JP2006300200A - 球面すべり軸受、調心機能付軸受ユニット及びステアリングコラム用軸受装置 - Google Patents

球面すべり軸受、調心機能付軸受ユニット及びステアリングコラム用軸受装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ステアリングシャフトの揺動トルクを小さくして、滑らかなステアリング操作を実現することができる球面すべり軸受を提供する。
【解決手段】 内周面に凹球面部38が設けられたアウタリング36と、外周面に前記凹球面部38に対して摺動する凸球面部42が設けられたインナリング37とを備えた球面すべり軸受34であって、前記凹球面部38と前記凸球面部42との摺動面に非接触部50を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば産業機械や自動車のステアリング等の回転支持部に用いられる球面すべり軸受、調心機能付軸受ユニット及びステアリングコラム用軸受装置に関する。
図9は、自動車のステアリングコラム用軸受装置の一例を示したものである。
このステアリングコラム用軸受装置は、車両のレイアウトの関係から、ステアリングシャフト1が、上端にステアリングホイール2を装着したアッパーステアリングシャフト1aと、該アッパーステアリングシャフト1aの下端に自在継手3を介して連結された中間ステアリングシャフト1bとに分割されている。
中間ステアリングシャフト1bは車室4とエンジンルーム5を区画するトーボード(又はダッシュパネル)6を貫通してエンジンルーム5内に延在しており、その下端がエンジンルーム5内に配設されたステアリングギヤボックス7の入力部に自在継手8を介して連結されている。
ところで、中間ステアリングシャフト1bがトーボード6を貫通する部分(以下、回転支持部という)Aには、ステアリングシャフト1の操舵機能上、自己の軸線周りの円滑な回転変位が確保されること、及び軸振れ(揺動)を吸収して快適な操舵を実現することができる軸受ユニットを用いることが必要である。
従来のこの種の軸受ユニットとしては、例えば、図10に示すように、転がり軸受9の外輪10の外周部に調心機能を有する凸状の球面部12を一体に設けるとともに、ケーシング13に凸球面部12に対応する凹球面部14を一体に設け、該凹球面部14を凸球面部12が摺動することにより、ステアリングシャフト1の揺動を吸収する自動調心機能付軸受ユニットを前記回転支持部Aに配置した例が開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開昭62−56614号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のステアリングコラム用軸受装置においては、転がり軸受9の外輪10の外周部に設けた凸球面部12がケーシング13に設けた凹球面部14を摺動する際の摩擦抵抗が大きいため、ステアリングシャフト1の揺動トルクが大きくなり、滑らかなステアリング操作を実現することが難しいという問題がある。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、ステアリングシャフトの揺動トルクを小さくして、滑らかなステアリング操作を実現することができる球面すべり軸受、調心機能付軸受ユニット及びステアリングコラム用軸受装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、内周面に凹球面部が設けられたアウタリングと、外周面に前記凹球面部に対して所定の締め代をもって摺動する凸球面部が設けられたインナリングとを備えた球面すべり軸受であって、
前記凹球面部と前記凸球面部との摺動面に非接触部を設けたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記摺動面の軸方向中央部に前記非接触部を配置し、軸方向両端部に接触部を配置したことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2において、前記摺動面の軸方向中央部に前記非接触部が配置されるように、前記凹球面部及び前記凸球面部のうちの少なくとも一方が、複数の球面又は曲面で形成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記アウタリングの軸方向の両端面に、周方向に沿って肉抜き部を設けたことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、調心機能部を備えた調心機能付軸受ユニットであって、
