JP2006064654A - ナビゲーション装置及びナビゲーション方法 - Google Patents

Abstract

【課題】 複数の経路をガイドしながらシミュレーションすることが可能な「ナビゲーション装置及びナビゲーション方法」を提供する。
【解決手段】 誘導経路探索部１１０は設定された目的地までの経路を１つ以上探索する。スポット特定部１１１は探索された経路沿いのスポットを特定し、これのガイド情報を取得する。アイコン描画命令部１０９は特定されたスポットのアイコンを描画させる。ドライバが表示された誘導経路の何れかを選択すると、アイコン描画命令部１０９は選択された経路に沿って自車アイコンを移動させる。自車アイコンがスポットに到達すると、スポット特定部１１１はガイド情報を取得し、これを映像または音声で出力させる。この動作は自車アイコンが目的地に到着するまで繰り返される。
【選択図】 図２

Description

本発明は、ナビゲーション装置及びナビゲーション方法に関し、特に探索した経路をシミュレーションすることでドライバがこれを容易に理解することが可能なナビゲーション装置及びナビゲーション方法に関する。

従来の典型的な車載用ナビゲーション装置は、地図データを予め記憶させたＣＤ（コンパクトディスク）−ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）やＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｃ）−ＲＯＭやＩＣ（集積回路）メモリカード等の地図データ記憶装置、ディスプレイ装置、ＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）受信機、ジャイロ及び車速度センサ等の車両の現在位置及び現在方向を検出するセンサ等を有し、車両の現在位置の周辺の地図データを地図データ記憶装置から読出し、この地図データに基づいて地図イメージをディスプレイ画面に表示すると共に、該地図イメージ上の所定の箇所に車両位置マーク（自車アイコン）を重ねて表示していた。また、この表示において、車両の移動に応じて現在位置が変化するに従い、地図イメージを画面に固定して車両位置マークを移動したり、或いは車両位置マークを画面中央等の所定の位置に固定して地図イメージをスクロール表示したりすることで、常に車両が現在どこを走っているかが一目で判るように構成されていた。

このようなナビゲーション装置には、ユーザ（例えばドライバ）が目的地を設定すると、地図データを用いて出発地から目的地までを結ぶ誘導経路を探索し、この誘導経路をディスプレイ画面に表示して運転者に走行案内を行う。

従来のナビゲーション装置は、誘導経路を探索する際、所要時間や距離や有料道路の使用の有無などを考慮していた。また、例えば以下に示す特許文献１には、景観の良い場所や観光名所などが経路上に存在するか否かを考慮して誘導経路を探索する技術が開示されている。

また、例えば以下に示す特許文献２には、誘導経路をドライバがシミュレーションする際、誘導経路上の景色をイメージでドライバへ与えることで、ドライバによる経路の把握を容易にするための技術が開示されている。

さらに、例えば以下に示す特許文献３には、他車が取得した経路上の風景イメージを通信ネットワークを介して取得し、自車の経路案内に利用するための技術が開示されている。

特開２００３−１８５４５３号公報 特開２００４−４０９０号公報 特開２００３−２６９９７１号公報

しかしながら、上記した従来技術では、風景イメージなどのようなガイド情報を用いた経路シミュレーションを単一の経路に関してしか行うことができない。このため、複数の経路を一度に視覚的に捉えることができず、どの経路が最も良いか自ら判断することが難しい問題が存在する。

そこで本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、複数の経路の景観や状況を視覚的に捉えることが可能なナビゲーション装置及びナビゲーション方法を提供することを目的とする。

かかる目的を達成するために、本発明は、設定された目的地までの経路を１つ以上探索する経路探索手段を有するナビゲーション装置であって、前記経路探索手段で探索された経路沿いに存在するスポットの位置情報およびガイド情報を取得するガイド情報取得手段と、前記ガイド情報取得手段で前記ガイド情報が取得されたスポットを地図イメージ上にアイコン化して表示する表示手段と、前記表示手段で表示されたアイコンの何れかを選択させるアイコン選択手段と、前記アイコン選択手段で選択されたアイコンに対応するガイド情報を再生するガイド再生手段とを有して構成される。複数の経路を探索し、それぞれの経路に関してスポットとなる場所のアイコンを描画することで、ドライバは経路沿いの景観や状況を視覚的に捉えることが可能となる。

