JP3790201B2 - 移動機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、移動中のユーザに対して種々の情報を提供する移動機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両に設置されるカーナビゲーションシステムなどの車両端末機器では、CDあるいはDVD等の記憶媒体に予め記憶されている情報を車両の乗車者に対して提供するようになっている。このような車両端末機器において、例えば、ユーザ自身が音楽あるいは映像などを車両内で再生する場合には、ユーザ自身が予め記憶媒体に音楽や映像などのデータを格納しておく必要がある。また、従来の車両端末機器では、情報を提供する側(情報提供者)が試聴向け音楽や広告などを自由に車載端末機器へ格納することはできない。
【0003】
すなわち、情報提供者側が提供したい情報があってもユーザ自身が車載端末機器に情報を格納する作業を行わなければ、情報提供者はユーザに情報を提供することができないという問題点がある。また、ユーザは、車載端末機器で利用したい情報であっても自身でその情報を車載端末機器に格納する作業を行わなければならないという手間がかかるという問題点がある。
【0004】
また、例えば、情報提供者が情報を無制限で車載端末機器へ格納できるようにすると、車載端末機器内の記憶装置における記憶容量を圧迫し、ユーザ自身が自由に使用可能な記憶容量が少なくなるという問題が発生する可能性もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、ユーザが自由に利用できる記憶領域を使用して情報が提供されたり、ユーザ自身が情報を記憶する作業を行わなければならないという問題点を解決するもので、情報提供者側から提供する情報をユーザに手間をかけさせることなく提供することができ、かつ、ユーザ自身が自由に使用可能な記憶容量を圧迫することがない移動機器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の移動機器は、ユーザに種々の情報を提供する移動可能なものにおいて、ユーザに対するアクセス制限がない第1の記憶手段と、識別情報により識別される特定の情報提供者がアクセス可能な第2の記憶手段と、外部機器との無線通信を行う無線通信手段と、この無線通信手段により外部機器から受信したデータに前記識別情報が付与されていない場合、当該データを前記第1の記憶手段に記憶し、前記無線通信手段により外部機器から受信したデータに前記識別情報が付与されている場合、当該データを前記第2の記憶手段に記憶する制御手段と、この制御手段により前記無線通信手段にて受信したデータを前記第2の記憶手段に記憶した際に、当該データを受信した旨をユーザに報知する報知手段と、前記第2の記憶手段に記憶されているデータをユーザが利用する場合、当該データに対する課金処理を行う課金処理手段と、前記第2の記憶手段に記憶されているデータをユーザが利用する場合、当該データを前記第2の記憶手段から前記第1の記憶手段へ転送する転送手段とを有する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2は、この発明の車載端末機器及び車載端末システムに係る車載サーバシステムの構成例を概略的に示す図である。
図1及び図2に示すように、に示すように、自宅内に設置されるホームサーバシステム、店舗(レストラン、お店、ガソリンスタンド、病院、パーキングエリア)などに設置されるワイヤレスLANサーバ(情報提供端末)5、及び自動車(車両)Hに搭載される車載サーバ(車載端末機器)Sから構成される。上記ホームサーバシステムは、テレビ、スピーカなどから構成されるAVシステム1、上記AVシステム1をコントロールするAVコントローラ2、パーソナルコンピュータ(PC)3、及びホームサーバ4から構成される。上記PC3は、上記AVシステム1、上記AVコントローラ2、及びホームサーバ4に自宅内のLANを介して接続される。
【0011】
上記ホームサーバ4は、ADSLあるいはCATV等によるインターネット接続機能、TV放送の受信機能、及びワイヤレスLAN機能などを有している。上記ホームサーバ4は、図1に示すように、上記ワイヤレスLAN機能により自宅駐車場に駐車している車両の車載サーバSとの無線通信ができるように設置されている。
【0012】
また、上記ワイヤレスLANサーバ5は、ワイヤレスLAN機能を有している。また、上記ワイヤレスLANサーバ5は、図2に示すように、上記ワイヤレスLAN機能により店舗の駐車場内に存在する車両の車載サーバSとの無線通信ができるように設置されている。
【0013】
上記のように、車載サーバSは、ホームサーバ4及びワイヤレスLANサーバ5とのワイヤレス通信が可能となっている。従って、上記車載サーバSと上記ホームサーバ4との無線通信では、主に、ユーザ自身の操作に基づき、車載サーバSで利用したいデータ、あるいは、ホームサーバ4で利用したいデータのやり取りが行われる。
【0014】
また、上記車載サーバSと上記ワイヤレスLANサーバ5との無線通信では、主に、情報提供者(第3者)からの情報を車載サーバSが取り込み、車載サーバSでの情報の利用状況などを示す情報をワイヤレスLANサーバ5へ送信するようになっている。なお、ここでは、予めユーザと情報提供者との間で交わされる契約に基づいて、車載サーバSが各地に設置されるワイヤレスLANサーバ5からの情報提供を受けられるようになっているものとする。