前記調心機能部として、請求項1〜4のいずれか一項に記載の球面すべり軸受を用い、該球面すべり軸受の内周部又は外周部に転がり軸受を配置したことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、調心機能付軸受ユニットを備えたステアリングコラム用軸受装置であって、
前記調心機能付軸受ユニットとして、請求項5に記載の調心機能付軸受ユニットを用い、該調心機能付軸受ユニットの外周側にハウジングを配置するとともに、内周側にステアリングシャフトを配置したことを特徴とする。
本発明によれば、アウタリングの内周面に設けた凹球面部とインナリングの外周面に設けた凸球面部との摺動面に非接触部を設けているので、凸球面部と凹球面部との接触面積が減少して、凸球面部が凹球面部を摺動する際の摩擦抵抗を小さくすることができる。これにより、ステアリングシャフトの揺動トルクを小さくすることができ、滑らかなステアリング操作を実現することができる。
また、インナリングの凸球面部とアウタリングの凹球面部との非接触部に空隙ができるため、この空隙に潤滑剤が溜まり、ステアリングシャフトの揺動トルクをより小さくすることができる。
更に、アウタリングの軸方向の両端面に周方向に沿って肉抜き部を設けることにより、アウタリングの凹球面部の軸方向両端部が径方向に変形しやすくなるため、ラジアル荷重が負荷された際に、アウタリングの凹球面部の軸方向両端部が径方向に変形する一方で、該凹球面部の軸方向中央部にインナリングの凸球面部が接触することになり、これにより、ラジアル荷重を十分に支持することができる。
以下、本発明の実施の形態を図を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態の一例であるステアリングコラム用軸受装置を説明するための要部断面図、図2は球面すべり軸受の断面斜視図、図3は図1のA−A線断面図、図4〜図7は非接触部の変形例を説明するための要部断面図で、図8は本発明の他の実施の形態であるステアリングコラム用軸受装置を説明するための要部断面図である。なお、この実施の形態では、既に図9で説明した自動車のステアリングコラム用軸受装置に対して、ステアリングシャフトの回転支持部に用いられる調心機能付軸受ユニットが相違するだけであるため、相違点についてのみ説明し、重複又は相当する部分については各図に同一符号を付して、その説明を省略する。
本発明の実施の形態の一例であるステアリングコラム用軸受装置20は、図1に示すように、調心機能付軸受ユニット30の外周側にハウジング31が外嵌されるとともに、該ハウジング31がトーボード6に固定され、内周側にインナスリーブ32が内嵌されている。
調心機能付軸受ユニット30は、球面すべり軸受34と、該球面すべり軸受34の内周部に設けられた転がり軸受35とによって構成されている。
球面すべり軸受34は、図1及び図2に示すように、アウタリング36と、インナリング37とを備えている。
アウタリング36は、内周面に凹球面部38が設けられるとともに、軸方向両端面に周方向全周に沿って肉抜き部39が設けられて、断面略H形状をなしており、軸方向の一端がハウジング31の内周部に設けられた段部40に当接した状態で、軸方向の他端がC型止め輪41等によって固定されている。
インナリング37は、エラストマー材(又はゴム材)等によって形成され、外周面に前記凹球面部38を摺動する凸球面部42が設けられている。この凸球面部42はアウタリング36の凹球面部38に適度な締め代をもってタイトに係合して、径方向のがたつきが生じないように球面摺動する調心機構を形成している。なお、凸球面部42と凹球面部38との摺接部にはグリース等の潤滑剤を塗布するのが好ましい。
