JPH07282707A - ラッチング型有極電磁石 - Google Patents
ラッチング型有極電磁石Info
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- JPH07282707A JPH07282707A JP6076186A JP7618694A JPH07282707A JP H07282707 A JPH07282707 A JP H07282707A JP 6076186 A JP6076186 A JP 6076186A JP 7618694 A JP7618694 A JP 7618694A JP H07282707 A JPH07282707 A JP H07282707A
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- magnetic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 経済性ならびに安定性に優れたラッチング型
有極電磁石を提供する。 【構成】 略コの字型の鉄芯２Ｂにコイル２Ａを巻いた
コイルブロック２と、コイルブロック２の磁極３Ａ、３
Ｂ間に挿入して固定し、鉄芯２Ｂとの間で磁気回路を形
成する平板状継鉄４と、平板状継鉄４の中央部に設けら
れた凹部４Ａに配置した矩形状永久磁石５と、センタ部
を支点として回転し、端部６Ａ、端部６Ｂがそれぞれ磁
極３Ａ、磁極３Ｂと接触する接極子６とからなるラッチ
ング型有極電磁石１。
有極電磁石を提供する。 【構成】 略コの字型の鉄芯２Ｂにコイル２Ａを巻いた
コイルブロック２と、コイルブロック２の磁極３Ａ、３
Ｂ間に挿入して固定し、鉄芯２Ｂとの間で磁気回路を形
成する平板状継鉄４と、平板状継鉄４の中央部に設けら
れた凹部４Ａに配置した矩形状永久磁石５と、センタ部
を支点として回転し、端部６Ａ、端部６Ｂがそれぞれ磁
極３Ａ、磁極３Ｂと接触する接極子６とからなるラッチ
ング型有極電磁石１。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は構成が単純なラッチン
グ型有極電磁石に関する。
グ型有極電磁石に関する。
【０００２】
【従来の技術】図５に従来のラッチング型有極電磁石の
一例の断面図を示す。従来のラッチング型有極電磁石１
１は、略コの字型の鉄芯１２Ｂにコイル１２Ａを巻いて
組立てたコイルブロック１２と、鉄芯１２Ｂの磁極１３
Ａおよび磁極１３Ｂ間にレーザ溶接等で固定した山型永
久磁石１４と、山型永久磁石１４の頂点に接した支点１
５Ａを中心として回転運動する接極子１５とから構成さ
れる。
一例の断面図を示す。従来のラッチング型有極電磁石１
１は、略コの字型の鉄芯１２Ｂにコイル１２Ａを巻いて
組立てたコイルブロック１２と、鉄芯１２Ｂの磁極１３
Ａおよび磁極１３Ｂ間にレーザ溶接等で固定した山型永
久磁石１４と、山型永久磁石１４の頂点に接した支点１
５Ａを中心として回転運動する接極子１５とから構成さ
れる。
【０００３】接極子１５は、支点１５Ａを中心にシーソ
運動し、鉄芯１２Ｂの磁極１３Ａまたは磁極１３Ｂのい
ずれか一方に接触するよう構成され、一方の磁極から他
方の磁極（例えば、１３Ａ側から１３Ｂ側、または逆方
向）への状態変化は、コイル１２Ａに印加する電源の極
性により形成される電磁石の磁化（右手親指の法則）に
より決定される。
運動し、鉄芯１２Ｂの磁極１３Ａまたは磁極１３Ｂのい
ずれか一方に接触するよう構成され、一方の磁極から他
方の磁極（例えば、１３Ａ側から１３Ｂ側、または逆方
向）への状態変化は、コイル１２Ａに印加する電源の極
性により形成される電磁石の磁化（右手親指の法則）に
より決定される。
【０００４】また、接極子１５は支点１５Ａを中心とし
て対称に構成されるため、磁極１３Ａに接触する安定状
態、および磁極１３Ｂに接触する安定状態の双安定状態
を有する。
て対称に構成されるため、磁極１３Ａに接触する安定状
