JPH07290705A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JPH07290705A
JPH07290705A JP684595A JP684595A JPH07290705A JP H07290705 A JPH07290705 A JP H07290705A JP 684595 A JP684595 A JP 684595A JP 684595 A JP684595 A JP 684595A JP H07290705 A JPH07290705 A JP H07290705A
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pressure plate
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信彦 恩田
Masayuki Kato
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Shuji Koike
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Michitoku Kuami
道徳 朽網
Akira Nakazawa
明 中沢
Fumio Yamagishi
文雄 山岸
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潤二 柏岡
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志野 境
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修 谷口
Hiromitsu Soneda
弘光 曽根田
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知久 三上
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    • B41J2002/14491Electrical connection

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧力室内部のインクを圧力により噴出するイ
ンクジェットヘッドに関し、ピエゾ素子の発生力からイ
ンク押し出し力への変換効率の高くする。 【構成】 インクを収容した圧力室に圧力を加えてイン
クを噴出するためのインクジェットヘッドにおいて、イ
ンクを噴出するためのノズル21を有するノズル板20
と、前記ノズル板20と平行に設けられた加圧板22
と、弾性を有し、前記ノズル板20と前記加圧板22と
を接続して圧力室を形成する壁部材24と、前記加圧板
22に固定され、前記壁部材24を変形させるように前
記加圧板22を駆動する圧電アクチュエータ23とを有
する。又、壁部材24の弾性を有する部分に、インク供
給口27を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術(図43乃至図44) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 作用 実施例 (a)インクジェットヘッドの説明(図2乃至図16) (b)マルチノズルヘッドの説明(図17乃至図42) (c)他の実施例の説明 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、インクを収容する圧力
室に圧力を加えて、インクを噴出するインクジェットヘ
ッドに関する。
【0003】複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の
画像形成装置が盛んに利用されている。このような装置
では、構成の簡易である理由から、インクジェットプリ
ンタが利用されている。このインクジェットプリンタで
は、インクジェットヘッドからインクを噴出して、記録
媒体上に画像を形成するものである。
【0004】このインクジェットヘッドの中でも、圧力
室内のインクに圧力を印加して、インクを噴射させるも
のが、利用されている。このタイプのものでは、印加圧
力に対するインク噴射への変換効率が良いものが望まれ
ている。
【0005】
【従来の技術】図43(A)、図43(B)は、第1の
従来技術の説明図、図44(A)、図44(B)は第2
の従来技術の説明図である。
【0006】図43(A)に示すように、圧力室2内に
は、インクが充満している。ノズル板1は、インクを噴
出するためのノズル6を有している。振動板3は、ノズ
ル板1に平行に設けられている。この振動板3の片面に
は、振動板3を駆動するためのピエゾ素子(圧電アクチ
ュエータ)4が張りつけられている。このピエゾ素子4
の上下面には、ピエゾ素子4に電圧を印加するための一
対の電極5が設けられている。
【0007】このノズル板1と振動板3との間には、圧
力室2を形成する壁部材8が設けられている。壁部材8
は、固い材料で構成されている。そして、壁部材8の一
部に、圧力室2にインクを供給する供給口7が設けられ
ている。
【0008】この構成の動作を説明する。図43(B)
に示すように、電極5に、ピエゾ素子4を収縮させるよ
うに、電圧を印加する。これにより、ピエゾ素子4は、
収縮する。しかし、ピエゾ素子4の振動板3に接続され
ている側は、収縮できない。このため、ピエゾ素子4の
上面と下面とで収縮量に差ができる。
【0009】これにより、ピエゾ素子4と振動板3とは
圧力室2側に湾曲する。この湾曲により、圧力室2に圧
力がかかる。このため、圧力室2内のインクは押し出さ
れ、ノズル6からインク粒子9となって飛び出す。この
方法は、ピエゾ素子4を振動板3と平行に伸縮させる、
所謂d31モードである。同様に、ピエゾ素子4を振動板
3に垂直に伸縮させる、所謂d33モードのものもある。
【0010】図44(A)は他の従来例(平成3年7月
9日出願、日本国特許願平成3年第511685号明細
書、国際特許出願番号PCT JP 91/0091
6、国際特許公開番号WO 92/00849)を示す
図である。
【0011】図44(A)に示すように、ノズル6を有
するノズル板1と振動板3との間に設けられた壁部材
は、固い部材8と弾性部材11とが積層されて構成され
ている。そして、駆動手段として、ワイヤドットヘッド
12が、振動板3に対向して、設けられている。
【0012】この動作を説明する。図44(B)に示す
ように、ワイヤドットヘッド12によるワイヤ駆動によ
り、振動板3を押す。これにより、振動板3は、弾性部
材11を圧縮して、圧力室2に圧力を加える。これによ
り、圧力室2からインクを飛びだたせるものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、次の問題があった。
【0014】図43(A)に示す第1の従来技術で
は、振動板3の周囲が、圧力室2の壁に固定されてい
る。このため、振動板3が湾曲すると、振動板3の圧力
室2の壁との接続部分に大きな応力が発生する。振動板
3は、数kHzで振動しているため、この応力によって疲
労破壊を起こし、その接続部が破断するおそれがある。
【0015】図43(A)に示す第1の従来技術で
は、ピエゾ素子の発生する力は、インクを押し出す力
と、振動板3を湾曲させる力との和になる。しかし、振
動板3の周囲は、圧力室2の壁に固定されているため、
振動板3を湾曲させるために大きな力が必要となる。そ
の結果、インクを押し出す力が減少する。このため、ピ
エゾ素子の発生力に対するインクの押し出し力への変換
効率が悪い。
【0016】図43(A)に示す第1の従来技術で