また、本発明は例えば、前記経路探索手段で探索した経路のうち何れかを選択させる経路選択手段と、前記経路選択手段で選択された経路に沿って自車のアイコンを移動させる自車アイコン移動手段とを有し、前記ガイド再生手段が前記自車のアイコンが前記経路上のスポットに到着した際、当該スポットに対応するガイド情報を再生するように構成されても良い。各経路をシミュレーションする際、経路上のスポットに関するガイド情報を再生することで、ドライバはより詳細且つ的確に経路に関して理解することが可能となる。

また、本発明は例えば、経路を探索する際の条件を設定させる条件設定手段を有し、前記経路探索手段が前記条件に基づいて１つ以上の経路を探索し、前記ガイド情報取得部が前記条件に合うスポットのガイド情報を取得するように構成されても良い。目的に合ったスポットを表示することで、ドライバへ与える情報を的確に限定することができる。

また、本発明は例えば、ネットワークを介して他車または所定のサーバとデータの送受信を行うための送受信手段を有し、前記ガイド情報取得手段が前記送受信手段を介して接続された他車または所定のサーバから前記ガイド情報を取得するように構成されても良い。他車や所定のサーバなど、外部からガイド情報を取得することで、より多くの情報を得ることができるだけでなく、このガイド情報を最新の情報に保つことができる。

また、本発明は例えば、前記ガイド情報が画像、映像または音声を含んでもよい。ガイド情報として画像や音声を用いることで、ドライバの理解を容易化することができる。

また、本発明は、設定された目的地までの経路を１つ以上探索する第１ステップと、前記第１ステップで探索された経路沿いに存在するスポットの位置情報およびガイド情報を取得する第２ステップと、前記第２ステップで前記ガイド情報が取得されたスポットを地図イメージ上にアイコン化して表示する第３ステップと、前記第３ステップで表示されたアイコンの何れかを選択させる第４ステップと、前記第４ステップで選択されたアイコンに対応するガイド情報を再生する第５ステップとを有して構成される。複数の経路を探索し、それぞれの経路に関してスポットとなる場所のアイコンを描画することで、ドライバは経路沿いの景観や状況を視覚的に捉えることが可能となる。

また、本発明は、設定された目的地までの経路を１つ以上探索する第１ステップと、前記第１ステップで探索された経路沿いに存在するスポットの位置情報およびガイド情報を取得する第２ステップと、前記第２ステップで前記ガイド情報が取得されたスポットを地図イメージ上にアイコン化して表示する第３ステップと、前記第１ステップで探索した経路のうち何れかを選択させる第４ステップと、前記第４ステップで選択された経路に沿って自車のアイコンを移動させる第５ステップと、前記自車のアイコンが前記経路上のスポットに到着した際、当該スポットに対応するガイド情報を再生する第６ステップとを有して構成される。各経路をシミュレーションする際、経路上のスポットに関するガイド情報を再生することで、ドライバはより詳細且つ的確に経路に関して理解することが可能となる。

本発明によれば、複数の経路の景観や状況を視覚的に捉えることが可能なナビゲーション装置及びナビゲーション方法を実現することができる。

以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。

まず、本発明による実施例１について図面を用いて詳細に説明する。図１は本実施例１によるナビゲーション装置１０の構成を示すブロック図である。

図１において、読取り機構１は、地図データやその他の案内データを格納したＣＤ（コンパクトディスク）−ＲＯＭ（Read Only Memory）やＤＶＤ（Digital Versatile Disc）−ＲＯＭ等の記録媒体を読み込むため構成である。ただし、これに限定されず、たとえばハードディスクドライブなどの記憶装置も適用することができる。

