JP4811521B2 - 滑り軸受及びそれを具備した軸受機構 - Google Patents

滑り軸受及びそれを具備した軸受機構 Download PDF

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本発明は、例えば自動車のステアリングコラムシャフトを回転自在に支承するために、ステアリングコラムチューブとステアリングコラムシャフトとの間に介在される滑り軸受又はラック軸を直動自在に支承するために、ラック軸と筒体との間に介在される滑り軸受及び斯かる軸受を具備した軸受機構に関する。
自動車のステアリングコラムシャフト(以下、コラムシャフトという)を回転自在に支承するステアリングコラム用軸受としては、ボールベアリングからなる転がり軸受または合成樹脂からなる滑り軸受が使用されている。
一般に、コラムシャフトを回転自在に支承する軸受に対しては、荷重や速度などの回転条件はさほど厳しくないが、アイドリング時等にコラムシャフトに作用する振動を吸収する振動吸収性や摩擦トルクの安定性が要求される。
転がり軸受では、摩擦トルクは安定しているものの振動吸収性に劣り、また転がり軸受を固定するステアリングコラムチューブ(以下、コラムチューブという)及び転がり軸受に支承されるコラムシャフトの寸法精度を高精度に仕上げる必要があるため、転がり軸受自体の高価な点に加えて加工コストも高くなるという問題がある。
滑り軸受は、転がり軸受に比べ、価格が安く、振動吸収性に優れるという利点を有するものの、滑り軸受とコラムシャフトとの間に適度のクリアランス(軸受隙間)を必要とするため、コラムシャフトに生じる振動によりコラムシャフトと軸受との間に衝突音を発生し、自動車を運転する者に不快音として伝達されるという問題がある。この衝突音の発生を抑制すべく滑り軸受とコラムシャフトとの間のクリアランスを小さくすると、摩擦トルクが増大する上に、回転開始時と回転中との摩擦トルクの差が大きくなると共に、コラムシャフトの外径寸法誤差によるスティックスリップ現象等に起因して回転中において摩擦トルクの変動が生じる等の摩擦トルクの安定性を阻害する要因となる。
また、コラムシャフトは、軸受を介してコラムチューブに回転自在に支承されるのであるが、コラムチューブの内径の真円度は通常それ程高くなく、斯かるコラムチューブ内に合成樹脂からなる滑り軸受を圧入、固定すると、コラムチューブの内径の真円度に影響されて滑り軸受が歪んでコラムシャフトとの間のクリアランスに差異が生じ、これによっても摩擦トルクの安定性を阻害することにもなる。
以上の問題は、コラムシャフトとこのコラムシャフトを回転自在に支承するコラムチューブとの間に介在される滑り軸受に限って生じるものではなく、例えば、ラック軸(ラックシャフト)とラック軸を直動自在に支承する筒体(チューブ)との間に介在される軸受においても同様に生じ得るのである。
特開平11−201154号公報 実公昭56−39747号公報
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、コラムシャフト、ラック軸等のシャフトとの衝突音をなくし得る上に、直動摩擦抵抗、摩擦トルクを減少でき、しかも、直動開始時又は回転開始時と直動中又は回転中との直動摩擦抵抗、摩擦トルクの差を小さくできると共に、シャフトの外径寸法誤差及びコラムチューブ、筒体等のチューブの内径の真円度等に影響されないで、安定した直動摩擦抵抗、摩擦トルクを得ることができ、而して、シャフトを円滑に支承できてシャフトの直動、回転をよりスムースに行わせることができる滑り軸受及び斯かる軸受を具備した軸受機構を提供することにある。