【0015】
図3は、上記ホームサーバ4、上記ワイヤレスLANサーバ5、及び上記車載サーバSの構成例を概略的に示すブロック図である。
上記車載サーバSは、MPU11、メモリ12、ワイヤレスLAN(無線通信手段)13、HDD14、DVD/CDドライブ15、表示コントローラ16、表示部17、操作コントローラ18、操作部19、電源20、GPSシステム21、携帯電話通信部22、及びスピーカ23などを有している。
【0016】
上記MPU11は、CPUなどで構成され、車載サーバS全体の制御を司るものである。上記メモリ12は、ROMやRAMなどのメモリで構成される。上記メモリ12には、制御プログラムや制御用などが記憶される。また、上記メモリ12には、作業用のデータが一時的に記憶される。上記ワイヤレスLAN13は、外部機器との無線通信を行うものである。上記ワイヤレスLAN13は、例えば、IEEE802.11などの通信規格に基づいて上記ホームサーバ4あるいは上記ワイヤレスLANサーバ5との無線通信を行う。上記ワイヤレスLAN13には、IPアドレス13aが与えられているものとする。
【0017】
上記HDD14は、ユーザエリア14aとリザーブエリア14bとを有し、さらに、リザーブエリア14b内の各情報を管理する情報管理エリア14cを有している。上記ユーザエリア14a、リザーブエリア14b及び情報管理エリア14cについて後で詳細に説明する。なお、本実施の形態では、HDD14にユーザエリア14aとリザーブエリア14bを設けるようにしてが、これに限らず、半導体メモリあるいはDVD等の記憶媒体などにユーザエリア14aやリザーブエリア14bを設けるようにしても良い。また、本実施の形態では、1つのHDD14内にユーザエリア14aとリザーブエリア14bとを設けるようにしたが、別の記憶装置にユーザエリア14aとリザーブエリア14bとを設けるようにしても良い。
【0018】
上記DVD/CDドライブ15は、地図、音楽、あるいは映像などのデータが予め記憶されているDVDあるいはCDなどの記憶媒体からデータを読み出す装置である。なお、上記DVD/CDドライブ15は、DVD/CDなどの記憶媒体に情報を記憶する機能を持つものであっても良い。
【0019】
上記表示部17は、上記表示コントローラ16の制御に基づいて情報を表示するものである。上記操作コントローラ18は、上記操作部19にて入力された情報をMPUなどへ通知する。上記表示部17及び上記操作部19は、例えば、タッチパネル(操作部)付きの液晶表示装置(表示部)などにより構成される。上記電源20は、車載サーバSの各部へ電源を供給するものである。
【0020】
この電源20は、車両自体の駆動に係るバッテリーとは別に設置され、車両のエンジンが停止中であっても車載サーバSが機能するよう電源供給を行う。例えば、上記電源20は、第1の電源供給手段と第2の電源供給手段とから構成され、第1の電源供給手段が常にワイヤレスLAN13とMPU11とに電力を供給し、第2の電源供給手段が前記第1の電源供給手段の駆動信号に応じて車載サーバSの各部に電力を供給するようになっている。従って、車両が停止中(車両内が無人の場合)などで車載サーバSが動作していない場合(待機状態)において、上記電源20は、第1の電源供給手段によりMPU11とワイヤレスLAN13とに電源を供給している。これにより、車載サーバSが待機状態であってもワイヤレスLAN13によるデータの受信を可能とし、さらには、上記ワイヤレスLAN13がホームサーバ4やワイヤレスLANサーバ5などの外部機器からのデータを受信した際、上記第1の電源供給手段により第2の電源供給手段を駆動させ、車載サーバSの各部の動作を可能としている。また、外部機器との通信が終了した際には、上記第2の電源供給手段がオフし、上記第1の電源供給手段が上記MPU11及び上記ワイヤレスLAN13のみへの電力供給することで車載サーバSを待機状態に移行させるようになっている。
なお、上記ワイヤレスLAN13内に外部機器との無線通信や電源制御を行うMPUを設けるようにしても良い。この場合、車載サーバSが待機状態の場合にはワイヤレスLAN13にのみ電力を供給すれば、上記同様な動作が実現できる。
【0021】
上記GPSシステム21は、衛星からの電波等を受信して当該車両の位置を判断するシステムである。また、上記携帯電話通信部22は、例えば、符号分割多重アクセスによる無線通信を行うものである。すなわち、上記携帯電話通信部22では、携帯電話と同様な通信機能を実現する。上記スピーカ23は、ユーザに対する音声情報などを発生するものである。
【0022】
また、上記ホームサーバ4は、MPU31、メモリ32、ワイヤレスLAN(無線通信手段)33、HDD34、DVD/CDドライブ35、表示コントローラ36、表示部37、操作コントローラ38、操作部39、電源40、チューナー41、及びモデム42などを有している。
【0023】
上記MPU31は、CPUなどで構成され、ホームサーバ4全体の制御を司るものである。上記メモリ32は、ROMやRAMなどのメモリで構成される。上記メモリ32には、制御プログラムや制御用などが記憶される。また、上記メモリ32には、作業用のデータが一時的に記憶される。上記ワイヤレスLAN33は、外部機器との無線通信を行うものである。上記ワイヤレスLAN33は、例えば、IEEE802.11などの通信規格に基づいて上記車載サーバSとの無線通信を行う。上記ワイヤレスLAN33には、IPアドレス33aが与えられているものとする。また、上記ワイヤレスLAN33は、自宅内のPC等とワイヤレスLANにて接続する際にも使用される。
