JP2004163586A - 音声記録装置、車載装置、移動機、配信システム、配信サーバ、配信サーバの制御方法および制御プログラム - Google Patents

音声記録装置、車載装置、移動機、配信システム、配信サーバ、配信サーバの制御方法および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】記録された複数の音声データの各々の識別性を高める。
【解決手段】音声記録装置1は、ユーザの音声を収音する収音部14と、GPS信号を受信する位置情報受信部12を備え、収音部14により収音された音声データを、この音声データが収音された位置の位置情報と対応付けて記憶部20に記憶する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声を記録および再生する音声記録装置、車載装置および移動機と、音声データを配信する配信システム、配信サーバ、配信サーバの制御方法および制御プログラムとに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ユーザの音声を録音する装置としては、アナログ音声信号として音声を順次取り込み、デジタル信号に変換し、メモリなどに記録するICレコーダが販売などされている。一般的に、ICレコーダは、複数の音声データが記録されている場合、再生時には、最初に記録した音声データから順に再生する。従って、ユーザがICレコーダに記録されている音声内容を確認する場合には、最初に記録したものから順に再生する必要があり、例えば、3番目に録音した音声内容を確認する場合(いわゆる、頭だしをする場合)には、1および2番目の音声データを早送りした後に、3番目の音声データを再生するといった煩雑な操作が必要であった。そこで、近年では、記録された音声データ毎に、メモリ上の記録位置をインデックス情報として付加することで、頭だしを容易とする技術が提案されており(例えば、特許文献1)、これにより、ユーザが複数の音声データの中から所望の音声データを選択する際の選択性が向上する。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−228897号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術にあっては、ユーザが音声の記録内容や記録順番を忘れてしまった場合には、複数の音声データの中から所望の音声データを見つけ出すのは容易ではない。例えば、ユーザがICレコーダを長期に渡り使用し、ICメモリ内に数多くの音声データを記録蓄積した場合には、使用当初に記録した音声内容や順番といったものは忘れてしまう可能性が多分にあり、このような場合には、所望の音声データを見つけ出すために、記録した音声データを逐次再生して内容を確認する必要があるといった問題があった。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、複数の音声データの各々の識別性を高めることのできる音声記録装置、車載装置、移動機、配信システム、配信サーバ、配信サーバの制御方法および制御プログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、音声を収音する収音手段を備え、当該収音手段によって収音された音声を記録する音声記録装置において、自装置の位置を検出する位置検出手段と、前記収音手段によって収音された音声の音声データを、前記位置検出手段によって検出された位置情報と対応付けて記憶する記憶手段とを具備することを特徴とする音声記録装置を提供する。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の音声記録装置において、前記位置検出手段は、GPS信号を受信して位置を検出することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の音声記録装置において、位置情報が付された音声データを外部端末から通信により受信する受信手段と、前記位置検出手段によって検出された位置に対応する音声データが前記受信手段により受信されている場合に、当該音声データを再生する再生手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の音声記録装置において、前記通信手段は、携帯電話または無線ローカルエリアネットワーク通信装置を介してデータ通信することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の音声記録装置において、位置情報が付された複数の音声データが予め記録された記録媒体からデータを読み取る読取手段と、前記位置検出手段により検出された位置に対応する音声データが前記記録媒体に記憶されている場合に、当該音声データを再生する再生手段とを具備することを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の音声記録装置において、前記記憶手段に記憶された音声データと対応付けられた位置情報をインデックス情報として表示する表示手段と、前記インデックス情報をユーザに選択させる操作子と、前記操作子によって選択されたインデックス情報に対応する音声データを再生する再生手段とを具備することを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、車両に搭載される装置において、請求項1乃至6のいずれかに記載の音声記録装置を備えたことを特徴とする車載装置を提供する。
【0013】
請求項8に記載の発明は、移動通信網に収容され、当該移動通信網を介して他の通話端末と音声通話可能な移動機において、音声を収音する収音手段と、前記移動通信網から自端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記収音手段によって収音された音声の音声データを、取得した位置情報と対応付けて記憶する記憶手段とを具備することを特徴とする移動機を提供する。
【0014】