本発明の第一の態様の滑り軸受は、円筒状の軸受本体と、この軸受本体の内周面に設けられていると共に軸心周りの方向において互いに離間した複数の摺動面と、軸受本体の一方の端面から軸方向に軸受本体の他方の端面の手前まで伸びて軸受本体に設けられた一方のスリットと、軸受本体の他方の端面から軸方向に軸受本体の一方の端面の手前まで伸びて軸受本体に設けられた他方のスリットと、軸受本体の外周面に設けられた少なくとも一つの溝と、この溝に軸受本体の外周面から突出すると共に軸受本体を縮径させるように嵌装された弾性リングとを具備している。
第一の態様の滑り軸受によれば、軸受本体がチューブの一方の端部の内周面に挿入されると、軸受本体の外周面から突出する弾性リングはチューブの内周面に対して締め代をもって弾性変形し、当該弾性変形によりチューブの内径の真円度等の寸法誤差を吸収できる。また斯かる滑り軸受によれば、軸受本体の両端面に対して交互に開口端を有したスリットにより縮径自在となっている軸受本体は、弾性リングによって縮径されてその内部に挿通されたシャフトを複数の摺動面を介して締め付けるので、シャフトとの間のクリアランスを零にできて、シャフトとの間の衝突をなくし得、結果として不快音として伝達される衝突音の発生をなくし得る上に、直動開始時又は回転開始時と直動中又は回転中との直動摩擦抵抗、摩擦トルクの差を小さくできると共に、シャフトの外径寸法誤差を吸収できて安定した直動摩擦抵抗、摩擦トルクを得ることができる。
弾性リングとしては、断面円形状の所謂Oリングであってよいが、その他の断面X字形状、断面U字形状又は断面台形状のリング等であってもよく、弾性リングを形成する弾性材料としては、天然ゴム、合成ゴム、弾性を有する熱可塑性合成樹脂、例えばポリエステルエラストマーのいずれであってもよい。
締め代を与えるための弾性リングは、弾性リングの弾性係数にもよるが、その外径が、チューブの内周面の径よりも0.3mmから1.0mm程度大きいものを、その内径が、溝の底面の径よりも0.3mmから1.0mm程度小さいものを好ましい例として提示し得るが、要は、チューブの内周面に対して締め代をもち、かつ複数の摺動面を介してシャフトを適度な弾性力で締め付けて摺動面とシャフトとの間のクリアランスを零とする程度に、軸受本体の外周面から突出すると共に軸受本体を縮径させるようになっていればよく、具体的には、少なくとも、外径がチューブの内周面の径よりも大きく、内径が溝の底面の径よりも小さければよい。
本発明においては、好ましくはその第二の態様の滑り軸受のように、軸受本体には一方及び他方のスリットの夫々が複数個設けられており、各スリットは一対の摺動面の間を通って軸方向に伸びており、一方及び他方のスリットは、軸心周りの方向において交互に配されている。
各摺動面は、本発明の第三の態様の滑り軸受のように、軸受本体の両端面から軸方向において所定距離だけ離れた位置間で軸受本体の内周面に設けられているとよく、また、複数の摺動面は、本発明の第四の態様の滑り軸受のように、軸心周りの方向において等間隔に配されているとよい。
本発明の第五の態様の滑り軸受では、上述のいずれかの態様の滑り軸受において、軸受本体の外周面には軸方向において互いに離間された少なくとも二つの溝が設けられており、各溝に軸受本体の外周面から突出すると共に軸受本体を縮径させるように弾性リングが嵌装されており、軸方向において二つの溝間に摺動面の軸方向の中央部が位置している。
第五の態様の滑り軸受において、各摺動面は、本発明の第六の態様の滑り軸受のように、軸方向において二つの溝間で軸受本体の内周面に設けられているとよく、また本発明の第七の態様の滑り軸受のように、軸方向において二つの溝を越えて軸受本体の内周面に設けられていてもよい。
本発明において、溝に嵌装される弾性リングは、好ましくは本発明の第八の態様の滑り軸受のように、溝の容積よりも大きな体積を有しているとよい。弾性リングは、溝において隙間なしに軸受本体にぴったりと配されている必要はなく、軸受本体に対して若干の隙間をもって溝に嵌装されていてもよく、本発明の滑り軸受がチューブとシャフトとの間に配されて軸受本体の外周面から突出する部位がチューブによって正規に押圧された場合に変形して溝を完全に埋めるようになっていてもよく、或いはこのようにチューブによって正規に押圧された場合にも軸受本体に対して若干の隙間をもつ一方、意図しない外力によりチューブがシャフトに対して正規の位置から偏心して部分的にチューブによって強く押圧された場合には斯かる過度に押圧された部位で変形して溝を完全に埋めて剛性を増大し、これによりチューブの意図しない偏心に逆らうようになっていてもよい。
