JP2018111412A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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勇貴 山形
Yuki Yamatgata
勇貴 山形
雄介 萬
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雄介 萬
浩俊 今村
Hirotoshi Imamura
浩俊 今村
大島 淳
Atsushi Oshima
淳 大島
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【課題】ボールねじ支持軸受けから発生するラトル音を抑制すると共に、ボールねじ支持軸受とハウジングの熱膨張率の違いによって生じる寸法変化も抑えることができ、少ない部品点数の電動パワーステアリング装置を提供する。【解決手段】ボールねじ軸6と、ボールねじナット4と、ボール7とからなるボールねじ機構と、当該ボールねじ機構を収納するハウジング2と、ハウジング2とボールねじナット4との間に配されるボールねじ支持軸受8と、ボールねじ軸6と別軸に配置され、ボールねじナット4の駆動に供される電動モータと、からなり、ボールねじ支持軸受8とハウジング2との間に緊密に配され、円筒部11aと、円筒部11aの一方の端部から径方向内側に向けて連続して設けられている環状部11bとで構成された軸受ケースを含んでいる。【選択図】図1

Description

本発明は、ボールねじ式ラックアシスト型の電動パワーステアリング装置に関する。
近年、環境への配慮からハイブリッドカーや電気自動車の需要が高まっており、これらに搭載される電動パワーステアリング装置(EPS:Electric Power Steering、以下、EPSという。)には静粛性が求められるが、路面からの振動によるラトル音(叩き音)が生じることが問題となっている。ラトル音は、主にボールねじナット及びボールねじ軸、ラックギア及びピニオンギア間のバックラッシ(Backlash)のために発生している。特に、電動式のボールねじ機構によりラック軸を駆動するボールねじ式ラックアシスト型のEPSでは、ボールねじやそれを支持する軸受がタイヤに近く、反力の伝達経路途中にダンパーとなる構成部品が少なく、振動しやすい。この振動は、ステアリングホイールへと伝達されるため運転者に不快感を与えてしまう。
そこで、これらの問題を解決するものとして、特許文献1と特許文献2が提案されている。特許文献1では、ボールねじ支持軸受がセットされるハウジングの内周面に凸部を設け、当該ハウジングに当該ボールねじ支持軸受をセットし、ボールねじ支持軸受の両端に弾性部材を入れることで軸方向に弾性支持している技術思想が開示されている。また、特許文献2では、特許文献1の作用効果の他に、さらにボールねじ支持軸受が傾き可能となっている。
しかしながら、この特許文献1の構成では,弾性部材の弾性力設定によっては、ラック軸を通じて入力される外力や、ボールねじナットを通じて入力される回転力によってボールねじ支持軸受の外輪が回転してしまい、ハウジングに設けられた凸部が摩耗してしまう虞がある。また、ハウジングカバーと軸受の熱膨張率の違いによる寸法変化によって隙間が増減してしまい、ラトル音の防止ができなくなってしまう虞がある。
特許文献2においても、同様にハウジングとボールねじ支持軸受の熱膨張率の違いによる寸法変化によって、隙間が増減してしまい、ラトル音の防止ができなくなってしまう虞がある。また、軸受とハウジング間に別部品を挿入した場合は、部品や組立工数が増加するためコストが増加する。
WO/2008/017541 US9033097
そこで、本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ボールねじのねじ軸及びナットとボールとの間やボールねじ支持軸受の外輪及び内輪と転動体との間あるいは軸受とハウジングとの間で発生するラトル音を抑制すると共に、ボールねじ支持軸受とハウジングの熱膨張率の違いによって生じる寸法変化も抑えることができ、少ない部品点数の電動パワーステアリング装置を提供することにある。