【0024】
上記HDD34には、ユーザがAVコントローラ2やPC3などを用いて保存した音楽やTV放送などのコンテンツ34aが記憶される。上記DVD/CDドライブ35は、地図、音楽、あるいは映像などのデータが予め記憶されているDVDあるいはCDなどの記憶媒体からデータを読出す装置である。なお、上記DVD/CDドライブ35は、DVD/CDなどの記憶媒体に情報を記憶する機能を持つものであっても良い。
【0025】
上記表示部37は、上記表示コントローラ36の制御に基づいて情報を表示するものである。上記操作コントローラ38は、上記操作部39にて入力された情報をMPU31などへ通知する。なお、ユーザが上記ホームサーバ4を上記PC3にて操作する場合、上記ホームサーバ4には、上記表示コントローラ36、上記表示部37、上記操作コントローラ38及び上記操作部39を設けなくとも良い。上記電源40は、当該ホームサーバ4の各部へ電源を供給するものである。上記チューナー41は、室外アンテナ等と接続され、アンテナにて受信した電波を一定の周波数の信号に変換する同調装置である。上記モデム42は、ADSL回線やCATV回線によりインターネットに接続するインターフェースである。
【0026】
また、上記ワイヤレスLANサーバ5は、MPU51、メモリ52、ワイヤレスLAN(無線通信手段)53、HDD54、表示コントローラ56、表示部57、操作コントローラ58、操作部59、及び電源60などを有している。
【0027】
上記MPU51は、CPUなどで構成され、ワイヤレスLANサーバ5全体の制御を司るものである。上記メモリ52は、ROMやRAMなどのメモリで構成される。上記メモリ52には、制御プログラムや制御用などが記憶される。また、上記メモリ52には、作業用のデータが一時的に記憶される。上記ワイヤレスLAN53は、外部機器との無線通信を行うものである。上記ワイヤレスLAN53は、例えば、IEEE802.11などの通信規格に基づいて上記車載サーバSとの無線通信を行う。上記ワイヤレスLAN53には、IPアドレス53aが与えられているものとする。
【0028】
上記HDD54は、特定の車載サーバSへ提供するコンテンツ54aが格納されている。また、HDD54には、車載サーバSにコンテンツ54aを提供する際に付与するID情報が記憶されている。さらに、上記HDD54には、各車載サーバSでのコンテンツの利用状況などを管理するための管理情報が記憶される情報管理エリア54bが設けられている。例えば、上記情報管理エリア54bに記憶される情報は、ダウンロード用のコンテンツを作成する際に利用される。上記表示部57は、上記表示コントローラ56の制御に基づいて情報を表示するものである。上記操作コントローラ58は、上記操作部59にて入力された情報をMPU51などへ通知する。また、ワイヤレスLANサーバ5は、図示しないインターフェースによりセンタサーバ61と通信可能に接続されている。上記センタサーバ61は、各ワイヤレスLANサーバ5の動作状況や各ワイヤレスLANサーバが提供する情報などを管理するサーバ装置などで構成される。また、上記センタサーバ61には、上記車載サーバSの携帯電話通信部22との通信機能を設け、上記車載サーバSとの間での課金処理を行うようにしても良い。
【0029】
次に、上記HDD14の構成について詳細に説明する。
上述したように、上記HDD14は、ユーザエリア14aとリザーブエリア14bとを有し、さらに、リザーブエリア14b内には情報管理エリア14cが設けられている。
【0030】
上記ユーザエリア14aは、車両(車両サーバ)のユーザが自由にアクセス可能なデータを記憶するエリアである。すなわち、上記ホームサーバ4等によりユーザ自身がコンテンツなどのデータを車載サーバSに記憶する場合、当該データは、上記ユーザエリア14aに記憶される。このユーザエリア14aに記憶されている情報は、ユーザが自由に利用することができる。
【0031】
上記リザーブエリア14bは、特定の情報提供者から発信された情報を記憶するエリアである。上記リザーブエリア14bには、情報が特定の情報提供者からの情報であるか否かを識別するための識別情報(ID)が記憶されている。このようなリザーブエリア14bに対応する識別情報は、予め登録される情報である。すなわち、上記ワイヤレスLANサーバ5から提供される情報は、その情報に付与されているIDにより識別され、対応するIDのリザーブエリア14bに記憶される。なお、上記ワイヤレスLANサーバ5から提供される情報であっても、所定のIDが付与されていないデータについては、ユーザエリア14aに記憶するようにしても良い。
【0032】
また、上記リザーブエリア14bは、1つであっても良いし、複数であっても良い。例えば、1つのリザーブエリア14bを設定しておき、ユーザ以外の第3者から提供される情報を1つのリザーブエリア14bに全て記憶するようにしても良い。また、IDが異なる複数のリザーブエリア14bを設定しておき、例えば、地図情報、音楽情報、タウン情報などの情報の種類ごとに各リザーブエリア14bに振り分けて情報を記憶するようにしても良い。
【0033】
次に、上記リザーブエリア14bに記憶されるIDについて説明する。