操作部２は、ドライバなどのユーザ（以下、ドライバとする）が車載用ナビゲーション装置１０に各種操作・設定を入力するための構成である。これは、リモートコントローラ装置やコントロールパネル等のように個別に構成されていても、後述する表示部７と一体に形成されたタッチパネル式の入力装置として構成されていても良い。更には、音声入力用のマイクロフォン等で構成されてもよい。なお、この操作部２は、後述において経路探索にあたる条件を設定するための条件設定手段や、アイコンや経路をドライバが選択するためのアイコン／経路選択手段として機能する。

送受信部３は、各種サービスセンタや所定エリア（通信可能エリアともいう）内に存在する通信機能を搭載した車両やその他アクセスポイントを介してネットワーク上に設置された所定のサーバ等と通信するための車載電話機等で構成される。ＶＩＣＳ（道路交通情報通信システム）受信部４は、電波ビーコン又は光ビーコンから送信されてくるＶＩＣＳ情報を受信するための構成である。ＧＰＳ（Global Positioning System）受信部５は、ＧＰＳ衛星から送信されてくるＧＰＳ信号を受信して車両の現在位置の緯度及び経度を検出するための構成である。自立航法センサ６は、車両方位を検出するためのジャイロ等を含む角度センサ６ａと、一定の走行距離毎にパルスを発生する距離センサ６ｂとを有して構成されており、車両の進行方向や速度を検出する。

カメラ２５は、好ましくは車両の前方、後方および左右方向を撮像することが可能な位置に１つ以上取り付けられ、自車の周囲の状況や景色を画像情報として取得する。なお、本実施例では、カメラ２５は可動式であるとする。すなわち、カメラ２５は撮影方向をスイングさせることが可能である。また、カメラ２５で取得される画像は静止画像であっても動画像であってもよい。これは以下の説明においても同様である。そこで、本実施例では動画像を含め、これを画像という。

ドライブレコーダ２６は、カメラ２５で取得された画像と共に、自車の現在位置および進行方向、現在日時、当該画像を取得した際のカメラの自車に対する向きなどの情報（以下、付加情報という）を記録する記録手段である。なお、このドライブレコーダ２６はナビゲーション装置１０に含まれるものであっても、別々の構成であってもよい。

表示部７は、例えば液晶表示方式のディスプレイ装置等で構成され、車載用ナビゲーション装置１０から入力された、地図や誘導経路や車両の現在位置や建造物その他アイコン等の各種情報を表示するための構成である。すなわち、表示部７は表示手段として機能する。スピーカ８は、同じくナビゲーション装置１０から入力された音声案内情報等を出力するための構成である。尚、スピーカ８はその他、音響装置等から入力された音楽等も出力することができる。

また、ナビゲーション装置１０において、バッファメモリ１１は、後述する制御部１７からの制御の下に読取り機構１から入力された地図データ等を一時的に格納するための構成である。Ｉ／Ｆ（インタフェース）１２，１３，１４，１５，１６，２７及び２８は、それぞれ操作部２，送受信部３，ＶＩＣＳ受信部４，ＧＰＳ受信部５，自立航法センサ６，カメラ２５及びドライブレコーダ２６と車載用ナビゲーション装置１０における内部バスとを接続するための構成である。

制御部１７は、例えばマイクロコンピュータやＣＰＵ（中央演算処理装置）等の演算処理装置で構成される。この制御部１７は、ナビゲーション用のプログラムを内蔵しており、このプログラムに従い、ＧＰＳ受信部５及び自立航法センサ６から出力される信号に基づいて車両の現在位置を検出したり、カメラ２５で取得された画像および付加情報をドライブレコーダ２６に記録させたり、表示させたい地図のデータ等を読取り機構１からバッファメモリ１１に読み出したり、バッファメモリ１１に読み出した地図データから誘導経路を探索したり、設定された探索条件に合う誘導経路をバッファメモリ１１に読み出された地図データ等を用いて１つ以上探索する等のナビゲーションに係る種々の処理を実行する。但し、例えば上記のプログラムはＣＤ−ＲＯＭやＤＶＤ−ＲＯＭ等に記憶しておくことも可能である。この場合、制御部１７は必要に応じてこれを読出し、実行する。