請求項9に記載の発明は、音声を音声データとして記録する一方で、音声データを再生する音声記録装置と、当該音声記録装置と通信ネットワークを介して音声データを送受する配信サーバとを備えた配信システムにおいて、前記音声記録装置は、自装置の位置を検出する位置検出手段を備え、前記配信サーバは、前記音声記録装置により記録された音声データおよび当該音声データが記録された位置を受信する一方で、前記音声記録装置の現在位置を受信する受信手段と、受信された音声データおよび位置を対応付けて記憶する記憶手段と、受信された現在位置に対応する音声データを前記記憶手段から読み出す読出手段と、読み出された音声データを前記音声記録装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする配信システムを提供する。
【0015】
請求項10に記載の発明は、音声を音声データとして記録する一方で音声データを再生する音声記録装置と通信ネットワークを介してデータ通信する配信サーバにおいて、前記音声記録装置により記録された音声データおよび当該音声データが記録された位置を受信する受信手段と、受信された音声データおよび位置を対応付けて記憶する記憶手段とを備え、前記音声記録装置からの音声データの送信要求が位置と共に前記受信手段により受信された場合に、当該位置に対応する音声データを前記記憶手段から読み出し、前記音声記録装置に送信することを特徴とする配信サーバを提供する。
【0016】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の配信サーバにおいて、前記送信要求が、複数の地点を示す位置と共に前記受信手段により受信された場合に、地点ごとに対応する音声データを前記記憶手段から読み出し、一括して前記音声記録装置に送信することを特徴とする。
【0017】
請求項12に記載の発明は、請求項10に記載の配信サーバにおいて、前記音声記録装置のユーザの識別情報を予め格納する第1のデータベースを更に備え、前記音声記録装置から送信された識別情報と、前記第1のデータベースに格納されている識別情報とに基づいて認証を行い、当該認証の結果、ユーザが不正であった場合に前記音声記録装置とのデータ通信を禁止することを特徴とする。
【0018】
請求項13に記載の発明は、請求項10に記載の配信サーバにおいて、前記記憶手段に記憶されている音声データを削除する旨の要求が前記受信手段により受信された場合に、当該音声データを前記記憶手段から削除することを特徴とする。
【0019】
請求項14に記載の発明は、請求項10に記載の配信サーバにおいて、前記記憶手段に記憶されている音声データと対応付けられた位置を変更する旨の要求が前記受信手段により受信された場合に、当該位置を前記音声記録装置からの要求に基づいて変更することを特徴とする。
【0020】
請求項15に記載の発明は、請求項10に記載の配信サーバにおいて、前記記憶手段は、前記音声記録装置により音声を記録したユーザのみが受信可能な音声データと、当該ユーザおよび当該ユーザが指定したユーザのみが受信可能な音声データと、任意のユーザが受信可能な音声データとを識別可能に記憶することを特徴とする。
【0021】
請求項16に記載の発明は、請求項10に記載の配信サーバにおいて、前記音声データと対応付けられた位置が所定範囲と対応付けられて前記記憶手段に記憶され、前記送信要求が位置と共に前記受信手段により受信された場合に、当該位置を含む前記所定範囲と対応付けられた音声データを前記記憶手段から読み出し、前記音声記録装置に送信することを特徴とする。
【0022】
請求項17に記載の発明は、請求項16に記載の配信サーバにおいて、前記記憶手段は、対応付けられた所定範囲に含まれる位置を受信した場合にだけ送信される音声データと、位置に依存せずに送信可能な音声データとを識別可能に記憶することを特徴とする。
【0023】
請求項18に記載の発明は、請求項10に記載の配信サーバにおいて、前記通信ネットワークが含むインターネットにデータ通信可能に接続されることを特徴とする。
【0024】
請求項19に記載の発明は、請求項18に記載の配信サーバにおいて、前記通信ネットワークには、移動通信網および無線ローカルエリアネットワークの少なくともいずれか1の網が更に含まれ、前記配信サーバは、前記インターネットおよび前記網を介して前記音声記録装置とデータ通信することを特徴とする。
【0025】
請求項20に記載の発明は、音声を音声データとして記録する一方で音声データを再生する音声記録装置と通信ネットワークを介してデータ通信する配信サーバの制御方法において、前記音声記録装置により記録された音声データおよび当該音声データが記録された位置を受信する第1ステップと、受信された音声データおよび位置を対応付けて記憶する第2ステップと、前記音声記録装置からの音声データの送信要求が位置と共に受信された場合に、当該位置に対応する音声データを前記音声記録装置に送信する第3ステップとを具備することを特徴とする配信サーバの制御方法を提供する。
【0026】
請求項21に記載の発明は、音声を音声データとして記録する一方で音声データを再生する音声記録装置と通信ネットワークを介してデータ通信する配信サーバを、前記音声記録装置により記録された音声データおよび当該音声データが記録された位置を受信する受信手段、受信された音声データおよび位置を対応付けて記憶する記憶手段、前記音声記録装置からの音声データの送信要求が位置と共に受信された場合に、当該位置に対応する音声データを前記音声記録装置に送信する手段として機能させるための制御プログラム。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0028】
<第1実施形態>
本実施形態では、ICレコーダとして用いられる携帯型の音声記録装置について例示する。図1は、この音声記録装置1の機能的構成を示すブロック図である。この図において、制御部10は、自装置1の各部の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備えている。ROMは、CPUによって実行されるプログラムや各種データを格納するものであり、また、RAMは、CPUのワークエリアとして用いられ、各種データを一時的に格納する。
【0029】
位置情報受信部12は、自装置1の位置情報を外部装置から受信し、この位置情報を制御部10に出力するものであり、測位衛星2から位置情報を示す信号を受信するためのGPS(Global Positioning System)アンテナ、受信されたアナログ信号をデジタル信号に変換するためのRF部、このデジタル信号を処理するためのベースバンド部を備えている。ここで、位置情報の取得には、GPSに限らず、例えば携帯電話機やPHS(Personal Handy Phone)を用いることも可能である。具体的には、携帯電話機やPHSなどの移動機は、自機が在圏する基地局の所在地から自機の位置情報を取得可能となっている。そこで、音声記録装置1に、移動機を接続するためのインターフェースを設け、移動機が取得した位置情報を、インターフェースを介して制御部10が取得する構成とすれば良い。