態、および磁極１３Ｂに接触する安定状態の双安定状態
を有する。
【０００５】なお、山型永久磁石１４は、山型の中央部
をＮ極、両端部をＳ極に磁化し、かつラッチング型有極
電磁石１１を構成した場合の配置精度を保つため、磁極
１３Ａおよび磁極１３Ｂにレーザ溶接等で固定される。
をＮ極、両端部をＳ極に磁化し、かつラッチング型有極
電磁石１１を構成した場合の配置精度を保つため、磁極
１３Ａおよび磁極１３Ｂにレーザ溶接等で固定される。
【０００６】次に、従来のラッチング型有極電磁石１１
のラッチング動作を説明する。図６に従来のラッチング
型有極電磁石の動作説明図を示す。図６において、
（ａ）図はコイルブロック１２に電源が印加されていな
い無励磁の安定状態を示し、接極子１５は、例えば磁極
１３Ａに接触した状態にある。この状態では、鉄芯１２
Ｂの磁極１３Ａ側―山型永久磁石１４―接極子１５―鉄
芯１２Ｂの磁極１３Ａ側をループとする磁気回路が形成
され、磁束Φａが矢印の向きに発生される。
のラッチング動作を説明する。図６に従来のラッチング
型有極電磁石の動作説明図を示す。図６において、
（ａ）図はコイルブロック１２に電源が印加されていな
い無励磁の安定状態を示し、接極子１５は、例えば磁極
１３Ａに接触した状態にある。この状態では、鉄芯１２
Ｂの磁極１３Ａ側―山型永久磁石１４―接極子１５―鉄
芯１２Ｂの磁極１３Ａ側をループとする磁気回路が形成
され、磁束Φａが矢印の向きに発生される。
【０００７】無励磁状態から、（ｂ）図のようにコイル
ブロック１２に電源を印加した励磁直後、コイルブロッ
ク１２は、磁極１３Ａ側がＮ極、磁極１３Ｂ側がＳ極に
磁化された電磁石が形成され、電流Ｉとコイルの巻線数
（ターン数Ｎ）の積に対応した力が作用し、接極子１５
の磁極１３Ａ側は同極（Ｎ極）で反発力、接極子１５の
磁極１３Ｂ側は異なる極（Ｓ極）で吸引力がそれぞれ作
用する。この状態では、磁束Φａとともに、鉄芯１２Ｂ
―山型永久磁石１４―接極子１５―鉄芯１２Ｂの磁極１
３Ｂ側―鉄芯１２Ｂをループとする磁気回路が形成さ
れ、磁束Φｂが矢印の方向に発生される。
ブロック１２に電源を印加した励磁直後、コイルブロッ
ク１２は、磁極１３Ａ側がＮ極、磁極１３Ｂ側がＳ極に
磁化された電磁石が形成され、電流Ｉとコイルの巻線数
（ターン数Ｎ）の積に対応した力が作用し、接極子１５
の磁極１３Ａ側は同極（Ｎ極）で反発力、接極子１５の
磁極１３Ｂ側は異なる極（Ｓ極）で吸引力がそれぞれ作
用する。この状態では、磁束Φａとともに、鉄芯１２Ｂ
―山型永久磁石１４―接極子１５―鉄芯１２Ｂの磁極１
３Ｂ側―鉄芯１２Ｂをループとする磁気回路が形成さ
れ、磁束Φｂが矢印の方向に発生される。
【０００８】（ｃ）図は（ｂ）図から接極子１５が磁極
１３Ａ側から離れて磁極１３Ｂ側に接触した反転状態を
示す。この状態では、接極子１５と磁極１３Ｂが接触す
るため、（ｂ）図の磁束Φｂが変化して磁束Φｄになる
とともに、鉄芯１２Ｂの磁極１３Ｂ側―山型永久磁石１
４―接極子１５―鉄芯１２Ｂの磁極１３Ｂ側をループと
する磁気回路が形成され、磁束Φｃが矢印の向きに発生
される。
１３Ａ側から離れて磁極１３Ｂ側に接触した反転状態を
示す。この状態では、接極子１５と磁極１３Ｂが接触す
るため、（ｂ）図の磁束Φｂが変化して磁束Φｄになる
とともに、鉄芯１２Ｂの磁極１３Ｂ側―山型永久磁石１
４―接極子１５―鉄芯１２Ｂの磁極１３Ｂ側をループと
する磁気回路が形成され、磁束Φｃが矢印の向きに発生
される。
【０００９】（ｄ）図は（ｃ）図から電源を除いた無励
磁の安定状態を示し、接極子１５は、磁極１３Ｂに接触
した状態にある。この状態では、電磁石による力が消滅
し、コイルブロック１２の電磁石磁束Φｃのみが発生さ
れる。
磁の安定状態を示し、接極子１５は、磁極１３Ｂに接触
した状態にある。この状態では、電磁石による力が消滅
し、コイルブロック１２の電磁石磁束Φｃのみが発生さ
れる。