地図描画部１８は、バッファメモリ１１に読み出された地図データを用いて地図画像の描画処理を行うための構成である。表示情報生成部１９は、動作状況に応じて各種メニュー画面（操作画面）やカーソル等の各種マークを生成するための構成である。誘導経路記憶部２０は、出発地及び目的地やその他の探索条件に基づいて制御部１７において探索された誘導経路の全てのノードに関するデータ及び探索中に変更された誘導経路のデータ（以下、これらを誘導経路データという）を格納しておくための構成である。誘導経路描画部２１は、誘導経路記憶部２０から誘導経路データを読み出して誘導経路を他の道路とは異なる表示態様（色や線幅を用いた強調表示等）で描画するための構成である。アイコン描画部２２は、地図イメージ上に描画する建造物やスポットや自車または他車などのアイコンの描画処理を行うための構成である。音声出力部２３は、例えばＤＳＰ（Digital Signal Processor）等を含んで構成され、制御部１７からの信号に基づいて音声信号をスピーカ８に出力する。

画像合成部２４は、地図描画部１８で描画された地図イメージに、誘導経路描画部２１で描画された誘導経路や、表示情報生成部１９で描画された操作画面及び各種マークや、アイコン描画部２２で描画された各種アイコンや、制御部１７から入力された画像（カメラ２５で撮影された画像またはドライブレコーダ２６に記録された画像）等を適宜重ねて、表示部７に表示させるための構成である。

ここでスポットとは、経路沿いの観光名所や景観の良い場所や、交差点、橋または建造物などとすることができる。本実施例ではこのスポットにガイド情報として画像または音声が対応づけられる。ガイド情報とは、その場所の状況をドライバに認識させることができる情報であり、例えば画像または音声を含む。ガイド情報が例えば画像を含む場合、このほかにも撮影場所や撮影方向などの情報が含まれる。また、例えば音声を含む場合、このほかにも場所などの情報が含まれる。このようなガイド情報が対応づけられた場所を、本実施例ではスポットとしている。例えば自車が走行中に周囲をカメラ２５で撮影し、これをドライブレコーダ２６に保存した場合、この撮影地点が新たなスポットとなる。また、他車や所定のサーバや定点カメラなどからネットワーク１１２を介してガイド情報を受信した場合であっても、この場所がスポットとなる。さらにまた、読取り機構１の記録メディアに記録された地図データにガイド情報が記録されていた場合であっても、この場所がスポットとなる。

次に、制御部１７が１つ以上（以下の説明では例として２つ）の経路を探索し、それぞれの経路に関してガイド情報を利用したシミュレーションを行うための構成を図面と共に説明する。なお、以下ではガイド情報にその場所から撮影した画像が含まれている場合を例に挙げて説明する。

図２は、複数の誘導経路を探索し、それぞれについて風景イメージを用いてシミュレーションを行うための構成を示すブロック図である。なお、図２における各ブロックは制御部１７が所定のプログラムを実行することで実現される機能であるが、本発明はこれに限定されず、専用の演算回路を用いても良い。

図２に示すように、制御部１７では現在位置及び進行方向算出部１０１と付加情報生成部１０２と画像圧縮部１０３とバッファ１０４と操作情報解析部１０５と画像及び付加情報書込部１０６と画像及び付加情報読出部１０７と表示画像生成部１０８とアイコン描画命令部１０９と誘導経路探索部１１０とスポット特定部１１１とが実現される。