は、ピエゾ素子の発生力を一定とした場合に、振動板3
の湾曲を最大にするためには、振動板3の中心をピエゾ
素子が押すようにする必要がある。即ち、振動板3の中
心部を押さないと、振動板3の湾曲が中心に対して、非
対称となり、インクを押し出す力が減少する。振動板3
のサイズは、約1mm×1mm程度であるので、その中
心部を押すためには、ヘッドの組み立て精度を数十μm
以下に抑える必要がある。このため、組み立てが困難で
ある。
【0017】図44(A)に示す第2の従来技術で
は、図44(B)に示すように、ワイヤドットヘッド1
2が停止しても、振動板3には残留振動が残る。この残
留振動の振幅が、あるスレッシュホールドより大きい場
合には、インク粒子が再び形成される。これにより、ノ
ズルから噴出されてサテライト粒子10を発生する。ヘ
ッドは移動しながら、インク粒子を噴出しているので、
サテライト粒子が存在すると、ヘッドの移動方向にサテ
ライト粒子の数だけドットが印字される。このため、字
幅が太くなる、字がぼやける等の印字品質に劣化が発生
する。
【0018】図44(A)に示す第2の従来技術で
は、インクヘッドと駆動部分を別にするという目的か
ら、振動板3とワイヤドットヘッド12の加圧機構とは
分離され、すきまを有する。このため、振動板3をノズ
ル方向と逆方向に駆動して、圧力室2内にインクを吸引
し、その後ノズル方向に駆動して、インクを噴出する効
率の良い駆動方法、所謂負極性駆動方法ができない。
【0019】従って、本発明の目的は、ピエゾ素子の発
生力からインク押し出し力への変換効率を高くするため
のインクジェットヘッドを提供するにある。
【0020】又、本発明の他の目的は、ヘッドの耐久性
を高くするためのインクジェットヘッドを提供するにあ
る。
【0021】更に、本発明の別の目的は、ヘッドの組み
立てを容易にするためのインクジェットヘッドを提供す
るにある。
【0022】更に、本発明の他の目的は、サテライト粒
子の発生を防止するためのインクジェットヘッドを提供
するにある。
【0023】更に、本発明の別の目的は、負極性駆動を
可能とするためのインクジェットヘッドを提供するにあ
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】図1(A)及び図1
(B)は本発明の原理図である。
【0025】本発明は、インクを収容する圧力室26に
圧力を加えて、前記圧力室26内の前記インクを噴出す
るインクジェットヘッドにおいて、インクを噴出するた
めのノズル21を有するノズル板20と、前記ノズル板
20と平行に設けられた加圧板22と、弾性を有し、前
記ノズル板20と前記加圧板22とを接続して前記圧力
室26を形成する壁部材24と、前記加圧板22に固定
され、前記壁部材24を変形させるように前記加圧板2
2を駆動する圧電アクチュエータ23とを有する。
【0026】
【作用】本発明は、圧力室26の壁部材24を弾性材料
で構成している。そして、加圧板22に固定した圧電ア
クチュエータ23により、加圧板22を介してこの壁部
材24を変形させる。これにより、圧力室26内の体積
を変化させて、インクを押し出すものである。
【0027】即ち、振動板の代わりに、湾曲しにくい加
圧板22を用いる。そして、加圧板22を圧電アクチュ
エータ23により駆動して、壁部材24を変形させ、圧
力室26内の体積を変化させる。このようにすると、振
動板を用いないため、振動に伴う疲労破壊を防止でき
る。これとともに、サテライト粒子の発生も防止でき
る。
【0028】又、振動板を湾曲させることなく、加圧板
22を押し出すため、インク噴射エネルギーを高めるこ
とができる。しかも、圧電アクチュエータ23を加圧板
22に固定しているため、負極性駆動が可能であり、こ
れにより効率良くインクを噴射できる。
【0029】
【実施例】
(a)インクジェットヘッドの説明 図2は本発明のインクジェットヘッドの第1の実施例断
面図である。
【0030】図2に示すように、インク噴出のためのノ
ズル21を有するノズル板20に平行に、加圧板22が
設けられている。加圧板22は、金属の薄板で構成され
ている。この加圧板22の厚さは、圧電アクチュエータ
23が加圧板22を押した時に、湾曲しない厚さであ
る。例えば、厚さ約20μmで、ヤング率2.2×10
11Pa(Paはパスカル、Pa=N/m2 )のニッケル
等の金属を用いている。
【0031】ノズル板20と加圧板22との間には、壁
部材を構成する弾性部材24が設けられている。この壁
部材24は、圧力室26の周囲に設けられ、圧力室26
を形成する。この弾性部材24としては、ヤング率が、
1×105 Pa〜1×109Pa程度のゴム又は樹脂が
好ましい。この例では、ヤング率が、9.6×105
aのシリコーンゴムを用いている。又、この弾性部材2
4の高さは、約60μmである。
【0032】この加圧板22には、ピエゾ素子(圧電ア
クチュエータ)23が、接着剤により固着されている。
このピエゾ素子23の上下には、電極25が設けられて
いる。ピエゾ素子23は、d33モードのものである。従
って、電極25への電圧の印加により、図の上下方向に
伸縮する。
【0033】又、壁部材24は、隣の圧力室の壁部材2
4との間に、スリット28が設けられている。これによ
り、圧力室相互間の干渉を防止する。
【0034】この実施例において、ピエゾ素子23に電
圧を印加すると、加圧板22は、ピエゾ素子23の発生
力により、壁部材24を押し縮める。この結果、加圧板
22は、平行移動して、圧力室26内のインクを押し出
す。
【0035】尚、この実施例では、d33モードの駆動例
を示している。しかし、ピエゾ素子23の左右の側面に
電極25をつけて、ピエゾ素子23を図の上下方向に伸
縮させるd31モードでも同様の効果が得られる。
【0036】また、圧電アクチュエータを、一対の電極
で圧電体をはさんだユニットを複数個積層した構造にす
ることで、変位や発生力の増大が図れる。
【0037】このように構成すると、振動板の湾曲動作
を用いないため、疲労破壊を防止できる。これとととも
に、湾曲に必要なエネルギーを省略できるため、ピエゾ
素子23の発生するエネルギーをそのままインク噴射エ
ネルギーとすることができる。又、振動板を湾曲しない
ため、位置決め精度が高くなくて済む。更に、加圧板2
2にピエゾ素子23が密着しているため、残留振動がな
く、サテライト粒子の発生を防止できる。
【0038】図3は本発明のインクジェットヘッドの第
1の変形例断面図、図4(A)乃至図4(E)はその正
極性駆動動作説明図、図5(A)乃至図5(F)はその
負極性駆動動作説明図である。
【0039】図3において、図2で説明したものと同一
のものは、同一の記号で説明してある。図2の実施例で
は、壁部材24全体を弾性材料で構成している。この変
形例では、壁部材24を、剛性の高い壁24−1と弾性
部材24−2の積層構造としてある。剛性の高い壁24
−1は、金属又はヤング率が1×1010Pa以上の樹脂
が好適である。又、剛性の高い壁24−1の高さは、5
0μmであり、弾性部材24−2の高さは、10μmと
した。
【0040】弾性部材24−2としては、この例ではヤ
ング率が9.6×105 Paのシリコーンゴムを用いて
いる。
【0041】剛性の高い壁24−1と弾性部材24−2
との積層構造は次のように作成する。液体状になってい
る一液性シリコーンゴム、あるいは二液性シリコーンゴ
ムをスクリーン印刷等の印刷法により、剛性の高い壁2
4−1上に形成し、加圧板22を位置合わせした後に、
常温あるいは高温(120℃程度)で硬化させ、板状部
材に形成する。
【0042】この例では、前述の剛性の高い壁24−1
に、インクを圧力室26内に供給するためのインク供給
口27が設けられている。又、加圧板22には、ピエゾ