本発明の滑り軸受は、好ましくはその第九の態様の滑り軸受のように、弾性リングをその外周面で締め代をもってチューブの内周面に嵌装し、摺動面でシャフトを弾性リングの弾性力をもって締め付けて軸受本体をシャフトの外周面に装着して、チューブとシャフトとの間に介在させるためのものである。
チューブとシャフトとの間に介在させるための滑り軸受は、好ましくは本発明の第十の態様の滑り軸受のように、チューブに対して自由端部となる部位での軸受本体の径方向の最大厚みの0.3%から10%の幅をもったクリアランスがチューブの内周面と自由端部となる部位での軸受本体の外周面との間に生じるようになっている。
クリアランスが0.3%よりも少ないと、意図しない外力によりチューブがシャフトに対して正規の位置から偏心した場合に、チューブが容易に軸受本体に接触して異常音等を発生させる虞があり、クリアランスが10%よりも大きいと、意図しない外力によりチューブがシャフトに対して正規の位置から容易に大きく偏心して滑り軸受による調心効果を低下させる虞があり、したがって、本発明の第十の態様の滑り軸受のようになっていると、チューブの軸受本体への接触を回避できてチューブをシャフトに対して正規の位置に確実に保持できる。
本発明においては、好ましくはその第十一の態様の滑り軸受のように、シャフトはコラムシャフトであって、チューブはコラムチューブであってもよいが、これに代えて、好ましくはその第十二の態様の滑り軸受のように、シャフトはラック軸であって、チューブは筒体であってもよく、更には、その他のシャフト及びチューブであってもよい。
本発明においては、各摺動面は その第十三の態様の滑り軸受のように、平坦面又は円弧状の突面若しくは凹面であってよい。
また本発明においては、その第十四の態様の滑り軸受のように、各摺動面は平坦面であって、径方向において互いに対面すると共に互いに平行な摺動面間の距離は、各端面における軸受本体の内径よりも小さくても、その第十五の態様の滑り軸受のように、各摺動面は円弧状の突面であって、径方向において互いに対面する摺動面の頂部間の距離は、各端面における軸受本体の内径よりも小さくても、その第十六の態様の滑り軸受のように、各摺動面は円弧状の凹面であって、径方向において互いに対面する摺動面の底部間の距離は、各端面における軸受本体の内径よりも小さくてもよい。
また本発明においては、その第十七の態様の滑り軸受のように、各摺動面は、平坦面であって軸心周りの方向のその中央部でシャフトを弾性リングの弾性力をもって締め付けるようになっていても、その第十八の態様の滑り軸受のように、各摺動面は、円弧状の突面であってその頂部でシャフトを弾性リングの弾性力をもって締め付けるようになっていても、そして、その第十九の態様の滑り軸受のように、各摺動面は、円弧状の凹面であってその底部でシャフトを弾性リングの弾性力をもって締め付けるようになっていてもよく、ここで、円弧状の凹面は、第二十の態様の滑り軸受のように、シャフトの外周面の曲率よりも小さな曲率又は実質的に同一の曲率を有しているとよい。
好ましい例では、本発明の第二十一の態様の滑り軸受のように、軸受本体の内周面は、軸受本体の一方の端面から摺動面の軸方向の一端まで伸びると共に徐々に縮径した一方のテーパ面と、軸受本体の他方の端面から摺動面の軸方向の他端まで伸びると共に徐々に縮径した他方のテーパ面とを具備しており、ここで、本発明の第二十二の態様の滑り軸受のように、一方のテーパ面は、他方のテーパ面の軸方向長より長い軸方向長を有していてもよく、また本発明の第二十三の態様の滑り軸受のように、一方のテーパ面は、他方のテーパ面のテーパ角度より大きなテーパ角度を有していてもよい。