現在位置及び進行方向算出部１０１は、ＧＰＳ受信部５から入力されたＧＰＳ信号と、自立航法センサ６から入力された角度情報および距離情報に基づいて自車の現在位置および進行方向を算出する。算出した現在位置および進行方向は付加情報生成部１０２に入力される。付加情報生成部１０２は現在位置および進行方向の他に、対象の画像を取得した際のカメラ２５の撮影方向や、制御部１７で実行されたオペレーティングシステムから現在日時が入力される。付加情報生成部１０２は入力されたこれらの情報を含む付加情報を生成する。この付加情報は目的の画像データを読み出すためのインデックスとしても機能させることができる。生成した付加情報は一時、バッファ１０４に保持される。

画像圧縮部１０３はカメラ２５で取得された画像データが入力される。画像圧縮部１０３は入力された画像データを圧縮し、これをバッファ１０４に入力する。バッファ１０４は、以上のように入力された画像データと付加情報とを一時保持する。なお、付加情報は一緒に保持されている画像データと対応づけられる。この画像データおよび付加情報が本実施例におけるガイド情報である。

バッファ１０４に保持されるガイド情報は、画像及び付加情報書込部１０６により取り出され、ドライブレコーダ２６に格納される。この際、ドライブレコーダ２６の記憶容量に十分な空きがある場合などでは常時連続してガイド情報を保存するように構成することもできが、必要な場合（ドライバが指示した場合や交差点、踏み切り、橋などの特定場所に自車が進入した場合など）のみ記録するように構成することでドライブレコーダ２６の記憶容量を効率的に活用することができる。また、全てを記録するか、必要な場合のみを記録するかをドライバに選択させるように構成してもよい。本実施例では、ドライバから所定の操作がなされた場合のみ、ガイド情報をドライブレコーダ２６に保存する構成を例に挙げる。

操作情報解析部１０５は図１における操作部２から入力された操作情報を解析し、ドライバからどのような操作が入力されたかを特定する。また、特定した操作を実行するための命令を生成し、これを所定の機能ブロックに入力する。

画像及び付加情報書込部１０６は、バッファ１０４に保持されているガイド情報を取り出し、これらを対応づけてドライブレコーダ２６に格納する。また、画像及び付加情報読出部１０７は、ドライブレコーダ２６に格納されているガイド情報を読み出し、これを必要に応じて各機能ブロックへ入力する。

表示画像生成部１０８は、ガイド情報の画像データが入力されると、これに伸長処理などの画像処理を加えた後、図１における画像合成部２４へ入力する。アイコン描画命令部１０９はガイド情報の付加情報が入力されると、これから撮影時の位置や撮影方向などを特定する。特定した撮影場所および撮影方向はアイコン情報としてアイコン描画部２２に入力される。

アイコン描画部２２では、入力された付加情報に基づいてスポットのアイコン（スポットアイコン）が描画される。ここで、画像データをサムネイルとしてスポットアイコンのイメージに利用することが可能である。これは、アイコン描画部２２に画像データを入力し、アイコン描画部２２が入力された画像データを例えば間引き、これをアイコンのイメージとして使用することで実現できる。これにより、どのスポットがどのような風景であるかドライバに容易に認識させることができる。

以上のような地図イメージ、アイコンイメージ、表示画像は画像合成部２４に入力される。画像合成部２４はこれらを合成し、これを表示部７に表示する。このように画像及び付加情報読出部１０７から画像合成部２４まではドライブレコーダ２６に保存してある画像を再生するための再生手段として機能する。

誘導経路探索部１１０は、誘導経路の探索命令が操作情報解析部１０５から入力されると、現在位置及び進行方向算出部１０１で算出された現在位置とドライバから設定された目的地とを結ぶ誘導経路の候補を１つ以上探索する。この探索は、例えば目的地までの所要時間や、目的地までの距離や、有料道路を利用するか否かや、道路状況や、周囲の景観が良いか否かや、経路沿いに観光名所が存在するか否かなどの条件（以下、探索条件という）を考慮する。この条件はドライバが設定または選択し、入力する。なお、本実施例では、周囲の景観を重視する条件が入力された場合を例に挙げて説明する。

