JP2013142451A - 滑り軸受 - Google Patents

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勝紀 斉藤
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Abstract

【課題】ラック軸との所定のクリアランスを確保することができて、ラック軸に生じる振動によりラック軸との衝突音の発生をなくし得ると共に摩擦トルクの増大を防止し得る滑り軸受を提供すること。
【解決手段】滑り軸受1は、軸受本体2と、軸受本体2に設けられていると共に軸受本体2の軸方向Aの一方の端面3から軸受本体2の軸方向Aの他方の端面4に向かって当該端面4の手前まで伸びたスリット5と、軸受本体2に設けられていると共に軸受本体2の端面4から端面3に向かって当該端面3の手前まで伸びたスリット6と、軸受本体2の内周面7に設けられていると共にスリット5及び6によって軸心周りの方向Bにおいて部分的に分断された摺動面8と、軸受本体2の外周面9に設けられた装着溝10と、軸受本体2の外周面9から径方向に部分的に突出すると共に軸受本体2を縮径させるように装着溝10の夫々に嵌装された弾性リング11とを具備している。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車のラック軸を直動自在に支承するためにラック軸等の軸とハウジングとの間に介在される滑り軸受に関する。
自動車の操舵用のラック軸を直動自在に支承するラック軸用軸受としては、例えば特許文献1及び2に示されるような合成樹脂からなる滑り軸受が使用されている。
特開2004−347105号公報 特開2008−151289号公報
滑り軸受は、転がり軸受に比べ、価格が安く、振動吸収性に優れるという利点を有するものの、滑り軸受とラック軸との間に適度のクリアランス(軸受隙間)を必要とするため、ラック軸に生じる振動によりラック軸と滑り軸受との間に衝突音を発生し、自動車を運転する者に不快音として伝達されるという問題がある。この衝突音の発生を抑制すべく滑り軸受とラック軸との間のクリアランスを小さくすると、摩擦トルクが増大する上に、直動開始時と直動中との摩擦トルクの差が大きくなると共にラック軸の外径寸法誤差によるスティックスリップ現象等に起因して直動中において摩擦トルクの変動が生じる等の摩擦トルクの安定性を阻害する要因となる。
ラック軸は、滑り軸受を介してハウジングに直動自在に支承されるのであるが、ハウジングの内径の真円度は通常それ程高くなく、斯かるハウジング内に合成樹脂からなる滑り軸受を圧入、固定すると、ハウジングの内径の真円度に影響されて滑り軸受が歪んでラック軸との間のクリアランスに差異が生じ、これによっても摩擦トルクの安定性を阻害することにもなる。
特許文献1及び2には、ラック軸との衝突音をなくし得る上に、直動摩擦抵抗を減少でき、しかも、直動開始時と直動中との直動摩擦抵抗の差を小さくできると共にラック軸の外径寸法誤差及びハウジングの内径の真円度等に影響されないで、安定した直動摩擦抵抗を得ることができ、而して、ラック軸を円滑に支承できてラック軸の直動をよりスムーズに行わせることができる樹脂性の滑り軸受が提案されており、斯かる滑り軸受は、例えばポリアセタールやナイロン等の硬質樹脂の軸受本体に、軟質樹脂やゴム性の弾性リングを装着させてなる。
ところで、射出成形による合成樹脂製の滑り軸受の製造において、溶融した合成樹脂を金型内に射出して冷却して得られる滑り軸受は、成形収縮の影響によって金型通りの形状を保てずに収縮等のヒケが発生する虞があり、斯かるヒケが発生した際には、滑り軸受とラック軸との所定のクリアランスを確保することが困難となり、ラック軸に生じる振動によりラック軸と滑り軸受との間に衝突音が発生したり、摩擦トルクが増大する虞がある。