素子23が、接着剤30により固着されている。このピ
エゾ素子23の上下には、電極25が設けられている。
ピエゾ素子23は、d33モードのものである。従って、
電極25への電圧の印加により、図の上下方向に伸縮す
る。
【0043】この例は、壁部材24の内、変形に必要な
高さ部分のみ弾性部材24−2で構成したものである。
これにより、壁部材24の湾曲を防止する。このため、
ピエゾ素子23のエネルギーからインク噴出エネルギー
の変換効率をより高めることができる。
【0044】図4(A)乃至図4(E)により正極性駆
動法を説明する。この駆動法は、ピエゾ素子23に図4
(A)に示すような正極性パルスを印加して、加圧板2
2をノズル方向に一方向に押して、インクを噴射するも
のである。
【0045】図4(B)は、電圧を印加していない初期
状態である。時刻t=t2 において、ピエゾ素子23に
電圧を印加した時、加圧板22は、ピエゾ素子23の発
生力により、弾性部材24−2を押し縮める。図4
(C)に示すように、この結果、インク表面部分である
メニスカスは、加圧板22の変位によって、ノズル21
の外にはみ出す。はみ出したインクの周囲は空気のた
め、インク内の圧力は急激に低下する。
【0046】更に印加電圧を上昇させると、更に加圧板
22は、平行移動して、圧力室26内の圧力は上昇す
る。図4(D)に示すように、この時、ノズル21から
のインク量は増加する。
【0047】図4(E)に示すように、ピエゾ素子23
が停止すると、加圧板22の変位も急激に停止する。圧
力室26内のインクの流動も停止するが、ノズルから出
たインクは慣性によって前進するため、やがて分離し
て、インク粒子となる。
【0048】次に、図5(A)乃至図5(F)により負
極性駆動法を説明する。図5(A)に示すように、この
駆動法は、ピエゾ素子23を負方向に三角波により駆動
する。これにより、加圧板22を一度ノズル方向と逆方
向に駆動して、圧力室内にインクを吸引し、その後ノズ
ル方向に復帰させ、インクを噴射するものである。
【0049】図5(B)は、電圧を印加していない初期
状態である。図5(C)に示すように、ピエゾ素子23
に電圧を印加した時、加圧板22は、ピエゾ素子23の
発生力により、ノズルと逆方向に変位する。メニスカス
は、加圧板22の変位とともに、ノズル21内に引き込
まれる。
【0050】ピエゾ素子23への印加電圧をゼロとした
時、ピエゾ素子23は元の位置に戻っていく。この時、
加圧板22も元の位置に戻っていく。図5(D)に示す
ように、メニスカスも移動し始める。そして、メニスカ
スは、パイプ状のノズル21内に閉じ込められているた
め、加圧板22の変位による圧力室26の圧力上昇は、
メニスカスの先頭まで伝わる。ノズル21内を移動する
メニスカス及びインクには、絶えず上述の圧力が作用す
るため、インクは、ノズル21出口に達するまで加速さ
れる。
【0051】次に、図5(E)に示すように、インク
は、ノズル21内で得た運動量をもって、ノズル21か
ら飛び出す。ノズル21から出る瞬間のインクの運動量
の総和が大きくなるため、インク柱の速度は、正極性駆
動よりも大きくなる。
【0052】図5(F)に示すように、ピエゾ素子23
が停止すると、加圧板22の変位も急激に停止する。圧
力室26内のインクの流動も停止する。しかし、ノズル
から出たインクは慣性によって前進するため、やがて分
離して、インク粒子となる。
【0053】この正極性駆動と負極性駆動とを比較す
る。インク粒子の速度は、正極性での速度をv1 、負極
性での速度をv2 とすると、v2 >v1 となる。
【0054】次に、ピエゾ素子23が、インクを押し始
める時の、ノズル内でのメニスカスとノズル出口までの
体積V1Aとし、ピエゾ素子23の変位体積をノズル部
分に換算したものをV1Pとする。
【0055】インク粒子の体積V1は、正極性駆動で
は、V1=V1Pとなる。即ち、メニスカスは、ノズル
出口から引き込まれないので、V1A=0となる。一
方、負極性駆動の場合は、V1=V1P−V1Aとな
る。従って、負極性駆動の方がインク粒子の体積は小さ
くなる。
【0056】インク粒子の持つ運動エネルギーEは、E
=0.5・m・v2 で表される。負極性駆動は、正極性
駆動に比べて、質量mは少し小さくなり、速度vはかな
り大きくなるため、トータルとしての運動エネルギーE
は少し大きくなる。即ち、負極性の方が、圧電アクチュ
エータ23への入力エネルギーから、インク粒子の運動
エネルギーへの変換効率が良いことになる。
【0057】更に、負極性駆動の場合は、インクがノズ
ル21内で加速されるため、インク粒子の飛翔方向が、
正極性駆動よりも安定する。従って、インクジェットで
は、正極性駆動より負極性駆動の方が望ましい。
【0058】この点で、本発明では、負極性駆動が可能
である。勿論、正極性駆動の適用を妨げるものではな
い。尚、この実施例でも、d33モードの駆動例を示して
いるが、d31モードでも同様の効果が得られる。
【0059】図6は本発明のインクジェットヘッドの第
2の変形例断面図である。
【0060】図6において、図3で説明したものと同一
のものは、同一の記号で示してある。この変形例では、
加圧板22を各圧力室26毎に設けている。これによ
り、加圧板22の相互の干渉を防止している。勿論、加
圧板22に対応して、個々にピエゾ素子23を設けてい
る。
【0061】図7は本発明のインクジェットヘッドの第
3の変形例断面図である。
【0062】図7において、図3で説明したものと同一
のものは、同一の記号で示してある。この変形例では、
加圧板22を各圧力室26毎に設けている。これによ
り、加圧板22の相互の干渉を防止している。又、加圧
板22に対応して、個々にピエゾ素子23を設けてい
る。更に、弾性部材24−2にスリット29を設けてい
る。これにより、弾性部材24−2を2つの弾性部材に
分割している。
【0063】このため、弾性部材の隣の圧力室と分離で
き、弾性部材の相互干渉を防止できる。しかも、剛性の
高い壁24−2は隣の圧力室と共有できる。
【0064】これらの実施例において、弾性部材24−
2を、弾性を有する接着剤により形成することもでき
る。
【0065】図8は本発明のインクジェットヘッドの第
4の変形例断面図である。
【0066】図8において、図3で示したものと同一の
ものは、同一の記号で示してある。
【0067】図8に示すように、壁部材24は、剛性の
高い壁24−1とベローズ31とで構成されている。ベ
ローズ31は、金属製である。この実施例は、図3の弾
性部材24−2として、ベローズ31を用いたものであ
る。この実施例でも、図3に示したものと同様の作用効
果を奏する。
【0068】図9(A)及び図9(B)は本発明のイン
クジェットヘッドの第5の変形例構成図である。図9
(A)はその断面図、図9(B)はその上面図である。
【0069】図9(A)及び図9(B)において、図2
で示したものと同一のものは、同一の記号で示してあ
る。この変形例では、壁部材を構成する弾性部材24の
側面外側に、一対のピエゾ素子23を配置したものであ
る。ピエゾ素子23の一端は、加圧板22に、他端はノ
ズル板20に接続されている。
【0070】この構成の動作を説明する。ピエゾ素子2
3を収縮させて、加圧板22をノズル板20側に引きつ
け、圧力室26内の圧力を上昇させる。これにより、イ
ンクを噴射する。
【0071】この構成では、図2に示したものと同様の
効果を奏する。更に、ヘッドの厚みを薄くできる。
【0072】図10(A)及び図10(B)は本発明の
インクジェットヘッドの第6の変形例構成図である。図
10(A)はその断面図、図10(B)はその上面図で
ある。
【0073】図10(A)及び図10(B)において、
