JP3009708U - シングルステイブル型有極電磁石 - Google Patents

シングルステイブル型有極電磁石

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JP3009708U
JP3009708U JP1994011778U JP1177894U JP3009708U JP 3009708 U JP3009708 U JP 3009708U JP 1994011778 U JP1994011778 U JP 1994011778U JP 1177894 U JP1177894 U JP 1177894U JP 3009708 U JP3009708 U JP 3009708U
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光樹 永本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成でシングル化を達成できるシング
ルステイブル型有極電磁石を提供する。 【構成】 一方の磁極3Aを外方へ折り曲げて延出させ
た略コの字型の鉄芯2Bにコイル2Aを巻いたコイルブ
ロック2と、コイルブロック2の磁極3A、3B間に挿
入して固定し、鉄芯2Bとの間で磁気回路を形成する平
板状継鉄4と、平板状継鉄4の中央部に設けられた凹部
4Aに配置した矩形状永久磁石5と、センタ部を支点と
して回転し、端部6A、端部6Bがそれぞれ磁極3A、
磁極3Bと接触する接極子6とからなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は構成が単純なシングルステイブル型有極電磁石に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5に従来のシングルステイブル型有極電磁石の一例の断面図を示す。 従来のシングルステイブル型有極電磁石11は、略コの字型の鉄芯12Bにコ イル12Aを巻いて組立てたコイルブロック12と、鉄芯12Bの磁極13Aお よび磁極13B間にレーザ溶接等で固定した山型永久磁石14と、山型永久磁石 14の頂点に接した支点15Aを中心として回転運動する接極子15とから構成 される。
【0003】 接極子15は、支点15Aを中心にシーソー運動し、コイルブロック12に予 め決められた極性の電源が印加された場合にのみ一方の磁極(例えば、磁極13 A)から他方の磁極(例えば、磁極13B)へ接続が切替えられ、電源が除かれ た場合には元の磁極(例えば、磁極13A)側に戻るよう構成される。
【0004】 このような一安定(シングルステイブル)状態を構成するため、山型永久磁石 14は、長手方向の両端がS極、山型の頂点Cから所定の距離xの位置がN極に 磁化され、シングルステイブル型有極電磁石11を構成した場合の配置精度を保 つため、磁極13Aおよび磁極13B間にレーザ溶接等で固定される。
【0005】 次に、従来のシングルステイブル型有極電磁石のシングルステイブル動作を図 6に基づいて説明する。 図6(a)はコイルブロック12に電源が印加されていない無励磁の安定状態 を示し、接極子15は、磁極13Aに接触した状態にあり、この状態では、鉄芯 12Bの磁極13A側―山型永久磁石14―接極子15―鉄芯12Bの磁極13 A側をループとする磁気回路が形成され、磁束Φaが矢印の向きに発生される。
【0006】 無励磁状態から、同図(b)のようにコイルブロック12に電源を印加した励 磁直後、コイルブロック12は、磁極13A側がN極、磁極13B側がS極に磁 化された電磁石が形成され、電流Iとコイルの巻線数(ターン数N)の積に対応 した力が作用し、接極子15の磁極13A側は同極(N極)で反発力、接極子1 5の磁極13B側は異なる極(S極)で吸引力がそれぞれ作用する。 この状態では、磁束Φaとともに、鉄芯12B―山型永久磁石14―接極子1 5―鉄芯12Bの磁極13B側―鉄芯12Bをループとする磁気回路が形成され 、磁束Φbが矢印の方向に発生される。
【0007】 同図(c)は(b)から接極子15が磁極13A側から離れて磁極13B側に 接触した反転状態を示し、この状態では、接極子15と磁極13Bが接触するた め、(b)図の磁束Φbが変化して磁束Φdになるとともに、鉄芯12Bの磁極 13B側―山型永久磁石14―接極子15―鉄芯12Bの磁極13B側をループ とする磁気回路が形成され、磁束Φcが矢印の向きに発生される。
【0008】 この状態から電源を除くと、山型永久磁石14のN極が磁極13A側に偏って 設定されていることにより、最初の状態と同じように、鉄芯12Bの磁極13A 側―山型永久磁石14―接極子15―鉄芯12Bの磁極13A側をループとする 磁気回路が形成され、磁束Φaが矢印の向きに発生されて接極子15は磁極13 B側から磁極13A側に戻され、単安定状態となる。
【0009】 このように、従来のシングルステイブル型有極電磁石11は単安定動作をする ので、接極子15に可動接点(図示せず)を搭載し、固定接点(図示せず)との 間で機械的な断続を行うことにより、シングルステイブルリレーが構成される。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