このような目的を達成するために、第1の発明の電動パワーステアリング装置は、外周面に螺旋溝が形成されたボールねじ軸と、前記ボールねじ軸の外周に備えられ、内周面に螺旋溝が形成されたボールねじナットと、前記ボールねじナットの螺旋溝と前記ボールねじ軸の螺旋溝で形成される転動路に配置されたボールとからなるボールねじ機構と、前記ボールねじ機構を収納するハウジングと、前記ハウジングと前記ボールねじナットとの間に配されるボールねじ支持軸受と、前記ボールねじ軸と別軸に配置され、前記ボールねじナットの駆動に供される電動モータと、からなり、前記ボールねじ支持軸受と前記ハウジングとの間に緊密に配され、円筒部と、前記円筒部の一方の端部から径方向内側に向けて連続して設けられている環状部とで構成された軸受ケースを含むことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記円筒部及び環状部の少なくとも一方の端部に弾性部が設けられていることを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明において、前記弾性部には、外向きに傾斜するテーパ部を有することを特徴とする。
第4の発明は、第1の発明乃至第3のいずれかにおいて、前記円筒部と前記環状部の少なくとも一方には、弾性率が変化する弾性率変化部を有することを特徴とする。
第5の発明は、第4の発明において、弾性率変化部は、穴部又は薄肉部であることを特徴とする。
第6の発明は、第1の発明乃至第5の発明のいずれかにおいて、前記軸受ケースは、締め代部を有することを特徴とする。
第7の発明は、第1の発明乃至第6の発明のいずれかにおいて、前記軸受ケースは2つあり、それぞれの前記軸受ケースの円筒部が対向するように配置されたことを特徴とする。
本発明によれば、ボールねじやボールねじ支持軸受あるいは軸受とハウジングとの間で発生するラトル音を抑制すると共に、ボールねじ支持軸受とハウジングの熱膨張率の違いによって生じる寸法変化も抑えることができ、少ない部品点数の電動パワーステアリング装置を提供することができる。
(a)は本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の要部断面図で、(b)は図1(a)に示されたボールねじ支持軸受のAの部分の要部拡大図である。 (a)は本発明の実施形態に係る組み込む前の自然状態の軸受ケースで、(b)は、図2(a)の軸受ケースのBの部分の一部断面図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る軸受ケースの第1変形例を示す斜視図で、(b)は、本発明の実施形態に係る軸受ケースの第2変形例を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る軸受ケースの第3変形例を示す斜視図である。 (a)と(b)は、本発明の実施形態に係る軸受ケースの第4変形例を示す斜視図である。
以下、本発明の電動パワーステアリング装置の実施形態を図に基いて説明する。なお、本発明は本実施形態に限定解釈されるものではなく本発明の範囲内において適宜設計変更可能である。
本実施形態のラックアシスト型EPS(R−EPS)は、電動モータをボールねじ軸(ラック軸)と別軸に配置(オフセット)させたボールねじ式オフセットラックEPSのタイプで、ボールねじ機構と、前記ボールねじ機構を収納するハウジング2と、前記ハウジング2と前記ボールねじ機構のボールねじナット4との間に配されるボールねじ支持軸受8と、ボールねじ機構のボールねじナット4の駆動に供される電動モータ(図示せず)と、当該ボールねじ機構と当該電動モータと連結する減速機構とで、構成されている。なお、図示しない電動モータ及び減速機構は特に限定解釈されるものではなく、本実施形態において詳細な説明は省略する。
ボールねじ機構は、例えば、図1(a)に示すように、外周面に螺旋溝6aが形成されたボールねじ軸6と、前記ボールねじ軸6の外周に備えられ、内周面に螺旋溝4aが形成されたボールねじナット4と、前記ボールねじナット4の螺旋溝4aと前記ボールねじ軸6の螺旋溝6aで形成される転動路に配置されたボール7とからなり、ボール7を介して、ボールねじナット4とボールねじ軸6とが相対移動可能となっている。
すなわち、例えば、ボールねじナット4は、貫通孔が形成された筒形状(例えば、円筒形状)をなし、この貫通孔にボールねじ軸6が貫通するように設置されて、ハウジング2の軸受収容部(ステアリングギアケース)3内に備えられている。