図2で示したものと同一のものは、同一の記号で示して
ある。この変形例では、壁部材を構成する両弾性部材2
4の内側に、ピエゾ素子23を配置したものである。ピ
エゾ素子23の一端は、加圧板22に、他端はノズル板
20に接続されている。
【0074】この構成の動作を説明する。ピエゾ素子2
3を収縮させて、加圧板22をノズル板20側に引きつ
け、圧力室26内の圧力を上昇させる。これにより、イ
ンクを噴射する。
【0075】この構成では、図2に示したものと同様の
効果を奏する。これとともに、ヘッドの厚みを薄くでき
る。
【0076】図11(A)及び図11(B)は本発明の
インクジェットヘッドの第7の実施例構成図である。図
11(A)はその断面図、図11(B)はその上面図で
ある。
【0077】図11(A)及び図11(B)において、
図2で示したものと同一のものは、同一の記号で示して
ある。この変形例では、壁部材を構成する弾性部材24
の側面に、一対のピエゾ素子23を設けている。このピ
エゾ素子23は、d15モード(横ずれモード)で使用す
る。ピエゾ素子23の一方の側面は、加圧板22に、他
方の側面は、取り付け部材32を介してノズル板20に
接続する。
【0078】ピエゾ素子23に電圧を印加すると、図の
矢印方向に横ずれを起こして、加圧板22をノズル板2
0方向に変位させる。これにより圧力室26の圧力を高
めて、インクを噴出する。
【0079】この構成では、図2に示したものと同様の
効果を奏するとともに、ヘッドの厚みを薄くできる。
【0080】図12(A)及び図12(B)は本発明の
インクジェットヘッドの第8の変形例構成図である。図
12(A)はその断面図、図12(B)はその上面図で
ある。
【0081】図12(A)及び図12(B)において、
図2で示したものと同一のものは、同一の記号で示して
ある。この変形例では、ピエゾ素子23は、d15モード
(横ずれモード)で使用する。2枚のピエゾ素子23を
貼り付け、左右の側面に設けた取り付け部材33を介し
て図示しないヘッドの支持部材に固定する。
【0082】ピエゾ素子23に電圧を印加すると、図の
矢印方向に横ずれを起こす。これにより、ピエゾ素子2
3の貼り合わせ部分が上方に変位して、加圧板22をノ
ズル板20方向に変位させる。これにより圧力室26の
圧力を高めて、インクを噴出する。この構成でも、図2
で示したものと同様の効果を奏する。
【0083】図13(A)、(B)は本発明のインクジ
ットヘッドの第9の変形例構成図であり、図13(A)
はその断面図、図13(B)はその斜視図である。図1
4(A)、(B)、(C)はその動作説明図である。
【0084】図13(A)、図13(B)において、図
2で示したものと同一のものは、同一の記号で示してあ
る。この変形例では、図2の構成において、インク供給
口27を弾性部材で構成された壁部材24に設けてあ
る。
【0085】図14(A)、(B)、(C)により動作
を説明する。一般に、加圧板22が変位して、インクを
押し始めると、インクの一部は、供給口27を通って、
図示しないインク供給タンクの方へ逆流してしまう。逆
流する量はエネルギーの損失となるため、できるだけ少
ない方が望ましい。
【0086】図14(B)、図14(C)に示すよう
に、加圧板22によりインクを押し出す時は、壁部材2
4が収縮されるため、壁部材24の供給口27の断面も
狭くなる。断面が狭くなると、流路抵抗が増えるため、
インクは逆流しにくくなる。
【0087】一方、インクを圧力室26内に吸引する時
は、壁部材24は伸びるため、供給口27の断面は広が
り、流路抵抗は小さくなる。これにより、インクは短時
間で圧力室26内に流れ込む。
【0088】このように、壁部材24内に供給口27を
設けることにより、供給口27自体に弁の機能を持たせ
ることができる。このため、損失エネルギーを低減する
ことができるため、インク噴射エネルギーを増加でき
る。尚、供給口27の断面の内、狭くなる時の寸法は、
加圧板22の変位量(約1μm)の数倍以下とすると良
い。
【0089】図15(A)及び(B)は本発明のインク
ジェットヘッドの第10の変形例断面図であり、図15
(A)その正面断面図、図15(B)はその横断面図で
ある。
【0090】図15(A)、図15(B)において、図
3で示したものと同一のものは、同一の記号で示してあ
る。この変形例は、図3の構成において、インク供給口
27を弾性部材24−2内に設けたものである。
【0091】この変形例においても、加圧板22により
インクを押し出す時は、弾性部材24−2が収縮され
る。これにより、壁24−2の供給口27の断面も狭く
なる。断面が狭くなると、流路抵抗が増えるため、イン
クは逆流しにくくなる。
【0092】一方、インクを圧力室26内に吸引する時
は、弾性部材24−2は伸びるため、供給口27の断面
は広がる。これにより、流路抵抗は小さくなるため、イ
ンクは短時間で圧力室26内に流れ込む。
【0093】このように、弾性部材24−2内に供給口
27を設けることにより、供給口27自体に弁の機能を
持たせることができる。このため、損失エネルギーを低
減できるため、インク噴射エネルギーを増加できる。
【0094】図16(A)及び図16(B)は本発明の
インクジェットヘッドの第11の変形例断面図であり、
図16(A)その正面断面図、図16(B)はその横断
面図である。
【0095】図16(A)及び図16(B)において、
図7で示したものと同一のものは、同一の記号で示して
ある。この変形例は、図7の構成において、インク供給
口27を弾性部材24−2内に設けたものである。
【0096】この変形例においても、加圧板22により
インクを押し出す時は、弾性部材24−2が収縮され
る。このため、弾性部材24−2の供給口27の断面も
狭くなる。断面が狭くなると、流路抵抗が増えるため、
インクは逆流しにくくなる。
【0097】一方、インクを圧力室26内に吸引する時
は、弾性部材24−2は伸びるため、供給口27の断面
は広がる。これにより、流路抵抗は小さくなって、イン
クは短時間で圧力室26内に流れ込む。
【0098】このように、弾性部材24−2内に供給口
27を設けることにより、供給口27自体に弁の機能を
持たせることができる。このため、損失エネルギーを低
減できるため、インク噴射エネルギーを増加できる。
【0099】以上の変形例においても、弾性部材24−
2を弾性を有する接着剤により形成できる。
【0100】上述の実施例の他に、本発明では、図13
(A)乃至図16(B)で示した変形例においても、図
4乃至図5で説明した正極性駆動法及び負極性駆動法を
利用できる。又、図13(A)乃至図16(A)で説明
した変形例においても、図8乃至図12で説明した変形
例の構成を適用できる。 (b)マルチノズルヘッドの説明 図17は本発明のマルチノズルヘッドの分解図、図18
はその断面図、図19はその分解断面図である。
【0101】図17に示すように、マルチノズルヘッド
は、ノズルプレート40と、流路プレト41と、弾性プ
レート42と、加圧プレート43と、ホルダー44と、
圧電アクチュエータ45とを有する。
【0102】図18及び図19に示すように、ノズルプ
レート40は、多数のノズル40−1を有する。図の例
では、1列16個のノズルが、4列形成されている。流
路プレート41は、前述の剛性の高い部材24−1を構
成する。この流路プレート41は、各圧力室46及び共
通インク室48を形成する。弾性プレート42は、前述
の弾性部材24−2である。加圧プレート43は、個々
の加圧板22を形成する。ホルダー44は、圧電アクチ
ュエータ45を保持するとともに、ノズルプレート4
0、流路プレート41、弾性プレート42、加圧プレー
ト43とが固定される。