従来のシングルステイブル型有極電磁石11は、山型永久磁石14をその頂点 を支点として回転させて支点型有極電磁石を構成しているため、シングル化する ためには磁石の磁化を偏心させなければならず、最適の着磁状態とすることは極 めて困難であった。
【0011】 また、山型永久磁石14と接極子15の位置関係を適切に保つため、山型永久 磁石14を鉄芯12Bの対向する磁極13Aおよび磁極13B間にレーザ溶接等 で固定することが要求され、組立てが煩雑になる課題がある。
【0012】 本考案はこのような課題を解決するためなされたもので、その目的は簡単な構 成でシングル化を達成できるシングルステイブル型有極電磁石を提供することに ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本考案に係るシングルステイブル型有極電磁石は、コ の字型鉄芯の一方の磁極を外方へ折り曲げて延出部を設け、前記接極子に対向す る鉄芯の磁極面積を非対称に形成したことを特徴とする。
【0014】 また、本考案に係るシングルステイブル型有極電磁石は、平板状継鉄を前記対 向する磁極間に挿入して固定する際 、前記平板状継鉄を前記コの字型鉄芯の内 側かつコイル枠に形成した凹部へ圧入することを特徴とする。 さらに、本考案に係るシングルステイブル型有極電磁石は、接極子の回転軸方 向に、前記永久磁石の磁極面と接触する回転支点となる凸部を形成したことを特 徴とする。
【0015】
【作用】
本考案に係るシングルステイブル型有極電磁石は、コの字型鉄芯の一方の磁極 を外方へ折り曲げて延出させ、磁極に対応する接極子を磁極間の中心線に対して 非対称に配置したので単純な構造を実現することができる。
【0016】 また、本考案に係るシングルステイブル型有極電磁石は、平板状継鉄をコの字 型鉄芯の内側かつコイル枠に形成した凹部へ圧入して対向する磁極間に固定する だけで溶接を必要としない。
【0017】 さらに、本考案に係るシングルステイブル型有極電磁石は、接極子が永久磁石 に接触する部分に、傾斜部を有する山型凸部を設け、山型凸部を支点として接極 子が回転運動するよう構成したので、安定した単安定動作を実現することができ る。
【0018】
【実施例】
以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。図1乃至図3は本考案 に係るシングルステイブル型有極電磁石の構成を示し、このうち図1は本考案に 係るシングルステイブル型有極電磁石の全体構成図、図2は同シングルステイブ ル型有極電磁石の断面図、図3は同シングルステイブル型有極電磁石の組立図を 示す。
【0019】 図1〜図3において、シングルステイブル型有極電磁石1は、略コの字型の鉄 芯2Bにコイル2Aを巻いたコイルブロック2と、コイルブロック2の磁極3A 、3B間に挿入して固定し、鉄芯2Bとの間で磁気回路を形成する平板状継鉄4 と、平板状継鉄4の中央部に設けられた凹部4Aに配置した矩形状永久磁石5と 、中央部から右方向へ偏った位置を支点として回転し、端部6A、端部6Bがそ れぞれ磁極3A、磁極3Bと接触する接極子6とから構成する。
【0020】 コイルブロック2は電磁石を形成し、電源端子2a、2b間に予め極性が決定 された電源を印加することにより、コイル2Aに流れる電流の方向に対応(右手 親指の法則)した磁極3A、3Bの極性(N、S極)が設定され、一方、コイル 2Aの巻数とコイル2Aに流れる電流値の積(起磁力)に比例し、磁気回路の抵 抗(磁気抵抗)に反比例した磁束を発生する。
【0021】 鉄芯2Bは、図3に示すように、コイルブロック2の磁極3A、磁極3B中間 の中心線Xに対して非対称となるように磁極3Aを外方に延出して延出部3Cを 形成し、矩形状永久磁石5を収容した場合の無励磁状態において、矩形状永久磁 石5の磁力によって形成される磁気回路が常に磁極3A側に偏るようにする。
【0022】 矩形状永久磁石5は、平板状継鉄4に設けられた凹部4A内に収容されるよう 、凹部4Aの形状に合せて構成し、凹部4Aの底面と接する面側をS極、反対面 側がN極となるよう磁化する。
【0023】 接極子6は、図2に示すように矩形状永久磁石5と接触する部分に、傾斜部を 有する凸部6Cを設け、この凸部6Cを支点として前記接極子6が回転運動して 端部6A、端部6Bがそれぞれ磁極3A、磁極3Bに接触するよう構成するので 、安定した回転運動が得られる。
【0024】 シングルステイブル型有極電磁石1の組立ては、図3に示すように、コイルブ ロック2に平板状継鉄4をコの字型鉄芯の内側かつコイル枠に形成した凹部へ圧 入し、平板状継鉄4の凹部4A内に矩形状永久磁石5を挿入した後、矩形状永久 磁石5上に接極子6を配置することにより、一方向の組立てが可能となる。
【0025】 また、図2の断面図から明らかなように、シングルステイブル型有極電磁石1 は、中心線Xを垂直方向に下ろした断面を中心にして両側が非対称構成となるの で、シングルステイブル動作が可能となる。