斯かる一方のテーパ面を有した滑り軸受によれば、一方のテーパ面側から軸受本体をシャフトの外周面へ容易に装着できる結果、組付け工数を大幅に削減できる。
本発明の滑り軸受において、複数の摺動面と軸受本体とは、好ましくはその第二十四の態様の滑り軸受のように、合成樹脂から一体成形されたものである。
複数の摺動面と軸受本体とを形成する合成樹脂としては、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂及び四ふっ化エチレン樹脂などの熱可塑性合成樹脂を好ましい例として挙げることができる。
本発明による軸受機構は、チューブと、このチューブ内に挿着されたシャフトと、チューブとシャフトとの間に介在された上述のいずれかの態様の滑り軸受とを具備しており、ここで、弾性リングは、その外周面で締め代をもってチューブの内周面に嵌装されており、軸受本体は、その外周面とチューブの内周面との間にクリアランスをもってチューブの内周面に配されていると共に、摺動面を介してシャフトを弾性リングの弾性力をもって締め付けて当該シャフトの外周面に装着されている。
本発明による軸受機構によれば、上記の滑り軸受を具備しているために、シャフトとの衝突音をなくし得、その上、ステアリング操作等をよりスムースに行わせることができる。
上記の軸受機構においては、外径がコラムチューブの内周面の径よりも大きく、内径が溝の底面の径よりも小さい弾性リングを用いるとよい。
更に本発明による軸受機構においては、チューブは、軸受本体に係合する爪部を一体的に有しているか、軸受本体に係合する凹所又は貫通孔を有しているとよく、斯かる爪部又は凹所若しくは貫通孔により滑り軸受のチューブからの抜け出しを効果的に防止できる。
本発明によれば、コラムシャフト、ラック軸等のシャフトとの衝突音をなくし得る上に、直動摩擦抵抗、摩擦トルクを減少でき、しかも、直動開始時又は回転開始時と直動中又は回転中との直動摩擦抵抗、摩擦トルクの差を小さくできると共に、シャフトの外径寸法誤差及びコラムチューブ、筒体等のチューブの内径の真円度等に影響されないで、安定した直動摩擦抵抗、摩擦トルクを得ることができ、而して、シャフトを円滑に支承できてシャフトの直動、回転をよりスムースに行わせることができる滑り軸受及び斯かる軸受を具備した軸受機構を提供することができる。
図1は、本発明の好ましい例において弾性リングを省略した図2に示すI−I線矢視断面説明図である。 図2は、図1に示す例の左側面説明図である。 図3は、図1に示す例の右側面説明図である。 図4は、図1に示す例において弾性リングをも示した外観説明図である。 図5は、図1に示す例において弾性リングをも示した一部拡大説明図である。 図6は、図1に示す例を用いたステアリングコラム機構の一例の断面説明図である。 図7は、本発明の好ましい他の例の左側面説明図である。 図8は、本発明の好ましい更に他の例の左側面説明図である。 図9は、本発明の好ましい更に他の例において弾性リングを省略した図10に示すIX−IX線矢視断面説明図である。 図10は、図9に示す例の左側面説明図である。 図11は、図9に示す例の右側面説明図である。 図12は、図9に示す例において弾性リングをも示した外観説明図である。 図13は、図9に示す例における一部拡大説明図である。 図14は、本発明の好ましい更に他の例において弾性リングを省略した図15に示すXIV−XIV線矢視断面説明図である。 図15は、図14に示す例の左側面説明図である。 図16は、図14に示す例の右側面説明図である。 図17は、図14に示す例において弾性リングをも示した外観説明図である。
以下、図を参照して本発明及びその好ましい実施例を説明する。なお、本発明はこれらの例に何等限定されないのである。
