JPH07286854A - 電子地図装置 - Google Patents

電子地図装置

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JPH07286854A
JPH07286854A JP6078327A JP7832794A JPH07286854A JP H07286854 A JPH07286854 A JP H07286854A JP 6078327 A JP6078327 A JP 6078327A JP 7832794 A JP7832794 A JP 7832794A JP H07286854 A JPH07286854 A JP H07286854A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は画像や音声の情報をこれらの記録さ
れた位置の情報と共に蓄積し、電子地図上に表示し、地
図上で上記の画像や音声の情報を再生できることを目的
とする。 【構成】 上記の目的を達成するために本発明は、現在
地の位置を検出する位置検出部と、周辺の風景の画像情
報を入力する画像入力部と、画像情報を入力する時の現
在地から被写体を見た方角を検出する位置検出部と、操
作者などが読み上げる音声情報を入力する音声入力部
と、これらの画像情報や音声情報を記録する記録部と、
記録された画像情報や音声情報を記号として地図ととも
にに表示する地図表示部と、記録された画像情報を再生
する画像再生部と、記録された音声を再生する音声再生
部とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用電子地図装置、
携帯用電子地図装置などの地図情報処理装置に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】屋外で、交差点における右折、左折の情
報や、道路周辺の店舗、観光地などの情報を記録しよう
とする場合、文字や図としてメモ帳などに記録したりす
ることもできるが、特に自動車で移動中で、運転手が自
ら記録しようとする場合にはこのような方法は殆ど不可
能である。そこで自動車に写真機やビデオカメラを取り
付けて画像として記録したり、録音機などを使用して操
作者自らが情報を読み上げて音声として記録したりする
方法も考えられるが、再生時には記録した場所が思い出
せなくて役に立たなかったりする。その上、情報の整理
が困難なため、後にかつて情報を記録した場所を訪れた
時に、その情報を素早く取り出すことも難しい。また、
地図上での位置が判っている時に、かつてその位置で記
録した情報を再生することも難しい。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】そこで、自動車の運転
動作をあまり妨げずに、必要な情報を記録する方式と、
記録された情報を簡単に取り出せるような方法を開発す
る必要がある。本発明は、周辺の景色などの画像情報を
簡単な操作で記録し、画像として記録しにくい情報は操
作者自らが読み上げて音声情報として記録し、これらの
情報を、記録した位置や方位と結び付けて蓄積できるよ
うにする。そして、これらの情報を地図の上に解りやす
く表示し、再生したときには、かつてその場所を訪れた
ときの記憶を励起できるようにすることを目的とする。
また、記録者と再生者が異なる場合には、再生者はその
場所を訪れたことが無いにも関わらず、再生された情報
からその場所の雰囲気をあらかじめイメージできるよう
にし、未知の土地を訪れるときの不安感を取り除くこと
を目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、現在地の位置を検出する位置検出部と、
周辺の風景の画像情報を入力する画像入力部と、画像情
報を入力する時の現在地から被写体を見た方角を検出す
る位置検出部と、操作者などが読み上げる音声情報を入
力する音声入力部と、これらの画像情報や音声情報を記
録する記録部と、記録された画像情報や音声情報を記号
として地図とともにに表示する地図表示部と、記録され
た画像情報を再生する画像再生部と、記録された音声を
再生する音声再生部とを具備したことを特徴とする。
【０００５】
【作用】本発明によれば、操作者が周辺の風景の画像情
報や、読み上げる音声情報を入力するのと同時にその位
置情報が記録されるため、これらの記録された画像情報
や音声情報を記号として地図上に表示することができ
る。そのうえ、地図上でこれらの記号を指定することに
より、その場所で記録された画像や音声を再生できるた
め、かつてその場所を訪れたときの記憶を呼び戻すこと
ができる。また、記録者と再生者が異なる場合には、再
生者はその場所を訪れたことが無いにも関わらず、再生
された情報からその場所の雰囲気をあらかじめイメージ
できるので、未知の土地を訪れるときの不安感を取り除
くことができる。
【０００６】
【実施例】以下、本発明の電子地図装置の一実施例を図
面を用いて説明する。
【０００７】図１は本発明の構成図である。この図にお
