるように設定されてい
る。

また、上記ホルダ４における保持孔７は、円筒状のステ
アリングコラム１０の周面に当接して支持するようにな
っているとともに、嵌合用開口８の間隔ｌはステアリン
グコラム１０の直径φよりもやや小さい寸法になってい
るが、この間隔ｌはステアリングコラム１０の直径φ、
ホルダ４の弾性による嵌合力等によって設定する。また
、上記ホルダ体６の傾斜角度αは、ステアリングコラム
１０の直径、ホルダ体６の板厚、パーティングライン等
の関係により設定する。

なお、上記カバー体３とホルダ体６の両側との間に補強
リブ１１が一体に形成されている。

そうして、コラムカバー１をステアリングコラム１０に
取付ける場合は、まず、下側のカバー体３をステアリン
グコラム１０に対して配置し、そのホルダ４のホルダ体
６を弾力的に拡開させながら案内面９を介してステアリ
ングコラム１０の外周部に押し込み、ホルダ体６の弾力
的な復元力によって保持孔７をステアリングコラム１０
の外周部に密着させて保持し、ステアリングコラム１０
に下側のカバー体３を嵌着固定する。

ついで、下側のカバー体３の反対側からステアリングコ
ラム１０に対して上側のカバー体２を被嵌し、下側のカ
バー体３に上側のカバー体２をねじ等で固定する。

なお、下側のカバー体３におけるホルダ４は、１個とは
限らず、１個ないし複数個を適宜位置に配置すればよい
。また、上側のカバー体２にもホルダ４を設けて直接ス
テアリングコラム１０に嵌着固定するようにしてもよい
。

また、上記上側のカバー体２および下側のカバー体３は
、それぞれ金型により一体に成形するが、下側のカバー
体３の成形に際しては、第４図に示すように、ホルダ４
部においては、上型１２を凹型とするとともに、下型１
３に突型１４を形成し、この突型１４を開口部５から挿
入した状態でパーティングラインＰＬを設けることによ
り、基本的型抜き方向に対しアンダーカットとなる部分
がなくなり、したがって、スライド金型機構を使用しな
いで成形することができ、金型機構が簡略化されるとと
もに、成形時間も短縮できる。この際、上型１２と下型
１３とのパーティングラインＰＬとなる突型１４の両側
面は、開口部５側から上方に行くにしたがってわずかに
幅狭となるテーパー状として金型の抜きが容易なように
なっている。なお、開口部５の幅は、下型１３の突型１
４を強度的に満足できる寸法に設定する。

また、実施にあたっては、第５図および第６図に示すよ
うに、ホルダ４をカバー体３の端末部に外方に向って傾
斜して設けることにより、カバー体３に開口部５を設け
なくても成形することができる。

（発明の効果〕 本発明によれば、カバー体の傾斜したホルダ体によりス
テアリングコラムに保持するが、そのカバー体の成形に
際し、基本的型扱き方向に対しアンダーカットとなる部
分がなく、金型にスライド形を用いることなく成形する
ことができ、したがって、金型機構が簡略化されるとと
もに成形時間も短縮でき、金型費、成形費も減少してコ
ストダウンを図り、安価に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のコラムカバーの一実席例を示す斜視図
、第２図はその一部の正面図、第３図はその断面図、第
４図はその成形状態を示す断面図、第５図は他の実施例
を示す斜視図、第６図はその断面図である。 １・・コラムカバー、３・・カバー体、４・・ホルダ、
６・・ホルダ体、６ａ・・ホルダ体の一側面、６ｂ・・
ホルダ体の他側面、７・・保持孔、７ａ・・保持孔の最
下部端、７ｂ・・保持孔の最上部端、■・・垂直面、８
・・嵌合用開口、１０・・ステアリングコラム。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）カバー体の内側にステアリングコラムに係合する
   ホルダを一体に突設した合成樹脂製のコラムカバーにお
   いて、 上記カバー体にホルダ体を傾斜して突設し、このホルダ
   体に一部に嵌合用開口を有する上記ステアリングコラム
   の保持孔を形成し、 上記ホルダ体の一側面における上記保持孔の最下部端を
   基準とした垂直面に対して、ホルダ体の他側面における
   保持孔の最上部端が一側面寄り位置になるように設定し
   たことを特徴とするコラムカバー。