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、ラック軸との所定のクリアランスを確保することができて、ラック軸に生じる振動によりラック軸との衝突音の発生をなくし得ると共に摩擦トルクの増大を防止し得る滑り軸受を提供することにある。
本発明の滑り軸受は、円筒状の合成樹脂製の軸受本体と、この軸受本体に設けられていると共に軸受本体の軸方向の一方の端面から軸受本体の軸方向の他方の端面に向かって伸びた一方のスリットと、軸受本体に設けられていると共に軸受本体の他方の端面から軸受本体の一方の端面に向かって伸びた他方のスリットと、軸受本体の内周面に設けられていると共に一方及び他方のスリットによって軸心周りの方向において部分的に分断された摺動面と、軸受本体の外周面に設けられた少なくとも一つの装着溝と、軸受本体の外周面から径方向に部分的に突出すると共に軸受本体を縮径させるように装着溝に嵌装された弾性リングとを具備しており、軸受本体は、一方及び他方のスリットの夫々を規定すると共に内側縁及び外側縁のうちの少なくとも一方の縁がスリット規定面を有していてる。
本発明の滑り軸受によれば、スリット規定面の内側縁及び外側縁のうちの少なくとも一方の縁が面取りされているために、摺動自在に支持するラック軸との間に所定のクリアランスを確保することができて、ラック軸に生じる振動によりラック軸との衝突音の発生をなくし得ると共に摩擦トルクの増大を防止し得る。
本発明の滑り軸受では、一方及び他方のスリットの夫々は、一個でもよいが、複数個設けられていてもよく、この場合、各スリットは、一対の摺動面の間を通って軸方向に伸びており、一方及び他方のスリットは、軸心周りの方向において交互に配されていてもよい。
本発明の滑り軸受では、軸受本体は、スリット規定面の内側縁及び外側縁のうちの少なくとも一方縁に形成されたテーパー面、R面又は段付き面を有していてもよい。
複数の摺動面と軸受本体とを形成する合成樹脂としては、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂及び四ふっ化エチレン樹脂などの熱可塑性合成樹脂を好ましい例として挙げることができる。
本発明によれば、ラック軸との所定のクリアランスを確保することができて、ラック軸に生じる振動によりラック軸との衝突音の発生をなくし得ると共に摩擦トルクの増大を防止し得る滑り軸受を提供し得る。
図1は、本発明の実施の形態の例の外観説明図である。 図2は、図1に示す例の弾性リングを一部省略した外観説明図である。 図3は、図1に示す例の縦断面説明図である。 図4は、図1に示す例の図2に示すIV−IV線矢視断面説明図である。 図5は、図1に示す例の図2に示すV−V線矢視断面説明図である。 図6は、図1に示す例の図2に示すVI−VI線矢視断面説明図である。 図7の(a)及び(b)は、図1に示す例の主にスリット規定面の他の形態の説明図である。
次に本発明の実施の形態を、図に示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
図1から図6において、ハウジングの円筒状の内周面と当該ハウジング内に挿着されるラック軸の円筒状の外周面との間に介在されるようになっている本例の滑り軸受1は、円筒状の合成樹脂製の軸受本体2と、軸受本体2に設けられていると共に軸受本体2の軸方向Aの一方の端面3から軸受本体2の軸方向Aの他方の端面4に向かって当該端面4の手前まで伸びた一方の複数個、本例では六個のスリット5と、軸受本体2に設けられていると共に軸受本体2の端面4から端面3に向かって当該端面3の手前まで伸びた他方の複数個、本例では六個のスリット6と、軸受本体2の内周面7に設けられていると共にスリット5及び6によって軸心周りの方向Bにおいて部分的に分断された摺動面8と、軸受本体2の外周面9に設けられた少なくとも一つ、本例では二つの装着溝10と、軸受本体2の外周面9から径方向に部分的に突出すると共に軸受本体2を縮径させるように装着溝10の夫々に嵌装された弾性リング11とを具備している。