【0030】
収音部14は、周囲の音、特に、ユーザの音声を集め、音声データとして制御部10に出力するものであり、収音した音声をアナログの音声信号として出力するマイクロフォンと、このアナログの音声信号をデジタル信号に変換して制御部10に出力するA/D変換器を備えている。放音部16は、制御部10の制御の下、放音するものであり、制御部10からの音声データをアナログ信号に変換して出力するD/A変換器と、このアナログ信号に応じた音を発生するスピーカフォンとを備えている。
【0031】
計時部18は、時刻を計時し時刻情報を制御部10へ出力するものであり、水晶発振回路やカウンタなどを備えている。記憶部20は、制御部10の制御の下、収音部14からの音声データを、この音声データが録音開始されたときの位置情報および時刻情報と対応付けて、ボイスメモデータとして記憶するものであり、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable−ROM)などの内蔵メモリを備えている。表示部22は、制御部10の制御の下、各種情報を表示するものであり、例えば液晶パネルや液晶駆動回路などを備えている。この表示部22によって表示される情報としては、記憶部20に記憶されたボイスメモのリスト(一覧)などがある。操作部24は、ユーザによって操作される操作子を複数備え、ユーザの操作に応じた信号を制御部10に出力し、ユーザの操作を制御部10に出力するものである。具体的には、操作部24は、電源投入ボタンや、ユーザが音声録音開始・停止や再生を指示するためのボタン、表示部18に表示されたボイスメモリストから所望のボイスメモを選択する際に使用するボタンなどを備えている。
【0032】
次いで、音声記録装置1の動作について説明する。先ず、ユーザが音声記録装置1を用いて音声録音をする場合には、操作部24を操作して電源を投入した後、操作部24が備える録音開始ボタンを操作して音声録音を開始する旨を指示する。制御部10は、音声録音開始指示を受け取ると、位置情報受信部12からの位置情報と、計時部18からの時刻情報とを含むインデックス情報を生成する。
【0033】
そして、制御部10は、収音部14からの音声データを記憶部20へ順次ボイスメモとして記憶させ、ユーザによって録音終了の旨が指示されたときに、このボイスメモとインデックス情報とを対応づけて記憶部20へ記憶させる処理を行う。かかる動作により、音声録音開始が指示されるごとに、その録音開始指示があったときの位置情報および時刻情報を含むインデックス情報と、録音開始指示に従って録音された音声データとが対応付けられてボイスメモデータとして記憶部20に記憶され、以降同様にして、ユーザによって音声開始指示がなされるごとに、複数の音声データがインデックス情報と対応付けられてボイスメモデータとして記憶部20に蓄積される。
【0034】
このようにして蓄積されたボイスメモデータは、図2に示すように、ボイスメモリストとして表示されるようになっている。具体的には、ユーザの操作によってボイスメモリストの表示が指示されると、制御部10は、ボイスメモデータのインデックス情報に基づいてボイスメモリストを表示部22に表示させる。同図に示すように、音声が録音された位置と時刻とがボイスメモリストとして表示されるため、ユーザは、各ボイスメモが何時、何処で録音したものであるかを識別し、その内容を想起し易くなる。
【0035】
また、ユーザの操作によって、ボイスメモリストの中から再生すべきボイスメモが選択されると、制御部10は、選択されたボイスメモに対応するボイスメモデータを記憶部20から読み出し、放音部16に出力することにより、ボイスメモが再生される。
【0036】
<第1実施形態の変形例>
(1)上述した第1実施形態では、収音部14によって収音された音声データのみが再生される構成について例示した。しかしながら、これに限らず、図3に示すように、音声記録装置1がDVD(Digital Versatile Disc)などの記録媒体30を読み取る読取装置26を更に備え、記録媒体に予め記録されている音声データ(ボイスメモデータ)が位置情報に応じて再生される構成としても良い。具体的には、記録媒体30には、位置情報と対応付けられた音声データが予め複数記録されており、制御部10は、位置情報受信部12からの位置情報に対応する音声データが記録媒体に記録されている場合に、この音声データを読取装置26を介して読み出した後、放音部16に出力して放音させる。この構成において、特定の場所(例えば、観光スポットなど)を訪れたユーザに対して案内すべき内容の音声を予め記録媒体に位置情報と対応付けて記録させておけば、ユーザが、その特定の場所を訪れたときに確実に所定の音声を聞かせることができる。換言すれば、ユーザは、記録媒体30に記録された音声データを検索するなどの操作をせずとも簡単に音声を聞くことができる。
【0037】
なお、本変形例において、記録媒体30に音声データ(ボイスメモデータ)が記録されている場合について例示したが、これに限らず、他の端末装置のハードディスクなどに格納されていても良い。詳述すると、図4に示すように、音声記録装置1は、他の通信端末3とデータ通信する通信部28を備える一方、通信端末3が備えるハードディスクなどの記憶部には、音声データ(ボイスメモデータ)が位置情報と対応付けて記憶されている。この構成において、制御部10は、位置情報受信部12からの位置情報に対応する音声データを通信端末3が記憶している場合には、通信部28を介して通信端末3から音声データを受信し、放音部16に出力して放音させる。
【0038】
(2)第1実施形態にて説明した音声記録装置1は、任意の電子機器に組み込み可能であるが、特に、携帯電話機などの携帯型電子機器、車載装置であるカーナビゲーション装置に組み込まれる構成が望ましい。このように、自装置の位置が比較的頻繁に変わる電子機器に音声記録装置1を組み込むことにより、位置情報と対応付けられた音声データ(ボイスメモデータ)を活用することができる。特に、音声記録装置1がカーナビゲーション装置に組み込まれ、かつ、上記の変形例のように、外部の通信端末3から音声データを受信する構成であれば、カーナビゲーション装置が備えるルート検索機能とあわせて、ユーザが進行する予定のルート上、または、ルート周辺の位置と対応付けられたボイスメモを通信端末3から一括受信して記憶部20に記憶させておき、自装置の位置情報に応じて音声データを再生するといった種種の応用が考えられる。