【００１０】このように、従来のラッチング型有極電磁
石１１は双安定動作をするので、接極子１５に可動接点
（図示せず）を搭載し、固定接点（図示せず）との間で
機械的な断続を行うことにより、ラッチングリレーが構
成される。
石１１は双安定動作をするので、接極子１５に可動接点
（図示せず）を搭載し、固定接点（図示せず）との間で
機械的な断続を行うことにより、ラッチングリレーが構
成される。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】従来のラッチング型有
極電磁石１１は、永久磁石に山型永久磁石１４を用いて
山型永久磁石１４の頂点に接した接極子１５の支点１５
Ａを中心として回転運動するよう構成されるため、山型
永久磁石１４の寸法に精度が要求されるとともに、形状
が複雑となりコストアップを招く課題がある。
極電磁石１１は、永久磁石に山型永久磁石１４を用いて
山型永久磁石１４の頂点に接した接極子１５の支点１５
Ａを中心として回転運動するよう構成されるため、山型
永久磁石１４の寸法に精度が要求されるとともに、形状
が複雑となりコストアップを招く課題がある。
【００１２】また、山型永久磁石１４と接極子１５の位
置関係を適切に保つため、山型永久磁石１４を鉄芯１２
Ｂの磁極１３Ａおよび磁極１３Ｂ間にレーザ溶接等で固
定することが要求され、組立てが煩雑になる課題があ
る。
置関係を適切に保つため、山型永久磁石１４を鉄芯１２
Ｂの磁極１３Ａおよび磁極１３Ｂ間にレーザ溶接等で固
定することが要求され、組立てが煩雑になる課題があ
る。
【００１３】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的は構成が単純で、組立てが容
易なラッチング型有極電磁石を提供することにある。
なされたもので、その目的は構成が単純で、組立てが容
易なラッチング型有極電磁石を提供することにある。
【００１４】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係るラッチング型有極電磁石の平板状継鉄
は、磁極間の中心線に対称に凹部を形成するとともに、
この中心線を対称として磁気抵抗を等しく形成したこと
を特徴とする。
この発明に係るラッチング型有極電磁石の平板状継鉄
は、磁極間の中心線に対称に凹部を形成するとともに、
この中心線を対称として磁気抵抗を等しく形成したこと
を特徴とする。
【００１５】また、この発明に係るラッチング型有極電
磁石は、永久磁石に、単純な矩形状永久磁石を用いたこ
とを特徴とする。
磁石は、永久磁石に、単純な矩形状永久磁石を用いたこ
とを特徴とする。
【００１６】さらに、この発明に係るラッチング型有極
電磁石は、平板状継鉄を対向する磁極間に挿入して固定
する際 、圧入で行うことを特徴とする。
電磁石は、平板状継鉄を対向する磁極間に挿入して固定
する際 、圧入で行うことを特徴とする。
【００１７】また、この発明に係るラッチング型有極電
磁石は、接極子が永久磁石に接触する部分に、傾斜部を
有する山型凸部を設け、山型凸部を支点として接極子が
回転運動することを特徴とする。
磁石は、接極子が永久磁石に接触する部分に、傾斜部を
有する山型凸部を設け、山型凸部を支点として接極子が
回転運動することを特徴とする。
【００１８】
【作用】この発明に係るラッチング型有極電磁石は、山
型永久磁石に代えて平板状継鉄と単純形状の永久磁石を
備え、平板状継鉄に磁極間の中心線に対称に磁気抵抗が
等しくなるような凹部を設けて永久磁石を配置したの
で、単純な構造を実現することができる。
型永久磁石に代えて平板状継鉄と単純形状の永久磁石を
備え、平板状継鉄に磁極間の中心線に対称に磁気抵抗が
等しくなるような凹部を設けて永久磁石を配置したの
で、単純な構造を実現することができる。
【００１９】また、この発明に係るラッチング型有極電
磁石は、永久磁石に矩形状永久磁石を用いたので、位置
合せや調整が不要となる。