図1から図4において、滑り軸受としての本例のステアリングコラム用滑り軸受1は、円筒状の軸受本体2と、軸受本体2の内周面3に設けられた複数、本例では六つの摺動面としての平坦面4と、軸受本体2の一方の端面5から軸方向Aに一対の平坦面4の間を通って軸受本体2の他方の端面6の手前まで伸びて軸受本体2に設けられた三つのスリット7と、軸受本体2の他方の端面6から軸方向Aに一対の平坦面4の間を通って軸受本体2の一方の端面5の手前まで伸びて軸受本体2に設けられた三つのスリット8と、軸受本体2の外周面9に設けられた少なくとも一つ、本例では二つの溝10と、溝10の夫々に軸受本体2の外周面9から突出すると共に軸受本体2を縮径させるように嵌装された弾性リング11(図4、図5及び図6参照)とを具備している。
軸受本体2及び平坦面4は、合成樹脂、例えばポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂などの熱可塑性合成樹脂から一体成形されたものである。
軸受本体2は、端面5及び6を有すると共に内面に内周面3を有する円筒部15と、円筒部15の外面に一体的に設けられていると共に二つの溝10を規定する環状の三つの突起16、17及び18と、端面6側において円筒部15の外面に設けられた環状の鍔19とを具備している。
図6に示すように、突起16及び18における軸受本体2の外周面9の径R1は、互いに等しく、突起17における軸受本体2の外周面9の径R2よりも大きく、チューブとしてのコラムチューブ20の円筒状の内周面21の径R3より小さい。
六つの平坦面4は、軸心X周りにおいて等間隔、即ち60°の角度間隔に配されており、各平坦面4は、軸受本体2の両端面5及び6から軸方向Aにおいて所定距離だけ離れた位置間であって軸方向Aにおいて二つの溝10間で軸受本体2の内周面3に設けられており、しかも、各平坦面4の軸方向Aの中央部は、軸方向Aにおいて二つの溝10間に位置している。
軸受本体2の内周面3は、平坦面4に加えて、軸受本体2の一方の端面5から平坦面4の軸方向Aの一端22まで伸びると共に徐々に縮径したテーパ面23と、軸受本体2の他方の端面6から平坦面4の軸方向Aの他端24まで伸びると共に徐々に縮径したテーパ面26とを具備しており、径方向において互いに対面すると共に互いに平行な平坦面4間の距離Lは、端面5及び6における軸受本体2の内周面3の内径rよりも小さい。
端面5側において開口する各スリット7は、軸心X周りにおいて互いに等間隔、即ち120°の角度間隔に配されていると共に、軸方向Aにおいて端面6側の溝10を超えて端面6の近傍まで伸びており、端面6側において開口すると共に、軸心X周りにおいてスリット7間に配された各スリット8もまた、軸心X周りにおいて互いに等間隔、即ち120°の角度間隔に配されていると共に、軸方向Aにおいて端面5側の溝10を超えて端面5の近傍まで伸びており、斯かるスリット7及び8は、軸心X周りにおいて互いに等間隔、即ち60°の角度間隔であって、軸心X周りにおいて交互に配されている。
スリット7及び8の夫々は、一個でもよいが、本例のように構成されていると、軸受本体2の縮径を均等に且つ容易に得ることができるので好ましい。
二つの溝10は、軸受本体2の外周面9に軸方向Aにおいて互いに離間されて設けられている。
Oリングからなる各弾性リング11は、コラムチューブ20の円筒状の内周面21に嵌装されていない一方、溝10に装着されている状態で、コラムチューブ20の円筒状の内周面21の径よりも大きい外径を有し、コラムチューブ20の内周面21に嵌装されていない上に、溝10にも装着されていない状態で、溝10の底面25の径R4(図6参照)よりも小さい内径を有しており、而して、軸受本体2の突起16及び18における外周面9から突出すると共に軸受本体2を縮径させるように溝10に嵌装されており、弾性リング11の夫々は、嵌装される溝10の容積よりも大きな体積を有しており、締め付けられて変形して隙間なしに溝10に充填されても部分的に外周面9から突出するようになっている。