上記ワイヤレスLANサーバ5から上記車載サーバSへ送信されるID情報は、例えば、図4に示すような形態が可能である。図4に示す例では、ID情報が上記リザーブエリア14bに対応するIDとしての共通IDと各情報提供者(ワイヤレスLANサーバ)を示す情報とから構成されている。このような形態のID情報によれば、車載サーバS側では、ワイヤレスLANサーバ5からのID情報に基づいて、情報(コンテンツ)を記憶すべきリザーブエリア14bを識別できるとともに、情報の発信元(ワイヤレスLANサーバ)を識別できる。なお、ワイヤレスLANサーバからダウンロードされる各コンテンツには、図4に示すように、上記ID情報の他にコンテンツIDが付与される。
【0034】
また、上記リザーブエリア14bに記憶されるIDは、例えば、車載サーバSにてワイヤレスLANサーバ5からの情報提供を受けるためのユーザと情報提供者との契約時に設定される。例えば、上記IDの設定方法は、上記携帯電話通信部22による通信にて車載サーバSに供給されるIDに基づいて設定するようにしても良いし、情報提供者側の操作に基づいて設定されるようにしても良い。
【0035】
また、上記情報管理エリア14cには、アクセス状況を示す情報が記憶される。図5に示す例では、アクセス状況を示す情報として、リザーブエリア14bに記憶されている各情報に対し、コンテンツID、登録日、及びアクセス回数などが上記情報管理エリア14cに記憶される。このような情報管理エリア14cに記憶される情報については後で詳細に説明する。
【0036】
次に、上記のように構成される車載サーバシステムの動作について説明する。
まず、上記ホームサーバ4から上記車載サーバSへコンテンツをダウンロードする際の動作について説明する。
図6は、上記ホームサーバ4から上記車載サーバSへコンテンツをダウンロードする際の動作を説明するためのフローチャートである。ここでは、ホームサーバ4は、コンテンツをダウンロード可能な車載サーバSのIPアドレスをHDD等に記憶しているものとする。また、車載サーバSが搭載された車両が自宅駐車場に駐車されている状態であるものする。この場合、上記車載サーバSは、上記電源20によりデータの受信、記憶などの動作が可能となっている。
【0037】
すなわち、上記ホームサーバ4に保存してあるコンテンツを車載サーバSへダウンロードする際、ユーザは、ホームサーバ4の操作部39にて車載サーバSへ転送するコンテンツを指定する(ステップS11)。さらに、転送可能な車載サーバが複数存在する場合(例えば、車載サーバSが搭載された車両が複数存在する場合)、ユーザは、コンテンツを転送する車載サーバSを指定する。すると、ホームサーバ4のMPU31は、コンテンツの転送先に指定された車載サーバSのIPアドレスを判別する(ステップS12)。
【0038】
転送先のIPアドレスを判別すると、MPU31は、ワイヤレスLAN33により当該IPアドレスを有する車載サーバSを検索する(ステップS13)。これにより当該IPアドレスの車載サーバSを見つけると(ステップS14、YES)、MPU31は、ユーザにより指定されたコンテンツを車載サーバSへダウンロードする(ステップS15)。
【0039】
上記ホームサーバ4からコンテンツがダウンロードされると、車載サーバSのMPU11は、ダウンロードされたコンテンツにIDが付与されているか否かを確認する。この場合(ホームサーバ4からコンテンツをダウンロードする場合)、コンテンツにはIDが付与されていないので、MPU11は、ダウンロードされたデータをHDD14のユーザエリア14aに記憶する(ステップS16)。
【0040】
上記のように、車載サーバが搭載された車両が自宅駐車場に駐車されている状態であっても、ユーザが自宅のホームサーバにて車載サーバにダウンロードしたいコンテンツを指示すると、車載サーバのユーザエリアにコンテンツが記憶されるようにしたものである。これにより、車載サーバSが搭載された車両が自宅駐車場に駐車されている状態であっても、ユーザが自宅のホームサーバにて車載サーバにダウンロードしたいコンテンツを指示するだけで、車載サーバSに所望のコンテンツをダウンロードすることが可能となる。
【0041】
次に、上記ワイヤレスLANサーバ5から上記車載サーバSへコンテンツをダウンロードする際の動作について説明する。
図7は、ワイヤレスLANサーバ5から上記車載サーバSへコンテンツをダウンロードする際の動作を説明するためのフローチャートである。
すなわち、上記ワイヤレスLANサーバ5は、上記ワイヤレスLAN53によりダウンロード可能な車両からの応答を要求する信号を発信している(ステップS21)。この状態において、上記ワイヤレスLANサーバ5からのコンテンツのダウンロードが可能な車載サーバSが設置された車両が上記ワイヤレスLAN53の通信圏内に進入すると、車載サーバSのMPU11は、ワイヤレスLANサーバ5からの応答要求に対する応答信号を発信する。この際、当該車載サーバSのIPアドレス等もワイヤレスLANサーバ5へ送信する。このような車載サーバSからの応答信号を受信すると(ステップS22、YES)、上記ワイヤレスLANサーバ5のMPU51は、ダウンロード用のコンテンツをHDDより読み出す(ステップS23)。
【0042】
ダウンロード用のコンテンツを読み出すと、上記MPU51は、応答のあった車載サーバSのIPアドレスを指定し(ステップS24)、当該車載サーバSを検索する(ステップS25)。これにより、当該車載サーバSを見つけると(当該車載サーバSとの接続が確立すると)(ステップS26、YES)、MPU51は、ダウンロード用コンテンツを当該車載サーバSへダウンロードする。この際、MPU51は、図5に示すように、コンテンツにID情報を付与して発信する(ステップS27)。
