JP3007809U - 電磁石 - Google Patents

電磁石

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JP3007809U
JP3007809U JP1994005673U JP567394U JP3007809U JP 3007809 U JP3007809 U JP 3007809U JP 1994005673 U JP1994005673 U JP 1994005673U JP 567394 U JP567394 U JP 567394U JP 3007809 U JP3007809 U JP 3007809U
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光樹 永本
政次 増田
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神明電機株式会社
不二電子工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一対の樹脂性コイル枠11,11間に上下面
が幅広で左右側面が幅狭な鉄芯3を介設し、この鉄芯に
樹脂性絶縁層12を介してコイルを巻いてなる電磁石に
おいて、絶縁層12は、鉄芯3の上下面の周縁部並びに
左右側面を覆うものであることを特徴とする電磁石。 【効果】 樹脂成形性が向上し、鉄芯の左右側面を覆っ
た絶縁層の厚みを薄くできるので、所定のコイル巻きス
ペースにおけるコイルの巻数を多くして、アンペアター
ンを増加させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は電磁石の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来の電磁石用コイルブロックのコイルを巻かない状態の斜視図、図7 は図6の7−7線拡大断面図である。 従来の電磁石用コイルブロック101は、一対の樹脂性コイル枠102,10 2間に上下面が幅広で左右側面が幅狭な鉄芯103を介設し、この鉄芯103の 左右側面に樹脂性絶縁層104,104を一体成形し、この絶縁層104,10 4を介してコイル(図示せず)を巻いてなる。
【0003】 絶縁層104は、厚み寸法がt11、鉄芯103の上下面からの突出高さがt 12に設定される。 絶縁層104の成形方法としては、一般に金型のキャビティ内(図示せず)に 溶融樹脂を注入し、この溶融樹脂をコイル枠102,102間に均一に流して硬 化することで、絶縁層104を成形する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
コイル枠102,102間に確実に絶縁層104を形成するためには、溶融樹 脂が流れ易いようにキャビティを大きくする必要があり、特に、コイル枠102 ,102間距離L0が長い程大きく必要とする。このため、絶縁層104の厚み 寸法t11が大きくなるので、絶縁層104,104間の外幅寸法W0も大きく なる。従って、所定のコイル巻きスペース105におけるコイルの巻数が少なく 、アンペアターンを増加させるための阻害要因となる。
【0005】 そこで、本考案の目的は、所定のコイル巻きスペースにおけるコイルの巻数を 多くして、アンペアターンを増加させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するべく本考案の電磁石は、一対の樹脂性コイル枠間に上下面 が幅広で左右側面が幅狭な鉄芯を介設し、この鉄芯に樹脂性絶縁層を介してコイ ルを巻いてなる電磁石において、鉄芯の上下面の周縁部並びに左右側面を絶縁層 で覆ったことを特徴とする。
【0007】 更に、前記絶縁層をコイル枠と一体に形成する。
【0008】
【作用】
鉄芯の左右側面を覆った絶縁層の厚みが薄くなり、所定のコイル巻きスペース におけるコイルの巻数を多くすることで、アンペアターンが増加する。
【0009】
【実施例】
本考案の実施例を添付図面に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向 きに見るものとする。 図1は本考案に係る電磁石の組立断面図であり、電磁石1はコイルブロック2 と、このコイルブロック2の磁極(後述する略コの字状の鉄芯3の立上がり部) 3a,3b間に圧入で固定され、鉄芯3との間で磁気回路を形成する平板状継鉄 6と、この平板状継鉄6の上面に中央部から偏った位置に形成された凹部6aと 、この凹部6aに配設された矩形状永久磁石7と、この矩形状永久磁石7の上面 に当接し、且つ中心線X位置を支点として回転して、端部8a、端部8bがそれ ぞれ磁極3a、磁極3bと接触する接極子8とからなり、シングルステイブル型 (単安定型)有極電磁石を構成する。