ボールねじ軸6の螺旋溝6aは、ラック軸5の外周面を除いたボールねじ軸6の外周面全長にわたって、ゴシックアーチ形状(2つの円弧を組み合わせた形状)に形成されており、溝R比は約0.5としている。また、螺旋溝6aの一端側に達したボール7は、ボールねじナット4の両端に組み込まれたエンドデフレクタ(図示せず)ですくい上げられ、ボールねじナット4内部の貫通穴を通過して再び螺旋溝6aに戻され再び循環することになる。
そして、ボールねじ軸6(ラック軸5)と別軸にオフセット配置された電動モータ(図示せず)によって、ボールねじナット4が回転駆動され、転動路内のボール7が転動することによりボールねじ軸6(ラック軸5)が軸方向に移動する。
ボールねじナット4は、軸受収容部(ステアリングギアケース)3に収容されたボールねじ支持軸受8によって、回転自在に支持されている。
ボールねじ支持軸受8は、ボールねじナット4と一体に形成された内輪8aと、この内輪8aにボール8bを介して連結され、弾性部材からなる軸受ケース10でハウジング2から浮かせる構造(フローティング構造)になっている。即ち、ボールねじ支持軸受8の外輪8cの外周面とハウジング2との間に弾性部材からなる軸受ケース10を介在させて、ハウジング2から浮かせた状態で支持されている。これにより、軸受ケース10にガタ付きがなく軸方向に開いて(移動して)、軸方向での緩衝材としての機能を果たすダンパーの役割をする。なお、移動しても軸受ケース10の弾性的復帰力によって元の位置に戻ろうとする。
軸受ケース10は、図2(a)に示すように、所定の厚みを持った弾性部材であって、円筒部の外周面である円筒部11aと、円筒部11aの片側にのみ(図では左右のそれぞれ外側端部)に側面をなす環状部11b(テーパ部11cを含む)とで構成されている。そして、この軸受ケース10を2つ(軸受ケース10aと軸受ケース10b)用いて、相互に対向するように配置されている(図では、円筒部11aの端部同士を対向させている。)。
また、本実施形態では、円筒部11a及び環状部11b(テーパ部11cを含む)の少なくとも一方の端部に弾性部Q(Q1、Q2)が設けられている。
円筒部11aは、軸受ケース10の軸方向の外周部分であり、円筒部11aには複数の帯状のリブ11dが設けられている。このリブ11dが円筒部11aに形成されることにより円筒形状を安定維持している。
また、円筒部11aのうち、それぞれが対向する内側の一部外周面Pは、ハウジング2への組込み易くするためハウジング2の内周面と平行にしていると共に、径方向にガタ付きなく組み付けるために所定の角度Rを設け、端部に向かって傾斜してバネ機能を有する弾性部Q1を形成している。
環状部11bは、円筒部11aと同じ所定の厚みを有し、軸受ケース10の側面を形成している。その形状は、円筒部11aの一方の端部から軸直角方向(径方向)に、ボールねじ支持軸受8の軸方向側面を覆う位置まで連続している。
また、環状部11bの端部には、外向き(軸方向)に傾斜するテーパ部11cが形成されている。このテーパ部11cは、バネ機能を有する弾性部Q2として、ハウジング2に設けられた溝部2aに組み込まれるときに、図2(b)に示される矢印Sのとおり両方向から押し潰される。具体的には、軸受収容部(ステアリングギアケース)3にボールねじ支持軸受8が組み込まれる(収容される)ときに、図正面の右側の軸受ケース10(10a)の環状部11bから連続したテーパ部11cがハウジング2の段付き部2bからハウジング2に設けられた溝部2aに沿って押し付けて面接触させ、次に、図正面の左側の軸受ケース10(10b)の環状部11bから連続したテーパ部11cを止め輪20に設けられた溝部20aに沿って押し付けて面接触させるように止め輪20を嵌め込むことで、このテーパ部11cが両方向から押し潰されるような構造となっている。
このような構造を持った軸受ケース10は、軸受収容部(ステアリングギアケース)3に収容されると、ハウジング2とボールねじ支持軸受8との隙間によるガタ付きを抑制して緩衝材としての機能を果たすと共に、軸方向にボールねじ支持軸受8が移動したときハウジング2と環状部11bが面接触して衝撃を吸収する弾性部材としての機能を果たす。
軸受ケース10の素材は、バネ鋼材であるSUP(Steel Use Spring)材、SUS(Steel Special Use Stainless)材及び樹脂等も使用でき、これら素材の平板を絞り加工することで容易に製作することができる。
また、本実施形態のラックアシスト型EPS(R−EPS)において、軸受ケース10は、ボールねじ支持軸受8に組み込みまれ一体となった状態で、軸受収容部(ステアリングギアケース)3に組み込まれる。図1(b)は、軸受ケース10が軸受収容部(ステアリングギアケース)3内に組み込まれている状態を示している。以下、図1(a)、(b)を用いて説明する。
