JP3004893U - 回転支点型有極リレー - Google Patents

回転支点型有極リレー

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JP3004893U JP1994006276U JP627694U JP3004893U JP 3004893 U JP3004893 U JP 3004893U JP 1994006276 U JP1994006276 U JP 1994006276U JP 627694 U JP627694 U JP 627694U JP 3004893 U JP3004893 U JP 3004893U
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光樹 永本
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 略コ字状の鉄芯13に巻かれたコイル14
と、鉄芯13の左右の立上がり部の各先端部間に固着さ
れた平板状継鉄16と、平板状継鉄16の上面に配設さ
れ上下方向に磁極を有する矩形状永久磁石17と、矩形
状永久磁石17の上面に突条3aを当接し突条3aを揺
動支点として左右に揺動し、鉄芯13の左又は右の立上
がり部の上端に当接接触する接極子3とからなる有極電
磁石を備えた回転支点型有極リレーにおいて、接極子3
の突条3aと矩形状永久磁石17の上面との間に磁性流
体を介在させた回転支点型有極リレー。 【効果】 接極子の突条と矩形状永久磁石との間の磁気
的空隙がなくなるので磁気効率を損なう恐れがなく、ま
た、突条や矩形状永久磁石の磨耗が少なくなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、有極電磁石を改良した回転支点型有極リレーに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来の回転支点型有極リレーの有極電磁石の断面図であり、図4(a) に従来のラッチング型有極電磁石、図4(b)にシングルステイブル型有極電磁 石を示す。
【0003】 従来の有極電磁石100は、略コの字型の鉄芯101にコイル102を巻いて 組立てたコイルブロック103と、鉄芯101の磁極101aおよび磁極101 b間にレーザ溶接等で固着した山型永久磁石104と、山型永久磁石104の頂 点位置Cに接した突条105aを揺動支点として左右に揺動する接極子105と からなる。
【0004】 山型永久磁石104を、例えば長手方向の両端がS極に磁化し、更に、図4( a)のように山型の頂点位置CをN極に磁化した場合にはラッチング型有極電磁 石が構成され、図4(b)のように山型の頂点位置Cから所定の距離Lに離れた 位置をN極に磁化した場合にはシングルステイブル型有極電磁石が構成される。
【0005】 接極子105は、突条105aを揺動支点として左右に揺動し、コイルブロッ ク103に予め決められた極性の電源電圧が印加された場合にのみ一方の磁極( 例えば、磁極101a)から他方の磁極(例えば、磁極101b)へ接続が切替 えられる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
接極子105は電磁軟鉄からなるので、山型永久磁石104よりも硬度が小さ い。このため、山型永久磁石104の表面で接極子105を揺動した場合には、 突条105aの磨耗量が多くなり、山型永久磁石104との接触状態が変化する ので、長期間にわたって電磁石の作動特性を安定させることが困難である。
【0007】 この問題点を解決するために、山型永久磁石104の表面または接極子10 5の突条105a表面にフッ素樹脂をコーティングする方法、突条105a表 面に超薄膜状の樹脂被膜等を一体成形により形成する方法がある。 しかし、これらの方法では、山型永久磁石104の表面と突条105aの表面 との間に微小の磁気的空隙が生じるので、磁気効率が劣るという問題が残る。
【0008】 そこで、本考案の目的は、矩形状永久磁石の表面と突条の表面との間の磁気的 空隙をなくし、磁気効率を損なうことなく、矩形状永久磁石や接極子の突条の磨 耗を少なくすることで接触状態を安定させ、長期間にわたり作動特性が安定した 、回転支点型有極リレーを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するべく本考案の回転支点型有極リレーは、水平部とこの水平 部の左右の立上がり部とからなる略コ字状の鉄芯と、水平部に巻かれたコイルと 、左右の立上がり部の各先端部間に固着された平板状継鉄と、この平板状継鉄の 上面に配設され上下方向に磁極を有する矩形状永久磁石と、矩形状永久磁石の上 面に突条を当接しこの突条を揺動支点として左右に揺動し、鉄芯の左又は右の立 上がり部の上端に当接接触する接極子とからなる有極電磁石を備えた回転支点型 有極リレーにおいて、接極子の突条と矩形状永久磁石の上面との間に磁性流体を 介在させたことを特徴とする。
【0010】 また、前記磁性流体を接極子の突条に塗布することが好ましい。
【0011】
【作用】
接極子の突条と矩形状永久磁石の上面との間に磁性流体が介在するので、両者 間の磁気的空隙がなく、また、接極子の突条や矩形状永久磁石の磨耗が少なくな る。