【0043】
ここで、通常、ワイヤレスLANサーバ5からは、ID情報付きのコンテンツが発信されるが、例えば、データ量の少ない情報などに関しては、ID情報を付与せずに発信するようにしても良い。この場合、ワイヤレスLANサーバ5は、ID情報を付与せずに、コンテンツ(ユーザが自由に利用可能なアクセス制限のない情報)を発信する。なお、車載サーバSのHDD14におけるユーザエリア14aの記憶容量を確保するため、ワイヤレスLANサーバ5からはID情報を付与しないコンテンツ(ユーザエリア14aに記憶される情報)を発信しないようにしても良い。
【0044】
上記ワイヤレスLANサーバ5からコンテンツがダウンロードされると、上記車載サーバSのMPU11は、ダウンロードされたコンテンツにID情報が付与されているか否かを判断する(ステップS28)。この判断によりダウンロードされたコンテンツにID情報が付与されていないと判断した場合(ステップS28、NO)、MPU11は、ダウンロードされたコンテンツをHDD14のユーザエリア14aに記憶する(ステップS29)。
【0045】
また、上記判断によりダウンロードされたコンテンツにID情報が付与されている場合(ステップS28、NO)、MPU11は、コンテンツに付与されているIDに基づき、ダウンロードされたコンテンツの記憶エリアを判別する。つまり、MPU11は、コンテンツに付与されているIDに対応するリザーブエリア14bを判別する。これにより、コンテンツを記憶するリザーブエリア14bを判別すると、MPU11は、上記リザーブエリア14bにダウンロードされたコンテンツを記憶する。
【0046】
上記ステップS29あるいは上記ステップS31により、ワイヤレスLANサーバ5からダウンロードしたコンテンツのユーザエリアあるいはリザーブエリアへの記憶が完了すると、MPU11は、ワイヤレスLANサーバ5からコンテンツがダウンロードされた旨を案内(報知)する(ステップS32)。
【0047】
上記ワイヤレスLANサーバ5からダウンロードされたコンテンツを案内する方法は、種々の方法がある。例えば、上記表示コントローラ16によりコンテンツがダウンロードされた旨を表示部17の一部に表示するようにしても良いし、上記スピーカ23により音声のみでコンテンツがダウンロードされた旨を報知するようにしても良い。
【0048】
さらには、MPU11が車両の運転状況や車載サーバSの状況を判断し、車両の運転状況や車載サーバの利用状況に応じてダウンロードされたコンテンツの案内を行うようにしても良い。例えば、車両が運行中であれば、運転の妨げにならないように、音声のみで案内を行うようにしても良い。また、車載サーバSが表示部17で道順の案内などを表示中であれば、案内中のルート表示の妨げにならないように、音声での案内、あるいは、表示中の画面上に字幕などでダウンロードされたコンテンツを案内表示するようにしても良い。また、車載サーバSにて音楽などの音声情報の再生中であれば、表示のみでダウンロードされたコンテンツの案内を行うようしても良い。また、車両のエンジンが停止中であれば、エンジンがオンされた際に音声あるいは表示によりダウンロードされたコンテンツの案内を行うようにしても良い。これらのような案内により、ユーザは、ワイヤレスLANサーバから情報がダウンロードされたことを認知するようになっている。
【0049】
上記のように、車載サーバSを搭載した車両がワイヤレスLANサーバ5の通信圏内に進入した場合、ワイヤレスLANサーバ5から車載サーバSに自動的にコンテンツをダウンロードするようにしたものである。これにより、ユーザが特別な操作を行わなくとも、車載サーバSに種々のコンテンツを格納することができる。
【0050】
次に、上記車載サーバにてコンテンツを利用する際の動作について説明する。
図8は、上記車載サーバSにてユーザが指定するコンテンツを利用する際の動作を説明するためのフローチャートである。
すなわち、上記車載サーバSのHDD14に記憶されているコンテンツを利用する場合、ユーザは、操作部19にて所望のコンテンツを指定する(ステップS31)。例えば、車載サーバSでは、ユーザの操作に応じてメインメニューが表示される。このメインメニューからコンテンツの選択を指示すると、表示部17には、コンテンツの選択画面が表示される。このコンテンツの選択画面が表示されると、ユーザは、操作部19により所望のコンテンツを指定するようになっている。
【0051】
ユーザによりコンテンツが指定されると、車載サーバSのMPU11は、指定されたコンテンツをHDDから検索する(ステップS32)。指定されたコンテンツを検索すると、MPU11は、当該コンテンツがHDDのユーザエリア14aに記憶されているコンテンツかリザーブエリア14bに記憶されているコンテンツかを判断する(ステップS33)。
【0052】
この判断により指定されたコンテンツがリザーブエリア14bに記憶されているコンテンツであると判断した場合、MPU11は、当該コンテンツが有料のコンテンツか否かを判断する(ステップS34)。この判断により指定されたコンテンツが有料のコンテンツであると判断した場合、MPU11は、有料のコンテンツに対する課金処理を実行する(ステップS35)。
【0053】