景観を重視する場合、誘導経路探索部１１０は探索した１つ以上の経路ごとにこれを評価する。例えばスポット１つを１ポイントとし、各経路で合計ポイントが幾つであるかに基づいて、経路の評価を行う。誘導経路探索部１１０はこのように評価した誘導経路のうち評価の高いいくつかをドライバへ提示する誘導経路として採用する。

誘導経路探索部１１０は、以上のように誘導経路を探索すると、これをスポット特定部１１１に入力する。なお、誘導経路は例えば交差点などのノードを結ぶ情報とすることができる。スポット特定部１１１は誘導経路が入力されると、上記の探索条件に合うスポットであって、この経路沿いに存在するスポットを特定し、これのガイド情報を取得する。すなわち、スポット特定部１１１はガイド情報取得手段として機能する。

スポット特定部１１１は各誘導経路沿いのスポットを特定すると、各スポットの付加情報をアイコン描画命令部１０９に入力する。アイコン描画命令部１０９は入力された付加情報に基づき、各誘導経路に存在するスポットのアイコンイメージを描画するための命令を生成し、これを図１におけるアイコン描画部２２に入力する。この際、付加情報の他に、これに対応づけられた画像のサムネイル（例えば１／４などに間引きした画像）を入力し、これをアイコンのイメージに利用しても良い。

また、表示部７に表示されたスポットのアイコンがドライバから選択されると、操作情報解析部１０５は選択されたスポットに対応する画像データを読み出させるための命令を生成し、これを画像及び付加情報読出部１０７に入力する。これにより読み出された画像データは表示画像生成部１０８に入力される。表示画像生成部１０８は入力された画像データに対して所定の画像処理を実行し、これを表示画像として画像合成部２４に入力する。画像合成部２４は入力された表示画像を地図イメージに合成し、これを表示部７に表示する。この際、撮影場所および撮影方向を示すアイコンを地図イメージ上に重畳させても良い。なお、ガイド情報に音声が含まれていた場合、これは制御部１７から音声出力部２３に入力され、スピーカ８から音声出力される。このように制御部１７から表示部７またはスピーカ８まではガイド情報を再生するガイド再生手段として機能する。

次に、１つ以上（以下の説明では例として２つ）の経路を探索し、それぞれの経路に関して風景イメージを用いたシミュレーションを行う際のナビゲーション装置１０の動作を図面と共に説明する。なお、以下の動作は主として制御部１７が実行する。

まず、図３はナビゲーション装置１０が誘導経路を探索する際の動作を示すフローチャートである。図３に示すように、ナビゲーション装置１０は、ドライバから目的地および探索条件が設定されると（ステップＳ１０１）、ＧＰＳ受信部５で受信した情報および自立航法センサ６で取得した情報に基づいて現在位置を特定し、これを出発地として設定する（ステップＳ１０２）。次にナビゲーション装置１０は出発地から目的地までの誘導経路を１つ以上探索する（ステップＳ１０３）。このように誘導経路を探索すると、ナビゲーション装置１０は設定された探索条件に基づいて各探索経路上のスポットを特定する（ステップＳ１０４）。例えば経路沿いの景観が探索条件として設定された場合、ナビゲーション装置１０はガイド情報を特定する。また、現在の道路状況が設定された場合、ナビゲーション装置１０は交差点や橋やインターチェンジなどのガイド情報を特定する。なお、ガイド情報は更新可能な情報であり、常に最新のガイド情報が特定される。