【0012】 磁性流体を接極子の突条に塗布することにより、突条の表面に磁性流体塗膜が 形成される。
【0013】
【実施例】
本考案の実施例を添付図面に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向 きに見るものとする。 図1は本考案に係る回転支点型有極リレーの分解斜視図であり、回転支点型有 極リレー1は、接点バネブロック2と、電磁石ブロック11と、これらのブロッ ク2,11を収納するボディブロック21と、ブロック2,11を覆うカバー( 図示せず)とからなる。
【0014】 接点バネブロック2は、電磁軟鉄からなる接極子3と、可動接点ブロック4と からなり、両者は一体的に構成する。 可動接点ブロック4は、接極子3の長手方向略中央の側面から突設された接点 バネ支持部5と、この接点バネ支持部5から接極子3に略平行に延設された片持 ちばり状の4組の接点バネ6…(…は複数を示す。以下同じ。)と、これらの接 点バネ6…の先端に固着された可動接点7…と、接点バネ支持部5から相反する 方向に延びた左右2組の接点バネ6,6と一体形成された固定部9,9とからな る。 なお、接点バネ支持部5は樹脂成形品で構成する。 次に、電磁石ブロック11について図2で詳細に説明する。
【0015】 図2は本考案に係る電磁石ブロックの組立断面図であり、電磁石ブロック11 と接極子3とからなる構成体は、シングルステイブル型(単安定型)有極電磁石 を構成する。 電磁石ブロック11は、コイルブロック12と、このコイルブロック12の磁 極13a,13b間(後述する略コの字状の鉄芯13の立上がり部の各上端間) に圧入で固着され、鉄芯13との間で磁気回路を形成する平板状継鉄16と、こ の平板状継鉄16の上面に中央部から偏った位置に形成された凹部16aと、こ の凹部16aに配設された矩形状永久磁石17とからなる。
【0016】 接極子3は、矩形状永久磁石17の上面に突条3aを当接し、且つ、中心線X 位置で前記突条3aを揺動支点として左右に揺動し、両端部3b及び3cをコイ ルブロック12の磁極13a,13bに当接接触するものである。
【0017】 コイルブロック12は、水平部とこの水平部の左右の立上がり部とからなる略 コ字状の鉄芯13と、前記水平部に巻かれたコイル14とからなる。 コイルブロック12は、電源端子22,23間(図1参照)に予め極性が決定 された電源電圧を印加することにより、コイル14に流れる電流方向に対応(右 手親指の法則)した磁極13a,13bの極性(N極、S極)が設定され、一方 、コイル14の巻数とコイル14に流れる電流値の積(アンペアターン、起磁力 )に比例し、磁気回路の抵抗(磁気抵抗)に反比例した磁束を発生するものであ る。
【0018】 矩形状永久磁石17は、凹部16a内に配設されるように凹部16aの形状並 びに寸法に合せて形成され、更に、凹部16aの底面と接する下面側がS極、上 面側がN極となるように磁化されている。
【0019】 凹部16a及び矩形状永久磁石17は磁極13a側(この図で左側)に偏った 位置にある。このため、コイルブロック12が無励磁状態において、矩形状永久 磁石17の磁力によって形成される磁気回路は、常に磁極13a側に偏っている 。 また、平板状継鉄16には、中心線Xを中心として凹部16aの容積が少ない 側(この図で右側)の磁気抵抗を増加するような、上下貫通孔や切欠きからなる 磁気抵抗調整部16bが形成されている。
【0020】 このように、電磁石ブロック11は、平板状継鉄16の中心線Xから偏った一 方の位置(この図で左側位置)に矩形状永久磁石17が配設され、且つ、平板状 継鉄16の他方の位置(この図で右側位置)に磁気抵抗調整部16bが形成され た(磁気抵抗を増加)ことにより、コイルブロック12の無励磁状態において、 接極子3が磁極13aに接触する単安定状態となる。
【0021】 再び図1にもどり、ボディブロック21を説明する。 ボディブロック21は、電磁石ブロック11のコイル14に電源電圧を印加す るための電源端子(+)22及び電源端子(−)23と、可動接点7…と接触し ブレーク接点を形成する固定接点24,24及びメーク接点を形成する固定接点 25,25と、固定接点24,24と接続された固定接点端子24a,24aと 、固定接点25,25と接続された固定接点端子25a,25aと、接点バネブ ロック2の固定部9,9がレーザ溶接等で固着された固着片26,26と、この 固着片26,26と接続された共通接点端子26a,26aとを備えている。
【0022】 図3は接点バネブロックの斜視図である。接極子3の突条3a表面には、磁性 流体を塗布されることにより磁性流体塗膜31が形成されている。 ここで、磁性流体とは、強磁性体を界面活性剤で表面処理し、更にこれを特殊 な液体内に分散させたコロイド溶液の一種である。磁性流体塗膜31は、例えば 、磁性流体を磁性インクと混ぜ合わせてインクジェット印刷する等により形成さ れる。
【0023】 これにより、接極子3の突条3aと矩形状永久磁石17(図2参照)の上面と の間には、磁性流体が介在するので、突条3aの表面と矩形状永久磁石17の表 面との間の磁気的空隙がなくなり、磁気効率を損なう恐れがない。 また、矩形状永久磁石17の上面で突条3aが揺動しても、矩形状永久磁石1 7に直接接触するのは、矩形状永久磁石17と概ね同じ硬度の磁性流体であり、 磨耗が少ない。このため、突条3aや矩形状永久磁石17の磨耗が少なくなるの で、両者3a,17の接触状態が安定し、長期間にわたり回転支点型有極リレー の作動特性が安定する。