一対の軸受ケース10aと軸受ケース10bは、ボールねじ支持軸受8の両側(図では左右両側)からそれぞれの円筒部11a端部が対向するように組み付け、外輪8cの外周面全体と当接させ、ボールねじ支持軸受8と一体としている。
また、軸受ケース10がボールねじ支持軸受8と一体に組み込まれる場合、対向する軸受ケース10aと軸受ケース10bの円筒部11aの端部の間には所定の隙間T(マージン)を予め設けている(図1(b)参照。)。これにより、軸受ケース10が軸受収容部(ステアリングギアケース)3内に組み込まれ、ハウジングと外輪8Cとで挟まれ押圧されても、隙間Tがあるため軸受ケース10同士(軸受ケース10aと軸受ケース10b)が接触することが避けられる。なお、この隙間Tは、円筒部11aがハウジングと外輪8Cとで挟まれ押圧されるため、軸受収容部(ステアリングギアケース)3内に組み込まれる前の隙間Tよりも狭くなる(図1(a)、(b)参照。)。
また、軸受位置決め部12は、本実施形態において、軸受ケース10を介して、ボールねじ支持軸受8と対向するハウジング2の内周面と当接することで、この内周面と当接した位置でボールねじ支持軸受8の位置決めを図れるようになっている。
また、この軸受位置決め部12にて、ボールねじ支持軸受8の軸直角方向(径方向)の位置決めを行うと共に、軸受ケース10とボールねじ支持軸受8の外輪8cの外周面の寸法に締め代を有する締め代部13を設けている。このように、ボールねじ支持軸受8と軸受ケース10の寸法に締め代を設けることによって、軸受ケース10がボールねじ支持軸受8から抜けることが無いようにできる。
さらに、ボールねじ6・ボールねじナット4・ボールねじ支持軸受8・軸受ケース10が一体して組み合わせられた状態で、軸受収容部(ステアリングギアケース)3に組み込まれるため、部品点数及び組立工数の減少が可能となる。
また、軸受ケース10のテーパ部11cが、軸方向に移動して面接触して押し潰れきることが無いように、一方の軸受ケース10a側においては、ハウジング2に溝部2aを設け、他方の軸受ケース10b側においては、止め輪20に溝部2bを設けている。
以上説明のとおり、軸受ケース10がボールねじ支持軸受8に組み込みまれ一体となった状態で、軸受収容部(ステアリングギアケース)3に組み込まれ、ラトル音を発生する要因となるねじ支持軸受8をハウジング2から浮かせる(フローティング構造)ことで、ボールねじ支持軸受8をハウジング2に直接当てずに、かつ、ガタ付きが無く軸方向に移動可能と支持することができる。
そして、路面から伝わる反力を吸収(緩衝)し、ボール8bやそれを支持するボールねじ支持軸受8から発生するラトル音を抑制する効果を奏することができる。
また、ボールねじ支持軸受8と軸受ケース10を組み付けた状態で軸受収容部(ステアリングギアケース)3に組み込めるため、部品点数及び組立工数の削減が可能となる。
また、軸受ケース10の装着により、ボールねじ支持軸受8の外輪8cとハウジング2の熱膨張率の違いから生じる隙間の発生をも抑えることができる。すなわち、温度変化によるボールねじ支持軸受8への寸法変化を吸収することができる。
[他の変形例]
軸受ケース10の弾性率を変化させる弾性率変化部を設けた変形例について、図を用いて説明する。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し重複する説明は省略する。また、図面上、軸受ケース10の共通する符号には同じ符号を付すこととする。
第1変形例は、図3(a)に示すように、軸受ケース10の環状部11bに略長方形で四角がR状(角取り)に穴加工した穴部14(弾性率変化部)を、等間隔に4個設けることで、軸心方向の弾性率を変化することができる。
第2変形例は、図3(b)に示すように、円筒部11aに略長方形で四角がR状(角取り)に穴加工した穴部15(弾性率変化部)を、等間隔に4個設けることで、軸直角方向(径方向)の弾性率を変化することができる。
なお、穴部14及び穴部15の弾性率変化部の数は4個に限定されることなく等間隔に複数であれば良く、また、穴部14及び穴部15の形状や位相についても限定されない。
第3変形例は、図4に示すように、軸受ケース10の円筒部11aと環状部11bの端部両方を切り欠いて穴加工した穴部16(弾性率変化部)を等間隔に12個設けることで、軸心方向及び軸直角方向(径方向)の弾性率を変化することができる。