【0026】 図4は本考案に係るシングルステイブル型有極電磁石の動作説明図であり、同 図(a)はコイルブロック2に電源が印加されていない無励磁の安定状態を示し 、接極子6は端部6A、6Bが矩形状永久磁石5の磁化状態によって共にN極と なり、一方、磁極3Aは前述した構成から常にS極、磁極3BはN極の状態にあ るため、接極子6は磁極3A側に接触した安定状態となっている。 この状態では、磁極3A―平板状継鉄4―矩形状永久磁石5―接極子6―磁極 3Aのループで磁気回路が形成され、磁束Φ1が矢印の向きに発生する。
【0027】 無励磁状態から、同図(b)のようにコイルブロック2に予め極性が決定され た電源を印加した励磁直後、コイルブロック2で構成される電磁石は、例えば磁 極3AがS極からN極、磁極3BはN極からS極に変化するため、接極子6と磁 極3Aには反発力、接極子6と磁極3Bには吸引力が作用する。 この状態では、同図(a)の磁束Φ1に加え、電源印加に伴う鉄芯2B―平板 状継鉄4―鉄芯2Bのループで磁気回路が形成され、磁束Φ2が発生する。
【0028】 同図(c)は(b)の状態から接極子6が磁極3A側から離れて磁極3B側に 接触した反転状態を示す。 この状態では、矩形状永久磁石5により、磁極3B―平板状継鉄4―矩形状永 久磁石5―接極子6―磁極3Bのループで磁気回路が形成されて磁束Φ3が発生 するとともに、電磁石により、鉄芯2B―平板状継鉄4―矩形状永久磁石5―接 極子6―磁極3B―鉄芯2Bのループで磁気回路が形成されて磁束Φ4が発生す る。
【0029】 この状態から電源を除くと、平板状継鉄4の磁極3B側の磁気抵抗が磁極3A 側より大きく、また、矩形状永久磁石5が磁極3A側に偏って配置されているた め、矩形状永久磁石5の磁力による磁束が磁束Φ3よりも大きくなり、接極子6 は磁極3A側に接触して単安定状態を保つ。
【0030】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係るシングルステイブル型有極電磁石は、コの字 型鉄芯の一方の磁極を外方へ折り曲げて延出させ、前記接極子に対向する鉄芯の 磁極面積を非対称に形成したため、構成が単純化し、位置合せや調整を不要とで き、コスト低減と性能安定化を図ることができる。
【0031】 また、本考案に係るシングルステイブル型有極電磁石は、平板状継鉄を前記対 向する磁極間に挿入して固定する際 、前記平板状継鉄を前記コの字型鉄芯の内 側かつコイル枠に形成した凹部へ圧入したため、組立て作業性を改善することが できる。
【0032】 さらに、本考案に係るシングルステイブル型有極電磁石は、接極子の回転軸方 向に、前記永久磁石の磁極面と接触する回転支点となる凸部を形成したため、安 定した単安定動作を実現することができる。
【0033】 よって、経済性ならびに性能の安定性に優れたシングルステイブル型有極電磁 石を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るシングルステイブル型有極電磁石
の全体構成図
【図2】同シングルステイブル型有極電磁石の断面図
【図3】同シングルステイブル型有極電磁石の組立図
【図4】同シングルステイブル型有極電磁石の動作説明
【図5】従来のシングルステイブル型有極電磁石の一例
の断面図
【図6】同シングルステイブル型有極電磁石のシングル
ステイブル動作説明図
【符号の説明】
1…シングルステイブル型有極電磁石、2…コイルイル
ブロック、2A…コイル、2B…鉄芯、2a,2b…電
源端子、3A,3B…磁極、3C…延出部、4…平板状
継鉄、4A…凹部、5…矩形状永久磁石、6…接極子、
6A,6B…端部、6C…凸部。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コの字型の鉄芯にコイルが巻かれ且つ対
    向する両端が磁極を形成するコイルブロックと、前記対
    向する磁極間に挿入して固定されて磁気バイパス回路を
    形成する平板状継鉄と、この平板状継鉄に設けられた凹
    部に装着されるとともに厚み方向に互いに異なる極性に
    磁化した永久磁石と、この永久磁石に接触し電磁石の作
    用により回転運動して前記磁極に接触する接極子とを備
    えたシングルステイブル型有極電磁石において、前記コ
    の字型鉄芯の一方の磁極を外方へ折り曲げて延出部を設
    け、前記接極子に対向する鉄芯の磁極面積を非対称に形
    成したことを特徴とするシングルステイブル型有極電磁
    石。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシングルステイブル型
    有極電磁石において、前記平板状継鉄を前記対向する磁
    極間に挿入して固定する際 、前記平板状継鉄を前記コ
    の字型鉄芯の内側かつコイル枠に形成した凹部へ圧入す
    ることを特徴とするシングルステイブル型有極電磁石。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のシングルステイブル型
    有極電磁石において、前記接極子の回転軸方向に、前記
    永久磁石の磁極面と接触する回転支点となる凸部を形成
    したことを特徴とするシングルステイブル型有極電磁
    石。
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