【0103】図18に示すように、この流路プレート4
1には、圧力室46と共通インク室48とを接続するイ
ンク供給口47が設けられている。従って、このマルチ
ノズルヘッドは、図3及び図6の実施例のヘッドをマル
チノズルに形成したものである。
【0104】次に、マルチノズルヘッドを構成する各プ
レートの形成方法について説明する。先ず、弾性プレー
ト42について説明する。
【0105】図20は、弾性プレートの製作するための
スクリーン印刷法の説明図、図21は、弾性プレートを
製作するためのオフセット印刷法の説明図である。
【0106】弾性プレートを形成する際の問題点は、均
一な厚みに形成することである。又、大量生産において
も、均一な厚みに形成することが要求される。本発明で
は、この弾性プレートを、液体弾性材を使用して、作成
するようにした。
【0107】図20に示すように、ノズルプレート40
上に流路プレート41を接着する。この流路プレート4
1の加圧プレート側の面に、スクリーン印刷用のメッシ
ュ81を設ける。そして、メッシュ81を介して弾性材
料82を、ブレード(スキージ)80によりなぞる。こ
れにより、弾性材料82の均一な塗布を行う。
【0108】弾性材料82は、圧力室の周囲に塗布す
る。その後、加圧プレート43を塗布面に位置合わせし
て、塗布面に乗せて、加圧する。更に、常温或いは高温
(120°C程度)にて硬化して、且つ接着する。これ
により、弾性プレート42が形成される。
【0109】この弾性材料82としては、硬化後のヤン
グ率が1×105 Pa〜1×109Pa程度のゴム又は
樹脂が好ましい。この実施例では、ヤング率が、9.6
×105 Paのシリコーンゴムを用いている。塗布時の
粘度は、200cpで行った。又、弾性層の厚さは、1
0μmとなるように、メッシュを選択した。
【0110】このように、スクリーン印刷により、弾性
層82を形成することができる。
【0111】図21は、オフセット印刷により弾性層を
形成する例を示すものである。図21に示すように、ホ
ッパー23内に液状の弾性材料を満たす。この弾性材料
と親和性(濡れ性)の高いローラ群84−1〜84−3
を介して塗布ローラ84−4上に、一定の厚さの弾性材
料の液体層を形成する。その後、ノズルプレート40上
に流路プレート41を乗せたものを、矢印方向に移動さ
せる。これにより、流路プレート41上に、液状の弾性
層が形成される。その後、加圧プレート43を塗布面に
位置合わせして、塗布面に乗せて、加圧する。更に、常
温或いは高温(120°C程度)にて硬化して、且つ接
着する。このようにして、オフセット印刷法により、弾
性層82を形成できる。
【0112】このようにして、液体弾性材料を流路プレ
ート41上に塗布することにより、流路プレート41上
に弾性層を形成することができる。このため、均一な厚
さの弾性層を容易に作成できる。又、印刷という手法を
とるため、大量生産に適している。
【0113】更に、より厚さを均一にする方法について
述べる。前述の方法では、弾性材料が液状の状態で、加
圧プレート43を乗せて、弾性材料を硬化させる方法で
ある。この弾性材料が液状のままでは、弾性層の厚さの
制御が困難である。そこで、液状の弾性材料を流路プレ
ート41上に塗布した後、いったん硬化する。これによ
り、加圧プレート43を押圧しても、弾性材料が流れ出
さないようになってから、弾性材料上に接着材を塗布す
る。そして、加圧プレート43を押圧したまま硬化す
る。
【0114】これにより、加圧プレート43と、流路プ
レート41とは接着し、加圧プレート43の押圧解除後
は、弾性層は当初の硬化した厚さに戻る。このため、均
一な厚みの弾性層を形成することができる。この接着材
としては、弾性層に利用した弾性材料を使用することも
できる。
【0115】このように、弾性層を一度硬化する工程を
設けることにより、弾性層の厚みをより均一にすること
ができる。
【0116】図22は、本発明の他の厚みを均一にする
方法の説明図である。
【0117】図22に示すように、液状弾性材料42
に、最大粒径が、所望の膜厚と等しい粒子42−1を混
合する。即ち、最大粒径が所望の膜厚と等しくなるよう
に、予めフィルタリングした粒子42−1を用意する。
この粒子42−1を液状弾性材料42と混合し、充分に
分散させる。この粒子42−1をスペーサとして利用す
る。これにより、加圧しても、弾性層の厚みは、最大粒
径以下にはならない。その結果、薄く均一な厚さの弾性
層を形成できる。
【0118】例えば、最大粒子径が、10μmのSiO
2 粒子を、一液性シリコーンゴムに、30パーセント混
合する。これを、流路プレート41に、スクリーン印刷
する。その後、樹脂フィルム製の加圧プレート43を張
り付けた後、120°Cで加熱して、硬化した。このよ
うにして、弾性層42の厚みを、10μmとすることが
できる。この粒子42−1としては、SiO2 、TiO
等の無機材料或いはポリスチレン、ポリカーボネート等
の有機材料を用いることができる。又、粒子の含有率
は、5wtパーセント〜60wtパーセントが適当であ
る。
【0119】この方法は、弾性層42の厚みは、10μ
m以下にならないため、負極性駆動に適している。
【0120】次に、流路プレートについて説明する。
【0121】図23は圧力室の圧力分布説明図、図24
は本発明の流路プレートの説明図である。
【0122】図23に示すように、圧電アクチュエータ
45の発生圧力により、圧力室に圧力Qが発生する。こ
の圧力Qにより、流路プレート41に撓みを生じる。こ
の撓みのため、ノズルから飛翔すべきインクの体積が損
失する。このため、効率の良いインクの粒子化が困難と
なる。
【0123】この撓みを最小とする流路プレートの材料
について説明する。図24に示すように、流路プレート
41の厚みを「h」とし、その幅を「b」とし、圧力室
の高さを「l」とし、圧力室内の発生気圧を「Q」と
し、流路プレート41の弾性率を「E」とし、インク噴
射体積を「V」とする。そして、インク噴射体積に対す
る流路プレート41の撓みによる損失の係数を「k」と
する。
【0124】ここで、流路プレート41の撓みによる損
失体積は、k・Vで示される。この損失体積は、次の式
により定義される。
【0125】kV≧6・Qbl5 /5・Eh3 この式において、流路プレート41の厚みh、幅b、高
さl、弾性率Eを、k=0.01以下となる関係を満足
するように選定する。このようにすると、損失体積を1
パーセント以下に抑えることができる。
【0126】例えば、360dpiの印字が可能なイン
クジェットプリンタを考えてみる。このプリンタの圧力
室のパラメータとして、発生圧力Q=15気圧、b=1
mm、l=100μm、h=92μmとする。この流路
プレート41として、感光性樹脂等を用いた場合には、
その最も弾性率の高い樹脂でも、弾性率Eは、4ギガP
aである。従って、5.78plの損失を生じる。この
ため、1ドットを紙面に形成するに必要なインク粒子体
積を100plとすると、105.78plの圧力室の
体積変化が必要となる。即ち、効率が悪い。
【0127】この圧力室の形状に対し、流路プレート4
1の撓みによる体積損失を、100plに対し、1パー
セント以下とするには、23ギガPa以上の弾性率の部
材が必要である。
【0128】このような弾性率を有する材料としては、
感光性ガラス、ステンレス等の金属材料、セラミックス
等が考えられる。それぞれの弾性率Eと損失体積kVを
計算する。感光性ガラスは、E=70ギガPaであるか
ら、kV=0.33plとなる。ステンレス材は、E=
200ギガPaであるから、kV=0.0036plと
なる。セラミックスは、その最も弾性率の低いもので
も、E=10,000ギガPaであるから、kV=0.