【0039】
また、音声記録装置1を車載装置に設けることにより、運転手や搭乗者などのユーザは、ドライブ中の任意の地点で音声録音したとしても、その音声録音がどの地点をドライブ中にしたものであるかを、後からでも判別し、また、録音場所ごとにボイスメモデータを整理することができる。
【0040】
<第2実施形態>
上述した第1実施形態では、音声記録装置1にて録音された音声データ(ボイスメモデータ)が自装置1のみによって再生される構成について例示した。これに対して、本実施形態では、ある音声記録装置1にて録音された音声データを他の音声記録装置1にネットワークを介して配信するシステム(以下、「配信システム」と称する)について説明する。なお、本実施形態では、音声記録装置1は、車載装置であるカーナビゲーション装置(以下、「ナビゲーション装置」と称する)に設けられるものとする。
【0041】
図5は、本実施形態にかかる配信システム100の構成を概略的に示す図である。この図に示すように、配信システム100は、自動車などの車両4に設けられたナビゲーション装置1aと配信サーバ5と、データ通信網であるネットワーク6とを備え、ナビゲーション装置1aと配信サーバ5とがネットワーク6を介して互いにデータ通信する構成となっている。
【0042】
ネットワーク6は、移動通信網6a、無線LAN6bおよびインターネット6cを備えている。移動通信網6aは、携帯電話機に対して音声通話通信やパケット通信を提供するものであり、図示せぬ関門局を介してインターネット6cに接続されている。また、無線LAN6bは、街角などに敷設されたLAN(Local Area Network)であり、多数のアクセスポイント(不図示)を備え、携帯型PC(Personal Computer)やPDA(Personal Digital Assistance)などの端末装置を収容する。また、この無線LAN6bは、図示せぬルータを介してインターネット6cと接続されている。
【0043】
次いで、ナビゲーション装置1aの構成について説明する。図6は、ナビゲーション装置1aの機能的構成を示すブロック図である。なお、同図において、第1実施形態にて説明した構成部と同じものについては同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0044】
さて、同図に示すように、ナビゲーション装置1aは、ネットワーク6を介して配信サーバ5と通信するための電子機器が接続される通信インターフェース部(以下、「通信I/F部」と称する)29を備えている。この通信I/F部29は、さらに、移動通信I/F部29aと無線LANI/F部29bとを備えている。移動通信I/F部29aには、携帯電話機7がケーブルなどで接続され、制御部10は、移動通信I/F部29aを介して携帯電話機7とデータ通信する他、この携帯電話機7および移動通信網6aを介して配信サーバ5とデータ通信する。また、無線LANI/F部29bには、無線LAN6bとデータ通信可能な無線LAN通信装置8が接続され、制御部10は、無線LANI/F部29b、無線LAN通信装置8および無線LAN6bを介して配信サーバ5とデータ通信する。また、この無線LAN通信装置8は、他の車両4に搭載されたナビゲーション装置1aとの間で車両間通信可能に構成されている。
【0045】
記憶部20は、例えばハードディスク装置やDVD−RAM(Digital Versatile Disk−RAM)ドライブ装置などの比較的記憶容量の大きな装置を備えており、ナビゲーション機能に用いられるプログラムの他、道路案内のための地図データなどの各種プログラムやデータを記憶している。さらに、この記憶部20には、ユーザ情報データ、配信サーバ5から受信したボイスメモデータなども記憶される。ここで、ユーザ情報データは、配信サーバ5とのデータ通信の際の認証に用いられるデータであり、このユーザ情報データには、ユーザIDとパスワードとが含まれている。
【0046】
次いで、配信サーバ5の構成について説明する。図7は、配信サーバ5の機能的構成を示すブロック図である。この図において、制御部50は、各部の動作を制御するものであり、CPUやROM、RAMなどを備えている。通信部52は、制御部50の制御の下、ネットワーク6を介してナビゲーション装置1aとの間でデータ通信するものである。記憶部54は、ハードディスク装置などを備え、制御部50によって実行されるプログラムの他、各種データを記憶している。この記憶部54に記憶されるデータとしては、位置情報を含むインデックス情報と対応付けられた音声データであるボイスメモデータがある。ボイスメモデータは、ナビゲーション装置1aからネットワーク6を介して受信したものや、予め配信サーバ5に登録されているものなどである。
【0047】
また、配信サーバ5は、ハードディスク装置などからなる2つのデータベース56、57を備えている。すなわち、ユーザデータベース56、ボイスメモデータベース57である。
【0048】
ユーザデータベース56は、この配信サーバ5にデータアクセスするユーザの情報を管理するためのものであり、このユーザデータベース56の1件のレコードには、図8に示すように、ユーザID、パスワード、グループIDが含まれている。ボイスメモデータベース57は、記憶部54に記憶されているボイスメモデータを管理するためのものであり、図9に示すように、ボイスメモデータベース57の1件のレコードには、ボイスメモデータのインデックス情報の識別番号と、配信フラグと、再生場所制限フラグと、再生場所許容範囲とが含まれている。ここで、配信フラグは、ボイスメモの録音主体と配信対象とを識別するためのものであり、「基本」(配信フラグ値=「0」)、「個人」(配信フラグ値=「1」)、「グループ」(配信フラグ値=「2」)、「共有」(配信フラグ値=「3」)の4つに大別される。
【0049】