この課金処理は、上記ワイヤレスLAN13による最寄のワイヤレスLANサーバ5との無線通信で実行するようにしても良いし、広域の無線通信である携帯電話通信部によるセンタサーバ61との通信で実行するようにしても良い。当該コンテンツに対する課金処理が完了するまで(ステップS36、NO)、MPU11は、課金が必要である旨を表示部17により案内表示する(ステップS37)。この際、ユーザがコンテンツの利用を中止する旨を指示した場合、MPU11は、課金処理を中止するとともに、当該コンテンツの利用も中止し、処理が終了する。
【0054】
また、有料コンテンツに対する課金処理が完了すると(ステップS36、YES)、MPU11は、当該コンテンツをリザーブエリア14bからユーザエリア14aに転送することにより、ユーザが利用可能なコンテンツとして登録する(ステップS38)。また、上記ステップS34にて指定されたコンテンツが無料のコンテンツであると判断した場合(ステップS34、NO)、MPU11は、当該コンテンツをリザーブエリア14bからユーザエリア14aに転送し、ユーザが利用可能なコンテンツとして登録する(ステップS38)。
【0055】
リザーブエリア14bのコンテンツをユーザエリア14aへ転送した場合、MPU11は、上記情報管理エリアに記憶されている当該コンテンツに対する管理情報を更新し、上記ユーザエリア14aに転送したコンテンツを示す情報をワイヤレスLANサーバ5へ通知する。なお、車載サーバSが当該コンテンツをダウンロードしたワイヤレスLANサーバ5から離れている場合、MPU11は、最寄のワイヤレスLANサーバ5へユーザエリア14aに転送したコンテンツを示す情報を通知するようにしても良いし、上記携帯電話通信部22にてセンタサーバ61に通知するようにしても良い。
【0056】
上記ステップS33で指定されたコンテンツがユーザエリア14aに記憶されているコンテンツであると判断した場合(ステップS33、YES)、あるいは、上記ステップS38で指定されたコンテンツをリザーブエリア14bからユーザエリア14aに転送した場合、MPU11は、上記ユーザエリア14aから当該コンテンツを読出し、当該コンテンツを実行する(ステップS40)。
【0057】
例えば、指定されたコンテンツが音楽情報である場合、MPU11は、メモリ12等に記憶されている音楽再生用のプログラムを起動し、ユーザエリア14aから読み出した音楽情報を再生する。また、指定されたコンテンツが映像情報である場合、MPU11は、メモリ12等に記憶されている映像再生用のプログラムを起動し、ユーザエリア14aから読み出した映像情報を再生する。
【0058】
上記のように、ワイヤレスLANサーバからダウンロードされた有料コンテンツを利用する場合、当該コンテンツに対する課金処理を行って、当該コンテンツをリザーブエリア14bからユーザエリア14aに転送する。これにより、ユーザにとって不要なコンテンツによりユーザエリアを圧迫されることがない。さらに、ユーザは、種々のコンテンツがワイヤレスLANサーバから自動的にダウンロードされているため、特別な操作を行わなくとも、所望のコンテンツを指定するだけで、リザーブエリア14bのコンテンツであっても好きなときに利用することができる。また、情報提供者側はユーザが直に利用可能な有料コンテンツを提供しておくができ、ユーザに対する有料コンテンツの利用を促進できる。
【0059】
また、ワイヤレスLANサーバからダウンロードされたコンテンツを利用する場合、当該コンテンツをリザーブエリアからユーザエリアに転送するとともに、リザーブエリアからユーザエリアに転送したコンテンツを示す情報をワイヤレスLANサーバへ返すようになっている。これにより、情報提供者側は、ユーザがどのようなコンテンツを利用しているかを知ることができ、ユーザの趣向に合わせたサービスを提供ができる。
【0060】
また、例えば、車両サーバは、GPSシステムにより車両の位置情報及び時間情報が判断できるので、車両の現在位置や現在時間にリンクした情報を案内するコンテンツを提供することも可能である。例えば、昼頃に、車が走行している際に、現在位置の周辺にあるレストランのランチメニュー等をディスプレイに表示することが可能である。また、有料で現在位置と現在時間とにリンクした情報をあることを表示し、ユーザの意思で選択できるようにしても良い。
【0061】
次に、ワイヤレスLANサーバ5から車載サーバSにダウンロードされたコンテンツの管理について説明する。
図9は、リザーブエリア14bに記憶されているコンテンツに対する管理を説明するためのフローチャートである。
上記車載サーバSでは、上記情報管理エリア14cにリザーブエリア14bに記憶されているコンテンツに関するアクセス状況を示す管理情報(アクセス情報)を記憶している。上記アクセス情報は、図5に示すように、コンテンツを示すコンテンツID、登録日(ダウンロードされた日時を示す情報)、及びアクセス回数などから構成されるものとする。
【0062】
上記車載サーバSは、例えば、所定期間ごとにリザーブエリア14bに記憶されているコンテンツのアクセス情報を読み出す(ステップS51)。コンテンツのアクセス情報を読み出すと、車載サーバSのMPU11は、当該アクセス情報に基づいてコンテンツを削除するための所定の条件を超えているか否かを判断する。このようなコンテンツを削除するための所定の条件は、例えば、登録日から経過期間、所定期間におけるアクセス回数などにより設定される。
【0063】