ここで、インナリング37の素材のエラストマーは、柔らかすぎると耐荷重性に劣り、逆に硬度が高すぎると、インナリング37の凸球面部42をアウタリング36の凹球面部38に組み込み難くなる。従って、エラストマーの硬さは、デュロメーターDスケールで40〜75が好ましく、60〜72がより好ましい。また、弾性率では、70〜1500MPaが好ましく、300〜1500MPaがより好ましい。
転がり軸受35は、この実施の形態では、外輪43と内輪44との間に複数の玉(転動体)45が周方向に転動可能に配設されたグリース潤滑の玉軸受を用いており、外輪43の外周面には、球面すべり軸受34のインナリング37が射出成形等により一体に形成される。なお、転がり軸受35の軸方向の少なくとも一端側に密封装置を設けるようにしてもよい。
インナスリーブ32は、転がり軸受35の内輪44に樹脂等のインサート成形により一体に形成されており、外周部には転がり軸受35を固定する手段として、軸方向に互いに離間配置された一対の突起46が円周方向に沿って設けられている。該一対の突起46間に内輪44を挟み込んで軸方向に押圧することにより、転がり軸受35がインナスリーブ32の外周部に一体に固定されている。
また、インナスリーブ32の内周部は、図3に示すように、径方向に互いに対向する2つの平面部47を有している。そして、中間ステアリングシャフト1bの外周部に設けられた2つの平面部(図示せず)がインナスリーブ32の内周部に嵌合されて、該インナスリーブ32がステアリングシャフト1と一体に回転するようになっている。
なお、インナスリーブ32、アウタリング36に使用される樹脂材料は、例えば6ナイロン、66ナイロン、46ナイロン、芳香族ナイロン等のナイロン樹脂や、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等が耐熱性、耐グリース性の点から好ましい。また、負荷される荷重により、ガラス繊維、カーボン繊維、ウィスカーなどの強化繊維を充填した材料を使用することが好ましい。
ここで、この実施の形態では、球面すべり軸受34のインナリング37の凸球面部42とアウタリング36の凹球面部38との摺接面の軸方向中央部に非接触部50を設け、軸方向両端部に接触部51を設けている。
具体的には、例えば、アウタリング36の凹球面部38の軸方向中央部の曲率半径R1 をインナリング37の凸球面部42の曲率半径rより大きく(R1 >r)し、前記凹球面部38の軸方向両端部の曲率半径R2 を前記凸球面部42の曲率半径rと略同一(R2 =r )としている。なお、前記凸球面部42の曲率半径rの曲率中心Oは、インナリング37の幅方向の中心線とステアリングシャフト1の中心軸線とが交わる点である。
このようにこの実施の形態では、球面すべり軸受34のインナリング37の凸球面部42とアウタリング36の凹球面部38との摺接面の軸方向中央部に非接触部50を設けているので、凸球面部42と凹球面部38との接触面積が減少して、凸球面部42が凹球面部38を摺動する際の摩擦抵抗を小さくすることができる。これにより、ステアリングシャフト1の揺動トルクを小さくすることができ、滑らかなステアリング操作を実現することができる。
また、インナリング37の凸球面部42とアウタリング36の凹球面部38との非接触部50に空隙ができるため、この空隙に潤滑剤が溜まり、ステアリングシャフト1の揺動トルクをより小さくすることができる。
更に、インナリング37の凸球面部42はアウタリング36の凹球面部38に適度な締め代をもってタイトに係合しているため、アウタリング36がステアリング操作時のステアリングシャフト1の振動に合わせて弾性変形して、その振動を吸収し、これにより、がたつきや打音の発生を防止することができる。
更に、アウタリング36の軸方向の両端面に周方向全周に沿って肉抜き部39を設けて、アウタリング36の凹球面部38の軸方向両端部を径方向に変形しやすくしているので、ラジアル荷重が負荷された際に、アウタリング36の凹球面部38の軸方向両端部が径方向に変形する一方で、該凹球面部38の軸方向中央部にインナリング37の凸球面部42が接触することになり、これにより、ラジアル荷重を十分に支持することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、インナスリーブ32を転がり軸受35の内輪44に樹脂等のインサート成形により一体に形成した場合を例示したが、必ずしもこのようにする必要はなく、例えばインナスリーブ32を機械加工で製作しても良い。この場合、インナスリーブ32の外周部に止め溝を設けて転がり軸受35をC型止め輪等で軸方向に固定するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、転がり軸受35として玉軸受を例示したが、これに代えて、針状ころ軸受やその他の転がり軸受を採用してもよい。