【0010】 コイルブロック2は、一対の樹脂性コイル枠11,11間に介設された略コの 字状の鉄芯3と、この鉄芯3に樹脂性絶縁層12を介して巻かれたコイル4とか らなる。 コイルブロック2は、電源端子2a、2b間(図2参照)に予め極性が決定さ れた電源電圧を印加することにより、コイル4に流れる電流方向に対応(右手親 指の法則)した磁極3a,3bの極性(N極、S極)が設定され、一方、コイル 4の巻数とコイル4に流れる電流値の積(アンペアターン、起磁力)に比例し、 磁気回路の抵抗(磁気抵抗)に反比例した磁束を発生するものである。
【0011】 矩形状永久磁石7は、凹部6a内に配設されるように凹部6aの形状並びに寸 法に合せて形成され、更に、凹部6aの底面と接する下面側がS極、上面側がN 極となるように磁化されている。
【0012】 凹部6a及び矩形状永久磁石7は磁極3a側(この図で左側)に偏った位置に ある。このため、コイルブロック2が無励磁状態において、矩形状永久磁石7の 磁力によって形成される磁気回路は、常に磁極3a側に偏っている。 また、平板状継鉄6には、中心線Xを中心として凹部6aの容積が少ない側( この図で右側)の磁気抵抗を増加するような、上下貫通孔や切欠きからなる磁気 抵抗調整部6bが形成されている。
【0013】 このように、電磁石1は、平板状継鉄6の中心線Xから偏った一方の位置(こ の図で左側位置)に矩形状永久磁石7が配設され、且つ、平板状継鉄6の他方の 位置(この図で右側位置)に磁気抵抗調整部6bが形成された(磁気抵抗を増加 )ことにより、コイルブロック2の無励磁状態において、接極子8が磁極3aに 接触する単安定状態となる。
【0014】 接極子8の下側には、中心線X上で矩形状永久磁石7と接触する部分に山型凸 部8cが突設され、接極子8は山型凸部8cを支点として回転運動し、接極子8 の端部8a、端部8bがそれぞれ磁極3a、磁極3bに接触するように構成する 。
【0015】 図2は本考案に係るコイルブロックのコイルを巻かない状態の斜視図、図3は 図2の3−3線拡大断面図である。 コイルブロック2の鉄芯3は、上下面が幅広で左右側面が幅狭な矩形断面であ り、一対の樹脂性コイル枠11,11間(コイル枠11,11の内端間の距離L 1)に介設されている。鉄芯3の上下面の周縁部並びに左右側面は、樹脂性絶縁 層12で覆われている(鉄芯3は、上下面の中央部のみ表面が露出する。)。
【0016】 絶縁層12は、鉄芯3の上下面の周縁部を厚み寸法t1で覆う上下絶縁層部1 3と、鉄芯3の左右側面を厚み寸法t2で覆う左右絶縁層部14とからなる。厚 み寸法t1は、上記図6〜図7に示す従来技術の突出高さt12と変らず、同一 である。
【0017】 すなわち、鉄芯3の上下面は上下絶縁層部13によって、長手方向周縁部(コ イル枠11内端側の周縁部)が長さ寸法L2で覆われ、幅方向周縁部が幅寸法W 1で覆われている。このため、鉄芯3の長手方向中央部は、絶縁層12で断面コ の字状に覆われることになる(断面コの字状部分の長さ寸法L3=L1−L2− L2)。 なお、絶縁層12は、一対の樹脂性コイル枠11,11と一体に形成されてい る。
【0018】 次に、コイル枠11,11及び絶縁層12の成形方法を説明する。 金型(図示せず)に鉄芯3をセットし、キャビティ内に溶融樹脂を注入する。 溶融樹脂は各コイル枠11,11を成形するキャビティ側から、鉄芯3の長手 方向中央側に流れるように注入される。
【0019】 絶縁層12の長手方向中央部が断面コの字状とされ、この断面コの字状部分の 長さ寸法L3が距離L1よりも短くされているので、溶融樹脂が中央部まで流れ 易くなり、絶縁層12は、上記図7に示す従来技術の厚み寸法t11より薄い厚 み寸法t2で、極めて均一な厚みに成形される。 従って、厚み寸法t2が薄くなるので、所定のコイル巻きスペース20におけ るコイル4の巻数を多くすることができ、アンペアターンが増加する。
【0020】 次に、電磁石1の組立手順を図4に基づき説明する。 図4は本考案に係る電磁石の組立手順の説明図である。 先ず、鉄芯3にコイル4を巻いてコイルブロック2となし、次に、このコイル ブロック2に平板状継鉄6を圧入する。 その後、平板状継鉄6の凹部6a内に矩形状永久磁石7を配設する。 最後に、この矩形状永久磁石7上に接極子8を配設して、組立を完了する。 このように、電磁石1を一方向から組立ることが可能である。