配信フラグが「基本」を示す場合には、ボイスメモデータが配信サーバ5によるボイスメモ配信サービスの運営主体によって録音されたことを示し、かつ、そのボイスメモデータの配信対象が、ユーザデータベース56に登録されている全てのユーザであることを示している。一方、配信フラグが「個人」、「グループ」または「共有」を示す場合には、ボイスメモデータがユーザによって録音されたことを示す。また、配信フラグが「個人」を示す場合、ボイスメモデータの配信対象は、そのボイスメモデータを録音したユーザのみとなり、配信フラグが「グループ」を示す場合、ボイスメモデータの配信対象は、そのボイスメモデータを録音したユーザ、および、このユーザと同一のグループIDを持つユーザとなる。さらにまた、配信フラグが「共有」を示す場合、配信フラグが「基本」を示す場合と同様に、ボイスメモデータの配信対象は、ユーザデータベース56に登録されている全てのユーザとなる。なお、個人ユーザによって録音されたボイスメモデータの初期値としては、配信フラグとして「個人」を示す値「1」が付される。
【0050】
さらに、ボイスメモデータベース57の1件のレコードには、再生場所制限フラグが含まれている。再生場所制限フラグは、ボイスメモデータの再生場所を制限あるいは非制限することを示し、再生場所制限とは、ボイスメモが録音された場所以外での再生を禁止することであり、再生場所制限フラグの値が「1」に設定される。また、再生場所非制限とは、ボイスメモが録音された場所にかかわらず再生を許可することであり、再生場所制限フラグの値が「0」に設定される。また、本実施形態では、再生場所が制限されたボイスメモであっても、その場所付近のユーザに対しても再生を許可できるように、再生場所許容範囲が設定可能となっている。例えば、再生場所許容範囲が100メートルに設定されていれば、ボイスメモが録音された場所を中心として100メートルの範囲内であれば、そのボイスメモの再生が許可される。なお、個人ユーザが配信サーバ5に登録したボイスメモデータに付される再生場所制限フラグの初期値は再生場所制限を示す値「1」に設定されると共に、再生場所許容範囲は「0」メートルに設定され、セキュリティやプライバシーが維持されるようになっている。
【0051】
次いで、本実施形態の動作として、先ず、ユーザが配信サーバ5にボイスメモデータを、配信対象を個人として登録する場合の処理(以下、「ボイスメモ登録処理」と称する)について説明する。図10は、ボイスメモ登録処理の処理手順を示すシーケンス図である。先ず、ユーザが第1実施形態にて説明したようにしてナビゲーション装置1aにボイスメモデータ(位置情報および時刻情報を含むインデックス情報と対応付けられた音声データ)を記憶させた後(ステップS1)、ユーザによる操作部24の操作によって配信サーバ5にボイスメモデータを登録する旨が指示されると(ステップS2)、制御部10は、登録すべきボイスメモデータと、ユーザIDと、パスワードとをボイスメモ情報としてネットワーク6を介して配信サーバ5に送信する(ステップS3)。
【0052】
配信サーバ5の制御部50は、受信したボイスメモ情報に含まれるユーザIDおよびパスワードに基づいて認証処理を行い、正当なユーザかを判別する(ステップS4)。具体的には、制御部50は、ユーザIDを検索キーとしてユーザデータベース56を検索し、該当するユーザIDのパスワードと、受信したパスワードとが一致しているかを判別する。この認証処理の結果、ユーザが不正であった場合には(ステップS4:NO)、制御部50は、その旨を示すエラーメッセージデータをナビゲーション装置1aに送信する(ステップS5)。一方、認証の結果、ユーザが正当であれば(ステップS4:YES)、制御部50は、受信したボイスメモ情報に含まれるボイスメモデータにインデックス情報の識別番号を付して記憶部54に記憶させると共に、ボイスメモデータベース57への登録を行う(ステップS6)。より具体的には、制御部50は、インデックス情報の識別番号と、ユーザIDと、配信対象が個人であることを示す配信フラグ(配信フラグ値=「1」)と、再生場所が制限されることを示す再生場所制限フラグ(再生場所制限フラグ値=「1」)と、「0」メートルの再生場所許容範囲との各々を含むレコードを生成し、ボイスメモデータベース57に登録する。そして、制御部50は、ナビゲーション装置1aに対して、登録が完了した旨を示す完了メッセージデータを送信し(ステップS7)、処理を終了する。以上の登録処理により、ボイスメモデータが配信サーバ5に登録される。
【0053】
また、本実施形態では、ユーザが配信サーバ5に登録したボイスメモデータの配信対象などの設定を編集可能となっている。そこで、次に、ボイスメモデータの編集処理について説明する。図11は、編集処理の処理手順を示すシーケンス図である。ユーザによる操作部24の操作によって配信サーバ5に登録されたボイスメモデータを編集する旨が指示されると(ステップS10)、制御部10は、ユーザIDと、パスワードとを含むボイスメモ編集要求情報を、ネットワーク6を介して配信サーバ5に送信する(ステップS11)。
【0054】
配信サーバ5の制御部50は、受信したボイスメモ編集要求情報に含まれるユーザIDおよびパスワードとに基づいて認証処理を行い、ユーザが正当であるかを判別する(ステップS12)。この認証処理の結果、ユーザが不正であった場合には(ステップS12:NO)、制御部50は、その旨を示すエラーメッセージデータをナビゲーション装置1aに送信する(ステップS13)。一方、認証の結果、ユーザが正当であれば(ステップS12:YES)、制御部50は、ボイスメモ編集の設定項目を示すボイスメモ編集設定メニューデータをナビゲーション装置1aに送信する(ステップS14)。
【0055】
ナビゲーション装置1aの制御部10は、受信したボイスメモ編集設定メニューデータに基づいて、図12に例示すようなボイスメモ編集設定メニュー画面300を表示部22に表示させる(ステップS15)。この図に示すように、ボイスメモ編集設定メニュー画面300では、ユーザが過去に登録したボイスメモが一覧となって表示され、また、ボイスメモごとに録音された場所(位置)および時刻とが表示され、ユーザがボイスメモの内容を想起し易いようになっている。ユーザが操作部24を操作して、編集すべきボイスメモを一覧から選択すると、次いで、ボイスメモ編集設定メニュー画面300が図13に例示する画面に切り替わり表示される。同図に示すように、この画面には、ボイスメモを配信サーバ5から削除することを指示する項目や、ボイスメモの配信範囲を共有またはグループへ変更する項目、ボイスメモの再生場所制限を設定する項目が含まれている。ボイスメモの再生場所制限を設定する項目には、ボイスメモが録音された場所以外では再生できないように設定する項目(再生場所制限設定項目)と、録音場所に依存せずに任意の場所での再生を許可する項目(再生場所非制限設定項目)とが含まれている。さらに、再生場所制限設定項目には、ボイスメモデータの再生範囲として、録音場所から所定範囲(例えば100メートルなど)を設定できるようになっている。