次にナビゲーション装置１０は、出発地と目的地とを含む地図イメージを描画する（ステップＳ１０５）と共に、地図上に表示するスポットと出発地と目的地とのアイコンを描画し（ステップＳ１０６）、これを表示部７に表示する（ステップＳ１０７）。これにより、表示部７には図４に示すような画面が表示される。図４に示す画面例では、表示部７に出発地と目的地とを含む地図イメージが表示され、これに１つ以上の誘導経路（図４に示す例では誘導経路Ｒ１，Ｒ２，Ｒ３の３つ）と出発地（ここでは自車の現在位置と出発地とが一致するものとする）と目的地とスポットアイコンとが表示される。また、表示部７には探索条件をドライバが設定するための条件設定ボタンも表示されている。

図４に示す画面において何れかのスポットアイコンが選択されると、表示部７にはこれと対応する画像を表示する。この際の画面例を図５に示す。図５に示すように、表示部７では、選択されたスポットアイコンが反転または強調表示され、これに対応するスポット画像がポップアップ表示される。この際、撮影時の自車アイコンを描画しても良い。この自車アイコンでは自車位置および進行方向の他に撮影方向も示される。これにより、ドライバにどこの、いずれの方向の風景であるか認識させることができる。

次に、図６はナビゲーション装置１０が誘導経路をシミュレーションする際の動作を示すフローチャートである。図６に示すように、図４のように表示した誘導経路の何れかが選択されると（ステップＳ１１１）、ナビゲーション装置１０は出発地をスタート地点として、自車アイコンを誘導経路に沿って目的地へ移動させる（ステップＳ１１２）。これはアイコン描画命令部１０９が命令を生成し、アイコン描画部２２にこれを実行させる。すなわち、アイコン描画命令部１０９およびアイコン描画部２２は自車アイコンを移動させる自車アイコン移動手段として機能する。移動中、ナビゲーション装置１０は自車アイコンが目的地に到着したか否か（ステップＳ１１３）、および何れかのスポットに到着したか否か（ステップＳ１１４）を判定する。この判定の結果、目的地に到着しておらず、何れかのスポットを通過した場合（ステップＳ１１３のＮｏ、Ｓ１１４のＹｅｓ）、ナビゲーション装置１０はスポットの画像データを読み出し、これを再生する（ステップＳ１１５）。この際の画面例は図５に示す構成と同様である。ただし、シミュレーション中の自車の位置が自車アイコンとして示される。

このようにスポット画像を表示後、ナビゲーション装置１０はステップＳ１１３に帰還し、自車アイコンを更に移動させる。この処理は自車アイコンが目的地に到着するまで（ステップＳ１１３のＹｅｓ）継続される。

以上のように構成することで、探索した経路上のスポット（観光スポットや目印となる交差点や建物などのスポット）を自動的に読み出し、これを容易に表示することが可能となる。したがって、ドライバは景観や渋滞状況などの状態を比較し、より目的にあった経路を選択することが可能となる。

また、本実施例ではドライブレコーダ２６に自車が取得したガイド情報を蓄積し、これを再生するように構成したが、本発明はこれに限定されず、例えば地図データに予めガイド情報を組み込んでおき、これを読み出して再生するように構成しても良い。さらに、他車や路上に設置された定点カメラやネットワーク上に設けられた所定のサーバなど、外部からガイド情報を取得し、これを再生するように構成することもできる。さらにまた、ガイド情報にスポットの案内を録音した音声データなども含ませることで、スポットアイコンが選択された際、またはシミュレーション時に音声も含めた再生が可能となる。

なお、上記実施例１は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。

本発明の実施例１によるナビゲーション装置１０の構成を示すブロック図である。 制御部１７で実現される機能ブロックの構成を示す図である。 １つ以上の誘導経路を探索する際のナビゲーション装置１０の動作を示すフローチャートである。 図３に示す動作により探索された誘導経路を表示した画面を示す図である。 図４に示す画面においてスポットアイコンをドライバが選択した際の画面例を示す図である。 ドライバが選択した経路をシミュレーションする際のナビゲーション装置１０の動作を示すフローチャートである。