磁石は、永久磁石に矩形状永久磁石を用いたので、位置
合せや調整が不要となる。
【００２０】さらに、この発明に係るラッチング型有極
電磁石は、位置合せや調整が不要な平板状継鉄と矩形状
永久磁石を用いたので、平板状継鉄を対向する磁極間に
挿入して固定する際 、圧入で行うことができる。
電磁石は、位置合せや調整が不要な平板状継鉄と矩形状
永久磁石を用いたので、平板状継鉄を対向する磁極間に
挿入して固定する際 、圧入で行うことができる。
【００２１】また、この発明に係るラッチング型有極電
磁石は、接極子が永久磁石に接触する部分に、傾斜部を
有する山型凸部を設け、山型凸部を支点として接極子が
回転運動するよう構成したので、安定したラッチング動
作を実現することができる。
磁石は、接極子が永久磁石に接触する部分に、傾斜部を
有する山型凸部を設け、山型凸部を支点として接極子が
回転運動するよう構成したので、安定したラッチング動
作を実現することができる。
【００２２】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図１〜図３にこの発明に係るラッチング型
有極電磁石の構成を示す。図１にこの発明に係るラッチ
ング型有極電磁石の全体構成図、図２にこの発明に係る
ラッチング型有極電磁石の組立図、図３にこの発明に係
るラッチング型有極電磁石の断面図を示す。
て説明する。図１〜図３にこの発明に係るラッチング型
有極電磁石の構成を示す。図１にこの発明に係るラッチ
ング型有極電磁石の全体構成図、図２にこの発明に係る
ラッチング型有極電磁石の組立図、図３にこの発明に係
るラッチング型有極電磁石の断面図を示す。
【００２３】図１〜図３において、ラッチング型有極電
磁石１は、略コの字型の鉄芯２Ｂにコイル２Ａを巻いた
コイルブロック２と、コイルブロック２の磁極３Ａ、３
Ｂ間に挿入して固定し、鉄芯２Ｂとの間で磁気回路を形
成する平板状継鉄４と、平板状継鉄４の中央部に設けら
れた凹部４Ａに配置した矩形状永久磁石５と、センタ部
を支点として回転し、端部６Ａ、端部６Ｂがそれぞれ磁
極３Ａ、磁極３Ｂと接触する接極子６とから構成する。
磁石１は、略コの字型の鉄芯２Ｂにコイル２Ａを巻いた
コイルブロック２と、コイルブロック２の磁極３Ａ、３
Ｂ間に挿入して固定し、鉄芯２Ｂとの間で磁気回路を形
成する平板状継鉄４と、平板状継鉄４の中央部に設けら
れた凹部４Ａに配置した矩形状永久磁石５と、センタ部
を支点として回転し、端部６Ａ、端部６Ｂがそれぞれ磁
極３Ａ、磁極３Ｂと接触する接極子６とから構成する。
【００２４】コイルブロック２は電磁石を形成し、電源
端子２ａ、２ｂ間に電源を印加することにより、コイル
２Ａに流れる電流の方向に対応（右手親指の法則）した
磁極３Ａ、３Ｂの極性（Ｎ、Ｓ極）が設定され、一方、
コイル２Ａの巻数とコイル２Ａに流れる電流値の積（起
磁力）に比例し、磁気回路の抵抗（磁気抵抗）に反比例
した磁束を発生する。
端子２ａ、２ｂ間に電源を印加することにより、コイル
２Ａに流れる電流の方向に対応（右手親指の法則）した
磁極３Ａ、３Ｂの極性（Ｎ、Ｓ極）が設定され、一方、
コイル２Ａの巻数とコイル２Ａに流れる電流値の積（起
磁力）に比例し、磁気回路の抵抗（磁気抵抗）に反比例
した磁束を発生する。
【００２５】平板状継鉄４は、図２に示すように、コイ
ルブロック２の磁極３Ａ、磁極３Ｂ間の中心線Ｘを対称
として両側の磁気抵抗が等しくなるよう、例えば矩形の
凹部４Ａを形成する。
ルブロック２の磁極３Ａ、磁極３Ｂ間の中心線Ｘを対称
として両側の磁気抵抗が等しくなるよう、例えば矩形の
凹部４Ａを形成する。
【００２６】矩形状永久磁石５は、平板状継鉄４に設け
られた凹部４Ａ内に収容されるよう、凹部４Ａの形状に
合せて構成し、凹部４Ａの底面と接する面側をＳ極、反
対面側がＮ極となるよう磁化する。
られた凹部４Ａ内に収容されるよう、凹部４Ａの形状に
合せて構成し、凹部４Ａの底面と接する面側をＳ極、反