0000072plとなる。
【0129】従って、これらの材料を用いることによ
り、損失体積の少ない、効率良いインク粒子化が可能と
なる。
【0130】この金属部材は、電気鋳造法やエッチング
法やプレス等の機械加工法により加工できる。ガラス
は、紫外線感光性ガラスにより加工できる。セラミック
スの場合には、これを焼成する前に、機械加工等により
加工した後、焼成することにより、加工できる。このよ
うな加工法を適用することにより、高精度のパターニン
グが可能となる。
【0131】図25は本発明の他の流路プレートの説明
図である。
【0132】流路プレート41の高さhが高い場合に
は、流路プレート41を複数のプレート410に分割し
て、積層するやり方が良い。即ち、プレートを前記した
加工法によりパターニングする場合に、その高さは、薄
い方がパターニングの精度が向上するからである。
【0133】この例では、流路プレート41を、3層の
プレート410に分割している。そして、これらのプレ
ート410を接合する。ここでは、プレート410の積
層後に、メッキ層411で覆うことにより、多層の接合
を実現している。
【0134】又、メッキの接合を行う前に、各プレート
410を積層した後、スポット溶接や接着等が仮接合す
ると良い。これにより、メッキ工程での位置ずれを防止
できる。
【0135】このようにして、損失体積を1パーセント
以下とする流路プレートを作成することにより、効率の
良いインク粒子化が可能となる。
【0136】次に、加圧プレートについて説明する。
【0137】図26(A)及び図26(B)は本発明の
加圧プレートの説明図、図27(A)及び図27(B)
はその個々の加圧板の説明図である。
【0138】ノズルが多数個配列された印字ヘッドにお
いては、ノズル数だけ、圧力室及び加圧板が必要であ
る。加圧板は、個々のノズルに分割した方が、個々の圧
力室を独立に加圧できるため、望ましい。しかし、圧力
室毎に別々の独立した加圧板を接合する方法は、製造上
の困難さを伴う。そこで、この実施例では、製造が容易
で且つ圧力室を個々に独立に加圧できる加圧プレートを
提供する。
【0139】図26(B)は加圧プレート43の上面図
であり、図26(A)は、そのXーX’断面図である。
図27(A)及び図27(B)に示すように、個々の加
圧板22は、その短辺の中央において、共通保持体43
0に、細いリブ431で接続されている。
【0140】図27(A)に示すように、個々の加圧板
22は、図の破線で示す部位を圧電アクチュエータによ
り押される。この場合に、図27(B)に示すように、
リブ431が変形して、圧力室46内のインクに圧力を
加えることができる。
【0141】このようにして、個々のノズルに対応する
加圧板22が、加圧板22より細い少なくとも2つのリ
ブ431を介して共通保持体430に保持されるため、
部品としては、一体化される。これにより、加圧プレー
ト43の接合作業が容易になる。
【0142】このリブ431の変形により、リブ431
に応力が集中する。このため、応力を、リブの破断強度
より低い値となるように設計する。又、リブ431が引
っ張られる方向は、加圧板22の長辺方向であるため、
短辺方向に配列した圧力室上の加圧板22の変位には影
響しにくい。
【0143】この加圧板22は、リブ431、及び共通
保持体430を、同一の部材で構成すると良い。ヤング
率が、数ギガPa以上の硬めの樹脂フィルムを用いる。
この樹脂フィルムを、型抜きやレーザー加工等でパター
ニングすることにより、図26(B)に示す構造の加圧
プレート43を得ることができる。樹脂フィルムとして
は、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエチ
レンナフタレート(PEN)等を用いることができる。
【0144】例えば、厚さ0.1mmのPENフィルム
を用いる。圧力室サイズを1.1mm×0.19mmと
し、圧電アクチュエータが加圧板22を押す面積(図2
7(B)における破線内の面積)を、1mm×0.1m
mとする。更に、加圧板22のサイズを、1.2mm×
0.26mmとし、弾性層42の厚みを10μmとし、
弾性層のヤング率を、1.5×106 Paとして、有限
要素法により応力計算を行ってみた。
【0145】この計算によれば、リブ431の幅を、
0.04mmとし、長さを0.02mmとすると、応力
は3×107 Paとなる。従って、リブ材料の破断強度
は、2×108 Paであるから、充分に応力に耐えう
る。
【0146】図26(A)及び図26(B)に示すよう
に、加圧プレート43は、共通インク室48の壁を兼ね
ることができる。これにより、共通インク室48は、圧
力室46と同様に、開放状態に製作しておけば良い。即
ち、共通インク室48も加圧プレート43の接着によっ
て、共に封じられる。従って、加圧板22の接着ととも
に、共通インク室48も同時に形成できる。
【0147】図28は、本発明の他の加圧プレートの説
明図である。
【0148】図28に示すように、リブ431の厚み
を、加圧板22及び共通保持体430より薄くしたもの
である。圧力室46内のインクを加圧して、所定体積の
インクをノズルから噴射させる時には、加圧板22が硬
く、変形しにくいことが必要である。即ち、最小限度の
変位量で所定量のインクを飛翔させるためには、加圧す
る圧電アクチュエータの変位効率を高めることが必要で
ある。
【0149】このためには、加圧板22が硬く、変形し
にくいことが必要である。これにより、加圧板22と圧
力室の間の弾性層が主に変形することになる。加圧板2
2を硬くすると、一体成形されたリブ431も硬くな
る。このため、リブ431が変形しにくくなる。
【0150】そこで、リブ431の厚みを減らして、断
面積を小さくする。これにより、リブ431が変形し易
く、且つ硬い加圧板22が得られる。
【0151】d31変位モードの圧電アクチュエータを
利用する場合には、このような加圧板22は、絶縁体で
あることが望ましい。d31変位モードの圧電アクチュ
エータは、図18に示す圧電アクチュエータの側面に、
電極が設けられる。圧電アクチュエータの先端部を加圧
板22に接着するため、加圧板22が金属である場合に
は、ショートする危険がある。このため、加圧板22
は、絶縁体であることが望ましい。例えば、樹脂フィル
ムは、良好な絶縁体であるため、加圧板22の材料とし
て好ましい。
【0152】この電気的ショートを防止する方法とし
て、圧電アクチュエータの先端付近には、電極を形成し
ない方法も考えられる。しかし、圧電アクチュエータに
所定の活性長を確保するためには、その分圧電アクチュ
エータの長さが長くなり、製造上不利である。
【0153】又、加圧板22は、透明である方が、製造
上都合が良い。圧力室と加圧板22を弾性接着剤で接着
する時には、硬化後の弾性層の厚みを所定値(10μm
〜20μm)に保つ必要がある。この接着時の加圧に
は、注意を要する。加圧のし過ぎは、接着剤のはみ出し
につながり、加圧不足は、不完全接着をもたらす。この
ため、接着条件を検討する際に、加圧板22が透明であ
ると、接着状態を把握できる。
【0154】図29(A)及び図29(B)は、本発明
の別の加圧プレートの説明図である。図29(A)及び
図29(B)に示すように、共通インク室48を形成す
る共通保持体430の壁を成す部分に、薄膜部432を
設けている。この薄膜部432は、圧力ダンパーを形成
する。
【0155】加圧板22で圧力室46内のインクを加圧
した場合に、インクはノズルから飛翔する。これととも
に、インク供給口47から共通インク室48にも、イン
クが噴射される。この時、共通インク室48の圧力が増
加して、他の圧力室46内に、圧力変動を誘起する。こ
れが、クロストークの原因となる。
【0156】この圧力変動を防止するため、共通インク
室48内に圧力ダンパーを設ける必要がある。この実施
例では、共通保持体430の一部をレーザー加工又はエ
ッチング加工して、薄膜部432からなる圧力ダンパー
を形成する。
【0157】この圧力ダンパーの設計は、以下のように
行う。
【0158】ヤング率E、長さl、幅w、厚さtの圧力
ダンパーに、等分布荷重pが加わった時の体積変位V
は、下記式で示される。
【0159】V=0.151plw5 /Et3 これにより、圧力ダンパーの音響容量Cdは、下記式で
示される。
【0160】 Cd=ΔV/Δp=0.151・lw5 /Et3 一方、ノズルの音響容量Cnのオーダーは、1/1016
〜1/1018である。このため、10〜30ノズル同時
噴射時の圧力変動を1パーセント以下にするためには、
圧力ダンパーの音響容量Cdのオーダーは、1/1013
〜1/1015とする必要がある。
【0161】従って、圧力ダンパーの音響容量Cdのオ
ーダーが、1/1013〜1/1015となるように、圧力
ダンパーのヤング率E、長さl、幅w、厚さtを決定す