また、コンテンツを削除する条件は、予め設定されるものであっても良いし、各コンテンツごとに設定されるものであっても良い。例えば、各コンテンツごとに設定される場合、当該コンテンツをダウンロードする際に、コンテンツにそのコンテンツを削除するための条件を示す情報を付与するようにすれば良い。
【0064】
ここでは、予め設定される登録日から所定期間経過したコンテンツを削除するものとして説明する。
すなわち、MPU11は、まず、読み出したコンテンツのアクセス情報により当該コンテンツの登録日からの経過期間を判別する。これにより登録日からの経過期間を判別すると、MPU11は、登録日からの経過期間が所定期間を超えているか否かを判断する(ステップS52)。この判断により登録日から所定期間を超えていると判断した場合、MPU11は、所定期間を経過したコンテンツを示す情報をワイヤレスLANサーバ5へ通知する(ステップS53)。この際、当該コンテンツに対するアクセス状況を示す情報を付与してワイヤレスLANサーバに通知するようにしても良い。このような所定期間を経過したコンテンツをワイヤレスLANサーバ5へ通知すると、MPU11は、リザーブエリアに記憶されている当該コンテンツを削除する(ステップS54)。
【0065】
車載サーバのMPU11は、上記のような処理を、リザーブエリア14bに記憶されている全てのコンテンツに対して実行する。これにより、MPU11は、リザーブエリア14bに記憶されているコンテンツのうち登録日から所定の期間が経過している全てのコンテンツをワイヤレスLANサーバ5に通知するとともに、リザーブエリア14bから削除する。
【0066】
上記のように、リザーブエリア14bに記憶されているコンテンツは、所定の条件を超えると、削除されるようになっている。これにより、リザーブエリアの記憶容量を確保でき、ユーザが特別な操作を行わなくともリザーブエリアの長期間の利用が可能となる。
【0067】
また、コンテンツを削除する際、ワイヤレスLANサーバへ削除するコンテンツを示す情報を通知するようにしたものである。これにより、情報提供者側では、各コンテンツに対するユーザの利用状況を把握することができる。
【0068】
次に、車載サーバSからホームサーバ4にデータをアップロードする際の動作について説明する。
車載サーバSからホームサーバ4にデータを取り込む動作は、車載サーバSをユーザが操作することにより、車載サーバSがホームサーバ4へデータを転送することが可能である。また、ホームサーバ4をユーザが操作することにより、ホームサーバ4が車載サーバSからデータを取り込むことも可能である。
【0069】
ここでは、ホームサーバ4が車載サーバSからデータを取り込む動作について図10を参照しつつ説明する。なお、ここでは、車載サーバSのユーザエリア14aに記憶されているコンテンツを取り込む動作について説明するが、例えば、ホームサーバ4から無線通信を介して車載サーバSを操作可能とすれば、図8と同様な動作を車載サーバSに行わせることにより、リザーブエリア14bに記憶されているコンテンツに関してもホームサーバ4へ取り込むことが可能となる。
【0070】
まず、ユーザは、ホームサーバ4の操作部39にてコンテンツが記憶されている車載サーバSを指定する。すると、ホームサーバ4のMPU31は、当該車載サーバSのIPアドレスを判別する(ステップS61)。
【0071】
転送先のIPアドレスを判別すると、MPU31は、ワイヤレスLAN33により当該IPアドレスを有する車載サーバSを検索する(ステップS62)。これにより当該IPアドレスの車載サーバSを見つけると(ステップS63、YES)、MPU31は、車載サーバSに登録されているコンテンツを示す情報を表示部37に表示する。これにより、ユーザは、操作部39により車載サーバSに登録されているコンテンツからホームサーバ4に取り込みたいコンテンツを指定する(ステップS64)。
【0072】
ユーザによりホームサーバ4に取り込むコンテンツが指定されると、MPU31は、車載サーバSからユーザにより指定されたコンテンツの取り込み処理(アップロード)を行う(ステップS65)。上記車載サーバSからコンテンツを取り込むと、ホームサーバ4のMPU31は、取り込んだコンテンツをHDD34に記憶する(ステップS66)。
【0073】
上記のように、車載サーバに記憶されたコンテンツをホームサーバに取り込めるようにしたものである。これにより、車載サーバがワイヤレスLANサーバ等から取り込んだデータを、さらに、ホームサーバ4でも利用することができ利便性が向上する。
【0074】
上記のように、車載サーバシステムにおいて、車載サーバは、ホームサーバ4とのコンテンツのダウンロード及びアップロードが可能であり、さらに、ワイヤレスLANサーバからのデータのダウンロードが可能である。従って、例えば、音楽、あるいは映像などのコンテンツをワイヤレスLANサーバから車載サーバに取り込み、自宅のホームサーバ4へアップロードすることが可能となる。
【0075】
つまり、本車載サーバシステムでは、音楽あるいは映像等のコンテンツをCD、DVD、あるいはビデオテープなどの記憶媒体に記憶された状態で購入する必要がなく、車両の車載サーバにて所望のコンテンツのデータのみを購入できる。これによれば、所望のコンテンツを最寄のワイヤレスLANサーバへ車で行く(あるいはワイヤレスLANサーバの近辺を車で通る)だけで、所望のコンテンツを購入することができ、さらには、購入したコンテンツを自宅でも利用することが可能となる。
【0076】