合成樹脂、例えばポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂及び四ふっ化エチレン樹脂などの熱可塑性合成樹脂を射出成形してなる軸受本体2は、端面3及び4並びに内周面7を有する円筒部15と、円筒部15の外面に一体的に設けられていると共に二つの装着溝10を規定する環状の三つの厚肉突起部16、17及び18と、厚肉突起部16及び18間に位置すると共に厚肉突起部17に形成された環状の溝19と、円筒部15及び厚肉突起部16、17及び18に軸方向Aに伸びて形成されていると共にスリット5の夫々を規定するスリット規定面21と、円筒部15及び厚肉突起部16、17及び18に軸方向Aに伸びて形成されていると共にスリット6の夫々を規定するスリット規定面22とを具備している。
厚肉突起部16、17及び18における軸受本体2の外周面9の径は、夫々互いに等しく、環状溝19が形成された厚肉突起部17の内側肉厚は円筒部15の肉厚と同等である。
合成樹脂、例えばポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂及び四ふっ化エチレン樹脂などの熱可塑性合成樹脂からなる摺動面8は、軸受本体2の内周面7に設けられていると共に軸心Oの周りにおいて等間隔、即ち30°の角度間隔に配されている複数、本例では十二個の摺動面部8aからなる。
端面3において開口すると共に軸受本体2の端面3から軸方向Aに一対の摺動面部8aの間を通って端面4の手前まで伸びた各スリット5は、軸心Oの周りにおいて互いに等間隔、即ち60°の角度間隔に配されていると共に軸方向Aにおいて端面4側の溝10を超えて端面4の近傍まで伸びている。
端面4側において開口すると共に軸心Oの周りにおいてスリット5間に配された各スリット6は、軸心Oの周りにおいて互いに等間隔、即ち60°の角度間隔に配されていると共に軸受本体2の端面4から軸方向Aに一対の摺動面部8aの間を通って軸方向Aにおいて端面3側の溝10を超えて端面3の近傍まで伸びている。
斯かるスリット5及び6は、軸心Oの周りにおいて互いに等間隔、即ち30°の角度間隔であって、軸心Oの周りにおいて交互に配されている。
スリット5に対応して複数個、即ち、六個形成されているスリット規定面21の夫々は、軸方向Aにおいて軸受本体2の端面3から端面4の手前まで伸びていると共に方向Bで互いに対向する対向面23及び24を有しており、対向面23及び24の夫々の軸方向Aに伸びた内側縁25及び外側縁26は、面取りされてテーパー面27からなっており、内側縁25は内周面7に、外側縁26は外周面9に夫々連接しており、軸方向に伸びた外側縁26のテーパー面27は、内側縁25のテーパー面27の面積よりも広い面積を有している。
スリット6に対応して複数個、即ち、六個形成されているスリット規定面22の夫々は、軸方向Aにおいて軸受本体2の端面4から端面3の手前まで伸びていると共に方向Bで互いに対向する対向面33及び34を有しており、対向面33及び34の夫々の軸方向Aに伸びた内側縁35及び外側縁36は、面取りされてテーパー面37からなっており、内側縁35は内周面7に、外側縁36は外周面9に夫々連接しており、軸方向Aに伸びた外側縁36のテーパー面37は、内側縁35のテーパー面37の面積よりも広い面積を有している。
テーパー面27及び37は、厚肉突起部16、17及び18におけるスリット規定面21及び22の外側縁26及び36に形成されているのに加えて、厚肉突起部16、17及び18が形成されていない円筒部15の薄肉部20におけるスリット規定面21及び22の外側縁26及び36にも形成されている。