対面側がＮ極となるよう磁化する。
【００２７】接極子６は、図３に示すように中心線Ｘ状
で矩形状永久磁石５と接触するよう山型凸部６Ｃを設
け、凸部を支点として回転させて端部６Ａ、端部６Ｂが
それぞれ磁極３Ａ、磁極３Ｂに接触するよう構成する。
で矩形状永久磁石５と接触するよう山型凸部６Ｃを設
け、凸部を支点として回転させて端部６Ａ、端部６Ｂが
それぞれ磁極３Ａ、磁極３Ｂに接触するよう構成する。
【００２８】ラッチング型有極電磁石１の組立ては、図
２に示すように、コイルブロック２に平板状継鉄４を圧
入し、平板状継鉄４の凹部４Ａ内に矩形状永久磁石５を
挿入した後、矩形状永久磁石５上に接極子６を配置する
ことにより、一方向の組立てが可能となる。
２に示すように、コイルブロック２に平板状継鉄４を圧
入し、平板状継鉄４の凹部４Ａ内に矩形状永久磁石５を
挿入した後、矩形状永久磁石５上に接極子６を配置する
ことにより、一方向の組立てが可能となる。
【００２９】また、図３の断面図から明らかなように、
ラッチング型有極電磁石１は、中心線Ｘを垂直方向に下
ろした断面を中心にして両側が対称構成となるので、ラ
ッチング動作が可能となる。
ラッチング型有極電磁石１は、中心線Ｘを垂直方向に下
ろした断面を中心にして両側が対称構成となるので、ラ
ッチング動作が可能となる。
【００３０】次に、この発明に係るラッチング型有極電
磁石の動作を説明する。図４はこの発明に係るラッチン
グ型有極電磁石の動作説明図である。（ａ）図はコイル
ブロック２に電源が印加されていない無励磁の安定状態
を示し、接極子６は端部６Ａ、６Ｂが矩形状永久磁石５
の磁化状態によって共にＮ極となり、一方、例えば磁極
３ＡはＳ極、磁極３ＢはＮ極の状態にあるため、接極子
６は磁極３Ａ側に接触した状態となっている。この状態
では、磁極３Ａ―平板状継鉄４―矩形状永久磁石５―接
極子６―磁極３Ａのループで磁気回路が形成され、磁束
Φ１が矢印の向きに発生する。
磁石の動作を説明する。図４はこの発明に係るラッチン
グ型有極電磁石の動作説明図である。（ａ）図はコイル
ブロック２に電源が印加されていない無励磁の安定状態
を示し、接極子６は端部６Ａ、６Ｂが矩形状永久磁石５
の磁化状態によって共にＮ極となり、一方、例えば磁極
３ＡはＳ極、磁極３ＢはＮ極の状態にあるため、接極子
６は磁極３Ａ側に接触した状態となっている。この状態
では、磁極３Ａ―平板状継鉄４―矩形状永久磁石５―接
極子６―磁極３Ａのループで磁気回路が形成され、磁束
Φ１が矢印の向きに発生する。
【００３１】無励磁状態から、（ｂ）図のようにコイル
ブロック１２に電源を印加した励磁直後、コイルブロッ
ク１２で構成される電磁石は、例えば磁極３ＡがＳ極か
らＮ極、磁極３ＢはＮ極からＳ極に変化するため、接極
子６と磁極３Ａには反発力、接極子６と磁極３Ｂには吸
引力が作用する。この状態では、（ａ）図の磁束Φ１に
加え、電源印加に伴う鉄芯２Ｂ―平板状継鉄４―鉄芯２
Ｂのループで磁気回路が形成され、磁束Φ２が発生す
る。
ブロック１２に電源を印加した励磁直後、コイルブロッ
ク１２で構成される電磁石は、例えば磁極３ＡがＳ極か
らＮ極、磁極３ＢはＮ極からＳ極に変化するため、接極
子６と磁極３Ａには反発力、接極子６と磁極３Ｂには吸
引力が作用する。この状態では、（ａ）図の磁束Φ１に
加え、電源印加に伴う鉄芯２Ｂ―平板状継鉄４―鉄芯２
Ｂのループで磁気回路が形成され、磁束Φ２が発生す
る。
【００３２】（ｃ）図は（ｂ）図状態から接極子６が磁
極３Ａ側から離れて磁極３Ｂ側に接触した反転状態を示
す。この状態では、矩形状永久磁石５により、磁極３Ｂ
―平板状継鉄４―矩形状永久磁石５―接極子６―磁極３
Ｂのループで磁気回路が形成されて磁束Φ４が発生する
とともに、電磁石により、鉄芯２Ｂ―平板状継鉄４―矩
形状永久磁石５―接極子６―磁極３Ｂ―鉄芯２Ｂのルー
プで磁気回路が形成されて磁束Φ５が発生する。なお、
（ｂ）図で平板状継鉄４の右半分の磁束Φ２は、接極子