る。
【0162】図30は本発明の他の圧力ダンパーの構成
図である。
【0163】図30に示すように、共通インク室48を
形成する加圧プレート43の壁の一部に、穴を設ける。
この穴を塞ぐように、薄いフィルム610を一液型シリ
コーンゴム611ではりつけた。これにより、圧力ダン
パーを形成している。
【0164】フィルム610は、PETで構成されてい
る。PETのヤング率は、4×10 9 Paであり、厚さ
6μm、面サイズが、3.764×0.46mm2 であ
った。このヘッドにおいて、クロストークを調査した。
その結果、速度変動、噴射率変動とも、±10パーセン
ト以下であった。
【0165】このフィルム610としては、PETの他
に、PI(ポリイミド)等の高分子材料や、Ni、A
l、SUS等の金属材料を利用できる。
【0166】図31は本発明の更に他の圧力ダンパーの
構成図である。
【0167】共通インク室48を形成する加圧プレート
43の壁の一部に、穴を設ける。この穴を塞ぐように、
薄いフィルム610を設けた。このフィルム610とし
て、厚さ10μmのPETに、ホットメルト接着剤(エ
チレンー酢酸ビニル共重合体)を2μm塗布したものを
用いた。このフィルム610を、150°C、5kg/
cm2 、5secの条件で熱融着して、圧力ダンパーを
形成した。
【0168】図32は本発明の別の圧力ダンパーの構成
図である。
【0169】共通インク室48の壁に、加圧板22とと
もに加圧プレート43に設けられた圧力ダンパー板61
3を設けたものである。加圧プレート43は、厚さ5μ
mのPIフィルムに、圧力室に対応して、SUS製の加
圧板22を設けたものを用いた。この実施例では、加圧
プレート43の共通インク室を形成する部分がフィルム
のため、加圧プレート43を加工することなく、圧力ダ
ンパーを形成することができる。
【0170】次に、圧電アクチュエータ45について説
明する。
【0171】図33は本発明の圧電アクチュエータの斜
視図、図34は図33の圧電アクチュエータのためのリ
ードフレームの平面図、図35は図34のリードフレー
ムの斜視図、図36は本発明の圧電アクチュエータの組
み立て構成図、図37はその電極構造の説明図である。
【0172】圧電アクチュエータは、個々のノズルに対
応して形成する必要がある。一般に、このような圧電ア
クチュエータは、圧電体を多層に積層して、形成してい
た。しかし、圧電体を多層に積層する方法は、製造コス
トがかかるという問題がある。従って、単層の圧電体
で、個々のノズルに対応した形状の圧電アクチュエータ
を形成することが望ましい。
【0173】一方、前述した弾性層を有するインクジェ
ットヘッドにおいては、圧電アクチュエータの変位量は
少なくて済む。このため、単層の圧電体を使用できる。
図33に示すように、単層の圧電体ブロック45に、各
ノズルに対応した多数の圧電体エレメント451が形成
されている。
【0174】この圧電体エレメント451は、次のよう
にして形成される。先ず、ダイシングソーにより矢印A
方向から圧電体ブロック45に多数の切り込みを入れ
て、各圧電体エレメント451を形成する。これによ
り、圧電体エレメント451の全体は、1列の櫛の形状
をなす。次に、矢印B方向から圧電体ブロック45の中
央に、切り込みを入れて、溝450を形成する。これに
より、2列の圧電体エレメント451群が形成される。
【0175】このように、圧電体ブロック45を切り込
むことにより、ノズル2列の圧電体エレメント451を
形成できる。この圧電アクチュエータ45は、各圧電体
エレメント451が、単層構造のため、積層型圧電体よ
り低価格で製造できる。又、圧電体そのものが、櫛の形
状をなしているため、強度が強く且つ高集積化が可能と
なる。
【0176】このような構造の圧電アクチュエータは、
電極の取り出し構造が容易となる。即ち、図37に示す
ように、圧電体エレメント451の両面に、メッキによ
り電極451−1、451−2を形成する。これによ
り、各圧電体エレメント452の側面に、電極が形成さ
れ、d31モードの駆動が可能となる。
【0177】この電極の取り出しは、図34及び図35
に示すように、リードフレーム50を用いる。即ち、図
34に示すように、中央に、共通電極500を設け、且
つ中央から伸びる複数の個別電極501、502を設け
る。図34に示すように、カット位置CUTー1でカッ
トして、独立したリードフレームとした後、図35に示
すように、圧電ブロック45の幅に合わせて、このリー
ドフレーム50を折り曲げる。
【0178】次に、図34に示すカット位置CUTー2
でカットする。これにより、リードフレーム45は、共
通電極500の先端と、個別電極501との先端が分離
される。その後、図36に示すように、圧電体ブロック
45の中央溝450に、リードフレーム50の共通電極
500をはめ込み、そして、リードフレーム50を溝4
50の下端まで下ろし、仮固定する。
【0179】この時、図37に示すように、共通電極5
00の先端は、各圧電体エレメント451の第1の電極
451ー1に、接触するように、各個別電極501の先
端は、各圧電体エレメント451の第2の電極451ー
2に、接触するように位置決めしておく。この共通電極
500とよび個別電極501の先端には、予め半田がコ
ートされている。
【0180】この状態において、圧電体ブロック45を
近赤外線ランプの下にもっていく。そして、前記電極の
接触部分に、ランプの焦点があたるようにしておいて、
近赤外線ランプの光を照射する。この時、近赤外線ラン
プは、圧電素子に影響を与えないように、焦点型とする
ことが望ましい。又、長時間照射すると、圧電素子の劣
化を引き起こすため、照射時間は、1秒〜60秒とする
ことが望ましい。
【0181】このようにして、近赤外線ランプの光を照
射することにより、予めコートしてあったリードフレー
ム50の半田が溶ける。これにより、共通電極500の
先端は、各圧電体エレメント451の第1の電極451
ー1に、各個別電極501の先端は、各圧電体エレメン
ト451の第2の電極451ー2に、接着される。
【0182】その後、図34に示したリードフレーム5
0をカット位置CUTー3でカットする。このようにす
ると、圧電体ブロック45の両側面を利用して、リード
を引き出すことができるため、圧電アクチュエータ45
の小型化が可能となる。又、非接触の近赤外線ランプに
より、接着するため、半田ごてを用いる方法より、簡易
に接着できる。
【0183】図38は、本発明のマルチノズルヘッドの
横面図、図39は、本発明のマルチノズルヘッドの側面
図である。
【0184】図38に示すように、前述のように形成さ
れた圧電アクチュエータ45は、ホルダー44に保持さ
れる。そして、圧電アクチュエータ45の各圧電体エレ
メント451は、加圧プレート43の加圧板22に接着
される。又、図39に示すように、4列のノズル列のた
め、2個の圧電アクチュエータ45を並設する。
【0185】図40は本発明の他のリードフレームの説
明図、図41は、本発明の他のリードフレームの接続状
態説明図、図42はその電極構造を示す図である。
【0186】図40に示すように、共通電極512と、
個別電極513が接続されたリードフレーム50を用意
する。このリードフレーム50をカット位置CUTでカ
ットする。そして、この共通電極512と個別電極51
3とを、前述の圧電体ブロック45に嵌め込む。この
時、図42に示すように、共通電極512の先端は、各
圧電体エレメント451の第1の電極451ー1に、接
触するように、各個別電極513の先端は、各圧電体エ
レメント451の第2の電極451ー2に、接触するよ
うに位置決めしておく。この共通電極500とよび個別
電極501の先端には、予め半田がコートされている。
【0187】更に、図41に示すように、両共通電極5
12及び個別電極513は、圧電体ブロック45の同一
面に取り出す。そして、共通電極512と個別電極51
3とを上下に重ねる。この両電極間にプラスチック等の
絶縁物を挟み、両電極を絶縁する。
【0188】この際に、各リードフレーム512、51
3に半田コートし、圧電体ブロック45の接着したい場
所に、仮止めする。その後、近赤外線ランプの光を照射
して、接着する。更に、共通電極のリードフレーム51
2とリード514を接続線515で接続する。このよう
にすると、圧電体ブロック45の側面を用いて、リード
を引き出すことができる。 (c)他の実施例の説明 上述の実施例の他に、本発明では、次の変形が可能であ
る。
【0189】図20乃至図22で説明した弾性層の形
成方法は、図2で説明した壁部材が、弾性層のみからな
るヘッドにおいても、適用できる。
【0190】同様に、図26以下で説明した加圧プレ
ートは、図2で説明した壁部材が、弾性層のみからなる
ヘッドにおいても、適用できる。
【0191】以上、本発明を実施例により説明したが、