【0056】
そして、ユーザがボイスメモ編集設定メニュー画面300に従って各項目を設定すると、ナビゲーション装置1aの制御部10は、これらの設定を設定データとして配信サーバ5に送信する(ステップS16)
次いで、配信サーバ5の制御部50は、受信した設定データの内容をボイスメモデータベース57に反映すべくボイスメモデータベース57を更新した後に(ステップS17)、配信サーバ5に更新終了の旨を示す完了メッセージデータを送信し(ステップS18)、処理を終了する。ここで、ボイスメモデータベース57の更新にあっては、例えば、ボイスメモの削除が指示されている場合には、制御部50は、対象となるボイスメモデータを記憶部54から消去すると共に、このボイスメモデータに対応するレコードをボイスメモデータベース57から削除する。また例えば、ボイスメモの配信対象を変更する旨が指示された場合には、制御部50は、ボイスメモデータベース57から対象となるレコードを検索し、配信フラグの値を更新する。さらにまた、ボイスメモの再生制限を変更する旨が指示された場合には、制御部50は、ボイスメモデータベース57から対象となるレコードを検索し、再生場所制限フラグの値を更新し、また必要に応じて再生範囲を更新する。これらの処理によって、配信サーバ5に登録されているボイスメモの編集が行われる。
【0057】
次いで、ユーザが配信サーバ5に登録されているボイスメモを再生する場合の再生処理について説明する。なお、以下では、ボイスメモ再生の一態様として、ユーザが車両4を運転しているときに、その車両位置に応じてボイスメモが再生される態様を説明する。
【0058】
図14は、再生処理の処理手順を示すシーケンス図である。ユーザによる操作部24の操作によって配信サーバ5に登録されたボイスメの再生が指示されると(ステップS20)、制御部10は、ユーザIDと、パスワードとを含むボイスメモ再生要求情報を、ネットワーク6を介して配信サーバ5に送信する(ステップS21)。
【0059】
配信サーバ5の制御部50は、ボイスメモ再生要求情報に含まれるユーザIDおよびパスワードとに基づいて認証処理を行い、ユーザが正当であるかを判別する(ステップS22)。この認証処理の結果、ユーザが不正であった場合には(ステップS22:NO)、制御部50は、その旨を示すエラーメッセージデータをナビゲーション装置1aに送信する(ステップS23)。一方、認証の結果、ユーザが正当であれば(ステップS22:YES)、制御部50は、ボイスメモの再生設定項目を含むボイスメモ再生設定メニューデータをナビゲーション装置1aに送信する(ステップS24)。
【0060】
ナビゲーション装置1aの制御部10は、受信したボイスメモ再生設定メニューデータに基づいて、図15に例示すようなボイスメモ再生設定メニュー画面350を表示部22に表示させる(ステップS25)。この図に示すように、ボイスメモ再生設定メニュー画面350には、再生するボイスメモの種類を選択する項目や、配信サーバ5からのボイスメモデータの受信方法を選択する項目、再生場所が非制限に設定されているボイスメモに関する設定項目などが含まれている。
【0061】
ここで、ボイスメモの種類とは、ボイスメモごとに設定されている配信対象の種類を指し、上述したように、「基本」、「個人」、「グループ」、「共有」の4つがあり、ユーザは、再生したいボイスメモの種類に対応するチェックボックスをチェックすることで選択する。また、ボイスメモデータの受信方法としては、車両4の位置に対応するボイスメモデータを配信サーバ5から逐次受信する方法(逐次受信)と、予めユーザによって設定された目的地までのルート上、もしくはルート周辺の位置に対応するボイスメモデータを一括して受信する方法(一括受信)との2つの方法が選択可能となっている。ここで、ユーザが選択したボイスメモが再生場所非制限に設定されている場合、上記の選択では、車両位置にかかわらず再生されてしまうこととなる。そこで、このボイスメモ再生設定メニュー画面350には、再生場所非制限に設定されたボイスメモを再生する場所を指定するための再生範囲指定項目が設けられている。例えば、この再生範囲指定項目に所定範囲(例えば、「100メートル」)が設定されると、再生場所非制限に設定されているボイスメモは、そのボイスメモに設定されている位置を中心として当該所定範囲内に車両4が位置したときに再生される。
【0062】
ユーザがボイスメモ再生設定メニュー画面350の各項目を設定すると、ナビゲーション装置1aの制御部10は、これらの設定を設定データとして配信サーバ5に送信する(ステップS26)。配信サーバ5の制御部50は、受信した設定データに基づいて受信方法が一括受信か逐次受信かを判別し(ステップS27)、一括受信が指示されている場合には(ステップS27:YES)、配信すべきボイスメモデータを選択し(ステップS28)、ナビゲーション装置1aに送信する(ステップS29)。ナビゲーション装置1aの制御部10は、配信サーバ5から受信したボイスメモデータを記憶部20に記憶させ(ステップS30)、車両4がボイスメモデータと対応付けられた位置もしくは再生範囲に位置したときに、放音部16に放音させる。これにより、車両4の現在位置に応じてボイスメモが再生されることとなる。
【0063】
一方、ステップS27における判別の結果、逐次受信が指定されている場合には(ステップS27:NO)、配信サーバ5の制御部50は、ナビゲーション装置1aに対して間欠的に位置情報を送信することを要求する位置情報送信要求データを送信する(ステップS31)。ナビゲーション装置1aの制御部10は、位置情報送信要求を受信すると、それ以降、間欠的に自装置1aの位置情報を配信サーバ5に送信する(ステップS32)。そして、配信サーバ5の制御部50は、ナビゲーション装置1aから受信した位置情報に対応するボイスメモデータを選択し(ステップS33)、ナビゲーション装置1aに送信する(ステップS34)。ナビゲーション装置1aは、ボイスメモデータを受信するごとに、そのボイスメモデータを放音部16に再生させることにより、車両4の現在位置に応じてボイスメモが再生される。
【0064】