更に、上記実施の形態では、中間ステアリングシャフト1bの回転支持部に本発明を適用した場合を例示したが、これに代えて、アッパーステアリングシャフト1aの回転支持部に本発明を適用してもよい。
更に、上記実施の形態では、アウタリング36の凹球面部38の軸方向中央部の曲率半径R1 をインナリング37の凸球面部42の曲率半径rより大きく(R1 >r)し、凹球面部38の軸方向両端部の曲率半径R2 を凸球面部42の曲率半径rと略同一(R2 =r
)として、凸球面部42と凹球面部38との摺接面の軸方向中央部に非接触部50を設けた場合を例示したが、これに限定されず、凹球面部38及び凸球面部42のうちの少なくとも一方を複数の球面又は曲面で形成して、凸球面部42と凹球面部38との摺接面に非接触部を設けてもよい。
非接触部の変形例を図4〜図7に示す。
図4は、アウタリング36の凹球面部38の軸方向中央部の曲率半径R1 をインナリング37の凸球面部42の曲率半径rより大きく(R1 >r)するとともに、凹球面部38の軸方向両端部の曲率半径R2 を凸球面部42の曲率半径rと略同一(R2 =r )とし、且つ凸球面部42の軸方向中央部に周溝62を形成して、凸球面部42と凹球面部38との摺接面の軸方向中央部に非接触部60を設け、軸方向両端部に接触部61を設けた例である。
図5は、アウタリング36の凹球面部38の軸方向中央部に周溝72を形成し、凹球面部38の軸方向両端部の曲率半径R2 を凸球面部42の曲率半径rと略同一(R2 =r )として、凸球面部42と凹球面部38との摺接面の軸方向中央部に非接触部70を設け、軸方向両端部に接触部71を設けた例である。
図6は、アウタリング36の凹球面部38の軸方向中央部の曲率半径R1 及び軸方向両端部の曲率半径R2 をインナリング37の凸球面部42の曲率半径rと略同一(R1 =R2 =r)とし、且つ凹球面部38の軸方向中央部に複数の周溝82を軸方向に略等間隔で形成して、凸球面部42と凹球面部38との摺接面の軸方向中央部に複数の非接触部80を設け、軸方向両端部に接触部81を設けた例である。なお、複数の周溝82は、凸球面部42の軸方向中央部に設けてもよい。
図7は、アウタリング36の凹球面部38の軸方向中央部の曲率半径R1 及び軸方向両端部の曲率半径R2 をインナリング37の凸球面部42の曲率半径rと略同一(R1 =R2 =r)とし、且つ凸球面部42の軸方向中央部に周溝92を形成して、凸球面部42と凹球面部38との摺接面の軸方向中央部に非接触部90を設け、軸方向両端部に接触部91を設けた例である。
更に、上記実施の形態では、球面すべり軸受34の内周部に転がり軸受35を設けたステアリングコラム用軸受装置20を例示したが、これに代えて、図8に示すように、球面すべり軸受の外周部に転がり軸受を設けたステアリングコラム用軸受装置100としてもよい。
このステアリングコラム用軸受装置100は、図8に示すように、調心機能付軸受ユニット130の外周側にハウジング131が外嵌されるとともに、該ハウジング131がトーボード6に固定され、内周側にインナスリーブ132が配置されている。
調心機能付軸受ユニット130は、球面すべり軸受134と、該球面すべり軸受134の外周部に設けられた転がり軸受135とによって構成されている。
球面すべり軸受134は、アウタリング136と、インナリング137とを備えている。
アウタリング136は、内周面に凹球面部138が設けられるとともに、軸方向両端面に周方向全周に沿って肉抜き部139が設けられて、断面略H形状をなしており、外周部には転がり軸受135を固定する手段として、軸方向に互いに離間配置された一対の突起146が円周方向に沿って設けられている。該一対の突起146間に転がり軸受135の内輪144を挟み込んで軸方向に押圧することにより、アウタリング136の外周部に転がり軸受135が一体に固定されている。