【0021】 次に、上記構成の電磁石の動作を図5に基づき説明する。 図5(a)〜(c)は電磁石の動作説明図である。 図5(a)はコイルブロック2に電源電圧が印加されていない無励磁の安定状 態を示し、接極子8は端部8a,8bが矩形状永久磁石7の磁化状態によって共 にN極となり、一方、磁極3aは前述した構成から常にS極、磁極3bはN極の 状態にあるため、接極子8は磁極3a側に接触した安定状態となっている。 この状態では、磁極3a→平板状継鉄6→矩形状永久磁石7→接極子8→磁極 3aのループで磁気回路が形成され、磁束Φ1が矢印の向きに発生する。
【0022】 無励磁状態から、図5(b)のようにコイルブロック2に予め極性が決定され た電源電圧を印加した励磁直後、コイルブロック2で構成される電磁石は、例え ば磁極3aがS極からN極、磁極3bはN極からS極に変化するため、接極子8 と磁極3aには反発力、接極子8と磁極3bには吸引力が作用する。 この状態では、図5(a)の磁束Φ1に加え、電源電圧の印加に伴う鉄芯3→ 平板状継鉄6→鉄芯3のループで磁気回路が形成され、磁束Φ2が発生する。
【0023】 図5(c)は接極子8が磁極3a側から離れて磁極3b側に接触した反転状態 を示す。 この状態では、矩形状永久磁石7により、磁極3b→平板状継鉄6→矩形状永 久磁石7→接極子8→磁極3bのループで磁気回路が形成されて磁束Φ3が発生 するとともに、電磁石により、鉄芯3→平板状継鉄6→矩形状永久磁石7→接極 子8→磁極3b→鉄芯3のループで磁気回路が形成されて磁束Φ4が発生する。
【0024】 この状態から電源電圧を除くと、平板状継鉄6の磁極3b側の磁気抵抗が磁極 3a側より大きく、また、矩形状永久磁石7が磁極3a側に偏って配置されてい るため、矩形状永久磁石7の磁力による磁束が磁束Φ3よりも大きくなり、接極 子8は磁極3a側に接触して単安定状態を保つ。
【0025】 なお、上記実施例において電磁石1は、コイル4が巻かれる鉄芯3の上下面の 周縁部並びに左右側面が樹脂性絶縁層12で覆われたことを特徴とし、シングル ステイブル型(単安定型)有極電磁石やラッチング型(双安定型)有極電磁石を 利用した電磁継電器、ソレノイド、モータ等に適用できる。
【0026】
【考案の効果】
本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。 請求項1の電磁石は、一対の樹脂性コイル枠間に上下面が幅広で左右側面が幅 狭な鉄芯の、上下面の周縁部並びに左右側面を樹脂性絶縁層で覆ったことにより 、樹脂成形性が向上し、鉄芯の左右側面を覆った絶縁層の厚みを薄くできるので 、所定のコイル巻きスペースにおけるコイルの巻数を多くして、アンペアターン を増加させることができる。そして、樹脂性絶縁層の厚みを薄くしたにもかかわ らず、電気絶縁性を維持し、小型でアンペアターンの大きい高性能の電磁石とな る。
【0027】 請求項2の電磁石は、絶縁層をコイル枠と一体に形成したので、成形性が良い 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る電磁石の組立断面図
【図2】本考案に係るコイルブロックのコイルを巻かな
い状態の斜視図
【図3】図2の3−3線拡大断面図
【図4】本考案に係る電磁石の組立手順の説明図
【図5】本考案に係る電磁石の動作説明図
【図6】従来のコイルブロックのコイルを巻かない状態
の斜視図
【図7】図6の7−7線拡大断面図
【符号の説明】
1…電磁石、2…コイルイルブロック、3…鉄芯、3
a,3b…磁極、4…コイル、6…平板状継鉄、6a…
凹部、7…矩形状永久磁石、8…接極子、8a,8b…
端部、8c…山型凸部、11…樹脂性コイル枠、12…
樹脂性絶縁層、13…上下絶縁層部、14…左右絶縁層
部、20…コイル巻きスペース。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の樹脂性コイル枠間に上下面が幅広
    で左右側面が幅狭な鉄芯を介設し、この鉄芯に樹脂性絶
    縁層を介してコイルを巻いてなる電磁石において、前記
    絶縁層は、前記鉄芯の上下面の周縁部並びに左右側面を
    覆うものであることを特徴とする電磁石。
  2. 【請求項2】 前記絶縁層は、前記コイル枠と一体に形
    成されていることを特徴とする請求項1記載の電磁石。
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