ここで、ナビゲーション装置1aは、配信サーバ5からボイスメモデータを一括受信した場合に、ボイスメモデータに対応付けられている位置データに基づいてボイスメモデータが再生される場所を表示部22に地図と共に表示する構成が望ましい。図16は、かかる表示の一例を示す図である。同図に示すように、地図上には、ボイスメモデータが再生される場所を示す図像(以下、「アイコン」と言う)が表示され、また、ボイスメモデータの再生場所に制限があるか否かによって色若しくは形などが異なるアイコンが表示されるようになっている。さらに、ユーザが操作部24を操作して再生場所非制限のボイスメモデータに対応するアイコンを選択すると、そのボイスメモデータが再生されるよう構成されている。すなわち、この構成によれば、再生場所非制限のボイスメモデータは、このボイスメモデータと対応付けられている位置に依存せず、ユーザが望むときにいつでも再生可能となる。また、ユーザは、どの場所にボイスメモが登録されているかを一目で視認できるようになる。
【0065】
以上説明したように、本実施形態によれば、各ユーザが録音したボイスメモデータを配信サーバ5が記憶し、ユーザの要求に応じてボイスメモデータが配信される。これにより、例えば、あるユーザが、特定の場所を立ち寄るユーザに対してメッセージを送るといったことが可能となる。
【0066】
<第2実施形態の変形例>
上述した第2実施形態において、ナビゲーション装置1aは、配信サーバ5から受信したボイスメモデータを再生する場合のみ説明したが、第1実施形態と同様に、自装置1aの記憶部20に記憶されているボイスメモデータのリストを表示し、ユーザによって選択されたボイスメモデータを再生しても良いことは勿論である。さらに、ナビゲーション装置1aがDVD−ROMなどの記録媒体を読み取る読取装置を更に備え、この記録媒体に記録されたボイスメモデータを再生する構成であっても良い。また、ナビゲーション装置1aが無線LAN6bを介して車両間で互いが記憶するボイスメモデータを相互に送受し、受信したボイスメモデータを再生しても良い。なお、音声記録装置1が設けられる車載装置としてナビゲーション装置を例示したが、これに限らず、任意の車載装置に設けられ得ることは勿論である。
【0067】
<第1および第2実施形態の変形例>
上述した各実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形が可能である。そこで、変形例について以下に説明する。
【0068】
例えば、上述した各実施形態にあっては、位置情報の取得にGPS信号を用いる構成について例示したが、これに限らず、携帯電話機やPHS(Personal Handy Phone)が基地局から取得する位置情報を用いる構成であっても良い。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の音声データの各々の識別性を高めることのできる音声記録装置、車載装置、移動機、配信システム、配信サーバ、配信サーバの制御方法および制御プログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる音声記録装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】同音声記録装置によって記録されたボイスメモを再生するときの動作を説明するための図である。
【図3】第1実施形態の変形例にかかる音声記録装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図4】同変形例にかかる音声記録装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2実施形態にかかる配信システムの構成の概略を示す図である。
【図6】同ナビゲーション装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図7】同配信サーバの機能的構成を示すブロック図である。
【図8】同ユーザデータベースの構成を概略的に示す図である。
【図9】同ボイスメモデータベースの構成を概略的に示す図である。
【図10】同ボイスメモデータの登録処理の処理手順を示すシーケンス図である。
【図11】同ボイスメモの編集処理の処理手順を示すシーケンス図である。
【図12】同ボイスメモ編集設定メニューの一例を示す図である。
【図13】同ボイスメモ編集設定メニューの一例を示す図である。
【図14】同ボイスメモデータの再生処理の処理手順を示すシーケンス図である。
【図15】同ボイスメモ再生設定メニューの一例を示す図である。
【図16】ボイスメモ再生時の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 音声記録装置
1a ナビゲーション装置
5 配信サーバ
6 ネットワーク
7 携帯電話機
10、50 制御部
12 位置情報受信部
14 収音部
16 放音部
20、54 記憶部
52 通信部
56 ユーザデータベース
57 ボイスメモデータベース
100 配信システム

Claims (21)

  1. 音声を収音する収音手段を備え、当該収音手段によって収音された音声を記録する音声記録装置において、
    自装置の位置を検出する位置検出手段と、
    前記収音手段によって収音された音声の音声データを、前記位置検出手段によって検出された位置情報と対応付けて記憶する記憶手段と
    を具備することを特徴とする音声記録装置。
  2. 前記位置検出手段は、
    GPS信号を受信して位置を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の音声記録装置。
  3. 位置情報が付された音声データを外部端末から通信により受信する受信手段と、
    前記位置検出手段によって検出された位置に対応する音声データが前記受信手段により受信されている場合に、当該音声データを再生する再生手段と
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の音声記録装置。
  4. 前記通信手段は、
    携帯電話または無線ローカルエリアネットワーク通信装置を介してデータ通信する
    ことを特徴とする請求項3に記載の音声記録装置。
  5. 位置情報が付された複数の音声データが予め記録された記録媒体からデータを読み取る読取手段と、
    前記位置検出手段により検出された位置に対応する音声データが前記記録媒体に記憶されている場合に、当該音声データを再生する再生手段と
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の音声記録装置。
  6. 前記記憶手段に記憶された音声データと対応付けられた位置情報をインデックス情報として表示する表示手段と、