インナリング137は、インナスリーブ132と一つの部材で一体に形成されており、外周面に前記凹球面部138を摺動する凸球面部142が設けられている。この凸球面部142はアウタリング136の凹球面部138に適度な締め代をもってタイトに係合して、径方向のがたつきが生じないように球面摺動する調心機構を形成している。なお、凸球面部142と凹球面部138との摺接部にはグリース等の潤滑剤を塗布するのが好ましい。また、この実施形態では、インナリング137とインナスリーブ132とを一つの部材で一体に形成しているが、インナリング137とインナスリーブ132とを別体としてもよい。
また、インナスリーブ132の内周部は、上記実施の形態と同様に、互いに対向する2つの平面部147を有している。そして、中間ステアリングシャフト1bの外周部に設けられた2つの平面部(図示せず)がインナスリーブ132の内周部に嵌合されて、該インナスリーブ132がステアリングシャフト1と一体に回転するようになっている。
なお、インナリング137、インナスリーブ132、アウタリング136に使用される樹脂材料は、例えば6ナイロン、66ナイロン、46ナイロン、芳香族ナイロン等のナイロン樹脂や、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等が耐熱性、耐グリース性の点から好ましい。また、負荷される荷重により、ガラス繊維、カーボン繊維、ウィスカーなどの強化繊維を充填した材料を使用することが好ましい。
転がり軸受135は、この実施の形態では、外輪143と内輪144との間に複数の玉(転動体)145が周方向に転動可能に配設されたグリース潤滑の玉軸受を用いており、外輪143の軸方向の一端がハウジング131の内周部に設けられた段部140に当接した状態で、軸方向の他端がC型止め輪141等によって固定されている。なお、転がり軸受135の軸方向の少なくとも一端側に密封装置を設けるようにしてもよい。
ここで、この実施の形態では、球面すべり軸受134のインナリング137の凸球面部142とアウタリング136の凹球面部138との摺接面の軸方向中央部に非接触部150を設け、軸方向両端部に接触部151を設けている。
具体的には、例えば、アウタリング136の凹球面部138の軸方向中央部の曲率半径R1 をインナリング137の凸球面部142の曲率半径rより大きく(R1 >r)し、前記凹球面部138の軸方向両端部の曲率半径R2 を前記凸球面部142の曲率半径rと略同一(R2 =r )としている。なお、前記凸球面部142の曲率半径rの曲率中心Oは、インナリング137の幅方向の中心線とステアリングシャフト1の中心軸線とが交わる点である。
このようにこの実施の形態では、球面すべり軸受134のインナリング137の凸球面部142とアウタリング136の凹球面部138との摺接面の軸方向中央部に非接触部150を設けているので、凸球面部142と凹球面部138との接触面積が減少して、凸球面部142が凹球面部138を摺動する際の摩擦抵抗を小さくすることができる。これにより、ステアリングシャフト1の揺動トルクを小さくすることができ、滑らかなステアリング操作を実現することができる。
また、インナリング137の凸球面部142とアウタリング136の凹球面部138との非接触部150に空隙ができるため、この空隙に潤滑剤が溜まり、ステアリングシャフト1の揺動トルクをより小さくすることができる。
更に、インナリング137の凸球面部142はアウタリング136の凹球面部138に適度な締め代をもってタイトに係合しているため、アウタリング136がステアリング操作時のステアリングシャフト1の振動に合わせて弾性変形して、その振動を吸収し、これにより、がたつきや打音の発生を防止することができる。
更に、アウタリング136の軸方向の両端面に周方向全周に沿って肉抜き部139を設けて、アウタリング136の凹球面部138の軸方向両端部を径方向に変形しやすくしているので、ラジアル荷重が負荷された際に、アウタリング136の凹球面部138の軸方向両端部が径方向に変形する一方で、該凹球面部138の軸方向中央部にインナリング137の凸球面部142が接触することになり、これにより、ラジアル荷重を十分に支持することができる。