本発明の主旨の範囲内で種々の変形が可能であり、これ
らを本発明の範囲から排除するものではない。
【0192】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果を奏する。
【0193】振動板の代わりに、湾曲しにくい加圧板
22を圧電アクチュエータ23により駆動して、壁部材
24を変形させるため、振動に伴う疲労破壊を防止でき
るとともに、サテライト粒子の発生も防止できる。
【0194】又、振動板を湾曲させることなく、加圧
板22を押し出すため、インク噴射エネルギーを高める
ことができる。
【0195】しかも、圧電アクチュエータを加圧板2
2に固定しているため、負極性駆動が可能であり、これ
により効率良くインクを噴射できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の第1の実施例断面図である。
【図3】本発明の第1の変形例断面図である。
【図4】図4の構成における正極性駆動動作説明図であ
る。
【図5】図4の構成における負極性駆動動作説明図であ
る。
【図6】本発明の第2の変形例断面図である。
【図7】本発明の第3の変形例断面図である。
【図8】本発明の第4の変形例断面図である。
【図9】本発明の第5の変形例構成図である。
【図10】本発明の第6の変形例構成図である。
【図11】本発明の第7の変形例構成図である。
【図12】本発明の第8の変形例構成図である。
【図13】本発明の第9の変形例構成図である。
【図14】本発明の第9の変形例動作説明図である。
【図15】本発明の第10の変形例断面図である。
【図16】本発明の第11の変形例断面図である。
【図17】本発明のマルチノズルヘッドの分解図であ
る。
【図18】図17のマルチノズルヘッドの断面図であ
る。
【図19】図18のマルチノズルヘッドの断面分解図で
ある。
【図20】本発明の弾性層を形成するためのスクリーン
印刷法の説明図である。
【図21】本発明の弾性層を形成するためのオフセット
印刷法の説明図である。
【図22】本発明の他の厚みを均一にする方法の説明図
である。
【図23】本発明の圧力室の圧力分布説明図である。
【図24】本発明の流路プレートの説明図である。
【図25】本発明の他の流路プレートの説明図である。
【図26】本発明の加圧プレートの説明図である。
【図27】図26の構成の加圧板の説明図である。
【図28】本発明の他の加圧プレートの説明図である。
【図29】本発明の別の加圧プレートの説明図である。
【図30】本発明の他の圧力ダンパーの構成図である。
【図31】本発明の更に他の圧力ダンパーの構成図であ
る。
【図32】本発明の別の圧力ダンパーの構成図である。
【図33】本発明の圧電アクチュエータの斜視図であ
る。
【図34】図33の圧電アクチュエータに用いるリード
フレームの平面図である。
【図35】図34のリードフレームの斜視図である。
【図36】図33の圧電アクチュエータの組み立て構成
図である。
【図37】図36の電極構造の説明図である。
【図38】本発明のマルチノズルヘッドの横面図であ
る。
【図39】本発明のマルチノズルヘッドの側面図であ
る。
【図40】本発明の他のリードフレームの説明図であ
る。
【図41】図40のリードフレームの接続状態説明図で
ある。
【図42】図41の電極構造を示す説明図である。
【図43】第1の従来技術の説明図である。
【図44】第2の従来技術の説明図である。
【符号の説明】
20 ノズル板 21 ノズル 22 加圧板 23 圧電アクチュエータ 24 壁部材 24ー1 剛性の高い部材 24ー2 弾性層 27 インク供給口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 朽網 道徳 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 中沢 明 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 山岸 文雄 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 柏岡 潤二 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 境 志野 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 谷口 修 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 曽根田 弘光 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 三上 知久 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 鈴木 重治 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを収容する圧力室に圧力を加え
    て、前記圧力室内の前記インクを噴出するインクジェッ
    トヘッドにおいて、 インクを噴出するためのノズルを有するノズル板と、 前記ノズル板と平行に設けられた加圧板と、 弾性を有し、前記ノズル板と前記加圧板とを接続して前
    記圧力室を形成する壁部材と、 前記加圧板に固定され、前記壁部材を変形させるように
    前記加圧板を駆動する圧電アクチュエータとを有するこ
    とを特徴とするインクジェックヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1のインクジェットヘッドにおい
    て、 前記壁部材は、弾性部材で構成されていることを特徴と
    するインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1のインクジェットヘッドにおい
    て、 前記壁部材は、剛性の高い部材と、剛性の低い弾性部材
    とを積層した構造を有することを特徴とする請求項1の
    インクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項3のインクジェットヘッドにおい
    て、 前記剛性の高い部材に、インクを前記圧力室に供給する
    ための供給口を設けたことを特徴とするインクジェット
    ヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項3のインクジェットヘッドにおい
    て、 前記弾性部材に、インクを前記圧力室に供給するための
    供給口を設けたことを特徴とするインクジェットヘッ
    ド。
  6. 【請求項6】 請求項2又は3のインクジェットヘッド
    において、 前記弾性部材に、隣接する圧力室での干渉を防止するた
    めのスリットを設けたことを特徴とするインクジェット
    ヘッド。
  7. 【請求項7】 請求項1のインクジェットヘッドにおい
    て、 前記圧電アクチュエータは、負極性駆動されるものであ
    ることを特徴とするインクジェットヘッド。
  8. 【請求項8】 請求項2又は3のインクジェットヘッド
    において、 前記弾性部材が、ヤング率が1×105 Pa〜1×10
    9 Paの範囲の部材からなることを特徴とするインクジ
    ェットヘッド。
  9. 【請求項9】 請求項2のインクジェットヘッドにおい
    て、 前記弾性部材が、液状の弾性材を前記ノズル板に印刷し
    た後、硬化されたものであることを特徴とするインクジ
    ェットヘッド。
  10. 【請求項10】 請求項3のインクジェットヘッドにお
    いて、 前記弾性部材が、液状の弾性材を前記剛性の高い部材の
    一面に印刷した後、硬化されたものであることを特徴と
    するインクジェットヘッド。
  11. 【請求項11】 請求項2又は3のインクジットヘッド
    において、 前記弾性部材が、剛性の低い接着剤で構成されたことを
    特徴とするインクジェットヘッド。
  12. 【請求項12】 請求項2又は3のインクジェットヘッ
    ドにおいて、 前記弾性部材が、ベローズで構成されたことを特徴とす
    るインクジェットヘッド。
  13. 【請求項13】 請求項1のインクジェットヘッドにお
    いて、 前記圧電アクチュエータが、前記ノズル板と前記加圧板
    との間に設けられたことを特徴とするインクジェットヘ
    ッド。
  14. 【請求項14】 請求項1のインクジェットヘッドにお
    いて、 前記加圧板を保持するための共通保持体と、前記加圧板
    を前記共通保持体に接続するリブとを更に設けたことを
    特徴とするインクジェットヘッド。
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