    前記インデックス情報をユーザに選択させる操作子と、
    前記操作子によって選択されたインデックス情報に対応する音声データを再生する再生手段と
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の音声記録装置。
  7. 車両に搭載される装置において、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の音声記録装置を
    備えたことを特徴とする車載装置。
  8. 移動通信網に収容され、当該移動通信網を介して他の通話端末と音声通話可能な移動機において、
    音声を収音する収音手段と、
    前記移動通信網から自端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記収音手段によって収音された音声の音声データを、取得した位置情報と対応付けて記憶する記憶手段と
    を具備することを特徴とする移動機。
  9. 音声を音声データとして記録する一方で、音声データを再生する音声記録装置と、
    当該音声記録装置と通信ネットワークを介して音声データを送受する配信サーバと
    を備えた配信システムにおいて、
    前記音声記録装置は、
    自装置の位置を検出する位置検出手段を備え、
    前記配信サーバは、
    前記音声記録装置により記録された音声データおよび当該音声データが記録された位置を受信する一方で、前記音声記録装置の現在位置を受信する受信手段と、
    受信された音声データおよび位置を対応付けて記憶する記憶手段と、
    受信された現在位置に対応する音声データを前記記憶手段から読み出す読出手段と、
    読み出された音声データを前記音声記録装置に送信する送信手段とを備える
    ことを特徴とする配信システム。
  10. 音声を音声データとして記録する一方で音声データを再生する音声記録装置と通信ネットワークを介してデータ通信する配信サーバにおいて、
    前記音声記録装置により記録された音声データおよび当該音声データが記録された位置を受信する受信手段と、
    受信された音声データおよび位置を対応付けて記憶する記憶手段とを備え、
    前記音声記録装置からの音声データの送信要求が位置と共に前記受信手段により受信された場合に、当該位置に対応する音声データを前記記憶手段から読み出し、前記音声記録装置に送信する
    ことを特徴とする配信サーバ。
  11. 前記送信要求が、複数の地点を示す位置と共に前記受信手段により受信された場合に、地点ごとに対応する音声データを前記記憶手段から読み出し、一括して前記音声記録装置に送信する
    ことを特徴とする請求項10に記載の配信サーバ。
  12. 前記音声記録装置のユーザの識別情報を予め格納する第1のデータベースを更に備え、
    前記音声記録装置から送信された識別情報と、前記第1のデータベースに格納されている識別情報とに基づいて認証を行い、当該認証の結果、ユーザが不正であった場合に前記音声記録装置とのデータ通信を禁止する
    ことを特徴とする請求項10に記載の配信サーバ。
  13. 前記記憶手段に記憶されている音声データを削除する旨の要求が前記受信手段により受信された場合に、
    当該音声データを前記記憶手段から削除する
    ことを特徴とする請求項10に記載の配信サーバ。
  14. 前記記憶手段に記憶されている音声データと対応付けられた位置を変更する旨の要求が前記受信手段により受信された場合に、
    当該位置を前記音声記録装置からの要求に基づいて変更する
    ことを特徴とする請求項10に記載の配信サーバ。
  15. 前記記憶手段は、前記音声記録装置により音声を記録したユーザのみが受信可能な音声データと、当該ユーザおよび当該ユーザが指定したユーザのみが受信可能な音声データと、任意のユーザが受信可能な音声データとを識別可能に記憶する
    ことを特徴とする請求項10に記載の配信サーバ。
  16. 前記音声データと対応付けられた位置が所定範囲と対応付けられて前記記憶手段に記憶され、
    前記送信要求が位置と共に前記受信手段により受信された場合に、当該位置を含む前記所定範囲と対応付けられた音声データを前記記憶手段から読み出し、前記音声記録装置に送信する
    ことを特徴とする請求項10に記載の配信サーバ。
  17. 前記記憶手段は、対応付けられた所定範囲に含まれる位置を受信した場合にだけ送信される音声データと、位置に依存せずに送信可能な音声データとを識別可能に記憶する
    ことを特徴とする請求項16に記載の配信サーバ。
  18. 前記通信ネットワークが含むインターネットにデータ通信可能に接続される
    ことを特徴とする請求項10に記載の配信サーバ。
  19. 前記通信ネットワークには、移動通信網および無線ローカルエリアネットワークの少なくともいずれか1の網が更に含まれ、
    前記配信サーバは、前記インターネットおよび前記網を介して前記音声記録装置とデータ通信する
    ことを特徴とする請求項18に記載の配信サーバ。
  20. 音声を音声データとして記録する一方で音声データを再生する音声記録装置と通信ネットワークを介してデータ通信する配信サーバの制御方法において、
    前記音声記録装置により記録された音声データおよび当該音声データが記録された位置を受信する第1ステップと、
    受信された音声データおよび位置を対応付けて記憶する第2ステップと、
    前記音声記録装置からの音声データの送信要求が位置と共に受信された場合に、当該位置に対応する音声データを前記音声記録装置に送信する第3ステップと
    を具備することを特徴とする配信サーバの制御方法。
  21. 音声を音声データとして記録する一方で音声データを再生する音声記録装置と通信ネットワークを介してデータ通信する配信サーバを、
    前記音声記録装置により記録された音声データおよび当該音声データが記録された位置を受信する受信手段、
    受信された音声データおよび位置を対応付けて記憶する記憶手段、
    前記音声記録装置からの音声データの送信要求が位置と共に受信された場合に、当該位置に対応する音声データを前記音声記録装置に送信する手段
    として機能させるための制御プログラム。
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