なお、この実施の形態についても、上記実施の形態と同様に、転がり軸受135として、玉軸受に代えて、針状ころ軸受やその他の転がり軸受を採用してもよく、また、中間ステアリングシャフト1bの回転支持部に代えて、アッパーステアリングシャフト1aの回転支持部に本発明を適用してもよい。
更に、非接触部の変形例についても、図4〜図7と同様に、凹球面部138及び凸球面部142のうちの少なくとも一方を複数の球面又は曲面で形成して、凸球面部142と凹
球面部138との摺接面に非接触部を設けるようにしてもよい。
更に、上述した各非接触部は、周方向に連続した溝やRである必要はなく、周方向に不連続に存在するくぼみ等であってもよい。
更に、図示は省略するが、アウタリング側凹球面部の軸方向中央部の曲率半径R1 の中心位置を径方向にオフセットさせ、該凹球面部の軸方向両端部の曲率半径R2 をインナリング側凸球面部の曲率半径rに対応する曲率半径Rとして、R1 <R2 =Rとしてもよい。この場合、曲率半径R1 と曲率半径R2 とのつなぎ目は段差となるが、そのままでもよいし、滑らかな曲線でつないでもよい。
本発明の実施の形態の一例であるステアリングコラム用軸受装置を説明するための要部断面図である。 球面すべり軸受の断面斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 非接触部の変形例を説明するための要部断面図である。 非接触部の変形例を説明するための要部断面図である。 非接触部の変形例を説明するための要部断面図である。 非接触部の変形例を説明するための要部断面図である。 本発明の他の実施の形態であるステアリングコラム用軸受装置を説明するための要部断面図である。 自動車のステアリングコラム用軸受装置の一例を説明するための斜視図である。 従来の軸受ユニットを説明するための要部断面図である。
符号の説明
20,100 ステアリングコラム用軸受装置
30,130 調心機能付軸受ユニット。
31,131 ハウジング
34,134 球面すべり軸受(調心機能部)
35,135 転がり軸受
36,136 アウタリング
37,137 インナリング
38,138 凹球面部
39,139 肉抜き部
42,142 凸球面部
43,143 外輪
44,144 内輪
50,60,70,80,90,150 非接触部

Claims (6)

  1. 内周面に凹球面部が設けられたアウタリングと、外周面に前記凹球面部に対して摺動する凸球面部が設けられたインナリングとを備えた球面すべり軸受であって、
    前記凹球面部と前記凸球面部との摺動面に非接触部を設けたことを特徴とする球面すべり軸受。
  2. 前記摺動面の軸方向中央部に前記非接触部を配置し、軸方向両端部に接触部を配置したことを特徴とする請求項1に記載した球面すべり軸受。
  3. 前記摺動面の軸方向中央部に前記非接触部が配置されるように、前記凹球面部及び前記凸球面部のうちの少なくとも一方が、複数の球面又は曲面で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載した球面すべり軸受。
  4. 前記アウタリングの軸方向の両端面に、周方向に沿って肉抜き部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載した球面すべり軸受。
  5. 調心機能部を備えた調心機能付軸受ユニットであって、
    前記調心機能部として、請求項1〜4のいずれか一項に記載の球面すべり軸受を用い、該球面すべり軸受の内周部又は外周部に転がり軸受を配置したことを特徴とする調心機能付軸受ユニット。
  6. 調心機能付軸受ユニットを備えたステアリングコラム用軸受装置であって、
    前記調心機能付軸受ユニットとして、請求項5に記載の調心機能付軸受ユニットを用い、該調心機能付軸受ユニットの外周側にハウジングを配置するとともに、内周側にステアリングシャフトを配置したことを特徴とするステアリングコラム用軸受装置。
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