６と磁極３Ｂの接触により形成されるバイパス路（平板
状継鉄４の中心部―接極子６―磁極３Ｂ）の磁気抵抗が
小さいことと、磁束Φ３によるキャンセルにより極めて
小さい値となる。
極３Ａ側から離れて磁極３Ｂ側に接触した反転状態を示
す。この状態では、矩形状永久磁石５により、磁極３Ｂ
―平板状継鉄４―矩形状永久磁石５―接極子６―磁極３
Ｂのループで磁気回路が形成されて磁束Φ４が発生する
とともに、電磁石により、鉄芯２Ｂ―平板状継鉄４―矩
形状永久磁石５―接極子６―磁極３Ｂ―鉄芯２Ｂのルー
プで磁気回路が形成されて磁束Φ５が発生する。なお、
（ｂ）図で平板状継鉄４の右半分の磁束Φ２は、接極子
６と磁極３Ｂの接触により形成されるバイパス路（平板
状継鉄４の中心部―接極子６―磁極３Ｂ）の磁気抵抗が
小さいことと、磁束Φ３によるキャンセルにより極めて
小さい値となる。
【００３３】この状態から、電源を除くと（ｄ）図の状
態に移行して接極子６が磁極３Ｂに接触した安定状態を
保つ。この状態では、矩形状永久磁石５により、磁極３
Ｂ―平板状継鉄４―矩形状永久磁石５―接極子６―磁極
３Ｂのループで磁気回路が形成されて磁束Φ６が発生す
る。
態に移行して接極子６が磁極３Ｂに接触した安定状態を
保つ。この状態では、矩形状永久磁石５により、磁極３
Ｂ―平板状継鉄４―矩形状永久磁石５―接極子６―磁極
３Ｂのループで磁気回路が形成されて磁束Φ６が発生す
る。
【００３４】なお、この状態から接極子６が磁極３Ａに
接触する状態に移行させる場合には、電源の極性を反対
にしてコイルブロック２に印加することで達成できる。
接触する状態に移行させる場合には、電源の極性を反対
にしてコイルブロック２に印加することで達成できる。
【００３５】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係るラッ
チング型有極電磁石は、平板状継鉄と単純形状の永久磁
石を備え、平板状継鉄に磁極間の中心線に対称に磁気抵
抗が等しくなるような凹部を設けて矩形状永久磁石を配
置し、構成を単純化するとともに、位置合せや調整を不
要としたので、コスト低減と性能安定化を図ることがで
きる。
チング型有極電磁石は、平板状継鉄と単純形状の永久磁
石を備え、平板状継鉄に磁極間の中心線に対称に磁気抵
抗が等しくなるような凹部を設けて矩形状永久磁石を配
置し、構成を単純化するとともに、位置合せや調整を不
要としたので、コスト低減と性能安定化を図ることがで
きる。
【００３６】また、この発明に係るラッチング型有極電
磁石は、位置合せや調整が不要な平板状継鉄と矩形状永
久磁石を用いたので、平板状継鉄を対向する磁極間に挿
入して固定する際に圧入で行うことができので、組立て
作業性を改善することができる。
磁石は、位置合せや調整が不要な平板状継鉄と矩形状永
久磁石を用いたので、平板状継鉄を対向する磁極間に挿
入して固定する際に圧入で行うことができので、組立て
作業性を改善することができる。
【００３７】さらに、この発明に係るラッチング型有極
電磁石は、接極子が永久磁石に接する部分に、傾斜部を
有する山型凸部を設け、山型凸部を支点として接極子が
回転運動するよう構成したので、安定したラッチング動
作を実現することができる。
電磁石は、接極子が永久磁石に接する部分に、傾斜部を
有する山型凸部を設け、山型凸部を支点として接極子が
回転運動するよう構成したので、安定したラッチング動
作を実現することができる。
【００３８】よって、経済性ならびに性能の安定性に優
れたラッチング型有極電磁石を提供することができる。
れたラッチング型有極電磁石を提供することができる。
【図１】この発明に係るラッチング型有極電磁石の全体
構成図
構成図
【図２】この発明に係るラッチング型有極電磁石の組立
図
図
【図３】この発明に係るラッチング型有極電磁石の断面
図
図
【図４】この発明に係るラッチング型有極電磁石の動作
説明図
説明図
【図５】従来のラッチング型有極電磁石の一例の断面図