厚肉突起部16、17及び18におけるスリット規定面21及び22の外側縁26及び36に形成されているテーパー面27及び37は、薄肉部20におけるスリット規定面21及び22の外側縁26及び36に形成されているテーパー面27及び37の面積よりも広い面積を有していてもよく、同様に、厚肉突起部16及び18におけるスリット規定面21及び22の外側縁26及び36に形成されているテーパー面27及び37は、厚肉突起部17におけるスリット規定面21及び22の外側縁26及び36に形成されているテーパー面27及び37の面積よりも広い面積を有していてもよく、テーパー面27及び37の夫々の面取り形状は、軸受本体2の射出成形の際に発生し得るヒケの影響との関係において適宜設定される。このようなテーパー面27及び37の夫々は、テーパー角度が施された金型を用いた軸受本体2の射出成形と同時に形成され、これにより、軸受本体2の射出成形後のヒケの影響による軸受本体2の径方向の厚み寸法の増大を阻止することができる。
スリット規定面21の内側縁25及び外側縁26は、テーパー面27及び37に代えて、例えば図7の(a)に示すように、軸方向Aに伸びたR(円弧)面41及び42をもって形成されていてもよく、また、例えば図7の(b)に示すように、軸方向Aに伸びた段付き面43及び44をもって形成されていてもよく、斯かる場合においても上述及び後述同様の作用効果を奏し得る。
二つの溝10は、軸受本体2の外周面9に軸方向Aにおいて互いに離間されて設けられており、二つの溝10間には厚肉突起部17が介在されている。
Oリングからなる各弾性リング11は、ハウジングの内周面に嵌装されていない一方、装着溝10に装着されている状態で、ハウジングの内周面の径よりも大きい外径を有し、ハウジングの内周面に嵌装されていない上に、装着溝10にも装着されていない状態で、装着溝10の底面の径よりも小さい内径を有しており、而して、軸受本体2の厚肉突起部16、17及び18における外周面9から部分的に突出すると共に軸受本体2を縮径させるように装着溝10に嵌装されている弾性リング11の夫々は、嵌装される装着溝10の容積よりも大きな体積を有しており、締め付けられて変形して隙間なしに装着溝10に充填されても部分的に外周面9から突出するようになっている。
各弾性リング11は、その外周面で締め代をもってハウジングの内周面に嵌装されるようになっており、軸受本体2は、その外周面9とハウジングの内周面との間にクリアランス(軸受隙間)をもってハウジングの内周面に配されていると共に摺動面8を介してラック軸を弾性リング11の弾性力をもって軸方向Aに移動自在に締め付けて当該ラック軸の外周面に装着される。
軸方向Aに移動自在なラック軸は、一方ではステアリングホイールに、他方では車輪に夫々連結機構を介して連結されており、斯かる連結機構は知られているので説明を省く。
以上の滑り軸受1では、軸受本体2の外周面9の装着溝10に弾性リング11を嵌装することにより、スリット5及び6を有する軸受本体2は、弾性リング11の弾性圧縮力により縮径されており、こうして軸受本体2が縮径された状態の滑り軸受1はハウジング内に配置され、その後、軸受本体2の内側にラック軸を挿入することにより、軸受本体2は弾性リング11の弾性圧縮力に抗してスリット5及び6により拡径すると共にラック軸はその外周面で弾性リング11の弾性圧縮力をもって摺動面8により締め付けられることになる一方、各弾性リング11は、その外周面で締め代をもってハウジングの内周面に接触されることになる。
したがって、摺動面8とラック軸の外周面との間のクリアランスは零となり、軸受本体2とラック軸との間の衝突をなくし得、結果として運転者に不快音として伝達される衝突音の発生はなく、軸受本体2の装着溝10に嵌装された弾性リング11はハウジングの内周面に対して締め代をもっているので、弾性リング11は弾性変形し、当該弾性変形によりハウジングの内径の真円度等の寸法誤差を吸収できる。