また、本車載サーバシステムでは、ユーザから所望のコンテンツにアクセスするPull方式ではなく、ユーザが所望すると思われるコンテンツをサービス側が提供するPush方式で車載サーバにコンテンツを提供することが可能である。さらに、本車載サーバシステムでは、車載サーバが搭載された車両の移動に限らず、停止あるいは駐車しているときであっても、コンテンツをダウンロードすることができる。
【0077】
従って、本車載サーバシステムでは、ユーザにとっては、データのダウンロードにユーザが手間をかけることがなく、かつ、ユーザが自由に利用できる記憶領域を使用することなく情報の提供を受けられるため、利便性が向上する。また、情報を提供する側にとっては、食事中、ショッピング中、給油中などに、音楽や映像などのコンテンツ、レストランの割引情報などのサービス情報、及び広告などのデータを車載サーバにダウンロードさせることができ、サービスの促進、サービス料収入の増加などの効果が期待できる。
【0078】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、情報提供者側から提供する情報をユーザに手間をかけさせることなく提供することができ、かつ、ユーザ自身が自由に使用可能な記憶容量を圧迫することがない移動機器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る車載サーバシステムの概略構成を示す図。
【図2】この発明の実施の形態に係る車載サーバシステムの概略構成を示す図。
【図3】車載サーバシステムの概略構成を示すブロック図。
【図4】コンテンツに付与されるID情報の構成例を示す図。
【図5】各コンテンツのアクセス情報の構成例を示す図。
【図6】ホームサーバから車載サーバへコンテンツをダウンロードする際の動作を説明するためのフローチャート。
【図7】ワイヤレスLANサーバから車載サーバへコンテンツをダウンロードする際の動作を説明するためのフローチャート。
【図8】HDDに記憶したコンテンツを使用する際の動作を説明するためのフローチャート。
【図9】リザーブエリア内のコンテンツに関する管理を説明するためのフローチャート。
【図10】車載サーバからホームサーバへコンテンツをアップロードする際の動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
S…車載サーバ、5…ワイヤレスLANサーバ、4…ホームサーバ、11…MPU、12…メモリ、13…ワイヤレスLAN、14…HDD、14a…ユーザエリア、14b…リザーブエリア、14c…情報管理エリア、17…表示部、19…操作部、20…電源、22…携帯電話通信部、23…スピーカ、31…MPU、32…メモリ、33…ワイヤレスLAN、34…HDD、37…表示部、39…操作部、51…MPU、52…メモリ、53…ワイヤレスLAN、54…HDD、57…表示部、59…操作部
Claims (6)
- ユーザに種々の情報を提供する移動可能な移動機器において、
ユーザに対するアクセス制限がない第1の記憶手段と、
識別情報により識別される特定の情報提供者がアクセス可能な第2の記憶手段と、
外部機器との無線通信を行う無線通信手段と、
この無線通信手段により外部機器から受信したデータに前記識別情報が付与されていない場合、当該データを前記第1の記憶手段に記憶し、前記無線通信手段により外部機器から受信したデータに前記識別情報が付与されている場合、当該データを前記第2の記憶手段に記憶する制御手段と、
この制御手段により前記無線通信手段にて受信したデータを前記第2の記憶手段に記憶した際に、当該データを受信した旨をユーザに報知する報知手段と、
前記第2の記憶手段に記憶されているデータをユーザが利用する場合、当該データに対する課金処理を行う課金処理手段と、
前記第2の記憶手段に記憶されているデータをユーザが利用する場合、当該データを前記第2の記憶手段から前記第1の記憶手段へ転送する転送手段と、
を具備することを特徴とする移動機器。 - 前記請求項1に記載の移動機器において、
前記第2の記憶手段が、さらに、受信したデータのアクセス状況を示す情報を記憶する情報管理領域を具備する、
ことを特徴する移動機器。 - 前記請求項1に記載の移動機器において、
前記第2の記憶手段に記憶されているデータのうち所定の期間を経過したデータを判別し、当該データを削除するデータ削除手段と、
を具備することを特徴とする移動機器。 - 前記請求項3に記載の移動機器において、
さらに、前記削除手段により削除したデータを前記無線通信手段により前記外部機器へ通知する通知手段を具備する、
ことを特徴とする移動機器。 - 前記請求項1に記載の移動機器において、
前記報知手段は、データがダウンロードされた旨を表示装置の一部に表示するものである、
ことを特徴とする移動機器。 - 前記請求項1に記載の移動機器において、
少なくとも前記無線通信手段に電源供給する第1の電源供給手段と、
残りの各部に電源供給する第2の電源供給手段とをさらに備え、
待機状態では、前記第1の電源供給手段により供給される電源により前記無線通信手段が外部機器からのデータ受信を可能とし、
外部機器からのデータ受信があった場合には、前記第2の電源供給手段を駆動させ、
前記外部機器との通信が終了した際には、前記第2の電源供給手段をオフして前記待機状態に移行する、
ことを特徴とする移動機器。
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