【図６】従来のラッチング型有極電磁石の動作説明図
１…ラッチング型有極電磁石、２…コイルブロック、２
Ａ…コイル、２Ｂ…鉄芯、２ａ，２ｂ…電源端子、３
Ａ，３Ｂ…磁極、４…平板状継鉄、４Ａ…凹部、５…矩
形状永久磁石、６…接極子、６Ａ，６Ｂ…端部。
Ａ…コイル、２Ｂ…鉄芯、２ａ，２ｂ…電源端子、３
Ａ，３Ｂ…磁極、４…平板状継鉄、４Ａ…凹部、５…矩
形状永久磁石、６…接極子、６Ａ，６Ｂ…端部。
Claims (4)
- 【請求項１】 コの字型の鉄芯にコイルが巻かれ、対向
する両端が磁極を形成するコイルブロックと、前記対向
する磁極間に挿入して固定し、磁気バイパス回路を形成
する平板状継鉄と、この平板状継鉄に設けられた凹部に
装着し、厚み方向に互いに異なる極性に磁化した永久磁
石と、この永久磁石の中心部に接触し、電磁石の作用に
より回転運動して前記磁極に接触する接極子とを備えた
ラッチング型有極電磁石において、 前記平板状継鉄は、前記磁極間の中心線に対称に凹部を
形成するとともに、この中心線を対称として磁気抵抗を
等しく形成したことを特徴とするラッチング型有極電磁
石。 - 【請求項２】 前記永久磁石に、単純な矩形状永久磁石
を用いたことを特徴とする請求項１記載のラッチング型
有極電磁石。 - 【請求項３】 前記平板状継鉄を前記対向する磁極間に
挿入して固定する際、圧入で行うことを特徴とする請求
項１記載のラッチング型有極電磁石。 - 【請求項４】 前記接極子が前記永久磁石に接触する部
分に、傾斜部を有する山型凸部を設け、この山型凸部を
支点として前記接極子が回転運動することを特徴とする
請求項１記載のラッチング型有極電磁石。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6076186A JPH07282707A (ja) | 1994-04-14 | 1994-04-14 | ラッチング型有極電磁石 |
| CN95100437A CN1048351C (zh) | 1994-04-14 | 1995-02-28 | 旋转支点式极化电磁铁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6076186A JPH07282707A (ja) | 1994-04-14 | 1994-04-14 | ラッチング型有極電磁石 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07282707A true JPH07282707A (ja) | 1995-10-27 |
Family
ID=13598100
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6076186A Pending JPH07282707A (ja) | 1994-04-14 | 1994-04-14 | ラッチング型有極電磁石 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07282707A (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0260020A (ja) * | 1988-08-24 | 1990-02-28 | Omron Tateisi Electron Co | 有極電磁石装置 |
-
1994
- 1994-04-14 JP JP6076186A patent/JPH07282707A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0260020A (ja) * | 1988-08-24 | 1990-02-28 | Omron Tateisi Electron Co | 有極電磁石装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19971224 |