軸受機構としての本例のステアリングコラム機構40は、図6に示すように、コラムチューブ20と、コラムチューブ20内に挿着されたコラムシャフト41と、コラムチューブ20とコラムシャフト41との間に介在された上述のステアリングコラム用滑り軸受1とを具備しており、各弾性リング11は、その外周面で締め代をもってコラムチューブ20の内周面21に嵌装されており、軸受本体2は、その外周面9とコラムチューブ20の内周面21との間にクリアランスをもってコラムチューブ20の内周面21に配されていると共に、平坦面4を介してコラムシャフト41を弾性リング11の弾性力をもって締め付けてコラムシャフト41の外周面42に装着されている。
コラムチューブ20は、軸受本体2に係合する少なくとも一つ、本例では複数の爪部51を一体的に有している。各爪部51は、コラムチューブ20にコ字形状のスリットを形成し、斯かるコ字形状のスリットに囲まれるコラムチューブ20の部位を、コラムチューブ20内へのステアリングコラム用滑り軸受1の装着後、プレスなどで外側から押し付けることにより形成されており、突起17の位置でコラムチューブ20内へ最大に突出しているとよい。爪部51によりコラムチューブ20内からのステアリングコラム用滑り軸受1の抜け出しが防止されている。
弾性リング11をその外周面で締め代をもってコラムチューブ20の内周面21に嵌装し、平坦面4の軸心周りの方向の中央部でコラムシャフト41を弾性リング11の弾性力をもって締め付けて軸受本体2をコラムシャフト41の外周面42に嵌装して、コラムチューブ20とコラムシャフト41との間に介在されるステアリングコラム用滑り軸受1では、軸受本体2の外周面9の溝10に弾性リング11を嵌装することにより、軸受本体2は、スリット7及び弾性リング11の弾性圧縮力により縮径される。この状態で軸受本体2の内周面3にコラムシャフト41が挿入されると、軸受本体2は弾性リング11の弾性圧縮力に抗してスリット7により拡径すると共にコラムシャフト41は弾性リング11の弾性圧縮力をもって平坦面4により締め付けられることになる。
したがって、平坦面4とコラムシャフト41との間のクリアランスは零となり、軸受本体2とコラムシャフト41との間の衝突をなくし得、結果として運転者に不快音として伝達される衝突音の発生はない。
また、軸受本体2の溝10に嵌装された弾性リング11はコラムチューブ20の内周面21に対して締め代をもっているので、弾性リング11は弾性変形し、当該弾性変形によりコラムチューブ20の内径の真円度等の寸法誤差を吸収できる。
以上のステアリングコラム用滑り軸受1によれば、軸受本体2の外周面9の溝10に嵌装された弾性リング11がコラムチューブ20の一方の端部の内周面21に圧入、固定されると、軸受本体2の外周面9から突出する弾性リング11は、コラムチューブ20の内周面21に対して締め代をもって弾性変形し、当該弾性変形によりコラムチューブ20の内径の真円度等の寸法誤差を吸収できる。また斯かるステアリングコラム用滑り軸受1によれば、スリット7及び8により縮径自在となっている軸受本体2は、弾性リング11によって縮径されてその内周面3に挿通されたコラムシャフト41を平坦面4で締め付けるので、コラムシャフト41との間のクリアランスを零にでき、コラムシャフト41との間の衝突をなくし得、したがって、ステアリングコラム機構40によれば、運転者に不快音として伝達される衝突音の発生をなくし得る。
さらに、平坦面4が合成樹脂からなるために、コラムシャフト41の外周面42との間の摩擦トルクを小さくすることができ、したがって、ステアリングコラム機構40によれば、ステアリング操作をよりスムースに行わせることができる。