いて、１はアンテナ、２はＧＰＳ受信機、３はジャイロ
コンパス、４はカメラ、５はマイクロホン、６はメモ
リ、７は中央演算部、８は地図情報データベース、９は
ディスプレイ、１０はタッチスクリーン、１１はスピー
カである。ここで、ＧＰＳ受信機２はアンテナ１で受け
たＧＰＳ衛星からの信号より現在地の経度と緯度を算出
して中央演算部８に出力するものである。また、ジャイ
ロコンパス３はカメラ４に取り付けられ、カメラ４から
の被写体の方角を検出して中央演算部７に出力するもの
である。但し、車載時のように、ジャイロコンパス３も
カメラ４も共に車体に固定する場合は、ジャイロコンパ
ス３とカメラ４とが接して固定される必要はなく、両者
が同じ方向を向くように設置すればよい。さて、操作者
がカメラ４を使って周辺の風景を撮影した場合は、撮影
された画像情報は中央演算部７に送られ、この時中央演
算部７は、ＧＰＳ受信機２から現在地の経度と緯度を、
また、ジャイロコンパス３から被写体の方角をそれぞれ
得て前記の画像情報と組にしてメモリ６に記録する。同
様にして、マイクロホン５を使って音声を録音した場
合、録音された音声情報は中央演算部７に送られ、この
時に中央演算部７は、ＧＰＳ受信機から現在地の経度と
緯度を得て前記の音声情報と組にしてメモリ６に記録す
る。
【０００８】図２は、メモリ６内部での画像情報、音声
情報の蓄積方法の例である。ここで経度と緯度は次のよ
うにして７桁の整数で表現している。例えば東経１３９
度４８分４５．０秒、北緯３５度４２分３０．０秒の点
の表現の仕方を（数１）に示す。
【０００９】
【数１】
【００１０】図３はディスプレイ９の画面上における地
図表示の例を示したものであり、画面の表面にはタッチ
スクリーン１０が組み込まれており、画面上には地図情
報データベース９に従って地図を表示するが、ＧＰＳ受
信機２より得られた現在地の経度・緯度を中心として表
示し、現在地が移動すると共に地図の表示範囲も移動す
る。この時、地図の中心には現在地を表す円に囲まれた
矢印の記号を表示しているが、この矢印の方向はジャイ
ロコンパス３により検出されたカメラの方向を示してい
る。この実施例では、ある位置において画像情報が記録
されていることを示す記号として矢印使用しており、こ
の記号の表示される向きにより撮影されたときの方位、
すなわちカメラから被写体への方角がわかるようになっ
ている。また、音声情報が記録されていることを示す記
号として白丸を使用している。そして、操作者がタッチ
スクリーン１０に触れるなどして画面上に示された矢印
や丸の記号を選択（後に詳しく説明する）したときは、
触れられたタッチスクリーン１０上の座標から、地図上
の実際の経度と緯度とをそれぞれ求め、その位置で採集
された画像情報や音声情報を再生する（選択された記号
が表している情報を再生する）。
【００１１】図４は、図３における画面左下の矢印を選
択した時の画像情報の出力の例であり、オーバーラップ
ウィンドウを使って、画像情報が選択された記号の位置
からズームアップする様にして、地図上に画像情報を表
示させている。
【００１２】また図５も、図３の画面左下の矢印を選択
した時の画像情報の出力の例であるが、こちらは画像情
報用のウィンドウを地図とは別に絶えず表示しておき、
地図上で矢印の記号が選択されるごとに出力される画像
情報を切り替えるものである。
【００１３】さて、タッチスクリーン１０を使った記号
の選択の方法であるが、操作者の指がディスプレイ９上
に設置されたタッチスクリーン１０に触れ始めた時の位
置、あるいは触れた指が離れる時の位置を検出し、この
位置からタッチスクリーン１０上での検出された位置に
最も近い位置に表示されている記号までの距離を求め、
この距離が一定値よりも小なるときに記号が選択された
とする。
【００１４】また、図３右下の矢印のように複数の記号
が集中して表示されている時には、上記のような方法で
は選択が難しい。このような場合は以下に示すようにタ
ッチスクリーン１０上で指を触れたまま滑らせて、座標
情報だけでなく角度情報も併せて入力して、保持する角
度情報の異なる記号の選択を行う。ここではn個の記号
が集中しており、これらの画面上における位置をそれぞ
れ(X1,Y1),(X2,Y2),...,(Xn,Yn)、またそれらの記号の
角度情報をそれぞれD1,D2,...,Dn（地図上の矢印の向き
はこの角度情報に対応している）とした時を例として説
明する。まず、タッチスクリーン１０に触れ始めた時の
位置(x1,y1)と一定時間後の指の位置(x2,y2)とを検出
し、指の移動方向dを以下の（数２）によって求める。
【００１５】
【数２】
【００１６】そして求められたdとD1,D2,...,Dnとを比
較し、最も差の小さいものがDiで会ったならば、i番目
の記号が選択されたとする。
【００１７】図６は図１の実施例より地図情報データベ
ース８、ディスプレイ９、タッチスクリーン１０、スピ
ーカ１１などの地図表示や画像情報、音声情報の出力に
必要な部分を取り外した時の構成図である。この図にお
いて、７０１はアンテナ、７０２はＧＰＳ受信機、７０