【0024】 次に、上記構成の回転支点型有極リレーの動作を図1に基づき説明する。 コイル14に電源電圧が印加されない無励磁の状態では、矩形状永久磁石17 の磁化作用により、接極子3の端部3bが磁極13aに接触した状態にあり、矩 形状永久磁石17→接極子3→接極子3の端部3b→磁極13a→平板状継鉄1 6→矩形状永久磁石17のループで磁束を発生する磁気回路を形成し、接極子3 の端部3bは磁極13aと接触が安定した単安定(シングルステイブル)状態を 維持する。
【0025】 単安定状態では、接極子3の端部3b側に配置された可動接点7は固定接点2 4に接触し、その結果、固定接点端子24aと共通接点端子26aが電気的導通 状態を形成する。
【0026】 一方、コイル14に予め設定された極性の電源電圧が印加された励磁状態では 、電磁石ブロック11が電磁石を形成し、接極子3は長手方向の中心を支点とし て反転する。このため、接極子3の端部3bは磁極13aから離れ、接極子3の 端部3cが磁極13bと接触し、鉄芯13→平板状継鉄16(磁気抵抗調整部1 6b)→矩形状永久磁石17→接極子3→接極子3の端部3c→磁極13b→鉄 芯13のループで磁束を発生する磁気回路を形成し、接極子3の端部3cは磁極 13bと接触し、この安定状態はコイル14に電源電圧が印加されている限り維 持される。
【0027】 この状態では、接極子3の端部3b側に配置された可動接点7は固定接点24 から離れ、接極子3の端部3c側に配置された可動接点7は固定接点25に接触 し、その結果、固定接点端子24aと共通接点端子26aが電気的に絶縁され( ブレーク状態)、固定接点端子25aと共通接点端子26aが電気的に導通状態 (メーク状態)を形成する。
【0028】 この状態から、コイル14に印加した電源電圧を除くと、接極子3は再び反転 して最初の無励磁状態に戻り、固定接点端子24aと共通接点端子26aが電気 的導通状態を形成する安定状態に復帰する。
【0029】 なお、上記実施例において、有極電磁石はシングルステイブル型有極電磁石に 限定されず、例えば、凹部16aを平板状継鉄16の中心に対して対称に形成し 、磁気抵抗調整部16bを設けないことにより、双安定状態を形成するラッチン グ型有極電磁石を構成することができる。 また、磁性流体は接極子3の突条3aと矩形状永久磁石17の上面との間に介 在することを特徴とし、突条3a表面に磁性流体塗膜31を形成したものに限定 されない。
【0030】
【考案の効果】
本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。 請求項1の回転支点型有極リレーは、接極子の突条と矩形状永久磁石の上面と の間に磁性流体を介在させたことにより、接極子の突条と矩形状永久磁石との間 の磁気的空隙がなくなるので磁気効率を損なう恐れがない。 また、矩形状永久磁石の上面で突条が揺動しても、矩形状永久磁石に直接接触 するのは、矩形状永久磁石と概ね同じ硬度の磁性流体であり、磨耗が少ない。こ のため、突条や矩形状永久磁石の磨耗が少なくなるので、両者の接触状態が安定 し、長期間にわたり回転支点型有極リレーの作動特性が安定する。
【0031】 請求項2の回転支点型有極リレーは、磁性流体を接極子の突条に塗布すること により、突条の表面に簡単に磁性流体塗膜を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る回転支点型有極リレーの分解斜視
【図2】本考案に係る電磁石ブロックの組立断面図
【図3】本考案に係る接点バネブロックの斜視図
【図4】従来の回転支点型有極リレーの有極電磁石の断
面図
【符号の説明】
1…回転支点型有極リレー、2…接点バネブロック、3
…接極子、3a…突状、11…電磁石ブロック、12…
コイルブロック、13…鉄芯、14…コイル、16…平
板状継鉄、17…矩形状永久磁石、31…磁性流体塗
膜。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平部とこの水平部の左右の立上がり部
    とからなる略コ字状の鉄芯と、前記水平部に巻かれたコ
    イルと、前記左右の立上がり部の各先端部間に固着され
    た平板状継鉄と、この平板状継鉄の上面に配設され上下
    方向に磁極を有する矩形状永久磁石と、この矩形状永久
    磁石の上面に突条を当接しこの突条を揺動支点として左
    右に揺動し、前記鉄芯の左又は右の立上がり部の上端に
    当接接触する接極子とからなる有極電磁石を備えた回転
    支点型有極リレーにおいて、前記接極子の突条と前記矩
    形状永久磁石の上面との間に磁性流体を介在させたこと
    を特徴とする回転支点型有極リレー。
  2. 【請求項2】 前記磁性流体は、前記接極子の突条に塗
    布されていることを特徴とする請求項1記載の回転支点
    型有極リレー。
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