符号の説明

１ 読取り機構
２ 操作部
３ 送受信部
４ ＶＩＣＳ受信部
５ ＧＰＳ受信部
６ 自立航法センサ
６ａ 角度センサ
６ｂ 距離センサ
７ 表示部
８ スピーカ
１０ ナビゲーション装置
１１ バッファメモリ
１２、１３、１４、１５、１６、２７、２８ Ｉ／Ｆ
１７ 制御部
１８ 地図描画部
１９ 表示情報生成部
２０ 誘導経路記憶部
２１ 誘導経路描画部
２２ アイコン描画部
２３ 音声出力部
２４ 画像合成部
２５ カメラ
２６ ドライブレコーダ
１０１ 現在位置及び進行方向算出部
１０２ 付加情報生成部
１０３ 画像圧縮部
１０４ とバッファ
１０５ 操作情報解析部
１０６ 画像及び付加情報書込部
１０７ 画像及び付加情報読出部
１０８ 表示画像生成部
１０９ アイコン描画命令部
１１０ 誘導経路探索部
１１１ スポット特定部
１１２ ネットワーク

Claims (7)

1. 設定された目的地までの経路を１つ以上探索する経路探索手段を有するナビゲーション装置であって、
   前記経路探索手段で探索された経路沿いに存在するスポットの位置情報およびガイド情報を取得するガイド情報取得手段と、
   前記ガイド情報取得手段で前記ガイド情報が取得されたスポットを地図イメージ上にアイコン化して表示する表示手段と、
   前記表示手段で表示されたアイコンの何れかを選択させるアイコン選択手段と、
   前記アイコン選択手段で選択されたアイコンに対応するガイド情報を再生するガイド再生手段と
   を有することを特徴とするナビゲーション装置。
2. 前記経路探索手段で探索した経路のうち何れかを選択させる経路選択手段と、
   前記経路選択手段で選択された経路に沿って自車のアイコンを移動させる自車アイコン移動手段とを有し、
   前記ガイド再生手段は前記自車のアイコンが前記経路上のスポットに到着した際、当該スポットに対応するガイド情報を再生することを特徴とする請求項１記載のナビゲーション装置。
3. 経路を探索する際の条件を設定させる条件設定手段を有し、
   前記経路探索手段は前記条件に基づいて１つ以上の経路を探索し、
   前記ガイド情報取得部は前記条件に合うスポットのガイド情報を取得することを特徴とする請求項１記載のナビゲーション装置。
4. ネットワークを介して他車または所定のサーバとデータの送受信を行うための送受信手段を有し、
   前記ガイド情報取得手段は前記送受信手段を介して接続された他車または所定のサーバから前記ガイド情報を取得することを特徴とする請求項１記載のナビゲーション装置。
5. 前記ガイド情報は画像、映像または音声を含むことを特徴とする請求項１記載のナビゲーション装置。
6. 設定された目的地までの経路を１つ以上探索する第１ステップと、
   前記第１ステップで探索された経路沿いに存在するスポットの位置情報およびガイド情報を取得する第２ステップと、
   前記第２ステップで前記ガイド情報が取得されたスポットを地図イメージ上にアイコン化して表示する第３ステップと、
   前記第３ステップで表示されたアイコンの何れかを選択させる第４ステップと、
   前記第４ステップで選択されたアイコンに対応するガイド情報を再生する第５ステップと
   を有することを特徴とするナビゲーション方法。
7. 設定された目的地までの経路を１つ以上探索する第１ステップと、
   前記第１ステップで探索された経路沿いに存在するスポットの位置情報およびガイド情報を取得する第２ステップと、
   前記第２ステップで前記ガイド情報が取得されたスポットを地図イメージ上にアイコン化して表示する第３ステップと、
   前記第１ステップで探索した経路のうち何れかを選択させる第４ステップと、
   前記第４ステップで選択された経路に沿って自車のアイコンを移動させる第５ステップと、
   前記自車のアイコンが前記経路上のスポットに到着した際、当該スポットに対応するガイド情報を再生する第６ステップと
   を有することを特徴とするナビゲーション方法。

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