３はジャイロコンパス、７０４はカメラ、７０５はマイ
クロホン、７０６はメモリ、７０７は中央演算部であ
る。カメラ７０４やマイクロホン７０５を使って情報を
収集するだけの時にはこのように最小限の構成にするこ
とにより携帯に向く。
【００１８】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、次のような効果を得ることができる。
【００１９】（１）操作者が周辺の風景の画像情報や、
読み上げる音声情報を入力するのと同時にその位置情報
が記録されるため、これらの記録された画像情報や音声
情報を記号として地図上に表示することができる。
【００２０】（２）地図上でこれらの記号を指定するこ
とにより、その場所で記録された画像や音声を再生でき
るため、かつてその場所を訪れたときの記憶を呼び戻す
ことができる。
【００２１】（３）記録者と再生者が異なる場合には、
再生者はその場所を訪れたことが無いにも関わらず、再
生された情報からその場所の雰囲気をあらかじめイメー
ジできるので、未知の土地を訪れるときの不安感を取り
除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例における電子地図装置の構成
図
【図２】本発明の一実施例における電子地図装置のメモ
リにおける画像情報、音響情報の蓄積方法の例を示した
図
【図３】本発明の一実施例における電子地図装置のディ
スプレイ画面上における地図表示の例を示した図
【図４】本発明の一実施例における電子地図装置のディ
スプレイ画面上における地図表示と画像情報表示の例を
示した図
【図５】本発明の一実施例における電子地図装置のディ
スプレイ画面上における地図表示と画像情報表示の例を
示した図
【図６】本発明の一実施例における電子地図装置の構成
図
【符号の説明】
１ アンテナ ２ ＧＰＳ受信機 ３ ジャイロコンパス ４ カメラ ５ マイクロホン ６ メモリ ７ 中央演算部 ８ 地図情報データベース ９ ディスプレイ １０ タッチスクリーン １１ スピーカ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】記録すべき信号を入力する信号入力部と、
    位置検出部と、記録部と、地図情報記憶部と、地図表示
    部とを具備し、上記信号入力部へ信号を入力する時の現
    在地の位置情報を上記位置検出部により求め、上記記録
    すべき信号と上記位置情報とを組にして上記記録部に記
    録し、再生時には、地図表示部上記記録部に記録されて
    いる信号の位置情報に従って上記地図表示部が表示する
    地図上に上記信号が記録されていることを表す記号を表
    示することを特徴とした電子地図装置。
  2. 【請求項２】信号入力部と、角度検出部と、記録部と、
    地図表示部とを具備し、上記信号入力部へ信号を入力す
    る時の上記信号入力部の設置される角度情報を上記角度
    検出部により求め、上記信号と上記角度情報とを組にし
    て上記記録部に記録し、上記地図表示部が表示する地図
    上に上記信号が記録されていることを示す記号を表示
    し、上記信号の角度情報に従って上記記号を変化させる
    ことを特徴とした電子地図装置。
  3. 【請求項３】上記信号の角度情報に従って上記記号の表
    示される角度を変化させることを特徴とした請求項２の
    電子地図装置。
  4. 【請求項４】信号出力部を具備し、地図表示部が表示す
    る地図上の、信号が記録されていることを表す記号が指
    定された際、記録されている上記信号を上記信号出力部
    により出力することを特徴とした請求項１の電子地図装
    置。
  5. 【請求項５】座標指定手段を具備し、上記記号の指定
    は、オペレータが上記座標指定手段を用いて、地図上で
    表示されている上記記号を選択することを特徴とした請
    求項４の電子地図装置。
  6. 【請求項６】地図表示部が表示する地図上の、信号が記
    録されていることを表す記号を指定されると共に角度を
    指定された際、その位置に記録されている信号のなか
    で、指定された上記角度と最も角度差の小さい角度情報
    を持つ信号を再生することを特徴とした請求項２の電子
    地図装置。
  7. 【請求項７】座標指定手段を具備し、上記角度の指定
    は、オペレータが上記座標指定手段を用いて入力した少
    なくとも２点以上の座標情報からおこなうことを特徴と
    した請求項４の電子地図装置。
  8. 【請求項８】上記信号が視覚情報の場合、上記信号表示
    部から出力される上記信号を、地図表示部の表示する地
    図上に表示することを特徴とした請求項４の電子地図装
    置。
  9. 【請求項９】地図表示部を、信号入力部と、位置検出部
    と、記録部とから分離する機能を有することを特徴とし
    た請求項１の電子地図装置。
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