滑り軸受1では、スリット規定面21及び22の内側縁25及び35並びに外側縁26及び36が面取りされてテーパー面37及び27からなっているので、射出成形された軸受本体2にヒケが発生し得たとしても、厚肉突起部16、17及び18の部位での軸受本体2の径方向の最大厚みTの0.3%から10%の幅(厚み)をもったクリアランスをハウジングの内周面と軸受本体2の外周面9との間に生じさせ得、最大厚みTの0.3%を下回る幅をもったクリアランスとなることを阻止し得、これにより、ハウジングの内周面が軸受本体2の外周面9に接触することを回避することができる上に、ハウジングをラック軸に対して正規の位置に確実に保持し得、また、薄肉部20における径方向の厚みを所定の厚みに形成することができて、例えば装着溝10に装着された弾性リング11のハウジングの内周面に対する締め代が1.0mm以上になって軸方向Aの直動摩擦抵抗や摩擦トルクが増大することを阻止し得る。
軸方向Aにおいてスリット5及び6に対向する円筒部15の内周面7の夫々には、軸方向Aに伸びた通気溝30が形成されており、斯かる通気溝30は、ラック軸の軸方向Aの移動においてハウジング内に対するハウジング外の空気の出入りを確保できる。
以上は、滑り軸受の一例であるところのラック軸とハウジングとの間に介在させた滑り軸受1であるが、斯かる滑り軸受1をコラムシャフトとコラムチューブとの間に介在させてコラムシャフトを支承するステアリングコラム用の滑り軸受としてもよい。
本例の滑り軸受1によれば、円筒状の合成樹脂製の軸受本体2と、軸受本体2に設けられていると共に軸受本体2の端面3から端面4に向かって伸びたスリット5と、軸受本体2に設けられていると共に軸受本体2の端面4から端面3に向かって伸びたスリット6と、軸受本体2の内周面7に設けられていると共にスリット5及び6によって軸心周りの方向Bにおいて部分的に分断された摺動面8と、軸受本体2の外周面9に設けられた装着溝10と、軸受本体2の外周面9から径方向に部分的に突出すると共に軸受本体2を縮径させるように装着溝10に嵌装された弾性リング11とを具備しており、軸受本体2は、スリット5及び6の夫々を規定すると共に内側縁25及び35並びに外側縁26及び36が面取りされたスリット規定面21及び22を有しているために、射出成形された滑り軸受1とラック軸との所定のクリアランスを確保することができて、ラック軸に生じる振動によりラック軸との衝突音の発生をなくし得ると共に摩擦トルクの増大を防止し得る。
1 滑り軸受
2 軸受本体
3、4 端面
5、6 スリット
7 内周面
8 摺動面
9 外周面
10 装着溝
11 弾性リング
21、22 スリット規定面
25、35 内側縁
26、36 外側縁

Claims (3)

  1. 円筒状の合成樹脂製の軸受本体と、この軸受本体に設けられていると共に軸受本体の軸方向の一方の端面から軸受本体の軸方向の他方の端面に向かって伸びた一方のスリットと、軸受本体に設けられていると共に軸受本体の他方の端面から軸受本体の一方の端面に向かって伸びた他方のスリットと、軸受本体の内周面に設けられていると共に一方及び他方のスリットによって軸心周りの方向において部分的に分断された摺動面と、軸受本体の外周面に設けられた少なくとも一つの装着溝と、軸受本体の外周面から径方向に部分的に突出すると共に軸受本体を縮径させるように装着溝に嵌装された弾性リングとを具備しており、軸受本体は、一方及び他方のスリットの夫々を規定すると共に内側縁及び外側縁のうちの少なくとも一方の縁が面取りされたスリット規定面を有している滑り軸受。
  2. 一方及び他方のスリットの夫々は、複数個からなり、各スリットは、一対の摺動面の間を通って軸方向に伸びており、一方及び他方のスリットは、軸心周りの方向において交互に配されている請求項1に記載の滑り軸受。
  3. 軸受本体は、スリット規定面の内側縁及び外側縁のうちの少なくとも一方に形成されたテーパー面、R面又は段付き面を有している請求項1又は2に記載の滑り軸受。
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