上記のステアリングコラム用滑り軸受1では、各摺動面を平坦面4で構成したが、これに代えて、図7に示すように、各摺動面を円弧状の突面61で構成してもよく、この場合には、径方向において互いに対面する突面61の頂部62間の距離Lは、各端面5及び6における軸受本体2の内周面3の内径rよりも小さく、突面61の頂部62でコラムシャフト41は弾性リング11の弾性力をもって締め付けられるようになっている。
更に図8に示すように、各摺動面を円弧状の凹面71で構成してもよく、この場合には、凹面71は、コラムシャフト41の外周面42の曲率よりも小さな曲率を有しており、径方向において互いに対面する凹面71の底部72間の距離Lは、各端面5及び6における軸受本体2の内周面3の内径rよりも小さく、各凹面71の底部72でコラムシャフト41は、弾性リング11の弾性力をもって締め付けられるようになっている。
図7及び図8に示すステアリングコラム用滑り軸受1でも、図1に示すステアリングコラム用滑り軸受1と同様に用いられることにより、同様の効果を生じさせる。
ステアリングコラム用滑り軸受1を図9から図12に示すようにスリット7及び8を更に多く設けて構成してもよく、図9から図12に示すステアリングコラム用滑り軸受1は、スリット7及び8を夫々六個(合計12個)有しており、夫々が実質的にコラムシャフト41の外周面42の曲率と同一の曲率を有する円弧状の凹面71からなっている十二個の摺動面の夫々は、軸方向Xにおいて二つの溝10を越えて軸受本体2の内周面3に設けられている。
ステアリングコラム用滑り軸受1では、図13に示すようにコラムチューブ20に対して自由端部となる部位、上記の例ではコラムチューブ20に係合しない端面5側の突起16の部位での軸受本体2の径方向の最大厚みTの0.3%から10%の幅(厚み)Dをもったクリアランス81がコラムチューブ20の内周面21と軸受本体2の自由端部となる部位での外周面9との間に生じるようになっており、これにより、コラムチューブ20の内周面21が軸受本体2の突起16の部位での外周面9に接触することを回避できる上に、コラムチューブ20をコラムシャフト41に対して正規の位置に確実に保持できる。
図9から図12に示すステアリングコラム用滑り軸受1では多数のスリット7及び8を有しているためにコラムチューブ20への装着前に容易にそれを変形、縮径できるために、爪部51に代えてコラムチューブ20の内周面21に環状の凹所82を設けて、凹所82に軸受本体2の鍔19を嵌装してコラムチューブ20内からのステアリングコラム用滑り軸受1の抜け出しを防止するようにしてもよい。また、凹所82に代えて貫通孔をコラムチューブ20に設けてこの貫通孔に軸受本体2の鍔19を嵌装してコラムチューブ20内からのステアリングコラム用滑り軸受1の抜け出しを防止するようにしてもよい。
以上のステアリングコラム用滑り軸受1において、軸受本体2の内周面3は、軸方向Aにおいて略等しい長さを有したテーパ面23及び26をもって形成されているが、これに代えて、図14から図17に示す軸受本体2及びステアリングコラム用滑り軸受1のように、テーパ面23をテーパ面26の軸方向Aの長さより大きい軸方向Aの長さと、テーパ面26のテーパ角度より大きなテーパ角度とをもって形成してもよく、この場合、テーパ面23が形成された円筒部15の部位は、テーパ面26が形成された円筒部15の部位に比較して軸方向Aに十分大きい長さを有することになる。斯かるテーパ面23をもった図14から図17に示す軸受本体2によれば、テーパ面23側から軸受本体2をコラムシャフト41の外周面42へ容易に装着できる結果、組付け工数を大幅に削減できる。
以上は、滑り軸受の一例であるところのコラムチューブ20とコラムシャフト41との間に介在させたステアリングコラム用滑り軸受1であるが、斯かる滑り軸受をシャフトとしてのラック軸とチューブとしての筒体との間に介在させてラック軸を直動自在に支承するようにしてもよい。
1 ステアリングコラム用滑り軸受
2 軸受本体
3 内周面
4 平坦面
5、6 端面
7、8 スリット
9 外周面
10 溝
11 弾性リング

Claims (8)