なお、穴部16の弾性率変化部の数は12個に限定されることなく等間隔に複数設けてあれば良く、また、穴部16の形状や位相についても限定されない。
第4変形例は、図5(a)、(b)に示すように、軸受ケース10の円筒部11aから環状部11b(テーパ部11cを除く)まで連続して、略長方形に部分的に厚みを薄く加工した、軸受ケース10の外周面側の薄肉部(弾性率変化部)17又は軸受ケース10の内周面側の薄肉部(弾性率変化部)18を、それぞれの面に等間隔に8個設けることで、軸心方向及び軸直角方向(径方向)の弾性率を変化することができるようにしたものである(図5(a)は、軸受ケース10の外側の斜視図で、図5(b)は、軸受ケース10の内側の斜視図である。)。
なお、厚みが薄く加工された薄肉部(弾性率変化部)17又薄肉部(弾性率変化部)18は、円筒部11aと環状部11bの両方に、又は、円筒部11a或いは環状部11bの外周面或いは内周面のみ片方であっても構わない。
また、薄肉部17又薄肉部18の弾性率変化部の数は8個に限定されることなく、等間隔に複数設けてあれば良く、また、穴の形状、厚みや位相についても限定されない。
以上説明のとおり、円筒部11aと環状部11bの少なくとも一方には、弾性率が変化する弾性率変化部を有する軸受ケースに組み込むことにより弾性率の変化調整ができる。これにより、柔軟に、ボールねじ支持軸受8そのものが発生するラトル音や、ボールねじ支持軸受8とハウジング2との間のバックラッシ(Backlash)を吸収し低減させることができる。
1 ハウジングカバー
2 ハウジング
3 軸受収容部(ステアリングギアケース)
4 ボールねじナット
5 ラック軸
6 ボールねじ軸
7 ボール
8 ボールねじ支持軸受
10 軸受ケース
11a 円筒部
11b 環状部
11c テーパ部
11d 円周溝
12 軸受位置決め部
13 締め代部
14、15、16 穴部(弾性率変化部)
17、18 薄肉部(弾性率変化部)

Claims (7)

  1. 外周面に螺旋溝が形成されたボールねじ軸と、前記ボールねじ軸の外周に備えられ、内周面に螺旋溝が形成されたボールねじナットと、前記ボールねじナットの螺旋溝と前記ボールねじ軸の螺旋溝で形成される転動路に配置されたボールとからなるボールねじ機構と、
    前記ボールねじ機構を収納するハウジングと、
    前記ハウジングと前記ボールねじナットとの間に配されるボールねじ支持軸受と、
    前記ボールねじ軸と別軸に配置され、前記ボールねじナットの駆動に供される電動モータと、からなり、
    前記ボールねじ支持軸受と前記ハウジングとの間に緊密に配され、円筒部と、前記円筒部の一方の端部から径方向内側に向けて連続して設けられている環状部とで構成された軸受ケースを含むことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記円筒部及び環状部の少なくとも一方の端部に弾性部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記弾性部は、外向きに傾斜するテーパ部であることを特徴とする請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記円筒部と前記環状部の少なくとも一方には、弾性率が変化する弾性率変化部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 弾性率変化部は、穴部又は薄肉部であることを特徴とする請求項4に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記軸受ケースは、締め代部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  7. 前記軸受ケースは2つあり、それぞれの前記軸受ケースの円筒部が対向するように配置されたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102021209636A1 (de) 2021-09-01 2023-03-02 Thyssenkrupp Ag Hilfskraftlenkung für ein Kraftfahrzeug

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