  1. 円筒状の軸受本体と、この軸受本体の内周面に設けられていると共に軸心周りの方向において互いに離間した複数の摺動面と、軸受本体の一方の端面において開口すると共に当該一方の端面から軸方向に軸受本体の他方の端面の手前まで伸びて軸受本体に設けられた複数個の一方のスリットと、軸受本体の他方の端面において開口すると共に当該他方の端面から軸方向に軸受本体の一方の端面の手前まで伸びて軸受本体に設けられた複数個の他方のスリットと、軸受本体の外周面に軸方向において互いに離間されて設けられた少なくとも二つの溝と、この少なくとも二つの溝の夫々に軸受本体の外周面から突出すると共に軸受本体を縮径させるように嵌装された弾性リングとを具備しており、軸受本体は、軸方向において前記一方及び他方の端面を有すると共に軸方向における当該一方及び他方の端面間の内面に前記内周面を有する円筒部と、この円筒部の径方向の外面に一体的に設けられていると共に前記少なくとも二つの溝を規定する環状の三つの突起と、前記一方の端面側において円筒部の外面に設けられた環状の鍔とを具備しており、各摺動面は、前記円筒部の両端面から軸方向において所定距離だけ離れた位置間で円筒部の内面における前記内周面に設けられていると共に軸方向において二つの溝を越えて軸受本体の内周面に設けられており、各摺動面の軸方向の中央部は、軸方向において二つの溝間に位置しており、前記一方のスリットは、前記円筒部の一方の端面において開口して当該円筒部の一方の端面から軸方向に当該円筒部の他方の端面の手前まで伸びて当該円筒部、前記鍔部及び前記三つの突起に設けられており、前記他方のスリットは、前記円筒部の他方の端面において開口して当該円筒部の他方の端面から軸方向に鍔部の手前まで伸びて当該円筒部及び前記三つの突起に設けられており、各弾性リングは、前記三つの突起における前記軸受本体の前記外周面から突出するように、前記溝に嵌装されており、複数の摺動面と軸受本体とは、合成樹脂から一体成形されている滑り軸受。
  2. 弾性リングは溝の容積よりも大きな体積を有している請求項1に記載の滑り軸受。
  3. 各摺動面は平坦面又は円弧状の突面若しくは凹面である請求項1又は2に記載の滑り軸受。
  4. 前記円筒部の内面は、当該円筒部の一方の端面から摺動面の軸方向の一端まで伸びると共に徐々に縮径した一方のテーパ面と、当該円筒部の他方の端面から摺動面の軸方向の他端まで伸びると共に徐々に縮径した他方のテーパ面とを具備している請求項1から3のいずれか一項に記載の滑り軸受。
  5. 弾性リングをその外周面で締め代をもってステアリングコラムチューブ又は筒体からなるチューブの内周面に嵌装し、摺動面でステアリングコラムシャフト又はラック軸からなるシャフトを弾性リングの弾性力をもって締め付けて軸受本体をシャフトの外周面に装着して、チューブとシャフトとの間に介在させるための請求項1から4のいずれか一項に記載の滑り軸受。
  6. チューブに対して自由端部となる部位での軸受本体の径方向の最大厚みの0.3%から10%の幅をもったクリアランスがチューブの内周面と自由端部となる部位での軸受本体の外周面との間に生じるようになっている請求項5に記載の滑り軸受。
  7. チューブと、このチューブ内に挿着されたシャフトと、これらチューブとシャフトとの間に介在された請求項1から6のいずれか一項に記載の滑り軸受とを具備しており、前記弾性リングは、その外周面で締め代をもってチューブの内周面に嵌装されており、前記軸受本体は、その外周面とチューブの内周面との間にクリアランスをもってチューブの内周面に配されていると共に、摺動面を介してシャフトを弾性リングの弾性力をもって締め付けて当該シャフトの外周面に装着されている軸受機構。
  8. チューブは、軸受本体に係合する爪部、凹所又は貫通孔を有している請求項7に記載の軸受機構。
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